明 細 書
発—明の名称
逆浸透処理システムに対する制御装置
発明の背景
技術分野
本発明は逆浸透処理システ ムに対する制御装置に関し 特に、 遠心ポンプの よ う ¾流体加 E手段を用いるこの種 のシステムの生産する処理流体の流量を制御するための 装置に関する。
従来技術
逆浸透処理システムは、 半透膜を有する逆浸透装置を 備えている。 ポンプ形式の加 E手段が、 不純流体を加 E して、 逆浸透装置に流体を供給する。 逆浸透装置は、 供 給流体を、 半透膜を通過した比铰的純粋な流体 (実質上 溶媒のみより成る流体) と、 溶質が濃縮された流体に分 離する。
逆浸透処理システムの代表的る応用例は、 かん水、 き つ水、 海水その他の塩水を脱塩する淡水化システムであ る。 ただし本発明はこれには限定され ¾い。 この場合、 淡水を生産するには供給流体の浸透 Eを超える E力に供 給流体を加 Eする必要があ^。
最近、 逆浸透装置を利用する淡水化処理を大規模で行 う システムが開発された。 このシステムでは、 加 E手段 として、 小規模システムで一般に用いられる往復動ボン プの代りに遠心ポンプを使用する。
いままでのところ、 遠心ポンプを用いる逆浸透処理シ ステムでは、 処理流体 (淡水処理の用途.では淡水、 薬品 処理の用述では濃縮液) の流量を広範囲に制御すること に関連して不利があった。
第 1図はこの種のシステムに対する制御装置の従来技 術の代表例を示す。 このシステムは、 淡水化システムで ある。 モータ 8で駆動される遠心ポンプ 1が海水を加 E して複数の逆浸透モジュールより成る逆浸透装置 4に送 る。 逆浸透装置の半透膜を通過した淡水は水槽 6に貯蔵 される。 逆浸透装置からの濃縮液はノ ズル 7 ' を介して ペン ト ン水車タイプの水力ター ビン 7に加えられる。 水 力ター ビン 7は出力シャ フ トがモータ 8のロータと直結 しておりこれにより回転エ ネルギーをポンプにフィ― ド ハ *ックしている。
制御装置は、 逆浸透装置の入口 2 ' において 力セン サ—で検出した E力を指示する指示器または、 検出 E力 とともに設定 力を指示する E力指示制御器 2 d、 供給 Ε力が設定 Ε力と ¾るように手動又は自動制御器 2 に より自動で制御され、 ポンプ 1 と逆浸透装置間の一次 ¾ いし供給ラインに設置された圧力調整弁 2を有する。 さ らに制御装置は、 供給ラインの位置 3 ' において流量セ ンサ一により検出した流量を指示する流量指示器または 検出流量とともに設定流量を指示する流量指示制御器 3 d、 設定値の供給流量が達成されるよ う、 手動又は制 御器 2 αにより自動で制御され、 かつ饞縮液 ¾いし二次
ライ ンの端部に配置された、 弁と一体のノ ズル 7 を備 えた流量調整弁 3を有する。 淡水ライ ンには淡水の流量 を測定する流量計 5が設置される。
従来の制御では、 供給液流量に対する淡水流量の比 (回収率と よばれる ) を一定にしてシステムを運転する という制御要件を使用する。
第 1図に示すよ うる従来装置において、 所要淡水流量 をそれまでの値よりかなり大幅に (例えば数十パーセン ト程度) 増やす (又は減らす) というシステムの運転モ — ドの切換がのぞまれる場合、 新しい希望淡水流量を達 成するのに複雑なパルブ操作を必要とした。 上流パルブ 2 と下流バルブ 3間の干渉のため、 パルプのシフ トはビ ッ トノヾィ ビッ トで行う必要がある。 さらに、 最終の微調 整は、 熟練オペレータによ り淡水流量計 5 の検出値を参 照して行るわれる。 この一因は、 所望流量を達成する供 給 E力の値を正確に予測でき ¾かったためである、 供給 流量の値は淡水流量を固定回収率で割ることにより決定 されるのであるが。 通常、 上記のよ うる違転モー ドの切 換には、 時間オーダ一 (例えば 2時間) の調整時間を必 要とした。
供給ラ イ ンに配置された庄カ調整弁は、 流体に E力降 下をもたらすため、 その分だけ、 逆浸透装置に供給され る E力が減少する。 この結果、 システ ムは、 圧力降下を 補償する比較的大き 容量の遠心ポンプを必要とする。 これは、 淡水の生成効率を低くするとともに、 比較的大
き ¾動力を必要とする。
制御装置は、 比較的多数のコンポネン ト ( 2つのパル ブ、 E力センサ一、 E力指示制御器、 流量計、 流量指示 制御器) より構成されるため、 制御装置のコス トが比較 的高くるる。 - 逆浸透処理シ.ステムにおける種々のコンポネン トの性 能低下を個別にかつ自動的に判定および/または定量的 に評価できることが望まれる。
発明の概要
本発明の目的は、 逆浸透処理システムに対する比較的 低価格の制御装置を提供することである
さらに本発明の目的は、 逆浸透処理システムの生成す る処理流量を効率よ く、 自動的に制御する制御装置を提 供することである。 したがって、 従来の複雑 弁操作は 不要と ¾る。
本発明の一側面によれば、 下記の要素よりなる制御装 置が提供される。 即ち、 制御装置は、 濃縮液ライ ンに配 置した、 システム内の流体 BE力を確立する 「単一」 の E 力確立 ¾いし調整手段、 希望する処理流体 (純化流体又 は濃縮流体 ·)の流量を設定する手段、 設定手段からの流量 設定値に応答し、 システムで用いる遠心ポンプの性能特 性及び逆浸透装置の性能特性に従って、 設定流量と関連 するシステム内の E力を決定する手段、 E力決定手段か らの決定された E力に応答し、 E力確立手段に制御信号 を与える E力制御手段とから成り、 ¾つて、 E力確立手
■O H
段が、 決定された EE力と実質上等しいシステム内 EE力を 確立し、 システムが実質上希望する流量を達成する よ う にしている。
好まし くは、 E力調整手段は単一の制御可能 ¾バルブ とバルブァクチユエ一タより成る。 この場合、 E力制御 手段は、 ァクチユエ一タに対し、 バルブが決定された 力を確立するス ト ロークだけシフ トするよ う に制御信号 を与える。
も うひとつの本発明の目的は、 希望する処理流体の流 量を達成するのに必要 ¾、 ポンプに供給される動力を最 小化することである。
この目的を達成するため、 上述の制御装置は、 さらに、 設定手段からの純化流体の流量設定値に応答して、 その 回転速度において、 システムがこの設定値と実質上等し い最大純化流体流量を達成し得るところの、 最適ポンプ 回転数を决定する最適化手段、 及び最適化手段に応答し て、 ポンプを駆動する装置 (例えばエンジン、 タ ー ビン、 モータ ) が最適回転数で回転する よ うに駆動装置を萆度 制御する手段を有する。
も うひとつの本発明の目的は、 逆浸透処理システムの 性能を支配するシステムの各コンポネン トの性能劣化を 個別に判定できる装置を提供することである。
この目的を達成するため、 本発明は、 逆浸透装置に供 給される流体の状態量を検出する第 1の手段、 逆浸透装 置より排出される濃縮流体の状態量を検出する第 2
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段、 システムの性能が正常であるときに得られる供給流 体状態量の正常値、 及び濃縮流体状態量.の正常値を与え る基準手段、 基準手段からの正常状態量を苐 1 と第 2の 手段からの検出状態量と比較して、 選択的に、 コンポネ ン トの性能劣化を表わす信号を与える比較手段と、 から 成る、 逆浸透処理システムにおける各種コンポネン トの 性能劣化を個別に判別する装置を提供する。
したがって判別装置は、 オペレータに対し、 間題と ¾ つている コ ンポネン トの点検、 修理、 交換の必要性を自 動的に知らせる。
好ましくは、 上記検出手段は、 供給液の BE力を検出す る EE力センサーと、 ¾縮液の 力を検出する王力センサ —とから成る。 比較手段は、 検出された供袷液 £カ^ が基準手段からの正常洪給液 E力 P 2 より大きく、 かつ 検出された濃縮液 E力 P が基準手段からの正常濃縮液 £力 P 2 より大きいとき、 逆浸透装置の性能劣化を表わ す信号を出力する。 Ρ0 < ό でかつ Ρ2〉Ρ のときは、 比較手段は流路の閉塞を表わす信号を発生する。 Ρ0 > Pof でかつ P2 > i^ のときは、 比較手段はポンプの性能 劣化を表わす信号を出力する。
さらに本発明の目的は、 システムの性能を追跡るいし モニターする装置を提供することである。
この目的を達成するため、 本発明によれば、 遠心ボン プの性能を追跡する装置、 逆浸透装置の性能を追跡する 装置、 流路の性能を追跡する装置が提供される。
OMPI
、
遠心ポンプの性能を追跡する装置は、 逆浸透装置に供 給される溶液の E力を検出する第 1の E力センサ一、 逆 浸透装置により分離された濃縮液の ε力を検出する第 2 の Ε力センサ一、 濃縮液ライ ンに配置された Ε力確立手 段 (パルブ) の位置を位置ぎめする手段、 第 1、 第 2の Ε力センサ一及びバルブ位置ぎめ手段からの信号に応答 して、 逆浸透装置の性能特性と流路の性能特性に従って、 遠心ポンプより吐出される供給液の流量を決定する手段、 決定手段に応答し、 正常のポンプ運転点からの現在のポ ンプ運転点のずれに関連するパラメ一タを評価する手段 とから成 。
—実施例では、 パラメータ評価手段は、 正常ポンプ吐 出 Εに対する現在のポンプ吐出 Εの比を決定する手 _段を 有する。
逆浸透装置の性能を追跡する装置は、 逆浸透装置に供 給される溶液の Ε力を検出する第 1の Ε力センサ一、 逆 浸透装置により分離された濃縮液の Ε力を検出する第 2 . の Ε力センサー、 濃縮ラ イ ン に配置された£力確立手段 (例えばバルブ ) の位置を位置ぎめする手段、 第 1、 第 2の E力センサ—及びバルブ位置ぎめ手段からの信号に 応答して、 ポンプの性能特性と流路の性能特性に従って、 逆浸透装置の性能指数 ϋΓ を決定する手段とから成る。
流路の性能を追跡する装置は、 逆浸透装置に供給され る溶液の E力を検出する第 1の 力セン サ一、 逆浸透装 置により分離された濃縮液の Ε力を検出する第 2の Ε力
センサー、 濃縮ライ ンに配置された E力確立手段の位置 ぎめを行う手段、 第 1、 第 2の E力センサー及び位置ぎ め手段からの信号に応答して、 ポンプの性能特性と、 逆 浸透装置の性能特性に従って、 供給ラインと濃縮ライ ン を通る流体の 力損失を評価する手段から成る。
上述の夫々の追跡装置はゝ オペレータにシステムの対 応するコンポネン トの性能の低下率を伝える。 .
