WO2001024732A1 - Procede de pliage d'instrument de transplantation et instrument de transplantation - Google Patents

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Description

明細書
移植用器具の折り畳み方法、 及び、 移植用器具 技術分野
本発明は、 医療機器分野に属する移植用器具 (本明細 書及び請求の範囲において、 弾性復元力を有する折り曲 げ自在な人体の器官に挿入する器具を「移植用器具」と略 称する。) の折り畳み方法、 及び移植用器具に関するもの である。 背景技術
昨今の医療技術の進展により、 人工血管を始めとする 各種器具の移植を開腹術を用いることなく経管的に行え るようにした技術が臨床段階に入っている。 その具体例 として、 本発明者が案出したカテーテルによる人工血管 の移送、 定着手法を開示した文献 {例えば P CT/ J P 9 6 / 0 1 3 4 7 (国際公開番号 W09 6 Z 3 6 3 8 7 )} を挙げることができる。 このものは、 大腿部の付け 根の鼠蹊動脈から体内にカテーテルを導入するとともに. その先端部を動脈瘤等を惹起している患部付近に位置づ け、 このカテーテル内に折り畳み Z復元可能な弾性を付 与した筒状の人工血管を折り畳んだ状態で挿入して、 運 搬装置や牽引装置を用いて患部付近の所定位置にまで搬 送するとともに、 その位置でカテーテルから放出するこ とによって、 人工血管を動脈瘤等を惹起している血管部 分に位置づけることができるようにしている。
ところで、 かかる文献による人工血管は、 折り畳む際 に、 前リ ング状線材部と、 この前リ ング状線材部に対向 配置された後リ ング状線材部と、 それらのリ ング状線材 部の間を連結する表装材と、 両リ ング状線材部の間の間 欠位置に配置された中間リ ング状線材部とを具備してな る人工血管において、 前リ ング状線材部の円周上を 4以 上に偶数等分してそれらの分割点の 1つおきに牽引用の 引っ掛け部を形成して、 先ず前リ ング状線材部を、 前方 に向かって引つ掛け部が設けられた分割点が山形の頂と なり引つ掛け部が設けられていない分割点が谷形の底と なるように波状に折り曲げ、 更に中間リング状線材部及 び後リ ング状線材部も同一位相の波状に折り曲げるよう にしている。 このような折り畳み方法では、 牽引用の引 つ掛け部の数と折り曲げた際に山形の頂となる部分の数 とが等しくなつている。 このような構成の人工血管にお いて、 引っ掛け部の数を少なく、 例えば、 2箇所に設定 すると、 カテーテルから放出した際に牽引力が人工血管 に均一に伝わり難くなり、 人工血管が傾き易くなつて、 軸方向に対して前リ ング状線材部を直角に開口させるこ とが難しくなる。 しかも、 カテーテル内を搬送する途中 においても、 屈曲した山となる部分に集中的に牽引力を 作用させるため、 リ ングに癖がつき易く、 カテーテルか ら放出した後にも適正な形状に復元できない場合が生じ 得る。 上記の不具合を解消するため、 引っ掛け部の数を多く 設定することも考えられるが、 そうすると必然的にリ ン グ状線材部が折り畳まれて山形の頂となる部分の数も増 えてしまい、 折り畳んだ際に大きな嵩張りを惹起するこ とになる。 従って、 このような構成の人工血管において は、 折り畳んだ際に大きな嵩張りを惹起することなく安 定した運搬状態を可能ならしめることは難しく、 また山 となる部分を牽引する点で変わりはないため、 集中応力 の問題を十分に解消することはできない。 発明の開示
上記の問題点を解決するために、 本発明は、 前リ ング 状線材部と、 この前リ ング状線材部に対向配置された後 リ ング状線材部と、 それらの前後リ ング状線材部の間を 連結する表装材と、 両前後リ ング状線材部間に配置され た中間リ ング状線材部とを具備してなり、 各リ ング状線 材部に折り曲げ自在な弾性を付与してなる移植用器具を 折り畳むにあたり、 移植用器具の前端部の円周上を 4以 上に偶数分割してそれらの分割点と分割点の中間位置に 牽引用の前引っ掛け部を設けるとともに、 分割点の 1 つ おきの各箇所が前方に向かって山形の頂となりその隣の 分割点の各箇所が前方に向かって谷形の底となるように 波状に折り曲げ、 更に中間リ ング状線材部及び後リ ング 状線材部も略同一位相の波状に折り曲げることを特徴と する。 中間リ ング状線材部によつて折り畳みが阻害されない ようにするためには、 中間リ ング状線材部のうち、 前引 つ掛け部が設けられている位置と略対応する位置を表装 材に固定した状態で折り畳むようにしていることが望ま しい。
折り畳んだ状態を確実に維持するためには、 折り曲げ た移植用器具を、 保持手段によって折り曲げた状態に保 持し、 この保持手段を目的位置で解除することによって 折り曲げた移植用器具を復元させるようにすることが好 ましい。
保持手段による保持状態の解除を、 遠隔から確実に行 えるようにするためには、 保持手段を、 折り曲げた移植 用器具の周囲に巻き付けられ一部にループを有した紐と, この紐のループに挿通される保持杆とから構成して、 こ の保持杆を紐のループに揷通することによって移植用器 具を折り曲げた状態に保持しておき、 前記保持杆をルー プから引き抜く ことによってその保持状態を解除し得る ようにしていることが望ましい。
移植用器具の後端部における前引っ掛け部と略同一位 相位置に牽引用の後引っ掛け部を設ける場合には、 後端 部を前端部と略同一位相で折り畳む際に、 後引っ掛け部 がその後端部の山と谷の略中間に位置するように折り畳 むのが望ましい。
移植用器具の後端部における分割点と略同一位相位置 の 1つおきに牽引用の後引っ掛け部を設ける場合には、 後端部を前端部と略同一位相で折り畳む際に、 後引っ掛 け部がその後端部の谷に略位置するように折り畳むのが 望ましい。
折り畳みをより無理なく コンパク 卜に行うためには、 少なく とも前後リ ング状線材部と表装材との間の円環状 の隙間を液密とするように、 前後リ ング状線材部と表装 材とを膜部材を介して接続しておき、 これらの前後リ ン グ状線材部を表装材に対して一定の範囲内で相対前後移 動させながら移植用器具を折り畳むのが効果的である。 適正な運搬機能及び移動機能を確保しつつ、 嵩張りの 極力小さい折り畳み状態を実現するためには、 分割数を 4 としておく ことが望ましい。
好ましい適用例としては、 移植用器具が人工血管であ るものが挙げられる。
上記の折り畳み方法を実現するための移植用器具の 形態としては、 各リ ング状線材部を前方に向かって山形 の頂となる部位と谷形の底となる部位とが交互に連続す るように波状に折り畳み、 その状態で前方に牽引して運 搬するように構成した上で、 折り曲げた状態で山となる 部位と谷となる部位の略中間位置に、 牽引用の前引っ掛 け部を設けておくようにしたものが挙げられる。
より具体的には、 前端部の円周上を 4分割してそれら の分割点と分割点の略中間位置に牽引用の前引っ掛け部 を設けるとともに、 後端部の円周上における前記前引つ 掛け部と略同一位相位置の 4箇所に牽引用の後引っ掛け 部を設けているものや、 前端部の円周上を 4分割してそ れらの分割点と分割点の略中間位置に牽引用の前引っ掛 け部を設けるとともに、 後端部の円周上における前方に 向かって谷形の底となる部位若しくはその近傍の 2箇所 に牽引用の後引っ掛け部を設けてなるものが挙げられる。 現場での使用を容易とするためには、 前端部の円周上 を 4分割してそれらの分割点と分割点の略中間位置に牽 引用の前引っ掛け部を設けるとともに、 この前引っ掛け 部に、 チューブの中にワイヤを挿通し該チューブに設け た開口部よりワイヤの先端部を選択的に表出させ得るよ うにした運搬装置を、 当該チューブ及びワイヤの間に係 合させることによって分離可能な状態で付帯させておく ことが望ましい。
また、 同様の趣旨で、 前端部の円周上を 4以上に偶数 分割してそれらの分割点と分割点の略中間位置に牽引用 の前引っ掛け部を設けるとともに、 分割点の 1つおきの 各箇所が前方に向かって山形の頂となりその隣の分割点 の各箇所が前方に向かって谷形の底となるように波状に 折り曲げ、 更に中間リ ング状線材部及び後リ ング状線材 部も略同一位相の波状に折り曲げた状態で、 解除可能な 保持手段によってその折り畳み状態を保持しておく こと が好ましい。
