WO2001011125A1 - Procede de fabrication de papier bouffant - Google Patents

Procede de fabrication de papier bouffant Download PDF

Info

Publication number
WO2001011125A1
WO2001011125A1 PCT/JP1999/004188 JP9904188W WO0111125A1 WO 2001011125 A1 WO2001011125 A1 WO 2001011125A1 JP 9904188 W JP9904188 W JP 9904188W WO 0111125 A1 WO0111125 A1 WO 0111125A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
fiber sheet
pattern
net
bulky paper
aperture
Prior art date
Application number
PCT/JP1999/004188
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Shusuke Kakiuchi
Kazuhiro Inaba
Hiroyuki Yanagida
Taeko Hayase
Toshiyuki Suga
Hiroyuki Akai
Takao Koyama
Original Assignee
Kao Corporation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corporation filed Critical Kao Corporation
Priority to EP99933255A priority Critical patent/EP1201796B1/en
Priority to DE69941733T priority patent/DE69941733D1/de
Priority to US09/720,880 priority patent/US6514382B1/en
Priority to PCT/JP1999/004188 priority patent/WO2001011125A1/ja
Publication of WO2001011125A1 publication Critical patent/WO2001011125A1/ja

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/14Making cellulose wadding, filter or blotting paper
    • D21F11/145Making cellulose wadding, filter or blotting paper including a through-drying process
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/006Making patterned paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/14Making cellulose wadding, filter or blotting paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H27/00Special paper not otherwise provided for, e.g. made by multi-step processes
    • D21H27/02Patterned paper

