明 細 書 プロピレン系重合体、 及び該重合体からなる樹脂組成物並びに成形 体 技術分野
本発明は、 プロピレン系重合体、 及び該重合体からなる樹脂組成 物並びに成形体及び樹脂改質剤に関し、 さ らに詳しく は、 ベたつき が少なく 、 軟質性及び透明性に優れた成形体を与えるプロピレン系 重合体、 及び該重合体からなる樹脂組成物並びに成形体及び樹脂改 質剤に関するものである。 背景技
従来、 軟質樹脂として塩化ビニル樹脂が広く用いられているが、 塩化ビニル樹脂は、 その燃焼過程において有害な物質を発生させる ことが知られており、 代替品の開発が強く望まれている。 軟質塩化 ビニル樹脂の代替品としてプロピレン系重合体がある。 プロピレン 系重合体は各種触媒の存在下に製造されるが、 従来の触媒系を用い て製造されたプロ ピレン系重合体は、 軟質 (すなわち弾性率の低い もの) にしよう とすると、 ベたつき成分が多く なつてしま う という 欠点があった。 ベたつき成分の原因である A P P成分が増加し、 得 られる成形体の表面特性が悪化する。 また、 シー トやフィ ルム等の 形態の成形体を食品、 医療用途等へ展開する場合、 様々な問題が生 じる恐れがある。 そこで、 弾性率の低さとべたつき成分の量とのバ ラ ンスが改善されたプロピレン系重合体が望まれている。
発明の開示
本発明は、 ベたつきが少なく 、 軟質性及び透明性に優れた成形体 を与えるプロピレン系重合体、 及び該重合体からなる樹脂組成物並 びに成形体及び樹脂改質剤を提供することを目的とするものである, 本発明者らは、 上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果
( 1 ) 2 5 °Cのへキサンに溶出する成分量が特定の範囲にあり、 か つ ( 2 ) D S C測定において、 融点を示さないか、 或いは融点を示 す場合は融点と融解吸熱量が特定の関係を満たすプロピレン系重合 体が、 ベたつき成分の量と弾性率の低さと透明性のバランスに優れ ていることを見出し、 本発明を完成するに至った。 即ち、 本発明は- 以下のプロピレン系重合体、 及び該重合体からなる樹脂組成物並び に成形体及び樹脂改質剤を提供するものでる。
1. 下記の ( 1 ) 及び ( 2 ) を満たすプロピレン系重合体。
( 1 ) 2 5 °Cのへキサンに溶出する成分量 ( H 2 5 ) 力 0〜 8 0質 量%である
( 2 ) D S C測定において、 融点 (Tm (°C) ) を示さないか、 或 いは Tmを示す場合は Tmと融解吸熱量 Δ Η ( J / g ) が下記の関 係を満たす
Δ H≥ 3 (Tm - 1 2 0 )
2. 昇温クロマ トグラフィ ーにおける 2 5 °C以下で溶出する成分 量 ( W 2 5 ) が 2 0〜 1 0 0質量%である上記 1記載のプロピレン 系重合体。
3. 下記の ( 1 ) ~ ( 4 ) を満たすプロ ピレン単独重合体。
( 1 ) メ ソペンタ ツ ド分率 (mmmm) 力 3 0 ~ 6 0モル%である
( 2 ) ラセ ミペンタ ツ ド分率 ( r r r r ) と ( 1 一 mmmm) が下 記の関係を満たす
[ r r r τ / ( 1 — mmmm) ] ≤ 0. 1
( 3 ) 昇温クロマ 卜グラフィ 一における 2 5 °C以下で溶出する成分 量 (W 2 5 ) が 0〜 1 0 0質量%である
( 4 ) ペンタ ツ ド分率 ( r m r m) 力 2. 5 モル%を超える
4. メ ソ ト リ アツ ド分率 (mm) 、 ラセミ ト リ ア ツ ド分率 ( r r ) 、 ト リ アツ ド分率 (m r ) が下記の関係を満たす上記 3 に記載 のプロ ピレン単独重合体。
(mm) ( r r ) / (m r ) 2 ≤ 2. 0
5. 下記の ( 1 ) 及び ( 2 ) を満たすプロピレン系共重合体。 ( 1 ) 13 C - NM R測定による立体規則性指標 ( P ) が 5 5〜 9 0 モル%である ( 2 ) 昇温クロマ トグラフィ ーにおける 2 5 °C以下で 溶出する成分量 (W 2 5 ) が 2 0 - 1 0 0質量%である
6. ゲルパーミエイシヨ ンクロマ 卜グラフ ( G P C ) 法により測 定した分子量分布 (M wZM n ) が 4以下及び 又はテ トラ リ ン溶 媒中 1 3 5 °Cにて測定した極限粘度 [ ] 力 0. 5〜 1 5. 0 デシ リ ッ トル Z gである上記 3 または 4に記載のプロピレン単独重合体 又は上記 5記載のプロピレン系共重合体。
7. ( A) 下記一般式 ( I ) で表される遷移金属化合物、 及び ( B ) ( B - 1 ) 該 (A) 成分の遷移金属化合物又はその派生物と 反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物、 (B — 2 ) アルミ ノ キサン及び ( B — 3 ) ルイス酸から選ばれる成分を含有する重合用 触媒の存在下、 プロ ピレンを重合させることにより得られる上記 3、 4 または 6 のいずれかに記載のプロピレン単独重合体。
〔式中、 Mは周期律表第 3 ~ 1 0族又はランタノィ ド系列の金属元 素を示し、 E 1 及び E 2 はそれぞれ置換シクロペンタジェニル基, イ ンデニル基, 置換イ ンデニル基, ヘテロシクロペンタジェニル基, 置換へテロシクロペンタジェニル基, アミ ド基, ホスフィ ド基, 炭 化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、 A 1 及 び A 2 を介して架橋構造を形成しており、 またそれらはたがいに同 一でも異なっていてもよく、 Xはび結合性又は 7Γ結合性の配位子を 示し、 Xが複数ある場合、 複数の Xは同じでも異なっていてもよく、 他の X, E 1 , E 2 又は Yと架橋していてもよい。 Yはルイス塩基 を示し、 Yが複数ある場合、 複数の Yは同じでも異なっていてもよ く、 他の Υ, E 1 , E 2 又は Xと架橋していてもよく、 A 1 及び A 2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、 炭素数 1〜 2 0 の炭化水素基、 炭素数 1〜 2 0のハロゲン含有炭化水素基、 珪素含 有基、 ゲルマニウム含有基、 スズ含有基、 一 0 -、 — C O—、 — S ―、 - S 02 一、 — S e -、 - N R 1 ―、 - P R 1 一、 — P (0) R 1 一、 - B R 1 —又は一 A 1 R 1 —を示し、 R 1 は水素原子、 ハ ロゲン原子、 炭素数 1〜 2 0の炭化水素基又は炭素数 1〜 2 0のハ 口ゲン含有炭化水素基を示し、 それらはたがいに同一でも異なつて いてもよい。 Qは 1〜 5の整数で 〔 (Mの原子価) 一 2〕 を示し、 rは 0 ~ 3の整数を示す。 〕
8. ( A) 下記一般式 ( I ) で表される遷移金属化合物、 及び ( B ) ( B - 1 ) 該 (A) 成分の遷移金属化合物又はその派生物と
反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物、 ( B— 2 ) アルミ ノ キサン及び ( B - 3 ) ルイス酸から選ばれる成分を含有する重合用 触媒の存在下、 プロピレンとエチレン及び/又は炭素数 4〜 2 0の α —ォレフィ ンを共重合させることにより得られる上記 5 または 6 記載のプロピレン系共重合体。
〔式中、 Mは周期律表第 3〜 1 0族又はラ ンタノィ ド系列の金属元 素を示し、 E 1 及び E 2 はそれぞれ置換シクロペンタジェニル基, イ ンデニル基, 置換イ ンデニル基, ヘテロシクロペンタジェニル基, 置換へテロシクロペンタジェニル基, アミ ド基, ホスフィ ド基, 炭 化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、 A 1 及 び A 2 を介して架橋構造を形成しており、 またそれらはたがいに同 一でも異なっていてもよく、 Xは σ結合性又は 7Γ結合性の配位子を 示し、 Xが複数ある場合、 複数の Xは同じでも異なっていてもよ く 、 他の X, Ε 1 , Ε 2 又は Υと架橋していてもよい。 Υはルイ ス塩基 を示し、 Υが複数ある場合、 複数の Υは同じでも異なっていてもよ く、 他の Υ, Ε 1 , Ε 2 又は Xと架橋していてもよく、 Α 1 及び A 2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、 炭素数 1 ~ 2 0 の炭化水素基、 炭素数 1〜 2 0のハロゲン含有炭化水素基、 珪素含 有基、 ゲルマニウム含有基、 スズ含有基、 — 0—、 一 C O -、 一 S 一 、 - S 02 一 、 一 S e -、 - N R 1 一 、 - P R 1 一 、 — P (0) R 1 ―、 - B R 1 一又は— A 1 R 1 —を示し、 R 1 は水素原子、 ハ
ロゲン原子、 炭素数 1 ~ 2 0の炭化水素基又は炭素数 1〜 2 0のハ 口ゲン含有炭化水素基を示し、 それらはたがいに同一でも異なつて いてもよい。 Qは 1〜 5の整数で 〔 (Mの原子価) 一 2〕 を示し、 rは 0〜 3の整数を示す。 〕
9. 上記 1 ~ 8のいずれかに記載のプロピレン系重合体、 プロピ レンン単独重合体又はプロピレン系共重合体に造核剤を添加してな るプロピレン系樹脂組成物。
1 0. 上記 1〜 9のいずれかに記載のプロピレン系重合体、 プロ ピレンン単独重合体、 プロピレン系共重合体又はプロピレン系樹脂 組成物を成形してなる成形体。
1 1. 上記 1〜 8のいずれかに記載のプロピレン系重合体、 プロピ レンン単独重合体又はプロピレン系共重合体からなるプロピレン系 樹脂改質剤。
1 2. (Α' ) 下記一般式 (II) で表される遷移金属化合物、 及び ( Β ) ( Β - 1 ) 該 (Α) 成分の遷移金属化合物又はその派生物と 反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物、 ( Β— 2 ) アルミ ノ キサン及び ( Β - 3 ) ルイ ス酸から選ばれる成分を含有する重合用 角虫媒。
〔式中、 M, X, Y, A 1 , A 2 , q及び rは上記一般式 ( I ) と 同じである。 R 2 〜R 7 はそれぞれ水素原子, ハロゲン原子, 炭素
数 1〜 2 0の炭化水素基, 炭素数 1〜 2 0のハロゲン含有炭化水素 基, 珪素含有基又はへテロ原子含有基を示すが、 その少なく とも一 つは水素原子でないことが必要である。 また、 R2 ~R7 はたがい に同一でも異なっていてもよく、 隣接する基同士がたがいに結合し て環を形成していてもよい。 〕
1 3. ( A" ) 下記一般式 (III)で表される遷移金属化合物、 及び ( B ) (B - 1 ) 該 (A) 成分の遷移金属化合物又はその派生物と 反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物、 (B— 2 ) アルミ ノ キサン及び (B - 3 ) ルイス酸から選ばれる成分を含有する重合用 触媒。
M X Q Y R
〔式中、 M, X, Y, A 1 , A 2 , Q及び r は上記一般式 ( I ) と 同じである。 R 8 及び R 9 の少なく とも一つは酸素, ハロゲン, 珪 素等のへテロ原子を含有する基を示し、 R '°〜R 17は水素原子、 炭 素数 1〜 2 0の炭化水素基、 又は酸素, ハロゲン, 珪素等のへテロ 原子を含有する基を示す。 〕
発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明のプロ ピレン系重合体 [ 1 ] 、 その製造方法 [2 ] プロ ピレン系樹脂組成物 [3 ] 並びに成形体 [4] 及びプロピレン 系樹脂改質剤 [ 5] について詳し く説明する。
[ 1 ] プロピレン系重合体
本発明のプロ ピレン系重合体は、 下記の ( 1 ) 及び ( 2 ) を要件
とする重合体である。
( 1 ) 2 5 °Cのへキサンに溶出する成分量 (H 2 5 ) が 0 〜 8 0質 量%である
( 2 ) D S C測定において、 融点 (T m (°C) ) を示さないか、 或 いは T mを示す場合は T mと融解吸熱量 Δ Η (J Z g ) が下記の関 係を満たす
Δ H ≥ 3 ( T m— 1 2 0 )
本発明のプロピレン系重合体は、 2 5 °Cのへキサンに溶出する成 分量 (H 2 5 ) が 0〜 8 0質量%である。 好ま しく は、 0 ~ 5 0質 量%、 特に好ま しく は、 0〜 2 5質量%である。 H 2 5 は、 ベたつ き、 透明性低下等の原因となるいわゆるべたつき成分の量が多いか 少ないかを表す指標であり、 この値が高いほどべたつき成分の量が 多いことを意味する。 H 2 5が 8 0質量%を超えると、 ベたつき成 分の量が多く、 耐ブロ ッキング性の低下や透明性の低下が起こり、 食品用途や医療品用途に使えない。
なお、 H 2 5 とは、 プロピレン系重合体の質量 (W。 ) と該重合 体を 2 0 O m Lのへキサン中に、 2 5 °C、 3 日間以上静置後、 乾燥 した後の質量 (W i ) を測定し、 次式により計算して求めた質量減 少率である。
H 2 5 = (: (W。 — W X 1 0 0 (%)
さ らに本発明のプロピレン系重合体は、 D S C測定において、 融 点 (T m (°C) ) を示さないか、 或いは或いは T mを示す場合は T mと融解吸熱量 Δ Hが下記の関係を満たす。
Δ H ≥ 3 X ( T m— 1 2 0 )
さ らに好ま しく は、
Δ H ≥ 2 ( T m— 1 0 0 )
を満たす。
なお、 T m及び Δ Hは、 D S C測定により求める。 すなわち、 示 差走査型熱量計 (パーキン ' エルマ一社製, D S C - 7 ) を用い、 試料 1 0 m gを窒素雰囲気下 2 3 0 °Cで 3分間溶融した後、 1 0 °C /分で 0 °Cまで降温する。 さ らに、 0 °Cで 3分間保持した後、 1 0 。 分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの最大ピ一 クのピーク ト ツプが融点 : T mであり、 この場合の融解吸熱量が Δ Hである。
本発明のプロピレン系重合体は、 上記の関係を満たすことにより、 得られる成形体等のベたつき成分の量と弾性率の低さと透明性のバ ラ ンスが優れる。 すなわち、 弾性率が低く軟質性 (柔軟性とも言う) に優れ、 ベたつき成分が少なく表面特性 (例えば、 ブリー ドや他の 製品へのベたつき成分の移行が少ない等に代表される) にも優れ、 かつ透明性にも優れるという利点がある。
本発明のプロピレン系重合体としては、 上記の要件の他に昇温ク ロマ トグラフィ 一における 2 5 °C以下で溶出するプロピレン系重合 体の成分量 (W 2 5 ) 力 2 0〜 1 0 0質量%であることが好ま しい。 さ らに好ま しく は、 3 0〜: L 0 0質量%、 特に好ま しく は、 5 0 〜 1 0 0質量%である。 W 2 5 は、 プロピレン系重合体が砍質である か否かを表す指標である。 この値が大き くなると弾性率の高い成分 が多く なつたり、 及び Z又は立体規則性分布の不均一さが広がって いることを意味する。 本発明においては、 W 2 5が 2 0 %未満では、 柔軟性がなく なり好ま しく ないことがある。 なお、 W 2 5 とは、 以 下のような操作法、 装置構成及び測定条件の昇温ク口マ トグラフィ 一により測定して求めた溶出曲線における T R E Fのカラム温度 2 5 °Cにおいて充塡剤に吸着されないで溶出する成分の量 (質量%)
である。
( a ) 操作法
試料溶液を温度 1 3 5 °Cに調節した T R E Fカラムに導入し、 次 いで降温速度 5 °CZ時間にて徐々に 0 °Cまで降温し、 3 0分間ホ一 ルドし、 試料を充塡剤表面に結晶化させる。 その後、 昇温速度 4 0 °CZ時間にてカラムを 1 3 5 °Cまで昇温し、 溶出曲線を得る。
( b ) 装置構成
T R E Fカラム G Lサイエンス社製 シリ カゲルカラム
( 4. 6 x 1 5 O mm) フロ一セル G Lサイエンス社製 光路長 l mm K B r セル
送液ポンプ センシユウ科学社製 S S C— 3 1 0 0 ボン プ
バルブォーブン G Lサイエンス社製 MO D E L 5 5 4ォ一 ブン (高温型)
T R E Fオーブン G Lサイエンス社製
二系列温調器 理学工業社製 R E X— C 1 0 0温調器 検出 液体クロマ 卜グラフィ 一用赤外検出器
F Q X B O R O社製 M I R A N 1 A C V F
1 0方バルブ バルコ社製 電動バルブ
ループ バルコ社製 5 0 0マイ ク ロ リ ッ トルループ
( c ) 測定条件
溶媒 0 —ジク ロ口ベンセン
試料濃度 7. 5 g /リ ッ トル
注入量 5 0 0マイクロ リ ツ 卜ノレ
ポンプ流量 : 2 . 0 ミ リ リ ッ トル 分
検出波数 : 3 . 4 1 μ m
力ラム充塡剤 : ク ロモソルブ P ( 3 0〜 6 0 メ ッ シュ) 力ラム温度分布 : ± 0 . 2 °C以内