保持手段の具体的な実施の態様としては、 その一部を 引き抜く ことによって移植用器具の折り曲げ状態を解除 し得るようにしたものが挙げられる。 より具体的には、 折り曲げた移植用器具の周囲に巻き 付けられ一部にループを有した紐と、 この紐のループに 揷通される保持杆とから構成して、 この保持杆を紐のル 一プに揷通することによって移植用器具を折り曲げた状 態に保持しておき、 前記保持杆をループから引き抜く こ とによって紐による保持状態を解除し得るようにしてい ることが効果的である。
この場合にも、 折り畳み時の嵩張りをより有効に防止 するためには、 中間リ ング状線材部のうち、 前引っ掛け 部が設けられている位置と略対応する位置を表装材に固 定していることが望ましい。
牽引用の後引っ掛け部の具体的な形成位置としては、 後端部における、 前端部に設けられた前引っ掛け部と略 同一位相位置に同数だけ設けてあるものや、 後端部にお ける、 前端部に設けられた前引っ掛け部と略同一位相位 置の 1つおきの位置に半数だけ設けてあるものが挙げら れる。
ここでも、 折り畳みを無理なく コンパク トに行うため には、 少なく とも前後リ ング状線材部を表装材に対して 一定の範囲内で相対前後移動可能となるように、 且つこ れらのリ ング状線材部と表装材との間の円環状の隙間を 液密とするように、 これらのリ ング状線材部と表装材と を膜部材を介して接続していることが望ましい。
好ましい実施の態様としては、 分割数が 4であるもの が挙げられる。 本発明は、 特に移植用器具の一つである人工血管に適 用して有用なものとなる。
本発明に係る移植用器具の折り畳み方法であると、 前 引っ掛け部の数を増加しても、 分割点の数、 すなわち、 折り曲げた際に山形の頂や谷形の底となる数を極力増や さないで移植用器具を折り畳むことができる。 つまり、 例えば山形の頂となる部位に前引っ掛け部が位置するよ うにして移植用器具を折り畳む方法を採用した場合には、 分割数を前引っ掛け部の数の 2倍としなければ所要の折 り畳み状態が得られないが、 本発明によれば、 分割数は 前引っ掛け部の数に等しくするだけで所要の折り畳み状 態が得られる。 このため、 前引っ掛け部を増やし、 移植 用器具の前端部の複数箇所をカテーテルから放出した後 に血流によって傾かないように的確に保持し或いは必要 に応じて傾かないように均等に牽引できるようにしても、 分割数の増加を抑えて移植用器具に嵩張りの少ないコン パク 卜な折り畳み状態を実現することができる。しかも、 このようにすれば、 前端部に位置する前リング状線材部 等のうち、 山と谷の間の比較的直線部分を牽引すること となり、 屈曲した部分に局所的な力を加えるようなこと がないので、 それらのリ ング状線材部等に癖がついて適 正な復元状態が阻害されるという不都合を有効に回避す ることができる。
また、 中間リ ング状線材部のうち、 前引っ掛け部が設 けられている位置と略対応する位置を表装材に固定すれ ば、 中間リ ング状線材部が山と谷を作りながら折り畳ま れるときに、 その山と谷の略中間位置、 すなわち前後方 向に中間リ ング状線材部が殆ど移動しない位置を表装材 に固定することになるので、 表装材を引きずることなく 変形させることができ、 折り畳み状態をよりコンパク ト なものにすることができる。
さらに、 本発明に係る移植用器具の折り畳み方法は、 山と谷の略中間位置を前方に向かって牽引するものでは あるが、 一旦移植用器具を折り畳んでカテーテル内に収 容してしまえば、 その後に牽引しつつ運搬しても、 移植 用器具の全ての引っ掛け部が山となりその中間位置が谷 となるように変形して分割数が倍となり、 途中で嵩張つ た状態になる恐れは低い。 しかしながら、 上記の保持手 段によって移植用器具を折り畳んでおけば、 移植用器具 の運搬途中における変形をより確実に防止することがで きる。 また、 このように予め保持手段によって移植用器 具を折り畳んでおけば、 使用の都度、 移植用器具を折り 畳む作業が不要になるので、 移植用器具のカテーテルへ の導入作業を迅速に行う ことが可能になる。
この場合、 保持手段を紐及び保持杆から構成して、 保 持杆を引き抜く ことによって紐による保持状態を解除で きるようにしておけば、 移植用器具を目的位置に搬送し た後、 遠隔位置からでもかかる解除操作を確実に行う こ とができる。
加えて、 移植用器具が、 その後端部における前引っ掛 け部と略同一位相位置に牽引用の後引っ掛け部を有して いる場合に、 その後引っ掛け部が後端部の山と谷の略中 間に位置するようにして折り畳めば、 この後端部におい ても前端部と同様、 移植用器具に均等な力を付与して、 該移植用器具を傾けるようなことなく適正に牽引するこ とができる。
一方、 移植用器具が、 その後端部における分割点と略 同一位相位置の 1つおきに牽引用の後引っ掛け部を有し ている場合に、 その後引っ掛け部が谷に位置するように して折り畳めば、 後端部を牽引する際にその後方開口端 の開口を極力塞がないようにすることができるので、 後 述する運搬装置その他各種器具を後端側から移植用器具 に挿入する際のスペースの確保に有利となる。
また、 前後リ ング状線材部を、 表装材に対して相対前 後移動可能であり且つ表装材との間の円環状の隙間が液 密となるように膜部材を介して表装材に接続しておけば、 リ ング状線材部の折り曲げ部分が表装材に対して相対前 後移動可能となり、 表装材はリ ング状線材部の変形に完 全に追従する必要がなく、 折り曲げの範囲がリ ング状線 材部に比べて小さい範囲で済むので、 折り畳み時に大き な皺が生じることがない。 このため、 移植用器具にコン パク トな折り畳み状態を確保することができる。 また、 復元の際も、 表装材を大きく引きずることがないため、 復元動作もスムーズに行わせることができる。
また、 分割数を 4にすると、 前引っ掛け部は略 9 0 ° おきの 4箇所に設定されることになるので、 円周方向に 沿って移植用器具の各箇所を局所的に牽引することなく 運搬して、 目的位置で放出した際にも血流が作用して前 端部の前リ ング状線材部が傾く といった不都合を防止し て的確な姿勢を保持することができ、 更にその後の移植 用器具の移動等も適正な姿勢を保って行う ことができる, 上記の方法は、 例えばコンパク トに折り畳んでカテ一 テル内を搬送した後、 動脈瘤等を惹起している箇所で的 確に復元させる必要のある人工血管に適用して極めて有 用なものとなり得る。
したがって、 移植用器具を上記の折り曲げ方法によつ て折り曲げ可能なものにしておけば、 上述した種々の効 果を的確に奏することができる。
また、 移植用器具に、 チューブ及びワイヤからなる運 搬装置を分離可能に係合させた状態で付帯させておけば, 使用者が都度運搬装置を移植用器具にセッ 卜する手間が 省け、 現場で即座にカテーテルに挿入して利用に供する ことができる。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 本発明の第 1実施例に係る人工血管を示す 斜視図である。 第 2 図は、 同実施例の人工血管の部分縦 断面図である。 第 3図 ( a )、 ( b ) は、 同実施例で用い る運搬装置を模式的に示す斜視図である。 第 4図は、 同 運搬装置と人工血管とを模式的に示す斜視図である。 第 5図は、同運搬装置の一部を拡大して示す斜視図である。 第 6図は、 同実施例で用いる運搬装置を模式的に示す図 である。 第 7図は、 同実施例で用いる牽引装置を模式的 に示す図である。 第 8図は、 同実施例で人工血管をピン セッ トを用いてカテーテル内に導入する手順を示す斜視 図である。 第 9図は、 同実施例で人工血管をピンセッ ト を用いてロー ト状筒内に導入する手法を示す斜視図であ る。 第 1 0図は、 同実施例で人工血管全体がロート状筒 内で折れ曲がつていく様子を示す説明図である。 第 1 1 図は、 同実施例で各リ ング状線材部が折れ曲がった状態 を示す模式図である。 第 1 2図は、 同実施例の人工血管 を目的部位に移植する際の手順を説明する図である。 第 1 3図は、 同実施例の人工血管を目的部位に移植する際 の手順を説明する図である。 第 1 4図は、 同実施例の人 ェ血管を目的部位に移植する際の手順を説明する図であ る。 