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

明 細 書 嵩高紙の製造方法 技術分野
本発明は、 クッキングペーパー、 ペーパータオル、 ティッシュ、 掃除 用紙製品及び衛生材料等の吸収性基材等に好ましく用いられる嵩高紙の 製造方法に関する。 背景技術
従来の抄紙プロセスには、 繊維シートの形成に細かな開孔部を有する 平滑な紙層形成ベルトや搬送ベルトを用い、 該繊維シートを均一にプレ ス脱水加工する方法、 またはプレス脱水加工を行わずに、 繊維シートを 熱風中を通過させて乾燥させるスル一 ·エア一 · ドライヤーを用いる方 法がある。 しかし、 これらの方法は、 紙の厚みや吸水容量等を顕著に増 大させるレベルには達していない。
また、 乾燥前の濡れた繊維シ一トに吸引によりパターン付けを行い、 その後、 圧縮させずに熱風中を通過させて中間乾燥し、 ヤンキードライ ヤーにて最終乾燥する嵩高紙の製造方法において、 1つの開孔部面積が 0 . 0 0 7 2 m m 2 〜 2 . 1 m m 2 であり、 6 . 4 5 c m 2 あたり 1 0 0〜 3 6 0 0個の開孔部を有する開孔パターン搬送ベルトを用いる方法 (特開昭 5 2 - 2 1 4 0 5号公報) や、 感光性樹脂を用いた所定の開孔 形状部を有する開孔パターン樹脂と、 その補強として従来より用いられ ている抄紙搬送ベルトとを複合化した開孔パターン搬送ベルトを用いる 方法 (特表平 5— 5 0 6 2 7 7号公報および特表平 5— 5 0 6 8 9 3号 公報等) が知られている。 しかしながら、 特開昭 5 2 - 2 1 4 0 5号公報記載の方法は、 相対的 に長い繊維よりなる針葉樹パルプを開孔部中へ偏向させて低密度突起を 形成させることが不可能であった。
また、 特表平 5 - 5 0 6 2 7 7号公報及び特表平 5— 5 0 6 8 9 3号 公報記載の方法では、 開孔部の面積が 3 m m 2 未満だと、 吸引により形 成される低密度突起の容積が小さいため、 十分な厚みや吸水容量、 柔ら かさを発現させることができない。 また、 開孔パターン搬送ベルトの樹 脂部分が多くの反転ロールやヤンキードライヤー表面と強力な圧力のも とでこすれ合うため、 ベルトの寿命の面で問題がある。 また、 取り外し や交換に多大の時間を要し、 通常の紙と、 嵩高紙とを交互に製造したり、 該嵩高紙のパターン形状を簡単に変更して製造するのは不可能であった。 発明の開示
従って、 本発明の目的は、 厚みが大きく、 吸収性が高く、 柔らかさに 優れ、 かつ適度な丈夫さを有する嵩高紙の製造方法を提供することにあ る。
また、 本発明の目的は、 生産性の高い嵩高紙の製造方法を提供するこ とにある。
また、 本発明の目的は、 長期連続操業に対応でき、 通常抄紙生産との 切り替えや、 パターン形状の変更が容易にできる嵩高紙の製造方法を提 供することにある。
本発明者らは、 開孔パターンネッ トを備えたパターン付与工程による パターン付けを、 嵩高紙製造プロセスにおける特定の段階において特定 の熱量を付与して行うことにより、 上記目的が達成され得ることを知見 した。
また、 本発明者らは、 特定の開孔パターンネッ トを備えたパターン付 与工程によるパターン付けを、 嵩高紙製造プロセスにおける特定の段階 において行うことにより、 上記目的が達成され得ることを知見した。 本発明は、 吸引部に沿って周回する開孔パターンネッ トを備えたパ夕 ーン付与工程に、 水分率が 5 0〜 8 5重量%の繊維シートを移送させ、 該繊維シートを上記開孔パターンネッ ト上に保持した状態で吸引すると 共に、 該吸引と同時に又は該吸引の前後に熱量付与部によって該繊維シ 一卜に 5 k c a 1 / k g以上の熱量を付与して、 該繊維シートに該開孔 パターンネッ トに対応するパターン付けをし、 次いで乾燥工程において 乾燥させることによりパターン付けされた嵩高紙を得ることを特徴とす る嵩高紙の製造方法を提供することにより上記目的を達成したものであ る。
また、 本発明は、 乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部および該吸引 部に沿って周回する開孔パターンネッ トを備えたパターン付与工程に、 水分率が 5 0〜 9 9重量%の繊維シートを移送させ、 該繊維シートを上 記開孔パターンネッ ト上に保持した状態で吸引して、 該繊維シートに該 開孔パターンネッ 卜に対応するパターン付けをし、 次いで上記乾燥工程 において乾燥させることによりパターン付けされた嵩高紙を得る嵩高紙 の製造方法であって、
上記開孔パターンネッ 卜が、 搬送用補強ベルト と、 該搬送用補強ベル ト上に配され且つ上記繊維シ一トが堆積される開孔パタ一ン構造体とか ら構成されており、
上記搬送用補強ベルトは、 1つの開孔部面積が 0 . 0 1〜 1 0 m m 2 、 開孔部面積率が 1 0〜 7 0 Q/6、 長手方向の引張強度が 0 k g / c m以 上であり、
上記開孔パターン構造体は、 1つの開孔部面積が 3〜 2 5 m m 2 、 開 孔部面積率が 1 8〜 9 6 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最 小幅が 0. 1〜 5:11111、 厚みが0. 3〜 1. .5 mmであることを特徴と する嵩高紙の製造方法を提供することにより上記目的を達成したもので ある。
また、 本発明は、 乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部および該吸引 部に沿って周回する開孔パターンネッ トを備えたパ夕一ン付与工程に、 水分率が 5 0〜 9 9重量%の繊維シートを移送させ、 該繊維シートを上 記開孔パターンネッ ト上に保持した状態で吸引して、 該繊維シートに該 開孔パターンネッ 卜に対応するパターン付けをし、 次いで上記乾燥工程 において乾燥させることによりパターン付けされた嵩高紙を得る嵩高紙 の製造方法であって、
上記開孔パターンネッ トは、 1つの開孔部面積が 3〜 8mm2 、 開孔 部面積率が 1 5〜 6 5 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最小 幅が 0. 2 ~ 5 mm、 厚さが 0. 5〜 3. 0 mm、 長手方向の引張強度 が 2 0 k gZc m以上であることを特徴とする嵩高紙の製造方法を提供 することにより上記目的を達成したものである。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の嵩高紙の製造方法の第 1の実施形態に用いられる装 置を示す模式図である。
図 2 ( a) は、 開孔パターンネッ トの要部を拡大して示す平面図であ り、 図 2 (b ) は、 図 2 (a) における I 一 I線断面図である。
図 3は、 吸引ドラムにおける繊維シートの吸引の様子を示す要部拡大 図である。
図 4は、 本発明の嵩高紙の製造方法によって得られた嵩高紙の断面の 構造を示す模式図である。
図 5 ( a) は、 第 3実施形態に用いられる開孔パターンネッ トの要部 を拡大して示す平面図であり、 図 5 ( b ) は、 図 5 ( a ) における I 一 I線断面図である。
図 6 ( a ) は、 第 1実施形態に用いられる開孔パターンネッ トの他の 例を示す平面図 〔図 2 ( a ) 相当図〕 であり、 図 6 ( b ) は、 図 6 ( a ) の I 一 I線断面図 〔図 2 ( b ) 相当図〕 である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の嵩高紙の製造方法の好ましい実施形態を、 図面を参照 して詳細に説明する。
図 1には、 本発明の第 1の実施形態に用いられる装置が示されており、 この装置 (抄紙機) 1は、 吸引ドラム 3 4、 水蒸気吹き付けノズル N及 び該吸引ドラム 3 4の周面の一部に沿って周回する開孔パターンネッ ト 3 1を備えたパターン付与工程を、 紙層形成工程と乾燥工程との間に設 置した嵩高紙製造装置であり、 該装置 1は、 原料供給部 1 0、 紙層形成 部 2 0、 パターン付与部 3 0、 乾燥部 4 0及び卷取部 5 0から構成され ている。
上記原料供給部 1 0は、 抄紙原料供給へッ ド 1 1を備えており、 所定 濃度に調製された繊維懸濁液が該抄紙原料供給へッ ド 1 1から上記紙層 形成部 2 0へ供給される。
上記紙層形成部 2 0は、 紙層形成ベルト 2 1及び該紙層形成ベルト 2 1に隣接して設けられている脱水用の吸引ボックス 2 2を備えている。 該紙層形成ベルト 2 1は通常の抄紙機に用いられているワイヤーメッシ ュベルトから成っている。 一方、 該吸引ボックス 2 2は、 該紙層形成べ ルト 2 1上に形成された繊維シート 2の脱水をし、 下流工程の上記バタ ーン付与部 3 0へ搬送される繊維シート 2の水分率を調整している。 ま た、 上記紙層形成部 2 0から次に述べるパターン付与部 3 0及び乾燥部 4 0にかけて、 搬送ピックアップベルト 2 3が走行しており、 上記繊維 シート 2の安定搬送を可能となしている。 吸引ボックス 2 4は、 上記紙 層形成ベルト 2 1から上記搬送ピックアップベルト 2 3への上記繊維シ 一ト 2の転送を担っている。
上記パターン付与部 3 0は、 吸引 ドラム 3 4、 水蒸気吹き付けノズル N及び該吸引ドラム 3 4の周面の一部に沿って周回する開孔パターンネ ッ ト 3 1 を備えている。 図 2 ( a ) 及び (b ) に示すように、 該開孔パ ターンネッ ト 3 1は、 樹脂製のワイヤーメッシュからなる搬送用補強べ ルト 3 3 と、 その外周上に配され且つ上記繊維シート 2が保持される開 孔パターン構造体 3 2 とから構成されている。 上記吸引ドラム 3 4内に は吸引ボックス 3 7が備えられている。 図 1に示すように該吸引ボッ ク ス 3 7は、 上記開孔パターンネッ ト 3 1が吸引 ドラム 3 4の周面に沿つ て走行する部分の内部に配置されており、 これにより該開孔パターンネ ッ ト 3 1 を介して、 その外側から内側に向けてエアの吸引が可能になさ れている。 上記開孔パターンネッ ト 3 1の周回面の外方には、 上記吸引 ボックス 3 7に相対向して水蒸気吹き付けノズル Nが配されており、 繊 維シート 2の幅方向全域に亘つて水蒸気が吹き付けられるようになされ ている。 また、 上記パターン付与部 3 0には、 エアーノズル 3 8および 弱吸引ボックス 3 9が備えられており、 これらによって上記開孔パター ンネッ ト 3 1に貼り付いた繊維シ一ト 2が搬送ピックァップベルト 2 3 へ再転送されることを容易にしている。
上記パターン付与部 3 0において、 水蒸気吹き付けノズル Nは、 所定 温度で且つ所定流速の水蒸気が上記繊維シート 2に吹き付けられるよう になされている。 上述の通り、 該水蒸気吹き付けノズル Nは、 上記吸引 ボックス 3 7と相対向するように配されているので、 本実施形態におい ては、 上記繊維シート 2への水蒸気の吹き付けによる熱量付与と該繊維 シ一ト 2の吸引とが同時に行われる。
