WO1997039451A1 - Disque optique multimedia contenant des titres d'images de sorte qu'il soit possible de determiner instantanement si des fonctions av sont necessaires pour leur reproduction, appareil et procede pour reproduire ceux-ci - Google Patents

Description

明 細 書

AV機能を実行すべき映像タイ トルと、 そうでない映像タイ トルとを収録し、 そ れらの違いを瞬時に見分けることができるマルチメディ ア光ディ スク、 及びその 再生装置、 再生方法 技術分野

本発明は、 情報信号が記録された光ディスク及びその再生装置に関し、 中でも 動画像デ一夕、 音声データ、 イメージデータを含むマルチメディ アデータが記録 されたマルチメディア光ディスク、 及びその再生装置、 再生方法に関する。 背景技術

光ディ スクの大容量化に伴ってマルチタイ トル型の光ディ スクを実現しよう と いう研究が行われている。 ここで 『マルチタイ トル』 とは、 様々な種類の映像タ ィ トルを一枚の光ディ スクに収録することにより映像タイ トルの流通 ·販売の効 率化を図り、 光ディ スクの付加価値を向上させるものである。

『映像タイ トル』 とは、 光ディ スク上の光ピックアツプの進行経路を示す一本 以上の経路情報と、 それらの経路情報により順次読み出される映像情報とにより 表現された映像著作物をいう。 またここでいう映像情報とは、 MPEGに規定された 圧縮符号法により高効率に圧縮された動面データ及び音声データを多重化したも の （一般には MPEGス ト リームと呼ばれる） である。

第 1 図は、 マルチタイ トル型ディ スク と して一枚の光ディ スクに収録される映 像タイ トルの体系図である。 本図において 『シングル PGCJ とは経路情報が一本 (単数） のみであることを示し、 『マルチ PGCJ とは経路情報が複数存在するこ とを示す。 『ループ有』 とは 『映像情報の読み出しを繰り返す旨のループ属性が 経路情報に付されている』 ことを示し、 『ループ無』 は、 そのような属性が付さ れていないことを示している。 『分岐有』 は、 操作者の対話操作に応じて他の経 路情報へと分岐する条件付き分岐情報が経路情報に付されていることを示してい る。 本図の中で系統（1 )の 『シングル PGC』 『分岐無』 『ループ無』 のタイ トルは 単一シーケンシャル系タイ トルと呼ばれる。 『単一シーケンシャル系タイ トル』 とは、 一本の経路情報によりオープニングシーンからエンディ ングシーンまでの 映像順序が規定されたタイ トルをいう。

一方系統（4)の 『マルチ PGC』 『分岐無』 『ループ無』 のタイ トルは、 マルチ シーケンシャル系タイ トルと呼ばれる。 『マルチシーケンシャル系タイ トル』 と は、 オープニングシーンからエンディ ングシーンまでの映像順序が 1つの経路情 報でなく複数の経路情報により規定されたタイ トルをいう。

更に系統（2 )、 系統（3)の 『シングル PGC』 『分岐無』 『ループ有』 或は 『マル チ PGC』 「分岐無』 『ループ有』 のタイ トルは、 クイズ型タイ トルと呼ばれ、 経 路情報により規定された映像情報を無作為な順序で何度も繰り返して読み出す映 像タイ トルである。 このようなクイズ型タイ トルにはエア口 ビクスや学習 ドリル の教材タイ トルが該当する。

加えて系統（5 )、 系統（6 )の 『マルチ PGCJ 『分岐有』 『自動的』 のタイ トル或 は 『マルチ PGCJ 『分岐有』 『対話的』 のタイ トルは、 イ ンタラクティ ブ系タイ トルと呼ばれる。 『イ ンタラクティ ブ系タイ トル』 とは、 再生中に現われるメ ニューに対して、 操作者がどのような操作を行うかによ り再生経路がダイナ ミ ッ クに変化する映像タイ トルをいう。

イ ンタラクティ ブ系タイ トルにおける Γ対話的』 『自動的』 の違いは、 『自動 的』 のイ ンタラクティブ系タイ トルは再生進行の分岐点において、 操作者によつ て分岐先の選択操作が無い場合にどのような再生進行を行うべきかが予め決めら れている点である。

各タイ トルは 『固有の経路情報数』 、 『分岐情報の有無』 、 『ループ属性の有 無』 により系統（1 )〜（5 )の何れかに分類される。 このように光ディ スク収録され たタイ トルを何れかの系統に分類するための情報を 『形態』 と総称する。

マルチタイ トル型ディ スクでは系統（1 )〜（6 )の種類の映像タイ トルを光デイ ス ク上に格納できる反面、 その論理構造が複雑になる。 この複雑さ故に、 従来 C D . レーザーディ スク、 ビデオ C Dのディ スク再生装置が実現していた一部機能の実 現が困難になる。 C D、 レーザ一ディ スク、 ビデオ C Dのディ スク再生装置は民 生用 A V機器という ジャ ンルに分類されており、 実現困難になる機能 （ A V機能 とよぶ。 ） の代表的なものには、 サーチ機能、 フ ィ ー ドバック機能がある。

サーチ機能とは、 ジャケッ トの紙面に記述された C D等のチャプター番¾、 曲 番号、 再生予定時刻のダイ レク ト入力により、 見たいシーンを即座に頭出 しする 機能をいい、 フ ィ ー ドバック機能とは、 チャプター番号、 曲番号、 再生経過時刻 をその再生中に表示し、 表示されたこれらを映像ソフ トの再生進行と共に更新す る こ とによ り、 現在映画の何処を再生しているかを リ アルタイ ムに視聴者に フィ ー ドバッ クする機能をいう。 これら A V機器機能が前提にしているのは、 映 像のディ スク記録ア ドレスと、 チヤプタ番号、 再生経過時間との間に一対一の対 応関係があることである。 即ち、 従来の C Dやビデオ C D、 レーザディスクでは、 映像データが螺旋 トラック上にシーケンシャルに記録されており、 ディ スク再生 装 fgが現在再生されている映像データのディ スク記録ァ ドレスを監視する こ とに よ り、 今再生されているチヤプタは何番であるか、 今の再生経過時間は何時何分 何秒であるかを把握し、 チャプタ番号及び再生予定時刻が操作者によりダイ レク トに入力されると、 それに相当する映像シーンへの頭出しを行うのである （以下、 操作者が 『何時何分何秒』 という時刻を指定しての頭出しをタイムサーチといい、 チャプター番号を指定しての頭出しをチャプターサーチという。 ） 。

マルチタイ トル型ディスクの光ディ スクでは、 上記のような映像のディ スク記 録ア ドレスと、 チヤプタ番号、 再生経過時間との間の一対一の対応関係が存在し ない。 そのため A V機能をマルチタイ トル型ディ スク向けのディ スク再生装置に おいて実現するならディ スク再生装置はェミ ュ レーショ ン A V機能を行う必要が ある。 エミ ユレーシヨ ン A V機能とは、 マルチタイ トル向けに作成された再生装 置がサーチ機能，フィー ドバッ ク機能を擬似的に実行することをいう。

ところでマルチタイ 卜ル型ディスクの光ディ スクのう ち何れかの映像タイ トル の再生が命じられた際、 再生が命じられた映像タイ トルにおいてェ ミ ュ レ一シ ₃ ン A V機能が実行できるか否かは、 タイ トル側における経路情報数、 分岐情報の 有無、 ループ属性の有無と、 ディスク再生装置側におけるメ モ リ規模、 実行速度 との相互関係により決まる。 その際ディ スク再生装置はそのタイ トルが含んでい る経路情報の単複、 ループ情報の有無、 自動分岐の有無、 対話分岐の -無を判定 する必要がある。 しかしループ情報、 自動分岐情報、 対話分岐情報は光ディ スク 上に分散して存在するので個別に検出しょう とすると多大な処理時間を费やして しまう。

例えばあるディ スク再生装置にマルチタイ トル型ディ スクの光ディ スクが装填 され、 そのうち何れかのタイ トルの再生が命じられたとする。 このディ スク再生 装置についてェミ ユレ一ショ ン A V機能が可能か否かを判定するため、 経路情報 単複、 ループ情報の有無、 自動分岐の有無、 対話分岐の有無を検出せねばならな いが、 どの経路情報にループ属性、 分岐情報が付随しているかは、 再生が命じら れたタイ トルが用いている全ての経路情報を参照しなければならない。 この場合 一本目の経路情報には分岐情報が付されていないものの、 二本 、 三本目の経路 情報に分岐情報が付されている可能性がある場合、 その二本目、 三本目の経路情 報における分岐情報を検出するまでに多大な時間を要してしまう。

上記の一例は、 経路情報に分岐情報が付随しているという前提 （現行のビデオ C Dの規格） におけるタイ トル区別法であるが、 近年のィ ンタラクティ ブソフ ト は、 分岐を始めとする各種再生制御を行わせるための再生制御情報を経路情報に 設けてより 3ま ぐる しい映像変化を実現しょう という傾向が強い。

経路情報内に再生制御情報を設けることの他に、 MPEGス ト リーム内にィ ンター リーブされている管理情報内にも同様の再生制御情報を設けたり、 或は、 管理情 報及び経路情報の両者に再生制御情報を分散して、 よ りバラエティ に富んだシー ン展開を実現しょう という傾向にある。 様々な箇所に存在し得る再生制御情報を 検出して、 エミ ユ レーショ ン AV機能が実行可能か否かを決定するのは困難を極め る。 ま してや分単位の映像を再生するための動画データは何メ ガバイ ト という情 報長を有しているので、 この MPEGス 卜 リ ーム內における再生制御情報の有無を吟 味することは、 とてもでは無いが、 搭載メ モ リ量やディ スク シーク速度等が制約 されたディ スク冉生装置において実現できるものでは無い。

このような事情を考慮すると、 一枚の光ディ スクに複数タイ トルを格納する場 合は、 全てのタイ トルの再生において AV機器の機能互換は実現しない方法も考え られる。 しかしこの場合、 たとえ再生するタイ トルが従来の C Dや L D等を同様 のタイ トルであっても AV機能が使えないため、 従来 AV機器に慣れ親しんでいた操 作者は、 チャプター番号及び再生時刻による頭出しが不可能なことに苛立ちを党 えてしまい、 これらのユーザ層から敬遠されてしまう恐れすら有る。

発明の開示

本発明の目的は、 たとえ光ディ スクに収録されている個々の映像タイ トルが独 自の形態を有していても、 エミ ユレーシヨ ン A V機能の可否を瞬時に区別するこ とができるマルチメディア光ディ スク及びそのディスク再生装置を提供すること、 より詳しく は、 用いられる経路情報の数が千差万別であっても、 何メ ガバイ トと いうデ一夕サイズを有する動画データを始めとする可変符号長データと、 経路情 報との両方に、 他の経路情報への分岐を指示する分岐情報が存在する可能性があ る場合でもエミ ユレ一ショ ン A V機能が可能か否かの判断を瞬時に行う ことがで きるマルチメディア光ディスク及びそのディ スク再生装置を提供することである。 上 の 的を達成するために、 光ピッ クアツプの進行経路を示す経路情報と、 経路情報により読み出される複数の映像情報とを用いて表現された映像著作物で ある映像タイ トルが複数記録されているタイ トル領域と、 タイ トル領域に記録さ れている映像タイ トルを管理する情報が記録されているマネージャ領域とを有す るマルチメディ ア光ディ スクであって、 上記タイ トル領域に記録されている映像 タイ トルは、 単一の経路情報により表現された第 1 のタイプ、 複数の経路情報に 加えて、 対話的な分岐制御を規定する分岐情報を用いて表現された第 2のタイプ、 分岐情報を用いずに、 複数の経路情報のみにより表現された第 3 のタイプのうち 何れかであり、

マネージャ領域は、 分岐された各映像タイ トルの所在を管理する管理情報が^ 録されている所在管理領域と、 各映像タイ トルの管理情報に対応させて、 設定値 によりその映像タイ トルが単一の経路情報により表現されているか複数の経路情 報により表現されているかを示す第 1 フラグと、 設定値により分岐情報を用いて 表現されているか否かを示す第 2 フラグとを含む再生タイプ情報が記録されてい る再生タイプ情報領域とを含むことを特徴と している。

この構成によれば、 映像情報が何百メガバイ ト、 何十メ ガバイ トというデータ サイズを有し、 そこにイ ンターリ一ブされている膨大な管理情報のうち何れかに 分岐情報が存在する場合や、 管理情報及び経路情報の両者に分岐情報が分敗され ていても、 映像タイ トル毎の分岐情報の有無の違いを瞬時に知ることができる。 そのため、 操作者が光ディ スクを装填した直後にチャプターサーチ、 タイム サーチを起動させよう と しても、 そのタイ ミ ングにおいてチャプターサーチ、 夕 ィムサーチを行うべきか、 禁止すべきかを判定することができる。

故に、 管理情報及び経路情報の両者に分岐情報を分散して、 よりバラエティ に 富んだシーン展開を実現するタイ トノレと、 ォ一ソ ドク ッスなェ ミ ュ レ一ショ ン AV 機能を用いた視聴が可能なタイ トルとを一枚の光ディ スクに収録して、 供給する ことができる。 そしてチャプター表示、 タイム表示が有効なタイ トルでは、 これ らを表示し、 不適切な場合はこれらの表示を行わないという制御が再生装置側で 可能となる。 故に、 不適切な場合にチャプター表示、 タイム表示を行おう と した ため、 おかしなチャプター番号、 再生経過時刻が表示されて しま う という危険を 避けることができる。

ここでマルチメディ ア光ディスクの再生装置を、 マルチメディ ア光ディ スクに 記録されているデータを光学的に読み出す光ピッ クアップと、 光ピッ クァップの ドライブ機構と、 マネージャ領域の記録内容を読み出すよう、 光ピッ クアップの ドライブ機構を制御する第 1制御手段と、 第 1 制御手段によりマネージャ領域の 記録内容が読み出されると、 その記録内容を保持するマネージャバッ ファ と、 再 生を ¾む映像タイ トルの選択を操作者から受け付ける第 1 受付手段と、 マネ一 ジャバッファを参照して、 第 1受付手段が受け付けた映像タイ トルの所在を算出 する算出手段と、 ドライブ機構を制御して、 算出手段が算出した所在から映像夕 イ トルを読み出すよう、 光ピッ クアップを移動させる第 2制御手段と、 先に読み 出されたマネージャ領域の記録内容に含まれるその映像タイ トルに対応する再生 タイプ情報の第 1 フラグ、 第 2 フラグの内容を参照し、 その映像タイ トルで A V 機能の実行が可能か否かを判定する判定手段と、 判定手段が可能と判定した場合 のみ、 少なく とも所定操作に基づき映像タイ トル内の任意の箇所へのサーチ冉生 を行うサーチ機能と、 タイ トル再生がどれだけ経過したかを監視し、 これを 示 するフィー ドバッ ク機能とからなる A V機能の実行を行う A V機能実行手段とを 備えるように構成してもよい。 この構成によれば映像情報が何百メ ガバイ ト、 何 十メ ガバイ トというデータサイズを冇し、 そこにィ ンター リーブされている膨大 な管理情報のうち何れかに分岐情報が存在する場合や、 管理情報及び経路情報の 両者に分岐情報が分散されていても、 映像タイ トル毎の分岐情報の有無の違いを 瞬時に知ることができる。

そのため、 やや短気な操作者が自分の見たいシーンを即座に再生させるため. 光ディ スクを装填した直後にチャプターサーチ、 タイムサーチを起動させよう と しても、 そのタイ ミ ングにおいてチャプターサーチ、 タイムサーチの起動の有効. 無効を判定することができる。

加えて、 管理情報及び経路情報の両者に分岐情報を分散して、 よ りバラエティ に富んだシーン展開を実現することができ、 尚且つォーソ ドク ッスなエミ ユ レ一 ショ ン AV機能の実行も可能となる。

図面の簡単な説明

第 1 図

マルチタイ トル型ディ スクにおけるタイ トル体系の一例を示す図である。

第 2 A図

本実施形態における光ディスクの外観図である。

第 2 B図

光ディ スクの断面図である。

第 2 C図

光スポッ 卜が照射される部分の拡大図である。

第 2 D図

情報層 1 0 9上のピッ ト列を示す図である。

第 3 A図

光ディ スクの情報層の 卜ラ ック配置の説明図である。

第 3 B図

光ディスクの情報層の物理セクタの説明図である。

第 4 A図

光ディ スクの論理構造を示す図である。

第 4 B図

光ディスクのフアイル層及び応用層の概要を示す説明図である。 第 5 A図

ビデオタイ トルセッ ト V Iが有する映像素材群の一例を示す図である。

第 5 B図

ビデオタイ トルセッ ト V Iの映像素材群に含まれる V0Bの内部構成を示す図である 第 6図

動画素材、 音声素材、 字幕素材とビデオオブジェク ト （V0B ) 内の各パックと の対応関係を示す図である。

第 7図

管理情報パックの内部構造を示す図である。

第 8図

VTSタイ トルセッ 卜管理情報の内部構造を示す図である。

第 9図

VTS内タイ トルサーチボインタテーブルの内部構成の一例を示す図である。 第丄 0 A図

VTSタイ トルセッ ト管理情報内の PGC管理情報テーブルの内部構成を示す図であ る。

第 1 0 B図

PGC情報のフォーマツ トを示す図である。

第 1 0 C図

Π0Β位置情報テーブル』 の内部構造を示す図である。

第 1 1図

ビデオマネージャの内部構成の一例を示す図である。

第 1 2図

ボリュームメニューの一例を示す図である。

第 1 3図

ボリュームメニュー用のハイライ ト情報の内部構成の一例を示す図である。 第 1 4図

VM内タイ トルサーチポインタテ一ブルの內部構成の一例を示す図である。

第 1 5図 本実施形態における再生装置の外観を示す斜視図である。

第 1 6図

リモコン 9 1のキー配列の一例を示す。

第 1 7図

本実施形態における DVDプレーヤ 1の内部構成を示すプロック図である。

第 1 8図

信号分離部 8 6の構成を示すプロック図である。

第 1 9図

システム制御部 9 3の内部構成を示す構成図である。

第 2 0図

機能許可テーブル 7 6 3の一例を示す図である。

第 2 1 A図〜第 2 1 D図

システム制御部 9 3の処理内容を示すフローチヤ一卜である。

第 2 2 A図〜第 2 2 D図

システム制御部 9 3のリモコン処理ルーチンの処理内容を示すフローチャー ト である。

第 2 3図

タイ トル再生タイプのフラグ構成の他の一例を示す図である。

発明を突施するための最良の形態

本実施形態の説明においては理解を助けるために以下のように ¾ (分け記] iする その際、 各項目の左側に分類番号を付す。 分類番号の桁数は、 その項目の階層的 な深さを意味している。 分類番号の最上位は（1)と（2)があり、 （1)は光ディスク に関するもの、 （2)は再生装置 （ディスク再生装置） に関するものである。

(1. ) 光ディスクの物理構造

(1. I) 光ディスクの論理構造

(1. 1.1) i ビデオタイ 卜ルセッ 1、

(1.1.1.1) ビデオタイ トルセッ トービデオォブジ ク ト （VOB)

(1.1.し 1.1) ビデオオブジェク ト （VOB) -管理情報パック

(1.1.1.2) ビデオタイ トルセッ トービデオタイ トルセッ ト管理情報 (1.1.1.2.1) ビデオタイ トルセッ 卜管理情報— PGC情報

U.1.2) 論理構造—ビデオマネージャ一

(2.1) ディ スク再生装置の概要

(2.2) ディスク再生装置の構成要素

(2.2.1) ディ スク再生装置の構成要素-信号分離部 8 6の内部構成

(2.2.2) ディ スク再生装置の構成要素-システム制御部 9 3の内部構成

(1. ) 光ディ スクの物理構造

本実施形態におけるマルチメディア光ディ スクは、 ίέί径 1 2 O mmの光ディ ス クに片面約 4. 7 Gバイ 卜の記録容量を実現したディ ジタル · ビデオ ♦ ディ スク (以下 DV Dと略す） が好適である。

第 2 A図は D V Dの外観を示す図であり、 第 2 B図はその断面図である。 第 2 C図は第 2 B図の丸部の拡大図である。 DV D 1 0 7は、 図面の下側から第 1 の透明基板 1 0 8、 情報層 1 0 9、 接着層 1 1 0、 第 2の透明基板 1 1 1、 及び ラベル印刷用の印刷層 1 1 2が積層されて構成される。

第 1の透明基板 1 0 8及び第 2の透明基板 1 1 1 は、 同一材質の補強用 ¾板で あるが、 その^さは共に約 0.6隱である。 即ち両基板と も大体 0.5ran！〜 0.7麵の厚 さである。

接着層 1 1 0は、 情報層 1 0 9と第 2の透明基板 1 1 1 との間に設けられ両者 を接着する。

情報層 1 0 9は、 第 1の透明基板 1 0 8と接する面に金属薄膜等の反射膜が付 着している。 この反射膜には成形技術により凹凸のピッ 卜が高密度に形成される。

ピッ 卜形状を第 2 D図に示す。 第 2 D図における各ピッ 卜の長さは 0.4 ra〜2.

