WO2000028380A1 - Procede et dispositif d'exposition - Google Patents

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Description

明 細 書 露光方法及び露光装置 技術分野
本発明は、 半導体集積回路、 液晶表示素子、 薄膜磁気ヘッド、 その他のマイク 口デバイスを製造するために使用されるフォトマスクをリソグラフィ技術を用い て製造する際に使用される露光方法、 及び該露光方法を実施するための露光装置 に関する。 背景技術
半導体デバイスのフォトリソグラフイエ程では、 フォトレジストが塗布された ウェハやガラスプレート (以下、 感光基板ともいう。 ) にフォトマスクのパ夕一 ンを転写することが行われる。 この種の投影露光装置として、 従来よりステップ 'アンド ' リビート式露光装置 (ステヅパ一) が広く用いられている。 このステ ヅプ 'アンド ' リピート式露光装置は、 フォトマスクのパターンをウェハの各シ ョット領域に一括して縮小投影して露光転写するもので、 一つのショット領域の 露光を終了すると、 ウェハを移動して次のショット領域の露光を行い、 これを順 次繰り返す方式である。
また、 マスクパターンの露光範囲を拡大するために、 照明系からの露光光をス リット状 (例えば、 矩形状) に制限し、 このスリット光を用いてマスクパターン の一部をウェハ上に縮小投影した状態で、 マスクとウェハとを投影光学系に対し て同期走査させるステツブ 'アンド .スキヤン式露光装置も開発されている。 こ のステップ 'アンド 'スキャン式露光装置 (スキャニング ·ステッパー) は、 一 回の走査露光でマスク全面のパターンを等倍でウェハの全面に転写するァライナ 一の転写方式の長所と、 上述したステツパの転写方式の長所とを兼ね備えたもの である。 なお、 このようなステップ-'アンド · リピート式あるいはステップ ·ァ ンド ·スキャン式の縮小投影型露光装置で使用されるフォトマスクは、 レチクル とも呼ばれている。 このような露光装置に使用されるフォトマスクは、 従来は、 フォトマスク用の 基板上に電子ビーム描画装置、 又はレーザビーム描画装置を用いて原版パターン を描画することによって製造されていた。 即ち、 その基板上にマスク材料を形成 してレジストを塗布した後、 電子ビーム描画装置、 又はレーザビーム描画装置を 用いてその原版パターンが描画される。 その後、 そのレジストの現像を行って、 エッチング処理等を行うことによって、 そのマスク材料によってその原版パ夕一 ンが形成されていた。 この場合、 そのフォトマスクを使用する縮小投影型の露光 装置の縮小倍率を 倍とすると、 そのフォトマスクに描画される原版パター ンは、 デバイスのパターンを/?倍に拡大したパ夕一ンでよいため、 描画装置によ る描画誤差は、 デバイス上ではほぼ 倍に縮小される。 従って、 実質的に描 画装置による解像力のほぼ 1 / ?倍の解像力でデバイスのパターンを形成できる ことになる。
上記の如く従来は、 フォトマスクの原版パターンは電子ビーム描画装置、 又は レーザビーム描画装置によって描画されていた。 これらの描画装置は、 制御用の コンピュータからの描画デ一夕に基づいて直接その原版パターンを描画している。 ところが、 最近の L S I等のデバイスは大面積化すると共に、 微細度及び集積度 が益々向上しているため、 その露光に必要なフォトマスクの原版パターンも大面 積化し、 かつ微細化している。 更に、 フォトマスクとしては、 二重露光用で不要 なパターンの転写を防ぐための補正パターンを設けたレチクル、 及び隣接するパ 夕一ン間に位相シフタを設けたいわゆる位相シフトレチクル等も使用されること があるが、 これらの特別なフォトマスクでは描画データの量が他のフォトマスク に比べて多くなる傾向がある。 これらより、 フォトマスクを製造するための描画 装置で必要となる描画データは莫大な量となっている。
そのため、 その描画装置によって 1枚のフォトマスクの原版パターンを描画す るのに要する描画時間は、 最近では 1 0時間から 2 4時間位にもなつて来ている。 このような描画時間の長時間化は、 フォトマスクの製造コスト上昇の一因となつ ている。 - これに関して、 電子ビーム描画装置では、 電子ビーム特有の後方散乱の影響に よる近接効果の補正を行う必要があり、 更に基板の表面の帯電による基板の周辺 での電界むらの補正を行う必要もある。 そのため、 設計通りの原版パターンを描 画するためには、 予め描画位置の誤差等の測定を種々の条件で行っておき、 描画 時に複雑な補正を高精度に、 かつ安定に行う必要がある。 しかしながら、 上記の ように非常に長い描画時間中にそのような複雑な補正を高精度に、 かつ安定に継 続して行うのは困難であり、 描画中に描画位置のドリフトが生じたりするという 不都合があった。 また、 描画を中断してキャリブレーションを行うことも可能で あるが、 これによつて全体の描画時間が更に長くなるという不都合もある。 更に、 電子ビーム用のレジストの解像力等の特性はあまり向上しておらず、 今 後も急速に特性が向上することはないと考えられる。 そのため、 今後半導体素子 等のパターンルールが更に微細化して来ると、 1枚のフォトマスクの原版パ夕一 ンの描画時間が長くなり過ぎると共に、 電子線レジストの解像力も限界に近付い て、 必要な描画精度が得られなくなる恐れがある。 また、 制御用のコンピュータ における描画デ一夕の量も、 1回の描画で使用するのは困難である程莫大になり つつある。
一方、 レーザビーム描画装置は、 紫外域のレーザビームを用いて原版パターン を描画するものであり、 電子ビーム描画装置と比べて高い解像力の得られるレジ ストを使用できると共に、 後方散乱による近接効果が無いという利点がある。 し かしながら、 レーザビーム描画装置の解像力は、 電子ビーム描画装置に比べると 劣っている。 また、 レーザビーム描画装置においても、 原版パターンを直接描画 する方式であるため、 描画デ一夕の量は莫大となってデータ処理が困難になりつ つあると共に、 描画時間が極めて長時間になるため、 描画位置のドリフ ト等によ つて必要な描画精度が得られなくなる恐れがある。
上記の問題を解消すべく、 本願出願人は、 転写用のパターンを拡大したパター ンを複数枚の親マスク (マスターマスク) のパターンに分割し、 マスク基板 (ブ ランクス) の表面に複数枚の前記親マスクのパターンの投影光学系による縮小像 を画面継ぎを行いながら順次投影露光してワーキングマスクを製造する装置 (以 下、 レチクル露光装置又はマスク露光装置という場合がある) を先に提案した。 かかるレチクル露光装置を用いてマイクロデバイスの製造に使用するフォトマ スク (ワーキングマスク) を製造する際には、 フォトマスク用の基板としてのマ スク基板上にマスク材料の薄膜が形成され、 この上にフォトレジスト等の感光材 料が塗布される。 その後、 その感光材料上に例えば光学式で縮小投影型の露光装 置を用いて、 ステップ · アンド ' リピート方式、 又はステヅブ · アンド ·スキヤ ン方式で複数枚の親マスクのパターンの縮小像が転写された後、 その感光材料の 現像が行われる。 それから、 残された感光材料のパターンをマスクとしてエッチ ング等を行うことによって、 所望の転写用のパターン (原版パターン) が形成さ れる。
この際に、 フォトマスク製造用の例えば光学式の露光装置の縮小倍率を 1 /ひ 倍 (ひは 1より大きい整数、 半整数等) とすると、 その転写用のパターン、 即ち 原版パターンはひ倍に拡大され、 この拡大された親パターンが縦横に例えばひ ひ枚の親マスクのパターンに分割される。 縮小倍率が 1 / 5倍 (ひ = 5 ) であれ ば、 5 X 5倍で 2 5枚の親マスクが用意される。 この結果、 各親マスクに形成さ れるパターンは、 原版パターンをひ倍に拡大した親パターンの一部となるため、 各親マスクのパターンの描画デ一夕量は従来の 1 /ひ2 程度に減少し、 最小線幅 は従来のひ倍となる。 従って、 各親マスクのパターンはそれそれ例えば従来の電 子ビーム描画装置、 又はレーザビーム描画装置を用いて短時間に、 少ないドリフ トで高精度に描画できる。 また、 描画装置による描画誤差は、 そのフォトマスク 上では 1 /ひに減少するため、 原版パターンの精度はより向上する。 更に、 一度 それらの親マスクを製造した後は、 それらの親マスクのパターンをステップ ·ァ ンド · リピート方式等でそのフォトマスクの基板上に高速に転写できるため、 特 にそのフォトマスクを複数枚製造する場合の製造時間を、 個々に描画装置で描画 する方式に比べて大幅に短縮できる。
また、 親マスクのパターンの形成においてその一部にミスがあった場合や原版 パターンの一部に事後的に変更が生じた場合には、 該ミスがあった一部を含む親 マスク又は変更部分を含む親マスクのみを修正又は再製造すれば良く、 複数の親 マスクの全体に影響しないため、 そのような場合にも高効率的に対応することが できる。 - しかし、 複数のマスターマスクを用いてワーキングマスクを製造する場合には、 ワーキングマスク製造工場には、 製造すべきワーキングマスクのそれそれに応じ た多数のマスターマスクが存在することになる。 そのため、 オペレータ (作業 員) 等はワーキングマスクを製造する際に、 その製造工程 (マスク露光装置) で 使用する複数のマスタ一マスクを、 どの製品の、 どのレイヤの、 マスク基板 (プ ランクス) 上のどの位置に露光するのか等の条件を考えて、 マスク露光装置にセ ッティングする必要があり、 その作業は極めて煩雑であり、 作業ミスが発生しや すかった。
また、 各マスターマスク毎に、 各種の露光条件 (露光時間、 フォーカス位置、 ブラインドサイズ、 照明条件、 ショット X Y倍率等) が異なるので、 それそれの 露光条件を入力指定し、 あるいは各種誤差を補正する場合にはそのための補正情 報 (親マスクの支持に伴う変形、 投影露光装置のディストーションやコマ収差等 の収差、 マスク基板の支持に伴う変形についての補正値等) も入力指定する必要 があり、 上記問題は極めて深刻であった。 発明の開示
よって本発明の目的は、 複数の親マスクを用いてフォトマスクを製造する場合 に、 作業工数の低減、 作業ミスの発生を防止することである。
また、 本発明の他の目的は、 高精度なフォトマスクを製造することである。 なお、 以下に示す説明では、 本発明を、 実施形態を表す図面に示す部材符号に 対応つけて説明するが、 本発明の各構成要件は、 これら部材符号を付した図面に 示す部材に限定されるものではない。
1 . 本発明の一の側面によると、 転写用のパターン (2 7 ) を拡大したパター ンを複数枚の親マスク (R i ) のパターンに分割し、 マスク基板 (4 ) の表面に 複数枚の前記親マスクのパターン (P i ) の投影光学系 (3 ) による縮小像を画 面継ぎを行いながら順次投影露光する方法において、 前記親マスクのそれそれに 該親マスクを他の親マスクから識別するための識別情報を含むマ一ク (M l , M 2 ) を形成し、 前記識別情報に対応して前記親マスクに関するマスク情報を予め 記憶保持しておき、 露光処理前に該親マスクのマークを検出し、 該マークが示す 識別情報に対応するマスク情報に従って露光処理を行うようにした露光方法が提 供される。 親マスクには当該親マスクを他の親マスクから識別するための識別情報を含む マークが形成されており、 このマークを露光処理前に検出して、 該マークが示す 識別情報に対応するマスク情報に従って露光処理を行うようにしたから、 例えば、 マスク情報として、 各親マスクのパターンを転写すべきマスク基板上の位置を示 す位置情報を設定しておくことにより、 オペレータ等は、 フォトマスクの製造に 必要な複数の親マスクを単に抽出して、 これらを識別することなく任意にセッテ イングするだけで、 当該親マスクのパターンの像がマスク基板上の該当する位置 に転写されることになる。 従って、 オペレータ等は各親マスクがマスク基板上の どの位置に露光されるのに用いられるのか等の位置に関する条件を考えて、 セッ ティングする必要がなくなるため、 その作業は極めて容易であり、 作業ミスも少 なくなる。
前記マスク情報としては、 上記の各親マスクのパターンを転写すべきマスク基 板上の位置を示す位置情報の他には、 例えば、 親マスクの支持に伴う変形、 投影 光学系の収差、 及びマスク基板の支持に伴う変形を相殺するための補正情報、 各 親マスクについての露光時間、 フォーカス位置、 ブラインドサイズ、 照明条件、 ショット倍率等の露光条件等があり、 これらの一部又は全部を含めることができ る。 これらの補正情報や露光条件等を記憶保持しておくことにより、 かかる補正 情報や露光条件についてォペレ一夕が関与する必要がなくなり、 作業工数が削減 され、 入力ミス等も防止される。 また、 オペレータが誤って異なる種類のマス夕 一マスクを含めてセヅティングしてしまった場合であっても、 これを識別するこ とができるから、 警告を発する等の対策を講じることができるようになり、 当該 ワーキングマスクの製造とは無関係なマスターマスクを用いて露光処理を行って しまう等の問題も無くすことができる。