ゥエツ ト状態の繊維シ一ト 2を吸引によりパターン付けするためには、 上記開孔パターンネッ ト 3 1、 吸引ボックス 3 4及び水蒸気吹き付けノ ズル Nを備えたパターン付与工程を用いることが重要である。 該パター ン付与工程は、 上記装置 1における紙層形成工程と乾燥工程との間であ ればどの位置に設置してもよい。
上記乾燥部 4 0は、 ドラム状スルー 'エアー ' ドライヤー (以下、 ド ライヤ一と称す) 4 1 を備えており、 ドラム周面の外側から内側に向け て熱風が通過するようになされている。 このドライヤー 4 1の周面には、 網目状ネッ ト 4 2が配設されており、 該ネッ ト 4 2 としては熱風の通過 に支障のない程度の目開きを有するものが用いられる。 また、 このドラ ィヤー 4 1内部の下端部付近に、 吸引ボックス 4 3が配設されることに よって、 上記パターン付与部 3 0から移送されてきた繊維シート 2の上 記網目状ネッ ト 4 2上への転送を容易にしている。
また、 上記卷取部 5 0は、 製造された嵩高紙 3を巻き取るためのワイ ンダ一 5 1 を具備している。
上述の通り、 上記開孔パターンネッ ト 3 1は開孔パターン構造体 3 2 及び搬送用補強ベルト 3 3から構成されている。 開孔パターン構造体 3 は、 熱可塑性樹脂の溶融押し出し成形法によつて作製されたプラスチ ックネッ トであり、 その全面に亘つて円形状の開孔部が多数形成されて おり、 網目状パターンを形成している。 また、 この開孔パターン構造体 3 2は、 搬送用補強ベルト 3 3 と縫製加工により一体化されている。 図 2 ( a ) 及び (b ) に示す開孔パターン構造体 3 2における開孔部 3 5は、 好ましくは 1つの面積が 3〜 2 5 mm 2 である。 該面積が 3 m m 2 以上であれば上記開孔部 3 5中への繊維の偏向が十分となり、 得ら れる嵩高紙内に良好な低密度突起 (後述する低繊維密度の領域に相当す る) を形成することができる。 また、 2 5 mm2 以下とすれば、 吸引に よる繊維の脱落を効果的に防止でき、 嵩高紙に穴が開くことが防止され、 さらに該嵩高紙内に形成される網目状の高密度領域 (後述する高繊維密 度の領域に相当する) を十分に確保でき、 十分な強度を有する嵩高紙が 効率的に得られる。 上記開孔部 3 5の面積は 4〜 1 0mm2 であること が更に好ましく、 5〜8mm2 であることが一層好ましい。
上記開孔部 3 5の面積は、 上記開孔パターン構造体 3 2における開孔 部面積率と関係しており、 上記開孔部 3 5の個々の面積を好ましくは上 述の範囲とすると共に該開孔部 3 5の開孔部面積率を、 嵩高紙の吸収容 量、 風合い及び強度の向上の点から 1 8〜 9 6 %、 特に 4 0〜 8 7 %、 とりわけ 5 0〜 7 5 %とすることが好ましい。 尚、 本明細書にいう開孔 部面積率とは、 上記開孔パターン構造体 3 2において上記開孔部 3 5が 形成されている領域に対して測定された値をいい、 例えば上記開孔部 3 5が形成されていない上記開孔パターン構造体 3 2の左右両側部は上記 開孔部面積率の測定対象領域から除外される。
上記開孔部 3 5の面積は、 上記開孔パターン構造体 3 2において該開 孔部 3 5を形成する (取り囲む) ネッ 卜構成材 3 6 〔図 2 ( a) 及び (b) 参照〕 の幅とも関係しており、 上記開孔部 3 5の個々の面積を好 ましくは上述の範囲とすると共に上記構成材 3 6の平面方向 (即ち、 上 記開孔パターン構造体 3 2を平面視した場合) の最小幅を、 嵩高紙の強 度または風合いの向上の点から 0 · l〜5 mm、 特に 0. 2 ~2mm、 とりわけ 0. 3〜 1 mmとすることが好ましい。 尚、 本明細書にいう上 記構成材の最小幅とは、 該構成材の幅が一定でない場合 〔例えば図 2 (a) 及び (b) に示すように、 上記開孔パターン構造体 3 2が円形の 開孔部を有するような場合〕 には、 該構成材を平面視したときの最狭部 の幅をいい、 平面視して該構成材の幅が一定の場合には当該幅をいう。 また、 上記開孔パターン構造体 3 2の厚み T 〔図 2 (b) 参照〕 、 換 言すれば上記開孔部 3 5の深さは 0. 3〜 1. 5 mmであることが好ま しく、 0. 4〜 1. 0 mmであることが更に好ましく、 0. 5〜0. 8 mmであることが一層好ましい。 上記厚みが 0. 3 mm以上であれば上 記開孔部 3 5中への繊維の偏向を十分にでき、 得られる嵩高紙内に良好 な低密度突起を形成させることが容易となる。 また、 1. 5 mm以下で あれば嵩高紙に穴が開く ことを効果的に防止できる。
上記開孔パターン構造体 3 2は抄紙安定性 (上記開孔パターンネッ ト 3 1に密着した上記繊維シート 2の剝離しやすさ) の面から撥水性であ ることが好ましい。 更に好ましくは、 上記開孔パターン構造体 3 2は、 水に対する接触角が 6 0° 以上、 特に 7 5 ° 以上の撥水性を有している ことが好ましい。 このような開孔パターン構造体を具備する開孔パター ンネッ トを用いることにより、 一旦吸引によるパターン付けによって該 開孔パターンネッ トに貼り付いた繊維シートを他の搬送ベルトに転送さ せる際に該開孔パターンネッ 卜からの剝離性が一層向上し、 高速抄紙に 一層適したものとなる。 上記の撥水性を発現させるために、 開孔パター ン構造体 3 2の材質が親水性である場合には、 撥水コーティ ング処理す ることが好ましく、 具体的にはテフ口ン樹脂やウレタン樹脂等で表面処 理することが挙げられる。 また、 上記開孔パターン構造体に、 ポリオレ フィン系剝離剤、 高級脂肪酸系剝離剤または鉱物油系剝離剤等の剝離剤 をスプレー添加することによっても剝離性を改善することができる。 上 記接触角は、 協和界面科学社製の CONTACT ANGLEMETER CA-D を用い、 温 度 2 5°Cにおいて、 開孔パターン構造体の小片サンプル板 ( 7 6 mmx 2 6 mm) に水 1 0マイクロリツ トルをシリンジにて滴下後、 すばやく 測定して得られたものである。
上記開孔パターン構造体 3 と一体化させて用いられる搬送用補強べ ルト 3 3は、 多数の開孔部 3 3 ' が形成されたものであり、 開孔パター ンネッ ト 3 1の強度を高めるために用いられるものである。 この目的の ために、 搬送用補強ベルト 3 3の長手方向 (周回方向) の引張強度は、 抄紙機や加工機における開孔パターンネッ 卜の安定走行の点で、 好まし くは 2 0 k g/c m以上であり、 更に好ましくは 4 0 k g/c m以上、 一層好ましくは 6 0 k g/c m以上である。 上記引張強度は、 引張強度 試験機を用いた破断強度の測定から求められ、 その条件は試料片の幅 1 0 mm、 チヤック間距離 1 0 0 mm、 引張速度 6 0 mm/分である。 ま た、 搬送用補強ベルト 3 3は、 その 1つの開孔部 3 3 * の面積が、 上記 開孔パターン構造体 3 2の開孔部 3 5中への繊維の偏向を発現させるの に十分な通過風量及び搬送用ベルトとしての十分な強度を確保する点で、 好ましくは 0. 0 1〜 l mm2 となっている。 得られる嵩高紙内の低密 度突起部分に穴が開くのを効果的に防止するためには、 該面積を 0. 0 2〜 1 mm2 、 特に 0. 0 3〜◦ . 3 mm2 とすることが好ましい。 ま た、 上記搬送用補強ベルト 3 3は、 その開孔部面積率が、 上記開孔パタ ーン構造体 3 2の開孔部 3 5中への繊維の偏向を発現させるのに十分な 通過風量が得られ、 また、 搬送用ベルトとしての十分な強度が得られる 観点から、 好ましくは 1 0〜 7 0 %であり、 1 5〜 5 0 %が更に好まし く、 1 8〜 2 5 %が一層好ましい。 更に、 上記搬送用補強ベルト 3 3は、 その構成材 3 3 " の平面方向の最小幅が 0. 0 5〜 l mm、 特に 0. 1 0〜0. 3 0 mmとされていることが好ましい。 上記搬送用補強ベルト 3 3 としては、 通常の抄紙 ·加工用の搬送ベルトとして用いられている、 線状体の織物からなるメッシュベルトものと同様のものが使用される。 本実施形態の上記開孔パターン構造体 3 2 と上記搬送用補強ベルト 3 3 とを一体化するための縫製加工は、 上記搬送用補強ベルト 3 3 と上記 開孔パタ一ン構造体 3 2 との間に隙間ができないようにすることが好ま しい。 尚、 一体化の方法は、 縫製加工に限られず、 例えば熱融着加工や、 搬送用補強ベルト 3 3上に感光性樹脂を用いて開孔パターン構造体 3 2 を形成してもよい。
図 1に示す装置 1 を用いた嵩高紙の製造方法について更に説明すると、 まず、 繊維懸濁液を上記抄紙原料供給へッ ド 1 1から上記紙層形成ベル ト 2 1上に供給し、 該紙層形成ベルト 2 1上に繊維を堆積させて、 ゥェ ッ ト状態の繊維シート (紙層) 2を形成する。 尚、 上記繊維懸濁液の濃 度に特に制限は無く、 紙層形成工程を安定に行い得る範囲の中から適宜 選択することができる。
次いで、 上記繊維シート 2中に含まれている水分を吸引ボックス 2 2 により脱水して、 下流の工程である上記パタ一ン付与工程に移送される 前の該繊維シート 2の水分率を所定の値とする。 該水分率は、 該パター ン付与工程において該繊維シート 2に十分なパターン付けを可能とする ために、 該繊維シート 1 の重量 (即ち、 湿潤状態の重量) の 5 0〜 8 5 重量%とし、 好ましくは 6 5〜 7 5重量%とする。 水分率をこの範囲に することで、 吸引による繊維配向が効果的に行なわれ、 また熱量付与:二 よる水分の温度上昇効果が十分なものとなる。
所定の水分率に調整された上記繊維シ一ト 2は、 上記紙層形成ベル:、 1から分離すると共に上記開孔パターンネッ ト 3 1における開孔パ夕 ーン構造体 3 2上へと移送される。 周回する上記開孔パターンネッ 卜 3 1 の内周に設置された吸引ドラム 3 4 においては、 該開孔パターンネッ ト 3 1 を介して、 その外部から内部に向けて上記吸引ボックス 3 7によ りエアが吸引されている。 従って、 上記繊維シート 2のうち、 上記開孔 パターン構造体 3 2中の開孔部 3 5上に位置している領域 (この領域を 「領域 A」 という) は、 図 3に示すように、 上記吸引によって、 上記開 孔部 3 5内に食い込み、 上記吸引ボックス 3 7の内部に向けて厚みを増 した凸状の形状となる。 また、 領域 Aは、 吸引前に比して、 構成繊維の 繊維密度が低くなつた低繊維密度の領域となる。 この場合、 上記開孔パ ターン構造体 3 2の下部には、 該開孔パターン構造体 3 2よりも目の細 かい搬送用補強ベルト 3 3が配設されているので、 領域 Aにおける厚み の急激な増加 (急激な低密度化) は該搬送用補強ベルト 3 3によって規 制され、 領域 Aに大きな穴が開いたり、 或いは上記繊維シート 2が破れ るようなことはない。