13 raであり、 半径方向に 0.74 mの間隔を空けて螺旋状に列設され、 -本の螺旋 トラ ッ クを形成している。

これらのピッ ト列に光ビーム 1 1 3が照射されることによ り、 第 2 C 1¾1に示す ように光スポッ ト 1 1 4の反射率変化と して情報が取り出される。

D VDでの光スポッ 卜 1 1 4は、 対物レンズの開口数 N Aが大き く 、 光ビーム の波長スが小さいため、 C Dでの光スポッ トに比べ直径で約 1 / 1. 6になって いる。 このよ うな物理構造をもつ D V Dは、 片面に約 4 . 7 Gバイ 卜の情報を記録で きる。 約 4 . 7 Gバイ トの記録容量は、 それまでの C Dに比べて 8倍近い大きさ である。 そのため、 DVDでは、 動画の画質の大幅な向上が可能であり、 再生時間 についてもビデオ CDの 7 4分に比べて 2時間以上にまで向上させることができる ₍ このような大容量化を実現させた基盤技術は、 光ビームのスポッ ト径 Dの小型化 である。 スポッ ト径 Dは、 スポッ ト径 D = レーザの波長； I /対物レンズの開口数 N Aの計算式で与えられるので、 より レーザの波長； Iを小さ く 開口数 N Aを大き く することにより、 スポッ ト径 Dを小さ く絞り込むことができる。 留意すべきは、 対物レンズの開口数 N Aを大き くすると、 チル トと呼ばれるディ スク面と光ビ一 ムの光軸の相対的な傾きによりコマ収差が生じる点である。 これの縮小を図るベ く 、 D V Dでは透明基板の厚さを薄く している。 透明基板を薄くすると、 機械的 強度が弱くなるという別の問題点が浮上するが、 D V Dは別の基板を貼り合わせ ることにより これを補強しており、 強度面の問題点を克服している。

D V Dからのデータ読み出しには、 波長の短い 6 5 0 n mの赤色半導体レーザ と対物レンズの N A (開口数） を 0 . 6 mra前後まで大き く した光学系とが用いら れる。 これと透明基板の厚さを 0 . 6隱前後に薄く したこととがあいまって、 直 径 1 2 0 m mの光ディ スクの片面に記録できる情報容量が約 4 . 7 Gバイ 卜まで に至った。

第 3 A図に螺旋 トラ ッ クが情報層の内周から外周にかけて形成されている様子 を模式的に示す。 螺旋トラッ ク上には無数の物理セクタが形成されている。 本明 細書における物理セクタとは、 螺旋 トラッ ク上の円弧領域であって、 データの読 み出しの信頼性が保証された ¾小単位を意味する。

データ読み出しの信頼性を保証するため、 各セクタは第 3 B図に示す内部構成 を有する。 第 3 B図に示すように、 物理セクタはそれぞれのセク夕を識別するた めに用いられるセクタヘッダ領域と、 2KByte長のデ一夕が格納されるユーザデ一 夕領域と、 同セクタのユーザデータ領域に対する誤り訂正コ一 ドを格納する り 訂正コ一ド格納領域とからなり、 螺旋トラ ックから同セクタ長のデータが読み出 された際、 ディスク再生装置にユーザデータ領域のデータに対して誤り訂正コ一 ドを用いての誤り検出を行わせ、 誤り訂正までも行わせる。 ( 1. 1 ) 光ディ スクの論理構造

光ディ スクの論理構造について説明する。 ディ スク上における論理構造は、 三 層からなる階層構造を有する。 その階層構造は、 ディ スク再生装置のフ ァーム ゥヱァ向けの論理構造を有する最下位層と、 パソコン、 ワークステーシ ョ ンのォ ペレ一ティ ンングシステム向けの論理構造を有するフアイル層と、 マルチタイ ト ル型の論理構造を有する応用層とからなる。 最下位層の論理構造を第 4 A図に示 し、 ファイル層及び応用層の論理構造を第 4 B図に示す。

先ずフ ァ ーム ウ ェ ア向けの論理構造を有する最下位層について説明する ₍ ファームウェアとは、 ディ スクを駆動するスピン ドルモータ、 光ピッ クァ ップの ァクチユエ一夕を含む機構系を制御する制御プログラムをいう。 最下層の論理 フォーマツ トは、 第 4 A図に示すようにセクタア ドレスに含まれる識別情報によ り上部から リ ー ドィ ン領域と、 リ ー ドィ ン領域に続いてボリ ュ一ム領域と、 ボ リ ューム領域に続いて リー ドァゥ ト領域とからなり、 これを参照してフ ァーム ゥ Xァは、 スピン ドルモータ、 及び光ピックアップのァクチユエ一夕を駆動する。

Γリー ドィ ン領域』 にはディ スク再生装置の読み出し開始時の動作安定用デー 夕等が記録される。 これに対して 『リー ドアウ ト領域』 には、 再生装置に再生終 了を告知する領域であり、 意味のあるデータは記録されていない。

『ボリ ューム領域』 は、 各種データが格納される領域であり、 所属する物理セ クタを論理プロ ック として管理する。 論理プロ ッ クはデータ記録領域の先頭の物 理セク タを 0番と して、 連続する物理セク タに連番を付与した単位でフ ァーム ゥヱァにより識別される。 第 4 A図の円 b 3 0 1 に、 ボリ ューム領域における論 理ブロ ッ ク群を示す。 円内の多 く の論理プロ ッ クに付された #m, #m U , #ra + 2 , #π)₊3 · · · ·といった数値が論理プロッ ク番号である。

フ アイル層及び応用層について説明する。 フ アイル層及び応用層は第 4 Α図に 示したボリ ューム領域上に存在する。

ファイル層は、 ボリ ューム管理領域とフ ァイル領域に分割される。 ボリ ューム 管理領域には、 I S 0 1 3 3 4 6に従って、 複数の論理プロッ クをファイルと し て管理するためのフアイルシステム管理情報が格納される。 ファイルシステムお 理情報とは、 複数のファイルのそれぞれのファイル名と、 各ファイルが占めてい る論理ブロッ ク群のァ ドレスとの対応づけを明示した情報であり、 ディ スク再生 装置はこのフアイルシステム管理情報を手掛かり してフアイル単位のデイ スクァ クセスを実現する。 即ち、 パソコン、 ワークステーショ ンのォペレ一ティ ンング システムは、 アプリケーショ ンプログラムからファイル名が与えられると、 全て のシステム管理情報を参照してそのフアイルが占めている全ての論理プロ ッ ク群 を算出し、 これらの論理プロッ ク群をアクセスして所望のディ ジタルデータのみ を取り出す。

応用層の論理構造について説明する。 この応用層における情報の最もマクロな 分類は、 ビデオマネージャと、 ビデオタイ トルセッ トによる分類である。 ビデオ タイ トルセッ 卜とは、 映像素材群の共通活用という観点から分類された映像タイ トルの集合をいい、 ビデオマネージャとは、 各タイ トルセッ ト内の集合を統合し て管轄する情報をいう。 例えば第 4 B図において、 ビデオタイ トルセッ ト V Iが有 する映像素材群はァク シヨ ン映画に用いるものァク ショ ンシーンばかりを収集し たものであり、 ビデオタイ トルセッ 卜 V2が有する映像素材群は世界の遺跡をロケ して撮影された映像ばかりを収集したものとする。

このビデオタイ トルセッ ト Πが有する映像素材群を活用すれば、 ノー力 ッ ト版 のァクショ ン映画 A、 劇場公開版のァク ショ ン映画 A、 テレビ放映版のァク シヨ ン 映画 A、 イ ンタラクティ ブ版のアク ショ ン映画 A、 アク ショ ン映画 Aの登場人物プ 口フ ィ 一ル図鑑といった、 共通の映像素材群を有効活用 した複数のア リケ_シヨンを 制作者は作成して操作者に視聴させることができる。

またビデオタイ トルセッ ト V2が有する映像素材群を活用すれば、 遺跡発掘紀行 の ドキュメ ン ト映画'、 マルチメ ディ ァ遺跡図鑑、 遺跡探索ァ ドベンチャーゲーム、 世界の遺跡クイズといった、 共通の映像素材群を有効活用 した複数の了 リケ-シヨン を制作者は作成して操作者に視聴させることができる。

このような観点から映像タイ トルを分類することによ り、 映像素材を共有し合 う複数の映像タイ トルをまとめておく ことができる。

( 1. 1. 1 ) 論理構造一 ビデオタイ トルセッ 卜

ビデオタイ トルセッ トは、 ビデオタイ トルセッ ト管理情報と、 映像素材群とか らなる。 先にビデオタイ 卜ルセッ 卜が有する映像素材群について説明する。 通常、 映画をフィルムゃテープに収録する際、 撮影後のマスターテープから必要なシ一 ンのみを抜粋し、 シナリオ順に配列するという編集作業が必要となるが、 ビデオ タイ トルセッ 卜への映像シーンの記録は、 このような編集作業がなされてない状 態である。 即ち必要なシーンのみを必要部分を抜粋したり、 シナリオ順に配列す るという編集作業の形跡が無いのである。 撮影された映像が何の抜粋もされない まま、 全く無作為の順序に記録されているのである。 第 5 A図は、 ビデオタイ ト ルセッ ト VIが有する映像素材群を示す図である （本図における映像素材群は、 映 像シーンをシナリオ順に描いているが、 これは説明の便宜を優先したに過ぎな い。 ) 。

本図においてビデオタイ トルセ ッ ト VIは、 上映時 ί が異なる複数の V0Bを有し ている。 こ こで V0Bとは、 動画データ、 音声データ、 副映像データ、 制御データ 等互いに種別が異なる複数種の可変符号長ス 卜 リームデータを一本のス 卜 リーム データに多重化して構成されたいわゆる MPEGス ト リ一ムであり、 DVDにおいて映 画のワ ンシーンとして用いられる単位である。 図中の V0B#1は 1 0分 （l Orain) の 時間 fiを有し、 監督名、 プロデューサ名、 制作会社名、 キャスト名のク レジッ 卜が降 りるオープニングシーンであり、 V0B#2は 5 0秒（ = 50sec. )の時間長を有し、 市街 地周辺を主人公が歩く ワ ンシー ンである。 これらのシーンは何れも大勢のキャス ト と大規模なロケとによって撮影された実写映像そのものである。

第 5 B図は、 V0Bにおいて各可変符号長ス ト リ 一ムデータがどのように多重さ れているかを示す図である。 V0Bは複数の VOBュニッ ト （ " VOBIJ"という略語を用い る場合がある。 ） が先頭から時系列順に配列された構成を持つ。 V0Bュニッ 卜と は、 互いに種別の異なる可変符号長データのうち、 約 0. 5秒〜約 1. 0秒に再生され 得るもの同士を多重化したものをいう。 ここで V0Bにおいて多重化され得る可変 符号長デ一夕は、 動画データ、 音声デ一夕、 副映像データであり、 VOBュニッ 卜 において多重化されるこれらの一ま とま りを動画パッ ク、 音声パッ ク、 副映像 パックといい、 共に 2Kbyteのデータ長を有する。

ちなみに第 5 B図の一例においては、 10分長の VOB#lは 1200個 （=60 x 10 x 2 ) の V0Bュニッ 卜により形成されており、 50秒長の V0B#2は 100個 （：50 x 2) の V0Bュ ニッ トによ り形成されている。 第 5図の一例においては、 8分長の V0B#3は 960個 ( = 60 x 8 x 2 ) の VOBュニッ トによ り形成されており、 48秒長の V0Bit4は 96個 ( =48 x 2) の V0Bュニッ トにより形成されている。

V0Bにおける複数 V0Bュニッ トの配列は時系列であるが、 各 V0Bュニッ 卜におけ る各パックの配列は、 管理情報パックが先頭に配置される点のみ規則性が有り . それ以外の要素、 即ち各パックの配列及びパック数は各 V0Bユニッ ト毎にばらば らである。 即ち、 音声データ、 副映像データ、 動画データの順にパックが並んで いる V0Bュニッ トがあったり、 副映像データ、 動画データ、 音声データの順に クが並んでいる V0Bュニッ トがあったりする。 また動兩パックばかりが三百 個も並んでいる V0Bュニッ 卜があったり、 五百個も並んでいる V0Bュニッ 卜があつ たりする。

各パックの順序が V0Bュニッ トにおいてバラバラなのは、 可変長符号データは 再生装置によりバッファ リ ングされて取り出されるため種別毎に隣接されて配置 される必要はないからである。 第 5 B図において、 規則正しく各パックを配した のは説明の便宜を優先したに過ぎない。

又 V0Bュニッ 卜において、 動画パック、 副映像パックの数がまちまちなのはこ れらのデータは可変符号長で符号化されているため、 約 0. 5秒〜約 1. 0秒に再生さ れ得るといっても、 そのデータ量にはかなりの開きがあるからである。 最も顕著 な一例として動雨データについて説明すると、 風景の静止画のみが再生される約 0. 5秒の再生時間、 登場人物の表情の静止画をァップで描く約 0. 5秒の再生時問は そのデータ量は僅かで済む。 これに対して俳優が激しいァクシヨ ンを演じている シーンが再生される約 0. 5秒の再生時間は先の風景のみの再生時間と比較して、 そのデータ量は膨大なものとなる。 このようにデータ量に開きがあるのは、 前者 の風景、 表情の静止画はフ レーム内復号 ·フィールド内復号された一枚の映像を 再生させれば約 0. 5秒分の再生が済むのに対し、 アクショ ンシーン、 力一チェィ ス シー ンは動き補償予測を用いて約 0. 5秒の再生時間内で激しく被写体の動きを 捕捉する必要があるからである。

副映像データの場合も同様であり、 登場人物同士が激しく論議するシーンと、 和解しあって握手するシーンとではその字幕の量に大きな開きがあり、 この音声 データのパック数も各約 0. 5秒単位の V0Bュニッ 卜毎に異なる。 約 0.5秒の再生単位において、 データの転送量が少なくて良いか、 或は、 膨大 な転送量が必要となるかは、 その約 0.5秒の再生時間が始まる前に予めディスク 再生装置に知らしめておき、 その転送量での復号を実現するよう、 ディスク再生 装置內のデコーダーを制御させねばならない。 このように可変符号化されたデー タを、 約 0.5秒といった再生時間に均一に再生させるため、 V0Bュニッ トでは、 全 ての可変長符号データの前に管理情報パックを配置し、 この管理情報パックに多 重化された V0Bュニッ 卜の全体を再生するのに必要とされる転送レー トや動画ス ト リ ーム、 音声ス ト リ ーム、 副映像ス ト リーム毎に必要とされる転送レー ト、 バッファサイズを指定するようにしている。 管理情報パックにより指定された転 送レー 卜により、 管理情報パックに^く動画データ、 咅声デ一夕、 副映像データ の復号をディスク再生装置に行わせるようにしている。 具体的な数値を挙げると、 通常の約 0.5秒長の動画の再生には、 数百個の動 ii'パックが必要であり、 この数 百個の動画パックを復号するには、 この数百個の動画パックを DVDから読み出す 前に再生装置に約 4. 5 Mビッ 卜の転送レ一トを指示しておく必要がある。

ちなみに第 5 B図の一例において、 一個当たりの V0Bュニッ 卜が平均して 200個 のパックを含んでいると考えると、 1200個 （=60x 10x2) の V0Bュニッ 卜により 形成されいる i0分長の V0B#1は、 240000個のパック （そのうち 1200個は管理情報 パックである。 ） を含む。 各パックのデータサイズは共通して 2KByteであるから、 DVD上において 480 Byte(240000 x 2KByte)の領域を占めている。

また 960個 （=60x 8x 2) の VOBュニッ トにより形成されいる 8分長の VOB#3は、 192000個のパックを含み、 DVD±において 3讓 yte( 192000 x 2KByte Jの領域を占 めている。

ビデオォブジヱク ト （VOB) に格納される動画パックは、 1 VOBュニッ 卜に属す る動画パックのディ ジタルデータにより、 少なく とも 1つの G 0 P (Group Of Picture) と称するディ ジタル動画データを形成する。 ここでいう G O P (Group Of Picture) とは、 圧縮ディ ジタル動画データの伸長時の 1単位であり、. 約 1 2〜 1 5 フ レーム分の画像データである。 尚、 G O Pについては M P E G 2 (Moving Picture Expert Group, I S 01 1 1 7 2、 I S 0 1 3 8 1 8 ) にお いて詳細が規定されている。 ビデオォブジヱ ク 卜 （V0B) 内の各パッ クと動画のヮ ンシーンとの関係は、 第 6図に示されている。 同図において動画ワンシーンの映像素材を横長の四角形で 示し、 V0Bの上側に配している。 また 3 チャネルの音声素材を 3本の横長の四角 形で示し V0Bの下側に配している。 更に 2チヤネルの副映像素材を 2本の横長の 四角形で示し音声素材の下側に配している。 動画素材から伸びた下向きの矢印は、 動面の映像素材がどのように各パックのデータフィールドに記録されるかを示し ている。

これらの下向きの矢印を追う と、 ワ ンシーンの先頭から 0. 5秒までの動画は、 MPEGに準拠した Iピクチャ （ Intra-Picture ) 、 Pピクチャ （Predictive-Picture ) 、 Bピクチャ （Bidirectionally predictive Picture) に符号化された後に VOB ュニッ ト 1 内の videoパッ ク 1, 2のデ一タフィ 一ル ドに記録されるこ とがわかる (尚、 前述したが、 実際には数百個のパッ クに格納されるが、 説明の都合上、 2 つのパッ クに格納されているものと して以下説明を続ける。 ） 。 0. 5秒から 1. 0秒 までの動画も Iピクチユア， Pピクチユア， Bピクチユアに符号化された後に V0Bュ ニッ ト 2内の videoパッ ク 3, 4のデータフィール ドに記録される。 図示はしないが 1. 0秒から 1. 5秒分までの動画も符号化された後に次の V0Bュニッ ト内の videoパッ クのデ一夕フィールドに記録される。

ワンシーンの 3チャネルの吹き替え音声と、 オーディオパッ クのデ一タフ ィ 一 ノレドとの関係を第 6図を参照しながら説明する。 動画パッ ク と同様、 第 6図の音 声素材から V0Bのオーディオパッ クへと伸びる矢印は、 3チャネルのオーディオ データが上記 2方式で符号化され、 0. 5秒単位に各オーディ ォパッ クのデータ フ ィ ール ドに記録されることを示している。 即ち上記ワ ンシーンの先頭から 0. 5 秒までの Aチャネルの吹き替え音声は、 V0Bュニッ ト 1 内のオーディオパッ ク A- 1 のデータフ ィ ール ドに記録され、 0. 5秒から 1. 0秒までの吹き替え音声は V0Bュ ニッ ト 2 内のオーディオパック A- 2のデ一タフ ィ 一ル ドに記録される。 図示はし ないが、 先頭より 1. 0秒から 1. 5秒までの音声は次の V0Bュニッ ト内のオーディオ ノ"ッ ク A- 3のデータフ ィール ドに記録される。 尚、 前述したように、 音声の動画 に対する同期タイ ミ ングは MPEGにおいて規定された P T S ( Presentation Time Stamp) によ り取られているため、 V0Bュニッ 卜に含まれる動画データに完全に - 致した音声データが同じ V0Bュニッ トに含まれる必要はな く、 実際には前の V0Bュ ニッ 卜に格納されたり もする。