前記マークとしては、 バーコ一ドマークや空間像計測用マークを採用すること ができ、 空間像計測マークを採用した場合には、 該マークを用いて前記親マスク のァライメント処理をも行うようにしたり、 空間像計測の結果に基づいて各種の 誤差の補正等を行うことができる。 前記マークの検出は、 前記親マスクがマスク ステージ上に保持された状態で行うようにできる。
上記の方法は、 親マスクに識別情報としてのマークを形成し、 これに対応する マスク情報は記憶装置等に記憶保持させるものであり、 マスク情報の情報量が多 い場合には特に有効であるが、 マスク情報がそれほど多くない場合には、 該マス ク情報を含むマークを親マスクに直接形成することができる。 即ち、 転写用のパ ターンを拡大したパターンを複数枚の親マスクのパターンに分割し、 マスク基板 の表面に複数枚の前記親マスクのパターンの投影光学系による縮小像を画面継ぎ を行いながら順次投影露光する方法において、 前記親マスクのそれそれに該親マ スクに関するマスク情報を含むマークを形成し、 露光処理前に該親マスクのマー クを検出し、 該マークが示すマスク情報に従って露光処理を行うようにすること ができる。
上記の露光方法を実施するための本発明の露光装置は、 処理対象としてのマス ク基板 (4 ) 上の転写位置を示す位置情報を含むマーク (M l ) がそれそれ形成 された複数枚の親マスク (R i ) と、 前記複数枚の親マスクを収納するマスク収 納装置 ( 1 6 ) と、 前記マスク収納装置から選択された 1枚の親マスクが載置さ れるマスクステージ (2 ) と、 前記マスクステージ上の親マスクのパターンの縮 小像をマスク基板上に投影する投影光学系 (3 ) と、 前記マスク基板を前記投影 光学系の光軸に垂直な平面上で位置決めする基板ステージ (6 ) と、 前記マスク ステージ上の前記親マスクの前記マークの内容を検出する検出装置 (5 6 ) と、 前記検出装置により検出されたマークが示す位置情報に従って露光処理を行う制 御装置 (9 ) とを備えて構成される。
本発明の露光装置によれば、 親マスクには当該親マスクのパターンが転写され るべきマスク基板上の転写位置を示す位置情報を含むマークが形成されており、 このマークをマスクステージ上で検出して、 該マークが示す位置情報に従った位 置に露光処理を行うようにしたから、 オペレータ等は、 フォトマスクの製造に必 要な複数の親マスクをランダムにマスク収納装置に収納するだけで、 当該親マス クのパターンの像がマスク基板上の該当する位置に転写されることになる。 従つ て、 オペレータ等は各親マスクがマスク基板上のどの位置に露光されるのに用い られるのか等の位置に関する条件等を考えて、 セッティング等する必要がなくな るため、 その作業は極めて容易であり、 作業ミスも少なくなる。
2 . 本発明の他の側面によれば、 転写用パターン (2 7 ) の拡大パターンが分 割されて形成される複数枚の親マスク (R i ) にそれそれ照明光を照射し、 前記 親マスク毎にそのパターン像を縮小して、 前記転写用パターンを形成すべきマス ク基板 (4 ) 上に転写する露光方法であって、 前記パターン像の転写位置に対応 した前記マスク基板の変形情報 (d x i , d y i ) を検出し、 前記変形情報に基 づいて、 前記パターン像の転写時における前記パターン像と前記マスク基板との 相対位置関係と前記パターン像の投影特性との少なくとも一方を調整するように した露光方法が提供される。 なお、 本願明細書及び請求の範囲において、 「変形 情報を検出」 とは、 変形情報を実測により求め又はシミュレーション (計算) に より求めておくことを含むものとする。
このような画面継ぎを行いながら順次投影露光する場合には、 各親マスクによ り転写されたパターンの特に接続部分での位置的精度あるいは形状的精度が製造 されるフォトマスクの品質や信頼性に大きく影響するので、 パターンの位置的あ るいは形状的な精度が高いことは極めて重要である。 しかしながら、 露光対象と してのマスク基板は露光時に所定の支持方法で支持されるが、 その支持方法に応 じて自重等により橈みを生じ、 その撓みはマスク基板上の位置 (ショヅト) によ つて異なるので、 その位置に応じてパターンが歪み、 パターンの画面継ぎ部分に 不整合が生じる等、 そのままでは、 高精度なパターンの転写が行えない場合があ る。
そこで、 本発明の露光方法では、 マスク基板の変形情報を検出して、 当該マス ク基板の橈み等の変形に応じて、 転写するパターン像の形状を調整して (歪ませ て) 転写するようにした。 即ち、 マスク基板がそのように変形した状態でその表 面における投影像の形状が所望の形状となるように調整する。 これにより、 高品 質で高信頼なフォトマスクを製造することができる。 変形情報としては、 例えば、 マスク基板を理想的に平坦に支持した場合を基準としたものを採用することがで き、 このような変形情報に基づいて調整することにより、 製造されたフォトマス クを理想的に平坦に支持した状態で理想的なパターン形状に近いパターン形状を 有するパターンを形成することができる。 但し、 変形情報としては、 かかる理想 形状を基準としたもののみならず、 製造されたフォトマスクが使用されるデバイ ス露光装置 (マイクロデバイスを製造するための露光装置) のマスクステージ等 に支持された状態を基準とした変形情報を採用することもでき、 これに基づき調 整することにより、 デバイス露光装置のマスクステージ等に支持された状態で所 望のパターン形状を有するパターンを形成することができる。
また、 前記親マスクに形成された識別情報を検出することで前記マスク基板の 変形情報を得るようにでき、 このようにすることにより、 かかる変形情報の入力 等が不要となり、 作業工数を削減できるとともに、 入力ミス等による不良品の発 生を防止することができる。 さらに、 前記マスク基板を吸着することなく複数点 で支持するようにでき、 前記変形情報として、 前記マスク基板の自重による撓み に関する情報を含むものを採用することができる。
なお、 前記パターン像の転写時における前記パターン像と前記マスク基板との 相対位置関係を調整する場合には、 例えば、 親マスク及び/又はマスク基板の位 置のシフトや回転、 ステッピング位置のシフト、 スキャン速度の変更、 スキャン 方向の変更等により調整するようにでき、 あるいは前記パターン像の投影特性、 例えば、 パターン像を投影する投影光学系のレンズコントローラを調整すること によって、 その光学特性を調整するようにできる。
上記の露光方法を実施するための本発明の露光装置は、 転写用パターン (2 7 ) の拡大パターンが分割されて形成される複数枚の親マスク (R i ) にそれそ れ照明光を照射する照明光学系 ( 1 ) と、 前記親マスク毎にそのパターン像を縮 小して、 前記転写用パターンを形成すべきマスク基板 (4 ) 上に投影する投影光 学系 (3 ) とを備えた露光装置であって、 前記パターン像の転写位置に対応した 前記マスク基板の変形情報を検出する検出装置 (5 6 ) と、 前記変形情報に基づ いて、 前記パターン像の転写時における前記パターン像と前記マスク基板との相 対位置関係と前記パターン像の投影特性との少なくとも一方を調整する調整装置 とを備えて構成される。 この場合において、 前記マスク基板を吸着することなく 複数点で支持するステージを更に備えることができる。
かかる本発明の露光装置によれば、 マスク基板の変形情報に基づいて、 パター ン像のマスク基板上における形状を調整して (歪ませて) 転写するようにしたか ら、 複数のマスクのパターンを画面継ぎを行いつつ順次基板上に投影露光する場 合に、 一の親マスクを用いて形成されたパターンとこれに隣接する他の親マスク を用いて形成された他のパターンとの接続部の連続性 (例えば、 ライン 'アンド
.スペース (LZ S ) パターンの場合の該ラインに沿う方向に接続する場合の連 続性) や周期性 (例えば、 L/ Sパターンの場合の該ラインに直交する方向の配 列の周期性) を良好にすることができる。 これにより、 高品質で高信頼なフォト マスクを製造することができる。
3 . 本発明のさらに他の側面によれば、 基板上にパターンを転写するために、 前記パターンが形成されるマスクを介して照明光で前記基板を露光する方法であ つて、 前記基板をステージ上で吸着することなく複数点で支持するとともに、 前 記基板上での前記パターンの転写位置に対応する前記基板の自重による撓みに関 する情報に基づいて、 前記パターンの転写時に前記パターンと前記基板との相対 位置関係と前記パターンの転写条件との少なくとも一方を調整するようにした露 光方法が提供される。 この場合において、 前記パターンの転写条件として、 前記 パターンの投影像を前記基板上に形成する投影光学系の結像特性を含むものを採 用することができる。
上記の露光方法を実施するための本発明の露光装置は、 基板上にパターンを転 写するために、 前記パターンが形成されるマスクを介して照明光で前記基板を露 光する装置であって、 前記基板を吸着することなく複数点で支持するステージと、 前記基板上での前記パターンの転写位置に対応する前記基板の自重による撓みに 関する情報に基づいて、 前記パターンの転写時に前記パターンと前記基板との相 対位置関係と前記パターンの転写条件との少なくとも一方を調整する調整装置と を備えて構成される。 図面の簡単な説明
図 1は本発明の実施の形態のワーキングレチクル (フォトマスク) の製造工程 の説明に供する図、
図 2は本発明の実施の形態のワーキングレチクルを製造する際に使用される光 学式の縮小投影型露光装置の全体構成図、
図 3は本発明の実施の形態のマス夕一レチクルのァライメントを行う場合を示 す要部斜視図、 図 4は本発明の実施の形態のマスターレチクルの親バタ一ンの縮小像を基板上 に投影する場合を示す要部斜視図、
図 5は本発明の実施の形態で製造されるヮ一キングレチクルのパタ一ンをゥェ ハ上に投影する投影露光装置を示す要部斜視図、
図 6 Aは本発明の実施の形態のマスタ一レチクルの構成を示す平面図、 図 6 Bは本発明の実施の形態のマス夕一レチクルに形成されるマークの一例を 示す図、
図 7は本発明の実施の形態のマスターレチクルに形成されるマークの他の例を 示す図、
図 8は本発明の実施の形態の空間像計測装置の構成を示す図、
図 9 Aは本発明の実施の形態の空間像計測について説明するためのマークの投 影像を走査する状態を示す図、
図 9 Bは本発明の実施の形態の空間像計測について説明するための光電センサ の出力を示す図、
図 9 Cは本発明の実施の形態の空間像計測について説明するための微分信号を 示す図、
図 1 0は本発明の実施の形態のマスタ一レチクルの転写位置の検出について説 明するための図、
図 1 1は本発明の実施の形態で使用するマス夕一レチクル (原版) 、 ブランク ス (フォトマスク用の基板) 及びワーキングレチクルの関係を示す図、
図 1 2本発明の実施の形態のブランクスの支持に伴う橈みを模式的に示した図、 図 1 3 Aは本発明の実施の形態の基板表面における変形前のショット形状を示 す図、
図 1 3 Bは本発明の実施の形態の基板表面における変形後のショット形状を示 す図である。 発明を実施するための最良の形態 - 本発明をより詳細に説明するために、 添付の図面に従って説明する。
図 1は、 本例のフォトマスクの製造工程を示す図であり、 図 1において、 本例 で製造対象とするフォトマスクは、 実際に半導体デバイスを製造する際に使用さ れるヮ一キングレチクル 34である。 このヮ一キングレチクル 34は、 石英ガラ ス等からなる光透過性の基板の一面に、 クロム (Cr) 、 ケィ化モリブデン (M o S i2 等) 、 又はその他のマスク材料より転写用の原版パターン 27を形成し たものである。 また、 その原版パターン 27を挟むように 2つのァライメントマ —ク 24A, 24 Bが形成されている。
更に、 ワーキングレチクル 34は、 光学式の投影露光装置の投影光学系を介し て、 倍 ( ?は 1より大きい整数、 又は半整数等であり、 一例として 4, 5, 又は 6等) の縮小投影で使用されるものである。 即ち、 図 1において、 ヮーキン グレチクル 34の原版パターン 27の 倍の縮小像 27Wを、 フォトレジス トが塗布されたウェハ W上の各ショット領域 48に露光した後、 現像やエツチン グ等を行うことによって、 その各ショヅト領域 48に所定の回路パターン 35が 形成される。 以下、 本例のフォトマスクとしてのワーキングレチクル 34の製造 方法の一例につき説明する。