一方、 上記繊維シート 2のうち、 上記開孔パターン構造体 3 2の構成 材 3 6上に位置している部分及びその近傍 (この領域を 「領域 B」 とい う) は、 上記吸引によって上記構成材 3 6に押し付けられて圧縮される ので、 吸引前に比して、 その厚みが若千小さくなると共にその繊維密度 が若干大きくなる。 即ち、 領域 Bは、 領域 Aに対して相対的に高繊維密 度の領域となる。 斯かる高繊維密度の領域は、 得られる嵩高紙における 上記低繊維密度の領域に起因する引張強度の低下傾向を抑制する作用を 有する。 特に、 上述の通り、 上記開孔パターン構造体 3 2は連続した網 目状パターンから形成されているので、 上記高繊維密度の領域も連続し た網目状パターンとなり、 得られる嵩高紙の引張強度が一層向上する。 上記繊維シート 2には、 上記吸引と共に水蒸気吹き付けノズル Nによ つて水蒸気が吹き付けられ、 該繊維シ一ト 2に 5 k c a 1 / k g以上の 熱量が付与される。 これによつて該繊維シート 2中の水の温度が上昇し、 乾燥されるまでの時間が短くなることで上記の領域 A及び領域 Bの保形 性が高まると共に水蒸気の吹き付け圧によって領域 A及び領域 Bが形成 され易くなり、 該繊維シート 2へのパターン付けが一層明瞭なものとな る。 上記繊維シ一ト 2へ付与される熱量が 5 k c a 1 / k gに満たない と、 該繊維シート 2に含まれる水の温度上昇が十分でなく、 該繊維シ一 ト 2へのパターン付けが十分になされない。 上記繊維シート 2へ付与さ れる熱量の好ましい範囲は 1 0〜 7 0 k c a 1 /k gである。 本明細書 において、 上記熱量は、 熱量が付与される直前における含水状態の該繊 維シート 1 k gに対して付与された熱量を示す。 熱量の算出は、 パルプ の比熱を 0. 4 c a 1 /g、 水の比熱を 1. O c a l /gとし、 熱量付 与部通過前、 通過後の繊維シート 2の温度差および熱量付与部通過前の 水分率に基づき算出される。 即ち、 熱量付与部通過前の繊維シート 2の 水分率を X (重量%) 、 熱量付与部通過前後の温度差を t C) とする と、 該繊維シ一ト 2に対して付与された熱量 Q (k c a 1 /k g ) は、 下記式で表わされる。
Q= { 0. 4 ( 1 - X / 1 0 0 ) + x/ 1 0 0 } x t 上記繊維シート 2に吹き付けられる水蒸気の温度および流速は、 該繊 維シート 2に付与される熱量が上述した値以上となる限りにおいて特に 制限されないが、 一般的な範囲として、 ノズルから出た直後の水蒸気の 温度が 1 0 0 °C以上であることが好ましく、 流速は 2 m/ s e c以上、 特に 5 mZ s e c以上であることが好ましい。 尚、 本実施形態において は、 上記繊維シート 2への熱量の付与手段として水蒸気吹き付けを用い ているが、 これ以外の手段、 例えば熱風の吹き付けを用いることもでき、 この場合の熱風の温度は 5 0〜 3 0 0 T:、 特に 1 0 0〜 2 5 0 °Cである ことが好ましく、 流速は 1 m/ s e c以上、 特に 5 m/ s e c以上であ ることが好ましい。 また、 水蒸気ノズルまたは熱風ノズル噴出口と繊維 シ一ト 2の距離は、 短いほど通過流速が大きく付与される熱量も多くな るが、 2 0〜2 0 0mmが好適である。
このようにして、 上記開孔パターンネッ ト 3 1が上記吸引ドラム 3 4 の周面の一部に沿って走行する間に、 上記繊維シート 2には、 上記開孔 パターン構造体 3 2の網目状パターンに対応するパターン付けが行われ る。 尚、 上記パターン付与工程における上記吸引ボックス 3 7の吸引力は、 上記繊維シート 2の坪量や水分率等にもよるが、 一般的な範囲としては、 - 1 0〜一 1 0 O k P aであることが好ましく、 — 1 5〜一 7 0 k P a であることが更に好ましい。
上記パターン付与工程において所定のパターン付けがされた上記繊維 シート 2は、 次いで乾燥工程としてのドラム状スルー 'エア一 ' ドライ ャ一4 1内に導入され、 熱風中を通過することにより乾燥される。 この 際、 通常の抄紙プロセスで一般に行われている圧密化工程は、 嵩高紙の 嵩高性が損なわれないようにするため行われない。
上記ドライヤー 4 1がほぼ一回転する間に上記繊維シ一:、は乾燥され て最終製品である嵩高紙 3が得られる。 得られた嵩高紙 3は、 上記卷取 部 5 0における上記ワインダー 5 1によって卷き取られる。
以上の通り、 本実施形態によれば、 吸引部、 熱量付与部および開孔パ ターンネッ トを備えたパターン付与工程を乾燥工程の前に設置し、 上記 吸引部付近での熱量付与により、 パターン成形性がより優れ、 嵩高性、 吸収性に富んだ嵩高紙が得られる。
また、 図 1に示す装置及びそれを用いた製造方法により、 ( 1 ) 〜 ( 4 ) の利点もある。
( 1 ) 上記開孔パターンネッ ト 3 1は、 吸引ドラム 3 4の周面の一部に 沿って周回するのみなのでそれ程長いネッ トを製造する必要がない。
( 2 ) 上記開孔パターンネッ ト 3 1を取り替えるだけの簡単な操作で、 上記繊維シー卜 2に付与されるパターン形状の変更が容易にできる。
( 3 ) 上記開孔パターンネッ ト 3 1を乾燥工程内に導かないので、 長時 間連続使用しても劣化しにく く、 その耐用年数が長くなる。 ( 4 ) 上記 パターン付与部 3 0全体を移動させて上記開孔パターンネッ ト 3 1を繊 維シート 2の走行パスから外すことで、 通常抄紙の生産も容易にでき、 通常抄紙の生産との切り替えが簡単である。
このようにして得られた嵩高紙の断面の構造を模式的に図 4に示す。 図 4に示すように、 上述の方法で得られた嵩高紙 3には、 低繊維密度 の領域 Aと高繊維密度の領域 Bとが存在している。 該領域 Aは、 上記開 孔パターン構造体 3 2における開孔部 3 5に対応して形成されたもので あり、 厚みが相対的に大きくなつている。 一方、 該領域 Bは上記開孔パ ターン構造体 3 2における開孔部 3 5を取り囲む構成材 3 6に対応して 形成されたものであり、 厚みが相対的に小さくなつている。 その結果、 上記嵩高紙 3は凹凸形状の構造を有し極めて嵩高となり、 厚みが大きく なる。 従って、 吸収性が高く、 柔らかさに優れたものとなる。 また、 強 度の高い上記領域 Bが連続した網目状パターンとなっているので、 上記 嵩高紙 3は適度な強度も有する。
上記嵩高紙 3を構成する繊維としては繊維長 1 O m m以下、 特に 0 . 5 〜 5 m mの短繊維が好ましく用いられる。 斯かる短繊維としては、 例 えば針葉樹や広葉樹の化学パルプ、 半化学パルプ及び機械パルプ等の木 材パルプ、 これら木材 、°ルプを化学処理したマーセル化パルプ及び架橋 パルプ、 麻や綿等の非木材系繊維並びにレーヨン繊維等の再生繊維のよ うなセルロース系繊維;並びにポリエチレン繊維、 ボリプロピレン繊維、 ポリエステル繊維及びポリアミ ド繊維のような合成繊維等が挙げられる。 これらの繊維のうち、 製品のコスト、 強度、 抄紙適性等の観点から、 木 材パルプ、 非木材パルプ、 レーヨン繊維等のセルロース系繊維を用いる ことが好ましい。 とりわけ、 製品コストの観点から、 木材バルブが一層 好ましい。 これらの短繊維は、 上記嵩高紙 3を構成する繊維全体に対し て 5 0 〜 1 0 0重量%用いられることが好ましく、 7 0 〜 1 0 0重量0/ 用いられることが更に好ましい。
上記嵩高紙 3をクッキングペーパー、 ペーパータオル、 ティッシュ等 の吸収性基材ゃ洗浄剤等を含浸させて用いる清掃用シートとして用いる 場合には、 繊維全体に対して上記セルロース系繊維を 5 0〜 1 0 0重量 %含有させることが好ましい。 また、 これに加えて、 湿潤強度を発現さ せるためにポリアミ ドアミン ·ェピクロルヒ ドリン樹脂等の湿潤紙力増 強剤を添加することも好ましい。 かかる湿潤紙力増強剤は、 嵩高紙全量 に対して一般に 0 . 1〜 1 . 0重量%添加されることが好ましい。 また、 より高い湿潤強度を発現させるために、 上述のポリアミ ドアミン 'ェピ クロルヒ ドリ ン樹脂にカルボキシメチルセルロース等のァニオン系ポリ マーや両性ポリアクリルアミ ド等の両性ポリマーを適量混合した湿潤紙 力増強剤を用いることも好ましい。
次に、 本発明の第 2及び第 3の実施形態について説明する。 第 2及び 第 3実施形態に関し、 上述した第 1実施形態と同じ点については特に説 明しないが、 第 1実施形態に関し詳述した説明が適宜適用される。 また、 図 5において、 図 1〜図 4 と同じ部材には同じ符号を付してある。
第 2実施形態が第 1実施形態と異なる点は、 第 1実施形態において繊 維シート 2に対して行った熱量の付与を行わず、 上述した搬送用補強べ ルト 3 3 と開孔パターン構造体 3 2 とからなる開孔パターンネッ ト 3 1 のみによって繊維シート 2にパターン付けをする点である。 また、 第 2 実施形態では、 パタ一ン付与工程に移送される前の繊維シ一トの水分率 を 5 0〜 9 9重量%、 好ましくは 6 5〜 9 0重量%、 更に好ましくは 7 _0〜 8 5重量%とする。 上記搬送用補強ベルトは、 1つの開孔部面積が 0 . 0 1〜 1 0 m m 2 、 開孔部面積率が 1 0〜 7 0 %、 長手方向の引張 強度が 2 0 k g / c m以上であり、 上記開孔パターン構造体は、 1つの 開孔部面積が 3〜 2 5 m m 2 、 開孔部面積率が 1 8〜 9 6 %、 パターン を形成する構成材の平面方向の最小幅が 0 . l〜 5 m m、 厚みが 0 . 3 - 1 . 5 m mである。 熱量の付与と開孔パターンネッ ト 3 1 とを併用す ると、 繊維シ一ト 2に十分なパターン付けが出来ることは上述の通りで あるが、 後述する実施例からも明らかな通り、 開孔パターンネッ ト 3 1 のみでも繊維シート 2へのパターン付けが可能である。
第 3実施形態においても、 第 2実施形態と同様に開孔パターンネッ ト のみで繊維シートにパターン付けを行う。 また、 パターン付与工程に移 送される前の繊維シートの水分率を 5 0〜 9 9重量%、 好ましくは 6 5 〜 9 0重量%、 更に好ましくは 7 0〜 8 5重量%とする。 但し、 開孔パ ターンネッ トとして、 1つの開孔部面積が 3〜 8 mm2 、 開孔部面積率 が 1 5〜 6 5 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最小幅が 0. 2〜 5 mm、 厚さが 0. 5〜 3. 0 mm、 長手方向の引張強度が 2 0 k g / c m以上であるものを用いる。
更に詳述すると、 開孔パターンネッ ト 3 1は、 図 5 ( a ) 及び (b ) に示すように、 樹脂製の線状体を織って形成されたネッ トであり (本実 施形態においては平織ネッ ト) 、 その全面に亘つて正方形の開孔部 3 5 が多数形成されており、 網目状パターンを形成している。
図 5 ( a) 及び (b ) に示す開孔パターンネッ ト 3 1における開孔部 3 5は 1つの面積が 3〜 8 mm2 であり、 4〜 7 mm2 であることが好 ましい。 該面積が 3 mm2 に満たないと上記開孔部 3 5中への繊維の偏 向が十分でなく、 得られる嵩高紙内に良好な低密度突起を形成させるに 至らない。 また、 8 mm2 を超えると吸引による繊維の脱落が生じ、 得 られる嵩高紙に穴が開きやすくなり、 さらに該嵩高紙内に形成される網 目状の高密度領域の面積が小さくなり十分な強度を有する嵩高紙が得ら れなくなる。