好ましくは、 上述の夫々の追跡装置は、 さらに、 対応 するコンポネン トの性能の値 (夫々の評価手段より与え- られる ) を周期的にス トアするメ モ リ、 コンポネン トの 性能の経時変化 ( ヒ ス ト リ ) を表わす、 メ モ リ に収容さ れたデータを表示する手段を有する。
さらに本発明の目的は、 経時変化を受けるシステムの 性能の現在の状態に応じて、 位置ぎめ手段より-、 E力確 立手段に与えられる制御信号を修正することにより、 常 に、 所望の処理流体流量を維持できる、 逆浸透処理シス テムに対する制御装置を提供することである。 この目的を達成するため、 最初に述べた制御装置は、 上述の追跡装置より与えられる、 現在のシステ ム · コン ポネン トの性能評価値を用いて、 位置ぎめ手段の制御信 号を修正する手段を有する。
供給液の温度が変化すると、 逆浸透処理システムの生 成する処理流体の流量は変化する。
したがって、 さらに本発明の目的は、 供給液の温度変 化を補償することのできる制御装置を提供することであ
OMPI WIPO
る O
この目的を達成するため、 制御装置は.、 さらに、 逆浸 透装置に供給される溶液の温度を検出する温度センサ一 温度センサーからの温度信号に応答し、 逆浸透装置の性 能特性を較正する手段を有する。
従来の制御では、 回収率 Q t ZQ o を固定して所望の流 量 を達成する。 これとは対照的に、 本発明の制御で は、 逆浸透装置の許容する限界回収率以下である限りに おいて、 回収率の変動を許容するという新しいァプロ ー チを採用する。
本発明の上記の目的、 その他の目的、 特徵、 利点は、 図面と関連する以下の説明から明らかとるろう。
図面の簡単 ¾説明
第 1図は、 逆浸透処理システムに対する従来の制御装 置の線図を表わす。
第 2図は、 逆浸透処理システ ムに対する、 本発明の原 理にしたがった制御装置のブロック図であり、
第 3図は、 希望する淡水流量の設定値より、 バルブの 開度を決定する手順を示すフ ローチャ ー トであり、
第 4図は、 希望する淡水流量を達成するための最適ポ ンプ速度をいかにして求め かを説明するための、 種々 の特性曲線のグラ フであり、
第 5図は、 本発明に従い、 最適速度でポンプを制御す る手段を含む、 逆浸透処理システムに対する制御装置を 示す、 一部線図形式、 一部ブロック形式の図であり、
第 6図は第 5図と同様の図であり、 フィ ー ドパック要 素を有する制御装置を示し、
第 7図は第 2図と同様の図であり、 逆浸透装置の性能 劣化条件下における種々の特性を正常特性とともに例示 し、
第 8図は、 逆浸透装置の性能を追跡 いしモニ タ一す る装置のブロック図であり、
第 9図は、 第 2図と同様の図であり、 流路閉塞下にお ける種々の特性を正常特性とともに例示し、
第 1 0図は流路の E力損失を追跡るいしモニタ 一する 装置のブロック図.であり、
第 1 1図は第 2図と同様の図でポンプの性能低下条件 下における種々の特性を正常特性とともに例示し、
第 1 2図はポンプの性能を追跡るいしモニタ ーする装 置のブロ ック図であり、
第 1 3図は、 逆浸透処理システムにおける異¾るコン ポネン トの性能劣化、 又は異常を選択的に、 個別に判定 するァラ一ム手段付の装置のブロック図を示す。
好適実施例の詳細 説明
以下の順序で説明を進める。
I 単一バルブ利用による逆浸透処理システムの制御 ω 概 要
(ii) 逆浸透処理システム
(ii 制御装置 (第 2図)
(A) 所望の淡水流量よりポンプ吐出 E力を決定する
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ための手順
(B) ポンプ吐出 E力 Ρ 0、その他よりパルプの開度を 求める手順
(C) 制御装置 9の実現
(IV) 変形例
Π 最適ポンプ回転数の使用によるポンプ所要動力の最 小化
(i) 概 要
(ii) 最適ポンプ回転速度 (第 4図 )
(iii) 最適速度における制御 (第 5図、 第 6図 )
πι 逆浸透処理システムにおける各コ ン ポネ ン ト の性能 の追跡、 性能の劣化度の評価、 各種異常の判別
(i) 概 要
(ii) 膜性能の劣化の判別、 劣化した膜性能の決定、 追
(α) 膜性能低下の判別 '
(6) 膜性能指数 決定手順
(c) 膜性能追跡装置 (第 8図 )
(iii) 流路のスケ一 リ ングに関連する システム性能低下 の判別、 流路の圧力損失の追跡装置
( ) '流路閉塞による性能低下の判別
(&) 流路における流体 Ε力損失決定手順
(c) E力損失追跡装置 (第 1 0図 )
( IV) ポンプの性能劣化の判別、 劣化したポンプ性能の 決定、 追跡装置
(a) ポンプ性能劣化の判別
(δ) ポンプ性能の低下を評価する手順
(c) ポンプ性能追跡装置 (第 1 2図)
(V) 追跡装置による弁開度の修正
(vi) 夫々のコンボネン トに対する異常判別装置 (第
1 3図)
I . 単一バルブ利用による逆浸透処理システムの制御
(i) 概要
本発明による制御では、 逆浸透装置より下流の濃縮流 体流路に配置した、 システ ム内の E力を確立する単一の 操作 ¾いし E力確立手段 (例えばバルブ形式) を使用す る。 本制御では、 従来技術において必要とした、 遠心ポ ンプと逆浸透装置間に配置されたパルブ形式の E力調整 手段は不要である。 本制御では、 単一の BE力確立手段に 適当 制御信号を与えることにより、 逆浸透装置の半透 膜に加えられる E力を調整して、 所望の処理流体ないし -淡水流量を達成する。 本願発明者の見い出したところに よれば、 所望の淡水流量をいつたん設定した場合、 その 流量が達成される半透膜加 E E力を決定することができ る。
この E力は、 逆浸透装置より下流の濃縮流体流路に配 置された単一の E力確立手段ないしパルブに対応する操 作入力を与えることにより達成される。
(ϋ) 逆浸透処理システ ム
本発明の適用される逆浸透処理システ ムの一例を以下
OMPI
説明する。
第 2図を参照するに、 図示の逆浸透処理シス テ ムは海 水を淡水化するのに用いられる。 遠心ポンプ 1は、 図示 されるい取水ポンプで取水され、 前処理された海水を加 Eし、 多数の半透膜タイプの逆浸透モジュールるいしュ ニッ トから成る逆浸透装置 4に送る。 Ρ。、 Q。、 C 0 は 夫々、 ポンプ吐出側の E力、 流量、 濃度を示している。 逆浸透装置 4 より淡水が生成されるためには、 逆浸透装 置の半透膜の、 供給海水ないし一次流体と接する表面に 加わる水 PM 力 表面近くの一次流体の浸透 E Μ よ り高くなければるらない。 この水 と浸透 の差は逆浸 透 Εと呼ばれる。 正確には、 逆浸透 Εは、 逆浸透装置 4 よ.り生成される処理流体 ¾いし、 淡水の水 Εと浸透 Εに も依存する。 淡水の水王、 流量、 濃度が 5 ^ Q i , d で第 2図に示されている。 逆浸透装置により濃縮化され た流体は、 逆浸透装置より延びる'濃縮ラ イ ン ないし二次 ライ ンを通って排出される。 二次ライ ンと隣接する Ρ2 、 Q2 、 C2 は二次流体ないし濃縮流体の E力、 流量、 饞度 を示す。
本発明に従い、 二次ライ ンには系内の E力を確立する 手段ないしバルブ 3が設けられている。 パルプ 3は、 後 で詳述する制御装置 9 よりの信号に応答するパルプアク チユエ一タ 3 &を含む。 図示のパルブァクチユエ一タ 3 &は弁のス ト ロ ー クを調整して、 ノ ズル 7 ' の開度を 規定する。 図示のシス テ ムはエネル ギー回収手段を含む。
ノ ズル 7 はジエツ ト水をペル ト ン水車タイプの水カタ —ビンに加えてター ビンを回転させる。 ター ビン 7は遠 心ポンプ 1を駆動するモータ 8 と機械的に結合しており、 ポンプ 1の駆動に要するエネルギーの一部を供給してい る。 このエネルギー回収手段は、 エネルギー節減を目的 とし、 本発明の制御の主目的からは不要である。 遠心ポ ンプ 1から逆浸透装置 4に至る一次流体の流路には温度 センサ一 1 4が設けられている。 温度センサ一 1 4 の出 力は、 後で詳述する制御装置 9において温度較正の目的 に用いられる。
従来においては、 单一の下流バルブ 3だけの制御では、 所望の淡水流量 を達成することはできないと信じら れていた。 これは、 最近にるって、 従来の往復動ポンプ に代えて遠心ポンプが流体加 E手段として使用されてき たことと闋係している。 下流バルブの開度の変化により、 遠心ポンプより吐出される一次流体 (海水) の流量と E 力の双方が変化してしま うからである。
本発明によれば、 「単一」 のバルブの選択した開度に より、 所望の処理流体るいし淡水の流量を達成できる。
(i 制御装置 (第 2図)
本発明による制御装置は、'いったん希望する処理流体 ¾いし淡水の流量が設定された場合、 その流量を達成す る E力を決定する機能、 及びこの E力が確立されるよ う に弁に対して対応する操作量 ( ス ト ロ ーク ) を決定し、 与える機能を備えている。
OM?I
(A) 所望の淡水流量よりポンプ吐出 E力を決定する ための手順 (第 3図、 第 2図)
逆浸透装置より生成される希薄溶液るいし淡水の流量 Qは次の相関によって表わされる。
Q x = AMK^ P (1) ここに、 AM :逆浸透装置の半透膜の有効面積
T :半透膜の性質、 構造、 温度により定まる性 能指数
Ρ :逆浸透圧
逆浸透 Eは次の相関により与えられる。
ここに、
PM ' 半透膜の、 供給 (一次) 流体と接触する表 面に加わる E力 (平均)
x :半透膜の二次側における処理流体 (淡水) の E力
π Μ · 半透膜表面近くの供給流体浸透 Ε
π ι : 半透膜の二次側における処理流体 (淡水) の浸透 Ε
本発明のより よい理解のため、 設定した淡水流量より 流体シス テ ム内の Ε力を决定する手順を以下に説明する c この手順では、 遠心ポンプ 1の吐出 E力 Ρ。 を収束さ せるアル ゴ リ ズムを使用しているが、 当業者は本明細書 の開示から、 その他のァル ゴ リ ズムを使用できることを 容易に理解されよ う。
(1) 淡水の流量 を設定する (第 3図ルーチン 1 0 1 )
(2) 任意の初期値をポンプ 1の吐出圧力 として仮定 する (第 3図ルーチン 1 0 1 )
(3) 遠心ポンプの性能特性 ( Q— ^特性)
を用いて、 圧力初期値 P。 に対応するポンプ吐出量るい し供給海水の流量 Q。 を求める。 第 2図のブロ ック ¾い しグラ フ 1 1において、 参照番号 2 1がポンプの性能曲 線を示している。 グラ フ 1 1の縦軸は圧力を横軸は流量 を示す。