本発明のプロピレン系重合体としては、 前記の要件を満たすもの であれば特に制限はなく、 プロピレン単独重合体やプロピレン系共 重合体が挙げられる。 なかでも、 前記した本発明のプロ ピレ ン系重 合体は、 より具体的には、 下記の [ a ] プロ ピレ ン単独重合体又は [ a ' ] プロピレン共重合体により好適に実現される。
[ a ] プロピレン単独重合体
本発明のプロピレン単独重合体は、 下記の ( 1 ) 〜 ( 4 ) を要件 とする重合体である。
( 1 ) メ ソペンタ ツ ド分率 ( m m m m ) 力 3 0〜 6 0 モル%であり ( 2 ) ラセ ミ ペンタ ッ ド分率 ( r r r r ) と ( 1 — mmmm) が下 記の関係を満たし、
[ r r r r / l — mmm m) ] ≤ 0 . 1
( 3 ) 昇温クロマ トグラフィ ーにおける 2 5 °C以下で溶出する成分 量 (W 2 5 ) 力 2 0〜 1 0 0質量%である
力、つ、
( 4 ) ペンタツ ド分率 ( r m r m) 力く 2 . 5 モル%を超える 本発明のプロ ピレ ン単独重合体が、 上記の関係を満たすと、 得ら れる成形体等のベたつき成分の量と弾性率の低さと透明性のバラ ン スが優れる。 すなわち、 弾性率が低く軟質性 (柔軟性とも言う) に 優れ、 ベたつき成分が少なく表面特性 (例えば、 ブリ ー ドや他の製 品へのベたつき成分の移行が少ない等に代表される) にも優れ、 か つ透明性にも優れるという利点がある。
本発明で用いられるメ ソペンダッ ド分率 (mmmm分率) とは、 エイ · ザンベリ (A. Z a m b e l l i ) 等により 「M a c r o m 0 1 e c u 1 e s , _6_, 9 2 5 ( 1 9 7 3 ) 」 で提案された方法に 準拠し、 13 C— N M Rスぺク トルのメチル基のシグナルにより測定 されるポリプロピレン分子鎖中のペンタ ッ ド単位でのメ ソ分率であ る。 これが大き く なると、 立体規則性が高く なることを意味する。 本発明のプロピレン単独重合体のメ ソペンタ ッ ド分率 (mmmm) が 3 0モル%未満では、 ベたつきの原因となる。 6 0モル%を超え ると弾性率が高く なり好ま しく ない。 同じく ラセミベンダッ ド分率 ( r r r r分率) とは、 ポリプロピレン分子鎖中のぺンタ ツ ド単位 でのラセミ分率である。 [ r r r r / ( 1 — mmmm) ] は、 上記 のペンタ ッ ド単位の分率から求められ、 プロピレン単独重合体の規 則性分布の均一さをあらわす指標である。 この値が大き く なると規 則性分布が広がり、 既存触媒系を用いて製造される従来のポリプロ ピレンのように高規則性 P Pと A P Pの混合物となり、 ベたつきが 増し、 透明性が低下することを意味する。 本発明のプロ ピレン単独 重合体の [ r r r r / ( 1 — mmmm) ] 力《 0. 1を超えるとべた つきの原因となる。 なお、 13 C— N M Rスぺク トルの測定は、 エイ ザンベリ (A. Z a m b e l l i ) 等により 「M a c r o m o l e c u 1 e s , _8_, 6 8 7 ( 1 9 7 5 ) 」 で提案されたピークの帰属 に従い、 下記の装置及び条件にて行う。
装置 : 日本電子 (株) 製 J NM - E X 4 0 0型 13C— NMR装置 方法 : プロ 卜 ン完全デカップリ ング法
濃度 : 2 2 0 m g /ミ リ リ ッ トル
溶媒 : 1, 2, 4 一 卜 リ ク ロロベンゼンと重ベンゼンの 9 0 :
1 0 (容量比) 混合溶媒
温度 : 1 3 0 °C
パルス幅 : 4 5 °
パルス繰り返し時間 : 4秒
積算 : 1 0 0 0 0回
次に、 本発明におけるプロピレン単独重合体に関する W 2 5の意 味及び測定方法については、 前記のプロピレン系重合体 [ 1 ] にお けるものと同じである。 本発明におけるプロピレ ン単独重合体の W 2 5が 2 0 %未満では、 柔軟性がなく なる。
本発明のプロピレン単独重合体が、 前記の要件の中で下記の
( 5 ) メ ソペンタ ツ ド分率 (mmmm) 力 3 0〜 5 0 %であり、
( 6 ) ラセミペンタ ツ ド分率 ( r r r r ) と ( 1 一 mmmm) 力 下 記の関係を満たし、
[ r r r r / ( 1 — mmmm) ] ≤ 0. 0 8
力、つ、
( 7 ) 昇温ク口マ トグラフィ 一における 2 5 °C以下で溶出する成分 量 (W 2 5 ) 力 3 0〜 1 0 0質量%である
ことを満たすとさらに好ま しく、
( 8 ) ラセミペンタ ツ ド分率 ( r r r r ) と ( 1 — mmmm) 力く下 記の関係を満たし、
[ r r r r / ( l - mmmm) ] ≤ 0. 0 6
力、つ、
( 9 ) 昇温クロマ 卜グラフィ 一における 2 5 °C以下で溶出する成分 量 (W 2 5 ) 力く 5 0〜 1 0 0質量%である
ことを満たすと特に好ま しい。
( 1 0 ) ラセミペンタ ツ ド分率 ( r r r r ) と ( 1 — mmmm) が 下記の関係を満たし、
[ r r r r Z ( 1 — mmmm) ] ≤ 0. 0 5
力、つ、
( 1 1 ) 昇温ク ロマ トグラフィ ーにおける 2 5 °C以下で溶出する成 分量 (W 2 5 ) 力く 6 0〜 : L 0 0質量%である
こ とを満たすと最も好ま しい。
また、 本発明のプロ ピレン単独重合体と しては、 ( 4 ) ペンタ ツ ド分率 ( r m r m) 力 2. 5モル%を超えることを要する。 ペン夕 ッ ド分率 ( r m r m) が 2. 5モル%を超えるとラ ンダム性が增し 透明性がさ らに向上する。 さ らに、 メ ソ ト リ アツ ド分率 (mm) 、 ラセ ミ ト リ アツ ド分率 ( r r ) 、 ト リ アツ ド分率 (m r ) が下記の 関係を満たすものが好ま しい。
(mm) ( r r ) / (m r ) 2 ≤ 2. 0
この関係は、 重合体のラ ンダム性の指標を表し、 1 に近いほどラ ンダム性が高く なり、 透明で、 柔軟性と弾性回復率のバラ ンスに優 れる。 本発明のプロ ピレン単独重合体と しては、 上式の左辺の値が 通常 2以下、 好ま し く は 1. 8〜 0. 5、 さ らに好ま し く は 1. 5 〜 0. 5の範囲である。 なお、 ト リ アツ ド分率は前記のペンタ ッ ド 分率と同様な方法で求める。
本発明のプロ ピレン単独重合体は、 上記の要件の他にゲルパー ミ エイ シ ヨ ンク ロマ トグラフィ ー ( G P C ) 法により測定した分子量 分布 (M wZM n ) が 4以下及び/又はテ 卜ラ リ ン溶媒中 1 3 5 °C にて測定した極限粘度 [;? ] 力 0. 5〜 1 5. 0 デシリ ッ トル Z g が好ま し く 、 MwZM nが 3. 5以下及び Z又は [ " ] 力く 1. 0 ~ 5. 0 デシリ ッ トル Z gがさ らに好ま し く 、 M w Z M nが 3以下及 び Z又は [ ] 力 1. 0〜 3. 0デシ リ ッ トル/ gが特に好ま しい ( なかでもより好ま し く は [ ] 力 1. 2〜 3. 0デシ リ ッ トル Z g
特に好ま しく は 1. 5〜 2. 5デシリ ッ トル Z gである。 分子量分 布 (MwZMn) が 4を超えるとべたつきが発生したり、 極限粘度 〔 〕 力 0. 5デシリ ッ トル Z g未満では、 ベたつきが発生するこ とがある。 また 1 5. 0デシリ ッ トル Z gを超えると、 流動性が低 下するため成形性が不良となることがある。
なお、 上記 M w / M nは、 ゲルパーミエ一シヨ ンクロマ 卜グラフ (G P C) 法により、 下記の装置及び条件で測定したポリ スチレ ン換算の質量平均分子量 Mw及び数平均分子量 M nより算出した値 である。
G P C測定装置
カラム T O S O GMHH R- H (S) HT
検出 液体クロマ トグラム用 R I検出器
WAT E R S 1 5 0 C 測定条件
溶媒 1, 2, 4一 ト リ クロ口ベンゼ ン
測定温度 1 4 5 °C
流速 1. 0 ミ リ リ ツ 卜ル 分
試料濃度 2. 2 m g ミ リ リ ッ トル
注入量 1 6 0マイクロ リ ッ トノレ
検量線 U n i v e r s a l C a l i b r a t i o n 解析プログラム H T - G P C (V e r . 1. 0 )
さ らに、 本発明のプロピレン単独重合体は、 上記の要件の他に、 D S C測定による融解吸熱量 ΔΗが 2 0 J Zg以下であると柔軟性 が優れ好ま しい。 ΔΗは、 軟質であるかないかを表す指標でこの値 が大き く なると弾性率が高く 、 軟質性が低下していることを意味す る。 なお、 Δ Hは前記の方法により求める。
さ らに、 本発明におけるプロ ピレン単独重合体は、 融点 (Tm) 及び結晶化温度 (T c ) があってもなくてもよいが、 軟質性の点か らないこと或いは低い値、 特に Tmについては 1 0 0 °C以下である ことが好ま しい。 なお、 丁111及び丁 (:は、 D S C測定により求める すなわち、 示差走査型熱量計 (パーキン · エルマ一社製, D S C - 7 ) を用い、 試料 1 0 m gを窒素雰囲気下 2 3 0でで 3分間溶融し た後、 1 0 °CZ分で 0 °Cまで降温する。 このときに得られた結晶化 発熱カーブの最大ピークのピーク ト ップが結晶化温度 : T cである さ らに、 0 °Cで 3分間保持した後、 1 0 °CZ分で昇温させることに より得られた融解吸熱力一ブの最大ピークのピーク ト ツプが融点 : T mである。
ところで、 一般にプロピレンの重合時においては、 プロピレンモ ノマーのメチレン側の炭素原子が触媒の活性点と結合し、 順次同じ ようにプロピレンモノマ—が配位して重合していく いわゆる 1, 2 揷入の重合が通常行われるが、 まれに 2, 1挿入又は 1, 3挿入す ること (異常挿入とも言う) がある。 本発明の単独重合体は、 この 2, 1挿入又は 1 , 3揷入が少ないと好ま しい。 また、 これらの挿 入の割合が、 下記の関係式 ( 1 )
C (m - 2 , l ) + ( r — 2, 1 ) + ( 1 , 3 ) ) ≤ 5. 0 (%)
… ( 1 )
[式中、 ( m— 2 , 1 ) は13 C— N M Rで測定したメ ソ— 2 , 1 挿入含有率 (%) 、 ( r — 2, 1 ) は 13 C— NMRで測定したラセ ミ — 2, 1挿入含有率 (%) 、 ( 1, 3 ) は 13 C— NMRで測定し た 1, 3挿入含有率 (%) を示す。 〕 を満足するするものが好ま し く、 さ らに関係式 ( 2 )
〔 (m— 2, 1 ) + ( r - 2 , 1 ) 十 ( 1, 3 ) 〕 ≤ 1. 0 (%)
… ( 2 ) を満足するするものがより好ま しい。 特に関係式 ( 3 )
〔 (m - 2 , 1 ) + ( r - 2 , 1 ) + ( 1 , 3 ) ] ≤ 0. 1 (%)
… ( 3 ) を満足するするものが最も好ま しい。 この関係式 ( 1 ) を満足しな いと、 予想以上に結晶性が低下し、 ベたつきの原因となる場合があ る o
なお、 ( m— 2, 1 ) 、 ( r — 2, 1 ) 及び ( 1 , 3 ) は G r a s s i らの報告 (Macromolucules, 21, p . 617 ( 1988) ) 及び B u s i c o らの報告 (Macromolucules, 27, p . 7538 ( 1994) ) に 基づいて 13 C — NM Rスぺク トルのビーダの帰属を決定し、 各ピー クの積分強度から求めた各挿入含有率である。 すなわち、 (m— 2, 1 ) は、 全メチル炭素領域における積分強度に対する 1 7. 2 p p m付近に現れる Ρ α, 7 threo に帰属するピークの積分強度の比か ら算出されるメ ソ— 2, 1挿入含有率 (%) である。 ( r — 2, 1 ) は、 全メチル炭素領域における積分強度に対する 1 5. 0 p p m付 近に現れる P a, r threo に帰属するピークの積分強度の比から算 出されるラセミ — 2 , 1揷入含有率 (%) である。 ( 1, 3 ) は、 全メチン炭素領域における積分強度に対する 3 1. 0 p p m付近に 現れる T ;S, ァ 十に帰属するピークの積分強度の比から算出される 1, 3挿入含有率 (%) である。
さ らに、 本発明のプロピレン単独重合体は13 C — NMRスぺク 卜 ルの測定において、 2 , 1挿入に由来する分子鎖未端 ( n —ブチル 基) に帰属するピークが実質的に観測されないものがより好ま しい。 この 2, 1挿入に由来する分子鎖末端に関しては、 J u n g 1 i n g らの報告 (J . Polym . Sci . : Part A: Polym . Chem. , 33,
P1305 ( 1995) ) に基づいて 13 C— N M Rスぺク トルのピークの帰 属を決定し、 各ピークの積分強度から各挿入含有率を算出する。 な お、 ァイソタクチックポリ プロピレンでは、 1 8. 9 p p m付近に 現れるピークが n—ブチル基の未端メチル基炭素に帰属される。 ま た、 異常挿入又は分子鎖末端測定に関する 13 C - NMRの測定は、 前記の装置及び条件で行えばよい。
また、 本発明におけるプロピレン単独重合体は、 上記の要件に加 えてさ らに、 弾性率の指標である沸騰ジェチルェ一テル抽出量が 5 質量%以上であることが好ま しい。 なお、 沸騰ジェチルェ一テル抽 出量の測定は、 ソックスレー抽出器を用い、 以下の条件で測定する。 抽出試料 : 1〜 2 g
試料形状 : パウダー状
(ペレツ トイ匕したものは粉砕し、 パウダー化して用いる) 抽出溶媒 : ジェチルエーテル
抽出時間 : 1 0時間
抽出回数 : 1 8 0回以上
抽出量の算出方法 : 以下の式により算出する。
〔ジェチルエーテルへの抽出量 ( g ) Z仕込みパウダー質量 ( g ) 〕
X 1 0 0
また、 本発明におけるプロピレン単独重合体は、 上記に加えてさ らに、 引張弾性率が 1 0 O M P a以下であることが好ま しく、 より 好ま しく は 7 O M P a以下である。 この引張弾性率は、 6 M P a以 上であることが好ま しい。 6 M P a未満では、 型物成形品の形状保 持が難しく なる場合がある。
[ a ' ] プロピレン系共重合体
本発明のプロ ピレン系共重合体は、 下記の ( 1 ) 〜 ( 2 ) を要件
とするプロピレンとエチレン及び Z又は炭素数 4〜 2 0の α —ォレ フィ ンの共重合体である。 ( 1 ) 13 C - N M R測定による立体規則 性指標 ( Ρ ) 力 5 5〜 9 0モル%であり、 かつ
( 2 ) 昇温ク口マ トグラフィ 一における 2 5 °C以下で溶出する成分 量 (W 2 5 ) が 2 0 - 1 0 0質量%である
本発明のプロ ピレン系共重合体が、 前記の関係を満たすと、 得ら れる成形体のベたつき成分の量と弾性率の低さと透明性のバランス が優れる。 すなわち、 弾性率が低く軟質性 (柔軟性とも言う) に優 れ、 ベたつき成分が少なく表面特性 (例えば、 ブリ ー ドや他の製品 へのべたつき成分の移行が少ない等に代表される) にも優れ、 かつ 透明性にも優れるという特徴がある。 本発明における立体規則性指 標 ( P) は、 前記の日本電子社製の J NM - E X 4 0 0型 NMR装 置を用い、 13C— NMRスぺク トルを前記の条件と同様に測定し、 プロピレン連鎖のメ ソ ト リ アツ ド (mm) 分率を測定して求めた値 である。 この値が大きいほど、 立体規則性が高いことを意味する。 本発明のプロピレン系共重合体としては、 立体規則性指標 (P) が
6 5〜 8 0 モル%であるとさ らに好ま しい。 立体規則性指標 ( P) が 5 5モル%未満では、 弾性率が低下しすぎるため成形性が不良と なる。 また 9 0モル%を超えると硬質となり軟質でなく なる。 また. W 2 5力 3 0〜 1 0 0質量%であるとさ らに好ま しく、 5 0〜
1 0 0質量%であると特に好ま しい。 W 2 5が 2 0 %未満では、 柔 軟性がなく なる。 なお、 W 2 5の意味及び測定方法は、 前記と同じ
«5、ある。
さ らに、 本発明のプロピレン系共重合体は、 上記の要件の他にゲ ルパーミエイシヨ ン ( G P C ) 法により測定した分子量分布 (M w /M n ) が 4以下及び Z又はテ トラ リ ン溶媒中 1 3 5 °Cにて測定し
た極限粘度 [ 7? ] 力 0. 5〜: L 5. 0デシリ ッ トル/ gが好ま しく、 MwZMnが 3. 5以下及び/又は [ ] 力 1. 0〜 5. 0デシリ ッ トル/ gがさ らに好ま しく、 M wZM nが 3以下及び 又は [ η ] が 1. 0〜 3. 0デシリ ッ トル Z gが特に好ま しい。 分子量分布
(MwZMn) が 4を超えると、 ベたつきが発生することがある。 極限粘度 〔 〕 力《 0. 5デシリ ツ 卜ル Z g未満では、 ベたつきが発 生したり、 また 1 5. 0デシリ ッ トル Z gを超えると、 流動性が低 下するため成形性が不良となることがある。 なお、 上記 MwZMn の測定方法は前記と同様である。