上記開孔パターンネッ ト 3 1における開孔部面積率は 1 5〜 6 5 %で ある。 該開孔部面積率が 1 5 %に満たないと、 上記低密度突起を形成す る領域全体の面積が小さくなり、 吸収容量が高く、 風合いに優れた嵩高 紙を得ることができない。 該開孔部面積率が 6 5 %を超えると、 上記高 密度領域を形成する領域全体の面積が小さくなり、 十分な強度を有する 嵩高紙が得られなくなる。 上記開孔部面積率は、 3 5〜 6 0 %であるこ とが好ましい。
上記開孔パターンネッ ト 3 1におけるネッ ト構成材 3 6の平面方向の 最小幅は 0. 2〜 5 mmである。 該幅が 0. 2 mmに満たないと、 得ら れる嵩高紙内に形成される網目状の高密度領域の線幅が細くなりすぎて、 十分な強度を有する嵩高紙が得られない。 5 mmを超えると、 得られる 嵩高紙内に形成される網目状の高密度領域の線幅が太くなり過ぎて硬い 風合いの紙となってしまう。 上記構成材 3 6の平面方向の最小幅は、 0. 4〜 3 mmであることが好ましく、 0. 5〜 2 mmであることが更に好 ましい。
また、 上記開孔パターンネッ ト 3 1の厚み T 〔図 5 (b ) 参照〕 は 0. 5〜3. 0 mmであり、 0. 7〜 2. 5 mm、 特に 1. 0〜 2. 0 mm であることが好ましい。 上記厚み Tが 0. 5 mmに満たないと上記開孔 部 3 5中への繊維の偏向が十分でなく、 得られる嵩高紙内に良好な低密 度突起を形成させるには至らない。 3. 0 mmを超えると上記開孔部 3 5中への繊維の偏向状態が一定となってしまい、 さらに高吸引時には得 られる嵩高紙に穴が開きやすくなる。
第 1及び第 2実施形態と同様に、 上記開孔パターンネッ ト 3 1は抄紙 安定性の面から撥水性であることが好ましい。 更に好ましくは、 上記開 孔パターンネッ ト 3 1は、 水に対する接触角が 6 0 ° 以上、 特に 7 5 ° 以上の撥水性を有していることが好ましい。
上記開孔パターンネッ ト 3 1は、 基本的に単独で周回するように用い られるので、 周回に耐え得るに十分な強度を有していることが必要とさ れる。 この目的のために、 開孔パターンネッ ト 3 1の長手方向 (周回方 向) の引張強度は、 2 0 k g Z c m以上とされており、 好ましくは 4 0 k g / c m以上、 更に好ましくは 6 0 k g Z c m以上とされている。 該 引張強度が 2 0 k g / c mに満たないと抄紙機や加工機における開孔ハ ターンネッ トの安定走行が不能になる。
上記開孔パターンネッ ト 3 1 としては、 上述の範囲の開孔部面積、 開 孔部面積率、 厚さ及び引張強度を有し、 且つ構成材の平面方向の最小幅 が上述の範囲のものであれば、 通常の抄紙 ·加工用の搬送ベルトとして 用いられている線状体の織物からなるプラスチックネッ トと同様のもの を使用できる。 またガラス繊維、 ケプラー繊維、 金属製の糸等から構成 されるネッ トも使用できる。
第 2及び第 3実施形態の方法によれば、 第 1実施形態の方法において 述べた上記利点 ( 1 ) 〜 ( 4 ) に加え、 上記開孔パターンネッ ト 3 1 を 乾燥工程内に導く こと無く上記繊維シートのパターン付けができるので、 2 5 0 °C以下の軟化点を有する非耐熱性の材質から成る開孔パターンネ ッ トを使用できるという利点もある。
本発明は、 上記実施形態に制限されない。 例えば、 第 1実施形態にお ける水蒸気吹き付けノズル Nを、 繊維シート 2の搬送方向に対して、 吸 引ボックス 3 7よりも上流側あるいは下流側に設置して、 該吸引ボック ス 3 7による吸引の前あるいは後に該繊維シ一ト に熱量を付与しても よい。
また、 第 1実施形態で用いられた、 開孔パターン構造体と搬送用補強 ベルトとを一体化した開孔パターンネッ 卜に代えて、 第 3実施形態で用 いられるような一枚のワイヤ一メッシュベルトのみからなる開孔パター ンネッ トを用いてもよい。
第 3実施形態に用いられる上記開孔パターンネッ トとしては、 図 5 ( a ) 及び (b ) に示す正方形の開孔部を有するものの他に、 長方形ま たはその他の形状を有する開孔部を有するもの、 或いはこれらの形状を 任意に組み合わせたもの等を用いることもできる。 また、 上記開孔パタ —ンネッ トを、 他のメッシュベルト等と併用してもよい。
また、 上述の各実施形態で用いられる装置においては、 上記乾燥部 4 0 と卷取部 5 0 との間にヤンキードライヤーを設置すると共に、 該ヤン キ一ドライヤーの出口にクレービングドクターを並設して、 得られる嵩 高紙の風合いを一層向上させてもよい。 尚、 この場合には、 上記ドライ ヤー 4 1における上記繊維シ一トの乾燥の程度を下げておく ことが好ま しい。
また、 上述の各実施形態では、 抄紙機のライン内で形成されたゥエツ ト状態の繊維シートにパターン付けする場合 (インラインでのパターン 付け) を例にとり説明したが、 これに代えて、 一旦通常抄紙を行い該通 常抄紙により得られた紙を、 再湿潤させて上記水分率の繊維シートとな し、 次いで開孔パターンネッ 卜が吸引部に沿って周回するようになされ ている装置を用いて該繊維シ一トにパターン付け (オフライ ンでのバタ —ン付け) をしてもよい。
また、 上記嵩高紙の製造方法に関して特に詳述しなかった点について は、 従来公知の抄紙方法に関する説明が適宜適用される。
また、 本発明によれば下記のものも併せて提供される。
乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部、 熱量付与部および該吸引部に 沿って周回する開孔パターンネッ トを備えたパターン付与部を具備する ことを特徴とする嵩高紙製造装置。
水分率が 5 0〜 9 9重量%の繊維シートを保持した状態で、 吸引によ つて該繊維シートにパターン付けを行うための、 多数の開孔部を有する 開孔パターンネッ 卜であって、
上記開孔パターンネッ 卜が、 搬送用補強ベルトと、 該搬送用補強ベル ト上に配され且つ上記繊維シ一トが保持される開孔パタ一ン構造体とか ら構成されており、
上記搬送用補強ベルトは、 1つの開孔部面積が 0. 0 1〜 1 0 mm2 、 開孔部面積率が 1 0〜 7 0 %、 長手方向の引張強度が 2 O k g/ c m以 上であり、
上記開孔パターン構造体は、 1つの開孔部面積が 3〜 2 5 mm2 、 開 孔部面積率が 1 8〜 9 6 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最 小幅が 0. 1〜
Figure imgf000023_0001
、 厚みが0. 3〜 1 . 5 mmであることを特徴と する開孔パターンネッ ト。
乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部および該吸引部に沿って周回す る開孔 、'ターンネッ トを備えたパターン付与部を具備する嵩高紙製造装 ¾であって、
上記開孔パターンネッ 卜が、 搬送用補強ベルトと、 該搬送用補強ベル ト上に配され且つ上記繊維シ一トが保持される開孔パターン構造体とか ら構成されており、
上記搬送用補強ベルトは、 1つの開孔部面積が 0. 0 1〜 1 0 mm2 、 開孔部面積率が 1 0〜 7 0 Q/、 長手方向の引張強度が 2 0 k g / c m以 上であり、
上記開孔パターン構造体は、 1つの開孔部面積が 3〜 2 5 mm2 、 開 孔部面積率が 1 8〜 9 6 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最 小幅が 0. l ~ 5 mm、 厚みが 0. 3〜 1 . 5 mmであることを特徴と する嵩高紙製造装置。
水分率が 5 0〜 9 9重量%の繊維シートを保持した状態で、 吸引によ つて該繊維シートにパターン付けを行うための、 多数の開孔部を有する 開孔パターンネッ 卜であって、
上記開孔パターンネッ トは、 1つの開孔部面積が 3〜 8 mm2 、 開孔 部面積率が 1 5〜 6 5 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最小 幅が 0. 2〜 5 mm、 厚さが 0. 5 ~ 3. 0 mm、 長手方向の引張強度 が 2 0 k g / c m以上であることを特徴とする開孔パターンネッ ト。 乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部および該吸引部に沿って周回す る開孔ノ、。ターンネッ トを備えたパターン付与部を具備する嵩高紙製造装 置 あって、
上記開孔パターンネッ トは、 1つの開孔部面積が 3〜 8 mm2 、 開孔 部面積率が 1 5〜6 5 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最小 幅が 0. 2〜 5 mm、 厚さが 0. 5〜 3. 0 mm、 長手方向の引張強度 が 2 0 k g/c m以上であることを特徴とする嵩高紙製造装置。 実 施 例
以下、 実施例により本発明の有効性を例証する。
〔実施例 1〕
針葉樹晒クラフ トパルプ (NB K P、 重量平均繊維長: 2. 3 5 m m) 6 0重量%ぉよび広葉樹晒クラフ トパルプ (L B K P、 重量平均繊 維長: 0. 7 4 mm) 4 0重量%からなる混合パルプ原料をリファイナ 一にてカナディアン ' スタンダード ' フリ一ネス ( C S F ) 6 4 0 m l にまで叩解した。 このパルプ原料を 2重量0 /6に分散したスラリーに、 湿 潤紙力増強剤としてのポリアミ ドアミ ン · ェピクロルヒ ドリ ン樹脂 WS - 5 7 0 (日本 PMC社製) を 0. 6重量% (対パルプ重量%) 、 乾燥 紙力増強剤および上記ポリアミ ドアミン 'ェピクロルヒ ドリ ン樹脂の歩 留まり向上剤としてのカルボキシメチルセルロース (WS— A、 第一ェ 業製薬) をそれぞれ 0. 2 5重量% (対パルプ重量%) 添加して抄紙原 料とした。 調製された抄紙原料を用いて、 図 1に示す抄紙機を用いて嵩 高紙を製造した。 尚、 図 1における紙層形成ベルト 2 1 として、 縦 9 0 メ ッシュ /ィ ンチ X横 8 5メ ッシュ Zィンチのポリエステル製 1 , 4 一 サテン織りベルトを使用した。
図 1に示す抄紙機の抄紙原料供給へッ ド 1 1より上記抄紙原料を 0. 1重量%に希釈して紙層形成ベルト 2 1上へ供給し、 吸引ボックス 2 2 で吸引脱水して水分率 7 5重量%の繊維シート 2を形成した。 次いで繊 維シート 2を、 吸引 ドラム 3 4の周面の一部に沿って周回する開孔パタ —ンネッ ト 3 1へ移送し、 該吸引 ドラム 3 4に備えられた吸引ボックス 3 7により一 4 6. 5 k P aで吸引すると共に該吸引ボッタス 3 7に相 対向するように該開孔パターンネッ ト 3 1 の外周に配された水蒸気吹き 付けノズル Nから繊維シートに水蒸気を吹き付けて、 所定のパターンを 付与した。 この際に繊維シートに付与された熱量は 1 4. 4 5 k c a 1 /k gであった。 上記開孔パターンネッ ト 3 1 としては、 図 2 ( a ) 及 び (b ) に示される円形の開孔部形状を有し、 1つの開孔部面積 7. 1 mm2 、 開孔部面積率 6 5. 3 %、 開孔部を形成する構成材の幅 0. 7 mm、 厚み 0. 7 1 mmであり、 溶融押し出し成型法によって作製され たポリプロピレン製樹脂ネッ ト 3 2 と、 1つの開孔部面積 0. 0 2 3 m m2 、 開孔面積率 1 8. 8 %、 長手方向の引張強度 6 7. 7 k g /c m の搬送用補強ベルト (日本フィルコン社製、 O S— 8 0 ) 3 3 とを縫製 加工にて一体化したものを用いた。 このポリプロピレン製樹脂の水に対 する接触角は 9 2 ° であり、 該樹脂ネッ ト 3 2からの繊維シート 2の剝 離が良好なようになされている。 尚、 嵩高紙を製造する際の抄紙速度は 1 5 0 m/m i nでめった。