(4) 2次流体 ¾いし濃縮溶液の流量 Q 2 は流れの連続条 件に従い、 設定 と(3)で求めた Q。 を用いて次式より 求まる。
Q z— Q 0 ― ¾ 1
(5) 半透膜表面近くの供給液の濃度 CM は近似的に次式 で表わされる。
CM ^ ( Co + C2 ) / 2
淡水濃度 d を無視すれば、 上式より次式が導き出され る。
Qo_
CM = 1 +
2 Q2
海水濃度定数(:。 と、 (3)、 (4)で求めた Q。 、 Q 2 を用い て、 CM 力 求まる。
海水の淡水化システ ムでは、 上述の近似式を用いて充 分であるが、 より正確 ¾値が望ましい場合は、 より正確 ¾相関関係を使用することができる。
(6) 浸透 Eは濃度の関数であるから、 供給溶液の濃度
CM から対応する浸透 E M が求まる。 .第 2図において ブロ ック ¾いしグラ フ 1 2は濃度に対する浸透 Eの関係 を曲線 2 4で示してある。
(7) 温度補償
供給海水が温度変化の著しいときは、 供給ラ イ ンの溶 液の温度を温度センサ— 1 4で検出する。
検出温度 Γを用いて、 次式により、 膜性能指数 を較 正する。
K=Ko {Dw/T)
Ko : 半透膜の性質、 構造により定まる定'数
Dw '膜内の水の拡散係数
T : 供給溶液の温度
第 2図のブロックないしグラフ 1 3において曲線 2 8 は Γに対する wZfの特性を示している。
供給溶液に温度変化のない場合は、 定教を膜性能指数 Kとして使用できる。
(8) (2)で初期設定したポンプの吐出 E力尸。 から逆浸透 装置 4の半透膜までの流体の管路損失尸 を引く ことに より半透膜の供給側表面に加わる E力 PM が求められる c 管路流体損失 3 1は供給流体の流量 <Q。 に依存する。 (3) で求めた流量 (3。 から管路損失尸 L1を、 相関 (例えば PL1 = a i Q0 2 )によりあるいは経験的に求めることができ る 0
(9) 逆浸透 EA 5 は次式で表わされる。
OMPI
淡水の E力 と浸透 E ^はシステムの通常運転中、 ほぽ一定を維持する。 したがって、 定数 Pi、 い 及び (6)と(8)で求めた と を用いて、 逆浸透 E が求 まる。 -
(10) 上述したよ うに、 淡水の流量 Q i は次式で表わされ る o
既知の定数 AM (半透膜の有効面積) 、 (7)で求めた膜 性能指数 T、 (9)で求めた逆浸透 E A Pを用いて、 淡水の 流量を算出する。(第 3図、 ルーチン 1 0 2 )以下、 算出 した淡水の流量を QiC lLCで表わす。
第 2図において、 ブロック ¾いしグラ フ 1 5 において、 直線 2 5は逆浸透 Ε _Ρに対する淡水の流量の相関を示 している。
(11) ステップ (1)で設定した と算出した Q1 C£^ c を比 較する (第 3図 ルーチン 1 0 3 ) 。 両者の差が許容値 より大きい場合は、 ポンプ吐出 E Po を再仮定 (更新し)、 ステツプ (2)から (10)までの ca c算出ル一チン 101、 1 0 2を、 設定した 0、 と 出した ca cとの差が許 容値より小さくなるまでく り返す。
ポンプ吐出 Eの更新は、 更新された P。 を用いて計算 した淡水流量 ca の値が設定した淡水流量 Q i の値 に収束する方向で行う。 当業者は収束のための種々のァ ルゴリズムが使用できることを理解されよ う。
OMPI
一般に、 設定した淡水流量 に対応するポンプ吐出 E o の値は 2つある。 これは、 淡水流量に対するボン プ吐出 E いし逆浸透装置に加わる E力の関係の特性に よるものである。 第 2図のブロックるいしグラフ 1 1に おいて、 曲線 2 3はポンプ吐出 E対淡水流量の特性を示 している。 ポンプ吐出 E P Q したがって逆浸透装置に加 わる水 E fM が逆浸透装置内の供給溶液の浸透 E に 打ち勝てるい値を有するとき ( A
0 ) のときは淡水 は生成されるい。 ポンプ吐出 Eが上昇するにつれ、 半透 膜の供給溶液の浸透 E M も上昇する。 しかし、 当初は' 前者の上昇率の方が後者の上昇率より大きいため、 逆浸 透 Ε Ρは増加し、 淡水流量は増大する。 逆浸透 Ρ の増加率がゼロのときに最大の淡水流量 Q i ma x が達成 される (第 2図曲線 2 3参照) 。 それ以降は、 ポンプ吐 出 Eの増加は逆浸透 Pを'减少させるため、 淡水流量 は減少し、 最終的にはポンプ Q - 性能特性における一 次流量ゼ口に対応する E力で淡水流量もゼロ と る。
要約すると、 ポンプ吐出 Eあるいは逆浸透装置の半透 膜に加わる E力に対する淡水流量の特性は、 E力上昇に 対して淡水流量が増大する第 1の領域と、 それ以上のお 力上昇に対して淡水流量が減少する第 2の領域から成る。 特性曲線 2 3は、 種々の設定値の淡水流量 に対し て、 対応するポンプ吐出 Ε Ρ。 を上述の手順にしたがつ て求めることにより得られる。
第 2図におけるブロックるいしグラフ 1 1の曲線 2 2
CMPI WIPO
はポンプ吐出 E Po に対する 2次流体ないし濃縮溶液の 流量 Q 2 の関係を示しており、 ポンプ 1の Q— ^特性曲 線 2 1から P。一 特性曲線 2 3を差し引く ことにより 得られる。
特定の設定値の淡水流量 を満足するポンプ吐出 E 計算値は 2つ存在する。 一方を設定 E力として使用する ため、 システム違転条件に従って選択が行 ¾われる。 第 1の主選択条件は、 一次流体の流量に対する淡水の流量 の比 。即ち回収率が、 逆浸透装置の正常る動作が 保証される許容範囲内にあることである。 第 2の選択条 件は、 より小さい動力でポンプの, 動を可能にする吐出 E o を選択することである。
かく して、 希望する淡水流量 及びシステム違転条 件を満足するポンプ 1の吐出 £カ¾いし一次流体の E力 P 0 が求められた。 また、 对応する一次流体の流量 Q0、 二次流体 (濃縮溶液) の流量 Q 2 を含むその他のシステ ム状態変数も求められた。
(B) ポンプ吐出 E力 Ρ0、その他のパラメータよりパ ルブの開度を求める手順
ノ ズル 7 ' における濃縮溶液の Ε力 Ρ2 は、 ステツ プ (1 1 )で求めたポンプ 1の吐出 Ε力 i%、一次流体の流 量 Qo、濃縮溶液の流量 Q 2 を用いて経験的に求められる, 代りに、 次の相関に従って、 求めた PQ、 QOV Q2を用 いて計算できる。
P2 =P0 -PLI-P∑^
ここに PLl : ポンプ 1 より逆浸透装置 4までの流体 E力 損失
PL2 : 逆浸透装置よ り ノ ズル 7ま での流体 力損 失
' ここに
PLI = CLi Qo , PL2 = LzQi こ こに : 損失定数
α2: 損失定数
管路の流体 Ε力損失がポンプ吐出 εに比べてはるかに 小さ く、 流量に大き ¾変動の ¾ぃ場^は、 定数を Ε力損 矢 PLI、 P ^と して使用できる。
(13) ノ ズル 7 ' は水 Eをジエ ツ ト水形式の運動エネルギ —に変換するデバイ スである。 ノ ズル 7 ' よ り墳出され る流体の速度 Vは次式に従って、 ステップ ( 12)で求め たノ ズル 7 ' の入口における水 ΕΡ2 を用いて求められ
ここに α : 常数
9 : 重力常数
第 2図のブロ ックないしグラ フ 1 6において曲線 2 6 は上式のグラ フ表示である。'
(14 制御バルブ 3の弁開度 Av は、 ステップ ( 11)で求 めた濃縮溶液の流量 Q2 と ( 13 )で求めた速度 "を用い て、 次式を計算する ことによ り求め られる。
Av — Qz / V
一 Ο ΡΙ
"" ii-o
(1¾ 制御弁の操作量 いしス ト ローク Sは使用する弁の 弁開度対弁ス ト 口ーク特性に従って、 (1 4 )で求めた を用いて求められる。 第 2図のブロックるいしグラフ 1 7において曲線 2 7は代表的な弁開度対弁ス ト ローク 特性を示している。
このス ト ロ一ク信号 Sは ドライバ 1 8を介して制御弁 3 のァクチユエータ 3 &に送られ、 弁をス ト ロ ーク Sに わたり シフ トさせ、 弁開度を Av にする。
この結果、 開度 Aw の制御弁 3はシステ ム内の Ε力、 水量を、 ステップ ( 1 1 )で設定 ¾いし算出した値に確立 し、 所望の淡水流量が達成される。
(0 制御装置 9の実現
制御装置 9は第 2図の各種特性曲線を発生するデジタ ル又はアナ口グ形式の阒数発生器の組合せにより実現で きる。
最も箇単 ¾場合、 制御装置 9 'は、 所望淡水流量 に 対応する弁操作量ないしス ト ローク Sを発生する单一の 関数発生器で実現でき、 あるいはメ モ リ形式のルッ ク ' アップ ' テーブルを設定入力 Q! でアク セスすることに より弁操作量 Sを読み出すことにより実現できる。
代りに、 制御装置 9はコ ン ピュー タを用いて、 システ 厶定数を記憶するメモリ、 設定値をェン ト リする、 例え ばキーボードあるいはスイ ツチ形式の入力装置、 (A) (5)に記載した手順に従ってデータを処理する演算装置、 により実現できる。
θ:νίΡΙ 、 — 0
( iv) 変形例
以上は、 供給流体としての海水を淡水化するシステム に対する制御について説明した。
供給流体として薬品物質を含む流体を逆浸透装置で濃 縮化するプ ロ セスに本発明を応用する場合には、 希望す る量は淡水の流量では ¾く、 濃縮溶液の流量である。 こ の場合は、 濃縮溶液の流量を設定し、 (A)で記載した手 順に、 当業者には自明である所要の変更を加えた手順に 従って、 設定した濃縮溶液の流量を達成するポンプ吐出 E力その他のシステ ム状態変数を決定することができるな 第 2図の逆浸透処理システ ムではエネルギー回収手段 として、 ノ ズル よ り のジエツ ト水で駆動されるペン ト ン 水車タイプの水カタ一ビンを用いている。. この代りに、 逆転ポンプが使用できる。 エネルギー回収が経済的とな ら いよ うな小規模処理システ ムの場合には、 制御弁 3 のみを用いて、 濃縮流体を単に排出させるのが望ましい 場合もあろう。
第 2図に記載する制御はオープン制御である。 しかし、 確認またはフ ィ ー ドパッ クの目的でシステム状態変数 ( 力、 流量るど) を検出する手段を追加することがで きる。 例えばポンプ吐出 Eを検出するセンサ一の出力を、 制御装置 9で計算したポンプ吐出 Eと比較して設定ボン プ吐出 Eを再計算 ¾いし修正し、 修正された弁開度によ り確立された実ポンプ吐出 Eがポンプ吐出 Eの再計算値 と等し く ¾るよ うにする。
I 最適ポンプ回転数の使用によるボンプ所要動力の最 小化 、 .