同様にヮ ンシーンの先頭から 0. 5秒までの Bチャネルの吹き替え音声は、 ォ一 ディォパッ ク B- 1のデータフィ 一ル ドに記録され、 0. 5秒から 1. 0秒までの吹き替 え音声はオーディ オパック B-2のデータフィール ドに記録される。 そ して図示は しないが、 先頭より 1. 5秒から 2. 0秒分までの音声はオーディオパッ ク B 3のデ一 タフィール ドに記録される。

ワ ンシーンの先頭から 0. 5秒までの Cチャネルの吹き替え音声は、 オーディオ ノ、。ッ ク C- 1のデータフィ ール ドに記録され、 0. 5秒から 1. 0秒までの吹き替え音声 はオーディオパック C- 2のデータフィ ール ドに記録される。 図示はしないが、 1. 5 秒から 2. 0秒分までの音声はオーディオパック C-3のデータフィール ドに記録され る。

オーディオパック A〜Cのそれぞれのデータフィ ール ドに分散記録される 3チヤ ネルのデータを以降オーディオデータ A、 オーディオデータ B、 オーディオデータ Cと呼ぶ。 例えばオーディオデータ Aに英語の吹き替え音声を設定し、 オーディ ォデータ Bにフランス語の吹き替え音声を設定し、 オーディオデ一夕 Cで Π本語 の吹き替え音声を設定することにより、 操作者にこれらを切り替えさせること も できる。

第 6 jの例では V0Bュニッ トにおける副映像パッ ク Α, Βが存在するので、 2チヤ ネルの字幕スーパーを、 各 V0Bユニッ トにおける副映像パッ ク Α，Βのデータフ ィ 一 ルドに分散して記録することができる。 例えば副映像データ Αで英語の字幕を表 示し、 副映像データ Bでフランス語の字幕を表示することにより、 操作者にこれ らを切り替えさせることもできる。

これらの種類別のパックデータを集めて再統合することにより、 それぞれ、 動 画データ、 音声データ、 副映像データ、 制御情報を構成するディ ジタルデータ列 になる。 また、 これら種類別に再統合されたディ ジタルデータ列をエレメ ンタ リ ス ト リ ームと称し、 V0B内の複数のエレメ ン夕 リ ス ト リームから構成されるプロ グラムス 卜 リーム、 あるいはシステムス ト リームと称することもある。

( 1. 1. 1. 1 ) ビデオオブジェク ト （V0B) —' 理情報パッ ク 転送レー トの指定を前提にして、 各管理情報パッ クが V0Bュニッ トの先頭に配 されているのは既に述べた。 管理情報パッ クは V0Bュニッ 卜の先頭に位置するか ら、 同 V0Bユニッ トの動画パッ ク、 オーディオパック、 副映像パッ クが読み出さ れ、 次の管理情報パッ クがバッファ上に読み出されるまでの僅か 0 · 5秒単位の期 間において、 管理情報パッ クに含まれる内容はディ スク再生装置におけるバッ フ ァに展開される。 この期間を過ぎれば、 内容は次の V0Bュニ ッ 卜の管理情報 。ッ クによ り上書きされる。 同 V0Bュニッ 卜の動画パッ ク、 オーディ オパッ ク， 副映像パッ クが順次光ディ スクから読み出されている間のみ、 同 V0Bュニッ 卜に おける管理情報パッ クの内容は、 バッ フ ァ上で展開されているので、 管理情報 パッ クに転送レ一 ト以外の様々な制御情報を格納しておけば、 各 V0Bュニッ 卜の みに有効な制御を、 その V0Bュニッ 卜に含まれる動画データ、 音声データ、 副映 像データが再生されている 0. 5 1. 0秒といった期間のみディ スク再生装置に指定 することができる。

第 7図は、 管理情報パッ クのデータ構造を示している。 動画'パッ ク、 オーディ ォパック、 副映像パックが 1バケツ トで構成されるのに対して、 管理情報パッ ク は 2パケッ トで構成される。 2パケッ トのうち、 1つを PCIパケッ ト （Presentation Control I nformation Packet ) 1 つを DS I ゲ ッ 卜 ( Data Search I nformation) と称する。 データ構造は動画パッ ク、 オーディオパッ クのデータ 構造とは若干異なり、 「パックヘッダ」 、 「システムヘッダ」 「 P C I パケッ ト のパケッ トヘッダ」 「 P C I パケッ トのデータフィ ールド」 「 D S I パケッ トの パケッ トヘッダ」 、 「D S Iパケッ 卜のデータフィ 一ルド」 からなる。

「システムヘッダ」 は、 この管理情報パッ クを先頭に持つ V0Bュニッ ト全体の 管理情報が、 M P E Gに準拠して格納される。 全体に必要とされる転送レー トや 動両ス ト リーム、 音声ス ト リーム、 副映像ス ト リーム毎に必要とされる転送レ一 卜ゃバッファサイズの指定が格納される。

管理情報パックの 2個の 「パケッ トへッダ」 のス 卜 リ一ム I Dは図中の斜線部に 示すように、 プライべ一トス ト リーム 2を示す識別コー ド 『1011 1111』 が設定 されている。

「PC Iバケツ ト』 は、 副映像パッ クが幾つかのアイテムを含んだメニューを描 画する場合、 メニューに対するカーソル操作、 アイテムに対する確定操作に応じ た再生制御を行うためのハイライ ト情報と呼ばれる情報をその内部に持つ。 本実 施形態における 「確定操作に応じた再生制御』 の代表的なものは、 現在の再生経 路から別の再生経路に切り換えるという再生経路の分岐である。 この Γ再生経路 の切り換え』 はハイライ ト情報内にハイライ トコマン ドと呼ばれるコマン ドを各 アイテムに対応づけて記述しておき、 管理情報パッ クがディ スク再生装置に読み 出された際に、 このコマン ドを実行することによ り行われる。 このように確定操 作に応じてアイテムに対応付けられたコマン ドを選択的に実行する こ とによ り、 後述する PGC情報という単位で再生経路が切り換わる。

『DS Iパケ ッ ト』 は、 M P E Gス ト リ 一ムをそのデータ位置から再生するにあ たり必要な情報が格納される。 また DS Iバケツ トには前後 DSIバケツ トのァ ドレス 情報も格納され、 早送り時などの特殊再生時に参照される。

以上でビデオオブジェ ク ト （V0B) の説明を終わり、 次に同ビデオタイ トル セッ 卜のビデオタイ トルセッ ト管理情報の構成について説明する。

( 1. 1. 1. 2) ビデオタイ トルセッ ト一ビデオタイ トルセッ ト管理情報

ビデオタイ トルセッ ト管理情報とは、 必要なシーンのみを切り必要部分を抜粋 したり、 シナリォ順に配列するという編集作業の形跡が無いまま無作為に記録さ れている映像素材群を - -本の映像タイ トルと して再生させるための制御情報の集 ま りである。

本-突施形態において映像タイ トルは、 光ディ スクにおいて自身に割り当られた タイ トル番号と、 光ディ スク上の光ピッ クアップの進行経路を示す一本以上の PGC情報と、 それらの PGC情報により順次読み出される映像情報とにより表現され た映像著作物をいう。 こういった情報をタイ トルセッ ト管理情報はビデオタイ ト ルセッ ト毎に個別に管理している。 ビデオタイ トルセッ ト茕理情報の一例を第 8 図に示す。 第 8図において同テーブルは、 『VTS内タイ トルサーチポイ ンタテ一 ブル』 と、 『PGC管理情報テーブル』 と、 『VTS内タイムマップテーブル』 とから なる。

『PGC管理情報テ—プル』 は、 複数の PGC情報を記録したテーブルである。 V0B 力 撮影された映像が何の抜粋もされないまま、 全く 無作為の順序にビデオタイ トルセッ 卜に記録されている点は先に述べた。 このように全く編集作業の形跡が 無いまま記録されている V0Bを、 恰も一本の映像タイ トルの如く再生するには 『無作為に記録されたたく さんの V0Bのうちどれとどれを抜粋して再生するか』 を手当しておく必要がある。 この役割を行わせるため、 『PGC管理情報テープ ル』 には複数の PGC情報が記録されている。 ここで PGC情報とは、 V0Bの読み出し 順序を規定するとともに、 この順序で V0Bの再生が行われている間にディスク再 生装置が行うべき各種付随制御を規定する情報である。 ここでいう各種付随制御 には、 PGC情報により読み出される V0Bをチャプター番号により頭出しするための 制御、 PGC情報により読み出される V0Bに対しての再生経過時間を表示するための 制御、 再生時刻により所望の映像内容の頭出しするための制御、 PGC情報間の分 岐を行わせる制御等がある。

PGC管理情報テーブルにおけるそれぞれの PGC情報の V0B順序は、 V0Bの位置情報 の並びにて表現される。 PGC情報が有する位置情報の並びはディスク再生装置に より V0Bの読み出し順序として解釈される。 図中の PGC情報はそれぞれが相異なる 読み出し順序を有しているが、 これは V0Bの位置情報を並べを替えた PGC情報が幾 つも存在することにより、 再生順序が異なる複数の映像タイ トルを準備している ことを意味する。

注意すべきは、 PGC管理情報テーブルにて記録される PGC情報は互いに分岐し合 う点である。 そして各 PGC情報はどこから自身に分岐してく るのか、 身の再生 後にどの PGC情報に分岐するのかが全く不明なままビデオタイ トルセッ トに記録 されているものが多数を占める。 これは PGC情報は、 操作者が再生中にどのよう な操作を行うかに応じて分岐先を切り換えるという条件付き分岐命令により、 動 的な分岐を行うことを原則としているからである。

r VTSCVideo Title Set)内タイ トルサーチポインタテーブル』 は、 タイ トル番 号と、 PGC情報へのボイ ン夕とを対応づけた VTS内タイ トルサーチポィ ン夕 # 1、 VTS內タイ トルサーチポインタ #2、 VTS内タイ トルサーチポインタ #3· · · ·からなる テ一プルであり、 PGC管理情報テーブルに記録されている PGC情報の何れかを、 VTS内タイ トル番号を用いて検索するためのテーブルである。 VTS内タイ トル番号 とは、 ビデオタイ トルセッ 卜において個々のタイ トルを管理するためのローカル 番号である。

第 9図は VTS内タイ トルサーチポイ ンタテーブルのコ ンテンツの - -例を示して いる。 本図において、 VTS内タイ トルサーチボイ ンタ # 1、 VTS内タイ トルサーチポ ィ ンタ #2、 VTS内タイ トルサーチボイ ンタ #3のそれぞれは、 ビデオタイ トルセッ ト番号及び VTS内タイ トル番号と （これらの組みは、 各映像タイ トルに付された タイ トル番号を対応する、 ) 、 それに対応づけられた PGC情報の番号 （PGC番号） とからなる。

VTS內タイ トルサーチボイ ンタ tn、 VTS内タイ トルサーチボイ ンタ #2、 VTS内夕 ィ トルサーチポイ ンタ #3において VTS内タイ トル番号に対応づけられた PGC情報は. 操作者によるタイ トル選択操作により特定される PGC情報となる。 これらの PGC情 報は、 どこから自身に分岐されるのかが不明なまま記録されている他の PGC情報 と比べて例外的であり、 またタイ トル名を参照しての操作者の操作という明示的 な行為によ り第 1 に特定される。 そのため、 『ENTRY PGC情報』 という名称を付 することにより、 他の PGC情報と区別される。

本実施形態においてビデオタイ トルセッ ト部タイ トルサーチポィ ンタテーブル においては、 タイ トル番号との対応が与えられた ENTRY- PGC情報には以下のよう な違いがある。

ここで本実施形態において光ディ スクに収録されているタイ トルとは、 オーブ ニングシーンの V0Bからエンディ ングシ一ンの V0Bまでの映像順序が制作者が意図 したシーケンシャルな順序に規定されたタイ トル （シーケンシャル系タイ トル、 第 1 図の系統（1 )に属する） 、 操作者が再生中にどのような操作を行うかによ り ダイナ ミ ッ クに変化するマルチス トー リ タイ トル （系統（6 )に属する。 ） 、 個々 のシーン展開が何度も繰り返され、 個々のシーン展開がラ ンダムに切り換わるよ うに規定されたクイズ型タイ トル （系統（2 )に属する） である。

シーケンシャル系タイ トルにおける ENTRY-PGC情報 （PGC情報 ΰΐがこれに該当す る） は、 オープニングシーンからエンディ ングシーンのまでの V0Bを指定してい る。 即ち、 V0Bの接続構造がシーケンシャルである。 このようにシーケンシャル 系タイ トルにおける ENTRY-PGC情報の V0B位置情報は全シーンを網羅しているので- 劇中に用いられる V0Bのそれぞれにチヤプ夕一番- を付すことができ、 その再生 時には操作者は、 チャプター番号によるシーン選択が可能となる。 オープニング シーンからエンディ ングシーンまでの V0Bの順序が決ま っているので、 ENTRY PGC 情報により どの V0Bの V0B位置情報をカウ ン ト してゆけば、 ディ スク再生装置パネ ル上の再生経過時間表示、 チャプター番号表示も可能となる。

マルチス トー リ タイ トルにおける ENTRY- PGC情報 （PGC情報 #5がこれに該当す る） は、 オープニングシーンのみの V0Bを指定し、 オープニングシーンの再生終 了時にディスク再生装置に条件付き分岐命合を実行させる。 この条件付き分岐命 合は、 操作者が再生中にどのような操作を行うかに応じて分岐先の PGC情報を切 り換えるという旨の命合であり、 このような分岐をディ スク再生装置に行わせる ことにより、 オープニングシーンの次のシーンを動的に切り換えるのである。

マルチス トー リ タイ トルはイ ンタラクティ ブ系タイ トルであり、 エ ミ ユ レ一 ショ ン A V機能の実行は禁止される。 何故なら、 イ ンタラクティ ブ系タイ トルは 『メニュー等の選択に従う』 という対話性に意味があり、 メニューを介しての選 択操作が無い限りは映像シーンを隠蔽しておく必要があるからである。 また技術 的にも、 ィ ンタラクティブ系タイ トルでは読み出される映像データに連続番号を 付すことは困難だからである。 ここでもし無理にでも対応関係をとろう とすると、 チャプター番号とシーンとの対応関係、 再生進行時刻とシーンとの対応関係が目 茶苦茶になつたり、 視聴者を混乱させるようなおかしな再生を行ってしまうから である。

クイズ型タイ トルにおける ENTRY- PGC情報 （ PGC情報 #3がこれに相当する） も シーケンシャル系と同様、 オープニングシーンからエンディ ングシーンまでの V0Bを指定しているが、 これらの映像シー ンを無作為に選んで再生する 旨が ENTRY-PGC情報内に存在するので、 操作者に対して PGC情報が指定している V0Bの 順序は秘密である。 チャプターサーチ、 タイムサーチの起動により、 映像内容及 び映像シーンの順序が操作者に漏洩するのを防ぐため、 エミ ユ レーシ ヨ ン A V機 能の起動を禁止する。

第 8図における r VTSタイムサーチマップ #1〜#12』 は、 何れかの PGC情報に基 づいて光ピックアップを光ディ スク上で走査させた場合、 光ピッ クアツプがどれ だけ進行すれば、 何秒刻みで再生経過時間表示を更新するかを示す情報である。 そのためタイムサーチマップは、 光ディスク上において光ピックアツプが通過し 得る時刻更新ボイン ト群から構成される。 時刻更新ポイ ン ト群とは、 互いに光 ディスク上において時間分解能に相当する単位だけ隔てられているァ ドレスから なるア ドレス群をいう。 時間分解能とは、 再生経過時間表示の刻み幅を示すもの であり、 これがもし一秒という時間ならば、 タイムサーチマップには V0BU二個分 の間隔を空けた時刻更新ポィン トが列挙されている。 また三秒という時間ならば、 タイムサーチマップには V 0BU六個分の間隔を空けた時刻更新ポイン トが列挙され ている （上述したように V0Bュニッ トー個は約 0. 5秒の再生時間に相当する） 。 こ のように時間分解能分の間隔を空けた時刻更新ボイン トを列挙しておく ことによ り、 ディ スク再生装置にフィー ドバック機能を行わせる。 尚第 8図における VTS タイムサーチマップ #1〜#12は、 全て PGC情報 #1向けに構成されている。 何故なら 第 9図に示した PGC情報^〜 PGC情報 #6のうち、 フ ィ一 ドバック機能を行う可能性 があるのはシーケンシャル系タイ トルの ENTRY PGCに規定されている PGC情報 # 1の みだからである。

( 1. 1. 1. 2. 1 ) ビデオタイ トルセッ ト管理情報一 PGC情報

PGC管理情報テーブルにおける PGC情報 #1、 PGC情報 #2、 PGC情報 #3〜 PGC情報 #6 のデータ構造及び詳細コンテンツについて説明する。 第 1 O A図は、 PGC情報管 理情報テーブルの一例を示す図である。 本図において PGC情報 # 1、 PGC情報 #2、 PGC情報 #3〜PGC情報 #6は、 第 1 0 B図に示すデー夕フォーマツ トをテンプレー ト として作成されている点が共通しているが、 そのコ ンテンツに差違があることを 留意されたい。

『V0B位置情報テーブル』 は、 V0B位置情報の並びにより、 当該 PGC情報におい てどの V0Bをどの順序で読みだせば良いかをディスク再生装置に指示する。 個々 の V0B位置情報は、 各 V0Bが光ディスク上の何処から何処までに記録されているか をディスク再生装置に指示し、 ディスク再生装置にこの範囲を光ピックアップに より走査させる。 V0B位置情報の表記を第 1 0 C ^に示す。 第 1 0 C図に示すよ うに、 本 施形態では、 V0B位置情報を 『V0Bの再生時間』 、 OBへのオフセッ ト』 、 『VOBのプロック数』 で表現している。 V0Bの読出時にディスク再生装置は、 これらの V0B位置情報に含まれるオフセッ ト数等を手掛かりにして、 VOBが記録さ れている論理プロックの論理プロック番号を計算し、 『プロック数』 で指示され ている数だけ、 トラック上の論理プロックを光ピックアップにより走査させる。

「PGC連結情報』 は 『自身に繞きどの再生経路を連結するか』 を示す情報であ り、 自身の PGC情報の次に、 どの PGC情報をバッファに読み出すかを示す連結先情 報を格納している。 ディスク再生装置は 1つの PGC情報による再生が完了すれば 『PGC連結情報』 に従って、 次の PGC情報を決定し、 決定した PGC情報を光デイ ス クからバッファへと読み出すことにより PGC情報を上書きする。 これによりバッ ファ上の PGC情報を更新し、 更新された PGC情報に示される再生経路に基づき再生 制御を継続する。 尚第 1 O A図の一例では、 PGC情報 #2のみに分岐先 『PGC情報 #13』 が記載され、 PGC情報 #1、 PGC情報 #3、 PGC情報 #4、 PGC情報 #5、 PGC情報 #6に ついては 『NULL ( "空"という意味である。 ） 』 になっている。 これは PGC情報 #2 のみが連結先を規定していることを意味する。

『 P Gマップ』 とは 『自身によって再生される V0Bをどうやって各チャプター にグループ化するか』 を示す情報であり、 参照符号 a 10で指示する複数の P G番 号と、 エン ト リー V0Bとを対応づけたテーブル状のデータ構造を有する。 P G ( ProGram) とは、 当該 PGC情報によって再生順序が与えられた複数 V0Bを一つの チャプターにグループ化したものであり、 エン ト リー V0Bとは、 各 P Gにおいて 先頭に位置する V0Bのことをいう。