第 1 5図は、 本発明に係る人工血管の変形例を示す 斜視図である。 第 1 6図は、 本発明に係る第 2実施例で 用いる保持手段を展開状態で示す斜視図である。 第 1 7 図は、 同保持手段を使用前の状態において示す斜視図で ある。 第 1 8図は、 同実施例における人工血管を折り畳 む手順を説明する図である。 第 1 9図は、 同実施例にお ける人工血管を折り畳む手順を説明する図である。 第 2 0図は、 同実施例における人工血管を折り畳む手順を説 明する図である。 第 2 1 図は、 同実施例における人工血 管を折り畳む手順を説明する図である。 第 2 2図は、 同 実施例における人工血管を折り畳む手順を説明する図で ある。 第 2 3図は、 同実施例で人工血管を折り畳んで保 持手段により保持した状態を示す斜視図である。 第 2 4 図は、 同実施例の人工血管を目的部位に移植する際の手 順を説明する図である。 第 2 5図は、 同実施例の人工血 管を目的部位に移植する際の手順を説明する図である。 第 2 6図は、 同実施例の人工血管を目的部位に移植する 際の手順を説明する図である。 第 2 7図は、 本発明に係 る保持手段の変形例として人工血管を予め紐を用いて折 り畳んだ状態を示す斜視図である。 第 2 8図は、 同変形 例の人工血管を予め紐を用いて折り畳む手順を示す斜視 図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明を、 添付図面に示す実施例に基づいて詳 述する。
ぐ第 1実施例 >
第 1 図は、 本実施例の移植用器具たる人工血管 1 の折 り畳み前の状態を示している。
この人工血管 1 の基本構造は、 本発明者が既に開示し ている前出の文献 A { P C T Z J P 9 6 / 0 1 3 4 7 (国 際公開番号 W O 9 6 / 3 6 3 8 7 ) }等に詳述されている。 同文献 Aに準じて本実施例の基本部分を概説すると、 こ の人工血管 1 は、 第 1 図に示すように、 前リ ング状線材 部 2 と、 この前リ ング状線材部 2 に対向配置された後リ ング状線材部 3 と、 それらの前後リ ング状線材部 2 、 3 の間を連結する筒状の表装材 4 と、 両前後リ ング状線材 部 2 、 3間に配置された中間リ ング状線材部 5 とから構 成されていて、 各リ ング状線材部 2 、 3 、 5 に折り曲げ 自在な弾性を付与してなるものである。
なお、 本実施例において、 リ ング状線材部とは、 チタ ンニッケル合金等の弾性復元力に優れる素材を主体とし て形成される線材のことを称する。
具体的には、 表装材 4は、 第 1 図に示すように、 フレ キシブルで且つ張りのあるシートをジャバラ状の筒に成 形してなるもので、 内径が配設先の血管の正常な流路断 面形状に略対応させられている。 この表装材 4のシート は、 例えば人工血管 1 の軸心方向に延びる縦糸と人工血 管 1 の円周方向に延びる横糸とを編み込んだものであり、 その縦糸にポリエステル製のモノフィ ラメン ト ( 1 5デ ニール程度のもの) を使用し、 横糸に超極細線をより合 わせたマルチフィ ラメント ( 5 0デニール程度のもの) を使用している。 この横糸には特に、 表装材 4のシー ト をより薄く且つより強度のあるものにするために、 1 0 デニール程度のポリエチレン製の糸が追加して織り込ん である。 また、 その表装材 4には、 必要に応じて血液の 漏洩を防止するための防水用のコ一ティ ング (コラーゲ ンゃアルブミン等) が施されている。
また、 第 2図に示すように、 この表装材 4 の前端 4 a または後端 4 bには前後のリ ング状線材部 2 、 3の取着 位置に対応する箇所にそれぞれ縫着や接着等により前後 補助リ ング状線材部 6 、 7が固着されている。 この前後 補助リング状線材部 6 、 7は、前後のリ ング状線材部 2 、 3 に比べて細い線材から構成されるものであり、 人工血 管 1 に復元力と人体への密着性を付与するものである。 そして、 第 1 図に示すように、 前補助リ ング状線材部 6 の円周上を 4等分した分割点 6 a 、 6 b 、 6 c 、 6 dと 隣り合う分割点 6 b 、 6 c 、 6 d 、 6 a との各中間位置 である 4箇所にループ状をなす前方牽引用の前引っ掛け 部 8 を形成している。
さらに、 後補助リ ング状線材部 7 において、 前補助リ ング状線材部 6の分割点 6 a 、 6 b 、 6 c 、 6 d と同一 位相位置の 1つおきの位置、 すなわち分割点 6 b 、 6 d を通る母線上の 2箇所に、 ループ状をなす後方牽引用の 後引っ掛け部 9 を形成している。
この実施例の引っ掛け部 8 、 9は紐によって形成され たものであるが、 必ずしも紐を用いて形成する必要はな く、 支障がなければ表装材 4に直接孔を開けて引っ掛け 部として利用することもできる。
前、 後のリング状線材部 2 、 3は、 軸方向に互いに分 割して対向配置されてなるもので、 内径が前記表装材 4 の外径より も若干大きくなるように設定されており、 第 2図に示すように表装材 4の前端 4 aまたは後端 4 bに 取着された袋状の膜部材 1 0内に収容されていて、 一定 範囲内で表装材 4に対して相対前後移動可能とされてい る。
前記膜部材 1 0は、 内部空間に前後のリ ング状線材部 2 、 3の全体を被包してなる袋状のものであり、 その内 周端 1 0 aを表装材 4の外周のほぼ全周に亘つて取付け、 膜部材 1 0の変形を通じて前後のリ ング状線材部 2 、 3 の相対前後移動を許容するとともに、 表装材 4 との間の 円環状の隙間を液密とするようにそれぞれ縫着や接着等 により取着されている。
なお、 本実施例で使用するこの膜部材 1 0は、 前述し た表装材 4を構成するシー トと同様の素材からなるもの である。
中間リ ング状線材部 5は、 外周を布等の保護膜により 被包した構成や前述した前後のリ ング状線材部 2 、 3 と 同様に外周にモール材を巻回した構成からなるもので、 表装材 4の外周にあって前後のリ ング状線材部 2 、 3の 間を長手方向に略等分割する位置に複数個配設されてい る。 そして、 この中間リ ング状線材部 5の円周上におけ る前引っ掛け部 8 と同一位相の 4箇所を、 間欠的に縫着 や接着等により表装材 4に固着し、 前述した両端の前後 リ ング状線材部 2 、 3 とともに表装材 4全体に筒状の保 形力を付与している。
本実施例では、 この中間リ ング状線材部 5のうち、 前 後の両リ ング状線材部 2 、 3近傍に配設された各 2箇所 の端部中間リ ング状線材部 5 Aを前述した前後リ ング状 線材部 2 、 3 と同様、 内径が前記表装材 4の外径より も 若干大きくなるように設定し、 端部中間リ ング状線材部
5 Aの全体を被包してなる袋状の膜部材 1 0内に収容し ている。 そして、 前述した前後のリ ング状線材部 2 、 3 同様、 端部中間リ ング状線材部 5 Aが膜部材 1 0 を介し て一定範囲内で相対前後移動可能となるように、 且つ表 装材 4 との間の円環状の隙間を液密とするように、 膜部 材 1 0の内周端 1 0 aを表装材 4の外周のほぼ全周に亘 つてそれぞれ縫着や接着等により取着している。
しかして、 この人工血管 1 は、 例えば、 動脈瘤を生じ ている部分に移植して動脈瘤への血流の回り込みを防止 するために導入されるものである。
その導入には、 人工血管 1 をカテーテル 1 2 (第 1 4 図参照) 内に折り畳んだ状態で入れて、 例えば大腿部の 付け根に挿入し、 しかる後、 第 3図〜第 6図に示す運搬 装置 1 3 を用いてカテーテル 1 2内を第 1 2図に示す目 的箇所まで移送した後、 カテーテル 1 2から放出して、 必要であれば第 7図、 第 1 2図〜第 1 4図に示す牽引装 置 1 4を用いて後方に牽引することにより位置調整をし た後に、 その保持を解除して所定形状に復元させるとい う経管的手法を採用するものである。
運搬装置 1 3は、 第 3図〜第 6図に示すように、 金属 製であって変形性を有し人工血管 1 と共に一体的に搬送 可能且つ人工血管 1 に対して分離可能な操作杆 1 8 と、 この操作杆 1 8 の先端部 1 8 a付近に設けた開口部 2 3 と、 その開口部 2 3の近傍に両端部を固着用紐 3 6 にて 固着し中間にループ 2 4 aを形成した 4本の紐 2 4 とを 具備してなる。