図 1において、 まず最終的に製造される半導体デバイスの或るレイヤの回路パ ターン 35が設計される。 回路パターン 35は直交する辺の幅が dX, dYの矩 形の領域内に種々のライン 'アンド 'スペースパターン (又は孤立パターン) 等 を形成したものである。 本例では、 その回路パターン 35を/?倍して、 直交する 辺の幅が^ · dX, β ' dYの矩形の領域よりなる原版パターン 27をコンビュ 一夕の画像データ上で作成する。 ^倍は、 ワーキングレチクル 34が使用される 投影露光装置の縮小倍率 ( 1/ ?) の逆数である。 尚、 反転投影されるときは反 転して拡大される。
次に、 その原版パターン 27をひ倍 (ひは 1より大きい整数、 又は半整数等で あり、 一例として 4, 5 , 又は 6等) して、 直交する辺の幅がひ - β - dX, a
• β · dYの矩形の領域よりなる親パターン 36を画像データ上で作成し、 その 親パターン 36を縦横にそれそれひ個に分割して、 ひ Xひ個の親パターン P 1, P 2 , P 3, ···, PN (N二ひ2 ) を画像デ一夕上で作成する。 図 1では、 ひ =
5の場合が示されている。 なお、 この親パターン 36の分割数ひは、 必ずしも原 版パターン 27から親パターン 36への倍率ひに合致させる必要は無い。 その後、 それらの親パターン P i ( i = l〜N ) よりそれそれ電子ビーム描画装置 (又は レーザビーム描画装置等も使用できる) 用の描画データを生成し、 その親パター ン P iをそれそれ等倍で、 親マスクとしてのマスターレチクル R i上に転写する。 例えば 1枚目のマス夕一レチクル R 1を製造する際には、 石英ガラス等の光透 過性の基板上にクロム、 又はケィ化モリブデン等のマスク材料の薄膜を形成し、 この上に電子線レジストを塗布した後、 電子ビーム描画装置を用いてその電子線 レジスト上に 1番目の親パターン P 1の等倍像を描画する。 その後、 電子線レジ ス卜の現像を行ってから、 エッチング、 及びレジスト剥離等を施すことによって、 マスターレチクル R 1上のパターン領域 2 0に親パターン P 1が形成される。 こ の際に、 マスターレチクル R 1上には、 親パターン P 1に対して所定の位置関係 で 2つの 2次元マークよりなるァライメントマ一ク 2 1 A, 2 1 Bを形成してお く。 同様に他のマスターレチクル R iにも、 電子ビーム描画装置等を用いてそれ それ親パターン P i、 及びァライメントマ一ク 2 1 A, 2 I Bが形成される。 こ のァライメントマ一ク 2 1 A , 2 1 Bは、 後に画面継ぎを行う際の位置合わせ用 に使用される。 また、 後に詳述するが、 各マスタ一レチクル R iの周辺領域 (パ ターンが形成されるパターン領域の外側の遮光領域) には、 複数のマーク (空間 像計測やレチクル識別等を行うためのマーク) が形成されている。
このように本例では、 電子ビーム描画装置 (又はレーザビーム描画装置) で描 画する各親パターン P iは、 原版パターン 2 7をひ倍に拡大したパターンである ため、 各描画データの量は、 原版パターン 2 7を直接描画する場合に比べて 1 / ひ2 程度に減少している。 更に、 親パターン P iの最小線幅は、 原版パターン 2 7の最小線幅に比べてひ倍 (例えば 5倍、 又は 4倍等) であるため、 各親パ夕一 ン P iは、 それそれ従来の電子線レジストを用いて電子ビーム描画装置によって 短時間に、 かつ高精度に描画できる。 また、 一度 N枚のマスターレチクル R 1〜 R Nを製造すれば、 後は後述のようにそれらを繰り返し使用することによって、 必要な枚数のワーキングレチクル 3 4を製造できるため、 マスターレチクル R 1 〜R Nを製造するための時間は、 大きな負担ではない。
即ち、 それら N枚のマスターレチクル R iの親パターン P iの 1 /ひ倍の縮小 像 P I i ( i = l〜N ) を、 それそれ画面継ぎを行いながら転写することによつ てワーキングレチクル 3 4が製造される。 なお、 図 1のように親パターン 3 6を マトリックス状に複数個の親パターン P iに分割するのではなく、 例えば機能ブ ロック (C P U、 D R AM, A/Dコンバータ、 D /Aコンバータなど) 毎に分 割してもよい。 これは、 特にシステム L S I用のワーキングレチクルの製造など に有効である。 即ち、 用途や性能などが異なるシステム L S Iであってもその一 部の回路を共通に設計することがあり、 その共通の回路に対応する親パターン (マスターレチクル) を各システム L S Iの製造で共用でき、 マスターレチクル の総数を減らすことが可能である。
図 2は、 そのワーキングレチクル 3 4を製造する際に使用される光学式の縮小 投影型露光装置を示し、 この図 2において露光時には、 露光光源、 照度分布均一 化用のフライアイレンズ又は口ッド ·ィンテグレ一夕などのォプチカルインテグ レー夕 (ホモジナイザ一) 、 照明系開口絞り、 レチクルブラインド (可変視野絞 り)、及びコンデンサレンズ系等からなる照明光学系 1より、 露光光 I Lがレチ クルステージ 2上のレチクルに照射される。 本例のレチクルステージ 2上には、 i番目 (i = l〜N ) のマスタ一レチクル R iが載置されている。 なお、 露光光 としては、 水銀ランプの i線 (波長 3 6 5 n m) 等の輝線、 又は K r Fエキシマ レーザ光 (波長 2 4 8 n m)、 A エキシマレ一ザ光 (波長 1 9 3 n m) 、 若 しくは F 2 レーザ光 (波長 1 5 7 n m) 等が使用できる。
マス夕一レチクル R iの照明領域内のパターンの像は、 投影光学系 3を介して 縮小倍率 1 Zひ (ひは例えば 5、 又は 4等) で、 ワーキングレチクル 3 4用の基 板 (ブランクス) 4の表面に投影される。 基板 4は、 石英ガラスのような光透過 性の基板であり、 その表面のパターン領域 2 5 (図 4参照) にクロム、 又はケィ 化モリブデン等のマスク材料の薄膜が形成され、 このパターン領域 2 5を挟むよ うに位置合わせ用の 2つの 2次元マークよりなるァライメントマ一ク 2 4 A, 2 4 Bが形成されている。 これらのァライメントマーク 2 4 A, 2 4 Bは、 電子ビ —ム描画装置、 レーザビーム描画装置、 投影露光装置 (ステッパー、 スキャナ 一) 等を用いて、 親パターンの転写を行う前に予め形成される。 また、 基板 4の 表面にマスク材料を覆うようにフォトレジストが塗布されている。 以下、 投影光 学系 3の光軸 A Xに平行に Z軸を取り、 Z軸に垂直な平面内で図 2の紙面に平行 に X軸を、 図 2の紙面に垂直に Y軸を取って説明する。
まず、 レチクルステージ 2は、 この上のマスターレチクル R iを X Y平面内で 位置決めする。 レチクルステージ 2の位置及び回転角 (X軸、 Y軸、 Z軸の各軸 回りの回転量) は不図示のレーザ干渉計によって計測され、 この計測値、 及び主 制御系 9からの制御情報によってレチクルステージ 2の動作が制御される。 一方、 基板 4は、 不図示の基板ホルダ上に真空吸着によって保持、 あるいは 3点支持さ れ、 この基板ホルダは試料台 5上に固定され、 試料台 5は X Yステージ 6上に固 定されている。 試料台 5は、 オートフォーカス方式で基板 4のフォーカス位置
(光軸 A X方向の位置) 、 及び傾斜角を制御することによって、 基板 4の表面を 投影光学系 3の像面に合わせ込む。 また、 X Yステージ 6は、 ベース 7上で例え ばリニアモー夕で駆動され、 X方向、 Y方向に試料台 5 (基板 4 ) を位置決めす る。
試料台 5の上部に固定された移動鏡 8 m、 及び対向して配置されたレーザ干渉 計 8によって試料台 5の X座標、 Y座標、 及び回転角 (X軸、 Y軸、 Z軸の各軸 回りの回転量) が計測され、 この計測値がステージ制御系 1 0、 及び主制御系 9 に供給されている。 移動鏡 8 mは、 図 3に示すように、 X軸の移動鏡 8 mX、 及 び Y軸の移動鏡 8 mYを総称するものである。 ステージ制御系 1 0は、 その計測 値、 及び主制御系 9からの制御情報に基づいて、 X Yステージ 6のリニアモ一夕 等の動作を制御する。
また、 本例では、 レチクルステージ 2の側方に棚状のレチクルライブラリ (マ スク収納装置) 1 6が配置され、 レチクルライブラリ 1 6内に Z方向に順次配列 された N個の支持板 1 7上にマス夕一レチクル R 1, R 2 , ··· , R Nが載置され ている。 これらのマスタ一レチクル R 1〜R Nは、 それそれ図 1の親パターン 3 6を分割した親パターン P 1〜P Nが形成されたレチクル (親マスク) である。 レチクルライブラリ 1 6は、 スライ ド装置 1 8によって Z方向に移動自在に支持 されており、 レチクルステージ 2とレチクルライブラリ 1 6との間に、 回転自在 で Z方向に所定範囲で移動できるアームを備えたレチクルローダ 1 9が配置され ている。 主制御系 9がスライド装置 1 8を介してレチクルライブラリ 1 6の Z方 向の位置を調整した後、 レチクルローダ 1 9の動作を制御して、 レチクルライブ ラリ 1 6中の所望の支持板 1 7とレチクルステージ 2との間で、 所望のマスタ一 レチクル R 1〜R Nを受け渡しできるように構成されている。 図 2では、 レチク ルライブラリ 1 6中の i番目のマスターレチクル R iが、 レチクルステージ 2上 に載置されている。
また、 主制御系 9には、 磁気ディスク装置等の記憶装置 1 1が接続され、 記憶 装置 1 1に露光デ一夕ファイルが格納されている。 露光デ一夕ファイルには、 ヮ —キングレチクル毎にその製造に使用される各マス夕一レチクル R 1〜R Nのそ れそれに付与されている識別情報 (I D番号等) と、 該識別情報にそれぞれ対応 して該マスタ一レチクルに関するレチクル情報 (露光条件、 各種補正値等) が記 録されている。
本例の基板 4に対する露光時には、 基板 4上の 1つのショ、ソト領域への該ショ ヅト領域に転写すべき親パターンを有するマス夕一レチクル (例えば R 1とす る) の縮小像の露光が終了すると、 レチクルステージ 2上のマスターレチクル R 1がレチクルローダ 1 9を介してレチクルライブラリ 1 6に戻され、 次の転写対 象のマスタ一レチクル (例えば R 2とする) がレチクルライブラリ 1 6からレチ クルローダ 1 9を介してレチクルステージ 2上に載置される。 この状態で、 後述 するァライメント処理、 識別マーク等の検出処理、 及び結像特性の補正処理等が 行われ、 X Yステージ 6のステップ移動によって基板 4上の当該マスタ一レチク ル R 2を転写すべきショット領域が投影光学系 3の露光領域に移動する。 次いで、 そのマスタ一レチクル R 2の縮小像が投影光学系 3を介して基板 4上の当該ショ ヅト領域に投影露光され、 以下ステヅプ ·アンド · リピ一ト方式で基板 4上の残 りのショット領域に、 順次対応するマス夕一レチクル R 2〜R Nの縮小像の露光 が行われる。
さて、 このようにマスタ一レチクル R 1〜R Nの縮小像を基板 4上に露光する 際には、 隣接する縮小像間の画面継ぎ (つなぎ合わせ) を高精度に行う必要があ る。 このためには、 各マス夕一レチクル R i ( i = l〜N ) と、 基板 4上の対応 するショット領域 (S iとする) とのァライメントを高精度に行う必要がある。 このァライメントのために、 本例の投影露光装置にはレチクル及び基板用のァラ ィメント機構が備えられている。 図 3は、 本例のレチクルのァライメント機構を示し、 この図 3において、 試料 台 5上で基板 4の近傍に光透過性の基準マーク部材 12が固定され、 基準マーク 部材 12上に X方向に所定間隔で例えば十字型の 1対の基準マーク 13A, 13 Bが形成されている。 また、 基準マーク 13 A, 13 Bの底部には、 露光光 I L から分岐された照明光で投影光学系 3側に基準マーク 13A, 13 Bを照明する 照明系が設置されている。 マスタ一レチクル Riのァライメント時には、 図 2の XYステージ 6を駆動することによって、 図 3に示すように、 基準マーク部材 1 2上の基準マーク 13A, 13 Bの中心がほぼ投影光学系 13の光軸 A Xに合致 するように、 基準マーク 13A, 13Bが位置決めされる。