さ らに、 本発明のプロピレン系共重合体は、 上記の要件の他に、 D S C測定による融解吸熱量 ΔΗが 2 0 J Zg以下であると柔軟性 が優れ好ま しい。 さ らに、 融点 (Tm) 及び結晶化温度 (T c ) が あってもなくてもよいが、 軟質性の点からないこと或いは低い値、 特に T mについては 1 0 0 °C以下であることが好ま しい。 なお、 Δ H、 Tm及び T cの測定方法は前記と同じである。
本発明のプロピレン系共重合体は、 上記の要件に加えてさ らに、 弾性率の指標である沸騰ジェチルエーテル抽出量が 5質量%以上で あることが好ま しい。 なお、 沸騰ジェチルエーテル抽出量の測定は、 前記と同じである。
また、 引張弾性率が 1 0 0 MP a以下であることが好ま しく、 よ り好ま しく は 7 O MP a以下である。 この引張弾性率は、 6 MP a 以上であることが好ましい。 6 MP a未満では、 型物成形品の形状 保持が難しく なる場合がある。
本発明におけるプロピレン系共重合体に関し、 炭素数 4〜 2 0の ひ 一ォレフィ ンと しては、 エチレン, 1 ーブテン, 1 —ペンテン, 4 ーメ チルー 1 一ペンテン, 1 —へキセン, 1 ーォクテン, 1 ーデ
セ ン, 1 — ドデセ ン, 1 —テ 卜ラデセン, 1 一へキサデセ ン, 1 一 ォクタデセン, 1 一エイコセンなどが挙げられ、 本発明においては これらのうち一種又は二種以上を用いることができる。
さ らに、 本発明のプロ ピレ ン系共重合体は、 ラ ンダム共重合体で あるものが好ま しい。 また、 プロピレンから得られる構造単位は
9 0モル%以上であることが好ま しく 、 より好ま しく は 9 5モル% 以上である。
[プロピレン単独重合体 ( a ) 及びプロピレン系共重合体 ( a ' ) の製造方法]
本発明におけるプロピレン単独重合体 ( a ) 及びプロピレン系共 重合体 ( a ' ) の製造方法と しては、 メ タ口セ ン触媒と呼ばれる触 媒系を用いてプロピレンを単独重合する方法又はプロピレンとェチ レ ン及び Z又は炭素数 4〜 2 0の α —才レフィ ンを共重合する方法 が挙げられる。 メタロセン系触媒と しては、 特開昭 5 8 — 1 9 3 0 9号公報、 特開昭 6 1 - 1 3 0 3 1 4号公報、 特開平 3 - 1 6 3 0
8 8号公報、 特開平 4 一 3 0 0 8 8 7号公報、 特開平 4 — 2 1 1 6
9 4号公報、 特表平 1 一 5 0 2 0 3 6号公報等に記載されるような シクロペンタジェニル基、 置換シクロペンタジェニル基、 イ ンデニ ル基、 置換ィ ンデニル基等を 1又は 2個配位子とする遷移金属化合 物、 及び該配位子が幾何学的に制御された遷移金属化合物と助触媒 を組み合わせて得られる触媒が挙げられる。
本発明においては、 メ タ口セ ン触媒のなかでも、 配位子が架橋基 を介して架橋構造を形成している遷移金属化合物からなる場合が好 ま しく、 なかでも、 2個の架橋基を介して架橋構造を形成している 遷移金属化合物と助触媒を組み合わせて得られるメ夕ロセン触媒を 用いてプロピレンを単独重合する方法又はプロピレンとエチレン及
び Z又は炭素数 4〜 2 0の α—ォレフィ ンを共重合する方法がさら に好ま しい。 具体的に例示すれば、
( Α) —般式 ( I )
〔式中、 Mは周期律表第 3〜 1 0族又はラ ンタノィ ド系列の金属元 素を示し、 E 1 及び E 2 はそれぞれ置換シクロペンタジェニル基, イ ンデニル基, 置換イ ンデニル基, ヘテロシク ロペンタ ジェニル基, 置換へテロシク ロペンタジェニル基, ア ミ ド基, ホスフィ ド基, 炭 化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、 A1 及 び A2 を介して架橋構造を形成しており、 またそれらはたがいに同 一でも異なっていてもよく、 Xは σ結合性又は 7Γ結合性の配位子を 示し、 Xが複数ある場合、 複数の Xは同じでも異なっていてもよく、 他の X, Ε 1 , Ε 2 又は Υと架橋していてもよい。 Υはルイス塩基 を示し、 Υが複数ある場合、 複数の Υは同じでも異なっていてもよ く 、 他の Υ, Ε 1 , Ε 2 又は Xと架橋していてもよ く、 Α 1 及び A 2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、 炭素数 1〜 2 0 の炭化水素基、 炭素数 1〜 2 0のハロゲン含有炭化水素基、 珪素含 有基、 ゲルマニウム含有基、 スズ含有基、 — 0—、 — C O -、 一 S 一、 - S 02 一、 一 S e—、 - N R 1 一、 - P R 1 ―、 一 P (〇) R 1 一、 - B R 1 —又は— A 1 R 1 —を示し、 R 1 は水素原子、 ハ ロゲン原子、 炭素数 1〜 2 0の炭化水素基又は炭素数 1〜 2 0のハ 口ゲン含有炭化水素基を示し、 それらはたがいに同一でも異なつて
いてもよい。 qは 1〜 5の整数で 〔 (Mの原子価) 一 2〕 を示し、 rは 0〜 3の整数を示す。 〕
で表される遷移金属化合物、 及び (B) 該 (B - 1 ) (A) 成分の 遷移金属化合物又はその派生物と反応してィォン性の錯体を形成し うる化合物、 (B— 2 ) アルミ ノキサン及び (B— 3 ) ルイス酸か ら選ばれる成分を含有する重合用触媒の存在下、 プロピレンを単独 重合させる方法、 またはプロピレンとエチレン及び Z又は炭素数 4 〜 2 0の α—ォレフィ ンを共重合させる方法が挙げられる。
上記一般式 ( I ) において、 Μは周期律表第 3〜 1 0族又はラ ン タノィ ド系列の金属元素を示し、 具体例と してはチタ ン, ジルコ二 ゥム, ノヽフニゥム, イ ッ ト リ ウム, バナジウム, ク ロム, マンガン, ニッケル, コバルト, パラジウム及びラ ンタノイ ド系金属などが挙 げられるが、 これらの中ではォレフィ ン重合活性などの点からチタ ン, ジルコニウム及びハフニウムが好適である。 Ε 1 及び Ε 2 はそ れぞれ、 置換シク ロペンタジェニル基, イ ンデニル基, 置換イ ンデ ニル基, ヘテロシク ロペンタジェニル基, 置換へテロシク ロペン夕 ジェニル基, ア ミ ド基 (― Νく) , ホスフィ ン基 (一 Ρく) , 炭化 水素基 〔> C R -, > C < 及び珪素含有基 〔 > S i R -, > S i <] (但し、 Rは水素または炭素数 1〜 2 0の炭化水素基あるいは ヘテロ原子含有基である) の中から選ばれた配位子を示し、 A1 及 び A2 を介して架橋構造を形成している。 また、 E 1 及び E 2 はた がいに同一でも異なっていてもよい。 この E 1 及び E 2 としては、 置換シクロペン夕ジェニル基, ィ ンデニル基及び置換ィ ンデニル基 が好ま しい。
また、 Xは σ結合性又は 結合性の配位子を示し、 Xが複数ある 場合、 複数の Xは同じでも異なっていてもよく 、 他の X, Ε 1 , Ε 2
又は Yと架橋していてもよい。 σ結合性の配位子の具体例と しては ハロゲン原子, 炭素数 1 〜 2 0 の炭化水素基, 炭素数 1 〜 2 0 のァ ノレコキシ基, 炭素数 6 〜 2 0 のァリ ールォキシ基, 炭素数 1〜 2 0 のア ミ ド基, 炭素数 1 〜 2 0 の珪素含有基, 炭素数 1 〜 2 0 のホス フィ ド基, 炭素数 1〜 2 0 のスルフィ ド基, 炭素数 1〜 2 0 のスル ホキシ ド基及び炭素数 1 〜 2 0 のァシル基などが挙げられる。 ハロ ゲン原子と しては、 塩素原子、 フ ッ素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子 が挙げられる。 炭素数 1 〜 2 0 の炭化水素基と しては、 具体的には メ チル基、 ェチル基、 プロ ピル基、 ブチル基、 へキシル基、 シク ロ へキシル基、 ォクチル基などのアルキル基や、 ビニル基、 プロぺニ ル基、 シク ロへキセニル基などのアルケニル基 ; ベンジル基、 フエ ニルェチル基、 フヱニルプロ ピル基などのァ リ ールアルキル基 ; フ ェニル基、 ト リ ル基、 ジメチルフエニル基、 ト リ メチルフヱニル基 ェチルフヱニル基、 プロ ピルフヱニル基、 ビフヱニル基、 ナフチル 基、 メ チルナフチル基、 アン ト ラセニル基、 フヱナン トニル基など のァリ ール基が挙げられる。 なかでもメチル基、 ェチル基、 プロ ピ ル基などのアルキル基ゃフヱニル基などのァ リ 一ル基が好ま しい。 炭素数 1 〜 2 0 のハロゲン化炭化水素基と しては、 前記炭化水素基 にハロゲン原子が置換したハロゲン化炭化水素基が挙げられる。 な かでも ト リ フルォ口メ チル基、 ト リ ク ロロメ チル基などハ口ゲン化 アルキル基が好ま しい。 炭素数 1 〜 2 0 のアルコキシ基と しては、 メ トキシ基、 エ トキン基、 プロポキシ基、 ブ トキシ基等のアルコキ シ基、 フユニルメ トキシ基、 フヱニルエ トキシ基等が挙げられる。 炭素数 6〜 2 0 のァリ ールォキシ基と しては、 フヱノキシ基、 メ チ ルフヱノキシ基、 ジメ チルフヱノ キシ基等が挙げられる。 炭素数 1 - 2 0 のア ミ ド基と しては、 ジメ チルア ミ ド基、 ジェチルア ミ ド基-
ジプロ ピルア ミ ド基、 ジブチルア ミ ド基、 ジシク ロへキシルア ミ ド 基、 メチルェチルア ミ ド基等のアルキルア ミ ド基や、 ジビニルア ミ ド基、 ジプロぺニルア ミ ド基、 ジシク ロへキセニルア ミ ド基などの アルケニルア ミ ド基 ; ジベンジルア ミ ド基、 フエニルェチルア ミ ド 基、 フエニルプロ ピルア ミ ド基などのァ リ ールアルキルア ミ ド基 ; ジフエ二ルア ミ ド基、 ジナフチルア ミ ド基などのァリ ールア ミ ド基 が挙げられる。 炭素数 1 〜 2 0 の珪素含有基と しては、 メ チルシリ ル基、 フヱニルシリ ル基などのモノ炭化水素置換シ リ ル基 ; ジメチ ルシ リル基、 ジフヱニルシ リ ル基などのジ炭化水素置換シ リ ル基 ; ト リ メチルシ リ ル基、 卜 リエチルシ リ ル基、 ト リ プロ ピルシ リル基 ト リ シク ロへキシルシ リ ル基、 ト リ フヱニルシリ ル基、 ジメ チルフ ェニルシ リ ル基、 メ チルジフヱ二ルシ リ ル基、 ト リ ト リ ルシ リ ル基. ト リ ナフチルシ リ ル基などの 卜 リ炭化水素置換シ リ ル基 ; ト リ メチ ルシ リルェ一テル基などの炭化水素置換シ リルエーテル基 ; ト リ メ チルシリ ルメ チル基、 フヱニルジメチルシリルェチル基などの珪素 置換アルキル基 ; ト リ メ チルシ リ ルフユニル基などの珪素置換ァ リ ール基などが挙げられる。 なかでも珪素置換アルキル基が好ま し く . 特に 卜 リ メ チルシ リノレメ チル基、 フエ二ルジメチルシ リ ルェチル基 などが好ま しい。 炭素数 1 〜 2 0 のスルフィ ド基と しては、 メ チル スルフィ ド基、 ェチルスルフィ ド基、 プロ ピルスルフィ ド基、 ブチ ノレスノレフィ ド基、 へキシノレスノレフィ ド基、 シク ロへキシノレスルフィ ド基、 ォクチルスルフィ ド基などのアルキルスルフィ ド基や、 ビニ ルスルフィ ド基、 プロべニルスルフィ ド基、 シク ロへキセニルスル フィ ド基などのァルケニルスルフィ ド基 ; ベンジルスルフィ ド基、 フ エ二ルェチルスルフィ ド基、 フヱニルプロ ピルスルフィ ド基など のァ リ ールアルキルスルフィ ド基 ; フヱニルスルフィ ド基、 ト リ ノレ
スルフィ ド基、 ジメチルフヱニルスルフィ ド基、 ト リ メ チルフエ二 ノレスルフィ ド基、 ェチルフヱニルスルフィ ド基、 プロ ピルフエニル スルフィ ド基、 ビフヱニルスルフィ ド基、 ナフチルスルフィ ド基、 メチルナフチルスルフィ ド基、 アン 卜ラセニルスルフィ ド基、 フエ ナン トニルスルフィ ド基などのァ リ 一ルスルフィ ド基が挙げられる, 炭素数 1 ~ 2 0 のスルホキシ ド基と しては、 メチルスルホキシ ド基 ェチルスルホキシ ド基、 プロ ピルスルホキシ ド基、 ブチルスルホキ シ ド基、 へキシルスルホキシ ド基、 シク ロへキシルスルホキシ ド基 ォクチルスルホキシ ド基などのアルキルスルホキシ ド基や、 ビニル スルホキシ ド基、 プロべニルスルホキシ ド基、 シク ロへキセニルス ルホキシ ド基などのアルケニルスルホキシ ド基 ; ベンジルスルホキ シ ド基、 フヱニルェチルスルホキシ ド基、 フヱニルプロ ピルスルホ キシ ド基などのァリ ールアルキルスルホキシ ド基 ; フエニルスルホ キシ ド基、 卜 リルスルホキシ ド基、 ジメチルフヱニルスルホキシ ド 基、 ト リ メチノレフヱニルスルホキシ ド基、 ェチルフエニルスルホキ シ ド基、 プロ ピルフヱニルスルホキシ ド基、 ビフヱニルスルホキシ ド基、 ナフチルスルホキシ ド基、 メ チルナフチルスルホキシ ド基、 アン トラセニルスルホキシ ド基、 フエナン トニルスルホキシ ド基な どのァ リ一ルスルホキシ ド基が挙げられる。 炭素数 1〜 2 0 のァシ ル基と しては、 ホルミ ル基、 ァセチル基、 プロ ピオニル基、 ブチリ ル基、 バレリル基、 パルミ トイル基、 テアロイル基、 ォ レオイル基 等のアルキルァシル基、 ベンゾィル基、 トルオイル基、 サリ チロイ ノレ基、 シンナモイル基、 ナフ トイル基、 フタロイル基等のァ リ ール ァシル基、 シユウ酸、 マロ ン酸、 コハク酸等のジカルボン酸からそ れぞれ誘導されるォキサリ ル基、 マロニル基、 スク シ二ル基等が挙 げられる。
7Γ結合性の配位子の具体例と しては、 炭素数 4 ~ 2 0の共役ジェ ン結合を有する化合物、 炭素数 5〜 2 G の非共役ジェン結合を有す る化合物などが挙げられる。 炭素数 4〜 2 0 の共役ジェン結合を有 する化合物と しては、 1, 3 —ブタジエン、 イソプレン、 クロロブ レン、 1, 3 —へブタジエン、 1, 3 —へキサジェン、 1, 3 , 5 —へキサ ト リ ェン、 1, 3, 6 —ヘプタ ト リエン、 ジフヱ二ルブタ ジェン等が挙げられる。 炭素数 5〜 2 0 の非共役ジェン結合を有す る化合物と しては、 1, 4 —ペン夕ジェン、 1 , 5 —へキサジェン 等が挙げられる。 Xに 7Γ結合性の配位子を導入すると活性が高く な るという特徴がある。
Yはルイス塩基を示し、 Yが複数ある場合、 複数の Yは同じでも 異なっていてもよく、 他の Yや E 1 , E 2 又は Xと架橋していても よい。 該 Yのルイス塩基の具体例と しては、 アミ ン類, エーテル類 : ホスフィ ン類, チォエーテル類などを挙げることができる。
次に、 A
1 及び A
2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であ つて、 炭素数 1 〜 2 0 の炭化水素基、 炭素数 1〜 2 0 のハロゲン含 有炭化水素基、 珪素含有基、 ゲルマニウム含有基、 スズ含有基、 - 0 -、 一 C O—、 — S -、 - S 02 一、 一 S e -、 - N R
1 一、 - P R
1 ―、 一 P (〇) R
1 ―、 - B R
1 —又は— A 1 R
1 —を示し R
1 は水素原子、 ハロゲン原子又は炭素数 1 〜 2 0 の炭化水素基、 炭素数 1〜 2 0 のハロゲン含有炭化水素基を示し、 それらはたがい に同一でも異なっていてもよい。 このような架橋基と しては、 例え ば一般式
( Bは周期律表第 1 4族元素であり、 例えば炭素, 珪素, ゲルマ二 ゥム, スズが挙げられる。 R
2 1及び R
2 2はそれぞれ水素原子又は炭 素数 1〜 2 0 の炭化水素基で、 それらはたがいに同一でも異なって いてもよく、 またたがいに結合して環構造を形成していてもよい。 e は 1〜 4 の整数を示す。 )
で表されるものが挙げられ、 その具体例としては、 メチレン基, ェ チレン基, ェチリ デン基, プロ ピリ デン基, イ ソプロピリ デン基, シク ロへキシ リ デン基, 1, 2 —シク ロへキシレン基, ビニリ デン 基 ( C H 2 = C = ) , ジメチルシ リ レン基, ジフヱ二ルシ リ レン基, メチルフエ二ルシリ レン基, ジメチルゲルミ レン基, ジメ チルス夕 二レン基, テ トラメチルジシ リ レン基, ジフヱニルジシリ レン基な どを挙げるこ とができる。 これらの中で、 エチレン基, イソプロピ リデン基及びジメチルシリ レン基が好適である。 qは 1 ~ 5の整数 で 〔 (Mの原子価) 一 2〕 を示し、 r は 0〜 3の整数を示す。
この一般式 ( I ) で表される遷移金属化合物において、 E 1 及び E 2 が置換シクロペンタジェニル基, イ ンデニル基又は置換イ ンデ ニル基である場合、 A 1 及び A 2 の架橋基の結合は、 ( 1, 2 ' ) ( 2 , 1 ' ) 二重架橋型が好ま しい。 このような一般式 ( I ) で表 される遷移金属化合物の中では、 一般式 (II)
で表される二重架橋型ビスシクロペン夕ジェニル誘導体を配位子と
する遷移金属化合物が好ま しい。