(I ) 概要
Iで述べた制御では、 遠心ポンプ 1を所定の回転速度、 例えば定格 i2 P Mで運&することを仮定している。 ボン プの Q— iT性能特性は、 ポンプの回転速度に依存する。 したがって、 ポンプ吐出 E ( o ) 対処理流傢の流量 ( ) の特性も対応して変化する。 ポンプの駆動に要する動力 (パワ ー ) はポンプの回転速度を吐出流量に依存する。 本発明によれば、 所望の処理流体、 例えば淡水の流量 を達成するのに必要なボンプ駆動動力を最小にする最適 ポンプ回転速度を决定することができる。
Iでの説明から理解されるように、 ある特定の回転数 でポンプが運転されている場合、 最大の淡水流量
は、 ある特定のポンプ吐出 E力 Ρ01 において達成される (第 2図のポンプ性能曲線 2 1 と 特性曲線 2 3 を参照) 。 Qimaa;の大きさはポンプ回転速度が速く ¾る ほど大き く るる。 また、 同一流量 Q。 の流体を供給する のに要するポンプ動力は、 回転速度が低下すると減少す る。 本発明者の見い出したところによれば、 希望する処 理流体、 例えば淡水の水量 の大きさと等しい大きさ の最大淡水水量 を有する Ρ。一 特性に对応する ポンプ回転速度が最適のポンプ回 速度と る。
最適速度でポンプを運転することにより、 所要動力を 最小にすることができる。
OMPI
(jj) 最適ポンプ回転速度 (第 4図)
第 4図を参照して、 最適ポンプ回転速度について以下 説明する。
第 4図のグラ フ (A)において、 曲線 2 1は定格回転数 NR における遠心ポンプ 1の Q— ^性能特性 (吐出 EPo 対供給流量 Q。 の特性) を示す。 曲線 2 3は同一回転数 NR における吐出 Ρ。 対淡水流量 Q t の特性を示す。 曲線 2 1 — 1は回転数 0.9 におけるポンプの Q— 性能特性を示し、 曲線 2 3 — 1は同 Q— ίί性能特性に対 応する尸。 対 特性を示す。 同様に、 曲線 2 1 — 2 と 2 3 - 2は回転数 0.8 NR におけるボンプの Q— 性能 特性、 P o 対 特性をそれぞれ示している。 破線 2 9 は、 種々の回転数における Ρ。 対 <Q i 特性曲線の最大流 量 Q!waa;、 即ち各ポンプ回転数において生成できる最大 の淡水流量を表わす点を結んで得られる回転数对最大流 量 ポンプ吐出 Eの特性を示す。 曲線 3 1は従来技術 において使用された、 供給ライ ンに設けられた E力調整 弁 2 (第 1図参照) の、 定格回転数 における、 一次 流体の流量对 E力の'出力特性を示す。 破線 3 2は、 後述 するよ うに、 種々の回転数における最大淡水流量を達成 するポンプ運転点を結んで得られる最適ポンプ運転特性 を示す。
第 4図のグラ フ の曲線 3 3はグラ フ Aの特性曲線
2 3に対応しており、 回転数対最大流量 QiiiAXの特性を 示す。 ^^S.E ^
第 3図のグラ フ Cにおいて曲線 3 4、 3 4 — 1、 3 4 — 2は、 数 1¾ 0.9NRp.8 に対する、 ポンプ 1の吐出流量 と所要動力 fZ の関係を示す。
第 4図のグラフ (A)において、 点 (4はポンプ回転数
0.9 JVij における P。一 特性曲線 2 3 — 1上にあり、 逆浸透処理システムがこのポンプ回転数において最大の 淡水流量を達成するときの淡水流量 Qi aa;とポンプ吐出 E¾いし逆浸透装置入口 E力 Ρο を示す。 この場合、 ポ ンプは同一のポンプ回転数におけるポンプ性能特性曲線 2 1一 1上の点 (ィ)において動作している。 点 (ィ)は一次流 体の流量が Qoaであることを示している。 对応する所要 動力は曲線 3 4— 1上の点 (ィ)からわかるよ うに であ る。 後述する説明から明らかとなるが、 希望する淡水流 量 がポンプ回転数 0. 9 iVs において達成される最大 流量 Qi ao;に等しい ¾らば、 この回転数が最適回転数と
り所要動力は最小と ¾る。
図示の例では、 ポンプ回転数 iV2 における 3。一 <^特 性曲線 2 3は、 淡水流量が回転数 0.9 における最大 淡水流量 Qimaa;と等しく ¾る 2つの点^と Wを有する。
点^はポンプ吐出 E¾いし逆浸透装置の入口 E力が点 ( の E力 Ρ0αより大き ¾li %3を有することを示している。 対応するポンプ動作点は、 曲線 2 1上の点 (ト)であり、 点 (ト)は供給流体の流量が Q0 &であることを示している。
供給流体の流量対処理流体ないし淡水流量の比 ¾いし 回収率は逆浸透装置の正常動作を保証する範囲内に け
ΟΜΡΙ
、
ればるらるい。 海水淡水化の場合では限界回収率は通常 2 0 るいし 4 0 %である。 システムが第 4図の点^と点 (ト)により示される淡水流量 Q t、 供給流体の流量 Qo&で 運転されるるらば回収率 ΖΟοδは限界値を超える。 し たがって、 これらの動作点^、 (ト)はシステム要件により 除外される。 .
点 Wに対応するポンプ動作点は曲線 2 1上の点 Wであ り、 点 は供給流体の流量が Q0Cであることを示してい る。'流量 Q0Cを達成するために要する動力は、 回転数 NR における動力特性曲線 3 4上の点 Wによ.り示される He である。
図示の例では、 グラ フ (A)に示された点 (ィ)は、 曲線 3 1、 即ち、 ポンプ回転数 Λβ における E力調整弁の出 力特性を示す曲線 3 1上の点でもある。 この場合、 逆浸 透装置の入口における E力は尸 οα であり、 逆浸透装置に 供給される流体の流量は Qoaである。 生成される淡水流 量は、 ポンプ動作点 (ィ)に対応する、 回転数 0.9 iVj にお る P0— Qi 特性曲線上の点 (二)の示す流量と等しく ¾る。 なぜなら両方の場合において、 同一 E力、 同一流量の流 体が逆浸透装置に与えられるからである。 力調整弁と 関連する点 (ィ)に对応するボンプ動作点は点 (口)である。 し たがって、 E力調整弁は点 (口)の示す E力 と点 (ィ)の示 す E力 Po との差で示される E力降下を生じていること がわかる。 グラフ )のポンプ動作点 (口)に対応する所要 . 動力はグラ フ (C)の動力特性曲線 3 4上の点 (口)の示す値
_O PI
lib を有する。 この動力 Hb は、 システムが供給ラ イ ン に配置された E力調整弁を作用してポンプ回転数 Vs で 運転された場合に、 淡水流量 を達成するのに要する 動力を示す。 曲線 3 4— 2上の点 の示す動力 より 小さい動力 は、 システムが BE力調整弁 ¾しで、 ボン プ回転数 0. 9 で運転された場合、 同一の淡水流量を 達成するのに要する動力を示す。
以上から理解されるよ うに、 希望する処理流体 ¾いし 淡水流量を達成するのに要する動力を最小にするには、 对応する P Q— 特性の最大淡水流量が希望淡水流量と 等しぐなる最適ポンプ回転数でシステムを運転する ; ポンプはこの最大淡水流量と関連する特定の Q—亙動作 点で運転され、 その E力は下流パルプにより確立される。
最適ポンプ回転数を决定する手順の一例は次の通り。
(1) 第 4図の曲線 2 9で示されるごとき回転致対最大 淡水流量——ポンプ吐出 Eの特性についてのデ—タ を作成する。
(2) 希望する淡水流量を設定する。
(3) (1)で与えられたデータを走査して夫々の回転数に おける最大淡水流量を設定淡水流量と比鲛する。
(4) 設定淡水流量に最も近い最大淡水流量を選択する c この最大淡水流量に对応する回 数が最適回転数で ある。 ポンプ吐出 Eも決定される。
上記の手順では、 システムを J3。一 特性の最大流量点 (例えば第 4図における特性曲線 2 3— 1上の点 ( ) で
OMPI
y, IPO 、v
運転した場合に、 回収率が許容範囲内に維持されること を仮定している。
使用する逆浸透装置がこの仮定を満足し ¾い場合には, 上述の手順を変形する。 これは、 ステップ (1)で作成する データを、 回収率の要件を満たすよ うに修正することに より達成される。 即ち、 逆浸透装置に許容される最大回 収率における淡水流量を最大淡水流量として使用する。
最適回転数決定手段は、 希望する淡水水量を表わす入 力信号に応答して、 最適ポンプ回転数を表わす信号を発 生するデジタル、 またはアナログ形式の関数発生器で実 現できる。
いったん、 希望する淡水流量に対する最適ポンプ回転 数とポンプ吐出 E力が決定された ¾らば、 このポンプ吐 出 E力を確立する、 对応するバルブの開度は、 I , に記載する手順に従って自動的に決定される。