また、 マスタ一レチクル R iのパターン面 (下面) のパターン領域 20を X方 向に挟むように、 一例として十字型の 2つのァライメントマ一ク 2 1 A, 21 B が形成されている。 基準マーク 13 A, 13Bの間隔は、 ァライメントマーク 2 1 A, 21 Bの投影光学系 3による縮小像の間隔とほぼ等しく設定されており、 上記のように基準マーク 13A, 13 Bの中心をほぼ光軸 AXに合致させた状態 で、 基準マーク部材 12の底面側から露光光 I L、 又はそれと同じ波長の照明光 で照明することによって、 基準マーク 13 A, 13 Bの投影光学系 3による拡大 像がそれそれマス夕一レチクル R iのァライメントマーク 21 A, 21 Bの近傍 に形成される。
これらのァライメントマーク 21 A, 21 Bの上方に投影光学系 3側からの照 明光を ±X方向に反射するためのミラ一 22 A, 22Bが配置され、 ミラー 22 A, 22 Bで反射された照明光を受光するように TTR (スルー .ザ . レチク ル) 方式で、 画像処理方式のァライメントセンサ 14 A, 14 Bが備えられてい る。 ァライメントセンサ 14 A, 14 Bはそれそれ結像系と、 CCDカメラ等の 2次元の撮像素子とを備え、 その撮像素子がァライメントマーク 2 1A, 21 B、 及び対応する基準マーク 13A, 13 Bの像を撮像し、 その撮像信号が図 2のァ ライメント信号処理系 15に供給されている。
ァライメント信号処理系 15は、 その撮像信号を画像処理して、 基準マーク 1 3A, 13Bの像に対するァライメントマ一ク 21 A, 2 I Bの X方向、 Y方向 への位置ずれ量を求め、 これら 2組の位置ずれ量を主制御系 9に供給する。 主制 御系 9は、 その 2組の位置ずれ量が互いに対称に、 かつそれぞれ所定範囲内に収 まるようにレチクルステージ 2の位置決めを行う。 これによつて、 基準マーク 1 3 A, 13 Bに対して、 ァライメントマーク 21 A, 2 1 B、 ひいてはマスター レチクル R iのパターン領域 20内の親パターン P i (図 1参照) が位置決めさ れる。
言い換えると、 マスタ一レチクル R iの親パターン P iの投影光学系 3による 縮小像の中心 (露光中心) は、 実質的に基準マーク 13 A, 13Bの中心 (ほぼ 光軸 AX) に位置決めされ、 親パターン P iの輪郭 (パターン領域 20の輪郭) の直交する辺はそれそれ X軸、 及び Y軸に平行に設定される。 この状態で図 2の 主制御系 9は、 レーザ干渉計 8によって計測される試料台 5の X方向、 Y方向の 座標 (XF。 , YF。 ) を記憶することで、 マスタ一レチクル R iのァライメン トが終了する。 この後は、 親パターン P iの露光中心に、 試料台 5上の任意の点 を移動することができる。
また、 図 2において、 投影光学系 3の側面に、 基板 4上のマークの位置検出を 行うために、 オフ 'ァクシス方式で、 画像処理方式のァライメントセンサ 23も 備えられている。 ァライメントセンサ 23は、 フォトレジストに対して非感光性 で広帯域の照明光で被検マークを照明し、 被検マークの像を CCDカメラ等の 2 次元の撮像素子で撮像し、 撮像信号をァライメント信号処理系 15に供給する。 なお、 ァライメントセンサ 23の検出中心とマスターレチクル R iのパターンの 投影像の中心 (露光中心) との間隔 (ベースライン量) は、 基準マ一ク部材 12 上の所定の基準マークを用いて予め求められて、 主制御系 9内に記憶されている。 図 3に示すように、 基板 4上の X方向の端部に例えば十字型の 2つのァライメ ントマ一ク 24A, 24Bが形成されている。 そして、 マスタ一レチクル Riの ァライメントが終了した後、 XYステージ 6を駆動することによって、 図 2のァ ライメントセンサ 23の検出領域に順次、 図 3の基準マーク 13A, 13B、 及 び基板 4上のァライメントマ一ク 24 A, 24 Bを移動して、 それそれ基準マ一 ク 13A, 13 B、 及びァライメントマ一ク 24 A, 24Bのァライメントセン サ 23の検出中心に対する位置ずれ量を計測する。 これらの計測結果は主制御系 9に供給され、 これらの計測結果を用いて主制御系 9は、 基準マーク 13A, 1 3 Bの中心がァライメントセンサ 23の検出中心に合致するときの試料台 5の座 標 (ΧΡ。 , YPo ) 、 及びァライメントマ一ク 24 A, 24Bの中心がァライ メントセンサ 23の検出中心に合致するときの試料台 5の座標 (ΧΡ , YP 1 ) を求める。 これによつて、 基板 4のァライメントが終了する。
この結果、 基準マーク 13 A, 13 Bの中心とァライメントマーク 24 A, 2 4Bの中心との X方向、 Y方向の間隔は (XP。 一XP! , YP。 一 YP, ) と なる。 そこで、 マスターレチクル R iのァライメント時の試料台 5の座標 (XF 0 , YF。 ) に対して、 その間隔 (XP。 -XP 1 , YPo -YP i ) 分だけ図 2の XYステージ 6を駆動することによって、 図 4に示すように、 マス夕一レチ クル R iのァライメントマ一ク 21 A, 21 Bの投影像の中心 (露光中心) に、 基板 4のァライメントマ一ク 24 A, 24 Bの中心 (基板 4の中心) を高精度に 合致させることができる。 この状態から、 図 2の XYステージ 6を駆動して試料 台 5を X方向、 Y方向に移動することによって、 基板 4上の中心に対して所望の 位置にマス夕一レチクル R iの親パターン P iの縮小像 P I iを露光できる。 即ち、 図 4は、 i番目のマスターレチクル R iの親パターン P iを投影光学系 3を介して基板 4上に縮小転写する状態を示し、 この図 4において、 基板 4の表 面のァライメントマーク 24 A, 24 Bの中心を中心として、 X軸及び Y軸に平 行な辺で囲まれた矩形のパターン領域 25が、 主制御系 9内で仮想的に設定され る。 パターン領域 25の大きさは、 図 1の親パターン 36を 1/ひ倍に縮小した 大きさであり、 パターン領域 25が、 X方向、 Y方向にそれぞれひ個に均等に分 割されてショット領域 S 1, S 2 , S 3, ···, SN (N =ひ2 ) が仮想的に設定 される。 ショヅト領域 S i (i= 1〜N) の位置は、 図 1の親パターン 36を仮 に図 4の投影光学系 3を介して縮小投影した場合の、 i番目の親パターン P土の 縮小像 P I iの位置に設定されている。
そして、 本例のワーキングレチクル 34を使用する投影露光装置の投影像の結 像特性が理想的である場合、 主制御系 9は図 2の XYステージ 6を駆動すること によって、 図 4において、 基板 4上の- i番目のショット領域 S iの中心を、 上記 のァライメン卜によって求められているマスタ一レチクル R iの親パターン P i の縮小像 P I iの露光中心に合わせ込む。 次いで、 主制御系 9は後述する結像特 性の補正処理を行った後、 その親パターン P iの縮小像を基板 4上のショット領 域 S iに投影露光する。 図 4においては、 基板 4のパターン領域 2 5内で既に露 光された親パターンの縮小像は実線で示され、 未露光の縮小像は点線で示されて いる。
このようにして、 図 2の N個のマス夕一レチクル R 1〜R Nの親パターン P 1 ~ P Nの縮小像を、 順次基板 4上の対応するショット領域 S 1〜S Nに露光する ことで、 各親パターン P 1〜P Nの縮小像は、 それそれ隣接する親パターンの縮 小像と画面継ぎを行いながら露光されたことになる。 これによつて、 基板 4上に 図 1の親パターン 3 6を 1 /ひ倍で縮小した投影像 2 6が露光される。 その後、 基板 4上のフォトレジス トを現像して、 エッチング、 及び残っているレジストパ ターンの剥離等を施すことによって、 基板 4上の投影像 2 6は、 図 5に示すよう な原版パターン 2 7となって、 ワーキングレチクル 3 4が完成する。
ところで、 1枚の基板 4の露光に際しては、 マスタ一レチクル R iの交換に関 わらず、 基板 4は試料台 5上に固接されており、 その位置は、 レーザ干渉計 8に より正確に計測されている。 従って、 1枚の基板 4の露光中に、 基準マーク 1 3 A , 1 3 Bと基板 4との位置関係が変化することはないので、 マス夕一レチクル R iの交換時には、 マスターレチクル R iを基準マーク 1 3 A, 1 3 Bに対して 位置合わせすればよく、 必ずしも 1枚のマスターレチクル毎に、 基板 4上のァラ ィメントマ一ク 2 4 A, 2 4 Bの位置を検出する必要はない。 この場合にも、 各 マスタ一レチクル R i上の親パターン P iは、 基準マーク 1 3 A , 1 3 Bとの位 置合わせと、 レーザ干渉計 8によりモニタされたステージ制御系 1 0による X Y ステージ 6の位置制御により、 相互に正確な位置関係を保って露光される。 従つ て、 その各パターン間の継ぎ精度も、 高精度となることは言うまでもない。 また、 図 1の原版パターン 2 7に例えば密集パターンと孤立パターンとが形成 されている場合、 マス夕一レチクル R 1〜R N中の 1枚のマスターレチクル R a には密集パターンのみが形成され、 別の 1枚のマスターレチクル R bには孤立パ ターンのみが形成されることがある。 このとき、 密集パターンと孤立パターンと では最良の照明条件や結像条件等の露光条件が異なるため、 マスターレチクル R iの露光毎に、 その親パターン P iに応じて、 露光条件、 即ち照明光学系 1内の 開口絞りの形状や大きさ、 コヒーレンスファクタ (び値) 、 及び投影光学系 3の 開口数等を最適化するようにしてもよい。 この際に、 親パターン P iが密集パ夕 —ン (周期パターン) であるときには変形照明法を採用し、 2次光源の形状を輪 帯状、 あるいは照明光学系の光軸からほぼ等距離だけ離れた複数の局所領域に規 定すればよい。 また、 その露光条件を最適化するために、 投影光学系 3の瞳面付 近に例えば光軸を中心とする円形領域で露光光を遮光する光学フィル夕 (いわゆ る瞳フィル夕) を挿脱したり、 及び/又は投影光学系 3の像面と基板 4の表面と を所定範囲内で相対的に振動させるいわゆる累進焦点法 (フレックス法) を併用 したりしてもよい。 これらの露光条件を最適化するための技術の適用の有無やそ のためのパラメ一夕等は、 記憶装置 1 1の露光データファイルにレチクル情報と して各マス夕一レチクル R i毎に設定されている。 露光処理時には露光デ一タフ アイルの該マスタ一レチクル R iに対応するレチクル情報に従って最適化が行わ れる。
なお、 親マスクを位相シフトマスクとして、 照明光学系のび値を例えば 0 . 1 〜0 . 4程度としてもよく、 さらに必要に応じて、 上述の累進焦点法を併用、 あ るいは単独で採用してもよい。 また、 フォトマスク (ワーキングレチクル) はク ロムなどの遮光層のみからなるマスクに限られるものではなく、 空間周波数変調 型 (渋谷—レベンソン型) 、 エッジ強調型、 及びハーフ トーン型などの位相シフ トマスクであってもよい。 特に空間周波数変調型やエッジ強調型では、 マスク基 板上の遮光パターンに重ね合わせて位相シフ夕一をパターニングするため、 例え ばその位相シフ夕一用の親マスクを別途用意しておくことになる。
次に、 本発明の実施形態におけるマスターレチクル R iについて詳細に説明す る。 以下の説明では、 簡単のため、 4枚のマスタ一レチクルを用いてヮ一キング レチクルを製造するものとして説明する。 図 6 Aに示すように、 マスターレチク ル R iのパターン (デバイスパターン) P iが形成された領域 (パターン領域) 5 1の外側の遮光領域 (周辺領域) 5 2には、 2つのァライメントマーク 2 1 A , 2 1 Bが形成されているが、 この周辺領域 5 2には、 更に複数の第 1原版識別マ —ク M l及び第 2原版識別マーク M 2が形成されている。
第 1原版識別マーク M 1は、 この実施形態では、 このマスタ一レチクル R土が 転写されるべき基板 4上の位置を示す転写位置情報表示用のマークであるととも に、 各種の補正処理に用いるパラメ一夕を空間像計測にて求めるための空間像計 測用のマークである。 この第 1原版識別マーク Mlは、 その数や位置は特に限定 されないが、 この実施形態では、 パターン領域 51の各辺 (パターン領域 51と 周辺領域 52の境界線部分) のそれそれに対応して、 2個づっ配置されている。 この第 1原版識別マーク Mlのそれそれは、 図 6Bに示すように、 右上 RU、 右下 RD、 左上 LU及び左下 LDの 4箇所の表示領域を有し、 そのうちのいずれ かに表示された一対のマ一ク要素 53X、 53 Yから構成されている。 各マーク 要素 53X、 53Yは、 複数のスリヅトを間欠的に配列してなるライン 'アンド •スペースパターンからなり、 マーク要素 53 Xのスリツトの長手方向とマーク 要素 53 Yのスリットの長手方向は互いに直交するように形成されている。