具体的には、 操作杆 1 8は、 第 3図〜第 6図に示すよ うに、 変形自在なガイ ド用のコイルスプリ ングからなる 先端側のチューブ要素 1 8 Aと、 基端側のチューブ要素 1 8 Bと、 両チューブ要素 1 8 A、 1 8 Bをその間に開 口部 2 3 を形成するように離間させた位置でこれら両チ ユ ーブ要素 1 8 A、 1 8 Bの外周間を連結するチューブ 連結要素 1 8 Cと、 両チューブ要素 1 8 A、 1 8 B間に 亘つてそれらの内部に長手方向移動自在に挿通可能なヮ ィャ 2 5 とからなるものである。両チューブ要素 1 8 A、 1 8 Bは、 固着用紐 3 6、 3 7 によってチューブ連結要 素 1 8 Cに固着してある。 勿論、 このような紐以外の適 宜の手段によってそれらを固定することができる。 基端 側のチューブ要素 1 8 Bには、 ロック機構 2 0を介して バルーンカテーテル 2 2が付帯させてある。
そして、 ワイヤ 2 5 をチューブ要素 1 8 A、 1 8 Bに 対し長手方向に相対移動させて開口部 2 3からその先端 2 5 aを露出させ、 紐 2 4を人工血管 1 の前引っ掛け部 8に係合させた後に紐 2 4のループ 2 4 aをワイヤ 2 5 の先端 2 5 aに係合させ、 再度先端 2 5 aを開口部 2 3 から先端側のチューブ要素 1 8 A内に引き込むことによ つて、 人工血管 1 を運搬装置 1 3 に一体的に搬送可能に 係留し得るようにしている。
チューブ連結要素 1 8 Cは、 両チューブ要素 1 8 A、 1 8 Bの外周に沿って隣接配置した 3本の円柱体によつ て構成されるもので、 3本の円柱体のうち真中に位置す る円柱体を両側の円柱体の端部よりも長手方向へ延出す る長尺なものにしている。
バルーンカテーテル 2 2は、パイプ状の本体 2 2 Aと、 この本体 2 2 Aの先端 2 2 aに形成され必要に応じて空 気等を導入して膨張させ得るバルーン部(図示省略)と、 前記本体 2 2 Aの基端側に設けられ該本体 2 2 A内を通 じて前記バルーン部に空気等を導出入するための給排ロ (図示省略) とからなっている。そして、本体 2 2 Aは、 その内空に基端側のチューブ要素 1 8 Bが長手方向に移 動可能に揷通してあり、 その基端近傍にロック機構 2 0 が設けてある。
ロック機構 2 0は、 第 3図 ( a ) に示すように、 基端 側のチューブ要素 1 8 Bとバルーンカテーテル 2 2 とを 選択的にロックするものである。 第 3図 ( b ) はロック 機構 2 0のロック状態を解除した状態を示している。 口 ック要素 2 0は、 摘み 2 0 Yによって基端側のチューブ 要素 1 8 Bの外周にかみついて固定されるように構成さ れた本体部 2 0 Xと、 バルーンカテーテル 2 2の基端に 設けたルアーロック部 2 0 Z とからなり、 本体部 2 0 X の先端側には内周に螺旋溝 2 0 X 1 を有する受け部 2 0 X 2が形成され、 対応するルアーロック部 2 0 Zの基端 側の外周にはその螺旋溝 2 0 X 1 に選択的に螺合する突 起 2 0 Z 1 が形成されている。 そして、 これらを螺着す ることによって、 バルーンカテーテル 2 2 と基端側のチ ユ ーブ要素 1 8 B とを連結できるようにしている。また、 ルァ一ロック部 2 0 Zの突起 2 0 Z 1 を螺旋溝 2 0 X 1 から離脱させてバルーンカテーテル 2 2 をフリーとすれ ば、 チューブ要素 1 8 Bをその位置に残したままでバル —ンカテーテル 2 2のみを前進させることが可能である, 一方、 牽引装置 1 4は、 第 7図に示すように、 人工血 管 1 の後引っ掛け部 9の数に対応させて紐 2 9の数が 2 本である点と、 補助操作杆を構成要素としていない点を 除いては、 運搬装置 1 3 と同様の構成を有するものであ る。
具体的には、 チューブ 2 6内にワイヤ 2 7 を収容した もので、 チューブ 2 6 に設けた開口部 2 8から一旦引き 出したワイヤ 2 7 に後端側の後補助リ ング状線材部 7の 一部に予め付帯させて設けておいた後引っ掛け部 9 を係 合させ、 再度チューブ 2 6内に引き込むことによって、 後補助リ ング状線材部 7 を係合保持し、 人工血管 1 を前 記運搬装置 1 3 とは逆方向に牽引することができるもの である。
次に、 上述した構成の人工血管 1 を折り畳む手順につ いて説明する。
先ず、 口ック機構 2 0 をロック して、 操作杆 1 8 とバ ルーンカテーテル 2 2 とを一体的に搬送可能にした状態 で、 運搬装置 1 3 を人工血管 1 内に挿入し、 4本の紐 2 4をそれぞれ人工血管 1 の分割点 6 a 、 6 b 、 6 c 、 6 d と分割点 6 b 、 6 c 、 6 d 、 6 aの中間位置の 4箇所 に予め付帯して設けたループをなす前引っ掛け部 8に通 した後、 第 4図に示すように、 運搬装置 1 3の開口部 2 3から露出させたワイヤ 2 5の先端 2 5 aにその紐 2 4 のループ 2 4 aを順次引っ掛ける。 しかる後、 ワイヤ 2 5 の先端 2 5 aを再び操作杆 1 8の先端側のチューブ要 素 1 8 A内に押し込むことによって、この人工血管 1 を、 第 5図に示すように、 運搬装置 1 3 に外嵌した状態で前 引っ掛け部 8 と紐 2 4 とを介して運搬装置 1 3 に係留さ せる。 この時には、 バルーンカテーテル 2 2の先端 2 2 aは、 第 4図に示すように人工血管 1 の後端よりも若干 基端側に位置している。 これは、 人工血管 1が、 その内 空にバル一ンカテーテル 2 2が揷通された状態であると、 折り畳まれた際に嵩張って、 よりコンパク トな折り畳み 状態を実現することができないからである。
次に、 第 7図に示すように、 運搬装置 1 3 と同様に牽 引装置 1 4を人工血管 1 内に挿入し、 その状態で 2本の 紐 2 9 をそれぞれ人工血管 1 の後引っ掛け部 9 に通して、 牽引装置 1 4 と人工血管 1 とを係留する。
しかして、 第 8図〜第 1 0図に示すように、 人工血管 1 をカー トリ ッジ 3 1 内にロー ト状筒 3 0及びピンセッ ト 3 3を用いて挿入する。 図中ではピンセッ ト 3 3 を用 いて人工血管 1 を力一 ト リ ッジ 3 1 内に挿入しているが、 ピンセッ トを用いずに使用者が手で人工血管 1 を適正な 形に折り畳んで挿入することも可能である。 以下、 ピン セッ ト 3 3 を用いて挿入する方法を具体的に説明する。 先ず、第 8図に示すように、人工血管 1 の分割点 6 a 、 6 b 、 6 c 、 6 dのうち軸心を挟んで対向する 2点 (例 えば 6 a 、 6 c ) が前方に向かって山形の頂となるよう に、 すなわち、 これらの分割点 6 a 、 6 c を通る母線に 沿ってピンセッ ト 3 3 をあてがいながら、 人工血管 1 の 先端側を口一 卜状筒 3 0に挿入する。 それにつれてピン セッ ト 3 3で摘んだ箇所、 すなわち、 人工血管 1 の前補 助リ ング状線材部 6の分割点 6 a 、 6 cが互いに近づく ように偏平に潰されながらカー ト リ ッジ 3 1 内に優先的 に押し込められるのに対して、 それ以外の分割点 6 b 、 6 dはロー ト状筒 3 0の内周のテーパ面に摺接して従動 を規制される。 そのため、 前補助リ ング状線材部 6が力 ート リ ッジ 3 1 の一端 3 l aの近傍に至ったときに、 前 方に向かって分割点 6 a 、 6 cが山形の頂となり、 他の 分割点 6 b 、 6 dが谷形の底となって、 前補助リ ング状 線材部 6が全体として規則正しい波状に折り曲げられる。 さらに、 他のリ ング状線材部 2 、 5 、 5 A、 6 、 7 も同 一位相の波状に折り曲げられる。 この時、 分割点 6 a 、 6 b 、 6 c 、 6 d と分割点 6 b 、 6 c 、 6 d 、 6 aの中 間に形成した 4箇所の前引っ掛け部 8は、 前方に向かつ て山形の頂と谷形の底との中間に位置することになる。 このとき、 各引っ掛け部 8は、 第 9図及び第 1 0図に示 されるように、 紐 2 4を介して運搬装置 1 3 に係留され た状態にある。 このとき、 必要に応じて力一 卜リ ッジ 3 1側から別異の紐を導入して人工血管 1 の前引っ掛け部 8 に通し、 この紐を引っ張ることによって人工血管 1 を カートリ ッジ 3 1 内に引き込むようにすることも有効で ある。