例えば PGC情報 # 1 0が V0B# 1、 2、 3、 4、 5 · · · · 9 といった 9本の V0Bに再 生順序を与えており、 ここで V0B# 1をチャプター番号 P G 1のエン ト リ 一 V0Bと 設定し、 V0B# 3をチヤプ夕一番号 P G 2 のエン ト リ一 V0Bと設定し、 V0B# 6を チャプター番号 P G 3のエン ト リ一 V0Bに設定する。 そうすると、 V0B# 1〜 V0B # 2がチャプター P G 1にグループ化され、 V0B# 3〜 V0B# 5がチャプター P G 2 にグループ化され、 V'0B# 6〜 V0B# 9がチャプター P G 3 にグループ化される。 ディスク再生装置のリモコン及びパネルに対してチヤプター番号がダイ レク トに 入力されると、 このチャプター番号に示された P G番号が検索され、 これに相当 する P G番号のエントリ一 V0Bからの読み出しが行われる。

尚第 1 0 A図の一例では、 PGC情報 #1のみに各チャプタ一番号のェント リ一 V0B が記載され、 PGC情報 #2、 PGC情報 #3、 PGC情報 #4、 PGC情報 #5、 PGC情報 #6につい ては 『NULL』 になっている。 これは PGC情報 #1のみがチャプター番号の頭出しに より検索されることを前提にしていることを意味する。

『PGC—般情報』 とは、 『V0B位置情報』 に記載された一連の V0Bを何回繰り返 して読み出すかを示す繰り返し回数と、 その繰り返し読み出しにおいて、 V0Bを ランダムに選択するかを示すフラグとからなる。

尚第 1 O A図の一例では、 PGC情報 #3、 PGC情報 #4に 『51oop Random J 『31oop』 が記載され、 PGC情報 #2、 PGC情報 #3、 PGC情報 #4、 PGC情報 #5、 PGC情報 #6については 『NULL』 になっている。 『Random』 とは、 ランダム読み出しを指定 する旨を示す属性情報である。 このように一般情報が規定されているため、 PGC 情報 #3は、 V0B位置情報に規定された V0B読み出しを 5回繰り返し、 5回の繰り返 しにおいて、 読み出すべき V0Bをランダムに選択する。

『PGCコマン ドテーブル』 には、 『V0B位置情報テ—プル』 に付随した条件付き 分岐コマン ドを始めとする各種コマン ドが格納されている。 ディスク再生装置は、 『V0B位置情報テーブル』 に基づく V0Bの読み出し前及び読み出し後に此処に記述 されたコマン ドを実行して、 よりダイナミ ックな再生経路の切り換えを行う。 本図において記述されている条件付き分岐命合は、 その分岐条件が汎用レジス夕 名及びその レジスタ と即値との等否、 大小で表現され、 分岐先カ PGC番号で表現 されている。 汎用レジスタとは、 操作者が再生中に行った操作に応じた値を格納 しておく ためのレジスタであり、 操作者がどのようなリ モコ ン操作を行っ たか、 パネル操作を行つたかをディスク再生装置が知るために用いられる。

マルチス トー リ タィ トルにおける分岐は、 このような分岐先を PGC情報に指定 した条件付き分岐命令を用いて行われる。

尚第 1 O A図の一例では、 PGC情報 #5及び PGC情報 #6に PGCコマン ドテーブルか 記載され、 PGC情報 # 1、 PGC情報 #2、 PGC情報 #3、 PGC情報 #4については Γ NULL J に なっている。 これは PGC情報 #5、 PGC情報 #6がコマン ドに基づく分岐先決定が規定 されていることを意味する。

PGC情報 #5の PGCコマン ド"テーブルには、 rCmpRegLink 1, 3, PGC#15J rCrapRegLink Rl, 4, " PGC#16J が記載されている。 一つ目のコマンドは、 ディ スク再生装置が内蔵している汎用レジスタ^の保持値が 『3』 に等しいなら、 PGC #5の分岐先を PGC情報 # 15に選ぶという意味である。 二つ目のコマン ドは、 デイ ス ク再生装置が内蔵している汎用レジスタ R 1の保持値が 『4』 に等しいなら、 PGC#5 の分岐先を PGC情報 #16に選ぶという意味である。

PGC情報 #6の PGCコマン ド"テーブルには、 『TitlePlay Title#5』 が記載されて いる。 このコマン ドは、 タイ トル番号 #5のタイ トルを PGC#6の分岐先に選ぶとい う意味である。

( 1. 1. 1 ) 論理構造一ビデオマネージャ

ビデオマネージャは、 VTS内タイ トルサーチポイ ンタテーブルと、 ビデオォブ ジェ ク ト と、 PGC情報とからなり、 そのデータ構造はビデオタイ 卜ルセッ 卜のそ れに準拠しているといって良い （但しビデオタイ トルセッ 卜のそれに比べて、 非 常に簡略化されていることは明らかである。 ） 。 ビデオマネージャの V0Bと ビデ ォタイ 卜ルセ ッ 卜の V0Bとの差違点は、 ビデオマネー ジャーがボ リ ュ ームメ ニュー用に特化されている点である。 ここでボリ ュームメニューとは、 光デイ ス クに収録された全てのタイ トルを一覧表示させ、 何れか一つのタイ トルを選択さ せるためのメニューであり、 光ディ スクがディ スク再生装置に装填されて、 光 ピックァップがボリ ユーム管理領域からファィル領域へと移動した直後に画面上 に: ¾έ不 れる。

このボリ ュ一ムメニュー用に特化されているため、 ビデオマネージャ一と ビデ ォ夕ィ 卜ルセ ッ ト との間には、 以下の第 1 、 第 2 の差違点がある。 先ず第 1 に、 ビデオタイ トルセッ トの V0Bが実写映像の動画データ、 副映像パッ ク、 オーディ ォパッ クを含むのに対して、 ビデオマネージャの V0Bは、 メニュー用の背景映像 の動画パッ ク及び副映像パッ ク及び管理情報パッ クを含んでいるのに過ぎない。 第 2に、 ビデオタイ トルセッ 卜の PGC情報及び管理情報パッ クに記述された分岐 コマン ドの分岐先は、 一部の例外を除いてビデオタイ 卜ルセッ 卜の域を越えない のに対して、 ビデオマネ一ジャーに記述された分岐コマン ドは、 光ディ スクにお ける幾つものビデオタイ トルセッ 卜のタイ トルを分岐先に しており、 ビデオタイ トルセッ 卜間を跨ぐ点である。

そしてビデオマネージャの最大の特徴は、 光ディ スクがディ スク再生装置に装 填されている間、 その記録内容がディ スク再生装置が実装しているメ モリに常駐 されることである。 このように記録内容を常駐することによ り、 ディ スク再生装 置はビデオマネージャの内容をディ スクアクセス無しに利用する こ とができ る。 第 1 1 図にビデオマネージャのデータ構成を示す。 第 1 1 図に示すように. 『ビデオマネージャ』 は、 『メニュー用 V0B』 、 『メニュー用 PGC情報』 、 『V M 内タイ トルサーチポイ ンタテーブル』 から構成される。

『メ ニュー用 V0B (図中の V0B_For jenu ) 』 はその名称通り、 ボリ ュームメ ニュー用に特化された V0Bである。 即ち、 ボリ ュームメニューを表示するための 副映像パックと、 当該メニューに対するカーソル操作、 確定操作に応じた再生制 御を行うための管理情報パックとを含んでいる。 第 1 2図はボリ ュームメニュー 用の表示映像の説明図である。 ボリ ュームメニュー用 V0Bは、 『アク ショ ン映画 A 劇場公開版』 、 『アク ショ ン映画 Aダイ ジヱス ト版』 、 「アク シ ョ ン映画 ' Aプロ フィ一ルクイズ』 、 『アクショ ン映面 A T V放映版』 、 『アク ショ ン映画 Aマルチ ス トー リ版』 、 『ァクショ ン映画 Aマルチメディ アブッ ク』 といったタイ 卜ル名 を示す文字列をランレングス符号化した副映像パッ クを有する。 これらのタイ 卜 ル名文字列の何れかを選択し、 確定操作を行う ことによ り、 これから再生される タイ トルが指定される。 同 V0Bに存在する管理情報パックは、 第 1 3図に示すよ うに、 タイ トルの数と同数のアイテム情報がエン ト リーされている。 これらのァ ィテ厶情報には、 各タイ トル番号を分岐先に指定した " Tit iePiay" コマン ドと、 対応するアイテムが選択状態にある場合、 画面上のどの範囲の色を変換するかを 示す 『パレツ ト変換範囲』 が格納されている。

『メ ニュ一用 PGC情報 （図中の PGC_For— Menuである。 ） 』 は、 ボリ ュームメ ニュー用に特化された PGC情報であり、 ディスク再生装置への装填時にメニュ - 用 V0Bが読み出されるよう、 当該メニュ—用 V0Bの記録箇所が記述されている。 こ の PGC情報は、 光ディ スクがディ スク再生装置に装填されて光ピッ クァップがボ リ ユ ーム管理領域からファイル領域へと移動した直後にディ スク再生装置によつ て読み出され、 メ ニュー用 V0Bを読み出すよう光ピックアップを導く 。 これによ り、 ボリ ユ ームメニューが画面上に表れることになる。

『VM内タイ トルサーチポイ ンタテーブル』 は、 それぞれがタイ トル番号に対応 した複数の VM內タイ トルサーチポイ ンタ # 1、 VM内タイ トルサーチボイ ンタ #2、 VM 内タイ トルサーチボイ ンタ #3 · · · ·νίί内タイ トルサーチポイ ンタ # 6 8 、 VM内タイ トルサーチポイ ンタ # 6 9からなる。 同テーブルの一例を第 1 4 図に示す。 本図 において VM内タイ トルサーチポイ ンタ #1は、 タイ トル番号 1に対応しており、 VM 内タイ トルサーチポイ ンタ #2は、 タイ トル番号 2に対応している。 VM内タイ トル サーチポイ ンタ #3は、 タイ トル番号 3に対応している。

VM内タイ トルサーチボイ ンタ #1は、 ビデオタイ トルセッ ト番号及び VTS内タイ トル番号の組みを含み、 『タイ トル再生タイプ』 をも含む。 『タイ トル再生タイ プ』 とは、 VM内タイ トルサーチボイ ンタテーブルに対応付けられたタイ トルが、 どの系統に分類されるものであるかをボリ ユ ームメニューが選択されたタイ ミ ン グにおいて、 即座にディスク再生装置に知らせるための情報である。

このように選択されたタイ トルがどの系統のものかをボリ ュ一ムメニューが選 択されたタイ ミ ングにおいて知らせるのは、 タイ トルの再生が開始されてからで は遅すぎるという、 非常に時間精度が厳しい処理をディ スク再生装置に行わせる ためである。 ここでいう時間精度が厳しい処理とは、 いわゆるエ ミ ユ レ一シ ヨ ン AV機能を行うべきか否かをディ スク再生装置に認識させる処理である。 エ ミ ュ レーショ ン A V機能が可能か否かの判断に厳しい時間精度が求められるのは、 操 作者が光ディスクを装填してタイ トルの選択操作を行った場合、 その直後に再生 装置のパネル上に再生開始時刻 『00時： 00分： 00秒』 を表示し、 チャプター番号 『00』 を表示する必要があるからである。

またタイ トルの選択操作の直後に操作者がチャプターサーチ操作 · タイムサ一 チ操作を連続して行う可能性があるからである。

ところがエミ ユ レ一ショ ン A V機能実行を行うべきか否かの認識に時間がかか ると、 その判定が上記の僅かな時間までに完了しない場合が現れ、 再生開始時刻 『00時：00分： 00秒』 の表示と、 チャプター番号 『00』 の表示とが遅れてしまう現 象や、 光ディ スクの装填直後のタイ トルのチャプターサーチ操作 . タイムサーチ 操作に対応できない現象が起こ りうる。

一方、 エミ ユ レーシヨ ン A V機能を行うべきか否かの判定を行う には、 これか ら再生すべきタイ トルが何れの系統に属するかを認識する必要がある。 この系統 の認識は、 PGC連結情報における連結先 PGC情報の有無、 PGCコマン ドテ一ブルに おける条件付き分岐情報の有無、 PGC—般情報におけるループ属性の有無を判定 することにより、 f経路情報の単複』 、 『ループ情報の有無』 、 『自動分岐の有 無』 、 『対話分岐の有無』 を判定せねばならない。 しかし PGC情報はそれぞれの ビデオタイ トルセッ 卜が有するビデオタイ トルセッ ト管理情報内に分散して存在 しているため、 ディスク再生装置は、 上記判定にあたって操作者によ り選択され た映像タイ トルが格納されているビデオタイ トルセッ 卜の管理情報をメモ リに読 み出す必要が生じる。 このようにビデオタイ トルセッ 卜のアクセスが必要ならば- そのアクセスの期間だけ、 再生開始時刻 『00時： 00分： 00秒』 の表示と、 チヤプ 夕一番号 『00』 の表示とが遅れてしまう。

また 『分岐の有無』 を正確に判定するには、 V0Bを構成する膨大な数の管理情 報パッ ク内に PC Iバケツ 卜にも分岐コマン ドが存在しないことを確認しておかね ばならない。 しかし各 V0Bは数メガバイ トという情報長を有しているので、 管理 情報パックの確認を瞬時に行うのは至難の業である。

そこで 内タイ トルサーチボイ ン夕テーブルにおいて、 各タイ トルがどのよう な系統に分類されるかを 『タイ トル再生タイプ』 と して記述しておき、 何れかの タイ トルが選択されたタイ ミ ングにおいてその映像タイ トルがどの系統に属する ものであるかを即時にディ スク再生装置に知らせるのである。

タイ トル再生タイプは各タイ トルの形態を示すためのフラグを複数含む。 図中 の参照符号 a l4し al42, a l43は、 「シーケンシャル単一 PGCフラグ』 、 『分岐無フ ラグ』 、 『タイ トル問分岐無フラグ』 は、 その ON/ OFFが設定されるこ とにより、 各タイ トルの形態を表す。

『シーケンシャル単一 PGCフラグ』 は、 『0N』 であれば操作者が選択したタイ トルがォ一プニングシーンからエンディ ングシーンまでの V0B指定を一本の PGC情 報のみにより表現していることを示し、 『0FF』 であればオープニングシーンか らエンディ ングシ一ンまでの V0B指定を数本の PGC情報によ り表現しているこ と、 又は、 ォ一プニングシ一ンからエンディ ングシ一ンまでの -連の V0Bの再生を何 回も繰り返して読み出す旨のループ情報が PGC—般情報内に存在することを示す _c 第 1 4図の-一例において、 VM内タイ トルサーチボイ ンタ # 1のみがシーケンシャル 単一 PGCフラグが 『0N』 であり、 その他の VM内タイ トルサーチポィ ン夕 #2、 内 タイ トルサーチポイ ンタ #3が 『0FF』 であるのは、 ボリ ュームメニューにおいて タイ トル名が一覧表示されたタイ トルのうち、 タイ トル番号 1の 『アク ショ ン映 画 A劇場公開版』 のみが、 オープニングシーンからエンディ ングシーンまでの V0B 指定を一本の PGC情報のみにより表現していることを示している。

『分岐無フラグ』 は、 Γ 0Ν』 であれば、 そのタイ トルに含まれる PGC情報にお ける PGCコマン ドフィ ール ド、 及び、 その PGC情報により読み出し順序が与えられ た数メ ガバイ 卜長の V0B内の数百個、 数千個といった数の管理情報パッ クに、 他 の PGC情報に分岐する旨の分岐コマン ドが一切存在しないことを示す。 第 1 4 図 の一例において、 VM内タイ トルサーチポイ ンタ #2〜 #9内の分岐無しフラ グが 『0FF』 であり、 その他の VM内タイ トルサーチポイ ンタ #1が 『0N』 である。 これ は VM内タイ トルサーチボイ ンタ #1に対応する 『ァク ショ ン映画 A劇場公開版』 は、 ビデオタイ 卜ルセッ 卜 Πにおける ENTRY-PGC情報である PGC情報 #1が連結先情報及 び PGCコマン ドフィ 一ル ドにおいて何れの分岐コマン ドをも含んでおらず、 また V0B位置情報において読み出しを規定している何れの V0Bも、 分岐コマン ドを含ん でいないためである。

また VM内タイ トルサーチポイ ンタ #5の分岐無しフラグが OFFであるのは、 VM内 タイ トルサーチポィ ンタ #5に対応する 『ァク ショ ン映画 Aマルチス トー リ版』 は、 ビデオタイ 卜ルセ ッ 卜 V Uこおいて ENTRY- PGC情報と して PGC情報 #5を有しており、 PGC情報 #5の PGCコマン ドフィ ールド內には、 レジス夕 R1の保持値を分岐条件と し た条件付き分岐コマン ドが存在しているからである。

尚、 本実施形態のように分岐の有無を 1つのフラグで示すのでは無く 、 分岐の 性格に応じた複数のフラグを設けても良い。 こ こでいう 『分岐の性格』 には、 『その分岐が操作者の確定操作があって初めて行われるか』 と、 『操作者の確定 操作に拘らず、 自動的に行われるか』 とがある。 前者の性格を有する分岐は 『手 動分岐』 と呼ばれ、 後者の性格を有する分岐は 『自動分岐』 と呼ばれる。 そして、 PGC情報における PGCコマン ドフィ ール ド、 及び、 その PGC情報により読み出 し順 序が与えられた数メ ガバイ ト長の V0B内の数百個、 数千個といった数の管理情報 パッ クに、 アイテムの確定操作に応じて他の PGC情報に分岐する旨の条件付き分 岐コマン ドが一切存在しないタイ トルについては 『手動分岐無しフラグ』 を roNj に設定する。

また PGC情報における PGCコマン ドフィ ール ド、 及び、 その PGC情報によ り読み 出し順序が与えられた数メ ガバイ ト長の V0B内の数百個、 数千個といった数の管 理情報パッ クに、 自動的に他の PGC情報に分岐する旨の分岐コマン ドが一切存在 しないタイ トルについては 『自動分岐無しフラグ』 を Γ0Ν』 に設定する。

このよう に 『自動分岐無しフラグ』 ， 『手動分岐無しフラグ』 を個別に設けて タイ トルの経路構造の内容をより具体的に表現してもよい。

『タイ トル間分岐無しフラグ』 は、 そのタイ トル番号の選択時以降のタイ トル 再生において、 別のタイ トルへの分岐が発生し得ないこ とを保証するフラグであ る。 即ち、 管理情報パッ クのアイテム内のコマン ドフ ィ ールド、 PGCのコマン ド フ ィ ール ド内に他のタイ トルへ分岐する分岐命令が一切存在しないこ とをこの 『タイ トル間分岐無しフラグ』 は保証するのである。

( 2. 1 ) ディ スク再生装置の概要

次にディ スク再生装置について説明する。 一般にディ スク再生装置には、 実装 メモリサイズが小規模で、 処理速度が低速な廉価版プレーヤ一と、 実装メ モリサ ィズが大規模で、 処理速度が専用機並みの業務用特殊プレーヤーといった 2 タイ プがある。 このうち本実施形態では、 廉価版プレーヤを一例にして説明する。 第 1 5図は廉価版プレーヤ （以降 DVDプレーヤ一という。 ） 1 、 テレ ビモニタ 2、 及びリモコン 9 1 の外観を示す図である。

DVDプレーヤ一 1 は、 筐体正面に開口を有し、 開口の奥行き方向には光デイ ス クをセッ 卜する ドライブ機構が設けられている。

DVDプレイヤーの正面には、 リモコンが発する赤外線を受光する受光素子を有 したリモコン受信部 9 2が設けられており、 操作者が把持したリモコンに対して 操作があると、 リモコン受信部 9 2は、 キー信号を受信した旨の割込み信号を発 する。

DVDプレイヤーの背面にはビデオ出力端子、 オーディ ォ出力端子が備えられて おり、 ここに AVコー ドを接続するこ とで DVDから再生された映像信 ¾を家庭用の 大型テレビモニタ 2に出力することができる。 これによつて操作者は、 3 3 イ ン チ、 3 5 イ ンチ等家庭用の大型テレビによって、 DVDの再生映像を楽しむことが できる。 以上の説明からも判るように、 本実施形態 DVDプレーヤー 1はパソコ ン 等と接続して用いるものではなく、 家庭用電化機器として、 テレビモニタ 2 と共 に用いるものである。