また、 4箇所の表示領域 RU, RD, LU, LDは、 このマスターレチクル R iのパターンを転写すべき基板 4上の位置を示すためのものであり、 ライン ·ァ ンド ·スペースパターンからなるマーク要素 53 X, 53 Yが形成された位置が、 当該マスタ一レチクル R iのパターン像を転写すべきマスク基板 4上の位置を示 している。 即ち、 図 6 Aのマスターレチクルは基板 4上の右上の領域に転写すベ きパターンが形成されていることを意味している。 ここでは、 4枚のマスターレ チクル R iによりワーキングレチクル 34を製造する場合を例に説明しているの で、 4力所の表示領域 RU, RD, LU, LDによって、 その転写位置を識別し ているが、 更に多数のマスターレチクルからワーキングレチクルを製造する場合 には、 基板 4上に露光する際の露光マップにおける行と列 (コラム (Co lum n) と口一 (Row) ) で識別するようにするとよい。
なお、 第 1原版識別マーク M 1のマーク要素としては、 ここでは一対のマーク 要素 53X、 53 Yから構成しているが、 単一のマーク要素から構成してもよく、 あるいは図 7に示すように、 複数のマーク要素 53 X 1 , 53 X 2 , 53 X 3, 53 Y 1 , 53 Y2, 53Y3, 53 A, 53 B, 53 Cの組み合わせから構成 することができる。 マーク要素としでは、 スリットを配列したもの 53X 1〜3、 53Y1〜3の他に、 複数のビンホール (円形、 矩形、 その他の形状を含む) を マトリヅクス状に配列したもの 53 A〜Cでもよい。 また、 マ一ク要素は、 53 X 1〜3や 5 3 Y 1〜3のようにスリヅトの太さ (幅) やその配列間隔を相互に 異ならせたもの、 あるいは 5 3 A~ Cのようにビンホールの大きさ (直径など) やその配列間隔を相互に異ならせたものを組み合わせてもよい。
第 1原版識別マーク M lのマーク要素の構成は、 パターン領域 5 1に形成され るパターン P iに対応した形状のものを採用することができ、 パターン P iがラ イン 'アンド 'スペースパターンである場合にはスリヅトを配列したもの 5 3 X 1〜3、 5 3 Y 1〜3を、 パターン P iが孤立パターンゃコンタクト ·ホール
( C/H ) パターンである場合には孤立パターン (不図示) やビンホールを配列 したもの 5 3 A〜Cを採用するとよい。 各マス夕一レチクル R i間で第 1原版識 別マーク M 1が異なる形状であると、 標準化などの観点から好ましくない場合が あるため、 図 7に示したような複数種類のマーク要素を組み合わせてなるものを 採用して、 パターン領域 5 1に形成されているパターンの形状や種類に応じて対 応するマーク要素を選択しあるいは組み合わせて計測するようにしてもよい。 また、 第 2原版識別マーク M 2は、 図 6 Aに示されているように、 マスターレ チクル R iの遮光領域 5 2に形成されたバーコ一ドマークである。 このバーコ一 ドは、 このマスターレチクル R iを他のマスタ一レチクルから識別するための識 別情報 (I D番号等) が設定されたマークである。 図 2の記憶装置 (露光データ ファイル) 1 1には、 複数のマスタ一レチクル R iに付与されている識別情報に それそれ対応して、 当該マス夕一レチクル R iに関するレチクル情報が設定され ている。
レチクル情報としては、 例えば、 製品名、 レーャ名、 各種露光条件 (各マスタ —レチクル R iについての露光時間、 フォーカス位置、 プラインドサイズ、 照明 条件、 ショット倍率等) 、 各種補正情報 (マス夕一レチクル R iの支持に伴う変 形、 投影光学系 P Lの収差、 及びブランクスの支持に伴う変形を相殺するための 補正値) 等が設定される。 なお、 マス夕一レチクル R iのパターンを転写すべき 基板 4上の位置を示す転写位置情報をレチクル情報に設定することもできるが、 ここでは第 1原版識別マーク M lに転写位置情報を設定しているので、 当該レチ クル情報には含めても含めなくてもよい。
これらの第 1原版識別マーク M l、 第 2原版識別マーク M 2は、 電子ビーム描 画装置、 レーザビーム描画装置、 投影露光装置 (ステッパー、 スキャナ一) 等を 用いて、 ァライメントマ一ク 2 1 A , 2 1 Bの形成と同時にあるいはこれらとは 別の工程で形成される。
以下、 マスタ一レチクルに形成されている各マークの計測について説明する。 まず、 第 1原版識別マーク (空間像計測用マーク) M lを用いての空間像計測に ついては、 以下のように行われる。 なお、 この空間像計測は例えば日本国特許公 開第 8— 8 3 7 5 3号公報及び対応する米国特許第 5 6 5 0 8 4 0号、 又は日本 国特許公開第 9一 1 5 3 4 4 8号公報及び対応する米国特許第 5 8 4 1 5 2 0号 に開示されており、 本国際出願で指定した指定国、 又は選択した選択国の国内法 令の許す限りにおいてこれら公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一 部とする。 図 8は空間像計測装置を示しており、 この図 8において、 X Yステー ジ 6上には、 マス夕一レチクル R iの周辺領域 5 2に形成された第 1原版識別マ —ク M lの投影光学系 3による投影像を計測するための受光部が設けられている。 この受光部は、 同図に示すように矩形 (この実施形態では正方形) 状の開口 5 4 を有する受光板 5 5の下側に光電センサ (光電変換素子) 5 6を設けて構成され、 光電センサ 5 6による検出信号は、 主制御系 9に入力される。 なお、 開口 5 4の 下側に光電センサ 5 6を設けずに、 ライ トガイ ドなどにより光を導いて他の部分 (例えば、 X Yステージ 6の外部) で光電センサなどにより投影像を検出するよ うにしてもよい。
マス夕一レチクル R iを照明すると、 第 1原版識別マーク M l (マ一ク要素 5 3 X又は 5 3 Y ) の投影光学系 3による投影像が受光板 5 5の表面に形成される。 主制御系 9により X Yステージ 6を移動して第 1原版識別マーク M 1の投影像の 一つに対応する位置の近傍に空間像計測装置の受光部を対応させた状態で、 図 9 Aに示すように、 その投影像 5 7に対して受光部の開口 5 4をスキャン (走査移 動) することにより、 光電センサ 5 6によって図 9 Bに示されるような信号が検 出される。 即ち、 第 1原版識別マーク M lの複数のスリット (透光部) のうちの スキャン方向に対して先頭のスリット像が開口 5 4内に現れ、 順次隣接するスリ ヅト像が開口 5 4内に現れ、 全部のスリットが開口 5 4内に現れた後、 順次開口 5 4の外に移動していき、 最終的に全てのスリヅト像が開口 5 4の外に移動する。 このとき、 図 9 Bに示すように、 光電センサ 5 6の出力 (受光量) Iは、 各ス リッ卜の投影像 5 7が開口 5 4の移動に伴いほぼ階段状に増加し、 ピークを迎え た後に階段状に減少する。 その後、 図 9 Bの微分信号 (d l / d x ) を求めて、 図 9 Cに示すその信号波形の中点における X Yステージの座標位置を検出するこ とにより、 第 1原版識別マーク M 1の投影像の X方向 (又は Y方向) の位置を計 測することができる。 また、 この計測を、 複数の Z位置で行い、 微分信号の強度 がビークになる Z方向の位置を検出することにより、 結像面 (焦点位置) を検出 することもできる。 従って、 ステージを Z方向及び X方向又は Y方向にそれそれ 単独に、 あるいは斜めに移動させることにより、 最適結像面における投影像の検 出を行うことができ、 検出の精度を向上することができる。 この第 1原版識別マ —ク M 1を用いての空間像計測は、 レチクルァライメントマ一ク 2 1 A , 2 1 B によるレチクル R iのァライメントの後に行われ、 その計測結果は記憶装置 1 1 に記憶保持される。
また、 第 1原版識別マーク (転写位置表示用マーク) M lを用いての転写位置 情報の検出については、 上述した空間像計測装置を用いて、 あるいは別途設けら れた光電センサ等を有する簡易的な計測装置を用いて、 図 1 0に示されているよ うに、 X方向に 2箇所 (①と②) 及び Y方向に 2箇所 (③と④) で走査 (スキヤ ン) して、 どのスキャンでマークから信号が発生したかを検出する。 即ち、 第 1 原版識別マーク M 1の 4箇所の表示領域 R U, R D , L U , L Dのいずれにマ一 ク要素 5 3 X、 5 3 Yが形成されているかを検出することにより、 このマスター レチクル R iのパターン像が転写されるべき基板 4上の位置を検出する。 例えば、 スキャン位置①と④から信号が得られた場合 (図 1 0の場合) には、 基板 4上で 右上に露光するためのマスタ一レチクルであると認識する。 なお、 転写位置情報 を得るための第 1原版識別マーク M lの検出は、 マスターレチクル R i上の全て の第 1原版識別マーク M 1でそれそれ行う必要はなく、 いずれか 1つで行えばよ い。
第 2原版識別マーク (バーコードマーク) M 2の読み取りは、 不図示のバーコ 一ドリーダにより行われる。 バーコ一ドリーダにより読み取られたバーコ一ドが 示す識別情報に基づいて、 記憶装置 1 1の露光データファイルが検索され、 対応 するレチクル情報が抽出される。
次に、 図 1 1を参照する。 ここでも簡単のために、 4枚のマスターレチクル (原版 1〜4) R 1〜R 4を用いてヮ一キングレチクル 34を製造する場合を例 にとつて説明する。 同図に示されているように、 原版 1〜4の各パターンを基板 (ブランクス) 4上の該当する位置に転写形成してワーキングレチクル 34が製 造される。 なお、 各原版 1〜4の第 1原版識別マーク Mlによる転写位置情報は、 原版 1については右上 RU、 原版 2については左上 LU、 原版 3については左下 LD、 原版 4については右下 RDとなっている。 また、 オペレータ (作業員) は、 製造するワーキングレチクルに関し、 その製品名やレーャ名等が 「 256MBの DRAM, 第 4世代、 配線 1行程」 であり、 4枚のマス夕一レチクル R 1〜R 4 から 1枚のワーキングレチクルが製造されることも認識しているものとする。 オペレータは、 単に 「 256MBの DRAM、 第 4世代、 配線 1行程」 用の 4 枚の原版 1〜 4を特定してレチクル保管庫等から取り出して、 このレチクル露光 装置のレチクルライブラリ 16にセヅティングする。 このとき、 原版 1〜4の露 光を行うべき基板 4上の位置、 順番、 対応する露光条件、 補正値等を全く考慮す る必要はなく、 単に適当にセヅティングすればよい。 例えば、 原版 1〜4を 1 , 2, 3, 4の順番にセッティングする必要は必ずしもなく、 1, 2, 4, 3の順 番やその他の順番でもよい。
このレチクル露光装置の運転が開始されると、 レチクルライブラリ 16から任 意の 1枚目の原版 (この時点ではどの原版かは不明) がレチクルステージ 2上に 搬入される。 レチクルステージ 2上の原版について、 上述したァライメントマ一 ク 21A, 2 1 Bの計測を含むァライメント、 転写位置情報の検出及び空間像計 測を含む第 1原版識別マーク M 1の検出及び計測、 並びに識別情報の検出のため の第 2原版識別マーク M 2の検出が実施される。 第 1原版識別マーク M 1から検 出された転写位置情報によりこの原版を転写すべき基板 4上の位置 (ステップビ ツチ X, Y) が特定され、 第 2原版識別マーク M2から検出された識別情報に基 づいて記憶装置 (露光データファイル) 11から対応するレチクル情報が抽出さ れる。 このレチクル情報に基づいて各種のパラメ一夕 (例えば、 露光時間、 フォ 一カス位置、 照明条件、 ショット XY倍率補正値等) が設定される。 また、 第 1原版識別マーク M lの空間像計測の結果に基づき、 各第 1原版識別 マーク M lの投影像の位置 (像位置) とこれらに対応する理想格子 (設計上の位 置) からのずれ量が小さくなるように、 ショットディストーション、 ショヅト X Y倍率、 ショットローテーション等の各種の補正値が最小自乗法等を用いた所定 の演算により算出され、 これらの補正を行うための対応する装置 (レべリング装 置、 倍率調整装置等) に該当する補正値が設定される。