次に、 上記のように折り畳んだ人工血管 1 を体内の目 的位置、 すなわち患部 3 4にまで運搬する。 先ず、 第 1 2図に示すように、 足の付け根の股動脈から体内に、 基 端側にシール機構 1 2 aを有してなるカテーテル 1 2を 導入するとともに、 その先端部を動脈瘤等を惹起してい る患部 3 4付近に位置づける。 そして、 第 8図に示した カートリ ッジ 3 1 に付帯してあるキャップ 3 1 aをカテ 一テル 1 2 に押し込むことにより、 該カートリ ッジ 3 1 を前記シール機構 1 2 aを介しカテーテル 1 2の基端側 に液密に連設して、 運搬装置 1 3 に対する送り操作を行 い、 折り畳んだ人工血管 1 をカートリ ッジ 3 1からカテ 一テル 1 2へと移動させ、 引き続き更に患部 3 4に向か つて押し進める。 この間の様子は、 前出の文献 { P C T / J P 9 6 / 0 1 3 4 7 (国際公開番号 W0 9 6 / 3 6 3 8 7 )} に詳述されている。
このとき、 体外に延出しているバルーンカテーテル 2 2の基端側を把持して人工血管 1 の送り操作を行う こと ができ、 牽引装置 1 4は人工血管 1 の移動に付帯して追 従移動する。 この間、 バルーンカテーテル 2 2の基端側 に設けたロック機構 2 0および牽引装置 1 4の基端 1 4 aはシール機構 1 2 aを介して体外に延出した位置を保 つている。 また、 ロック機構 2 0はロック状態とされ、 バルーンカテーテル 2 2 と操作杆 1 8 とは一体的に搬送 される。 従って、 バルーンカテーテル 2 2の基端側へ加 えた操作力は操作杆 1 8の先端部 1 8 aにまで直接伝達 される。
人工血管 1が目的位置に配設されたなら、 第 1 2図〜 第 1 3図のように、 運搬装置 1 3を介して人工血管 1 を その位置に保持した状態で、カテーテル 1 2 を後退させ、 人工血管 1 をカテーテル 1 2から放出する。 この前後に おいて、 必要なら牽引装置 1 4を用いて人工血管 1 を後 方へ牽引し、 配設位置の調整等をすることもできる。
第 1 4図はこの結果、 人工血管 1が血管に密着させ られた状態を示している。 この図でリ ング状線材部 2 、 3 、 5 、 5 A 、 6等が真円に復元していないのは、 拍動 する血管に従動してリ ング状線状部 2 、 3 、 5 、 5 A , 6等が若干の拡縮動作を惹起している状態を示している ものである。 このように、 人工血管 1が目的位置に配設 された後、 必要に応じて、 バルーンカテーテル 2 2の本 体 2 2 Aの先端部 2 2 aを人工血管 1 の先端に至るまで 進め、 その位置でバルーン部を膨張させることによって 人工血管 1 を完全に復元させてもよい。 最後に、 運搬装 置 1 3 の基端側 1 3 a においてワイヤ 2 5 を引き抜き、 さらに、 牽引装置 1 4 の基端側 1 4 aのワイヤ 2 7 を引 き抜く ことにより、 人工血管 1 との係合を解除して、 運 搬装置 1 3及び牽引装置 1 4を最終的に体外に取り出す。 これにより、 人工血管 1 の目的部位たる患部 3 4への移 植が完了することとなる。
以上のようにして、 本実施例は人工血管 1 の患部 3 4 への移植を完了できるわけであり、 人工血管 1 は移植後 に復元して患部 3 4における血管の閉塞を防ぐ手段とし て有効に機能することになる。
上述した第 1実施例に係る人工血管 1 の折り畳み方法 であると、 前引っ掛け部 8の数を増加しても、 分割点 6 a 、 6 b 、 6 c 、 6 dの数、 すなわち、 折り曲げた際に 山の頂や谷の底となる数を極力増やさないで人工血管 1 を折り畳むことができる。 つまり、 例えば山形の頂とな る部位に引っ掛け部が位置するようにして人工血管 1 を 折り畳む方法を採用した場合には、 分割数を引っ掛け部 の数の 2倍の 8箇所としなければ所要の折り畳み状態が 得られないが、 上述した方法によれば、 分割数は前引つ 掛け部 8の数に等しく 4箇所とするだけで所要の折り畳 み状態が得られる。 このため、 前引っ掛け部 8の数を増 やし、 人工血管 1 の前端部の複数箇所をカテーテル 1 2 から放出した後に血流の作用によって傾かないように均 等に保持し、 或いはその後の移動によって傾かないよう に均等に牽引できるようにしても、 分割数の増加を抑え て人工血管 1 に嵩張りの少ないコンパク トな折り畳み状 態を実現することができる。 特に、 この実施例における 人工血管 1 は、 リ ング状線材部 2 、 3 、 5等及び表装材 4から構成されるのみで、 人工血管全体をバックアップ するような構造要素を持たないものであるため、 このよ うな 4点固定状態は人工血管 1 を所定姿勢に保持する上 で極めて有効となる。 しかも、 このようにすれば、 前リ ング状線材部 2や前補助リ ング状線材部 6のうち、 山と 谷の間の比較的直線部分を牽引することとなり、 屈曲し た部分に局所的な力を加えることがないので、 これら前 リ ング状線材部 2や前補助リ ング状線材部 6に癖がつい て適正な復元状態が阻害されるといった不都合を有効に 回避することができる。
また、 中間リ ング状線材部 5は、 前引っ掛け部 8が設 けられている位置と略対応する位置を表装材 4に固定し ているので、 中間リ ング状線材部 5が山と谷を作りなが ら折り畳まれるときに、 その山と谷の中間位置、 すなわ ち前後方向に中間リ ング状線材部 5が殆ど移動しない位 置を表装材 4に固定されることになり、 表装材 4を引き ずることなく変形させることができ、 折り畳み状態をよ りコンパク 卜なものにすることができる。
また、 前後リ ング状線材部 2 、 3および端部中間リ ン グ状線材部 5 Aを表装材 4に対して相対前後移動可能且 つ表装材 4 との間の円環状の隙間が液密となるように膜 部材 1 0 を介して表装材 4に接続しあるので、 リ ング状 線材部 2 、 3 、 5 Aの折り曲げ部分が表装材 4に対して 相対前後移動可能となる。 従って、 表装材 4は、 リ ング 状線材部 2 、 3 、 5 Aの変形に完全に追従する必要がな く、 折り曲げの範囲がリング状線材部 2 、 3 、 5 Aに比 ベて小さい範囲で済むので、 折り畳み時に大きな皺が生 じることがない。 このため、 人工血管 1 にコンパク トな 折り畳み状態を確保することができる。 また、 復元の際 も、 表装材 4を大きく引きずることがないため、 復元動 作もスムーズに行わせることができる。
特に、 分割数を 4 にして、 前引っ掛け部 8は 9 0 ° お きの 4箇所に設定しているので、 円周方向に沿って人工 血管 1 の各箇所を局所的に牽引することなく運搬して、 目的位置で放出した際にも円周方向の複数の箇所を極力 傾かせることなく付勢して移動させるという機能を、 極 力少ない分割数で実現することができる。
一方、 牽引用の後引っ掛け部 9は 2箇所に設けられて いるので、 人工血管 1 の後端部を牽引する際にその後方 開口端の開口を極力塞がないようにすることができる。 したがって、 このような構成の人工血管 1であれば、 運 搬装置 1 3やその他各種器具を後端側から人工血管 1 に 挿入する際のスペースの確保に有利となる。
さらに、 人工血管 1 に、 予め第 4図に示すように操作 杆 1 8及びワイヤ 2 5からなる運搬装置 1 3 を分離可能 に係合させた状態で付帯させておけば、 使用者が都度運 搬装置 1 3 を人工血管 1 にセッ トする手間が省けるので、 現場で即座にカテーテル 1 2 に挿入して利用に供するこ とができる。