リ モコ ン 9 1は、 ユーザ操作を受け付ける。 第 1 6図にリモコ ン 2 0 6のキー 配置の一例を示す。 第 1 6図においてテンキー 9 1 1は他のキーとの組み合わせ で利用される数値入力用である。 1 0字方向のカーソルキ一 9 1 2はアイテムの 選択を変更するキーである。 "ENTER"キーは選択されているボタンを確定する キーである。 サーチを指定するキーとして" CHAPTER "キーと" T I ME"キーがある ₍ サーチ指定時には" CHAPTER"キーか" TIME"を押せば、 数値入力が可能になり、 テ ンキーで入れた数値が上部のディ スプレイ部 9 1 3 に表示される。 ユーザが " CHAPTER"キーか" T I ME"を再度押せば、 指定に従いタイムサーチあるいはチヤプ ターサーチが命令されることになる。 また、 プログラム再生を指定するキーとし て" TITLE PROGRAM"キーと" PROGRAM"キーがあり、 これらのキーを押すと同様に数 値入力モー ドになりテンキーにより、 再生順序を示す数値入力後に再度同じキー を押すと命合が確定される。 " TITLE PROGRAM"キーではタイ トルを対象としたプ ログラム再生が指定でき、 "PROGRAM "キーではタイ トル内のチヤプタ番号を指定 したプログラム再生を命令することができる。 例えば、 "TITLE PROGRAM"キーと テンキーを用いて、 「 3」 、 「4」 、 「 2」 の再生順序を指定すれば、 タイ トル 番号 「 3」 を再生し、 タイ トル番号 「 4」 を再生し、 タイ トル番号 「 2」 を再生 することになる。

( 2. 2) ディスク再生装置の構成要素

第 1 7図は、 本実施形態における DVDプレイヤーの内部構成を示すプロック図 である。 DVDプレイヤ一は、 ドライブ機構 1 6、 光ピックアップ、 機構制御部 8 3、 信号処理部 8 4、 A Vデコーダ部 δ 5 、 リ モコ ン受信部 9 2、 システム制 御部 9 3、 及び状態表示部 2 0 9から構成される。 さらに A Vデコーダ部 8 5は、 信号分離部 8 6、 ビデオデコーダ 8 7、 副映像デコーダ 8 8、 オーディオデコ— ダ 8 9、 及び映像合成部 9 0から構成される。

リモコン受信部 9 2は、 リモコン 9 1のキ一か押されることにより赤外線送信 されたキー信号を受信し、 押下されたキーを示す割込み信号を発生することによ り どのキーが押下されたかを 「受信命合』 と してシステム制御部 9 3に通知する ₍ システム制御部 9 3に通知される受信命合の種別には、 再生開始命令、 再生停止 命合、 ボタ ン選択命合、 ボタン確定命令、 チヤプタ番号を伴うチヤプタサーチ命 合、 時間を伴うタイムサーチ命令、 チヤプ夕の再生順序指定を含むチヤプタプロ グラム命令、 タイ トルの再生順序指定を含むタイ トルプログラム命合がある。

状態表示部 2 0 9は液晶パネル等で構成される表示部であり、 DVDプレイヤ一 の筐体正面に取り付けられている。 状態表示部 2 0 9はシステム制御部 9 3から の指示に従い液品表示を制御することにより、 現在再生中のタイ トル番号、 チヤ プ夕番号、 再生経過時間を表示する。 また、 システム制御部 9 3から表示無効信 号を受ければ、 該^ 1するタイ トル番号、 チヤプタ番号、 再生経過時間の表示を中 断する。 尚、 タイ トル番号、 チヤプ夕赉号、 再生経過時間のう ち、 一部のみを表 示するように構成しても良い。

ドライブ機構 1 6は、 光ディ スクをセッ トする基台と、 セッ 卜された光ディ ス クをクランプして回転駆動するスピン ドルモータ 8 1 とを備える。 また光デイ ス クをセッ 卜する基台は、 図示しないイジュ ク 卜機構によって筐体の内外に前後移 動する。 基台が筐体の外側に移動した状態で、 操作者は光ディ スクを搭載する 光ディ スクが基台に搭載されて、 基台が DVDプレイヤーの内側に移動すると、 光 ディ スクは DVDプレイヤ一に装填される。

機構制御部 8 3は、 ディ スクを駆動するモータ 8 1及びディ スクに^録された 信号を読み出す光ピッ クアップ及びそのァクチユエ一夕 8 2を含む機構系を制御 する。 具体的には機構制御部 8 3は、 システム制御部 9 3から措示された トラ ッ ク位置に応じてモータ速度の調整を行う。 それと共に光ビッ クアップのァクチュ ェ一タ 8 2を制御することにより ピッ クァップ位置の移動を行い、 サ一ボ制御に より正確な トラックを検出すると、 所望の物理セクタが記録されているところま で回転待ちを行い所望の位置から連続して信号を読み出す。

信号処理部 8 4 は、 光ピッ クア ップから読み出された信号に増幅、 波形整形、 二値化 、 復調、 エラー訂正などの処理を施し、 ディ ジタルデータ列に変換し、 システム制御部 9 3内のバッ ファメモリに論理プロ ッ ク単位で格納する。

A Vデコーダ部 8 5は、 入力される V0Bであるディ ジ夕ルデ一夕に対して所定 の処理を施し、 ビデオ信号やオーディオ信号に変換する。

信号分離部 8 6は、 バッファメモリから論理プロ ッ ク （パケッ ト） 単位に転送 されて く るデジタルデータ列を受けと り、 各バケ ツ 卜のヘッダ内のス ト リ ーム I D、 サブス 卜 リ ーム I Dを判別するこ とによ り、 動画データ、 副映像データ . オーディオデータ、 管理情報パッ クの振り分けを行う。 この振り分けにおいて- 動画データはビデオデコーダ 8 7に出力される。 オーディオデータはオーディオ デコーダ 8 9 に、 副映像データは副映像デコーダ 8 8 にそれぞれに出力される _c ^理情報パッ クはシステム制御部 9 3 に出力される。 その際信号分離部 8 6 は、 システム制御部 9 3から番号が指示される。 この番号は、 第 6図の説明図に示し たオーディオデータ Α, Β, (：、 副映像データ Α, Βのうち何れかを指示するものであり、 当該番号が与えられるとシステム制御部 9 3は、 当該番号をオーディオデコーダ 8 9、 副映像デコーダ 8 8にそれぞれ出力する。 そ して番号以外のデータを破棄 する。

( 2. 2. 1 ) ディスク再生装置の構成要素-信号分離部 8 6の内部構成

第 1 8図は、 第 1 7図における信号分離部 8 6の構成を示すプロ ック図である _c 同図のように信号分離部 8 6は、 M P E Gデコーダ 1 2 0、 副映像/オーディオ 分離部 1 2 1 、 副映像選択部 1 2 2、 オーディオ選択部 1 2 3から構成される。

M P E Gデコーダ 1 2 0は、 バッファメモリから転送された各データパッ クに ついて、 パッ クヘッ ダ中のス 卜 リ ーム I Dを参照 してパッ ク の種類を判別 し、 「1 1 10 0000」 であればビデオデコーダ 8 7に出力する。 「101 1 1 101」 であれば 副映像/オーディオ分離部 1 2 1 に出力し、 「10 U 111 1」 であればシステム制 御部 9 3に出力する。

副映像/オーディオ分離部 1 1 1 は、 M P E Gデコーダ 1 2 0から入力される パケッ トについて、 パケッ トへッダ中のサブス ト リーム I Dが 「001* * *」 で あれば副映像選択部 i 2 2に出力する。 サブス ト リーム I Dが 「1010 0* 」 「1000 0* 」 であればオーディ オ選択部 1 2 3へとそのデータを出力する。 その結果、 全ての番号の副映像デ一夕、 全てのオーディ オデータが副映像選択部 1 2 2 に、 オーディオ選択部 1 2 3に出力される。

副映像選択部 1 2 2は、 副映像/オーディオ分離部 1 2 1 からの副映像デー夕 のう ち、 システム制御部 9 3 に指示された番号の副映像データのみを副映像デ コーダ 8 8に出力する。 指示された番号以外の副映像データは破棄される。 第 6 図の説明図に示した副映像データ Α, Βがそれぞれ英語、 フランス語の字幕であり . システム制御部 9 3 によ って副映像データ Αが指示される と、 副映像選択部 1 2 2は副映像パケッ ト Aのみを副映像デコーダ 8 8に出力し、 副映像パケッ ト B, Cを廃棄する。 これにより英語字幕のみが副映像デコーダ 8 8によって復号される _c オーディオ選択部 1 2 3は、 副映像/オーディオ分離部 1 2 1 からのオーディ ォデータのうち、 システム制御部 9 3に指示された番号のオーディォデータのみ をオーディオデコーダ 8 9に出力する。 指示された番号以外のオーディォデ一夕 は破棄される。 例えば第 6図の説明図に示したオーディ オデータ A, B, Cがそれぞ れ英語、 フラ ンス語、 日本語であり、 システム制御部 9 3 によってオーディ オ データ Aが指示されると、 オーディ オ選択部 1 2 3はオーディオパケッ ト Aのみを オーディ オデコーダ 8 9に出力し、 オーディ オパケッ ト B, Cを廃棄する。 これに より英語音声のみがオーディオデコーダ 8 9によって復号される。

ビデオデコーダ 8 7は、 信兮分離部 8 6から入力される動画データを解読、 伸 長してデジタルビデオ信号と して映像合成部 9 0に出力する。

副映像デコーダ 8 8は、 信号分離部 8 6から入力される副映像データがラ ンレ ングス圧縮されたィメ一ジデータである場合には、 それを解読 · 伸長して ビデオ 信号と ^一形式で映像合成部 9 0に出力する。 イメージデータが複数個のアイテ ムであり これらのアイテムに対して操作者がカーソル移動を行えば、 システム制 御部 9 3は、 ィメージデ一夕の色指定の変換指示 （色変えの指示と もいう ） を副 映像デコーダ 8 8に与える。 この色変換指示はハイライ ト情報内のアイテム色番 号に基づいて行われるので、 この色変換指示によりアイテムがセレク ト色、 或は、 確定色に切り替わる。 この選択色一確定色の切り替えによ り力一ソルがアイテム 問を遷移する。

第 1 Ί図を再度参照して DVDプレーヤ 1 の内部構成の説明を続ける。 オーディ ォデコーダ 8 9は、 信号分離部 8 6から入力されたオーディオデータを解読、 伸 長してディ ジタルオーディオ信号と して出力する。

映像合成部 9 0は、 ビデオデコーダ 8 7の出力と副映像デコーダ 8 8の出力を システム制御部 9 3に指示された比率で混合した映像信号を出力する。 この混合 比はハイライ ト情報の 『アイテム色情報』 に記述されたコ ン トラス トに基づく も のであり、 G0P毎にこれを変化させることができる。 本信号は N T S C ( Nat ional Television System Committee) 方式のビデオ信号に変換されたのち、 テレビモ 二夕 2に入力される。

( 2. 2. 2 ) ディスク再生装置の構成要素-システム制御部 9 3の内部構成 第 1 9図にシステム制御部 9 3の内部構成を示す。 以下、 第 1 9図を用いてシ ステム制御部 9 3の内部構成を説明する。 第 1 9図においてシステム制御部 9 3 は、 リモコン入力解釈部 7 1、 再生制御部 7 2、 ボタ ン制御部 7 3、 コマン ド解 釈実行部 7 4、 バッファメモリ 9 4、 システム状態管理部 7 5 0、 有効機能判定 部 7 6 0から構成される。

バッファメモリ 9 4 には増幅、 波形整形、 2値化、 復調、 エラ一訂正などの処 理を経たデータが書き込まれる。 書き込まれたデータがビデオタイ トルセッ 卜管 理情報ならば図示しないバッ ファにこれを取り込む。 一方 V0Bならばシステム制 御部 9 3は、 1パッ クずつ信号分離部 8 6 に転送する。 このように転送すると AV デコーダ部 8 5から管理情報パッ クが送り返されて来る。

リモコン入力解釈部 7 1 はリモコン受信部 9 2で受け付けられた リ モコンキー データを解釈する。 解釈される リモコンキーデータは再生開始命合、 再生停止命 合、 ボタ ン選択命合、 ボタ ン確定命令、 チヤプ夕番号を伴うチヤプタサーチ命合. 時間を伴うタイムサーチ命合、 チヤプタの再生順序指定を含むチャプタプログラ ム命合、 タイ トルの再生順序指定を含むタイ トルプログラム命合である。 ボタ ン 選択命合及びボタン確定命合はボタ ン制御部 7 3 に出力され、 再生開始命合、 再 生停止命合、 チヤプタサーチ命令、 タイムサーチ命合、 チヤプタプログラム命合- タイ トルプログラム命合は再生制御部 7 2に出力される。

ボタ ン制御部 7 3は A Vデコーダ部 8 5から入力される再生中 V0Bの管理情報 パックを保持し、 リモコン入力解釈部 7 1 からボタ ン選択命合及び確定命合が入 力されれば、 その保持している管理情報パッ ク内の P C I パケッ 卜のハイライ 卜 情報に従い、 ボタンに割り当てられている画面領域の副映像の色を指定された確 定色に変更する制御信号を A Vデコーダ部 8 5に出力する。 さ らに、 ボタ ン確定 命合であれば指定されたボタ ンに割り当てられているコマン ドをコマン ド解釈実 行部 7 4に転送する。

コマン ド解釈実行部 7 4 はボタ ン制御部 7 3から入力されたコマン ドを解釈し、 W生進行の変更である PGC情報の変更であれば、 再生制御部 7 2に変更すべき PGC 情報を告知する再生制御命令を出力し、 システムが内部で保持する状態パラメ一 夕の変更であればシステム状態管理部 7 5 0 に告知するシステム状態制御命令を 出力する。

有効機能判定部 7 6 0は経路構造フラグ保持部 7 6 1 、 経路構造フラグ保持部 7 6 2、 機能許可テーブル 7 6 3からなる。

経路構造フラグ保持部 7 6 1 にはシーケンシャル単一 PGCフラグが格納される。 経路機能フラグ保持部 7 6 2には分岐無フラグ及びタイ トル間分岐無フラグが 格納される。

機能許可テーブル 7 6 3は、 チヤプタ番号表示機能、 再生経過時間表示機能、 チヤプタ番号サーチ機能、 タイムサーチ機能、 チヤプタプログラム機能の起動の 許否を経路構造フラグ保持部 7 6 1及び経路構造フラグ保持部 7 6 2 に格納され ているフラグの組み合わせにより規定する。 第 2 0図は機能許可テーブル 7 6 3 の一例である。 本図においてチヤプタ番号表示機能、 再生経過時間表示機能、 チヤプタ番号サーチ機能、 タイムサーチ機能、 チヤプタプログラム機能であれば、 シ一ゲンシャル ^一 PGCフラグ及び分岐無フラグが ONに設定されている こ とが、 実行許可の条件になる。 またタイ トルプログラム機能であれば、 シーケンシャル 単一 PGCフラグ及びタイ トル間分岐無フラグが ONに設定されているこ とが、 実行 許可の条件になる。

システム状態管理部 7 5 0は、 再生装置の現在状態を示す各種レジスタからな る状態レジス夕群 7 5 1 と、 ビデオマネージャの記録内容を常駐するためのビデ ォマネージャバッ フ ァ 7 5 2 と、 現在用いている PGC情報のみを格納するための PGC情報バッ フ ァ 7 5 3 とを含む。 状態レジスタ群 7 5 1 は音声チャネル用 レジ ス夕、 副映像チャネル用レジスタ、 タイ トル番号用 レジスタ、 PGC番号用レジス 夕、 プログラム番号用レジスタ、 イ ンデッ クス番号用 レジスタ、 チヤプタ番号用 レジスタ、 再生経過時間用レジス夕からなる。 音声チャネル用レジスタには現在有効な音声チャネル番号、 副映像チヤネル番 号が格納されており、 これに従い A Vデコーダ部 8 5 に再生すべき音声チャネル と副映像チャネルを指定する制御信号が出力される。 再生制御部 7 2によ り再生 が開始されると、 再生が決定されたタイ トルのタイ トル番号がタイ トル番号用レ ジス夕に格納される。 再生すべきタイ トルが決定されれば、 そのタイ トル中の開 始用の PGC情報が再生制御部 7 2により決定されるが、 決定された ENTRY-PGC情報 の番号が PGC番号用レジスタに格納される。 さ らに再生制御部 7 2によ り決定さ れた PGC情報に従った再生順序で V0Bの再生が行われることになるが、 プログラム 番号用レジス夕には、 現在再生されている V0Bの分類番号であるプログラム番号 が格納される。

チャプタ番号用レジスタにはチヤプ夕番号が格納され、 再生経過時間用レジス 夕には再生経過時間が格納される。 タイ トル番号用レジスタにはタイ トル番号が 格納される。 これらのレジスタは、 再生が行われている間、 自身が保持する値の 更新を行う。 その更新が行われるたびに、 最新の値を示す制御信号を状態表示部 2 0 9に出力する。

第 2 1 A図〜第 2 1 D図、 第 2 2 A図〜第 2 2 D図は、 システム制御部 9 3の 処理内容を示す全体フローである。 本図を参照しながら DVDプレーヤー 1 の動作 説明を行う。

操作者が DVDプレーヤー 1 のイ ジェ ク トボタンを押下すると、 基台が筐体の外 側に移動する。 基台が外側に移動した状態で、 操作者が光ディ スクを基台に搭載 すると、 基台力^ VDプレイヤーの内側に移動する。 これにより光ディ スクは DVDプ レイヤ一に装填される。 システム制御部 9 3 は、 第 2 1 A図のステップ S 1 2 1 において、 光ディ スクの挿入待ち状態になっている。 光学センサ一等から光ディ スクの装填が通知されると、 機構制御部 8 3および信号処理部 8 4 を制御するこ とにより、 光ピックアップをリー ドイ ン領域に置いたままディ スクの回転制御を 行う。 リー ドイ ン領域に置いたままのディ スク回転を、 回転動作が安定するまで 継続する。 回転動作が安定すると、 光ピッ クアップをリー ドイ ン領域から外周へ と移動させてボリ ユ ーム管理領域を読み出す。 読み出すとボリ ューム管理領域の 情報に基づき ビデオマネージャをビデオマネージャバッ フ ァ 7 5 2 に読み出す (ステップ S 1 2 2 ) 。 さらにシステム制御部 9 3は、 ボリ ュームメニュー用の PGC情報の記録ァ ドレスを算出して、 PGC情報を PGC情報バッフ ァ 7 5 3に読み Η', す （ステップ S 1 2 3 ) 。 ボリ ュームメニュー用の PGC情報がバッ フ ァ內に保持 されれば、 システム制御部 9 3は、 保持された PGC情報を参照し、 再生を行う メ ニュー用 V0Bの記録ァ ドレスを算出する。 再生すべきビデオオブジェク 卜が決定 されれば、 システム制御部 9 3は、 機構制御部 8 3及び信号処理部 8 4に制御信 号を出力し、 決定した V0Bを光ディ スクから読み出す。 これによ り第 1 2図に示 すボリ ュームメニューがテレビモニタ 2 に映像表示されることになる （ステップ S 1 2 4 ) 。 このボリ ユームメニューが表示された状態で、 再生制御部 7 2 は夕 ィ トル番号の選択待ちとなる （ステップ S 1 2 5 ) 。