上記一般式 (II) において、 M, X, Y, A 1 , A 2 , Q及び r は上記一般式 ( I ) と同じである。 R2 〜R7 はそれぞれ水素原子: ハロゲン原子, 炭素数 1〜 2 0の炭化水素基, 炭素数 1〜 2 0のハ 口ゲン含有炭化水素基, 珪素含有基又はへテロ原子含有基を示すが その少なく とも一つは水素原子でないことが必要であり、 好ま し く は酸素, ハロゲン, 珪素等のへテロ原子を含有する基である。 また R 2 〜R7 はたがいに同一でも異なっていてもよ く 、 隣接する基同 士がたがいに結合して環を形成していてもよい。 なかでも、 R4 と R 5 は環を形成していること及び R5 と R7 は環を形成しているこ とが好ま しい。 R2 及び R3 と しては、 酸素、 ハロゲン、 珪素等の ヘテロ原子を含有する基が重合活性が高く なり好ま しい。 一般式
( I ) で表される遷移金属化合物としては一般式 (II) で表される 遷移金属化合物が好ま しく 、 一般式 (II) で表される遷移金属化合 物のうち R2 〜R7 がへテロ原子含有基であるものが好ま しい。 最 も好ま しく は一般式 (III)で表される遷移金属化合物である。
この二重架橋型ビスシク口ペン夕ジェニル誘導体を配位子とする 遷移金属化合物は、 配位子が ( 1 , 2 ' ) ( 2, 1 ' ) 二重架橋型 が好ま しい。
一般式 ( I ) で表される遷移金属化合物の具体例と しては、 ( 1, 2, 一エチ レ ン) ( 2, 1, 一エチ レ ン) 一 ビス (イ ンデニル) ジ ルコニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一メ チ レ ン) ( 2, 1 ' ーメ チ レ ン) 一 ビス (イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一イ ソプロ ピ リ デン) ( 2, 1 ' 一イ ソプロ ピ リ デン) — ビス (ィ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1 ' 一エチ レ ン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニウムジ
ク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一エチ レ ン) ( 2, 1, 一エチ レ ン) 一 ビス ( 4, 5 —ベンゾイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1, 一エチ レ ン) 一 ビス ( 4 —イ ソプロ ピルィ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1 ' —エチ レ ン) — ビス ( 5, 6 — ジメ チルイ ンデニル) ジルコ二 ゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一エチ レ ン) ( 2, 1 , 一エチ レ ン) 一 ビス ( 4 , 7 — ジイ ソプロ ピルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1, 一エチ レ ン) 一 ビス ( 4 ー フ ヱニルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2, —ェ チ レ ン) ( 2, 1 , 一エチ レ ン) — ビス ( 3 — メ チル— 4 一イ ソプ 口 ピルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' —ェチ レ ン) ( 2 , 1 ' 一エチ レ ン) 一 ビス ( 5, 6 —ベンゾイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1 , 一ィ ソプロ ピ リ デン) — ビス (イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 メ チ レ ン) ( 2, 1, 一エチ レ ン) 一 ビス (イ ンデニ ル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一メ チ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピリ デン) 一 ビス (イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ー ジメ チルシ リ レ ン) ビス (イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジ メ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 3 —メ チ ルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 , 1 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 3 — n — プチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 3 — i —プロ ピルイ ン デニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン ) ( 2 , 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 3 — ト リ メ チルシ リ ノレメ
チルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , — ジメ チル シ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 3 — フ エ二ルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , ー ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 , 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 4, 5 —ベンゾィ ンデ ニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジメ チルシ リ レ ン)
( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 4 —イ ソプロ ピルイ ンデニ ル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン)
( 2, 1 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 5, 6 — ジメ チルイ ンデニ ル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン)
( 2, 1 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 4, 7 — ジ一 i 一プロ ピル イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 4 — フ エ二ルイ ンデ ニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジメ チルシ リ レ ン)
( 2 , 1 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 3 —メ チル一 4— i —プロ ピルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チル シ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ビス ( 5, 6 —べンゾ イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピリ デン) 一 ビス (イ ンデニル) ジル コニゥムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピリ デン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニゥ ムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソ プロ ピ リ デン) 一 ビス ( 3 — i —プロ ピルイ ンデニル) ジルコニゥ ムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 , 一イ ソ プロ ピリ デン) 一 ビス ( 3 — n — ブチルイ ンデニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' 一イ ソプ 口 ピ リ デン) 一 ビス ( 3 — ト リ メ チルシ リ ルメ チルイ ンデニル) ジ
ルコニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' 一イ ソプロ ピリ デン) — ビス ( 3 — ト リ メ チルシ リ ルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 ,
1 ' —イ ソプロ ピリ デン) 一 ビス ( 3 — フ ヱニルイ ンデニル) ジル コニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ーメ チ レ ン) 一 ビス (イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ー メ チ レ ン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1 , 2 , ー ジメ チル シ リ レ ン) ( 2, 1 , ーメ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — i 一プロ ピルイ ン デニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一ジメ チルシ リ レ ン)
( 2, 1 ' ーメ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — n — ブチルイ ンデニル) ジル コニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ーメ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リ ルメ チルイ ンデニル) ジ ルコニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, ーメ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リ ルイ ンデニル) ジルコ二 ゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジフ エ二ルシ リ レ ン) ( 2, 1, - メ チ レ ン) 一 ビス (イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジフ エ二ルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —メ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — メ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジフ エ 二ルシ リ レ ン) ( 2, 1 , —メ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — i —プロ ピル イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , — ジフ ヱニルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ーメ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — n — ブチルイ ンデニ ル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジフ エ二ルシ リ レ ン)
( 2 , 1 ' — メ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リ ルメ チルイ ン デニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 , ー ジフ ヱニルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —メ チ レ ン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リ ルイ ンデ
ニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン)
( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 3 —メ チルシク ロペン夕 ジェニ ノレ) ( 3 , 一メ チルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 , 一イ ソプロ ピ リ デ ン) ( 3 —メ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' — メ チルシク ロべ ンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 , 一エチ レ ン) ( 3 —メ チルシク ロペ ンタ ジェ二 ル) ( 3 , ーメ チルシク ロペン夕 ジェニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1 ' ーメ チ レ ン) ( 3 — メ チル シク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' —メ チルシク ロペンタ ジェニル) ジ ルコニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一エチ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソ プロ ピ リ デン) ( 3 —メ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' —メ チ ノレシク ロペン夕 ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一 メ チ レ ン) ( 2, 1 ' —メ チ レ ン) ( 3 —メ チルシク ロペンタ ジェ ニル) ( 3 ' —メ チルシク ロペン夕 ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —メ チ レ ン) ( 2, 1 ' 一イ ソプロ ピ リ デン)
( 3 —メ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' —メ チルシク ロペン夕 ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —イ ソプロ ピリ デ ン) ( 2 , 1 ' 一イ ソプロ ピリ デン) ( 3 —メ チルシク ロペンタ ジ ェニル) ( 3 , ーメ チルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク 口 リ ド, ( 1, 2 , — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 , ー ジメ チルシ リ レ ン) ( 3, 4 — ジメ チルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3, , 4, ー ジメ チルシク ロペン夕 ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピ リ デン) ( 3 , 4 ー ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' , 4 ' — ジメ チルシク 口ペン夕 ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チ
ルシ リ レ ン) ( 2 , 1 ' —エチ レ ン) ( 3, 4 — ジメ チルシク ロべ ンタ ジェニル) ( 3, , 4 ' — ジメ チルシク ロペン夕 ジェニル) ジ ルコニゥムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一エチ レ ン) ( 2, 1 ' —メ チ レ ン) ( 3, 4 — ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' , 4 ' - ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' 一エチ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピ リ デン) ( 3, 4 — ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3, , 4 , ー ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —メ チ レ ン) ( 2 , 1 , ーメ チ レ ン) ( 3, 4 — ジメ チルシク ロペン夕 ジェニル)