加えて、 上述したように、 チューブ連結要素 1 8 Cを 3本の円柱体から成るものにして、 中央の円柱体を他に 比べて長尺にしてあるので、 両チューブ要素 1 8 A、 1 8 Bを湾曲させて使用するときに、 チューブ連結要素 1 8 Cと両チューブ要素 1 8 A , 1 8 Bの連結部分 1 8 c に無理な力がかかることがなく、 且つその連結部分 1 8 c周辺においてチューブ連結要素 1 8 C全体の弾性力が 長手方向に滑らかに変化することになり、 チューブ要素 1 8 A, 1 8 B間に自然な湾曲状態を確保することがで さる。
なお、 本発明は、 上記実施例のみに限定されるもので はなく、 本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、 種々変形が 可能である。
例えば、 本実施例では、 前引っ掛け部 8の数を 4 とし て、 運搬装置 1 3の紐 2 4も 4本設けてあるが、 必ずし も 4本に限る必要はなく、 偶数であればよい。
さらに、 本実施例では、 後引っ掛け部 9の数を 2 とし て、牽引装置 1 4の紐 2 9 も 2本設けてあるが、これは、 限られたカテーテル 1 2内のスペースの有効利用を図る ためである。 したがって、 カテーテル 1 2内のスペース に余裕がある場合には、 後引っ掛け部 9及び紐 2 9 を第 1 5図に示すように、 4本設けて、 牽引装置 1 4による 牽引力の作用を均等化し、 後方への牽引をより安定して 行わせても良い。 この場合、 後引っ掛け部 9は、 前引つ 掛け部 8が形成してある位置と略同一位相位置に形成す る。
加えて、 本実施例では、 折り畳んだ際の嵩張りを少な くするために、 中間リ ング状線材部 5はその円周の 4箇 所を表装材 4に固着しているが、 折り畳んだ際の嵩張り にスペース的余裕がある場合には、 中間リ ング状線材部 5 をその全周に亘つて表装材 4に固着してもよい。
さらに、 運搬装置は、 紐を用いずに操作杆とその内周 に挿通されるワイヤのみで構成されたものであってもよ い。 その場合には、 人工血管の前引っ掛け部を大きく形 成しておき、 その前引っ掛け部をワイヤに係合させれば よい。
ぐ第 2実施例 >
次に、 本発明の第 2実施例を、 第 1 6図〜第 2 6図を 参照して説明する。
この実施例の基本的な人工血管 1及びその折り畳み方 法は、 上記実施例と概ね同様のものであるが、 力テーテ ル 1 2への導入から目的位置でのカテーテル 1 2からの 放出までの過程を第 2 4図に示すように人工血管 1 を保 持手段 1 1 によって折り畳んで保持した状態で行い、 放 出後にその保持手段 1 1 の保持状態を解除するようにし ている点で、 上記第 1実施例と異なる。
以下、 その相違部分を中心に説明し、 共通部分であつ て特に説明を要しない部分の説明は適宜省略する。
この保持手段 1 1 は、 被包材 1 5 と、 この被包材 1 5 を筒状に保持する線状体 1 6 とから構成されている。 具体的には、 被包材 1 5 は、 人工血管 1 を被包するた めのもので、 縦糸と横糸を第 1 6図に示すように網目状 /JP 5 4
30 に編み込んだ伸縮可能なものであり、 展開状態で略平面 的となるものである。 縦糸と横糸の各交点はそれぞれ交 叉して編み込まれ、 交点間に形成される目が伸縮するこ とによって被包材 1 5全体の縦横方向への伸縮性を実現 するものである。
一方、 線状体 1 6は、 ニッケルチタン合金により作ら れているフレキシブルなもので、 被包材 1 5の縁部同士 を第 1 7図に示すように全体が概略筒状となるように重 合させ、 その重合した縁部 1 5 a , 1 5 b間を破線状に 縫い合わせるように線状体 1 6 を挿通することによって、 該被包材 1 5を筒状に保持するものである。
そして、 この保持手段 1 1 の被包材 1 5の内部に、 第 1 8図に示すような一端にロー ト状筒 3 3 0 を有する筒 状部材 3 3 1 を用いて、 人工血管 1 を折り畳んで収容す る。
すなわち、 先ず被包材 1 5を線条体 1 6 によって筒状 に保持した状態で、 第 1 8図に示すように筒状部材 3 3 1 に予め挿入しておいた先端にテ一パ面 3 3 2 Aを有す るガイ ド部材 3 3 2 の当該先端側から被包材 1 5 を外嵌 してゆき、 第 1 9図に示すように筒状部材 3 3 1 の外周 に被装する。 そして、 第 2 0図に示すように、 ロート状 筒 3 3 0のテ一パ面に沿って筒状部材 3 3 1 の一端 3 3 1 a側から人工血管 1 を折り畳んで挿入する。 また、 人 ェ血管 1 を筒状部材 3 3 1 内で移動させるためには、 運 搬装置 1 3 を用いる。 このときにも、 第 1実施例と同様に、 人工血管 1 の分 割点 6 a、 6 b、 6 c 、 6 dのうち軸心を挟んで対向す る 2点 6 a 、 6 cが前方に向かって山形の頂となるよう に、 運搬装置 1 3 によって人工血管 1 の先端側を前方に 向かって牽引する。 しかして、 前補助リング状線材部 6 が前方に向かつて分割点 6 a、 6 cが山形の頂となり、 他の分割点 6 b、 6 dが谷形の底となって、 全体として 規則正しい波状に折り曲げられる。 さらに、 他のリ ング 状線材部 2 、 5 、 5 A、 6、 7 も同一位相の波状に折り 曲げられる。 この時、 分割点 6 a、 6 b、 6 c 、 6 d と 分割点 6 b、 6 c 、 6 d、 6 aの中間に形成した 4箇所 の前引っ掛け部 8は、 前方に向かって山形の頂と谷形の 底との中間に位置することになる。 このようにして、 第 2 0図に示すように被包材 1 5 の装着位置に対応する力 一 卜リ ッジ 3 3 1 の内周に人工血管 1 を折り畳んだ状態 で装填する。
しかる後、 前記カー トリ ッジ 3 3 1 の他端側 3 3 1 において、 第 2 1 図中矢印 pで示す位置において被包材 1 5 と人工血管 1 の一部とを指で同時に摘むなどして相 互に拘束し、 その状態でカート リ ッジ 3 3 1 をそれらの 拘束部に対して後退させ、 相対的に被包材 1 5及び人工 血管 1 をカー ト リ ッジ 3 3 1から同時に抜き取ることに よって、逐次被包材 1 5の内部に人工血管 1 を装入する。 そして、 最終的に第 2 2図に示すように完全にカー ト リ ッジ 3 3 1 を抜き取ることによって、 人工血管 1 は折り 畳んだ状態で被包材 1 5内に収容される。
第 2 3 図は、 以上のようにして保持手段 1 1 により折 り畳んだ人工血管 1 を示している。
次に、 上記のように構成される人工血管 1 を体内の目 的位置、 すなわち患部 3 4にまで運搬して移植する導入 手順について説明する。
先ず、 第 2 4図に示すように、 例えば、 足の付け根の 股動脈から体内に基端側にシール機構 1 2 aを有してな るカテーテル 1 2 を導入するとともに、 その先端部を動 脈瘤等を惹起している患部 3 4付近に位置づける。 そし て、 保持手段 1 1 により折り畳んだ人工血管 1 を運搬装 置 ]. 3及び牽引装置 1 4 と共に前記カテーテル 1 2内に 導入する。 そして、 体外に延出しているバルーンカテー テル 2 2の基端側を操作して、 運搬装置 1 3 に対する送 り操作を行い、 人工血管 1 を牽引装置 1 4を付帯させた ままの状態で目的とする患部 3 4にまで搬送する。 この 時には、 保持手段 1 1 の線状体 1 6の一端 1 6 a、 運搬 装置 1 3の基端 1 3 aに設けたロック機構 2 0および牽 引装置 1 4の基端 1 4 aはシール機構 1 2 aを介して体 外に延出している。
具体的には、 第 1実施例と同様に、 ロック機構 2 0を ロック した状態で、 運搬装置 1 3 によって人工血管 1 を 患部 3 4付近まで運搬する。 しかる後、 人工血管 1 を力 テーテル 1 2から放出する。 この人工血管 1 は、 放出後 にも保持手段 1 1 によって折り畳み状態を保持されてい るので、 必ずしも所定位置で放出する必要はなく、 放出 後に、 必要に応じ運搬装置 1 3 と牽引装置 1 4 とを用い て位置調整を行うことができる。
人工血管 1が適正な位置に配設されたなら、 第 2 5図 に示すように、 保持手段 1 1 の被包材 1 5 を保持してい る線状体 1 6 を引き抜く。