このタイ トルの一寛表を見て操作者が興味を持ったメニュー項目を確定したと する。 そうすると、 状態表示部 2 0 9に選択されたタイ トル番号を表示させ、 対 応するタイ トルのメニュー項目のハイ ライ ト コマ ン ドと して格納されている " P l a y T i t l e " コ マ ン ドを読み出す。 そ して ステ ッ プ S 1 2 7 において " PlayTitle" コマン ドのオペラ ン ドに指定されたタイ トル番号 こ対応する夕 ィ トルサーチポインタ #kから VTS番号 #i及び VTS内タイ トル番号 #jを読み出し、 ス テツプ S 1 2 8において選択されたタイ トル番号 #kに対応するタイ トルサーチポ ィ ンタ #kからタイ トル再生タイプ #kを読み出す。 読み出し後、 ステップ S 1 2 9 においてシ一ケ ンシ ャル単一 PGCフ ラ グが 0 Nであるかを判定 し、 ステ ッ プ S 1 3 0において分岐無しフラグが 0 Nであるかを判定する。 これらのステップ S 1 2 9及びステップ S 1 3 0における判定は、 タイ トル #kが単一シーケンシャ ル系タイ トルであるかを確認すること意味する。 も し、 シーケンシャル単一 PGC フラグ、 及び分岐無しフラグの何れか一方が OFFならば、 ステップ S 1 2 9及び ステップ S 1 3 0の何れかが Noとなり、 ステップ S 1 3 5 において 『チャプター 表示及び時刻表示は割愛します。 予め御了承願います。 』 と表示してタイ トル番 号のみを表示し （尚このような表示はもつ と簡略化したものでも良いし、 割愛し ても^い。 ：） 、 ステップ S 1 3 2 において状態表示部 2 0 9を起動しないままス テツプ S 1 3 3 に移行する。

シーケンシャル単一 PGCフラグ及び分岐無しフラグが何れも ONであるなら、 ス 97 3 51 テツプ S 1 3 1 において状態表示部 2 0 9における時刻表示を Γ 0時 00分 00秒』 にリセッ ト し、 状態表示部 2 0 9におけるチャプター表示を 『00』 に リセッ 卜 し た後ステップ S 1 3 3 に移行する。 ステップ S 1 3 3では、 VTS番号 #iによ り指 定される ビデオタイ トルセッ ト のタイ トルサーチポイ ンタから、 タイ トル番号 #jと、 ENTRY-PGC情報の番号とを状態レジスタ群 7 5 1 に読み出す。 このように 読み出した PGC情報 #kを ENTRY- PGC情報と してステップ S 1 3 4において経路処理 ルーチンを呼び出す。

第 2 1 B図は、 経路処理ルーチ ンのフ ロ ーチャ ー トである。 本図において 『V0Bボイ ンタ』 とは PGC情報バッファ 7 5 3に格納された PGC情報内の V0B位置情 報のうち読み出しを行うべき V0Bを指示し、 『ブロ ッ クポイ ンタ』 とは Π'ΟΒボイ ンタ』 によ り指示された V0Bにおいて、 現在読み出しの対象になつている論理ブ ロ ッ クを指示する。 ステップ S 1 4 1 は V0Bボイ ン夕に対しての初期化ステップ であり、 V0Bポイ ンタを PGC#k内の V0B位置情報テーブルの先頭 V0Bに設定する。 ス テツプ S 1 4 2 はブロッ クポイ ンタに対しての初期化ステップであり、 V0Bポィ ン夕で指示される V0B# i の先頭論理ブロ ッ クにブロッ クポイ ンタを設定する。 こ れらの 2つのボイ ンタを設定した後、 ステップ S 1 4 3において操作者の操作に 起因するィベン ト監視を行い、 ステップ S 1 4 4 においてプロ ッ クポィ ン夕で指 示される論理プロッ クを機構制御部，信号処理部により読み出させる。 V0Bは複数 の V0Bュニッ トによ り構成され、 これらの V0Bュニッ トは何れも管理情報パッ クを 先頭に配されているので、 こ こでは管理情報パッ クが信号処理部 8 4 に読み出さ れる。 信号処理部 8 4は、 光ピッ クアップから読み出された信号に増幅、 波形整 形、 二値化、 復調、 エラー訂正などの処理を施し、 システム制御部 9 3 内のバッ ファメモリに論理プロ ック単位に格納する。 信号分離部 8 6は、 バッ フ ァメモ リ から転送されて く るパッ クを受けと り、 各パッ クのヘッ ダ内のス ト リ ーム I D、 サブス ト リーム I Dを判別して、 このパッ クが管理情報パッ クであるこ とを検出 し、 システム制御部 9 3に出力する。

再生制御部 7 2は、 当該管理情報パッ クに含まれているバッフ ァサイズ及び転 送レー トを設定し、 管理情報パッ クに続いて読み出される動雨パッ ク、 音声パッ ク、 副映像パックの復号に備える。 このように論理プロ ックの内容を読み出した場合、 再生制御部 7 2 はステツプ S 1 4 5 においてプロ ッ クポィ ンタカ V0B#iの最後の論理プロ ッ クを指示したか を確認した後、 ステッ プ S 1 4 6 において変数； jをイ ンク メ ン 卜する。 その後- ステップ S 1 4 7において V0B#iの j個目の論理ブロ ックをブロックポインタに格 納して、 第 2 1 C図のステップ S 1 4 8に移行する。

移行後、 第 2 1 C図のステップ S 1 4 8では、 プロ ッ クボイ ンタに指示されて 読み出されたパックが管理情報パックであり、 その管理情報パッ ク内に含まれて いる DS Iパケ ッ ト力 秒分であるかの確認を行う 。 このよ う な確認を行う のは、 パックは約 0. 5秒の時間長を有する V0Bュニッ 卜の先頭に配されており、 これが読 み出されたことに同期して、 状態表示部 2 0 9の時刻表示の更新を行う必要があ るからである。 この場合は、 V0Bの読み出しが始まったばかりであるから状態表 示部 2 0 9の更新は行わないが、 V0Bの読み出しが進行して 1秒分の DS Iバケツ 卜 が読み出されると、 ステップ S 1 5 0 において状態表示部 2 0 9における 『時： 分：秒』 の表示を 1秒分進める。

以上の時刻更新のための処理を行う と、 ステップ S 1 4 3 に移行して、 再度以 上のステップ S 1 4 3〜ステップ S 1 4 7の処理が繰り返し行われる。

以上のステップ S 1 4 3〜ステップ S 1 4 7の繰り返しによ り、 V0Bを構成す る動面パック、 オーディオパッ ク、 副映像パッ クが順次読み出されてゆく 。 信号 処理部 8 4 は、 光ピッ クアツプから読み出された信号に増幅、 波形整形、 二値化、 復調、 エラー訂正などの処理を施し、 システム制御部 9 3内のバッ フ ァメモ リ に 論理プロ ック単位に格納する。 信号分離部 8 6は、 バッフ ァメモリから転送され てく るパックを受けとり、 各パッ クのヘッダ内のス ト リーム I D、 サブス ト リ ー ム I Dを判別する。

ここで光ディ スクから読み出されたパッ クがビデオパッ クであれば、 MPEGデ コーダ 1 2 0はス ト リーム I Dが 『 1110 0000』 に設定されているこ とを検出して、 これをビデオデコーダ 8 7に出力する。 ビデオデコーダ 8 7は動画データに含ま れる I ピク チユ ア、 P ピク チユア、 B ピクチユアに対する フ レーム內復号、 フ ィ ール ド內復号を行い、 動き補償を行って映像信号に復号する。 復号後、 SCR 及び PTSに基づく時問待ちを行った後に当該映像信号を映像合成部 9 0に出力する。 光ディ スクから読み出されたパッ クが副映像パッ クであれば、 MPEGデコーダ 1 2 0はス ト リーム I Dが Γ 101 1 1 101』 に設定され、 サブス 卜 リーム I Dの先頭 3 ビッ 卜が 00 1に設定されていることを検出して、 副映像デコーダ 8 8に出力する _c 副映像デコーダ 8 8 は、 この副映像データをラ ン レ ングス復号する。 復号後、 SCR及び PTSに基づく時間待ちを行ってから復号結果を映像合成部 9 0に出力する。

ビデオデコーダ 8 7の出力と副映像デコーダ 8 8の出力は、 映像合成部 9 0に よってシステム制御部 9 3に指示された比率で混合される。 混合された映像信号 はアナログ信号に変換されたのち、 テレビモニタ 2に入力される。

以上の繰り返しを何回も行った末、 ブロ ッ クポィ ン夕が V0Bボイ ンタで指示さ れる V0Bの最後の論理ブロッ クを指示したものとする。 V0B#iの最後の論理ブロッ ク を指示 したかを確認する 旨のステ ッ プ S 1 4 5 カ Yesとな り 、 ステ ッ プ S 1 5 1 に移行する。 ステップ S 1 5 1では、 V0Bポイ ンタが PGC#k. V0B位置情報 テ一ブルの最後の V0Bを指示 したかを判定する。 最後でないな ら、 ステ ッ プ S 1 5 2において変数 iをィ ンク リメ ン ト して、 ステップ S 1 5 3において V0Bポ ィ ンタを PGC#jが有する VOB位置情報における次の V0Bに進めて第 2 1 D図のス テツプ S 1 5 4に移行する。

このよ うに V0Bボイ ンタを次の V0Bに進めた場仓に留意すべきは、 V0Bボイ ンタ を次に進めた場合、 次の V0Bボイ ンタにより指示される V0Bがプログラムのェン 卜 リ一 V0Bである可能性がある。 これに鑑みて再生制御部 7 2はステッ プ 1 5 4 に おいて ENTRY VOBか否かの判定を行い、 もし ENTRY- V0Bならば第 2 1 D図のステツ プ 1 5 5において状態表示部 2 0 9におけるチヤプター表示を 1 チャプ夕一分進 めてステップ 1 4 2に移行する。 ステップ 1 4 2 に移行すると、 V0Bボイ ンタに よ り新たに指示された V0Bについてステツプ 1 4 2〜ステップ i 4 7の処理が繰 り返される。

以上の処理が行われたこ とにより、 ステップ S 1 5 1 において V0Bポイ ンタが

PGC#kが有する V0B位置情報テーブルの最後の V0Bを指示したものとする。 最後の V0Bを指示したことは、 一個の PGC情報が指定する再生経路が終了したこ とを意味 する。 再生経路が終了すると、 PGC情報バッ フ ァ 7 5 3 に格納されている PGC情報 のコマン ドフ ィ ール ドには、 後処理コマン ド"が存在するかを確認する。 も し存 在するなら、 後処理コマン ド"により分岐先 PGC#kを決定し、 存在しないならス テツプ S 1 5 9において PGC連結情報によ り分岐先 PGC#kを決定した後、 ステップ S 1 5 8において経路処理ルーチンの再帰呼出を行う。

<チャプターサーチ時の再生制御部 7 2の処理 >

以上の再生が行われている期間において、 操作者がチャプターサーチ操作を 行ったものとする。 このような操作を行う と、 ステップ S 1 4 3力、' Yesとなり第 2 2 A図のステップ S 1 6 1 に移行する。 ステップ S 1 6 1 において、 押下され たキーがチャプターキーであるかが判定されて、 ステッ プ S 1 6 2 に移行する ₍ ステッ プ S 1 6 2、 ステッ プ S 1 6 3 では、 シ一ゲンシャル単一 PGCフラグが O Nであるか、 分岐無しフラグが O Nであるかが判定され、 これらのフラグが何 れかが OFFならばステップ S 1 6 9において 『イ ンタラクティ ブ再生をお楽しみ 頂く ため、 チャプターサーチの実行は割愛します。 予め御了承願います。 』 と表 示してステップ S 1 4 4に移行する （尚このような表示はもつ と簡略化したもの でも良いし、 割愛しても良い。 ） 。

両方とも ONであるなら、 ステップ S 1 6 4 においてテンキーコー ドの入力待ち を行う。 リモコン 9 1 の 『 8』 のキーを操作者が押下すると、 ステップ S 1 6 4 が Yesとなりステップ S 1 6 5 において入力されたテンキーコ一 ド 『 8』 をプロ グラム番号 『 8』 に変換する。 変換後、 ステップ S 1 6 6 において変換されたプ 口グラム番号 『 8』 をエン ト リ一 V0B番号 #sに変換し、 ステップ S 1 6 7 におい て変換されたエン ト リ一 V0B番 #sを V0Bボイ ン夕に設定し、 ステップ S 1 6 8に おいてェン 卜 リ一 V0B番号 #sの先頭ァ ドレスをプロ ックボイ ン夕に設定する。 V0B ポイ ンタ及びブロ ッ クポイ ンタの設定を終えた後、 ステップ S 1 4 4 に移行し、 ブロ ッ クポイ ンタで指示される論理プロ ッ クを機構制御部，信号処理部によ り読 み出させる。

くタイムサーチ時の再生制御部 7 2の処理 >

V0Bの再生が行われている期間において、 リモコ ン受信部 9 2に対して操作者 がタイムサーチ操作を行ったものとする。 このような操作を行う と、 第 2 1 B図 におけるステップ S 1 4 3が Yesとなり第 2 2 A図のステップ S 1 6 1 に移行す る。 ステップ S 1 6 1 において、 押下されたキーがチャプターキーであるかが判 定されるが Noとな り、 第 2 2 B図のステ ッ プ S 1 7 1 に移行する。 ステ ッ プ S 1 7 1 において、 押下されたキーが 『 T I MEキー』 であるかの判定がなされて Yesとなり ステップ S 1 7 2 に移行する。 ステップ S 1 7 2、 ステップ S 1 7 3 では、 シーケンシャル単一 PGCフラグが 0 Nであるか。 分岐無しフラグが 0 Nで あるかが判定される。 これらのフラグが何れかが OFFならばステップ S 1 7 9に おいて 『イ ンタラクティブ再生をお楽しみ頂く ため、 タイムサーチの実行は割愛 します。 予め御了承願います。 』 と表示してステップ S 1 4 4 に移行する （尚こ のような表示はもつと簡略化したものでも良いし、 割愛しても良い。 ） 。

両方と も ONであるなら、 ステップ S 1 7 4 においてテンキーコー ドの入力待ち を行う。

ここで操作者がリモコン 9 1 のテンキーを 『 0 1 』 『 1 3』 『 1 1 』 とタイプ すると、 ステップ S 1 7 5において入力されたテンキーコ一 ド #nを時：分：秒から なる時刻形式データに変換する。 この変換によ り、 タイプされたテ ンキーは 『 0 1 時 1 3分 1 1秒』 という時刻形式データに変換される。 変換後、 ステップ S 1 7 6 において再生制御部 7 2は、 タイムマップサーチテーブルに基づいて， 変換された時刻形式データを V0B番号 #i及び DS Iァ ドレスに変換する。 そ してス テツプ S 1 7 7において V0Bポィ ンタを変換された V0B番号 #iに設定して、 ステツ プ S 1 7 8においてブロ ッ クポイ ンタを変換された DS Iア ドレスに設定する。 こ れらのポイ ンタの設定により、 操作者が指定した再生時刻からの再生が始まる。 くチャプタープログラ ミ ング機能時の再生制御部 7 2の処理 >

V0Bの再生が繰り返し行われている期間において、 リモコ ン受信部 9 2 に対し て操作者がチャプタープログラ ミ ング機能操作を行ったものとする。 このような 操作を行う と、 第 2 1 B図のステップ S 1 4 3が Yesとなりステップ S 1 6 1 に 移行する。 ステップ S 1 6 1 において、 押下されたキーがチャプターキ一である かが判定されるが Noとなり、 ステップ S 1 7 1 に移行する。 ステップ S 1 7 1 に おいて、 押下されたキーが 『T I MEキー』 であるかの判定がなされるが Noとな り、 ステ ッ プ S 1 8 0 に移行する。 ステ ッ プ S 1 8 0 力 Yesとな り 、 ステ ッ プ S 1 8 1 及びステップ S 1 8 2に移行してシ一ケンシャル単 - PGCフラグが 0 ι\ であるか分岐無しフラグが 0 Nであるかが判定される。 これらが両方と も ONであるなら、 ステップ S 1 8 3において変数 kを 1 に設定 して、 ステップ S 1 8 4においてテンキーコー ドの入力待ちを行う。 ここで変数 kとは、 予定リ ス 卜に格納された複数のプログラム番号に付すべき番号を表す変 数をいう。 予定リ ス トとは、 チャプタープログラ ミ ング機能によ り再生されるべ き一連のプログラムをリス ト化したものをいう。

ステッ プ S 1 8 4 における入力待ちにおいて、 キーコ一 ドが入力される とス テツプ S 1 8 4が Yesとなりステップ S 1 8 5に移行する。

ステップ S 1 8 5では、 入力されたテンキーコー ド #nをプログラム番号 #nに変 換し、 ステップ S 1 8 6では予定リ ス 卜の k番目の要素と してプログラム番号 #n を格納する。 格納後、 ステップ S 1 8 7において変数 kをィ ンク リ メ ン ト した後、 ステップ S 1 8 8に移行して、 リモコン 9 1 からプログラム終了コー ドが発せら れたかを判定する。 プログラム終了コー ドとは、 数値キー入力の終了を示すコ一 ドであり、 ステップ S 1 8 8においてプログラム終了コー ドの検出が確認されな い限り、 ステップ S 1 8 4〜ステップ S 1 8 8の繰り返しが継続して行われる。 ステップ S 1 8 4〜ステップ S 1 8 8の繰り返しが継続して行われることによ り、 予定リ ス トの 1番目のプログラム番号、 2番目のプログラム番号、 3番目のプ ログラム番号、 4番目のプログラム番号が決定する。 ここで予定リ ス トに 『 1 』 『 3』 『 5』 『 7』 のプログラム番号が格納された状態で、 操作者がプログラム 終了操作を行ったとするとステップ S 1 8 8が Yesとなり、 ステップ S 1 8 9に 移行する。 ステッ プ S 1 8 9〜ステップ S 1 9 9は予定リ ス トに従って V0Bの読 み出 しを行うループ処理を形成する。 先ずステップ S 1 8 9において変数 k及び プロッ クボイ ンタを指示する変数 #sを 『 1 』 に初期化し、 続く ステップ S 1 9 0 において、 予定リ ス トの 1番目のプログラム番号 #nをェン 卜 リ一 V0B番号 に変 換する。 変換後、 V0Bボイ ンタを変換されたェン 卜 リ一 V0B番号 #sに設定し、 ブ ロ ッ ク ポイ ンタをエン ト リ ー V0B番号 #sの先頭ァ ド レスに設定 してステ ッ プ S 1 9 4 〜ステップ S 1 9 7において当該 V0Bが占めている論理プロ ッ クを機構 制御部， ¾処理部により読み出させる。

これによ り、 予定リ ス トの 1番目のプログラム番号 『 1 』 がエン ト リ ー V0B番 ^に変換され、 これ力 V0Bポイ ンタに設定される。 ブロ ッ クポイ ンタは、 ェン ト リ ー VOB番号 #sの先頭ァ ドレスに設定されてステ ッ プ S 1 9 4 〜ステ ッ プ S 1 9 7において当該 V0Bが占めている論理プロ ッ クを機構制御部，信号処理部に よ り読み出させる。 ステップ S 1 9 4 〜ステ ッ プ S 1 9 7 の繰り返しによ り . V0Bの最後の論理ブロ ッ クをブロ ッ クポイ ンタが指示すると、 ステップ S 1 9 5 が Yesとなり、 ステップ S 1 9 8に移行する。

ステップ S 1 9 8では、 予定リス ト [ k]における最後の V0Bを指示したかを確認 する。 も し最後でなければ、 変数 kをィ ンク リ メ ン 卜する こ とによ り ステップ S 1 9 9において予定リス トにおける次のプログラム番号を指示させて、 ステツ プ S 1 9 0に移行する。