( 3 ' , 4 ' — ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク 口 リ ド, ( 1, 2 ' — メ チ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピリ デン)
( 3, 4 ー ジメ チルシク ロペンタ ジェニル) ( 3, , 4 ' 一 ジメ チ ノレシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' — イ ソプロ ピリ デン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピ リ デン) ( 3, 4 — ジ メ チルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3, , 4 , 一 ジメ チルシク ロペン タ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 3 —メ チル一 5 —ェチル シク ロペンタ ジェニル) ( 3, 一メ チル一 5, 一ェチルシク ロペン タ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 3 — メ チル一 5 —ェチル シク ロペンタ ジェニル) ( 3 , ーメ チルー 5, 一ェチルシク ロペン タ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 3 —メ チル一 5 —イ ソプ 口 ビルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3 ' — メ チルー 5 ' —イ ソプロ ピ ルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド、 ( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 3 —メ チル
一 5 — n — ブチルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3 , 一メ チノレ一 5, 一 n — ブチルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 2 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 3 — メ チル一 5 — フ ヱニルシク ロペンジェニル) ( 3, 一メ チル— 5 ' — フ ヱニルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピリ デン) ( 3 — メ チル— 5 —ェチルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 , ーメ チルー 5, ーェチルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' 一イ ソプロ ピリ デン) ( 3 — メ チルー 5 — i — プロ ビルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3 , —メ チル — 5, 一 i —プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1 ' 一イ ソプロ ピリ デン) ( 3 —メ チルー 5 — n — プチルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3 : 一メ チル一 5, 一 n — ブチノレシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプ 口 ピ リ デン) ( 3 — メ チルー 5 — フ ヱニルシク ロペンタ ジェニル)
( 3, 一メ チル— 5 , ー フ ヱニルシク ロペンジェニル) ジルコニゥ ムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 , 1 , ーェチ レ ン) ( 3 —メ チルー 5 —ェチルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' — メ チルー 5 ' —ェチルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 , 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一エチ レ ン)
( 3 —メ チル一 5 — i —プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' ― メ チル一 5 ' — i —プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ーェチ レ ン) ( 3 — メ チル— 5 — n — ブチルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' — メ チルー 5 ' — n — ブチルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウム
ジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' ーェチ レ ン) ( 3 —メ チル一 5 — フ エニルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3 ' - メ チル一 5 ' — フ ヱニルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク 口 リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一メ チ レ ン)
( 3 —メ チルー 5 —ェチルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3 ' —メ チル 一 5, ーェチルシク ロペンジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド,
( 1, 2 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一メ チ レ ン) ( 3 —メ チル— 5 — i 一プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ( 3, ーメ チル— 5 ' — i 一プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —メ チ レ ン) ( 3 ーメ チノレー 5 — n— ブチルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' —メ チル — 5, 一 n— ブチルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1, 2, 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' —メ チ レ ン) ( 3 ーメ チルー 5 — フ エニルシク ロペンタ ジェニル) ( 3 ' —メ チルー 5, 一 フ ヱニルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド,
( 1, 2, 一エチ レ ン) ( 2, 1, ーメ チレ ン) ( 3 —メ チルー 5 一 i —プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ( 3, 一メ チルー 5, 一 i 一プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド, ( 1 , 2 ' —エチ レ ン) ( 2, 1 ' 一イ ソプロ ピリ デン) ( 3 — メ チル — 5 — i 一プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ( 3, —メ チルー 5 ' — i 一プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ド,
( 1, 2 ' —メ チ レ ン) ( 2, 1 ' — メ チ レ ン) ( 3 —メ チルー 5 一 i —プロ ビルシク ロペン夕 ジェニル) ( 3, 一メ チル一 5, 一 i 一プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド, ( 1, 2 ' —メ チ レ ン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピ リ デン) ( 3 — メ チル一 5 — i — プロ ビルシク ロペンタ ジェニル) ( 3, —メ チルー 5, 一
i 一プロ ビルシク ロペンタジェニル) ジルコニウムジク ロ リ ドなど 及びこれらの化合物におけるジルコニウムをチタ ン又はハフニウム に置換したものを挙げる ことができる。 もちろんこれらに限定され る ものではない。 また、 他の族又はラ ンタノィ ド系列の金属元素の 類似化合物であつてもよい。
上記一般式 (II) で表される遷移金属化合物の中では、 一般式
(III)
M X Q Y R で表される遷移金属化合物が好ま しい。
上記一般式 (III)において、 M, X, Y, A 1 , A 2 , Q及び r は上記一般式 ( I ) と同じである。 R 8 及び R 9 の少なく と も一つ は酸素, ハロゲン, 珪素等のへテロ原子を含有する基を示し、 R 1 D 〜R 17は水素原子、 炭素数 1〜 2 0の炭化水素基、 又は酸素, ハロ ゲン, 珪素等のへテロ原子を含有する基を示す。 ハロゲン原子と し ては、 塩素原子、 フ ッ素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子が挙げられる, 珪素含有基と しては、 炭素数 1〜 2 0の珪素含有基が挙げられ、 具 体的には、 卜 リ メチルシ リル基、 ト リ メチルシリルメ チル基、 ト リ フ ヱニルシ リル基等が挙げられる。 ヘテロ原子含有基と しては、 炭 素数 1〜 2 0のへテロ原子含有基が挙げられ、 具体的には、 ジメ チ ルァ ミ ノ基、 ジェチルァ ミ ノ基、 ジフエニルァ ミ ノ基などの窒素含 有基や、 フヱニルスルフィ ド基、 メチルスルフィ ド基等の硫黄含有
基 ; ジメ チルホスフイ ノ基、 ジフヱニルホスフイ ノ基などの燐含有 基 ; メ トキシ基、 エ トキシ基、 フヱノキシ基などの酸素含有基など が挙げられる。 炭素数 1〜 2 0 の炭化水素基と しては、 具体的には. メ チル基、 ェチル基、 プロ ピル基、 ブチル基、 へキシル基、 シク ロ へキシル基、 ォクチル基などのアルキル基や、 フエニル基、 ナフチ ル基などのァリ ール基 ; ベンジル基、 フエニルェチル基、 フヱニル プロ ピル基などのァ リ ールアルキル基 ; ト リル基、 キシリル基など のアルキルァ リ 一ル基などが挙げられる。
上記一般式 (III)で表される遷移金属化合物の具体例と しては、 ( 1, 2, 一ジメ チルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジメ チルシ リ レン) ビス ( 3 — ト リ メチルシ リルメチルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口 リ ド、 ( 1, 2 ' —ジメチルシ リ レン) ( 2, 1, 一 ジメチルシ リ レン) ビス ( 3 —エ トキシメ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口 リ ド、 ( 1, 2 ' —ジメチルシ リ レン) ( 2, 1, ージメ チルシ リ レン) ビス ( 3 —エ トキシェチルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口 リ ド、 ( 1, 2 ' —ジメチルシ リ レン) ( 2, 1 ' ージメチルシ リ レン) ビス ( 3 —メ トキシメ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口 リ ド、 ( 1, 2 ' — ジメチルシ リ レン) ( 2 , 1 ' ージメ チルシ リ レン) ビス ( 3 —メ トキシェチルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口 リ ド、 ( 1, 2 ' —ジメチルシ リ レン) ( 2, 1 ' —イ ソプロ ピ リ デン) ビス ( 3 — 卜 リ メチルシ リ ルメ チルイ ンデニル) ジルコ二 ゥムジク ロ リ ド、 ( 1, 2 ' —ジメチルシリ レン) ( 2, 1 ' —ィ ソプロ ピリ デン) ビス ( 3 — ト リ メチルシ リ ルイ ンデニル) ジルコ 二ゥムジク ロ リ ド、 ( 1, 2 ' —ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1 ' 一 メ チレン) ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシリ ルメチルイ ンデニル) ジルコ 二ゥムジク ロ リ ド、 ( 1, 2, 一ジメチルシ リ レン) ( 2 , 1 ' -
メ チレン) ビス ( 3— ト リ メチルシ リ ルイ ンデニル) ジルコニウム ジク ロ リ ド、 ( 1 , 2 ' —ジフエ二ルシ リ レン) ( 2, 1 ' —メチ レン) ビス ( 3 — ト リ メチルシ リ ノレメ チルイ ンデニル) ジルコニゥ ムジク ロ リ ド、 ( 1, 2, ージフエ二ルシ リ レン) ( 2, 1 ' —メ チレン) ビス ( 3— 卜 リ メチルシ リ ルイ ンデニル) ジルコニウムジ クロ リ ド等、 及びこれらの化合物におけるジルコニウムをチタン又 はハフニウムに置換したものを挙げることができるが、 これらに限 定されるものではない。
次に、 (B) 成分のうちの (B— 1 ) 成分と しては、 上記 (A) 成分の遷移金属化合物と反応して、 イオン性の錯体を形成しうる化 合物であれば、 いずれのものでも使用できるが、 次の一般式 (IV) (V)
( 〔い - R 3。〕 k + ) a ( 〕 - ) b · · · (IV)
( 〔い 〕 k+) a ( 〔Z〕 - ) b · · · (V)
(ただし、 L 2 は M 2 、 R 31 R 32 M 3 、 R 33 a C又は R 34 M 3 であ る。 )
〔 (IV) , (V) 式中、 L 1 はルイス塩基、 〔Ζ〕 一 は、 非配位性 ァニオン 〔 Ζ 1 〕 ― 及び 〔 Ζ 2 〕 ― 、 こ こで 〔 Ζ 1 〕 ― は複数の基 が元素に結合したァニオンすなわち (M1 G 1 G 2 · · · Gf 〕 一
(こ こで、 M 1 は周期律表第 5〜 1 5族元素、 好ましく は周期律表 第 1 3〜 1 5族元素を示す。 G 1 〜G f はそれぞれ水素原子, ハロ ゲン原子, 炭素数 1 ~ 2 0のアルキル基, 炭素数 2〜 4 0のジアル キルアミ ノ基, 炭素数 1〜 2 0のアルコキシ基, 炭素数 6〜 2 0の 了リ 一ル基, 炭素数 6〜 2 0のァリールォキシ基, 炭素数 7〜 4 0 のアルキルァ リ 一ル基, 炭素数 7〜 4 0のァ リ ールアルキル基, 炭 素数 1〜 2 0のハロゲン置換炭化水素基, 炭素数 1〜 2 0のァシル
ォキシ基, 有機メ タロイ ド基、 又は炭素数 2〜 2 0のへテロ原子含 有炭化水素基を示す。 G 1 〜G ' のうち 2つ以上が環を形成してい てもよい。 は 〔 (中心金属 Ml の原子価) + 1〕 の整数を示 す。 ) 、 〔 Z 2 〕 — は、 酸解離定数の逆数の対数 ( p K a ) がー 1 0以下のブレンステツ ド酸単独又はブレンステツ ド酸及びルイス酸 の組合わせの共役塩基、 あるいは一般的に超強酸と定義される酸の 共役塩基を示す。 また、 ルイス塩基が配位していてもよい。 また、 R 3。は水素原子, 炭素数 1〜 2 0のアルキル基, 炭素数 6〜 2 0の ァ リ 一ル基, アルキルァリ 一ル基又はァリ ールアルキル基を示し、 R 3 1及び R 32はそれぞれシク ロペンタジェニル基, 置換シク ロペン 夕 ジェニル基, イ ンデニル基又はフルォレニル基、 R33は炭素数 1 ~ 2 0のアルキル基, ァリ ール基, アルキルァリ ール基又はァリ ー ルアルキル基を示す。 R3 はテ トラフエ二ルポルフィ リ ン, フタ口 シァニン等の大環状配位子を示す。 kは 〔L ' — R3°〕 , 〔L 2 〕 のイオン価数で 1〜 3の整数、 aは 1以上の整数、 b = ( k a ) である。 M2 は、 周期律表第 1〜 3、 1 1〜 1 3、 1 7族元素を含 むものであり、 M3 は、 周期律表第 7〜 1 2族元素を示す。 〕 で表される ものを好適に使用する ことができる。