パターン付与された繊維シ一ト 1は、 弱吸引ボックス 3 9の弱い吸引 により搬送ピックアップベルト 2 3へ転送されてドライヤー 4 1へ導入 される。 該ドライヤー 4 1内で繊維シート 2を 2 5 0 °Cの熱風を通過さ せて乾燥し、 坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙 3を得た。 〔実施例 2〕
水蒸気の流量を調節して繊維シートに 8. 5 0 k c a 1 /k gの熱量 を付与する以外は実施例 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を 製造した。
〔実施例 3〕
水蒸気の流量を調節して繊維シー卜に 2 9. 7 5 k c a 1 /k gの熱 量を付与し、 且つ開孔パターンネッ ト 3 1 として図 6 ( a) 及び (b ) に示すような正方形の開孔部形状を有し、 且つウレタン樹脂コーティン グされた感光性樹脂 (PVA及びテトラゾニゥム塩) よりなる開孔パ夕 ーン構造体 3 2を、 搬送用補強ベルト (日本フィルコン社製、 O S— 8 0 ) 3 3上に形成したものを用いる以外は実施例 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を製造した。
〔実施例 4〕
水蒸気の流量を調節して繊維シー卜に 3 2. 3 0 k c a 1 /k gの熱 量を付与し、 且つ開孔パタ一ンネッ ト 3 1 として一枚のワイヤーメッシ ュベルトのみを用い、 吸引ボックス 3 7により一 3 3 k P aで吸引する 以外は実施例 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を製造した。 上記ワイヤーメッシュベルトは、 樹脂製の線状体を織って形成された ネッ トであり (本実施例においては平織ネッ ト) 、 その全面に亘つて正 方形の開孔部 3 5が多数形成されており、 網目状パターンを形成してい る。 つまり、 一枚で実施例 1における開孔パターン構造体 3 2及び搬送 用補強ベルト 3 3の機能を果している。 〔実施例 5〕
同一の水蒸気吹き付けノズル Nから、 繊維シートに 2 0 0°Cの熱風を 吹き付けて 1 1. 0 5 k c a 1 /k gの熱量を付与する以外は、 実施例 4 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を製造した。 上記実施例の製造条件を表 1にまとめて示す。 また、 上記実施例の嵩 高紙について、 厚み、 強度および吸収性を調べるために、 平均乾燥厚み ( 3 g/cm2 荷重下、 2 3 g/cm2 荷重下) 、 平均湿潤厚み ( 3 g /c m2 荷重下、 1 3 g/c m2 荷重下) 、 乾燥引張強度 (MD、 C D) 、 湿潤引張強度 (MD、 C D) 、 単位面積あたりの飽和吸水量を以 下の方法にて測定した。 その結果を表 2に示す。
<平均乾燥厚み >
ォザキ製作所社製の厚み計 (R 5— C) を用いて、 5 cmx 5 cmの 底面を有する 7 5 gのァクリル板を一枚の嵩高紙の上に置いて 3 g/c m2 荷重下の乾燥平均厚みを測定した。 また、 上記アクリル板の上に更 に 5 0 0 gのおもりを載せて 2 3 g/cm2 荷重下の平均乾燥厚みを測 定した。 く平均湿潤厚み >
嵩高紙を 7 c mx 7 cmに裁断して大量の水に 5秒間浸した後、 1 0 秒間水を切ってから平均乾燥厚みの場合と同様にして平均湿潤厚みを測 定した。 ぐ乾燥引張強度〉
嵩高紙を幅 2 5 mm、 長さ 1 0 0 mmの短冊状に裁断した後、 速やか に万能圧縮引張試験機 (オリエンティック社製、 RTM— 2 5 ) を用い て、 引張速度 3 0 0 mm/m i n、 試験片つかみ間隔 5 Ommの条件で 破断時の強度を測定した。 なお、 表 2中、 MDは抄紙機の流れ方向の強 度を示し、 C Dはそれに直交する方向の強度を示す。
<湿潤引張強度 >
嵩高紙を幅 2 5 mm. 長さ 1 0 O mmの短冊状に裁断し、 大量の水に 5秒間浸した後、 1 0秒間水を切ってから、 乾燥引張強度と同様の方法 で破断時の強度を測定した。
<飽和吸水量 >
嵩高紙を 7 cmx 7 c mに裁断して大量の水に 2 0秒間浸した後、 3 0秒間水を切ってから、 嵩高紙に吸収された水の重量 (g / 4 9 c m2 ) を天秤にて測定した。
表 1
旃 例
1 2 3
吸弓 1部 ¾Μ養シ-トの水分率 (½) 7 7 7 7 R
吸引部翻 ίίの纖シ-ト ¾ CO ? 0 VJ \J 熱 量 付 与 源 小 7k 茶 ίτ¾ メ , 7」kゝ ¾ ^メ、 7k、 ¾ ^¾. メϊ、 7k、 茶^ ½メf 孰 吸引部顧麦の瞧シト ¾ CO Q 71 Q 00 U υ ϋ 0 Q 0 0 パタ- X寸け時 (7) (寸 ¾M (kcal/kg) 丄 4, 4 o.0 U Q 7 F; Q 0 Q Π 丄 1, U 3 ノ、'夕一ン付け時の吸弓 1力 (kPa) — A
4 D. J 0. J _ ^ 0 Q 0 開 開 孔 部 形 状 円 形 円 形 正 方 形 正 方 形 正 方 形 孔 1個の Γ幵 TO晒積 (mm2) 7.1 7.1 7.0 3.7 3.7 開 孔 面 積 率 (%) 65.3 65.3 80.7 46.2 46.2 夕 構成材の最小幅 (mm) 0.7 0.7 0.2 0.9 0.9
! 厚 み (mra) 0.71 0.71 0.55 1.8 1.8 ン P V A +
材 質 ボリプ叱レン鑭 ボリブ レン鑭 ポリエステル樹脂 ボリエステル樹脂
テトラ'/二1) US
、th 撥 水 処 I 法 ― ― ウレタン樹脂 ― 一
コーティ ング
体 水に対する (° ) 92 92 83 77 77 mm 1個の Γ歼 TOE積 (mm2) 0.023 0.023 0.023
補強 開孔部面積率 (0/6) 18.8 18.8 18.8
ベル卜 引 張 強 度 (kg/cm) 67.7 67.7 67.7 85 85 開孔パ夕一ン構造体と搬送用
縫製加工 縫製加工
補強ベ ル ト の一体化方法 樹脂接着
表 2
Figure imgf000030_0001
表 1及び表 2に示す結果から明らかなように、 繊維シートに特定の熱 量を付与し、 且つ吸引することにより得られた嵩高紙 (実施例 1〜 5 ) は、 厚みが大きく、 吸収性が高く、 かつ適度な強度を有していることが 分かる。 〔実施例 6 〕
実施例 1において、 水蒸気による熱量付与を行わない以外は実施例 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を得た。
〔実施例 7〕
開孔パターンネッ ト 3 1 として長方形の開孔部形状を有し、 且つ溶融 押し出し成型法によって作製されたボリプロピレン製樹脂ネッ ト 3 2 と、 搬送用補強ベルト (日本フィルコン社製、 O S— 8 0 ) 3 3 とを縫製加 ェにて一体化したものを用いる以外は実施例 1 と同様の操作で坪量 2 2 g /m2 の嵩高紙を製造した。
〔実施例 8〕
開孔パターンネッ ト 3 1 として正方形の開孔部形状を有し、 且つウレ 夕ン樹脂コーティ ングされた感光性樹脂 ( P V A及びテトラゾニゥム 塩) よりなる開孔パターン構造体 3 2を、 搬送用補強ベルト (日本フィ ルコン社製、 O S— 8 0 ) 3 3上に形成したものを用いる以外は実施例 6 と同様の操作で坪量 2 2 g /m2 の嵩高紙を製造した。
〔実施例 9〕
開孔パターンネッ ト 3 1 として正方形の開孔部形状を有し、 且つテフ ロン樹脂コーティングされた扁平ガラス繊維のからみ織りネッ トよりな る開孔パターン構造体 3 2 と、 搬送用補強ベルト (日本フィルコン社製、 O P - 1 8 K) 3 3 とを縫製加工にて一体化したものを用いる以外は実 施例 6 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を製造した。 〔実施例 1 0〕
開孔ノ ターンネッ ト 3 1 として実施例 6で用いたポリブロピレン製樹 脂ネッ ト 3 2 と、 搬送用補強ベルト (日本フィルコン社製、 O P— 8 ) 3 3 とを縫製加工にて一体化したものを用いる以外は実施例 6 と同様の 操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を製造した。
〔比較例 1〕
実施例 6において、 吸引ボックス 3 7による吸引を行なわない以外は、 実施例 6 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の紙を製造した。
〔比較例 2〕
開孔パターンネッ ト 3 1 として正方形の開孔部形状を有し、 且つ溶融 押し出し成型法によって作製されたポリプロピレン製樹脂ネッ ト 3 2 と、 搬送用補強ベルト (日本フィルコン社製、 O S— 8 0 ) 3 3 とを縫製加 ェにて一体化したものを用いる以外は実施例 6 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の紙を製造した。 上記実施例および比較例の製造条件を表 3にまとめて示す。 また、 上 記実施例および比較例の嵩高紙について、 平均乾燥厚み ( 3 g/c m2 荷重下、 2 3 g/c m2 荷重下) 、 平均湿潤厚み ( 3 g/ c m2 荷重下、 2 3 g/c m2 荷重下) 、 乾燥引張強度 (MD、 C D) 、 湿潤引張強度 (MD、 C D) 、 単位面積あたりの飽和吸水量の測定結果を表 4に示す。 表 3
施 例 比 較 例
6 7 8 9 10 1 2 吸引パターン付け前の /、
75 75 75 75 75 75 7 5 繊維シー ト の水分率
パターン付け 1^7)吸引力 (kPa) 0
- 6.5 -46.5 -46.5 一 46.5 -46.5 -46.5
(吸引なし)
開 開 孔 部 形 状 円 形 長 方 形 正 方 形 正 方 形 円 形 円 形 正 方 形 孔 1個の 隨 dim2) 7.1 4.5 7.0 20 7.1 7.1 1.6 パ 開 孔面積率 (%) 6 3 1 80.1 b b.8 6 .3 65.3 68.4 夕 構成材の最小幅 (mm) 0.7 1.0 0.2 1.0 0.7 0.7 0.2 5
1 厚 み (mm) 0.7 1 1.5 0.55 1.0 5 0.7 1 0.7 1 0.5 1 ン PVA+
材 質 ボリプ ut'レン iffi ポリフ 'DtVノ朧 ガラス細維 ポリプ レン龌 ポリプロピレン鱺 ポリプロピレン鱺