この原版が例えば原版 1である場合には、 第 1原版識別マーク M 1はその転写 位置情報は右上 R Uとなっているので、 第 1原版識別マーク M lの検出結果に従 つて X Yステージ 6を位置決めし、 各種の露光条件に従って露光処理を行う。 以 下、 次の原版と交換して同様に露光処理が行われ、 基板 4上にパターンが画面継 ぎされつつ形成される。 このように、 このレチクル露光装置は、 4枚の原版を 1 枚づっ順次レチクルステージ 2上に搬入して、 レチクルステージ 2に搬入された 原版の第 1及び第 2原版識別マーク M l , M 2を検出して基板 4上の転写位置や 各種の露光条件を求め、 これに従って露光処理を実施することにより、 ヮーキン グレチクル 3 4が製造される。
上述の記憶装置 1 1の露光デ一夕ファイルに設定される補正情報の一例として、 基板 (ブランクス) 4の支持に伴う橈みに関するものについて、 以下に説明する。 このレチクル露光装置の試料台 5上の基板ホルダに支持 (保持) された基板 4は、 3点支持、 4点支持、 点接触、 面接触、 メカクランプ、 真空吸着、 単純載置、 支 持位置等の支持方法、 基板 4の厚さや大きさ等の形状や材質に応じて変形し、 例 えば 3点支持などではその自重等によって撓む。
例えば、 図 1 2は、 基板 4を 3点の点接触で単純載置した場合に自重により撓 んだ状態を模式的に示したものである。 基板 4の例えば正方形のショット領域に 着目すると、 支持されることにより撓んだ状態では、 同図に S H 1として示され ているようにショット変形が発生し、 この状態でパターンの転写形成が正確に行 われても、 3点支持から解放されて撓みのない理想的な状態になつたとすると、 同図に S H 2として示されているようにショット変形が消失し、 反対に転写形成 されたパターンに歪みを生じることになる。
このパターンの歪みを除去して理想的な形状のノ "^夕一ンを転写形成するために は、 投影像を当該歪みを相殺するように予め歪ませた状態で露光処理を実施すれ ばよい。 例えば、 図 13 Aに示されるような正方形のショットが図 13Bに示さ れるような形状に変形するとした場合に、 露光時には図 13 Bに示すようなショ ット形状になるように露光条件、 例えば投影光学系 3の光学素子を移動するレン ズコントローラ、 レチクルローテーション、 ステヅビング位置、 スキャン速度、 スキャン方向等の少なくとも 1つを調整する。
具体的には以下の通りである。 レチクル露光装置 (図 2) における支持方法と 同じ支持方法で基板 4を支持した状態で、 該当する原版を用いて露光処理が行わ れるショット領域内の n点 (nは複数) において、 基板 4の表面の理想位置 (こ こでは撓みが無いとした状態の点とする) からの変形量を実測により求め、 ある いは計算 (シミュレーション) により求め、 その結果を (dxi, dy i) とす る。 但し、 i = l〜!!である。 ここで、 基板 4の表面の点 (X, y) が、 ショヅ トの変形 (倍率、 回転、 直交、 オフセット) により、 点 (X、 Y) に変位するモ デルを考えると、 下記の式 (1) のようになる。
「X ra_ b - 厂 x- 厂 en
+ ( 1)
-Υ- c d- y- Lf 」 ここで、 a= (ショッ ト倍率 X) — 1, b =— (ショッ ト倍率 X) (回転 + 直交) , c = (ショット倍率 Y) X (回転) , d= (ショット倍率 Y) — 1, e = (オフセヅ ト X) , f = (オフセヅ ト Y) である。
このショットの変形を求めるには、 下記の式 (2) の Eが最小になるような a, b, c, d, e, f を最小自乗法により求めればよい。
E =∑ [ (Xi-dxi) 2 + (Yi-dy i) 2 ] … (2)
この補正値 a〜fは、 各マスターレチクル R i毎に求められて、 記憶装置 1 1 の露光デ一夕ファイルに設定されており、 これに基づいて、 レンズコントローラ、 レチクルローテーション、 ステヅビング位置、 スキャン速度、 スキャン方向等を 微調整して投影像を故意的に変形させて露光処理を行う。 これにより、 基板 4の 変形、 例えば支持に伴う撓みにより生じる誤差を少なくすることができ、 より高 精度なパターンの形成ができるようになる。 なお、 ここでは、 基板 4の理想的な 形状からの変形量に基づいて補正値 a〜 fを算出するようにしたが、 この基板 4 を用いて製造されたワーキングレチクル 3 4が使用されるデバイス露光装置にお いて、 当該ワーキングレチクル 3 4が支持された状態における形状やその他の状 態における形状からの変形量に基づいて補正値 a〜f を算出するようにしてもよ い。
なお、 上記は基板 4の変形についての説明としたが、 マスタ一レチクル R土の 支持に伴う撓み、 投影光学系 3のディストーションやコマ収差等の収差、 マス夕 ーレチクル R iのパターンの描画誤差、 その他の誤差により生じるパターンの変 形を相殺する、 あるいは少なくするための補正値を、 記憶装置 1 1の露光デ一夕 ファイルに記憶保持しておき、 マスタ一レチクル R iの識別情報 (第 2原版識別 マーク M 2 ) に基づいて、 これらのデ一夕を参照し、 適宜に結像特性の補正 (焦 点合わせを含む) を行うようにすることができる。 なお、 その補正値は実測又は 計算 (シミュレーション) にて求めておく。
次に、 上記のように製造された図 1のワーキングレチクル 3 4を用いて露光を 行う場合の動作の一例につき説明する。
図 5は、 そのワーキングレチクル 3 4を装着した縮小投影型露光装置 (デバイ ス露光装置) の要部を示し、 この図 5において、 不図示のレチクルステージ上に 保持されたワーキングレチクル 3 4の下面に、 縮小倍率 1 /^ ( ?は 5、 又は 4 等) の投影光学系 4 2を介してウェハ Wが配置されている。 ウェハ Wの表面には フォトレジストが塗布され、 その表面は投影光学系 4 2の像面に合致するように 保持されている。 ウェハ Wは、 不図示のウェハホルダを介して試料台 4 3上に保 持され、 試料台 4 3は X Yステージ 4 4上に固定されている。 試料台 4 3上の移 動鏡 4 5 mX, 4 5 m Y及び対応するレーザ干渉計によって計測される座標に基 づいて、 X Yステージ 4 4を駆動することによって、 ウェハ Wの位置決めが行わ れる。
また、 試料台 4 3上に基準マーク 4 7 A , 4 7 Bが形成された基準マーク部材 4 6が固定されている。 ワーキングレチクル 3 4には、 そのパターン領域 2 5を X方向に挟むようにァライメントマーク 2 4 A, 2 4 Bが形成されている。 この ァライメントマ一ク 2 4 A、 2 4 Bが、 このヮ一キングレチクル 3 4のパターン 領域 2 5にパターンを転写する際のァライメントマークであった場合は、 そのマ —クを使用してワーキングレチクル 3 4のァライメントを行うと、 ァライメント マーク 2 4 A, 2 4 Bとパターン領域 2 5の相対位置誤差の低減が期待できる。 これらのァライメントマーク 2 4 A , 2 4 Bの上方に、 レチクルのァライメント 用のァライメントセンサ 4 1 A , 4 1 Bが配置されている。 この場合にも、 基準 マーク 4 7 A , 4 7 B、 ァライメントマーク 2 4 A, 2 4 B、 及びァライメント センサ 4 1 A, 4 I Bを用いて、 試料台 4 3 ( 2組のレーザ干渉計によって規定 される直交座標系 X Y) に対してワーキングレチクル 3 4のァライメントが行わ れる。
その後、 重ね合わせ露光を行う場合には、 不図示のウェハ用のァライメントセ ンサを用いて、 ウェハ W上の各ショット領域 4 8のァライメントが行われる。 そ して、 ウェハ W上の露光対象のショット領域 4 8を順次露光位置に位置決めした 後、 ワーキングレチクル 3 4のパターン領域 2 5に対して、 不図示の照明光学系 よりエキシマレ一ザ光等の露光光 I L 1を照射することで、 パターン領域 2 5内 の原版パターン 2 7を縮小倍率 で縮小した像 2 7 Wがショヅト領域 4 8に 露光される。 このようにしてステップ 'アンド · リピート方式でウェハ W上の各 ショット領域に原版パターン 2 7の縮小像を露光した後、 ウェハ Wの現像を行つ て、 エッチング等のプロセスを実行することによって、 ウェハ W上の各ショット 領域に半導体デバイスの或るレイヤの回路パターンが形成される。 なお、 ウェハ W上のショット領域毎に走査露光を行うステップ ·アンド .スキヤン方式を採用 してもよい。
上述した本発明の実施形態のレチクル露光装置によると、 各マス夕一レチクル R iのパターン P iが形成されたパターン領域 5 1の周辺の周辺領域 5 2に第 1 原版識別マーク M 1及び第 2原版識別マーク M 2を形成し、 該第 1原版識別マー ク M 1によりマスタ一レチクル R iのパターンが形成されるべき基板 4上の転写 位置を検出するとともに、 該第 2原版識別マーク M 2により該マス夕一レチクル R iを他のマスターレチクルから識別するための識別情報を検出してこれに基づ き記憶装置 1 1の露光デ一夕ファイルから該マスタ一レチクルに関するレチクル 情報を得て、 これらの情報に基づいて露光処理を行うようにしたから、 このレチ クル露光装置のオペレータ (作業員) は単に製造すべきワーキングレチクルに必 要とされるマスタ一レチクルを特定して、 レチクルライブラリ 1 6に適当にセヅ ティングさえ行えば、 その他の情報の入力等を行う必要がなく、 その作業工数が 大幅に削減されるとともに、 情報の入力ミス等もなくなり、 ワーキングレチクル の製造効率を大幅に向上することができる。
また、 第 1原版識別マーク M lは空間像計測用マークを兼ねており、 この第 1 原版識別マーク M lを空間像計測することにより各種の補正値を求め、 あるいは レチクル情報に記憶させた補正値を抽出して、 これらに基づいて補正するように したから、 パターンの位置精度や接続精度を向上することができ、 高精度な原版 パターンを有するフォトマスク (ワーキングレチクル) 3 4を製造することがで きる。
なお、 本発明は上述の実施の形態に限定されず、 本発明の要旨を逸脱しない範 囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
例えば、 上述した実施形態では、 マスターレチクル R iに複数の第 1原版識別 マーク M 1を形成しているが、 これはマス夕一レチクル R i上の複数箇所で空間 像計測を行って、 各種の誤差の補正値を求めるためにそのようにしたものであり、 単一でも、 更に少数でも多数でもよい。 同様に、 第 2原版識別マーク M 2は単一 としているが、 複数であってもよい。 また、 第 1原版識別マーク M lと第 2原版 識別マーク M 2はいずれか一方でもよく、 あるいは他の原版識別マークを更に形 成してもよい。 例えば、 第 1原版識別マーク M 1に転写位置情報を設定しない、 即ち第 1原版識別マーク M 1は空間像計測用マークの機能のみとするか、 あるい は第 1原版識別マーク M 1を設けないものとし、 第 2原版識別マークを検出して 得られるマス夕一レチクルの識別情報 (I D番号など) に対応付けて転写位置情 報を、 レチクル情報と共に前述の記憶装置 (露光デ一夕ファイル) 1 1に記憶し ておくようにしてもよい。 更に、 第 1原版識別マーク M l及び第 2原版識別マ一 ク M 2の構成も上記のものに限定されることはなく、 上述した実施形態では、 第 1原版識別マーク M lの 4箇所の表示領域 R U , R D, L U , L Dのいずれにマ —ク要素 5 3 X , 5 3 Yが存在するかで転写位置を識別するようにしているが、 マーク要素のライン 'アンド 'スペースの本数や配列ピッチ等に意味を持たせ、 転写位置情報やその他の情報を設定するようにしてもよい。 また、 第 1原版識別 マーク M 1や第 2原版識別マーク M 2を検出するために、 前述した空間像計測装 置、 あるいはァライメントセンサなどの、 原版識別マーク以外を検出する装置を 用いてもよいし、 あるいは原版識別マーク専用の検出装置を別に設けてもよい。 また、 上述した実施形態では、 第 2原版識別マーク M 2は、 マスターレチクル を他のマスターレチクルから識別するための識別情報が設定されたバーコ一ドマ ークとし、 この識別情報に対応するレチクル情報を記憶装置 (露光データフアイ ル) 1 1に記憶保持するようにしているが、 第 2原版識別マーク M 2自体にレチ クル情報を設定するようにでき、 このようにすることにより、 記憶装置 1 1の記 憶領域を少なくすることができる。 この第 2原版識別マーク M 2はバーコ一ドに 限られず、 マトリックスコード、 文字、 記号、 その他のコードを採用することも できる。 更に、 上述した実施形態では、 マスターレチクル R iに形成する第 1原 版識別マーク M 1は、 空間像計測方法による計測に適した空間像計測用マークと しているが、 回折格子マークであってもよい。 なお、 レチクル情報などを記憶す る露光デ一夕ファイル 1 1は、 露光装置本体 (ミニコンなど) 内にあってもよい し、 あるいは通信機能 (例えばイーサネットなど) を用いて、 多数の製造装置 (露光装置、 コ一夕 .ディべロヅパなど) に接続されるホストコンピュータから 読み出すようにしてもよい。