(iii) 最適回転数における制御 (第 5図、 第 6図) 第 5図は、 第 4図に関連して説明した本発明の原理に 従う、 逆浸透処理システムの制御装置のブロック図を示 す。 参照番号 3 5は、 淡水流量 を設定する、 例えば キーボー ド形式の入力装置を示す。 装置 3 6は入力装置 よりエン ト リされた淡水流量 Q i を表わす信号に応答し て最適ポンプ回転数 Wを表わす信号を発生する関数発生 器である。 関数発生器に結合したモータ速度制御装置 3 8はその指合に応答して、 遠心ポンプ 1 を駆動するモ —タ 8が最適回転数で回転するよ うに制御する。 装置
3 7は入力装置ないし設定器 3 5 よりエン ト リされた淡 水流量 を表わす信号に応答して、 Q.i の関数である、 下流弁 3 がシフ トすべきス ト ロ ークを発生する関数発生 器である。 関数発生器 3 7は ドライバ 1 8を介して二次 ラ イ ンに配置されたバルブ 3 のァクチユエ一タ 3 δ に指 合を与えバルブを指合の指示するス ト ロークにわたりシ フ トさせる。 この結果、 システムは、 ポンプが最適回 fe 数で駆動され、 流体の E力がバルブ 3により確立された 状態で、 希望する淡水流量 を生産する。 流量計 5は、 本発明には不可欠のものでは ¾いが 確認の目的で実際 の淡水流量を測定するのに使用できる。
第 6図は第 5図に示す装置の変形を示す。 詳細には、 供給ないし一次ラィンにその流体の E力を検出する E力 センサ一 2 bが設置される。 E力センサ一 2 &からの実 際のポンプ吐出 E力 P0 ( R E A L )を表わす信号は最適ボ ンプ回転数発生器 3 6にフィ — ド · パッ クの目的で供給 される。 例えば、 発生器 3 6は E力センサー 2 &により 検出された実際の E力を、 発生器 3 6内にス トァされた 計算 E力と比較する手段を含む。 装置 3 6内の E力再演 算手段が、 比較結果に応答して、 修正計算 E力が実際の E力と一致するように計算 E力を修正 いし更新する。
同様に濃縮 ¾いし二次ライ ンにその流体の E力を検出 する E力センサ一 1 9が設置される。
E力センサ一 1 9は、 フ ィ ー ドパッ クの目的で、 濃縮 流体の実際の E力 P2 ( R E A L )を表わす信号をス ト 口一
OMH
Ίϊ-Ό 、 j
ク発生器 3 7に供給する。 ス ト ロ ーク発生器 3 7は再計 算圧力の値が実際の圧力と一致する よ うに圧力を再計算 する。
第 5図の制御装置は、 よ り精度の高いシステム状態量 を確立できる という利点を有する。
フ ィ ー ドパック要素として、 圧力センサ一の代りに流 量計セ ンサーを使用することができる。 ただし流量計は 比較的高価であるので経済的ではない。
単一のフ ィ 一 ドパッ ク要素を複数のフ ィ 一 ドパッ ク要 素の代りに使用することができる。 例えば、 一次流体圧 力センサ— 2 & と二次流体圧力センサ一 1 9 の一方を省 略できる。
遠心ポンプの駆動手段と して、 モータ 8 の代りにェン ジ ン、 ガス タ ー ビンその他の任意の駆動装置が使用でき る。
I 逆浸透処理システ ムにおける各コ ンポネン トの性能 の追跡、 性能の劣化度の評価、 各種異常の判別
(i) 概 要
I と π の記載では、 システムが正常状態の下で運転さ れており、 その性能特性が一定であることを仮定してい る。 したがって、 膜性能指数 ϋ:。 として予め定めた定数 を使用し、 ポンプの Q— H "特性と して予め定めたパター ンを用いた。
実際にはシステ ムは種々の要因により性能が劣化する。 本発明によれば、 システ ムにおける各種コンポネン ト
O PI -
の性能を追跡 ¾いし監視してそれらの性能劣化度を決定 する装置が提供される。
本願発明者の認識するところによれば、 逆浸透処理シ ステムの全体の性能は主として、 3つのコ ンポネン ト即 ち遠心ポンプの性能、 逆浸透装置の膜性能及び流体流路 の性能 いし条件 (圧力損失として評価される ) により 支配される。
本発明者の見い出したところによれば、 逆浸透処理シ ステムにおける一次 ¾いし供給ライ ン及び二次 ¾いし濃 縮ラインを流れる一次及び二次流体の状態量 (圧力およ び Zまたは流量) の組合せ いしパターンを、 正常条件 下における正常状態量の組合せ ¾いしパタ一ンと比較す ることにより、 上記 3つのコンボネン トの性能低下を個 別に判定することができる。
判定の表を下に示す。
表 I
注: ダッシュ ¾しの状態量は正常条件下での正常値を表 わす。 例えば i は一次ラ イ ンの正常条件下での圧 力を示す。 ダッ シュ付の状態量はコ ンポネン トの性 能変化に起因する状態量を示す。
P0、 :一次ライ ンの流体の圧力、
P2、 Pi:二次ラインの流体の圧力
Q0、 :—次ラ イ ンの流量 Q2、 :二次ラインの流量 後述する実施例によれば、 一次るいし供給流体の圧力 を検出する手段と二次 ¾いし濃縮流体の圧力を検出する 手段が用いられる。 検出圧力を、 正常条件下において計 算した圧力とを比較する。 比較結果から、 いずれのコン ポネン トの性能が劣化したかを判別することができる。 定量的にコ ンポネン ト の性能 (例えばポンプの Q— 性能、 膜性能指数、流体圧力損失指数) の劣化度を評価す る装置も開示される。
換言すれば、 性能追跡 いし評価装置は、 システムに おいて現在存在するコンポネン トの性能に関する情報を 提供する。 第 2図、 第 5図、 第 6図に示すよ うる制御装 置はこの情報を利用することにより、 正確 ¾制御を維持 することができる。
コンポネン トの性能が著しく低下した場合 ( コンポネ ン トの異常状態を示す) には、 コ ンポネン ト点検、 修理 および Z又は交換のために、 システムの運転を停止する のが望ましい。
後述する実施例では、 この目的を達成するため、 著し
い性能低下を示す信号に応じて可視および 又は可聴の 警報を発する手段が使用される。
(ii) 膜性能の劣化の判別、 劣化した膜性能の決定追跡 第 7図は第 2図と同様の図で第 2図の制御装置と同じ 機能を含む制御装置 9が示されている。 参照番号 2は供 給るいし一次ラ イ ンに設けられた一次流体の EE力を検出 する圧力センサである。 参照番号 6は二次 ¾いし濃縮ラ ィ ンに設けられた濃縮流体の圧力を検出する圧力センサ 一である。 これらの圧力センサ はそれらの検出信号を 制御装置 9内の第 7図には示されるい種々の性能追跡装 置 (第 8図、 第 1 0図、 第 1 2図) 判定 · 警報装置 (第 1 3図) に供給するのに用いられる。
第 7図の制御装置 9の各ブロック いしグ'ラフは逆浸 透装置の膜性能が劣化した場合の特性を比較の目的で正 常時の特性とともに示している。
本発明のより よい理解のため、 正常条件下における弁 3の開度 Ay と、 膜性能の低下その他によりシステムの 性能が変化している状況下でのバルブ 3の開度 Ay を同 —と仮定する。 同様に、 システム状態量 (例えば P 2 と Ρ2Ί 間の比較は、 同一の流体温度において較正した値で 行う。
(α) 膜性能の判別
(1) 前述したよ うに逆浸透装置の生成する淡水流量 は次式で表わされる
因子 Tは、 半透膜の形状と性質及び温度により定められ る性能指数であり、 単位膜面積 (AM= 1 ) 単位逆浸透圧 ( = 1 ) 当りの淡水生成量を表わす。
さらに性能指数 fは次式で表わされる。
f T。 ( Ow/ T )
項 (Z)w )は温度に依存する量で、 第 1図のグラ フ 1 3で示すよ うに温度に比例して増大する。 項 T。 は温 度に依存し い性能指数であり膜性能が低下すると、 o の値が対応して減少する。
第 7図のグラ フ 1 5において実線 2 5は半透膜の性能 が正常のときの逆浸透対淡水流量特性を示している。 同 —温度において、 半透膜の性能が低下し、 その結果、 淡 水流量が生成が減少する場合、 破線で示す特性にシフ ト する。 また、 淡水流量は減少し、 濃縮液流量は对応的に 増加する。 図面において、 は正常時の淡水流量を、 Qiは膜性能低下時の流量を示す。 Q 2 は正常時の濃縮液 流量を Q は膜性能低下時の流量を示す。
したがって下記の関係が導き出される。
逆にいえば、 この関係は、' 逆浸透装置の膜の性能低下 を示して ヽる。
(2) 上記仮定より、 パルプ 3 の開度 Ay は一定であるか ら、 濃縮液流量の増大はノ ズル 7 ' のジェッ ト水の流速 及び濃縮液圧力はグラ フ 1 6に示すよ うに、 それぞれ
O PI
から 、 P2から に増大する。 即ち
Ρ2 < Ρί , ν<νί .