ΤΊリ /一リ
ウレタン樹脂 テフロン^ (I旨
撥 水 処 理 法
造 コーティ ング コーティ ング
体 水にタ る微蚋 C ) 9 2 91 83 77 92 92 92 脑, 1個の 1靳 隨 (mm2) 0.023 0.023 0.023 0.74 3.74 0.023 0.023 碰 開孔部面積率 (%) 18.8 18.8 18.8 36.8 46.2 18.8 18.8 ベル卜 引 張 強 度 (kg/cm) 67.7 67.7 67.7 1 30.0 85.0 67.7 67.7 開孔パターン構造休と搬送川
補強べル ト の一体化方法 縫製加工 縫製加工 樹 接着 縫製加工 縫製加 に 縫製加工 縫製加工
表 4
実 施 例 比 較 例
6 7 8 9 10 1 2 平 鼹み 3 g/cm 0.66 0.57 0.62 0.78 0.69 0.28 0.35
(mm) 23 g/cm 0.51 0.45 0.49 0.58 0.52 0.16 0.27 平頌«み 3 g/cm 0.55 0.47 0.52 0.65 0.55 0.16 0.29 vmm) 23 g/cm 0.44 0.40 0. 1 0.51 0.44 0.14 0.20 翻 1弼鍍 MD 1 100 1250 1070 720 970 1950 1740 (g/25腿) CD 870 960 790 460 750 1300 1220 娜 1弓賺 MD 340 360 355 220 310 570 520 ( g /25mm; CD 210 230 220 155 190 390 360 翻 u脉量 (g/49cm2) 0.97 0.86 0.95 1.06 0.99 0.62 0.69
表 3及び表 4に示す結果から明らかなように、 特定の開孔パターンネ ッ トを用いて特定の方法により得られた嵩高紙 (実施例 6〜 1 0 ) は、 比較例の紙に比べて厚みが大きく、 吸収性が高く、 かつ適度な強度を有 していることが分かる。
〔実施例 1 1〕
実施例 1において、 開孔パターンネッ ト 3 1 として、 図 5 ( a) 及び (b ) に示される正方形の開孔部形状を有し、 iつの開孔部面積 3. 7 mm2 、 開孔部面積率 4 6. 2 %、 開孔部を形成する構成材の幅 0. 9 mm、 厚み 1. 8mm、 長手方向の引張強度 8 5 k g/ cmであり、 ボ リエステル樹脂製のワイヤーを平織り して得られたメッシュベルトを用 いた。 このメッシュベルトの水に対する接触角は 7 7 ° であった。 また、 水蒸気による熱量付与を行わなかった。 これ以外は実施例 1 と同様にし て、 坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を得た。
〔実施例 1 2及び 1 3〕
開孔パターンネッ ト 3 1 として表 5に示すものを用いる以外は実施例 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の嵩高紙を製造した。
〔比較例 3〕
実施例 1 1において、 吸引ボックス 3 7による吸引を行なわない以外 は、 実施例 1 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の紙を製造した。
〔比較例 4〕
開孔パターンネッ ト 3 1 として表 5に示すものを用いる以外は実施例 1 1 と同様の操作で坪量 2 2 g/m2 の紙を製造した。 01111 5 上記実施例および比較例の製造条件を表 5にまとめて示す。 また、 上 記実施例および比較例の嵩高紙について、 平均乾燥厚み ( 3 g/cm2 荷重下、 2 3 g/c m2 荷重下) 、 平均湿潤厚み ( 3 g / c m 2 荷重下、 2 3 g/c m2 荷重下) 、 乾燥引張強度 (MD、 C D) 、 湿潤引張強度 (MD、 C D) 、 単位面積あたりの飽和吸水量の測定結果を表 6に示す。
表 5 実 施 例 比 較 例
1 1 12 13 3 4 吸引パターン付け前の f。/、
75 75 75 75 75 繊維シー ト の水分率 /0
Q
ノ、"ターン付け時の吸弓 1力 (kPa) 一 33 -33 一 33 一 33
(吸引なし)
開 孔 部 形 状 正 方 形 正 方 形 正 方 形 正 方 形 正 方 形 孔
"固の im音隱 (urn2) 3.7 5.5 7.9 3.7 2.3 ノヽ。
開 孔 面 積 率 (%) 46.2 56.0 53.8 46.2 39.4 タ
構成材の最小幅 (mm) 0.9 0.80 1.0 0.9 0.7 !
厚 み Kmm 1.8 1.5 2.3 1.8 1.8 ン
引 張強度 (kg/cm) 85 70 82 85 1 10 ネ
材 質 ボリエステル f細旨 ボリエステ職 ボリエステル細旨 ボリエステル棚旨 ポリエステル綳旨 ッ
水に^る観 (° ) 77 77 77 77 77
表 6
Figure imgf000038_0001
表 5及び表 6に示す結果から明らかなように、 特定の開孔パターンネ ッ トを用いて特定の方法により得られた嵩高紙 (実施例 1 1 〜 1 3 ) は、 比較例の紙に比べて厚みが大きく、 吸収性が高く、 かつ適度な強度を有 していることが分かる。 産業上の利用可能性
以上、 詳述した通り、 本発明の嵩高紙の製造方法によれば、 吸引部付 近での熱量付与により、 パターン成形性が向上し、 嵩高性および吸収性 に富んだ嵩高紙が得られる。 また、 厚みが大きく、 吸収性が高く、 柔らかさに優れ、 かつ適度な強 度を有する嵩高紙が得られる。
また、 上記開孔パターンネッ 卜が吸引部に沿って周回するのみなの でそれ程長いネッ トを製造する必要がない。
また、 本発明の嵩高紙の製造方法においては、 上記開孔パターンネッ トを取り替えるだけの簡単な操作で、 パターン形状の変更が容易にでき る。
また、 上記開孔パターンネッ ト 3 1 を乾燥工程内に導かないので、 長 時間連続使用しても劣化しにく く、 その耐用年数が長くなリ、 また、 耐熱性の材質のものを使用できる。
更に、 パターン付与工程を移動させて繊維シートの走行パスから外す だけで、 通常抄紙の生産も容易にでき、 通常抄紙の生産との切り替えが 簡単である。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 吸引部に沿って周回する開孔パターンネッ トを備えたパターン付 与工程に、 水分率が 5 0〜 8 5重量%の繊維シートを移送させ、 該繊維 シートを上記開孔パターンネッ ト上に保持した状態で吸引すると共に、 該吸引と同時に又は該吸引の前後に熱量付与部によって該繊維シートに 5 k c a 1 / k g以上の熱量を付与して、 該繊維シートに該開孔パ夕一 ンネッ 卜に対応するパターン付けをし、 次いで乾燥工程において乾燥さ せることによりパターン付けされた嵩高紙を得ることを特徴とする嵩高 紙の製造方法。
2 . 上記パターン付与工程が、 抄紙機の紙層形成工程と乾燥工程との 間に設置されている、 請求の範囲第 1項記載の嵩高紙の製造方法。
3 . パターン付けされた上記繊維シートを、 熱風中を通過させて圧密 化することなく乾燥させる、 請求の範囲第 1項記載の嵩高紙の製造方法。
4 . 上記繊維シートへの上記熱量の付与が、 水蒸気または熱風の吹き 付けにより行われる、 請求の範囲第 1項記載の嵩高紙の製造方法。
5 . 乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部および該吸引部に沿って周 回する開孔パターンネッ トを備えたパターン付与工程に、 水分率が 5 0 〜 9 9重量%の繊維シートを移送させ、 該繊維シートを上記開孔パター ンネッ ト上に保持した状態で吸引して、 該繊維シートに該開孔パターン ネッ 卜に対応するパターン付けをし、 次いで上記乾燥工程において乾燥 させることによ りパターン付けされた嵩高紙を得る嵩高紙の製造方法で めってヽ
上記開孔パターンネッ 卜が、 搬送用補強ベルト と、 該搬送用補強ベル ト上に配され且つ上記繊維シ一トが堆積される開孔パタ一ン構造体とか ら構成されており、 上記搬送用補強ベルトは、 1つの開孔部面積が 0. 0 1 〜 1 0 mm:、 開孔部面積率が 1 0〜 7 0%、 長手方向の引張強度が 2 0 k g/cm以 上であり、
上記開孔パターン構造体は、 1つの開孔部面積が 3〜 2 5 mm2. 開 孔部面積率が 1 8〜 9 6 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最 小幅が 0. 1〜 5 ] 1111、 厚みが0. 3〜 1. 5 mmであることを特徴と する嵩高紙の製造方法。
6. 上記開孔パターン構造体は、 水に対する接触角が 6 0° 以上の撥 水性を有している、 請求の範囲第 5項記載の嵩高紙の製造方法。
7. 乾燥工程の前に設置され、 且つ吸引部および該吸引部に沿って周 回する開孔バタ一ンネッ トを備えたパターン付与工程に、 水分率が 5 0 〜 9 9重量%の繊維シートを移送させ、 該繊維シートを上記開孔パター ンネッ ト上に保持した状態で吸引して、 該繊維シートに該開孔パターン ネッ 卜に対応するパターン付けをし、 次いで上記乾燥工程において乾燥 させることによりパターン付けされた嵩高紙を得る嵩高紙の製造方法で あっ こ、
上記開孔パターンネッ トは、 1つの開孔部面積が 3〜 8 mm2、 開孔 部面積率が 1 5〜6 5 %、 パターンを形成する構成材の平面方向の最小 幅が 0. 2〜 5 mm、 厚さが 0. 5〜 3. 0 mm、 長手方向の引張強度 が 2 0 k g /c m以上であることを特徴とする嵩高紙の製造方法。
8. 上記開孔パターンネッ トは、 水に対する接触角が 6 0° 以上の撥 水性を有している、 請求の範囲第 7項記載の嵩高紙の製造方法。
PCT/JP1999/004188 1999-08-03 1999-08-03 Procede de fabrication de papier bouffant WO2001011125A1 (fr)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP99933255A EP1201796B1 (en) 1999-08-03 1999-08-03 Method of making bulky paper
DE69941733T DE69941733D1 (de) 1999-08-03 1999-08-03 Verfahren zur herstellung von voluminösem papier
US09/720,880 US6514382B1 (en) 1999-08-03 1999-08-03 Process for producing bulky paper
PCT/JP1999/004188 WO2001011125A1 (fr) 1999-08-03 1999-08-03 Procede de fabrication de papier bouffant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP1999/004188 WO2001011125A1 (fr) 1999-08-03 1999-08-03 Procede de fabrication de papier bouffant