以降、 予定リ ス ト内の残りのプログラム番号についてステップ S 1 9 0〜ス テツプ S 1 9 9の処理を繰り返し行わせる。

<タイ トルプログラ ミ ング機能時の再生制御部 7 2の処理〉

リモコン受信部 9 2に対して操作者がタイ トルプログラ ミ ング機能操作を行つ たものとする。 このような操作を行う と、 ステップ S 1 4 3が Yesとなりステツ プ S 1 6 1 に移行する。 ステップ S 1 6 1 において、 押下されたキーがチヤプ 夕一キーであるかが判定されるが Noとなり、 ステップ S 1 7 1 に移行する。 ス テツプ S 1 7 1 において、 押下されたキーが 『T I MEキー』 であるかの判定がなさ れるが Noとなり、 ステップ S 1 8 1 に移行する。 ステップ S 1 8 1 において押下 されたキーが 『チャプター PROGRAMキー』 であるかの判定がなされるが Noとなり、 ステップ S 2 0 0に移行して、 『タイ トル PROGRAMキー』 であるかの判定がなさ れる。 『タ イ トル PR OGRAMキ一』 であるかの判定がな される と、 ステ ッ プ S 2 0 0が Yesとなり、 ステップ S 2 0 1 において変数 sを 1 に初期化する。 ここ で本図における変数 sとは、 予定リス トに確認された複数のタイ トル番号に付す べき番号のことをいう。 本数フローチャー トにおける予定リ ス ト とは、 プログラ 厶サーチによ り再生されるべき一連のタイ トルを リ ス ト化したものをいう。 ス テツプ S 2 0 2においてテンキーコ一 ドの入力待ちとなる。

テンキーコー ド入力がなされると、 ステップ S 2 0 3において入力されたテン キ一コ一 K #nをタイ トル番号 #kに変換し、 ステップ S 2 0 4において変換された タイ トル番号 #kに対応するタイ トルサーチボイ ン夕 #kからタイ トル再生タイプ #k を読み出す。 そして、 読み出されたタイ トル再生タイプ #kにおいてシーケンシャ ル単一 PGCフラグが 0 Nであるかの判定を行う。 も し ONであれば、 タイ トル再生 タイプ # こおいてタイ トル間分岐無しフラグが O Nであるかの判定を行う。 ス テツプ S 2 0 6において ONと判定されれば、 ステップ S 2 0 7においてテンキー 入力されたタイ トル番号 #nを予定リス 卜の 1番目の要素と して設定する。 設定後. 変数 sを次に進めてステツプ S 2 0 9においてプログラム終了コー ドが入力され たかを確認した後、 ステップ S 2 0 2に移行する。 以上のステップ S 2 0 1 〜ス テツプ S 2 0 9の処理が繰り返されて、 予定リ ス トに複数のタイ トル番号が格納 された後、 ステップ S 2 1 0において変数 kを 1 に初期化し、 ステップ S 2 1 1 において予定リ ス 卜内の 1番 のタイ 卜ル番号 #nを読み出す。 読み出 し後、 ス テツプ S 2 1 2において選択されたタイ トル番号 #nに対応するタイ トルサーチポ ィ ン夕 #nから VTS番号 及び VTS内タイ トル番号 # jを読み出し、 ステップ S 2 1 3 において VTS番号 # iによ り措定される ビデオタイ トルセッ ト のタイ トルサーチ ポイ ンタから，タイ トル番号 #jと、 ENTRY -PGC情報とを状態レジス夕群 7 5 1 に読 み出す。 その後ステツプ S 2 1 4において ENTRY - PGC情報を PGC情報 #kと して経路 処理ルーチンを呼び出す。

このように経路処理ルーチンを呼び出して、 予定リス ト内の先頭のタイ トル番 号 E NTRY PGC情報について経路処理ルーチンの処理が行われて、 本フ口 -チヤ— 卜にリ ターンすると、 ステップ S 2 1 5において予定リス トにおける全てのタイ トル番号を読み出したかを判定し、 も し未だならばステップ 2 1 6 において、 次 のタイ トル番号を読み出すよう、 変数 kをィ ンク リ メ ン トする。

以上のように本実施形態のマルチメディ ァ光ディ スクと再生装置によれば、 ァ プリケーショ ンの再生実行時に、 チヤプタ番号や再生経過時間のフ ィ一ドバッ ク 機能、 チヤプ夕番号や再生経過時間によるサーチ機能、 チヤプ夕番号によるプロ グラム再生機能、 タイ トル番号によるプログラム冉生機能など、 エ ミ ユ レ一シ ョ ン AV機能の実行が可能か否かを速やかに判定でき、 実行できない場合、 その機能 を抑制することによ り誤動作を防止することができる。

また本実施形態によれば、 ディ スク再生時のチヤプタ番号や再生経過時間等の 表示をタイ トルに連動させることができ、 表示が冇効な値のみ衷示するこ とがで きる。 即ちチャプター表示、 タイム表示が有効なタイ トルでは、 これらを表示し. 不適切な場合は行わない。 これにより、 無理にチャプター表示、 タイム表示を行 おう と したため、 おかしなチャプター番号、 再生経過時刻が表示されてしま う と いう危険を避けることができる。

尚本実施形態において、 光ディスク及びディ スク再生装置を共に民生用 AV機器 と して説明を進めたが、 ディ スク再生装置に廉価版プレーヤー、 業務用特殊プ レーヤーを始めとする複数のタイプがある場合、 タイ トルサーチポイ ンタテープ ルを系統（1 )〜系統（5 )の違いを検出できるように構成してもよい。

廉価版プレーヤ一は、 本実施形態において示した家庭型，携帯型であり、 実装 メモリが小さ く 、 処理速度が低速である。

業務用特殊プレーヤ一は配信用サーバ等であり、 実装メモリ 一が非常に大き く 、 処理速度も高速である。

そしてエミ ユ レーショ ン A V機能が可能なタイ トルは、 ディ スク再生装置間で 違いがあるものとする。

廉価版プレーヤー型では、 系統（1 )のみエミ ユ レーシヨ ン A V機能が可能であ り、 業務用特殊プレーヤーでは、 系統（υ、 系統（4 )及び系統（5 )に対してエミ ュ レーショ ン A V機能が可能である。

この場合タイ トルサーチポィ ンタテーブル領域を第 2 3図に示すように構成す る。 第 2 3図において ONで経路情報が単数である旨を示し、 OFFで経路情報が複 数である旨を示す第 1 フラグと、 ONでループ情報が存在しない旨を示し、 OFFで ループ情報が存在する旨を示す第 2 フラグと、 ONで自動分岐が存在しない旨を示 し、 OFFで自動分岐が存在する旨を示す第 3 フラグとを設け、 ループ情報の有無、 自動分岐の有無、 対話分岐の有無を個別に判定できるようにして、 系統（I )〜系 統（6 )を個別に認識できるようにしても良い。 本来タイ トル再生タイプはこ う構 成すべきであるが本実施形態においてシ一ケンシャル単一 PGCフラグが ONで経路 情報が単数である 旨を示し、 OFFで経路情報が複数である旨或はループ情報が存 在する旨を示したのは、 タイ トル再生タイプを A V機器向けに構成したからであ る。

またある種のコマン ドの有無を示すフラグ （例えばタイマ一を制御するコマン ドの有無を示すフラグ） をタイ トル再生タイプ内に設けて良い事はいう までもな い。 このようなタイマーを制御するコマン ドが存在するこ とは、 そのタイ トルに おいて、 特殊な時間管理が行われている可能性がある。 このような特殊な時間管 理が存在する場合は、 再生経過時刻の表示は不適切であるので、 その有無をフラ グに表しておくのである。

また同様に機能許可判定用テーブル情報も、 タイ トルの再生経路の構造的特徴 と機能的特徴の組み合わせにより、 各機能実行の有無を決定すればこれに限るも のではないこ とはいうまでもない。 例えばマルチ PGCフラグと分岐無しフラグを 用意し、 タイムサーチ機能や再生経過時間表示機能の突行許可条件をこれらフラ グが 0 Nの時に許可しても良い、 これにより、 複数の PGCからなる経路であって も、 シ一ケンシャルに実行され分岐が無い経路であれば実行が許可される事にな る。

尚、 本実施形態では自動分岐無フラグが O Nされる条件として、 タイ トルを構 成する PGCコマン ドフィ一ル ドに自動的に他の PGC情報に分岐する分岐命令がある 場合と したが、 PGC内で自動実行されるコマン ドであればこれに限るものではな い。 例えば、 V0Bに格納されるハイライ 卜情報により実現するボタ ンに対する属 性と して、 ユーザイ ンタラクショ ンが無い場合のデフ ォル ト実行を定め、 デフ才 ル ト実行の属性を持つボタンに分岐命令が無いことを条件と しても良い。

尚、 本実施形態ではタイ トル間分岐無フラグが O Nされる条件と して、 タイ ト ル移動を行う分岐命合が一切存在しないことと したが、 ユーザィ ンタラク シヨ ン により実行されるボタンの命合として存在する場合、 タイ トル間分岐無しフラグ は 0 Nにするとしても良い。 この場合、 別タイ トルへの手動分岐を含むタイ トル であってもタイ トル間分岐無フラグが 0 Nになり、 このタイ 卜ルがシ一ケンシャ ル単一 PGCフラグを 0 Nにする条件を満たしていれば、 タイ トル間プログラム機 能が可能になる。 しかし、 この場合、 タイ トル間プログラム機能の実行中にボタ ンによる分岐で別のタイ トルへの移動がユーザにより明示的に行われれば、 タイ トル問プログラム再生で登録されたタイ トルの実行順序と矛盾が発生するため、 以降のタイ トル間プログラムを無効にする処理が再生装置に必要になる。

マルチタイ トル型ディ スクの他の収録例を説明する。 この収録例では、 連続人 気ドラマの第 1話〜第 5話をそれぞれ、 映像タイ トル（1 )、 映像タイ トル（2 )、 映 像タイ トル（3 )、 映像タイ トル（4 )、 映像タイ トル（5 )と して収録し、 これらの映 像タイ トルにおいて利用されている映像情報を利用したマルチス トー リ式のィ ン タラクティ ブ系タイ トルを映像タイ トル（6 )と して収録している。 これらの映像 タイ トルは単一シーケンシャル系タイ トルであるから、 タイ トル間プログラ ミ ン グ機能によ り、 第 1話〜第 5話の連続再生をプログラ ミ ングする こ とができる ₍ この際、 映像タイ トルの系統 α ) ~ ( 5 )についてビデオマネージャ内タイ トルサ一 チポィ ンタテーブル領域におけるタイ トル間分岐フラグを OFFに設定しておく （ これにより、 第 1話〜第 5話の映像タイ トルをタイ トル問プログラ ミ ングによ り 順次視聴することができる。

尚、 本実施形態では PGC情報における 『V0B位置情報テーブル』 には、 V O Bの 記録箇所を記載した V0B位置情報を羅列し、 ディ スク再生装^にこれに基づいた V 0 B読み出 しを行わせたが、 V O Bが占めている記録箇所の部分領域を V0B位 置情報に記載することにより、 V O Bの一部のみを光ピッ クアツプに読み出させ るよう構成してもよい （このような部分読み出 しは ト リ ミ ングと呼ばれる。 ） _c この ト リ ミ ングされた V 0 Bの一部はセルという単位で指示される。 このように V0B位置情報に部分領域を指定させることによ り、 V 0 Bの一部のみを巧みに利 用でき、 映像素材の利用効率が非常に向上する。

尚本実施形態では、 副映像の実施例と して字幕のようなイメージデータを用い たが、 ベク タ 一グラ フ ィ ッ ク スや 3 次元的なコ ン ピュータ グラ フ ィ ッ ク ス ( C G ) であってもよい。 これらの採用により実写の圧縮動画と C Gの組み合わ せによるゲームも実現可能となる。

本実施形態においては、 1つの V0Bユニッ トを 1 つの G0Pで構成したが、 1 つの V O Bュニッ ト格納する動画映像の再生時間が 1秒前後になるのであれば 1 つの G0Pに限るものではなく 、 2個や 3個の非常に再生時間の短い G0Pから構成されて も良いことはいうまでもない。 また、 この場合、 管理情報パ 7 クは、 連続した複 数個の G0Pの先頭に配置され、 これら複数の G0Pに対して有効な再生制御情報を格 納することになる。

また、 本実施形態ではオーディオデータと して P C Mデータと AC 3を使用した 力 システムス ト リームにイ ンタ リーブできればこれに限るものではなく 、 圧縮

P C M、 M P E Gオーディオデータ、 M I D I データであっても良い。

本実施形態では、 動画情報には M P E G 2方式のディ ジタル動画データの場合 で説明したが、 音声や副映像等と共にオブジェク トを形成可能な動画データであ ればこ れに限る ものではな く 、 例えば M P E G 1 方式のディ ジタル動画や. M P E G方式で利用される D C T ( Discrete Cosine Transform ) 以外の変換ァ ルゴリズムによるディ ジ夕ル動画であってももちろんよい。

また、 本実施形態では管理情報パッ クは動画の復元単位である G 0 P毎に配置 されたが、 ディ ジタル動画の圧縮方式が異なれば、 その圧縮方式の復元舉位毎に なるのは自明である。

最後に、 本実施形態における光ディ スクの製造方法を簡単に説明する。 ビデオ カメラによって撮影した何巻ものビデオテープや、 ラィブ録音した ミ ュージッ ク テープをマスターと して用意し、 これらに収録されている動画、 音声をデジタル ィ匕して、 ノ ンリニア編集装置にアツブロー ドする。 編集者は、 このノ ンリニア編 集装置上において、 フ レーム単位に映像、 音声を再生させながら、 グラフ ィ ッ ク エディ タ等のアプリケーショ ンプログラムによってメニュー、 アイテムを作成す る。 これと共に、 GU Iジェネレータ等を用いてハイライ トコマン ドを組み込んだ 管理情報パッ クをも作成する。 作成後、 これらを MPEG規格に準じて符¾ "化して、 動画データ、 オーディオデータ、 副映像データ、 管理情報パッ クを生成する。 生 成すると、 ノ ンリニア編集装置上でこれらから V0Bユニッ トを作成してゆき V0Bを 作成してゆく。 V0Bを作成すると、 V0Bに V0B番号を付与して、 更に PGC情報 #1, #2，

#3, #4 #n、 ビデオファイル部タイ トルサーチポイ ンタテーブル、 ビデオファ ィル管理テーブルを作成し、 ワークステ一ショ ンのメモリ上において、 上述した データ構造を構成する。

データ構造を構成した後、 ファイル領域にこれらを ^録できるように、 これら のデータを論理データ列に変換する。 変換された論理データ列は、 磁気テープ等 の伝達媒体に記録され、 さ らに物理データ列に変換される。 この物理データ列は、 ボリ ュームデータに対して E C C (Error Check Code)や、 Eight To Sixteen変調、 リー ドイ ン領域のデ一夕、 リー ドァゥ ト領域のデータなどが付加されたものであ る。 この物理データ列を用いて原盤カツティ ングは、 光ディ スクの原盤を作成す る。 さ らにプレス装置によって作成された原盤から光ディ スクが製造される。 上記の製造フローでは、 本発明のデータ構造に関る論理データ列作成装置の - - 部を除いて、 既存の C D用の製造設備がそのまま使用可能である。 この点に関し ては、 オーム社 「コンパク トディスク読本」 中島平太郎、 小川博司共著や、 朝倉 書店 「光ディ スクシステム」 応用物理学会光学談話会に記載されている。 産業上の利用可能性

以上のように本発明に係るマルチメディ ァ光ディ スクは、 シーケンシャル系の 映像タイ トルと、 イ ンタラクティブ系タイ トル系の映像タイ トルとを混在して構 成されたマルチメディア光ディ スクを提供する場合に有用であり、 マルチメ ディ ァ光ディ スクをマルチタイ トル型に構成して、 映像タイ トルの流通 ·販売の効率 化を向上するのに有用である。

また、 本発明に係る再生装置、 再生方法は、 実装メモ リの規模が制限された安 価な民生用 A V機器においても、 上記のような光ディ スクを再生させるのに有用 である。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 光ピッ クアップの進行経路を示す経路情報と、 経路情報により読み出され る複数の映像情報とを用いて表現された映像著作物である映像タイ トルが複数記 録されているタイ トル領域と、 タイ トル領域に記録されている映像タイ トルを管 理する情報が記録されているマネージャ領域とを有するマルチメ ディア光デイ ス クであって、

上記タイ トル領域に記録されている映像タイ トルは、

単一の経路情報により表現された第 1 のタイプ、

複数の経路情報に加えて、 対話的な分岐制御を規定する分岐情報を用いて表現 された第 2のタイプ、

分岐情報を用いずに、 複数の経路情報のみにより表現された第 3のタイプのう ち何れかであり、

マネージャ領域は、

各映像タイ トルの所在を管理する管理情報が記録されている所在管理領域と、 各映像タイ トルの管理情報に対応させて、 設定値によりその映像タイ トルが単 一の経路情報により表現されているか複数の経路情報により表現されているかを 示す第 1 フラグと、 設定値により分岐情報を用いて表現されているか否かを示す 第 2 フラグとを含む再生タイプ情報が ¾録されている再生タイプ情報領域とを含む ことを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スク。

2 . 請求の範囲第 1項記載の前記再生タイプ情報は、

第 1 フラグが、 対応する映像タイ トルが単一の経路情報を用いて表現されてい ることを示す第 1のケース、 または、 第 2 フラグが、 対応する映像タイ トルが分 岐情報が用いられることなく表現されているこ とを示す第 2のケースのいずれか である場合に、 対応する映像タイ トルにおいて、 少なく とも所定操作に基づき映 像タイ トル内の任意の箇所へのサーチ再生をディ スク再生装置に行わせるサーチ 機能と、 タイ トル再生がどれだけ経過したかをディ スク再生装置に監視させ、 こ れを表 させるフィ ー ドバッ ク機能とを含む A V機能が可能であることをディ ス ク再生装置に指示する

ことを特徴とするマルチメディア光ディ スク。

3 . 請求の範囲第 2頊記載の経路情報の属性と して、

経路情報の規定により、 予め定められた再生順序で複数の映像情報を連続再生 する通常再生タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての経路情報が通常再生タイプか否かを示す第 3 フラグを含む

ことを特徴とするマルチメディァ光ディ スク。

4 . 請求の範囲第 2項記載の分岐情報の第 1 の属性と して、 他の映像タイ トル への分岐は行わない分岐情報を示すタイ トル内分岐タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての分岐情報はタイ トル内分岐タイプか否かを示す第 4 フラグを含む

ことを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スク。

5 . 請求の範囲第 2項記載の分岐情報の第 2の属性と して、 操作者によって分 岐先の選択操作が無い場合に選択されるデフォル 卜の分岐先が規定されている分 岐情報を示す分岐先自動選択タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを^現するために川いられ る全ての分岐情報の属性が分岐先自動選択タイプか否かを示す第 5 フラグを含 む ことを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スク。

6 . 請求の範囲第 2項記載のそれぞれの映像タイ トルを表現する複数の映像情 報は、 所定単位時間当たりの映像内容を圧縮した映像データ及び当該単位時間に おいて、 行う再生制御を示す単位時間管理情報からなる映像プロ ッ クが複数配さ れて構成され、

タイ トル領域において、 第 1 のタイプ及び第 2のタイプの映像タイ トルが す る経路情報には、

複数のイ ンデッ クス番号と、 イ ンデックス番号を付すべき映像プロ ッ クの記録 ァ ドレスを示すサーチ先情報とを含むィ ンデッ クス番号テーブルが対応づけられ てタイ トル領域に記録されている

ことを特徴とするマルチメディア光ディスク。

7 . 請求の範囲第 6項記載の前記複数の映像プロックは、

マルチメディ ァ光ディ スクの回転方向に沿って映像データの再生順序が早い順 に並び、

タイ トル領域において、 第 1 のタイプ及び第 2のタイプが有する経路情報には、 映像プロ ッ クと、 その映像ブロ ッ クが再生される際にディ スク再生装置が表示 するタイムコー ドとの対応を示す情報が記述してあるタイムマツプテーブルが付 されている

ことを特徴とするマルチメディア光ディ スク。

8 . 諮-求の範囲第 2項記載のマルチメディ ァ光ディスクにおいて、

前記マネージャ領域及びタイ トル領域は情報層の表面上に形成され、 当該情報 層は、 0. 5mra以上 0. 7mm以下の厚さをそれぞれ有する第 1 の透明基板と第 2の透明 基板とによって狭持されている