ここで、 L 1 の具体例と しては、 アンモニア, メ チルァ ミ ン, ァ 二リ ン, ジメ チルァ ミ ン, ジェチルァ ミ ン, N—メ チルァニリ ン, ジフエニルァ ミ ン, N, N—ジメ チルァニリ ン, ト リ メチルァ ミ ン, 卜 リ エチルァ ミ ン, ト リ — n—プチルァ ミ ン, メチルジフエニルァ ミ ン, ピリ ジン, p—ブロモ一 N , N—ジメチルァニリ ン, ρ—二 ト ロー N, N _ ジメ チルァニリ ンなどのア ミ ン類、 ト リェチルホス フィ ン, 卜 リ フエニルホスフィ ン, ジフエニルホスフィ ンなどのホ スフィ ン類、 テ 卜ラ ヒ ドロチォフェ ンなどのチォエーテル類、 安息
香酸ェチルなどのエステル類、 ァセ トニ ト リル, ベンゾニ ト リルな どの二 ト リ ル類などを挙げる こ とができる。
R3。の具体例と しては水素, メチル基, ェチル基, ベンジル基, ト リ チル基などを挙げる ことができ、 R31, R32の具体例と しては シク ロペンタジェニル基, メ チルシク ロペンタジェニル基, ェチル シク ロペンタジェニル基, ペンタメチルシク ロペンタジェニル基な どを挙げることができる。 R33の具体例と しては、 フヱニル基, p 一 ト リ ル基, P —メ 卜キシフヱニル基などを挙げるこ とができ、 R34の具体例と してはテ トラフエ二ルポルフィ ン, フタロシアニン ァ リ ル, メ タ リ ルなどを挙げることができる。 また、 M 2 の具体例 と しては、 L i, N a , K, A g , C u, B r, I, I 3 などを挙 げる こ とができ、 M3 の具体例と しては、 Mn F e , C o, N i Z nなどを挙げることができる。
また、 〔Z 1 〕 — 、 すなわち [M1 G 1 G2 • · G f 〕 におい て、 M 1 の具体例と しては B, A 1 , Si , P A s , S bなど、 好ま し く は B及び A 1が挙げられる。 また、 G , G 2 ― G f の具 体例と しては、 ジアルキルア ミ ノ基と してジメ チルァ ミ ノ基, ジェ チルア ミ ノ基など、 アルコキシ基若し く はァリ ールォキシ基と して メ トキシ基, ェ 卜キシ基, n—ブ トキシ基, フエノキシ基など、 炭 化水素基と してメ チル基, ェチル基, n—プロ ピル基, イ ソプロ ピ ル基, n—ブチル基, イ ソブチル基, n—ォクチル基, n—エイ コ シル基, フヱニル基, ρ— ト リル基, ベンジル基, 4 一 t 一ブチル フエニル基, 3 , 5 — ジメチルフヱニル基など、 ノヽロゲン原子と し てフ ッ素, 塩素, 臭素, ヨウ素, ヘテロ原子含有炭化水素基と して P —フルオロフェニル基, 3, 5—ジフルオロフヱニル基, ペン夕 ク ロ口フエニル基, 3 , 4, 5— ト リ フルオロフェニル基, ペン夕
フルオロフヱニル基, 3 , 5 — ビス ( ト リ フルォロメ チル) フエ二 ル基, ビス ( 卜 リ メ チルシ リル) メチル基など、 有機メ 夕ロイ ド基 と してペンタメ チルアンチモン基、 ト リ メチルシリル基, 卜 リ メチ ルゲルミ ル基, ジフエニルアルシン基, ジシク ロへキシルアンチモ ン基, ジフエニル硼素などが挙げられる。
また、 非配位性のァニオンすなわち p K aが— 1 0以下のプレン ステツ ド酸単独又はブレンステツ ド酸及びルイス酸の組合わせの共 役塩基 〔 Z 2 〕 _ の具体例と しては ト リ フルォロメタンスルホン酸 ァニオン ( C F 3 S 03 ) ― , ビス ( ト リ フルォロメ タ ンスルホ二 ル) メチルァニオン, ビス ( ト リ フルォロメ タ ンスルホニル) ベン ジルァ二オン, ビス ( ト リ フルォロメ タ ンスルホニル) ア ミ ド, 過 塩素酸ァニオン ( C 1 04 ) ― , ト リ フルォロ酢酸ァニォン ( C F 3 C 02 ) ― , へキサフルォロアンチモンァニオン ( S b F 6 ) 一 , フルォロスルホン酸ァニオン ( F S 03 ) ― , ク ロロスルホン酸ァ 二オン ( C 1 S 03 ) ― , フルォロスルホン酸ァニオン 5 —フ ッ 化アンチモン ( F S 03 / S b F 5 ) ― , フルォロスルホン酸ァニ オン Z 5 —フ ッ化砒素 ( F S 03 / A s F 5 ) ― , ト リ フルォロメ タ ンスルホン酸 Z 5 —フ ッ化アンチモン ( C F 3 S 03 Z S b F 5 ) - などを挙げるこ とができる。
このような前記 (A) 成分の遷移金属化合物と反応してイオン性 の錯体を形成するィォン性化合物、 すなわち ( B - 1 ) 成分化合物 の具体例としては、 テ トラフヱニル硼酸卜 リエチルアンモニゥム, テ トラフェニル硼酸卜 リ ー n—プチルアンモニゥム, テ トラフエ二 ル硼酸ト リ メチルアンモニゥム, テ トラフェニル硼酸テ 卜ラエチル アンモニゥム, テ トラフ ェニル硼酸メチル ( ト リ ー n—ブチル) ァ ンモニゥム, テ トラフ ェニル硼酸べンジル ( ト リ — n—プチル) 了
ンモニゥム, テ トラフヱニル硼酸ジメ チルジフエ二ルアンモニゥム テ トラフェニル硼酸ト リ フエニル (メ チル) アンモニゥム, テ トラ フェニル硼酸ト リ メチルァニリ ニゥム, テ トラフェニル硼酸メ チル ピリ ジニゥム, テ トラフヱ二ル硼酸べンジルピリ ジニゥム, テ トラ フエ二ル硼酸メチル ( 2 —シァノ ピリ ジニゥム) , テ 卜ラキス (ぺ ンタフルオロフヱニル) 硼酸ト リ ェチルアンモニゥム, テ 卜ラキス
(ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸卜 リ — n —ブチルアンモニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸ト リ フヱニルアンモニ ゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフェニル) 硼酸テ トラー n —ブ チルアンモニゥム, テ トラキス (ペンタフルオロフェニル) 硼酸テ トラェチルアンモニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフェニル) 硼酸べンジル ( ト リ ー n —プチル) アンモニゥム, テ トラキス (ぺ ンタフルオロフェニル) 硼酸メ チルジフ エ二ルアンモニゥム, テ 卜 ラキス (ペンタフルオロフヱニル) 硼酸ト リ フヱニル (メチル) ァ ンモニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸メチルァ 二リニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸ジメチル ァニリニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフェニル) 硼酸ト リ メ チルァ二リニゥム, テ 卜ラキス (ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸メ チルピリ ジニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸べ ンジルピリ ジニゥム, テ トラキス (ペンタフルオロフヱニル) 硼酸 メチル ( 2 —シァノ ピリ ジニゥム) , テ トラキス (ペンタフルォロ フエニル) 硼酸べンジル ( 2 —シァノ ピリ ジニゥム) , テ トラキス
(ペン夕フルオロフェニル) 硼酸メ チル ( 4 一シァノ ピリ ジニゥ ム) , テ トラキス (ペン夕フルオロフェニル) 硼酸ト リ フヱニルホ スホニゥム, テ トラキス 〔ビス ( 3, 5 —ジ ト リ フルォロメ チル) フエニル〕 硼酸ジメ チルァニリニゥム, テ トラフヱニル硼酸フエ口
セニゥム, テ トラフヱニル硼酸銀, テ トラフヱニル硼酸ト リチル, テ トラフヱニル硼酸テ トラフヱ二ルポルフィ リ ンマンガン, テ トラ キス (ペン夕フルオロフェニル) 硼酸フエロセニゥム, テ トラキス
(ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸 ( 1, 1 ' —ジメチルフエロセニ ゥム) , テ トラキス (ペンタフルオロフェニル) 硼酸デカメ チルフ エロセニゥム, テ トラキス (ペン夕フルオロフェニル) 硼酸銀、 テ トラキス (ペンタフルオロフヱニル) 硼酸ト リ チル, テ トラキス (ペン夕フルオロフヱニル) 硼酸リ チウム, テ トラキス (ペンタフ ルオロフヱニル) 硼酸ナ ト リ ウム, テ トラキス (ペンタフルオロフ ェニル) 硼酸テオラフェニルポルフィ リ ンマンガン, テ トラフルォ 口硼酸銀, へキサフルォロ燐酸銀, へキサフルォロ砒素酸銀, 過塩 素酸銀, ト リ フルォロ酢酸銀, ト リ フルォロメ タ ンスルホン酸銀な どを挙げることができる。
( B— 1 ) は一種用いてもよ く 、 また二種以上を組み合わせて用 いてもよい。
—方、 ( B— 2 ) 成分のアルミ ノキサンとしては、 一般式 (VI) p 1 - 0 — A 1 - 0 A Ι,Ζ · · · ( VI) p I w \ p
R 2 3
(式中、 R 2 3は炭素数 1〜 2 0、 好ま しく は 1〜 1 2のアルキル基, アルケニル基, ァリール基, ァリ ールアルキル基などの炭化水素基 あるいはハロゲン原子を示し、 wは平均重合度を示し、 通常 2〜
5 0、 好ま しく は 2〜 4 0 の整数である。 なお、 各 R 2 3は同じでも
異なつていてもよい。 )
で示される鎖状アルミ ノキサン、 及び一般式 (VII)
(式中、 R 2 3及び wは前記一般式 (VI) におけるものと同じであ る。 )
で示される環状アルミ ノキサンを挙げることができる。
前記アルミ ノキサンの製造法と しては、 アルキルアルミニウムと 水などの縮合剤とを接触させる方法が挙げられるが、 その手段につ いては特に限定はなく、 公知の方法に準じて反応させればよい。 例 えば、 ①有機アルミニウム化合物を有機溶剤に溶解しておき、 これ を水と接触させる方法、 ②重合時に当初有機アルミニゥム化合物を 加えておき、 後に水を添加する方法、 ③金属塩などに含有されてい る結晶水、 無機物や有機物への吸着水を有機アルミニゥム化合物と 反応させる方法、 ④テ トラアルキルジアルミ ノキサンに ト リアルキ ルアルミニウムを反応させ、 さ らに水を反応させる方法などがある , なお、 アルミ ノキサンと しては、 トルエン不溶性のものであっても よい。
これらのアルミ ノキサンは一種用いてもよく、 二種以上を組み合 わせて用いてもよい。
( B - 3 ) 成分のルイス酸については特に制限はなく、 有機化合 物でも固体状無機化合物でもよい。 有機化合物としては、 硼素化合 物やアルミ二ゥム化合物などが、 無機化合物と してはマグネシウム 化合物, アルミニゥム化合物などが効率的に活性点を形成できる点 から好ま し く用いられる。 該アルミ二ゥム化合物と しては例えばビ
ス ( 2, 6 —ジ— t 一プチルー 4 ーメチルフエノキシ) アルミ ニゥ ムメ チル, ( 1 , 1 ー ビ— 2 —ナフ トキシ) アルミ ニウムメチルな どが、 マグネシウム化合物としては例えば塩化マグネシウム, ジェ トキシマグネシゥムなどが、 アルミ二ゥム化合物と しては酸化アル ミ二ゥム, 塩化アルミニゥムなどが、 硼素化合物と しては例えば卜 リ フヱニル硼素, ト リ ス (ペンタフルオロフヱニル) 硼素, ト リ ス 〔 3 , 5 — ビス ( ト リ フルォロメチル) フヱニル〕 硼素, ト リ ス 〔 ( 4 —フルォロメ チル) フヱニル〕 硼素, ト リ メ チル硼素, ト リ ェチル硼素, ト リ — n —ブチル硼素, ト リ ス (フルォロメチル) 硼 素, ト リ ス (ペンタフルォロェチル) 硼素, ト リ ス (ノナフルォロ プチル) 硼素, ト リ ス ( 2, 4, 6 — ト リ フルォ口フェニル) 硼素, ト リス ( 3, 5 —ジフルォロ) 硼素, ト リ ス 〔 3, 5 — ビス ( ト リ フルォロメチル) フヱニル〕 硼素, ビス (ペンタフルオロフヱニル) フルォロ硼素, ジフエニルフルォロ硼素, ビス (ペン夕フルオロフ ェニル) ク ロ口硼素, ジメ チルフルォロ硼素, ジェチルフルォロ 硼素, ジ— n —ブチルフルォロ硼素, ペンタフルオロフヱ二ルジフ ルォロ硼素, フヱニルジフルォロ硼素, ペンタフルオロフヱニルジ クロ口硼素, メチルジフルォロ硼素, ェチルジフルォロ硼素, n — プチルジフルォロ硼素などが挙げられる。
これらのルイス酸は一種用いてもよく、 また二種以上を組み合わ せて用いてもよい。
前記 (A ) 触媒成分と ( B — 3 ) 触媒成分との使用割合は、 モル 比で、 好ま しく は 1 0 : 1〜 1 : 2 0 0 0、 より好ま しく は 5 : 1 〜 1 : 1 0 0 0、 さ らに好ま しく は 2 : 1〜 1 : 5 0 0の範囲が望 ま しく、 この範囲を逸脱する場合は単位重量ポリマーあたりの触媒 コス 卜が高くなり、 実用的でない。 また、 触媒成分 ( B ) と しては
(B— 1 ) , (B— 2 ) , (B— 3 ) などを単独または二種以上組 み合わせて用いることもできる。
( A) 触媒成分と (B) 触媒成分との使用割合は、 (B) 触媒成分 と して (B— 1 ) 化合物を用いた場合には、 モル比で好ま しく は
1 0 : 1 ~ 1 : 1 0 0、 より好ま しく は 2 : 1〜 1 : 1 0の範囲が 望ま しく、 上記範囲を逸脱する場合は、 単位質量ポリマ一あたりの 触媒コス 卜が高く なり、 実用的でない。 また (B— 2 ) 化合物を用 いた場合には、 モル比で好ま しく は 1 : 1〜 1 : 1 0 0 0 0 0 0、 より好ま しく は 1 : 1 (!〜 1 : 1 0 0 0 0の範囲が望ま しい。 この 範囲を逸脱する場合は単位質量ポリマーあたりの触媒コス トが高く なり、 実用的でない。 また、 触媒成分 (B) と しては (B— 1 ) , ( B - 2 ) , ( B - 3 ) を単独または二種以上組み合わせて用い とも さる。
本発明の製造方法における重合用触媒は、 上記 (A) 成分及び ( B ) 成分に加えて (C) 成分として有機アルミ ニウム化合物を用 いるこ とができる。
ここで、 (C) 成分の有機アルミ ニウム化合物としては、 一般式 (VIII)
R 3 6 v A 1 J 3 - ν · · · (VIII)
〔式中、 R 36は炭素数 1〜 1 0のアルキル基、 Jは水素原子、 炭素 数 1〜 2 0のアルコキシ基、 炭素数 6〜 2 0のァリール基又はハロ ゲン原子を示し、 Vは 1〜 3の整数である〕
で示される化合物が用いられる。
前記一般式 (VIII) で示される化合物の具体例としては、 卜 リメ チルアルミ ニウム, ト リェチルアルミ ニウム, ト リイ ソプロ ピルァ ノレミ ニゥム, ト リ イ ソブチルアルミ ニウム, ジメチルアルミ ニウム
ク ロ リ ド, ジェチルアルミ ニウムク ロ リ ド, メ チルアルミ ニウムジ ク ロ リ ド, ェチルアルミ ニウムジク ロ リ ド, ジメチルアルミ ニウム フルオ リ ド, ジイ ソブチルアルミ ニウムヒ ドリ ド, ジェチルアルミ 二ゥムヒ ドリ ド, ェチルアルミ ニウムセスキク ロ リ ド等が挙げられ る。
これらの有機アルミニゥム化合物は一種用いてもよく、 二種以上 を組合せて用いてもよい。
本発明の製造方法においては、 上述した (A) 成分、 ( B ) 成分 及び ( C ) 成分を用いて予備接触を行なう事もできる。 本発明にお いては、 (A) 成分と して (Α' ) 成分や (Α" ) 成分を用いるこ と好ま しい。 予備接触は、 (Α) 成分に、 例えば、 ( Β ) 成分を接 触させる事により行なう事ができるが、 その方法に特に制限はなく 公知の方法を用いることができる。 これら予備接触により触媒活性 の向上や、 助触媒である ( Β ) 使用割合の低減など、 触媒コス トの 低減に効果的である。 また、 さ らに、 (Α) 成分と ( Β — 2 ) 成分 を接触させる事により、 上記効果と伴に、 分子量向上効果も見られ る。 また、 予備接触温度は、 通常— 2 0 °C〜 2 0 0 °C、 好ま しく は 一 1 0 。C〜 1 5 0 °C、 より好ま し く は、 0 °C〜 8 0 °Cである。 予備 接触においては、 溶媒と して不活性炭化水素、 脂肪族炭化水素、 芳 香族炭化水素、 などを用いる事ができる。 これらの中で特に好ま し いものは、 脂肪族炭化水素である。
前記 (A) 触媒成分と ( C ) 触媒成分との使用割合は、 モル比で 好ま しく は 1 : 1〜 1 : 1 0 0 0 0、 より好ま しく は 1 : 5〜 1 : 2 0 0 0、 さ らに好ま しく は 1 : 1 0ないし 1 : 1 0 0 0の範囲が 望ま しい。 該 ( C ) 触媒成分を用いることにより、 遷移金属当たり の重合活性を向上させることができるが、 あま り多いと有機アルミ