である。
(3) 配管系の溶液の圧力損失 PL-PLI + PL2 の変動は 濃縮液圧力の増加に比べて小さいため、 ポンプ吐出圧力 ないし一次ラ イ ンの溶液の压カも増加する。
即ち '
Pof く Po
ここに Ρ。 は正常時のポンプ吐出圧力、 Pd は膜性能低 下時のポンプ吐出圧力を示す。
(4) (2)と(3)で求めた圧力関係をまとめて示すと、
Poぐ Pi , Pz <Pz
後述する異常判定装置 (第 1 3図) では、 これらの闋 係が検出された場合に、 半透膜の性能低下と判定する。
(6) 次に、 低下した膜性能指数 を决定する手順を 説明する。
(1) 圧力検出器 6からの、 二次圧力を示す検出量 を 用いて相関式 1^=び ^ 29 Ρί 計算することにより、 膜 性能低下時のノズ】レ 7 ' における流速!^が求められる。
(2) 膜性能低下時の濃縮液流量 Q は、 開度 Ay、 ' を用いて、 Q =A ^ を計算することにより、 求められ o
(3) ホノプ吐出量 ¾いし一次ライ ンの流量 は、 ボン プの性能特性 (曲線 2 1参照) より、 検出したポンプ吐 出圧力 を用いて求められる。
(4) 淡水流量 Q ( は、 (2)、 (3)で求めた 、 Q を用いて、 式 Q(= Q ー Q を計算することにより求められる。
(5) 一次ラ イ ンの圧力損失 P lは、 求められた Q を用 いて経験的に求められ、 あるいは Pti = ( Q ) 2 ( ここ に !: 一次ラインの圧力損失係数) 計算して求められる。
代りに、 常数を として用いてもよい、 なぜるら、 圧力損失 P の大きさは、 通常ポンプの吐出圧力の 1 Z
5 0程度であるから。
(6) 逆浸透装置の半透膜の表面に印加される圧力 P f は、 (5)で求めた P lと圧力センサー 2 より与えられるポンプ 吐出圧 を用いて、
を計算することにより求められる。
(7) 濃縮溶液の濃度(: は、 (2)と(3)で求めた Q と <Q
を用いて を計算して求められる。
(8) 逆浸透装置の半透膜表面と接触する供給溶液の平均 濃度 C¾i は、 海水濃度定数 (7)で求めた を用いて、
近似式 C'M = ( C o + C^ ) / 2
を計算することによって求められる。 より精度の高い
α が望しい場合には、 より精度の高い相関を用いるこ とができる。
(9) 浸透圧 M は濃度 CM 対浸透圧 M 特性 (第 7図曲 線 2 4 ) を用いて、 (8)で求めた から求められる
O PI
一 "-V—IPO一'一 J
(10) 逆浸透圧 は、 淡水圧力常数 3い淡水浸透圧常数
(9)で求めた 、 (6)で求めた P を用いて、
^PF = ( P'M-PX ) - ( ^k-^i )
を計算することにより求められる。
(11) 温度に依存する膜性能指数 T は、 (4)で求めた 、 膜面積常数 AM、 (10)で求めた を用いて、
K' = Q{ AM^PR
を計算することによって求められる。
(1¾ 膜性能の低下時の膜性能指数 を同一温度における 正常時の膜性能指教 iTと比較して、 を計算することに より逆浸透装置の膜性能の劣化率を求めることができる ( 代りに、 温度検出器 3より検出した温度 Γを用いて ( w/r)を計算し、 T0 = fZ ) を計算すること により、 温度と独立る膜性能指数 iTo を求めることがで きる。 正常時の膜性能指数 T。 を用いて ^ 。 を計算す ることにより膜性能の劣化率を求めることができる。
(0 膜性能追跡装置 (第 8図)
第 8図は、 (δ)で説明した本発明め原理に従って、 膜性 能を追跡する装置のプロック図を示す。
逆浸透装置の半透膜に供給される流体の、 供給ラ イ ン における圧力 0 は供給液圧力検出器 2により検出され, その情報は追跡装置の圧力 Ζ流量変換器 1 1 に送られ る。 変換器 1 1 αはポンプの Q— ^特性 (第 7図の曲線 2 1参照) に従って、 ポンプ吐出圧力ないし供給液圧力 Ρ'0 を供給液流量 に変換する。 圧力検出器 2は追跡
Ο ΡΙ
装置の膜面圧力演算器 2 9にも尸 信号を送る。 演算器 2 9は ^o 信号とともに圧力 Z流量演算器 1 1 からの 供給液流量 ) 信号に応答して、 相関尸 = ()一 P'Ll
= ,ο -αι ( Q ) zに従って膜面圧力 P'M を生成する。 第 2の圧力検出器 6は逆浸透装置より放出される流体の、 濃縮ラ イ ンにおける圧力 i5 を検出し、 検出信号を追跡 装置の濃縮液演算器 6 δに送る。 演算器 6 δは 及び 例えば第 2図に示す制御装置より与えられる現在の弁開
¾ Ay を用いて相関式 Q'2 = Av 23 P'z に従って Qf 2 信号を発生する。 淡水流量演算器 3 0は、 装置 11 と 6 δからの(^o 信号と 信号に応答して、 相関
一 2に従って淡水流量 t を決定する。 膜面濃 度演算器' 6 cは装置 1 1 α と 6 &からの 0 信号と 信号に応答し、 相関 C = -^ ι + )に従って膜面 濃度 C¾f を生成する。 濃度 Z浸透圧変換器 1 2 αは装置 6 cからの膜面濃度信号 を、 濃度 Z浸透圧特性 (第 7図曲線 2 4参照) に従って对応する浸透圧信号 M に 変換する。 膜性能 いし膜性能低下度演算器 3 1は装置 2 9、 3 0、 1 2 からの膜面圧力信号 J^M、 淡水流量信 号 Q 浸透圧信号 M に応答し、 相関 Ρ' =(Ρ^—Λ) ― , M— 、 び Κ' =Q /ΆΜ* P' に従って、 膜性能 指数 T を決定する。 さらに、 演算器 3 1は第 9図の温 度センサー 1 4からの温度信号 Γに応答し、 相関 ¾ = Tノ(£»wZr)に従って温度と独立な膜性能指数 f を決 定する。 所望ならば、 演算器 f。 はさらに、 制御装置に
ス トアされている正常値を有する基準膜性能指数 。 を 用いて、 koを計算することにより、 正常性能指数に 対する現在の性能指数の比 (膜性能の低下率を表わす) を求めることができる。 膜性能演算器 3 1は T0 および 又は ^ 信号を表示器 3 2に送って膜性能指数およ び/又は膜性能低下率の現在値を表示させる。 膜性能低 下率記憶部 3 3にはタイ ミ ング装置 3 4により周期的に、 演算器 3 1からの膜性能指数 JT Q および Z又は低下率
がロ ー ドされる。 経時変化 ( ヒ ス ト リ ) 表示器 3 5は記憶部 3 3 より読み出されたデータ、 即ち、 膜性 能の経時変化を表示する。
( 流路のスケーリ ングに関連するシステム性能低下 の判別、 流路の圧力損失の追跡装置
第 9図は第 2図と同様の図で、 ここでは、 システムの 流路が流体の成分のスケー リ ン グにより閉塞した場合に 生じるシステム状態量の変化を例示するために提示して いる。
逆浸透モジュール内の流路は特につまりを生じやすい。 流路の閉塞はそこを通る流体の圧力撗失を増大させ、 ン ステムの性能を低下させる。
( ) 流路閉塞による性能低下の判別
システムの流路に閉塞が生じると、 ポンプの吐出圧力 は増加し、 ポンプ吐出量は減少する (第 9図のグラ フ 1 1参照) の正常条件下でのボンプ吐出圧力を P0、吐出 量を Q0、閉塞条件下でのポンプ吐出 £ 、吐出量を
ΟΜΡΙ
窗 Ο
で表わすと次の関係が成立する。
Ρο<ΡΌ ,
Q0> Qo'
また、 膜面濃度 CM はポンプ吐出量の減少の結果、 増 加する (その値を以下 Cii で表わすことにする ) 。 膜面 濃度の増加は半透膜面と接触する供給液の浸透圧 M を 増加させる (以下その値を で表わすことにする)。 これは第 9図の特性曲線 2 4からわかる。 逆浸透圧 は、 ポンプ吐出圧 (供給圧力) の増加が供給液のモ ジュ —ル内の浸透圧の増加により、 打ち消されるため、 わず かる変動にとどまる。 したがって淡水流量もわずかる変 動にとどまる。 正常条件下の淡水流量を 、流路閉塞条 件下での淡水流量を Q〖 で表わすと は にほぼ等 しい。 この結果、 二次流体ないし濃縮液流量は減少する。 これは Qs ^ で表わされる ( ここに Q2 は正常条件下 での濃縮液流量、 は閉塞条件下での濃縮液流量を示 す) 。 バルブ開度 Ay は両条件下で同一であると仮定し ているので、 濃縮液の圧力は減少する。 これは尸 2〉Ρ^ で表わされる ( ここに尸 2 は正常条件下の濃縮液圧力、 Pi は閉塞条件下での濃縮液圧力を示す) 。 また、 ノ ズ ルにおける速度も より y へ減少する。
以下からわかるよ うに、 下記の関係より流路の閉塞を 判定することができる。
Ρ0<Ρό かつ Ρ Ρ
または Q。 >Q0' かつ Qz ^^
(δ) 流路における流体圧力損失を決定する手順
(1) 検出器 6の出力 2 よ り ノ ズル速度 が上述した しかたで求められる。
(2) 現在のバルブ開度 より、 上述したしかたで濃縮 液流量 が導出される。
(3) 検出器 2 よ り与えられるポンプ吐出圧 を用いて. ポンプ Q— 特性よ り、 ポンプ吐出量 (供給液流量) が求められる。
(4) · Q 、 を用いて淡水流量 Qi が求められる。
(5) ^Pf = Q[ Aw K を計算することにより逆浸透圧 ^ 'が求められる。
Co
(6) CM 2 + を計算することにより、 膜面 濃度 C r が求められる。
(7) CM より半透膜と接触する供給液の浸透圧 M が求 められる。
(8) P'M=^Pr+ ( π'Μ - πι ) +Pt を計算することによ り、 膜面圧力 M が導出される。
(9) Pf 0 ヒ P'M を用いて、 供給ラ イ ンの圧力損失 P l が求められる。
(10) Pi と を用いて、 二次ないし濃縮液ライ ンの圧 力損失 P'L2が求められる。 '
CU) な ί
)2を夫々計算す ることにより、 一次、 二次の圧力損失係数 αί、 が求 められる。
(c) 圧力損失追跡装置 (第 1 0図)
第 1 0図は、 流路の圧力損失を追跡することにより、 流路の閉塞度を評価する装置のブロック図を示す。
供給液圧力検出器 2は信号 を追跡装置の圧力 Z流 量変換器 1 1 なに送る。 変換器 1 1 αはポンプの Q—^ 特性に従って供給液流量 を决定する。 濃縮液圧力検. 出器 6は信号 Ρ を濃縮液流量演算器 6 & に送る。 前述 したしかたで演算器 6 &は濃縮液流量 Q を導出する。 装置 1 1 α と 6 &からの供給液流量信号 と濃縮液流 量 Q に応答して、 相関 Q( に従って演算器 3 0は淡水流量 Qi を決定する。 装啬 1 1 α と 6 &から の供給液流量信号 0 . と濃縮液流量 に応答して、 演 算器 6 cは、 相関 C = ( 1+Dに従って半透膜 と接触する供給液の平均濃度 (膜面濃度) C'M を决定す る。 装置 6 cからの膜面濃度信号 Cif に応答して、 変換 器 1 2 αは、 濃度対浸透圧特性に従って、 対応する、 半
'透膜と接触する供給液の平均浸透圧 を決定する。 装 置、 2、 1 1 、 6、 3 0、 6 δ及び 1 2 ;^らの供給 液圧力 Ρ 濃縮液圧力 /^、 淡水流量 Q 供給液流量 Q" 濃縮液流量 Q 及び平均浸透圧 を表わす信号に 応答して、 演算器 3 7は流路の圧力損失に関連する因子 を演算する。 詳細には、 演算器 3 7は半透膜面積定数 AM、第 9図の温度検出器 1 4 より与えられる流体温度 Γ を用いて較正した膜性能指数 ϋΓ、 及び装置 3 0 より与え られる淡水流量 Qi を用いて、 相関 尸 '-Qi/Aw C に従って逆浸透圧を導出する。 さらに演算器 3
られた逆浸透圧 / 、 装置 1 2 からの浸透圧 Μ 、 淡水浸透圧常数 、 淡水圧力常数 を用いて、 相関
M =^pr + ( π,Μ— πι ) +Ρ,に従って半透膜における供 給液の圧力 P を決定する。 こうして導出された P と、 検出器 2からの 及び装置 1 1 αからの を用いて 演算器 3 7は相闋 ί
に従って、 供給ラ イ ン (ポンプから逆浸透モジュール内の半透膜ま で) の流体の圧力損失係数 (供給ライ ンのつまりの尺 度を表わす) を算出する。 同様に、 P'M と、 検出器 6か ら < Pi 及び装置 6 ろからの を用いて、 演算器 3 7 は相関 - ( 一 ) Z((¾)2 に従って、 濃縮液の流 れる二次ラインの圧力損失係数 α (二次ラインの閉塞の 尺度を表わす) を算出する。 ひ汲び α は演算器 3 7の最 終出力として利用することができる。 これとともに、 あ るいは、 代りとして、 演算器 3 7は、 合成圧力損失係数
ひ' = ( ひ( + α )を出力することができる。 演算器 3 7か らの出力は圧力損失表示器 3 8に送られ、 これを受けて 表示器 3 8は流体圧力損失係数の現在疆を表示する。 演 算器 3 7 の出力は、 タイ ミ ン グ装置 4 1 よ り周期的に £ 力損失記憶部 3 9にロー ドすることもできる。 記憶部よ り読み出されたデータは経時変化 ( ヒ ス ト リ ) 表示器
4 2に送られ、 これを受けて表示器 4 2は、 圧力損失の 経時変化 ( ヒ ス ト リ ) を表示する。
(IV) ポンプの性能劣化の判別、 劣化したポンプ性能の
決定、 追跡装置
O OMPPII ― WIFO .