具体的には、 先ず、 線状体 1 6の一端 1 6 aを引いて 人工血管 1 に対する被包材 1 5の拘束を解除し、 人工血 管 1 の各部位を順次弾性により膨脹させて患部 3 4の血 管の内壁に密着する状態にまで復元させる。 第 2 6図は この結果、 人工血管 1が血管に密着させられた状態を示 している。 最後に、 第 1実施例と同様に、 運搬装置 1 3 のワイヤ 2 5 と牽引装置 1 4のワイヤ 2 7 とを引き抜く ことにより、 人工血管 1 との係合を解除して、 運搬装置 1 3及び牽引装置 1 4を最終的に体外に取り出す。 これ により、 人工血管 1 の目的部位たる患部 3 4への移植が 完了することとなる。 解離した被包材 1 5は人工血管 1 と共にその場に残し、 線状体 1 6のみを撤去すればよい が、 必要に応じて被包材 1 5を別途捕獲しに行って体外 に取り出すこともできる。
詳述したように、 上記の方法によれば、 人工血管 1 は 移植後に復元して患部 3 4における血管の閉塞を防ぐ手 段として有効に機能することになり、 第 1実施例と同様 の効果を奏する。 さ らに、 被包材 1 5 によって人工血管 1 を折り畳んでその状態を保持しているので、 人工血管 1 の運搬途中における変形をより確実に防止することが できる。 しかも、 人工血管 1 を同じ縛るにしても、 この ような被包材 1 5 を用いて人工血管 1全体を包囲するよ うにすれば、 折り畳んだ人工血管 1 の外表面に局所的に 凸が生じにく い。 したがって、 運搬時の抵抗を極力低減 することができ、 しかも目的位置たる患部 3 4で被包材 1 5 を展開させれば、 折り畳んでいる人工血管 1 の周囲 が広く開放されるため、 人工血管 1 の所定形状への復帰 動作も速やかに行わせることができる。
また、 このように予め保持手段 1 1 によって人工血管 1 を折り畳んでおけば、 使用の都度、 人工血管 1 を折り 畳む作業が不要になるので、 人工血管 1 のカテーテル 1
2への導入作業を迅速に行うことが可能になる。
さらに、 線状体 1 6で縫い合わせることによって被包 材 1 5 を筒状に保持し、 線状体 1 6 を引く抜く ことによ つて被包材 1 5 を展開し得る方法を採用しているので、 被包材 1 5 を巻いた状態に容易に保持することができ、 その上、 手元で長手方向に線状体 1 6 を牽引して引く抜 く ことによって被包材 1 5の保持状態を比較的少ない抵 抗で直接的に解除することができる。 さらに、 遠隔位置 からでもかかる解除操作を確実に行う ことができる。
なお、 本発明は上述した実施例のみに限定されるもの ではない。
例えば、 人工血管 1 を折り畳んだ状態に保持する保持 手段 4 1 1 は、 第 2 7および 2 8 図に示すようなもので あってもよい。 すなわち、 人工血管 1 の各々のリ ング状 線材部 2 、 3 、 5 A 、 5が取り付けられている位置にお いて、 それらのリ ング状線材部 2 、 3 、 5 A 、 5 に一対 の折り畳み用の紐 4 1 6 aを取り付ける。 具体的に端部 中間リ ング状線材部 5 Aに代表してこれを説明すると、 先ず紐 4 1 6 aの中央部を手術用の針等に引掛けて折り 返した状態に保持し、 その状態で針等を使いながらその 紐 4 1 6 を第 2 8図に示すように端部中間リ ング状線材 部 5 Aに対して右回りに間欠的に縫い付けて縫い始めの 位置から略背面位置にまで巻き回す。 同様にして、 もう 1本の紐 4 1 6 bを今度は前記紐 4 1 6 aの逢着位置と は対称な位置に左回りに縫い付ける。 次に、 先に縫い付 けた一対の紐 4 1 6 a 、 4 1 6 bの先端ループ部分 4 1 6 a a , 4 1 6 b bを重合させてその部位に保持杆 4 1 7 を通し、 しかる後、 紐 4 1 6 a 、 4 1 6 bの基端を表 装材 4の背面側において互いに縛りつける。 このとき、 必要に応じ指先等で折り曲げを補助して、 端部中間リ ン グ状線材部 5 Aにおける分割点 6 a 、 6 c に対応する位 置が前方に向かって山形の頂となるように変形させて、 全体を波形に折り畳む。 このような作業を各リ ング状線 材部 2 、 3 、 5全てに対して行う。 その結果が第 2 7図 に示した状態である。 この変形例における保持杆 4 1 7 は、 チューブ 4 1 7 aの内周にワイヤ 4 1 7 bを挿通し た構成からなるものであり、 人工血管 1 を折り畳んだ状 態に保持した後、 チューブ 4 1 7 aを引き抜いてワイヤ 4 1 7 bのみを残す。 このようにして折り畳んだ人工血 管 1 は、 第 1 の実施例と同様にカテーテル 1 2 を介して 患部 3 4近傍まで運搬し、 保持杆 4 1 7 のワイヤ 4 1 7 bを引き抜く ことによって折り畳みが解除されて復元す る。
このような構成の保持手段 4 1 1であっても、 前記第 2実施例と同様の効果を奏する。 この紐には、 1本の連 続したものを用いることもできる。 この場合には、 人工 血管に沿ってワイヤを配設し、 一端を人工血管の適宜部 位に固定した紐を右回り、 左回りに順次前記ワイヤに巻 き掛けて、 その紐の終端に形成したループなどをワイヤ に挿通しておく。 このようにしても、 ワイヤを引き抜く ことによって、 紐による人工血管の拘束を遠隔から解除 することができる。
或いは、 上記の保持手段 1 1 、 4 1 1 を用いる代わり に、 人工血管を予めパイプ等に折り畳んで収容した状態 にしておき、 カテーテルに導入する際にその保持が解除 されるようなものであっても、 取扱いの便を十分に向上 させることができる。
さらに、 人工血管が単一の前リ ング状線材部に、 2つ の後リ ング状線材部が並列に対向配置されており、 表装 材が二股状に分岐して前リング状線材部と後リング状線 材部との間を Y形に連結しているものであってもよい。 産業上の利用可能性 以上のように、 本発明に係る移植用器具の折り畳み方 法は、 人工血管等としての利用価値を有する移植用器具 に適用可能なものである。

Claims

請求の範囲
1 . 前リ ング状線材部と、 この前リ ング状線材部に対向 配置された後リ ング状線材部と、 それらの前後リ ング状 線材部の間を連結する表装材と、 両前後リ ング状線材部 間に配置された中間リ ング状線材部とを具備してなり、 各リ ング状線材部に折り曲げ自在な弾性を付与してなる 移植用器具の折り畳み方法であって、
移植用器具の前端部の円周上を 4以上に偶数分割してそ れらの分割点と分割点の中間位置に牽引用の前引っ掛け 部を設けるとともに、 分割点の 1 つおきの各箇所が前方 に向かって山形の頂となりその隣の分割点の各箇所が前 方に向かって谷形の底となるように波状に折り曲げ、 更 に中間リ ング状線材部及び後リ ング状線材部も略同一位 相の波状に折り曲げることを特徴とする移植用器具の折 り畳み方法。
2 . 中間リ ング状線材部のうち、 前引っ掛け部が設けら れている位置と略対応する位置を表装材に固定した状態 で折り畳むようにしていることを特徴とする請求の範囲 第 1項記載の移植用器具の折り畳み方法。
3 . 折り曲げた移植用器具を、 保持手段によって折り曲 げた状態に保持し、 この保持手段を目的位置で解除する ことによって折り曲げた移植用器具を復元させることを 特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の移植用器 具の折り畳み方法。
4 . 保持手段を、 折り曲げた移植用器具の周囲に巻き付 けられ一部にループを有した紐と、 この紐のループに揷 通される保持杆とから構成して、 この保持杆を紐のルー プに揷通することによって移植用器具を折り曲げた状態 に保持しておき、 前記保持杆をループから引き抜く こと によって紐による保持状態を解除し得るようにしている ことを特徴とする請求の範囲第 3項記載の移植用器具の 折り畳み方法。
5 . 移植用器具が、 その後端部における前引っ掛け部と 略同一位相位置に牽引用の後引っ掛け部を備えたもので あり、 後端部を前端部と略同一位相で折り畳む際に、 後 引っ掛け部がその後端部の山と谷の略中間に位置するよ うに折り畳むことを特徴とする請求の範囲第 1 、 2 、 3 又は 4項記載の移植用器具の折り畳み方法。
6 . 移植用器具が、 その後端部における分割点と略同一 位相位置の 1つおきに牽引用の後引っ掛け部を備えたも のであり、後端部を前端部と略同一位相で折り畳む際に、 後引っ掛け部がその後端部の谷に略位置するように折り 畳むことを特徴とする請求の範囲第 1 、 2 、 3又は 4項 記載の移植用器具の折り畳み方法。