また、 上述した実施形態では、 マス夕一レチクル R iのァライメントはァライ メントマ一ク 2 1 A, 2 1 Bを計測して行うようにしているが、 第 1原版識別マ —ク M 1等を用いて行うようにすることもでき、 このようにすることにより、 ァ ライメントを行うためだけにマークを形成する必要がなくなり高効率的である。 このとき、 ァライメントマークを兼用する原版識別マークを、 空間像計測装置又 はバーコードリーダではなくァライメントセンサを用いてもよい。 また、 基板 4 上のマークを検出するァライメントセンサ 2 3はオファクシス方式に限られるも のではなく、 T T L (スルー ·ザ · レンズ) 方式、 又は T T R (スルー 'ザ ' レ チクル) 方式でもよく、 さらに広帯域光ではなく単一波長のレーザ光や多波長光 などを用いてもよい。 また、 画像処理方式の代わりにマークから発生する回折光、 又は散乱光を光電検出する方式などでもよい。
上述したレチクル情報に基づく、 あるいは空間像計測の結果に基づく結像特性 の補正方法については、 各種のものを採用することができる。 例えば、 投影光学 系 3のイメージフィ一ルド、 即ちその光軸と直交する平面内でマスターレチクル の位置をシフトさせてもよいし、 あるいはその光軸と平行な方向にマスタ一レチ クルを移動し、 又は投影光学系 3の物体面 (その光軸と直交する平面) に対して マスターレチクルを傾けるようにしてもよい。 さらに、 投影光学系 3の少なくと も 1つの光学素子を移動可能として、 投影光学系 3の光学性能 (結像特性) を調 整してもよいし、 あるいは露光光 I Lの中心波長を基準値からわずかにシフ卜さ せるようにしてもよい。 また、 投影光学系 3の光軸方向 (Z方向) に関する基板 4の位置を検出する斜入射光式のフォーカスセンサの出力に基づいて、 投影光学 系 3の像面と基板 4とを相対移動してもよい。
更に、 ヮ一キングレチクルの製造に使用する複数枚のマスターレチクルでそれ それその結像特性を補正してもよいし、 あるいは特定のマスタ一レチクルのみで その結像特性を補正してもよい。 また、 全てのマスターレチクルのうちの 1枚又 は複数枚のマスターレチクルにつき、 例えば投影倍率を調整することにより結像 特性の補正を行うとともに、 他のマスターレチクルについては、 例えばレチクル をローテーションすることにより結像特性を補正するようにしてもよい。 なお、 マス夕一レチクルによっては結像特性の補正を行わないようにしてもよい。
また、 マスターレチクルと基板とをほぼ静止させてそのパターンを基板に転写 する露光装置 (ステッパー) を用いる場合、 照明光学系 1内に配置されるレチク ルブラインド (視野絞り) によってマス夕一レチクルのパターンを複数の区画に 分けてそれそれ基板に転写するようにし、 マスタ一レチクル上の複数の区画毎に、 結像特性を補正するようにしてもよい。
更に、 走査型露光装置を用いてマス夕一レチクルのパターンを基板 4に転写す るときは、 マス夕一レチクル及び基板がそれそれ投影光学系 3に対して相対移動 される。 そこで、 走査型露光装置では、 例えば照明光学系 1内に配置され、 マス ターレチクル上での露光光の照射領域を規定するレチクルブラインド (視野絞 り) を駆動して、 投影光学系 3のイメージフィールド内でのその照射領域の位置 をシフトさせるようにしてもよい。 また、 マスターレチクルと基板とをその走査 方向をわずかにずらして同期移動する、 あるいはマスターレチクルを微小回転さ せたまま基板との同期移動を行うことにより結像特性を補正するようにしてもよ い。 また、 投影光学系 3の少なくとも 1つの光学素子を移動することにより結像 特性を補正するようにしてもよい。 加えて、 マスターレチクル R iと基板 4とで その走査速度を所定の速度比からわずかにずらすことにより結像特性を補正する ようにしてもよい。
更に、 複数のマスタ一レチクル R iを順次交換して親パターン P iをそれそれ 基板 4に転写するので、 ヮ一キングレチクル 3 4を用いたウェハ Wの露光に比べ て基板 4の露光に要する時間は比較的長くなり、 かつ図 2の投影露光装置がェキ シマレーザを露光光として使用する場合、 基板 4には化学増幅型レジストが使用 される。 このため、 現像処理後に基板 4上に形成される複数のパターン像 (レジ ストパターン) のうち、 例えば 1番目のマスタ一レチクル R 1のパターン像の線 幅が目標線幅とならないことがある。 これは、 マスターレチクル毎にその露光か ら現像 (又はべ一ク) 処理までの時間が異なることなどに起因して生じると考え られる。 そこで、 マスターレチクル毎にその線幅変化量を計測する、 又はシミュ レーシヨンにて求めておき、 親パターンの転写時にその変化量に応じて基板 4 (レジスト) の露光量を微調整することが望ましい。 これにより、 親パターン毎 にその露光量が調整されるので、 レジストパターンの線幅変化を最小限に抑える ことができる。
ワーキングレチクル 3 4に形成するデバイスパターンを拡大したデバイスパ夕 ーンを要素パターン毎に分ける、 例えば密集パターンと孤立パターンとに分ける、 あるいは機能ブロック毎に分けてマスターレチクルに形成し、 基板 4上での親パ ターン同士のつなぎ部をなくす、 あるいは減らすようにしてもよい。 この場合、 ワーキングレチクルのデバイスパターンによっては、 1枚のマスターレチクルの 親パターンを基板 4上の複数の領域にそれそれ転写することもあるので、 ヮ一キ ングレチクルの製造に使用するマスターレチクルの枚数を減らすことができる。 但し、 この場合には親パターンが転写される基板 4上の位置に依存する補正値 (例えば、 上述した基板 4の支持に伴う撓みに関する補正値) 等については、 そ れそれレチクル情報に記憶保持しておく必要がある。
なお、 本願明細書中における 「画面継ぎ」 とは、 パターン同士をつなぎ合わせ ることのみならず、 パターンとパターンとを所望の位置関係で配置することをも 含む意味である。 ただし、 パターン同士のつなぎ部の有無にかかわらず、 各パ夕 —ンが転写されるショット領域は隣接するショット領域と部分的に重なっている。 即ち、 その重畳部は多重露光されることになる。
また、 ワーキングレチクル 3 4にその識別情報 (I D番号など) を含む識別コ —ド (バーコード、 又は 2次元コードなど) を形成することがある。 この場合、 電子ビーム描画装置、 レーザビーム描画装置、 又は光学式の投影露光装置などに よって、 その識別コードをひ倍した拡大パターンを、 例えば複数の親パターン P 土の 1つと同じマス夕一レチクル R i、 あるいは識別コード専用のマスターレチ クルに形成し、 図 2のレチクル露光装置を用いて複数の親パターンと共にその識 別コードの縮小像を基板 (ブランクス) 4上に転写することが望ましい。 なお、 レチクル露光装置 (マスターレチクル) を用いる代わりに、 電子ビーム描画装置、 又はレーザビーム描画装置などを用いてその識別コードを直接、 基板 4上に描画 (形成) するようにしてもよい。 同様に、 ワーキングレチクル 3 4にァライメン トマ一クゃ空間像計測用マーク、 さらにはこれら以外の情報 (数字など) も形成 することができる。
さらに、 複数の親パターン P iを基板 4上に順次転写するとき、 露光光 I Lの 照射によって基板 4が熱変形することがある。 このため、 露光光の照射によって 生じる変形量が無視できないときは、 その変形量を実測又は計算 (シミュレーシ ヨン) にて求めて前述の補正値 a〜f を決定することが望ましい。
前述の各実施形態では図 5に示した露光装置が半導体素子の製造に用いられる ものとしたが、 例えば液晶表示素子やプラズマディスプレイなどを含むディスプ レイ装置、 薄膜磁気へ、ソド、 及び撮像素子 (C C D ) 、 さらには携帯電話や家庭 用ゲーム機などで使用されるバイブレータ (振動子) などの製造に用いられる露 光装置などであってもよい。
また、 図 5の露光装置では投影光学系 4 2が縮小系であつたが、 投影光学系 4 2は等倍系、 又は拡大系であってもよい。 また、 投影光学系 4 2は複数の屈折素 子のみからなる屈折系、 複数の反射素子のみからなる反射系、 及び屈折素子と反 射素子からなる反射屈折系のいずれであってもよい。 さらに、 図 5の露光装置は 投影光学系を用いないプロキシミティ方式、 又はコンタクト方式であってもよい し、 静止露光方式、 及び走査露光方式のいずれであってもよい。
さらに、 図 5の露光装置はステヅプアンドリピート方式、 又はステヅブアンド スキャン方式に限られるものではなく、 基板 W上で複数のショット領域を部分的 に重畳させることでその複数のショヅト領域に 1つのパターンを転写するステヅ プアンドスティヅチ方式でもよい。 さらに、 図 5の露光装置は 1回の走査露光に よって感光基板の全面に多数のパターンを形成するミラープロジヱクシヨン方式 であってもよい。 なお、 ステップアンドスティヅチ方式では各ショヅト領域への パターンの転写時に、 静止露光方式、 及び走査露光方式のいずれを用いてもよい。 走査露光方式は、 例えば日本国特許公開第 4一 1965 13号公報及び対応する 米国特許第 5473410号に開示されており、 本国際出願で指定した指定国、 又は選択した選択国の国内法令の許す限りにおいてこの公報及び米国特許の開示 を援用して本文の記載の一部とする。
さらに、 図 5の露光装置では露光用照明光として水銀ランプから発生する g線
(波長 436 nm) や i線 (波長 365 nm) 、 Kr Fエキシマレ一ザ (波長 2 48 nm) 、 ArFエキシマレ一ザ (波長 193 nm) 、 F2 レーザ (波長 15 7 nm) 、 Ar2 レーザ、 及び金属蒸気レーザ又は Y A Gレーザなどの高調波な どを用いることができる。 また、 DFB半導体レ一ザ又はファイバーレーザから 発振される赤外域、 又は可視域の単一波長レーザを、 例えばエルビウム (又はェ ルビゥムとィヅトリビゥムの両方) がド一プされたファイバ一アンプで増幅し、 かつ非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いてもよい (詳細 後述) 。 さらに、 露光用照明光は前述の遠紫外域、 又は真空紫外域 (波長 120 〜200 nm) に限られるものではなく、 レ一ザプラズマ光源、 又は SO から 発生する軟 X線領域 (波長 5〜5 O nm程度) 、 例えば波長 13. 4 nm、 又は
1 1. 5 nmの EUV (Ex t r eme U l t ra Vi o l e t) 光であつ てもよいし、 あるいは硬 X線領域 (波長 l nm程度以下) であってもよい。 なお、 EUV露光装置では反射型レチクル (マスク) が用いられるとともに、 投影光学 系は像面側のみがテレセントリックな縮小系であって、 かつ複数枚 (3〜6枚程 度) の反射光学素子のみからなる反射系である。 また、 本発明は電子線、 及びイオンビームなどの荷電粒子線を用いるデバイス 露光装置に対しても適用することができる。 なお、 電子線露光装置は直接描画方 式 (例えばセルプロジェクシヨン方式、 可変成形ビーム方式、 及びブランキング .アパーチャ ·アレイ方式などを含む) でもよいし、 あるいは投影方式 (例えば 透過型マスクを用いて感光基板上で 2 5 0 n m角程度の領域を一度に露光する方 式) でもよい。 直接描画方式ではマスクを用いないが、 電子線の成形などに使用 されるセル又はアパーチャなどの製造に本発明による露光装置を適用することが できる。