ニゥム化合物が無駄になるとともに、 重合体中に多量に残存し、 好 ま しく ない。
本発明においては、 触媒成分の少なく とも一種を適当な担体に担 持して用いることができる。 該担体の種類については特に制限はな く、 無機酸化物担体、 それ以外の無機担体及び有機担体のいずれも 用いることができるが、 特に無機酸化物担体あるいはそれ以外の無 機担体が好ま しい。
無機酸化物担体と しては、 具体的には、 S i 02 , A 1 2 03 , M g 0 , Z r 02 , T i O 2 , F e 2 03 , B 2 03 , C a 0 , Z n O, B a 0 , T h 02 やこれらの混合物、 例えばシリカアルミ ナ, ゼォライ ト, フェライ ト, グラスファイバーなどが挙げられる , これらの中では、 特に S i 02 , A 1 2 03 が好ま しい。 なお、 上 記無機酸化物担体は、 少量の炭酸塩, 硝酸塩, 硫酸塩などを含有し てもよい。
一方、 上記以外の担体として、 M g C l 2 , Mg (O C 2 H 5)2 などで代表される一般式 M g R 37 x X 1 y で表されるマグネシウム 化合物やその錯塩などを挙げることができる。 こ こで、 R37は炭素 数 1〜 2 0のアルキル基、 炭素数 1〜 2 0のアルコキシ基又は炭素 数 6〜 2 0のァリール基、 X 1 はノ、口ゲン原子又は炭素数 1〜 2 0 のアルキル基を示し、 Xは 0〜 2、 yは 0〜 2でり、 かつ x + y = 2である。 各 R37及び各 X 1 はそれぞれ同一でもよく、 また異なつ てもいてもよい。
また、 有機担体と しては、 ポリ スチレン, スチレンージビニルべ ンゼン共重合体, ポリエチレン, ポリ プロピレン, 置換ポリ スチレ ン, ポリアリ レー トなどの重合体やスターチ, カーボンなどを挙げ ることができる。
本発明において用いられる担体と しては、 Mg C l 2 , M g C 1 ( O C 2 H 5 ) , M g ( 0 C 2 H 5 ) 2 , S i 02 , A 1 2 03 など が好ま しい。 また担体の性状は、 その種類及び製法により異なる力 平均粒径は通常 1 ~ 3 0 0 / m、 好ま しく は 1 0〜 2 0 0 // m、 よ り好ま しく は 2 0 ~ 1 0 0 / mである。
粒径が小さいと重合体中の微粉が増大し、 粒径が大きいと重合体 中の粗大粒子が増大し嵩密度の低下ゃホッパーの詰まりの原因にな る。 また、 担体の比表面積は、 通常 l〜 1 0 0 0 m2 /g、 好ま し く は 5 0〜 5 0 0 m2 Z g、 細孔容積は通常 0. 1〜 5 c m 3 / g、 好ま しく は 0. 3〜 3 c m3 Z gである。
比表面積又は細孔容積のいずれかが上記範囲を逸脱すると、 触媒 活性が低下することがある。 なお、 比表面積及び細孔容積は、 例え ば B E T法に従って吸着された窒素ガスの体積から求めることがで きる (ジャーナル ' ォブ · ジ · アメ リ カン · ケ ミ カル · ソサイ エ ティ , 第 6 0巻, 第 3 0 9ページ ( 1 9 8 3年) 参照) 。
さ らに、 上記担体が無機酸化物の場合は、 通常 1 5 Q〜 1 0 0 0 °C、 好ま しく は 2 0 0 - 8 0 0 °Cで焼成して用いることが望ま しい。 触媒成分の少なく とも一種を前記担体に担持させる場合、 (A) 触媒成分及び (B) 触媒成分の少なく とも一方を、 好ま しく は (A) 触媒成分及び (B) 触媒成分の両方を担持させるのが望ま しい。
該担体に、 (A) 成分及び (B) 成分の少なく とも一方を担持さ せる方法については、 特に制限されないが、 例えば① (A) 成分及 び (B) 成分の少なく とも一方と担体とを混合する方法、 ②担体を 有機アルミ ニゥム化合物又はハ口ゲン含有珪素化合物で処理したの ち、 不活性溶媒中で (A) 成分及び (B) 成分の少なく とも一方と 混合する方法、 ③担体と (A) 成分及び Z又は (B) 成分と有機ァ
ルミニゥム化合物又はハロゲン含有珪素化合物とを反応させる方法
④ (A) 成分又は ( B ) 成分を担体に担持させたのち、 ( B ) 成分 又は (A) 成分と混合する方法、 ⑤ (A) 成分と ( B ) 成分との接 触反応物を担体と混合する方法、 ⑥ (A) 成分と ( B ) 成分との接 触反応に際して、 担体を共存させる方法などを用いることができる, なお、 上記④、 ⑤及び⑥の反応において、 ( C ) 成分の有機アル ミ二ゥム化合物を添加することもできる。
本発明においては、 前記 (A) , ( B ) , ( C ) を接触させる際 に、 弾性波を照射させて触媒を調製してもよい。 弾性波としては、 通常音波、 特に好ま しく は超音波が挙げられる。 具体的には、 周波 数が 1〜: L 0 0 0 k H zの超音波、 好ま しく は 1 0〜 5 0 0 k H z の超音波が挙げられる。
このようにして得られた触媒は、 いつたん溶媒留去を行って固体 と して取り出してから重合に用いてもよいし、 そのまま重合に用い てもよい。
また、 本発明においては、 (A) 成分及び ( B ) 成分の少なく と も一方の担体への担持操作を重合系内で行う ことにより触媒を生成 させることができる。 例えば ( A ) 成分及び ( B ) 成分の少なく と も一方と担体とさ らに必要により前記 ( C ) 成分の有機アルミニゥ ム化合物を加え、 エチレンなどのォレフィ ンを常圧〜 2 M P a ( g a u g e ) 加えて、 一 2 0〜 2 0 0 ¾で 1分~ 2時間程度予備重合 を行い触媒粒子を生成させる方法を用いることができる。
本発明においては、 ( B - 1 ) 成分と担体との使用割合は、 質量 比で好ま しく は 1 : 5〜 1 : 1 0 0 0 0、 より好ま しく は 1 : 1 0 〜 1 : 5 0 0 とするのが望ま しく、 ( B— 2 ) 成分と担体との使用 割合は、 質量比で好ま しく は 1 : 0. 5〜 1 : 1 0 0 0、 より好ま し
く は 1 : 1〜 1 : 5 0 とするのが望ま しい。 ( B ) 成分と して二種 以上を混合して用いる場合は、 各 ( B ) 成分と担体との使用割合が 質量比で上記範囲内にあることが望ま しい。 また、 (A) 成分と担 体との使用割合は、 質量比で、 好ま しく は 1 : 5〜 1 : 1 0 0 0 0 より好ま しく は 1 : 1 0〜: L : 5 0 0 とするのが望ま しい。
( B ) 成分 〔 ( B — 1 ) 成分又は ( B — 2 ) 成分〕 と担体との使 用割合、 又は (A) 成分と担体との使用割合が上記範囲を逸脱する と、 活性が低下することがある。 このようにして調製された本発明 の重合用触媒の平均粒径は、 通常 2〜 2 0 0 m、 好ま しく は 1 0 〜 1 5 0 μ 特に好ま しく は 2 0〜 1 0 0 mであり、 比表面積 は、 通常 2 0〜 1 0 0 O m2 / g ^ 好ま しく は 5 0〜 5 0 0 m 2 / gである。 平均粒径が 2 m未満であると重合体中の微粉が増大す るこ とがあり、 2 0 0 / mを超えると重合体中の粗大粒子が増大す ることがある。 比表面積が 2 0 m 2 Z g未満であると活性が低下す ることがあり、 1 0 0 0 m 2 Z gを超えると重合体の嵩密度が低下 することがある。 また、 本発明の触媒において、 担体 1 0 0 g中の 遷移金属量は、 通常 0. 0 5〜 1 0 g、 特に 0. 1 ~ 2 gであることが 好ま しい。 遷移金属量が上記範囲外であると、 活性が低く なること がある。
このように担体に担持することによつて工業的に有利な高い嵩密 度と優れた粒径分布を有する重合体を得ることができる。
本発明で用いるプロピレン系重合体は、 上述した重合用触媒を用 いて、 プロピレンを単独重合、 またはプロピレン並びにエチレン及 び Z又は炭素数 4〜 2 0のひ一才レフィ ンとを共重合させるこ とに より製造される。
この場合、 重合方法は特に制限されず、 スラ リ ー重合法, 気相重
合法, 塊状重合法, 溶液重合法, 懸濁重合法などのいずれの方法を 用いてもよいが、 スラ リ ー重合法, 気相重合法が特に好ま しい。 重合条件については、 重合温度は通常— 1 0 0〜 2 5 0 °C、 好ま しく は一 5 0 ~ 2 0 0 °C、 より好ま しく は 0 ~ 1 3 0 °Cである。 ま た、 反応原料に対する触媒の使用割合は、 原料モノマー Z上記 (A) 成分 (モル比) が好ま しく は 1〜 1 0 8 、 特に 1 0 0〜 1 0 5 とな ることが好ま しい。 さ らに、 重合時間は通常 5分〜 1 0時間、 反応 圧力は好ま しく は常圧〜 2 0 M P a ( g a u g e ) さ らに好ま しく は常圧〜 1 O M P a ( g a u e ) である。
重合体の分子量の調節方法と しては、 各触媒成分の種類, 使用量, 重合温度の選択、 さ らには水素存在下での重合などがある。
重合溶媒を用いる場合、 例えば、 ベンゼン, トルエン, キシレン, ェチルベンゼンなどの芳香族炭化水素、 シクロペンタン, シクロへ キサン, メチルシクロへキサンなどの脂環式炭化水素、 ペンタン, へキサン, ヘプタン, オクタンなどの脂肪族炭化水素、 クロ口ホル ム, ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素などを用いることが できる。 これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、 二種以上のも のを組み合わせてもよい。 また、 ひ一才レフィ ンなどのモノマーを 溶媒と して用いてもよい。 なお、 重合方法によっては無溶媒で行う ことができる。 重合に際しては、 前記重合用触媒を用いて予備重 合を行う ことができる。 予備重合は、 固体触媒成分に、 例えば、 少 量のォレフィ ンを接触させることにより行う ことができるが、 その 方法に特に制限はなく 、 公知の方法を用いることができる。 予備重 合に用いるォレフィ ンについては特に制限はなく、 前記に例示した ものと同様のもの、 例えばエチレン、 炭素数 3〜 2 0 の α —才レフ ィ ン、 あるいはこれらの混合物などを挙げることができるが、 該重
合において用いるォレフィ ンと同じォレフィ ンを用いることが有利 である。
また、 予備重合温度は、 通常一 2 0〜 2 0 0 °C、 好ま しく は - 1 0 - 1 3 0。Cヽ より好ま しく は 0〜 8 0 °Cである。 予備重合に おいては、 溶媒と して、 不活性炭化水素, 脂肪族炭化水素, 芳香族 炭化水素, モノマーなどを用いることができる。 これらの中で特に 好ま しいのは脂肪族炭化水素である。 また、 予備重合は無溶媒で行 つてもよい。
予備重合においては、 予備重合生成物の極限粘度 〔 〕 ( 1 3 5 °Cデカ リ ン中で測定) が 0. 2 デシリ ッ トル/ g以上、 特に 0. 5 デシリ ッ 卜ル/ g以上、 触媒中の遷移金属成分 1 ミ リモル当たりに 対する予備重合生成物の量が 1〜 : L O O O O g、 特に 1 0〜 : L 0 0 0 gとなるように条件を調整することが望ま しい。
[ 3 ] プロピレン系樹脂組成物
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 前記プロピレン系重合体
[ 1 ] 、 前記プロ ピレン単独重合体 [ a ] 又は前記プロピレン系共 重合体 [ a ' ] に造核剤を添加してなる樹脂組成物である。 一般に. プロピレン系重合体の結晶化は、 結晶核生成過程と結晶成長過程の 2過程からなり、 結晶核生成過程では、 結晶化温度との温度差や分 子鎖の配向等の状態がその結晶核生成速度に影響を与えると言われ ている。 特に分子鎖の吸着等を経て分子鎖配向を助長する効果のあ る物質が存在すると結晶核生成速度は著しく増大することが知られ ている。 本発明における造核剤と しては、 結晶核生成過程の進行速 度を向上させる効果があるものであればよい。 結晶核生成過程の進 行速度を向上させる効果があるものと しては、 重合体の分子鎖の吸 着過程を経て分子鎖配向を助長する効果のある物質が挙げられる。
本発明における造核剤の具体例と しては、 高融点ポリマ一、 有機 力ルポン酸若し く はその金属塩、 芳香族スルホン酸塩若し く はその 金属塩、 有機リ ン酸化合物若し く はその金属塩、 ジベンジリ デンソ ルビ トール若し く はその誘導体、 口ジン酸部分金属塩、 無機微粒子 イ ミ ド類、 ア ミ ド類、 キナタ リ ドン類、 キノ ン類又はこれらの混合 物が挙げられる。
高融点ポリ マーと しては、 ポリ エチレン、 ポリ プロ ピレン等のポ リオレフイ ン、 ポリ ビニルシク ロへキサン、 ポリ ビ二ルシク 口ペン タ ン等のポリ ビニルシク ロアルカ ン、 シンジオタクチッ クポリ スチ レン、 ポリ 3 —メ チルペンテン一 1 、 ポリ 3 —メチルブテン一 1、 ポリ アルケニルシラ ン等が挙げられる。
金属塩と しては、 安息香酸アルミ ニゥム塩、 p — t -ブチル安息香 酸アルミ ニウム塩、 アジピン酸ナ ト リ ウム、 チオフエネカルボン酸 ナ 卜 リ ゥム、 ピロ一ルカルボン酸ナ ト リ ゥム等が挙げられる。
ジベンジリ デンソルビ トール又はその誘導体と しては、 ジベンジ リ デンソルビトール、 1, 3 : 2, 4 一 ビス ( 0 — 3, 4 —ジメ チ ルベンジリ デン) ソルビ トール、 1, 3 : 2 , 4 一 ビス ( 0 — 2, 4 ー ジメチルベンジ リ デン) ソルビ トール、 1, 3 : 2, 4 一 ビス ( 0 — 4 —ェチルベンジ リ デン) ソルビ トール、 1, 3 : 2, 4 — ビス ( 0 — 4 —ク ロ口べンジ リ デン) ソルビ 卜一ル、 1, 3 : 2 , 4 —ジベンジリ デンソルビ トール等が挙げられる。 また、 具体的に は、 新日本理化 (製) のゲルオール M Dやゲルオール M D— R (商 品名) 等も挙げられる。
口ジン酸部分金属塩と しては、 荒川化学工業 (製) のパイ ンク リ スタル K M 1 6 0 0 、 パイ ンク リ スタル K M 1 5 0 0 、 パイ ンク リ スタル K M 1 3 0 0 (商品名) 等が挙げられる。
無機微粒子と しては、 タルク、 ク レー、 マイ力、 アスベス ト、 ガ ラス繊維、 ガラスフ レーク、 ガラスビーズ、 ゲイ酸カルシウム、 モ ンモリ ロナイ ト、 ベン トナイ 卜、 グラフ アイ 卜、 アルミ ニゥム粉末 アルミ ナ、 シリ カ、 ゲイ藻土、 酸化チタ ン、 酸化マグネシゥム、 軽 石粉末、 軽石バルーン、 水酸化アルミ ニウム、 水酸化マグネシウム 塩基性炭酸マグネシウム、 ドロマイ 卜、 硫酸カルシウム、 チタ ン酸 カ リ ウム、 硫酸バリ ゥム、 亜硫酸カルシウム、 硫化モリ ブデン等が 挙げられる。
ア ミ ド化合物と しては、 アジピン酸ジァニリ ド、 スペリ ン酸ジァ 二リ ド等が挙げられる。
これらの造核剤は、 一種類を用いてもよ く 、 二種類以上を組み合 わせて用いてもよい。
本発明のプロ ピレン系樹脂組成物と しては、 造核剤と して下記一 般式で示される有機リ ン酸金属塩及び Z又はタルク等の無機微粒子 を用いる ことが臭いの発生が少な く好ま しい。 このプロ ピレン系樹 脂組成物は食品向けの用途に好適である。
(式中、 R
1 8は水素原子又は炭素数 1〜 4のアルキル基を示し、 R
1 9及び R
2 °はそれぞれ水素原子、 炭素数 1〜 1 2 のアルキル基、 シクロアルキル基、 ァリール基又はァラルキル基を示す。 Mはアル カ リ金属、 アルカリ土類金属、 アルミ ニウム及び亜鉛のうちのいず れかを示し、 Mがアルカリ金属のとき mは 0を、 nは 1を示し、 M がアル力 リ土類金属又は亜鉛のとき nは 1又は 2 を示し、 nが 1 の とき mは 1を、 n力 2のとき mは 0を示し、 Mがアルミニウムのと き mは 1を、 nは 2を示す。 )
有機リ ン酸金属塩の具体例と しては、 アデカスタブ N A— 1 1や アデカスタブ N A— 2 1 (旭電化株式会社 (製) ) が挙げられる。
さ らに、 本発明のプロピレン系樹脂組成物と しては、 造核剤と し て前記のタルク等の無機微粒子を用いると、 フィ ルムに成形した場 合、 ス リ ップ性にも優れ、 印刷特性などの特性が向上するので好ま しい。 さ らには、 造核剤と して前記のジベンジリデンソルビトール 又はその誘導体を用いると、 透明性に優れるので好ま しい。 さ らに は、 造核剤として前記のアミ ド化合物を用いると、 剛性に優れので 好ま しい。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、 プロピレン系重合体 [ 1 ] . 前記プロ ピレン単独重合体 [ a ] 又は前記プロ ピレン系共重合体