7 . 少なく とも前後リ ング状線材部と表装材との間の円 環状の隙間を液密とするように、 前後リ ング状線材部と 表装材とを膜部材を介して接続しておき、 これらの前後 リ ング状線材部を表装材に対して一定の範囲内で相対前 後移動させながら移植用器具を折り畳むことを特徴とす る請求の範囲第 1 、 2 、 3 、 4 、 5又は 6項記載の移植 用器具の折り畳み方法。
8 .分割数が 4であることを特徴とする請求の範囲第 1 、 2 、 3 、 4 、 5 、 6又は 7項記載の移植用器具の折り畳 み方法。
9 . 移植用器具が人工血管であることを特徴とする請求 の範囲第 1 、 2 、 3 、 4 、 5 、 6 、 7又は 8項記載の移 植用器具の折り畳み方法。
1 0 . 前端部に配置される前リ ング状線材部と、 この前 リ ング状線材部に対向して後端部に配置される後リ ング 状線材部と、 それらの前後リ ング状線材部の間を連結す る表装材と、 両前後リ ング状線材部間に配置される中間 リ ング状線材部とを具備してなり、 各リ ング状線材部に 折り曲げ自在な弾性を付与するとともに、 各リ ング状線 材部を前方に向かって山形の頂となる部位と谷形の底と なる部位とが交互に連続するように波状に折り曲げ、 そ の状態で前方に牽引して運搬するように構成してなる移 植用器具であつて、
折り曲げた状態で山となる部位と谷となる部位の略 中間位置に、 牽引用の前引っ掛け部を設けていることを 特徴とする移植用器具。
1 1 . 前端部に配置される前リ ング状線材部と、 この前 リ ング状線材部に対向して後端部に配置される後リ ング 状線材部と、 それらの前後リ ング状線材部の間を連結す る表装材と、 両前後リ ング状線材部間に配置される中間 リ ング状線材部とを具備してなり、 各リ ング状線材部に 折り曲げ自在な弾性を付与するとともに、 各リング状線 材部を前方に向かって山形の頂となる部位と谷形の底と なる部位とが交互に連続するように波状に折り曲げ、 そ の状態で前方に牽引して運搬するように構成してなる移 植用器具であって、
前端部の円周上を 4分割してそれらの分割点と分割点 の略中間位置に牽引用の前引っ掛け部を設けるとともに、 後端部の円周上における前記前引っ掛け部と略同一位相 位置の 4箇所に牽引用の後引っ掛け部を設けてなること を特徴とする移植用器具。
1 2 . 前端部に配置される前リ ング状線材部と、 この前 リ ング状線材部に対向して後端部に配置される後リ ング 状線材部と、 それらの前後リ ング状線材部の間を連結す る表装材と、 両前後リ ング状線材部間に配置される中間 リ ング状線材部とを具備してなり、 各リング状線材部に 折り曲げ自在な弹性を付与するとともに、 各リ ング状線 材部を前方に向かって山形の頂となる部位と谷形の底と なる部位とが交互に連続するように波状に折り曲げ、 そ の状態で前方に牽引して運搬するように構成してなる移 植用器具であって、
前端部の円周上を 4分割してそれらの分割点と分割点 の略中間位置に牽引用の前引っ掛け部を設けるとともに、 後端部の円周上における前方に向かって谷形の底となる 部位若しくはその近傍の 2箇所に牽引用の後引っ掛け部 を設けてなることを特徴とする移植用器具。
1 3 . 前端部に配置される前リ ング状線材部と、 この前 リ ング状線材部に対向して後端部に配置される後リ ング 状線材部と、 それらの前後リ ング状線材部の間を連結す る表装材と、 両前後リ ング状線材部間に配置される中間 リ ング状線材部とを具備してなり、 各リ ング状線材部に 折り曲げ自在な弾性を付与するとともに、 各リ ング状線 材部を前方に向かって山形の頂となる部位と谷形の底と なる部位とが交互に連続するように波状に折り曲げ、 そ の状態で前方に牽引して運搬するように構成してなる移 植用器具であって、
前端部の円周上を 4分割してそれらの分割点と分割点 の略中間位置に牽引用の前引っ掛け部を設けるとともに、 この前引っ掛け部に、 チューブの中にワイヤを挿通し該 チューブに設けた開口部より ワイヤの先端部を選択的に 表出させ得るようにした運搬装置を、 当該チューブ及び ワイヤの間に係合させることによって分離可能な状態で 付帯させてなることを特徴とする移植用器具。
1 4 . 前端部に配置される前リ ング状線材部と、 この前 リ ング状線材部に対向して後端部に配置される後リ ング 状線材部と、 それらの前後リング状線材部の間を連結す る表装材と、 両前後リ ング状線材部間に配置される中間 リ ング状線材部とを具備してなり、 各リ ング状線材部に 折り曲げ自在な弾性を付与するとともに、 各リ ング状線 材部を前方に向かって山形の頂となる部位と谷形の底と なる部位とが交互に連続するように波状に折り曲げ、 そ の状態で前方に牽引して運搬するように構成してなる移 植用器具であつて、
前端部の円周上を 4以上に偶数分割してそれらの分割 点と分割点の略中間位置に牽引用の前引っ掛け部を設け るとともに、 分割点の 1つおきの各箇所が前方に向かつ て山形の頂となりその隣の分割点の各箇所が前方に向か つて谷形の底となるように波状に折り曲げ、 更に中間リ ング状線材部及び後リ ング状線材部も略同一位相の波状 に折り曲げた状態で、 解除可能な保持手段によってその 折り畳み状態を保持してなることを特徴とする移植用器 具。
1 5. 保持手段が、 その一部を引き抜く ことによって移 植用器具の折り曲げ状態を解除し得るものであることを 特徴とする請求の範囲第 1 4項記載の移植用器具。
1 6. 保持手段を、 折り曲げた移植用器具の周囲に巻き 付けられ一部にループを有した紐と、 この紐のループに 揷通される保持杆とから構成して、 この保持杆を紐のル 一プに揷通することによって移植用器具を折り曲げた状 態に保持しておき、 前記保持杆をループから引き抜く こ とによってその保持状態を解除し得るようにしているこ とを特徴とする請求の範囲第 1 5項記載の移植用器具。
1 7. 中間リ ング状線材部のうち、 前引っ掛け部が設け られている位置と略対応する位置を表装材に固定してい ることを特徴とする請求の範囲第 1 0、 1 1 、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5又は 1 6記載の移植用器具。
1 8. 牽引用の後引っ掛け部が、 後端部における、 前端 部に設けられた前引っ掛け部と略同一位相位置に同数だ け設けてあることを特徴とする請求の範囲第 1 0、 1 1 、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6又は 1 7項記載の移植用 器具。
1 9. 牽引用の後引っ掛け部が、 後端部における、 前端 部に設けられた前引っ掛け部と略同一位相位置の 1つお きの位置に半数だけ設けてあることを特徴とする請求の 範囲第 1 0、 1 1 、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6又は 1 7項記載の移植用器具。
2 0. 少なく とも前後リ ング状線材部を表装材に対して 一定の範囲内で相対前後移動可能となるように、 且つこ れらのリ ング状線材部と表装材との間の円環状の隙間を 液密とするように、 これらのリング状線材部と表装材と を膜部材を介して接続していることを特徴とする請求の 範囲第 1 0、 1 1、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6、 1 7、 1 8又は 1 9項記載の移植用器具。
2 1. 分割数が 4であることを特徴とする請求の範囲第 1 0、 1 1 、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6、 1 7、 1 8、 1 9又は 2 0項記載の移植用器具。
2 2. 移植用器具が人工血管であることを特徴とする請 求の範囲第 1 0、 1 1 、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6、 1 7、 1 8、 1 9、 2 0又は 2 1項記載の移植用器具。
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