ことを特徴とするマルチメディア光ディ スク。

9 . 光ピッ クアツプの進行経路を示す経路情報と、 経路情報により読み出され る複数の映像情報とを用いて表現された映像著作物である映像タイ トルが複数記 録されているタイ トル領域と、 タイ トル領域に記録されている映像タイ トルを管 理する情報が記録されているマネー ジャ領域とを有し、 当該マネー ジャ領域は、 各映像タイ トルの所在を管理する管理情報が記録されている所在管理領域と、 各 映像タイ トルの管理情報に対応させて、 設定値によりその映像タイ トルが単一の 経路情報により表現されているか複数の経路情報により表現されているかを示す 第 1 フラグと、 設定値により分岐情報を用いて表現されているか否かを示す第 2 フラグとを含む再生タイプ情報が記録されている再生タイプ情報領域とを含み、 再生制御情報に含まれる第 1 フラグが、 対応する映像タイ トルが単一の経路情 報を用いて表現されていることを示す第 1 のケース、 または、 第 2 フラグが、 対 応する映像タイ トルが分岐情報が用いられるこ となく表現されていることを示す 第 2のケースの何れかである場合に、 対応する映像タイ トルにおいて、 A V機能 が可能であることを指示しているマルチメディ ア光ディ スクを再生するディ スク 再生装置であって、

マルチメディ ア光ディ スク再生装置は、

マルチメディ ア光ディ スクに記録されているデータを光学的に読み出す光ピッ クアップと、

光ピッ クアップの ドライブ機構と、

マネージャ領域の記録内容を読み出すよう、 光ピックアップの ドライブ機構を 制御する第 1 制御手段と、

第 1制御手段によりマネージャ領域の記録内容が読み出されると、 その記録内 容を保持するマネージャバッファと、

再生を望む映像タイ トルの選択を操作者から受け付ける第 1受付手段と、 マネージャバッファを参照して、 第 1受付手段が受け付けた映像タイ トルの所 在を算出する算出手段と、

ドライブ機構を制御して、 算出手段が算出した所在から映像タイ トルを読み出 すよう、 光ピックアップを移動させる第 2制御手段と、

先に読み出されたマネージャ領域の記録内容に含まれるその映像タイ トルに対 応する再生タイプ情報の第 1 フラグ、 第 2 フラグの内容を参照し、 その映像タイ トルで A V機能の実行が可能か否かを判定する判定手段と、

判定手段が可能と判定した場合のみ、 少なく とも所定操作に基づき映像タイ 卜 ル内の任意の箇所へのサーチ再生を行うサーチ機能と、 タイ トル再生がどれだけ 経過したかを監視し、 これを表示するフィ一ドバッ ク機能とからなる A V機能の 実行を行う A V機能実行手段と

を備えることを特徴とするマルチメディア光ディ スクの再生装置。

1 0 . 請求の範囲第 9項記載の判定手段は、

サーチ機能実行の条件となるフラグ設定値の組み合わせを記憶するサーチ機能 実行条件テーブル記憶部と、

マネージャバッファに記億されている再生タイプ情報のうち、 操作者によ り選 択された映像タイ トルに対応する ものを取り出す再生タイプ情報取り 出 し部と、 取り出された再生タイプ情報における第 1 フラグと第 2 フラグの組み合わせと、 サーチ機能実行条件テーブルにおけるフラグ設定値の組み合わせとを照合する サーチ機能実行条件照合部とを備え、

A V機能実行手段は、

サーチ再生の指示を操作者から受け付けて、 サーチ先を示す割り込み要求を発 生するサーチ先受付部と、

サーチ機能実行条件照合部による照合の結果が合致した場合のみ、 光ピッ ク ア ッ プの位置を指示されたサーチ先に変更するように第 2制御手段に指示する サーチ機能実行部と

を備えることを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スクの再生装置。

1 1 . 請求の範囲第 1 0項記載のサーチ機能実行条件テーブル記憶部に記憶さ れているサーチ機能実行の条件となるフラグ設定値の組み合わせは、

第 1 フラグが経路情報が単数であることを示す第 1 のケース、 または、 第 2 フラグが分岐情報が用いられていないことを示す第 2のケースのいずれか である

こ とを特徴とするマルチメディア光ディ スクの再生装置。

1 2 . 請求の範囲第 1 1項記載の映像タイ トルを表現する経路情報の属性と し て、 経路情報の規定により、 予め定められた再生順序で複数の映像情報を連続再 生する通常再生タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての経路情報が通常再生タイプか否かを示す第 3 フラグを含み、

サーチ機能実行条件テーブル記憶部に記憶されているサーチ機能実行の条件と なるフラグ設定値の組み合わせは、

第 3 フラグが通常再生される経路情報であることを示し、 尚且つ第 1 フラグが 経路情報が単数であることを示す笫 3のケース、 または、 第 3 フラグが通常再生 される経路情報であることを示し、 尚且つ第 2 フラグが分岐情報が用いられてい ないことを示す第 4のケースのいずれかであり、

判定手段のサーチ機能実行条件照合部は、

取り出された再生タイプ情報における第 1 フラグと第 2 フラグと第 3 フラグの 組み合わせと、 サーチ機能実行条件テーブルにおけるフラグ設定値の組み合わせ とを照合する

ことを特徴とするマルチメディア光ディスクの再生装置。

1 3 . 請求の範囲第 1 1項記載の映像タイ トルを表現する分岐情報の属性と し て、 操作者によって分岐先の選択操作が無い場合に選択されるデフォル トの分岐 先が規定されている分岐先自動選択タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての分岐情報の属性が分岐先自動選択タイプか否かを示す第 4 フラグを含み、 サーチ機能実行条件テーブル記憶部に記憶されているサーチ機能の実行条件と なるフラグ設定値の組み合わせは、

第 1 フラグが経路情報が単数であることを示す第 1 のケース、 または、 第 2 フラグが分岐情報が用いられていないことを示す第 2のケース、 または、 第 2 フラグが分岐情報を用いていないことを示し、 尚且つ第 4 フラグが分岐先 自動選択タイプであることを示す第 5のケースのいずれかであり、

判定手段のサーチ機能実行条件照合部は、

取り出された再生タイプ情報における第 1 フラグと第 2 フラグと第 4 フラグの 組み合わせと、 サーチ機能実行条件テーブルにおけるフラグ設定値の組み合わせ とを照合する

ことを特徴とするマルチメディア光ディスクの再生装置。

1 4 . 請求の範囲第 1 0項記載のマルチメディア光ディ スクに記録される映像 タイ トルの映像情報は、

所定単位時間あたりの映像内容を圧縮した映像データ及び当該単位時間におい て、 行う再生制御を示す単位時間管理情報からなる映像プロ ッ クが複数配されて 構成され、 映像タイ トルの経路情報には、 イ ンデッ クス番 と、 対応する映像ブ 口ッ クの記録ァ ドレスとの対応を示すィ ンデックス番号テーブルが付随しており、 A V機能実行手段おけるサーチ先受付部は、

操作者による数値入力を入カイ ンデッ クス番号と して受け付け、 ィ ンデッ クス 番号テーブルを参照し、 入カイ ンデックス番号に対応する映像プロ ッ クの記録ァ ドレスをサ一チ先として決定し、

サーチ機能実行部は、

判定手段のサーチ機能実行条件照合部による照合の結果が合致した場合のみ- 光ピックアツプの位置を指示されたサーチ先に変更するように第 2制御手段に指 示する

ことを特徴とするマルチメディァ光ディスクの再生装置。

1 5 . 請求の範囲第 1 4項記載のマルチメディア光ディスク再生装置は、 複数のインデックス番号のプログラム入力を開始する旨の操作を検出するプロ グラム開始操作検出手段と、

プログラム入力を開始する旨の操作をプログラ ミ ング開始操作手 が検出し- その後にサーチ先受付部が操作者による複数问の数値入力を受け付けると、 その 複数回の入力された数値をィンデックス番号群として解釈して保持する保持手段 とを備え、

ディスク再生装置は、

保持手段に保持されている数値を個々のインデックス番号として、 これらのィ ンデックス番号に対応するサーチ先に光ピックァップの位置を順次変更するよう に、 サーチ機能実行部を繰り返し起動するプログラム再生実行手段を

備えることを特徵とするマルチメディァ光ディスクの再生装置。

1 6 . 請求の範囲第 1 0項記載のマルチメディア光ディスクに記録される映像 タイ トルの映像情報は、

所定単位時間あたりの映像内容を圧縮した映像データ及び当該単位時間におい て、 行う再生制御を示す単位時間管理情報からなる映像ブロックが、 映像データ の再生順序が早い順に時系列に配列されて構成され、

何タイプの映像タイ トルを表現する経路情報には、 映像プロックと、 その映像 プロックが再生される際に表示出力するタイムコー ドとの対応を示すタイムマツ プデーブルが付随しており、

A V機能実行手段おけるサーチ先受付部は、

操作者による数値入力を入力タイムコー ドとして受け付け、 タイムマップテー ブルを参照し、 入力タイムコー ド番号に対応する映像プロックの記録ァ ドレスを サーチ先として決定し、

サーチ機能実行部は、

判定手段のサーチ機能実行条件照合部による照合の合致した場合のみ、 光ピッ クアップの位置を指示されたサーチ先に変更するように第 2制御手段に指示す る ことを特徴とするマルチメディア光ディスクの再生装置。

1 7 . 請求の範囲第 9項記載の判定手段は、

自機において、 フィー ドバック機能実行の条件となるフラグ設定値の組み合わ せを記憶するフィ一ドバック機能実行条件テーブル記憶部と、

マネージャバッファに記憶されている再生タイプ情報のうち、 操作者により選 択された映像タイ トルに対応するものを取り出す再生タイプ情報取り出し部と、 取り出された再生タイプ情報における第 1 フラグと第 2 フラグの組み合せと- フィー ドバック機能実行条件テーブル記憶部に記憶されているフラグ設定値の組 合せとを照合するフィ一ドバック機能実行条件照合部と、

A V機能実行手段は、

第二制御手段の制御による光ピックアツプの再生進行量を監視する監視部と、 判定手段のフィ一ドバック機能実行条件照合部による照合の結果が合致した場 合のみ、 監視している再生進行量に基づき表示用フィ一ドバック情報を生成する フィードバック機能実行部と、

フィ一ドバック機能実行部が生成した表示用フィ一ドバック情報を表示出力す る表示部と

を備えることを特徴とするマルチメディア光ディスク再生装置。

1 8 . 請求の範囲第 1 7項記載のフィ一ドバック機能実行条件テーブル記憶部 に記憶されているフィー ドバック機能実行の条件となるフラグ設定値の組み合わ せは、

第 1フラグが経路情報が単数であることを示す第 1のケース、 または、 第 2フ ラグが分岐情報が用いられていないことを示す第 2のケースのいずれかである ことを特徵とするマルチメディア光ディスクの再生装置。

1 9 . 請求の範囲第 1 8項記載の映像タイ トルを表現する経路情報の属性とし て、 経路情報の規定により、 予め定められた再生順序で複数の映像情報を連続再 生する通常再生タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての経路情報が通常再生タイプか否かを示す第 3 フラグを含み、

サーチ機能実行条件テーブル記憶部に記億されているフィ一ドバッ ク機能実行 の条件となるフラグ設定値の組み合わせは、

第 3 フラグが通常再生される経路情報であることを示し、 尚且つ第 1 フラグが 経路情報が単数であることを示す第 3のケース、 または、 第 3 フラグが通常再生 される経路情報であることを示し、 尚且つ第 2 フラグが分岐情報が用いられてい ないことを示す第 4のケースのいずれかであり、

判定手段のフィ一ドバック機能実行条件照合部は、

取り出された再生タイプ情報における第 1 フラグと第 2 フラグと第 3 フラグの 組み合わせと、 フィー ドバッ ク機能実行条件テーブルにおけるフラグ設定値の組 み合わせとを照合する

ことを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スクの再生装置。

2 0 . 請求の範囲第 1 8項記載の映像タイ トルを表現する分岐情報の属性と し て、 操作者によって分岐先の選択操作がない場合に選択されるデフォル 卜の分岐 先が規定されている分岐先自動選択タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての分岐情報の属性が分岐先自動選択タイプか否かを示す第 4 フラグを含み、 フィ一 ドバッ ク機能実行条件テーブル記憶部に記憶されているフィ一ドバック 機能の実行条件となるフラグ設定値の組み合わせは、

第 1 フラグが経路情報で単数であることを示す第 1 のケース、 または、 第 2フ ラグが分岐情報が用いられていないことを示す第 2のケース、 または、 第 2 フラ グが分岐情報を用いていないことを示し、 尚且つ第 4 フラグが分岐先自動選択夕 ィプであることを示す第 5のケースのいずれかであり、

判定手段のフィ一ドバック機能実行条件照合部は、

取り出された再生タイプ情報における第 1 フラグと第 2 フラグと第 5 フラグの 組み合わせと、 フィ一 ドバック機能実行条件テーブルにおけるフラグ設定値の組 み合わせとを照合する

ことを特徴とするマルチメディア光ディ スクの再生装置。

2 1 . 請求の範囲第 1 7項記載のマルチメディ ァ光ディ スクに記録される映像 タイ トルの映像情報は、

所定単位時間あたりの映像内容を圧縮した映像データ及び当該単位時間において、 行う再生制御を示す単位時間管理情報からなる映像プロ ッ クが複数配されて構成 され、 映像タイ トルの経路情報には、 イ ンデックス番号と、 対応する映像プロ ッ クの記録ァ ドレスとの対応を示すィンデッ クス番号テーブルが付随しており、

A V機能実行手段は、

光ピックアップにより再生される映像ブロ ッ クの記録ア ドレスを監視すると共 にィ ンデッ クス番号テーブルを参照し、 監視している記録ァ ドレスが対応するィ ンデックス番号を決定する監視部と、

判定手段のフィ一ドバック機能実行条件照合部による照合の結果が合致した場 合のみ、 監視部が決定したィ ンデックス番号に基づき表示用フィ一ドバッ ク情報 を生成するフィ一ドバッ ク機能実行部と、

フィ 一 ドバック機能実行部が生成した表示用フィ一ドバッ ク情報を表示出力す る表示部と

を備えることを特徴とするマルチメディア光ディ スク再生装置。

2 2 . 請求の範囲第 2 1項記載のマルチメディ ア光ディ スクに記録される映像 タイ トルは識別番号を有し、

A V機能実行手段における監視部は更に、

光ピックアップにより再生される映像タイ トルの識別番号を監視して、

フィ一 ドバッ ク機能突行部は更に、

判定手段のフィ一ドバック機能実行条件照合部による照合の結果が合致する場 合、 監視されている映像タイ トルの識別番号及び、 決定したイ ンデッ クス番号に 基づき表示用フィー ドバック情報を生成し、 合致しない場合は、 監視されている 映像タイ トルの識別番号のみに基づき表示用フィ一ドバッ ク情報を生成し、

表示部は更に、 フィー ドバック機能実行部が生成した表示用フィ一ドバック情報を表示出力する ことを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スク再生装置。

2 3 . 請求の範囲第 1 7項記載のマルチメディ ァ光ディ スクにおいて映像タイ トルを表現する映像情報は、 所定単位時間当たりの映像内容を圧縮した映像デー タ及び当該単位時間において、 行う再生制御を示す単位時間管理情報からなる映 像プロ ッ クが複数配されて構成され、

マルチメディア光ディ スクには、

映像ブロ ッ クと、 その映像ブロ ッ クが再生される際にディ スク再生装置が表示 するタイムコ一 ドとの対応を示す情報が記述してある一つのタイムマツプテ一ブ ルが記録されてあり、

請求の範囲第 1 7項記載のフィ一ドバッ ク機能実行部は、

第 2制御手段の制御による読み出しが開始されると、 先頭のタイムコー ドを所 定形式で表示する先頭タイムコー ド表示部と、

先頭タイムコ一 ドから表示されてから、 光ピッ クアップがタイムマップテ一ブ ルに記載されている映像ブロッ クに該当するディ スクァ ドレスに達したかを監視 する進行監視部と、

光ピッ クアツプが達すると、 表示部に表示されているタイムコー ド表示を所定 の時間だけ進行するよう更新するタイムコー ド更新部と

を備えることを特徴とするマルチメディ ァ光ディ スク再生装置。

2 4 . 請求の範囲第 2 3項記載のマルチメ ディ ア光ディ スクに記録される映像 タイ トルは識別番号を有し、

A V機能実行手段における監視部は更に、

光ピッ クアツプにより再生される映像タイ トルの識別番号を監視し、 フィ ー ドバック機能実行部は更に、

判定手段のフ ィ一ドバッ ク機能実行条件照合部による照合の結果が合致する場 合、 監視されている映像タイ トルの識別番号及び、 先頭タイムコー ドに基づき表 示用フ ィー ドバッ ク情報を生成し、 合致しない場合は、 監視されている映像タイ トルの識別番号のみに基づき表示用フィ一ドバック情報を生成し、

¾示部は、 フィードバック機能実行部が生成した表示用フィ一ドバック情報を表示出力する ことを特徴とするマルチメディァ光ディスク再生装置。

2 5 . 分岐情報の第 1の属性には、 他の映像タイ トルへの分岐は行わない分岐 情報を示すタイ トル內分岐タイプがあり、

再生タイプ情報は、

各映像タイ トルの管理情報毎に、 その映像タイ トルを表現するために用いられ る全ての分岐情報はタイ 卜ル内分岐タイプか否かを示す第 5フラグを含み、 請求の範囲第 9項記載のマルチメディァ光ディスク再生装置は、

複数のタイ トル番号のプログラム入力を開始する旨の操作を検出するプログラ ム開始操作検出手段と、

操作者による数値入力をタイ トル番号として受け付けるタイ トル番号受付手段 と、

タイ トル番号受付手段によるタイ トル番号の受け付けが行われると、 その度に タイ トル番号に対応する映像タイ トルの再生タイプ情報内のフラグを参照して、 その映像タイ トルには、 他の映像タイ トルへの分岐が規定されているかを識別す る識別手段と、

受け付けたタイ トル番号のうち、 他の映像タイ トルへの分岐が規定されていな いと識別されたもののみを再生すべき映像タイ トルのリス トと して解釈して保持 する保持手段と、

保持手段に保持されている数値を個々のタイ トル番号として、 これらの夕イ ト ル番号に対応するタイ トルを読み出すよう、 算出手段及び第 2制御手段を繰り返 し起動する繰返手段と

を備えることを特徴とするマルチメディァ光ディスク再生装置。

2 6 . バッファを有した映像再生装置に適用され、

光ディスク上の読み出し経路を示す経路情報と、 経路情報により読み出される 複数の映像情報とを用いて表現された映像著作物である映像タイ トルを、 各映像 タイ トルの所在を管理する管理情報と、 所定値によりその映像タイ トルが単一の 経路情報により表現されているか複数の経理情報により表現されているかを示す 第 1 フラグと、 設定値により分岐情報を用いて表現されているか否かを小-す第 2 フラグとを含む再生タイプ情報を有するマルチメディア光ディスクを再生する再 生方法であって、

管理情報を上記バッファへと読み出す第 1読み出しステップと、

再生を望む映像タイ トルの選択を操作者から受け付ける受付ステツプと、 バッファを参照して、 受付ステツプが受け付けた映像タイ トルの所在を算出す る算出ステップと、

算出ステツプが算出した所在から映像タイ トルを読み出す第 2制御ステツプと、 先に読み出された映像タイ トルに対応する再生タイプ情報の第 1 フラグ、 第 2 フラグの内容を参照し、 その映像タイ トルで A V機能の実行が可能か否かを判定 する判定ステップと、

判定ステツプが可能と判定した場合のみ、 少なく とも所定操作に基づき映像夕 ィ トル内の任意の箇所へのサーチ再生をディスク再生装置に行わせるサーチ機能 と、 タイ トル再生がどれだけ経過したかをディスク再生装置に監視させ、 これを 表示させるフィー ドバック機能からなる A V機能の実行を行う A V機能実行ス テツプと

からなることを特徴とするマルチメディア光ディスクの再生方法。