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2001011125A1 true WO2001011125A1 (fr) 2001-02-15

Family

ID=14236383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP1999/004188 WO2001011125A1 (fr) 1999-08-03 1999-08-03 Procede de fabrication de papier bouffant

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6514382B1 (ja)
EP (1) EP1201796B1 (ja)
DE (1) DE69941733D1 (ja)
WO (1) WO2001011125A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514382B1 (en) 1999-08-03 2003-02-04 Kao Corporation Process for producing bulky paper
JP2019506543A (ja) * 2016-02-08 2019-03-07 ジーピーシーピー アイピー ホールディングス エルエルシー モールディングロールを使用して紙製品を作製する方法

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040112783A1 (en) * 2001-02-20 2004-06-17 Takeharu Mukai Sanitary thin paper and method of manufacturing the thin paper, storage box for sanitary thin paper, storage body for sanitary thin paper, inter folder, and device and method for transfer of storage body for sanitary thin paper
US7150110B2 (en) * 2002-01-24 2006-12-19 Voith Paper Patent Gmbh Method and an apparatus for manufacturing a fiber web provided with a three-dimensional surface structure
US20040121120A1 (en) * 2002-12-20 2004-06-24 The Procter & Gamble Company Apparatus for making a polymeric web exhibiting a soft and silky tactile impression
US8287800B2 (en) * 2002-12-20 2012-10-16 The Procter And Gamble Company Method for making a polymeric web exhibiting a soft and silky tactile impression
US9545744B2 (en) 2002-12-20 2017-01-17 The Procter & Gamble Company Apparatus for making polymeric web exhibiting a soft and silky tactile impression
US7655176B2 (en) * 2002-12-20 2010-02-02 The Procter & Gamble Company Method of making a polymeric web exhibiting a soft and silky tactile impression
US20040247833A1 (en) * 2003-03-10 2004-12-09 Copat Marcelo S. Soft and resilient formed film
SE0303472D0 (sv) * 2003-12-22 2003-12-22 Sca Hygiene Paper Ab A method of forming an absorbent body
US7476293B2 (en) * 2004-10-26 2009-01-13 Voith Patent Gmbh Advanced dewatering system
US7476294B2 (en) * 2004-10-26 2009-01-13 Voith Patent Gmbh Press section and permeable belt in a paper machine
US7294237B2 (en) * 2004-01-30 2007-11-13 Voith Paper Patent Gmbh Press section and permeable belt in a paper machine
ATE462831T1 (de) * 2004-01-30 2010-04-15 Voith Patent Gmbh Presse mit einem durchlässigen band für papiermaschine
US8293072B2 (en) * 2009-01-28 2012-10-23 Georgia-Pacific Consumer Products Lp Belt-creped, variable local basis weight absorbent sheet prepared with perforated polymeric belt
US20060037724A1 (en) 2004-08-20 2006-02-23 Kao Corporation Bulky water-disintegratable cleaning article and process of producing water-disintergratable paper
US7510631B2 (en) * 2004-10-26 2009-03-31 Voith Patent Gmbh Advanced dewatering system
WO2006112128A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-26 Kao Corporation 消臭抗菌繊維製品
US20070098984A1 (en) * 2005-11-01 2007-05-03 Peterson James F Ii Fiber with release-material sheath for papermaking belts
US7527709B2 (en) * 2006-03-14 2009-05-05 Voith Paper Patent Gmbh High tension permeable belt for an ATMOS system and press section of paper machine using the permeable belt
EP1845187A3 (en) 2006-04-14 2013-03-06 Voith Patent GmbH Twin wire former for an atmos system
US7524403B2 (en) * 2006-04-28 2009-04-28 Voith Paper Patent Gmbh Forming fabric and/or tissue molding belt and/or molding belt for use on an ATMOS system
US7550061B2 (en) * 2006-04-28 2009-06-23 Voith Paper Patent Gmbh Dewatering tissue press fabric for an ATMOS system and press section of a paper machine using the dewatering fabric
DE102006062234A1 (de) * 2006-12-22 2008-06-26 Voith Patent Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Trocknung einer Faserstoffbahn
US20090038174A1 (en) * 2007-08-07 2009-02-12 Dar-Style Consultants & More Ltd. Kitchen utensil dryer
SE531891C2 (sv) * 2007-11-20 2009-09-01 Metso Paper Karlstad Ab Struktureringsbeklädnad och förfarande för framställning av en tissuepappersbana
AU2013202347B2 (en) * 2009-01-28 2014-06-05 Gpcp Ip Holdings Llc Belt-creped, variable local basis weight absorbent sheet prepared with perforated polymeric belt
FR2953864B1 (fr) * 2009-12-11 2012-01-06 Procter & Gamble Courroie pour la fabrication du papier
US8313617B2 (en) * 2010-08-19 2012-11-20 The Procter & Gamble Company Patterned framework for a papermaking belt
US8298376B2 (en) * 2010-08-19 2012-10-30 The Procter & Gamble Company Patterned framework for a papermaking belt
US10201840B2 (en) * 2012-04-11 2019-02-12 Gpcp Ip Holdings Llc Process for cleaning a transport belt for manufacturing a paper web
JP5649632B2 (ja) * 2012-05-02 2015-01-07 山田 菊夫 水解紙の製造方法
MA40758A (fr) * 2014-09-25 2017-08-01 Georgia Pacific Consumer Products Lp Procédés de fabrication de produits de papier à l'aide d'une courroie de crêpage multicouche et produits de papier fabriqués à l'aide d'une courroie de crêpage multicouche
CA3136098C (en) * 2014-09-25 2023-03-07 Gpcp Ip Holdings Llc Methods of making paper products using a multilayer creping belt, and paper products made using a multilayer creping belt
US10933577B2 (en) 2015-05-01 2021-03-02 The Procter & Gamble Company Unitary deflection member for making fibrous structures having increased surface area and process for making same
US9976261B2 (en) 2015-05-01 2018-05-22 The Procter & Gamble Company Unitary deflection member for making fibrous structures having increased surface area and process for making same
US9938666B2 (en) 2015-05-01 2018-04-10 The Procter & Gamble Company Unitary deflection member for making fibrous structures having increased surface area and process for making same
WO2016205103A1 (en) * 2015-06-19 2016-12-22 The Procter & Gamble Company Seamless unitary deflection member for making fibrous structures having increased surface area
EP4249675A3 (en) 2016-02-08 2023-12-27 GPCP IP Holdings LLC Molding roll for making paper products
WO2017139124A1 (en) 2016-02-08 2017-08-17 Georgia-Pacific Consumer Products Lp Methods of making paper products using a molding roll
CA3016186C (en) 2016-03-24 2020-04-14 The Procter & Gamble Company Unitary deflection member for making fibrous structures
US10676865B2 (en) 2016-10-27 2020-06-09 The Procter & Gamble Company Deflecting member for making fibrous structures
US10683614B2 (en) 2016-10-27 2020-06-16 The Procter & Gamble Company Deflecting member for making fibrous structures
US10815618B2 (en) 2016-10-27 2020-10-27 The Procter & Gamble Company Deflecting member for making fibrous structures
US10865521B2 (en) 2016-10-27 2020-12-15 The Procter & Gamble Company Deflecting member for making fibrous structures
US11098450B2 (en) 2017-10-27 2021-08-24 Albany International Corp. Methods for making improved cellulosic products using novel press felts and products made therefrom
US11396725B2 (en) 2017-10-27 2022-07-26 The Procter & Gamble Company Deflecting member for making fibrous structures

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07502077A (ja) * 1991-06-28 1995-03-02 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 排出路を選択的に閉塞することによりセルロース性繊維構造を製造する方法および装置およびそれによって製造されたセルロース性繊維構造
JP2639438B2 (ja) * 1992-05-15 1997-08-13 ベロイト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド ティッシュ製造装置及び製造方法
JPH10245790A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Kao Corp 嵩高紙製造用開孔パターンネット及び嵩高紙製造装置
JPH10245789A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Kao Corp 嵩高紙の製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3994771A (en) 1975-05-30 1976-11-30 The Procter & Gamble Company Process for forming a layered paper web having improved bulk, tactile impression and absorbency and paper thereof
US5073235A (en) 1990-04-12 1991-12-17 The Procter & Gamble Company Process for chemically treating papermaking belts
US5059283A (en) 1990-04-12 1991-10-22 The Procter & Gamble Company Process for solvent delivery of chemical compounds to papermaking belts
DK0536320T3 (da) * 1990-06-29 1995-02-20 Procter & Gamble Papirfremstillingsbånd og fremgangsmåde til fremstilling af samme under anvendelse af forskellig belysningstransmissionsteknik
ES2128705T3 (es) 1993-12-20 1999-05-16 Procter & Gamble Banda de papel prensada en humedo y metodo para fabricar la misma.
US6146496A (en) * 1996-11-14 2000-11-14 The Procter & Gamble Company Drying for patterned paper webs
WO2001011125A1 (fr) 1999-08-03 2001-02-15 Kao Corporation Procede de fabrication de papier bouffant

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07502077A (ja) * 1991-06-28 1995-03-02 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 排出路を選択的に閉塞することによりセルロース性繊維構造を製造する方法および装置およびそれによって製造されたセルロース性繊維構造
JP2639438B2 (ja) * 1992-05-15 1997-08-13 ベロイト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド ティッシュ製造装置及び製造方法
JPH10245790A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Kao Corp 嵩高紙製造用開孔パターンネット及び嵩高紙製造装置
JPH10245789A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Kao Corp 嵩高紙の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP1201796A4 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514382B1 (en) 1999-08-03 2003-02-04 Kao Corporation Process for producing bulky paper
JP2019506543A (ja) * 2016-02-08 2019-03-07 ジーピーシーピー アイピー ホールディングス エルエルシー モールディングロールを使用して紙製品を作製する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6514382B1 (en) 2003-02-04
EP1201796A4 (en) 2005-09-14
DE69941733D1 (de) 2010-01-07
EP1201796B1 (en) 2009-11-25
EP1201796A1 (en) 2002-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001011125A1 (fr) Procede de fabrication de papier bouffant
US7156953B2 (en) Process for producing a paper wiping product
JP3238766B2 (ja) 液圧式にニードル処理した超吸収性複合材料の製造方法
US3926716A (en) Transfer and adherence of relatively dry paper web to a rotating cylindrical surface
US6270623B1 (en) Method for making apertured nonwoven fabric
US4093765A (en) Soft absorbent fibrous web and disposable diaper including same
US8871059B2 (en) Methods and apparatus for forming fluff pulp sheets
TW505717B (en) Perforated non-woven fabric and process for the production thereof
JP2006022470A (ja) 液体含浸剤を塗布する方法および装置
US20020084048A1 (en) Liquid absorbent base web
IL140966A (en) The composition is fine for water absorption and a method for its preparation
JPH09228214A (ja) 水崩壊性不織布及びその製造方法
AU2005319660A1 (en) Method and system for producing wet-pressed, molded tissue products
JP2011122292A (ja) フルオロポリマーの層を有する工業用ファブリック及びその製造方法
EP1497489A1 (en) Hydraulically entangled nonwoven material and method for making it
JP3349107B2 (ja) 嵩高紙の製造方法
JP3461122B2 (ja) 嵩高紙の製造方法
JP3628467B2 (ja) 嵩高紙製造装置及びそれを用いた嵩高紙の製造方法
US5061344A (en) Method of making soft paper
JPH0978419A (ja) 水崩壊性不織布の製造方法
JP4033570B2 (ja) 嵩高紙の製造方法
JP3585692B2 (ja) 嵩高紙の製造方法
US20060113707A1 (en) Crosslinking agent application method and system
JP2812134B2 (ja) 拭き布の製造方法および製造装置
JP5828510B2 (ja) 薄葉紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 1999933255

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 09720880

Country of ref document: US

AK Designated states

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): US

AL Designated countries for regional patents

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): AT BE CH CY DE DK ES FI FR GB GR IE IT LU MC NL PT SE

DFPE Request for preliminary examination filed prior to expiration of 19th month from priority date (pct application filed before 20040101)
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 1999933255

Country of ref document: EP