以上のように、 図 5の露光装置はマスク又はレチクル (セル又はアパーチャな どを含む) を用いるものであれば、 いかなる構成、 方式の露光装置であってもよ い。 一方、 マスク又はレチクル製造の露光装置 (図 2〜図 4 ) も前述したデバイ ス製造用の露光装置 (図 5 ) と同様にいかなる構成、 方式のものであってもよい が、 親マスク (マスターレチクル) の製造などを考慮すると、 投影型、 特に縮小 投影型であることが好ましい。 なお、 図 2〜図 4に示した露光装置では、 基板 4 を試料台 5上に固定するものとしたが、 真空吸着又は静電吸着による基板 4の変 形などを避けるために、 試料台 5上で吸着を行うことなく複数点 (例えば 3点) で基板 4を支持することが望ましい。
ところで、 前述の各実施形態では基板 (ブランクス) 4として透明基板 (石英 ガラスなど) を用いるものとした。 これは、 基板 4、 即ちワーキングレチクル 3 4が適用される露光装置 (図 5 ) で使用する露光用照明光 I L 1が真空紫外域 (波長 1 0 0〜2 0 0 n m程度) 、 又はそれよりも長い波長域であることを前提 としたためである。 ここで、 露光用照明光 I L 1の波長が 1 9 0 n m程度以上で あるときは、 基板 4として石英ガラスを用いることが可能であるが、 それより短 い波長、 特に波長が 1 0 0〜 1 8 0 nmでは透過率の点で基板 4として石英ガラ スを用いることが難しくなる。 そこで、 露光用照明光 I L 1の波長が 1 0 0 ~ 1 8 0 n mであるときは基板 4として、 例えば蛍石、 フッ素がドーピングされた石 英ガラス、 水晶、 L i F、 L a F 3 、 及びリチウム .カルシウム 'アルミニウム フロライ ド (ライカフ結晶) などを使用することが好ましい。 なお、 基板 4に形 成するマスク材料はヮ一キングレチクル 3 4の種類などに応じて適宜選択すれば よく、 前述したクロムなどに限定されるものではない。
さらに、 前述した E U V露光装置では反射型レチクルが用いられ、 露光波長が 1 3 . 4 n mであるときはシリコンとモリブデンとが交互に数十層コーティング された多層膜、 あるいは露光波長が 1 1 . 5 n mであるときはモリブデンとベリ リウムとが交互に数十層コ一ティングされた多層膜がマスク材料として基板 4の 表面に形成され、 基板 4としてガラス基板だけでなくシリコンウェハなどを用い ることが可能である。 また、 プロキシミティ方式の X線露光装置、 及び電子線や イオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置などでは透過型マスク (ステン シルマスク、 メンブレンマスク) が用いられ、 基板 4としてシリコンウェハなど を用いることが可能である。
さて、 複数の光学素子が鏡筒内に組み込まれた投影光学系と、 多数の光学素子 (ォプチカルインテグレ一夕などを含む) から構成される照明光学系の少なくと も一部とを、 複数の防振パッドによって支持される架台に固定し、 照明光学系及 び投影光学系の光学調整をそれそれ行うとともに、 多数の機械部品からなるレチ クルステージ (2 ) やウェハステージ (試料台 5と X Yステージ 6など) 及びそ の駆動系 (リニアモータなど) に配線や配管を接続し、 かつウェハステージに基 準マ一ク部材 (1 2又は 4 6 ) や光電検出器 (5 6 ) などを配置し、 更に総合調 整 (電気調整、 動作確認等) を行うことにより、 図 2及び図 5にそれそれ示した 投影露光装置を製造することができる。 なお、 露光装置の製造は温度およびクリ ーン度等が管理されたクリーンルーム内で行うことが望ましい。
また、 半導体デバイスは、 デバイスの機能 '性能設計を行うステップ、 この設 計ステヅブに基づいて、 前述のマスターレチクルを用いて図 2の露光装置により ワーキングレチクルを製作するステヅプ、 シリコン材料からウェハを製作するス テヅプ、 図 5の露光装置を用いてワーキングレチクルのパターンをウェハに転写 するステップ、 デバィス組み立てステヅプ (ダイシング工程、 ボンディング工程、 パッケージ工程を含む) 、 及び検査ステヅプ等を経て製造される。
光源としては、 上記に例示したもの以外にも各種のものを採用でき、 例えば D F B半導体レ一ザ又はファイバーレ一ザから発振される赤外域、 又は可視域の単 一波長レーザを、 エルビウム (又はエルビウムとイツトリビゥムの両方) がド一 ブされたファイバーアンプで増幅し、 さらに非線形光学結晶を用いて紫外光に波 長変換した高調波を用いてもよい。
例えば、 単一波長レーザの発振波長を 1. 51〜1. 59〃mの範囲内とする と、 発生波長が 189〜 199 nmの範囲内である 8倍高調波、 又は発生波長が 151〜 159 nmの範囲内である 10倍高調波が出力される。 特に発振波長を 1. 544〜1. 553 の範囲内とすると、 193〜 194 nmの範囲内の 8倍高調波、 即ち A r Fエキシマレーザとほぼ同一波長となる紫外光が得られ、 発振波長を 1. 57〜1. 58 mの範囲内とすると、 157〜158nmの範 囲内の 10倍高調波、 即ち F2 レーザとほぼ同一波長となる紫外光が得られる。 また、 発振波長を 1. 03〜1. 12〃mの範囲内とすると、 発生波長が 14 7〜160 nmの範囲内である 7倍高調波が出力され、 特に発振波長を 1. 09 9〜 1. 106 mの範囲内とすると、 発生波長が 157〜 158 mの範囲内 の 7倍高調波、 即ち F2 レーザとほぼ同一波長となる紫外光が得られる。 なお、 単一波長発振レーザとしてはィヅトリビゥム · ド一プ ·ファイバーレ一ザを用い る。
明細書、 特許請求の範囲、 図面、 及び要約を含む、 1998年 1 1月 6日付提 出の曰本国特許出願第 10— 316129号の全ての開示内容は、 そっく りその まま引用してここに組み込まれている。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 転写用のパターンを拡大したパターンを複数枚の親マスクのパター ンに分割し、 マスク基板の表面に複数枚の前記親マスクのパターンの投影光学系 による縮小像を画面継ぎを行いながら順次投影露光する方法において、
前記親マスクのそれそれに該親マスクを他の親マスクから識別するための識別 情報を含むマークを形成し、
前記識別情報に対応して前記親マスクに関するマスク情報を予め記憶保持して おき、
露光処理前に該親マスクのマークを検出し、 該マークが示す識別情報に対応す るマスク情報に従って露光処理を行うことを特徴とする露光方法。
2 . 転写用のパターンを拡大したパターンを複数枚の親マスクのパ夕一 ンに分割し、 マスク基板の表面に複数枚の前記親マスクのパターンの投影光学系 による縮小像を画面継ぎを行いながら順次投影露光する方法において、
前記親マスクのそれそれに該親マスクに関するマスク情報を含むマークを形成 し、
露光処理前に該親マスクのマークを検出し、 該マークが示すマスク情報に従つ て露光処理を行うことを特徴とする露光方法。
3 . 前記マスク情報は、 前記親マスクのパターンを転写すべき前記マス ク基板上の位置を示す位置情報を含むことを特徴とする請求項 1又は 2に記載の 露光方法。
4 . 前記マスク情報は、 前記親マスクの支持に伴う変形、 前記投影光学 系の収差、 及び前記マスク基板の支持に伴う変形のうちの少なくとも 1つを相殺 するための補正情報を含むことを特徴とする請求項 1又は 2に記載の露光方法。
5 . 前記マスク情報は、 前記親マスクについての露光時間、 フォーカス 位置、 ブラインドサイズ、 照明条件、 ショット倍率の少なくとも 1つからなる露 光条件を含むことを特徴とする請求項 1又は 2に記載の露光方法。
6 . 前記マークの検出は、 前記親マスクがマスクステージ上に保持され た状態で行うことを特徴とする請求項 1又は 2に記載の露光方法。
7 . 前記マ一クはバ一コードマークであることを特徴とする請求項 1又 は 2に記載の露光方法。
8 . 前記マークは空間像計測用マークであることを特徴とする請求項 1 又は 2に記載の露光方法。
9 . 前記マ一クを用いて前記親マスクのァライメント処理をも行うこと を特徴とする請求項 8に記載の露光方法。
1 0 . 処理対象としてのマスク基板上の転写位置を示す位置情報を含む マークがそれそれ形成された複数枚の親マスクと、
前記複数枚の親マスクを収納するマスク収納装置と、
前記マスク収納装置から選択された 1枚の親マスクが載置されるマスクステー ジと、
前記マスクステージ上の親マスクのパターンの縮小像をマスク基板上に投影す る投影光学系と、
前記マスク基板を前記投影光学系の光軸に垂直な平面上で位置决めする基板ス テ一ジと、
前記マスクステージ上の前記親マスクの前記マークの内容を検出する検出装置 と、
前記検出装置により検出されたマークが示す位置情報に従って露光処理を行う 制御装置とを備えたことを特徴とする露光装置。
1 1 . 転写用パターンの拡大パターンが分割されて形成される複数枚の 親マスクにそれそれ照明光を照射し、 前記親マスク毎にそのパターン像を縮小し て、 前記転写用パターンを形成すべきマスク基板上に転写する露光方法であって、 前記パターン像の転写位置に対応した前記マスク基板の変形情報を検出し、 前 記変形情報に基づいて、 前記ノ 夕一ン像の転写時における前記パターン像と前記 マスク基板との相対位置関係と前記パターン像の投影特性との少なくとも一方を 調整することを特徴とする露光方法。
1 2 . 前記親マスクに形成された識別情報を検出することで前記マスク 基板の変形情報を得ることを特徴とする請求項 1 1に記載の露光方法。
1 3 . 前記パターン像の投影特性は、 前記パターン像を投影する投影光 学系の光学特性を含むことを特徴とする請求項 1 1又は 1 2に記載の露光方法。
1 4 . 前記マスク基板を吸着することなく複数点で支持し、 前記変形情 報は、 前記マスク基板の自重による撓みに関する情報を含むことを特徴とする請 求項 1 1に記載の露光方法。
1 5 . 転写用パターンの拡大パターンが分割されて形成される複数枚の 親マスクにそれそれ照明光を照射する照明光学系と、 前記親マスク毎にそのパ夕 —ン像を縮小して、 前記転写用パターンを形成すべきマスク基板上に投影する投 影光学系とを備えた露光装置であって、
前記パターン像の転写位置に対応した前記マスク基板の変形情報を検出する検 出装置と、
前記変形情報に基づいて、 前記パターン像の転写時における前記パターン像と 前記マスク基板との相対位置関係と前記パターン像の投影特性との少なくとも一 方を調整する調整装置とを備えたことを特徴とする露光装置。
1 6 . 前記マスク基板を吸着することなく複数点で支持するステージを 更に備えることを特徴とする請求項 1 5に記載の投影露光装置。
1 7 . 基板上にパターンを転写するために、 前記パターンが形成される マスクを介して照明光で前記基板を露光する方法であって、
前記基板をステージ上で吸着することなく複数点で支持するとともに、 前記基 板上での前記パターンの転写位置に対応する前記基板の自重による橈みに関する 情報に基づいて、 前記パターンの転写時に前記パターンと前記基板との相対位置 関係と前記ノ ターンの転写条件との少なくとも一方を調整することを特徴とする 露光方法。
1 8 . 前記パターンの転写条件は、 前記パターンの投影像を前記基板上 に形成する投影光学系の結像特性を含むことを特徴とする請求項 1 7に記載の露 光方法。
1 9 . 請求項 1, 1 1, 1 7のいずれか一項に記載の露光方法を用いて、 デバイスパターンを有するフォトマスクを製造することを特徴とするフォトマス ク製造方法。
2 0 . 請求項 1 , 1 1 , 1 7のいずれか一項に記載の露光方法を用いて 製造されることを特徴とするフォトマスク。
21. 基板上にパターンを転写するために、 前記パターンが形成される マスクを介して照明光で前記基板を露光する装置であって、
前記基板を吸着することなく複数点で支持するステージと、
前記基板上での前記パターンの転写位置に対応する前記基板の自重による撓み に関する情報に基づいて、 前記パターンの転写時に前記パターンと前記基板との 相対位置関係と前記パターンの転写条件との少なくとも一方を調整する調整装置 とを備えたことを特徴とする露光装置。
22. 請求項 10, 15, 21のいずれか一項に記載の露光装置を用い て、 デバイスパターンを有するフォトマスクを製造することを特徴とするフォト マスク製造方法。
23. 請求項 10, 15, 21のいずれか一項に記載の露光装置を用い て製造されることを特徴とするフォトマスク。
24. 請求項 20又は 23に記載のフォトマスクを用いるデバイス製造 方法。
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