4
第 1 1図は第 2図と同様の図で、 制御装置 9の各プロ ック ¾いしグラ フはポンプの性能が劣化した場合の各特 性を、 比較の目的で正常時の特性と と もに例示している。
(α) ポンプ性能劣化の判別
遠心ポンプ 1 の性能が劣化すると、 その Q— _H特性吐 出量対吐出圧特性) は、 正常特性を示す実線の曲線 2 1 に対する破線の曲線 2 1 (第 1 1図 ) で例示する よ うに、 下方にシフトする。 詳細には、 流体温度 Γ、 ノ ズル開度 Αν における一次ラ イ ンの正常圧力 ( ポンプ正常吐出圧 力 ) を 5。、一次ライ ンの流量 ( ポンプ吐出量) を Q。 と する と、 これらのシステム状態量はボンプ性能が低下す ると流体温度 Γ、 ノ ズル開度 Ay における システム運転 特性曲線 4 3 にしたがってシフ ト し、 その結果、 これら の値は減少する。 即ち、
Ρ。〉/Υ , Q o > Q o
( ここに、 p0 f と c 0はポンプ性能低下条件下におけるボ ンプ吐出圧、 ポンプ吐出流量を表わす)
したがって、 淡水流量は減少する (破線曲線 2 3参照)。 即ち
' Q l > Q {
( ここに、 は正常条件下、 Q〖 はポンプ性能劣化条 件下における淡水流量を表わす) 。
同様に二次ライ ンを流れる濃縮液流量も減少する。 こ れは、
Q 2 > Q
で表わされる ( ここに Q 2 は正常条件下、 はポンプ 性能低下条件下における濃縮液流量を表わす) 。
ノ ズル開度は、 比較すべき -両条件下において同一であ るから、 濃縮液流量の減少によ り、 ノ ズルにおける流体 の速度も減少する (第 1 1図のグラ フ 1 7参照) 。 これ は 7〉 ' で表わされる ( ここに 、 V は正常条件下、 ポンプ性能劣化条件下における、 ノズルにおける流速を それぞれ表わす) 。
ノ'ズルにおける流速の減少は、 二次ライ ンの流体圧力 の減少を意味する。 これは -
Pz > Pz
で表わされる (ここに P2、 はそれぞれ、 正常条件下、 ポンプ性能低下条件下における二次ラィ ンの流体圧力を 表わす) 。
以上からわかるよ うに、 ポンプの性能が低下したとき は、 下記の関係が成り立つ。
Ρο > Ρό かつ 〉P
または Q。> Q かつ <i > OA
流量に関する上記の阕係は、 流路の閉塞のときに成り 立つ関係とたまたま同一となる。
圧力に関する上記の関係は、 ポンプの性能低下に固有 の関係である。 したがって、 これらの関係より、 ポンプ の性能低下を判定することができる。
(δ) ポンプ性能の低下を評価する手順
ポンプの性能の低下を評価するために、 種々の方法を
OMPI
W一IPO ' r .
使用することができる。 例えば、 ポンプ吐出量の減少率 をポンプ性能の低下の尺度として用いることができる。 ポンプ吐出量の減少率 Qレ を决定する手順は以下の通
Ό ο
(1) 検出された濃縮液圧力 より、 ノ ズルにおける流 速 が求められる。
(2) 現在のノズル開度 Ay と(1)で求めた!^ よ り、 濃縮 液流量 <9 が求められる。
(3) ポンプの性能低下条件における現在のポンプ吐出量 を と仮定する。
(4) 検出されたポンプ吐出圧 と、 (3)で仮定した初期 値 、及び供袷ライ ンの圧力損失係数 を用いて、 相関
Ρ'Μ = Por - 'L I = ό - «ι (Qo ) 2 を計算することにより、 膜面圧力 P'M が求められる。
(5) 膜面濃度 C f は、 供給液の濃度定数 C0、(3)で与えら れた 、(2)で求めた Q を用いて、 上述したしかたで求 められる。
(6) (5)で求めた膜面濃度 C¾/ よ り对応する浸透圧 が 求められる。
(7) (4)と(6)で求められた Ρίΐί と Μ を用いて、 上述した しかたで、 逆浸透圧 Ρ'が求められる。
(8) 検出した温度 Γで較正した膜性能指数 と(7)で求め た逆浸透圧 及び (2)で求めた Q を用いて
ΑΜΚ^Ρ' +Qz = Qi + Qz =Q0 ca£
を計算し、 ポンプ吐出量の計算値^ ca_d を求める。
O PI
(9) QQ' を再仮定 (更新) し、 ポンプ吐出計算値 c
、 QO と等しく ¾るまでステップ (3)力 ら (8)をくり返す。
最終計算値 ca (最終) は、 現在のポンプ吐出量を表
わす。
(10) ポンプ正常条件下におけるポンプ吐出量 <Q o ( 同一
の ノ ズル開度、 同一の温度における量) に対する、
Q c a (最終) 即ち、 現在のポンプ吐出量の比を求める。
(c) ポンプ性能追跡装置 (第 1 2図)
第 1 2図は、 (δ)に例示した手順に従って、 正常ポンプ
吐出量 Q。 に対する現在のポンプ吐出量 の比で表わ
される、 ポンプ性能の低下率を追跡する装置である。
第 1の圧力検出器 2は、 第 1 1図に示すよ うに供給ラ イ ンに設置され、 供給液の圧力 を表わす信号を、 追
跡装置の膜面圧力演算器 4 4に送る。 演算器 4 4は、 供
給ライ ンの圧力損失係数 αιを表わす定数、 供給液流量推
定器 4 6からの現在の供給液の流量の推定値 を表わ
す信号、 検出器 2からの供給液圧力信号 を用いて、
相関 Μ - Ρ — に従って、 半透膜における供
供給液の平均圧力 Ρ¾ί を導出する。
第 2の圧力検出器 6は第 1 1図に示すよ うに二次ライ ンに設置され、 濃縮液の圧力 を表わす信号を追跡装 : 置の濃縮液流量演算器 6 bに送る。 演算器 6 bは、 この 圧力 Ρ 及び (第 1 2図には示さるい) ノ ズル開度演算
器からの、 ノ ズルの現在の開度 を用いて、 相関
Qi
4
Qz' を決定する。 膜面濃度演算器 6 cは装置 6 δ と 4 6 からの、 供給液流量の推定値 と、 饞縮液流量の計算 値 を用いて、 相関 (ΤΜ= "^( 1 + に従って膜 面濃度 を決定する。 信号 C'M は変換器 1 2 aに送ら れ、 これを受けて変換器は濃度 C¾i を对応する浸透圧
π'Μ に変換する。 淡水流量演算器 4 5は、 膜面圧力演算 器 4 4からの膜面圧力信号 f 、 濃度 浸透圧変換器
1 2 からの、 半透膜と接触する供給液の平均濃度を表 わす信号 7c'M、及び温度検出器 1 4 (第 1 1図参照) から の流体温度を表わす信号: を用いて、.相関
Q[=-AMK^P=AMK0 {DW/T) {?'Μ-^'Μ - ι+ πι ) ( ここ に、 ?。 は Pい は定数) に従って、 淡水流量 Qi を 計算する。
供給液流量比較器 4 8は装置 6 δからの濃縮液流量
Qz' の計算値に、 装置 4 5からの淡水流量 Q( の計算値 を加えて、 供給液流量の計算値 Qocci を求める。 さらに 比較器は、 供給液流量の計算値 c を、 装置 4 6か らの供給液流量の推定値 と比較する。 推定値 よ り計算値 Q^aAc を差し引いた、 差 AQ。 の値が、 予め 定めた正の値^より大きいときは、 比較器 4 8は更新器
4 7に指令を与え、 これを受けて更新器は、 増分信号を 推定器 4 6に与え、 これを受けて推定器 4 6は、 前の推 定値より大き ¾値を淡水流量として再推定する。 推定値
Qo' が計算値 <9ό ca£c より小さ く、 かつその差 の 絶対値が予め定めた値^より大きい場合は、 比較器 4 8
ΟΜΡΙ
く 、 v ?o ノ 「: ン
は更新器 4 7に指佘を与え、 これを受けて更新器 4 7は 減分信号を推定器 4 6に与え、 これを受けて推定器は前 の推定値より小さる値を淡水流量として再推定する。 追 跡装置は、 再推定値を用いて、 再計算を実行する。
推定値 と計算値 c a^cの差 A Q。 が予め定めた 優^より小さい (量 Q 0 の推定が正しいことを示す) 場 合には、 比較器 4 8は、 (現在の流体温度、 ノ ズル開度 と同一温度、 開度における ) ポンプ性能の正常条件下に おける正常供給流量 Q。 を甩いて、 最終推定値 現在 の供給流量を表わす) と、 正常供給流量 Q。 との比 r = ^ Q0を計算する。 この比は、 表示器 4 9に送られ. ポンプ性能の劣化率の尺度である供給流量の減少率の現 在値が表示される。 比較器の出力信号 ¾。はタイマー 5 1により周期的に記億部 5 0にロー ドすることができ る。 記憶部に収容されたデータを読み出すことにより、 経時変化表示器 5 2は、 ポンプ性能の劣化に伴う、 供給 流量の変動の経時変化 ( ヒ ス ト リ ) を表示することがで きる。
(V) 追跡装置による弁開度の修正
システムの性能の変化に応じて、 制御装置がバルプア クチユエータに与える制御信号を修正できることがのぞ ましい。
(ii)の( 、 (iii)の( 、 (iv) の ( で開示した夫々の追跡装置 はこの目的を達成するのに利用することができる。
詳細には、 夫々の追跡装置は、 第 2図及び第 4図と関
連して説明した制御装置と組み合せ、 追跡装置 ( システ ム性能モニタ一) を制御装置の修正手段として利用でき る。 例えば、 膜性能追跡装置が評価した現在の膜性能指 数 K o を制御装置にェン ト リすることにより、 膜性能指 数が更新される。 制御装置は更新された膜性能指数 (逆 浸透装置の現在の性能を表わす) を用いて、 バルブのァ クチユエ一タに与えるス ト ローク信号を修正すること力; できる。 同様に、 流路の性.能追跡装置が評価した現在の 流路圧力損失係数 、 α2 を、 制御装置に対し、 それま で制御装置が使用していた流路圧力損失定数 (過去の流 路性能を表わす) の代り として、 エン ト リすることがで きる。 制御装置は、 新たにェン ト リ された流路圧力損失 を用いて、 再計算を実行して、 パル プのァクチユエ 一タ に与えるス ト ローク信号を修正することができる。 同様 に、 ポンプ性能追跡装置で得た評価値を、 制御装置は利 用してパルブァクチユエータに与えるス ト ローク信号を 修正することができる。 この最後に述べたケ ー スでは、 ポンプ性能追跡装置で検出したいくつかのポンプ運転点 ( ポン プ吐出量、 ポンプ吐出圧) から、 現在のポン プの Q 特性を補間法などの手段により推定することが望 まし だろう。 '
オ ペレータは、 追跡装置の出力から、 システムの对応 するコ ン ポネ ン トが点検、 修正、 交換を必要としている か否かを決定することができる。
(VI) 夫々 のコ ン ポネン トに対する異常判別装置 (第
OMPI
' V IFO
1 3図) ' 第 l 3図は、 (ii)の (a)、 (iiDの ( )、 (iv)の ( )に記載した本発 明の原理に従って、 逆浸透処理システムの各コ ン ボネ ン トの性能が著し く劣化した場合に、 その異常を、 可視お よび,または可聴の警報で知らせる異常判別装置のプロ ック図である。
本例では、 検出手段は供給液の圧力 を検出する圧 力センサ一 2 と濃縮液の圧力 Ρ を検出 る Ε力センサ — 6 より成る。 表 I を再び参照するに、 下記の関係が各 コ ンポネン トの性能低下の判定条件とるる。
もし、 P Q P0 r でかつ P2 < P ¾らば、 これは逆浸透 装置の性能劣化を表わす。
もし、 Ρ。< Ρ でかつ Ρ2〉Ρ らば、 これは流路の 閉塞を表わす。
もし、 P o p でかつ ρ2〉Ρί ならは、 これはポンプ の性能低下を表わす。 上記において、 検出値 、 Pi と比較される ρ。 、 Ρ2は、 該当するコンポネン ト以外の システムの条件 (例 . 流体温度 Γ、 パルブ開度 Ay )が同
—である場合における、 供給液圧力の正常値、 および濃 縮液圧力の正常値を示し、 これらの値は制御システ ムに ス トァされているか、 あるいは関連するパラメータから 求められる。
圧力センサ一 2は、 現在の供給液圧力 を表わす信 号を、 比較器 5 3に送る。 圧力センサー 6は現在の濃縮 液圧力 Ρ を表わす信号を第 2の比較器 5 5に送る。 例
O PI
VilrO
えばキ—ボー ド形式の淡水流量設定器 5 6 (第 5図の設 定器 3 5 と同一であり得る ) は、 希望する現在の淡水流 量 を表わす信号を正常出力演算部 5 4に送る。
演算部 5 4は、 現在のバルブ開度 Ay、 温度セン サ—
1 4 (第 2、 1 1図参照) の示す現在の供給液の温度 Γ 及び設定淡水流量 において、 正常 ¾ システ ムが運転 されたと したらその結果生じるであろう供給液圧力の正 常値 P。 及び濃縮液圧力の正常値 P 2 を、 現在のパルプ 開度 Ay、 検出温度: Γ、 設定流量 より演算する。 これ は、 第 2図の制御装置の一部により構成することもでき る。 即ち、 第 2図の制御装置は、 上述したよ うに設定淡 水流量 と温度 から、 最終出力であるバルブァクチ ユエータへの開度 Ay を決定する前に、 中間結果として、 正常供給圧力 J% と正常濃縮液圧力尸 2 を決定する ( も ちろん、 システ ムが正常であると仮定して) 。
あるいは、 各種温度、 各種淡水流量に対する正常値
O Ρ2 のデータをメ モ リ にあらかじめス トアしてお く ことができる。 検出された現在の温度 と現在の設定流 量 Q Q を特定するア ドレス信号でメ モ リ をアク セス して、 正常値尸。 、 P2 を読み出してもよい。
正常値'/5。、 Ρ 2 を表わす信号は、 夫々 、 供給液圧力比 較器 5 3 と濃縮液圧力比較器 5 5に送られる。 比較器
5 3は、 検出器 2からの現在の供給液圧力 を正常値 の供給液圧力 Ρ。 と比較する。 もし、 正常圧力尸。 が現 在の圧力 より許容値 。 より大きい ¾らば (即ち
ΟΜΡΙ一 IPO ,^
Ρ0≥Ρό + ) )比較器 5 3はポンプ性能低下判定アン ドゲ — ト 5 7のひとつの入力に信号 (論理 " 1 " ) をライ ン 5 3 Αを介して与える。 もし、 現在の圧力 P が正常圧 力 P 0 より許容値^を超えて大きい (即ち Ρ。 + ) Ρό ) るらぱ、 比較器は流路閉塞判定アン ドゲー ト 5 8の一入 力と膜性能低下判定アン ドゲ一 ト 5 9のひとつの入力に 信号をライ ン 5 3 Βを介して与える。 同様に、 第 2の比 較器 5 5は、 検出器 6からの現在の濃縮液圧力/^ を正 常値の濃縮液圧力 Ρ 2 と比較する。 もし、 正常圧力 Ρ 2 が現在の圧力 より許容値 2を超えて大きい らば
(即ち Ρ2〉_?2' + £0 )、 比較器 5 5はラ イ ン 5 5 Αを介し て、 ボンプ性能低下ァン ドゲー ト 5 7の第 2の入力と流 路閉塞アン ドゲー ト 5 8の第 2の入力に信号を与える。 もし、 現在の圧力 Ρ が正常圧力 Ρ 2 より、 許容値 2 を超えて大きいるらば (即ち Ρ2 + 2≤_Ρ2' )、 比較器
5 5 はライン 5 5 Rを介して、 膜性能低下判別ァン ド ゲート 5 9の第 2の入力に信号を与える。
上記 、 £2 は夫々比較器 5 3 、 5 5 の不感帯 (デッ ドゾーン ) の幅を表わす。 これらの比較器は、 ヒ ステリ シス特性 (幅 。、 2 )を有するォペアンプ形式のコンパ レ一タで実現できる。 幅 0'、 tz の大きさは、 システム の異常の程度を表わす。 異なる幅を有する複数の比較器 で夫々の比較器 5 3 と 5 5を構成することができ、 その 結杲、 異¾る度合のシステム異常度の判定が可能となる c 以下では、 説明を簡単にするため、 検出圧力が正常 E レ VZi O ,
圧より比較器の設定する許容値を超えて大きい (又は小 さい) という代りに、 単に、 検出圧力は正常圧力より大 きい (小さい) という ことにする。
供給液の検出圧力 が正常圧力尸。 より小さく、 か つ濃縮液の検出圧力 Ρ が正常圧力 Ρ2 より小さい場合 ( Ρ0〉尸 0' 、 Ρ2>Ρί ) 、 アン ドゲー ト 5 7はヱネーブ ルされて、 ポンプ性能低下警報器 6 1に信号を与えて可 聴および Ζ又は可視の警報が与.えられる。
供給液の検出圧力 が正常圧力 より大き く、 か つ濃縮液の検出圧力 P が正常圧力 P2 より小さい場合
P0く P" Ρζ〉Ρί )、 アン ドゲー ト 5 8はエネ 一ブ ルされて、 信号を流路閉塞警報器 6 2に与えて、 これを 受けて警報器 6 2は流路の閉塞を表わす可聴および 又 は可視の訾報を与える。 - 供給液の検出圧力 が正常圧力 Ρ。 より大き く、 か つ濃縮液の検出圧力 Ρ が正常圧力 Ρ2 より大きい場合 ( Ρο <Ρό Ρζ <Ρζ ) , アン ドゲー ト 5 9はエネ一ブ ルされて信号を膜性能低下警報器 6 3に与え、 これを受 けて警報器 6 3は逆浸透モ ジ ュ ールの性能低下るいし異 常を表わす可聴および Ζ又は可視の表示を与える。
以上からわかるよ うに第 1 3図の異常判別装置は、 逆 浸透処理シ ス テ ムにおける 3つの異 るタイプの性能低 下を個別に判定し、 オペレータに知らせることができる。 種々の幅の不感帯をもつ、 比較器を用いることにより、 問題と るる コ ンポネン ト (逆浸透装置、 ポンプ、 流路)
REATT O PI
: 。
の点検、 修理、 交換の時期、 規模を評価することができ る o
第 1 3図の実施例では、 検出手段として、 供給液と濃 縮液の圧力センサ一 2と 6を用いているが、 これととも に又はこれに代えて流量センサーを供給液ラインおよび /又は濃縮液ラインに配置して、 使用することができる。 (表 I参照)
本発明を、 図示する好適実施例について説明してきた 力 これらの実施例は単に例示のためのものであり、 当 業者には、 本発明の範囲を逸脱する とるく種々の変形、 変更が可能である。