[ a ' ] と造核剤、 及び所望に応じて用いられる各種添加剤とをへ ンシェルミキサー等を用いて ドライブレン ドしたものであってもよ い。 または、 単軸又は 2軸押出機、 バンバリ 一ミ キサー等を用いて- 溶融混練したものであってもよい。 或いは、 造核剤と して高融点ポ リマーを用いる場合は、 プロ ピレン系重合体製造時に、 リ アクター 内で高融点ポリマ一を同時又は逐次的に添加して製造したものであ つてもよい。 所望に応じて用いられる各種添加剤と しては、 酸化防
止剤、 中和剤、 スリ ップ剤、 ァンチブ口ッキング剤、 防曇剤、 又は 帯電防止剤等が挙げられる。
本発明における造核剤の添加量は通常、 プロピレン系重合体
[ 1 ] 、 前記プロピレン単独重合体 [ a ] 又は前記プロピレン系共 重合体 [ a ' ] に対して 1 0 p p m以上であり、 好ま しく は 1 0〜 1 0 0 0 O p p mの範囲であり、 より好ま しく は 1 0〜 5 0 0 O p p mの範囲であり、 さ らに好ましく は 1 0〜 2 5 0 O p p mである, 1 0 p p m未満では成形性の改善がみられず、 一方、 1 0 0 0 0 p p mを超える量を添加しても好ま しい効果が増大しないことがある,
[ 4 ] 成形体
本発明の成形体は、 前記のプロピレン系重合体 [ 1 ] 、 前記プロ ピレン単独重合体 [ a ] 、 前記プロピレン系共重合体 [ a ' ] 又は 前記プロピレン系樹脂組成物 [ 3 ] を成形して得られる成形体であ る。 本発明の成形体は、 軟質性 (柔軟性とも言う) があり、 弾性回 復率 (引っ張っても元に戻る性質) が高く、 軟質性がある即ち弾性 率が低いわりにはべたつきが少なくかつ透明性に優れているという 特徴がある。
本発明の成形体と しては、 フィルム、 シー ト、 容器、 自動車内装 材、 架電製品のハゥジング材等が挙げられる。 フィ ルムとしては、 食品包装用フィ ルムゃ農業用フィ ルム (ビニールハウスの例) 等が 挙げられる。 容器と しては、 透明性に優れているので、 透明ケース 透明ボックス、 化粧箱等が挙げられる。
成形体の成形方法と しては、 射出成形法、 圧縮成形法、 射出圧縮 成形法、 ガスアシス ト射出成形法、 押し出し成形法、 プロ一成形法 等が挙げられる。
成形条件については、 樹脂が溶融流動する温度条件であれば特に
制限はなく、 通常、 樹脂温度 5 0 °C〜 3 0 0 °C、 金型温度 6 0 °C以 下で行う ことができる。
本発明の成形体と して、 フィ ルムを製膜する場合は、 一般的な圧 縮成形法、 押し出し成形法、 ブロー成形法、 キャス ト成形法等によ り行う ことができる。
また、 フィ ルムは延伸してもよく しなく ともよい。 延伸する場合は 2軸延伸が好ま しい。 2軸延伸の条件としては、 下記のような条件 が挙げられる。
①シー ト成形時の成形条件
榭脂温度 5 0〜 2 0 0 °C、 チルロール温度 5 0 °C以下
②縦延伸条件
延伸倍率 3〜 7倍、 延伸温度 5 0〜 : L 0 0 °C
③横延伸条件
延伸倍率 6〜 1 2倍、 延伸温度 5 0〜: L 0 0 °C
また、 フィ ルムは必要に応じてその表面を処理し、 表面エネルギ 一を大き く したり、 表面を極性にしたり してもよい。 例えば処理方 法と しては、 コロナ放電処理、 クロム酸処理、 火炎処理、 熱風処理. オゾンや紫外線照射処理等が挙げられる。 表面の凹凸化方法と して は、 例えば、 サン ドブラス ト法、 溶剤処理法等が挙げられる。
フィ ルムには、 常用される酸化防止剤、 中和剤、 スリ ップ剤、 ァ ンチブロッキング剤、 防曇剤、 又は帯電防止剤等を必要に応じて配 合することができる。
更に、 タルク等の無機微粒子を含むフィ ルムは、 スリ ツプ性にも 優れるため、 製袋、 印刷等の二次加工性が向上し、 各種自動充塡包 装ラ ミネ一卜等の高速製造装置でのあらゆる汎用包装フイ ルムに好 適である。
造核剤と して前記のジベンジリデンソルビ卜一ル又はその誘導体 を含むプロピレン系樹脂組成物を成形してなるフィ ルムは、 特に透 明性に優れディ スプレー効果が大きいため、 玩具、 文具等の包装に 好適である。
造核剤と して前記のァミ ド化合物を含むプロピレン系樹脂組成物 を成形してなるフィ ルムは、 特に剛性に優れ、 高速製袋における巻 き皺等の問題が起こりにく いため、 高速製袋機でのあらゆる汎用包 装フィ ルムとして好適である。
C 5 ] プロピレン系樹脂改質剤
本発明のプロピレン系樹脂改質剤は、 前記のプロピレン系重合体
[ 1 ] 、 前記プロ ピレン単独重合体 [ a ] 又は前記プロ ピレン系共 重合体 [ a ' ] からなる樹脂改質剤である。 本発明のプロピレン系 樹脂改質剤は、 軟質性があり、 ベとつきが少なく ポリ レフィ ン樹脂 との相溶性に優れた成形体を与えることができるという特徵がある < すなわち、 本発明のプロ ピレン系樹脂改質剤は、 前記したようにプ ロピレン単独重合体、 プロ ピレン系重合体が特定のものであり、 特 にポリ プロピレン連鎖部分に結晶性の部分が若干存在するので、 従 来の改質剤である軟質ポリオレフィ ン樹脂に比較してベとつきが少 ない。 さ らに、 本発明のプロピレン系樹脂改質剤はポリオレフィ ン 系樹脂、 特にポリプロピレン系樹脂との相溶性に優れる。 その結果. 従来の改質剤であるェチレン系ゴム等を用いる場合に比べ、 表面特 性 (ベとつき等) の低下が少なく、 透明性が高い。 以上のような特 徴があり、 本発明のプロ ピレン系樹脂改質剤は、 柔軟性、 透明性の 物性改良剤と して好適に使用することができる。
以下に、 実施例に基づいて本発明をさ らに具体的に説明するが、 本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
まず、 本発明の重合体の樹脂特性及び物性の評価方法について説 明する。
( 1 ) [ η ] の測定
(株) 離合社の VM R - 0 5 3型自動粘度計を用い、 テ トラ リ ン 溶媒中 1 3 5 °Cにおいて測定した。
( 2 ) ペンタツ ド分率、 ト リアツ ド分率及び異常揷入分率の測定 明細書本文中に記載した方法により測定した。 すなわち、 メ ソペン ダッ ド分率 ( m m m m分率) 、 ト リアツ ド分率及びラセミペンタツ ド分率 ( r r r r分率) は、 エイ , ザンベリ (A. Z a m b e l l i ) 等により 「M a c r o m o l e c u l e s, 6, 9 2 5 ( 1 9 7 3 ) 」 で提案された方法に準拠し、 13C核磁気共鳴スぺク トルの メチル基のシグナルを測定し、 ポリプロピレン分子鎖中のペンタ ツ ド単位でのメ ソ分率及びラセミ分率並びに ト リアツ ド分率 (mm, r r, m r ) を求めた。 (m— 2, 1 ) 、 ( r — 2, 1 ) 及び ( 1, 3 ) は G r a s s i らの報告 ( acromolucules, 21, . 617 ( 1988) ) 及び B u s i c o らの報告 (Macromolucules, 27, p . 7538 ( 1994) ) に基づいて 13 C— NMRスぺク トルのピークの 帰属を決定し、 各ピークの積分強度から各挿入含有率を算出した。
(m - 2 , 1 ) は、 全メチル炭素領域における積分強度に対する 1 7. 2 p p m付近に現れる P α, ァ threo に帰属するピークの積 分強度の比をメ ソ ー 2, 1挿入含有率 (%) として算出した。 ( r 一 2, 1 ) は、 全メチル炭素領域における積分強度に対する
1 5. 0 p p m付近に現れる P α, ァ threo に帰属するピークの積 分強度の比をラセミ ー 2, 1挿入含有率 (%) と して算出した。
( 1, 3 ) は、 全メチ ン炭素領域における積分強度に対する
3 1. O p p m付近に現れる T yS, ァ +に帰属するピークの積分強
度の比を 1, 3揷入含有率 (%) と して算出した。 なお、 メ ソ— 2, 1揷入、 ラセミ — 2, 1挿入又は 1 , 3挿入に帰属されるべきピー クがノィズ内に隠れる等で識別できないことがある場合は、 各異種 結合含有率 (m— 2, 1 ) 、 ( r - 2 , 1 ) 又は ( 1, 3 ) は 0 とみなした。
13C核磁気共鳴スぺク トルの測定は、 下記の装置及び条件にて行 つた。
日本電子 (株) 製 J NM— E X 4 0 0型13 C - NMR装置 方法 プロ ト ン完全デカップリ ング法
濃度 2 2 0 m g Zミ リ リ ッ トル
溶媒 1 , 2, 4一 ト リ ク ロ口ベンゼンと重ベンゼンの 9 0 :
1 0 (容量比) 混合溶媒
温度 1 3 0 °C
パルス幅 : 4 5 °
パルス繰り返し時間 : 4秒
積算 : 1 0 0 0 0回
( 3 ) 共重合体中のコモノマー単位の含有量 (モル%)
日本電子社製の J NM - E X 4 0 0型 NMR装置を用い、 以下の 条件で13 C— NMRスぺク トルを測定し、 以下の方法により算出し た。
試料濃度 : 2 2 0 m g/NMR溶媒 3 m l
NMR溶媒 : 1,2, 4-ト リ ク ロ口ベンゼン Zベンゼン- d6(9(VlO vol
%)
測定温度 : 1 3 0 °C
パルス幅 : 4 5 °
パルス繰り返し時間 : 1 0秒
積算回数 : 4 0 0 0回
(a)ェチレン単位
プロピレンとエチレンのランダム共重合体について13 C - N M R により測定したスぺク トルの各シグナルの化学シフ トと帰属を第 1 表に示す
エチレン—プロピレン共重合体の 13 C —
N M Rスぺク トルにおける各シグナルの
帰属
番号 化学シフ 卜 帰 属
① 45.1〜47. 3 P P P S a a
② 42.3 P P P S a a
③ 38.6 P P P Ύ a 7
④ 38.0 S α γ
⑤ 37.5 Ο S Ύt S iJ
⑥ 36, 0 P P P S a β
(7) P"P P Ύ a β
⑧ 34.9 E P P P E P S α β
⑨ 34.6 E P P P E P S α β
⑩ 34.1 E P P T 7 7
⑪ 33.7 E E P P Ί 7 δ
⑫ 33.3 E P E Ί δ δ
⑬ 31.6 P P P T β 7
⑭ 31.4 E P Τ β 7
⑮ 31.0 P P E Ύ β δ
⑯ 30.7 P P P S α β
⑰ 30.5 P E E E S γ δ
⑱ 30.0 E E E S δ δ
⑲ 29.0 P P P Ύ β β
⑳ 27.3 P E E S β δ
24.6 P E P S α β
21.3-22 7 P β β
20.6〜21 3 P β β
19.8〜20 6 P β β
17.6 Ρ α β
® 17.2 P a r
注) Εはェチレン単位を示す
化学シフ トの単位は p p m 共重合体中のエチ レ ン単位の含有量 (a ( モル%) ) は、 13 C N M Rで測定したスぺク トルにより下記 ( 1 ) 式により求めた。
a = E / S x l O O - - - ( 1 )
ここで、 S及び Eはそれぞれ、
S = I E P E + I P P E + I E E E + I PP P + I P E E + I P E P
E = I E E E + 2/3( I P E E + I E P E ) + l/3( I P P E + I P E P ) であり、 また
I E P E = I (12)
I P P E = I (15)十 I (11)+ ( I (14)一 I (ll))/2 + I (10)
I E E E = I (18)/2+ I (17)/4
I P P P = I (19)+ ( I (6) + 1 (7))/2十 I (3) + I (13)+ I (11)
+ ( I (14)- I (ll))/2
I P E E = I (20)
I P E P = ( I (8) 十 I (9) - 2 x 1 (ll))/4 + I (21)
—し'、ある。
また、 下記 ( 2 ) 式により共重合体の立体規則性指標 (P ( モル %) ) と して、 P P P連鎖のァイ ソタクチック 卜ライアツ ド分率を 求めた。
Ρ = Ι πι/ Ι χ 1 0 0 · · · ( 2 )
ここで、 I m及び I はそれぞれ、
I m = I (22)
I = I (22)十 I (23)十 I (24)- { ( I (8) + I (9))/2+ I (10) + 3/2 X I (11)十 I (12) + I (13) + I (15)}
である。 ここで、 I (1) 、 I (2) · · · 等はシグナル①、 ② · · • 等の強度を示す。
( 4 ) 分子量分布 (MwZMn) の測定
MwZMnは、 明細書本文中に記載した方法により測定した。 す なわち、 Mw/Mnは、 G P C法により、 下記の装置及び条件で測 定したポリエチレン換算の質量平均分子量 Mw及び数平均分子量
Mnより算出した値である。
G P C測定装置
カラム T O S O GMHHR -H (S) H T
検出器 液体クロマ トグラム用 R I検出器 WAT E R S
1 5 0 C測定条件
溶媒 1 , 2, 4一 ト リ ク ロ 口ベンゼン
測定温度 1 4 5。C
流速 1. 0 ミ リ リ ッ トル/分
試料濃度 2. 2 m g Zミ リ リ ッ トノレ
注入量 1 6 0マイクロ リ ツ トル
検量線 U n i v e r s a l し a l i b r a t i o n 解析プログラム H T— G P C ( V e r . 1. 0 )
( 5 ) D S C測定
明細書本文中に記載した方法により測定した。 すなわち、 示差走 査型熱量計 (パーキン · エルマ—社製, D S C - 7 ) を用い、 試料
1 0 m gを窒素雰囲気下 2 3 0 °Cで 3分間溶融した後、 1 0 °CZ分 で 0 °Cまで降温後、 さ らに、 0 °Cで 3分間保持した後、 1 0 °CZ分 で昇温させることにより得られる融解吸熱量を ΔΗと した。 また、 このときに得られる融解吸熱カーブの最大ピークのピーク ト ップを 融点 : T mとした。 さ らに、 2 3 0 °Cにて 3分間ホール ドした後、 1 0 °C/分で 0 °cまで降温する。 このときに得られる結晶化発熱力 ―ブの最大ピークのピーク ト ツプを結晶化温度 : T c と した。
( 6 ) 昇温分別クロマ 卜グラフ
以下のようにして、 溶出曲線における T R E Fのカラム温度 2 5 °Cにおいて充塡剤に吸着されないで溶出する成分の量 W2 5 (質量 %) を求めた。
( a ) 操作法
試料溶液を温度 1 3 5 °Cに調節した T R E Fカラムに導入し、 次 いで降温速度 5 °CZ時間にて徐々に 0 °Cまで降温し、 3 0分間ホー ルドし、 試料を充塡剤に吸着させる。 その後、 昇温速度 4 Ο ^Ζ時 間にてカラムを 1 3 5 °Cまで昇温し、 溶出曲線を得た。
( b ) 装置構成
T R E Fカラム G Lサイエンス社製 シリ カゲルカラム
(4. 6 1 5 0 m m) フローセノレ G Lサイエンス社製 光路長 1 mm K B r セル
送液ポンプ センシユウ科学社製 S S C— 3 1 0 0 ボン プ
バルブォ一ブン G Lサイエンス社製 MO D E L 5 5 4ォ一 ブン (高温型)
T R E Fオーブン G Lサイェンス社製
二系列温調器 理学工業社製 R E X - C 1 0 0温調器 検出 2§ 液体ク ロマ トグラフィ 一用赤外検出器
F O X B O R O社製 M I R A N 1 A C V F
1 0方バルブ バルコ社製 電動バルブ
ループ バルコ社製 5 0 0マイク ロ リ ッ トルループ
( c ) 測定条件
溶媒 0 ージク ロロベンゼン
試料濃度 7. 5 g /リ ッ トル
注入量 5 0 0マイ ク ロ リ ッ トル
ポンプ流量 2. 0 ミ リ リ ッ トル 分
検出波数 : 3. 4 1 m
カラム充塡剤 : ク ロモソルブ P ( 3 0〜 6 0 メ ッ シュ) 力ラム温度分布 : ±0. 2 °C以内
( 7 ) 引張弾性率
プロ ピレン系重合体をプレス成形して試験片を作成し、 J I S K - 7 1 1 3に準拠した引張試験により測定した。
'試験片 ( 2号ダンベル) 厚み : 1 mm
• ク ロスへッ ト 度 : 5 O mm m i n
• ロー ドセル : 1 0 0 k g
( 8 ) 内部ヘイズ
プロ ピレン系重合体をプレス成形して試験片を作成し、 J I S K - 7 1 0 5に準拠した試験により測定した。 この値が小さいほど 透明性が優れる。
•試験片 : 1 5 c m 1 5 c m l mm 験片厚み = l mm) ( 9 ) 弾性回復率
特開平 5 - 1 3 2 5 9 0 に記載の方法と同様に行なった。 すなわ ち、 プロピレン系重合体をプレス成形し、 試験片として J I S— 2 号ダンベルを作成した。 ダンベルの定幅部に 2 5 mm間隔の印をつ け、 これを L。 とした。 この試験片を引張試験機にてチャ ッ ク間距 離 8 O mmから 1 6 0 mmまで引き速度 5 0 m m / m i nにて延伸 した後、 ― 5 0 mm/m i nにてチヤ ック間を初期の距離まで戻し 1分後にダンベルにつけた印の間隔を測定し、 これを L i と した。 以下の式にて弾性回復率を算出した。 この値が 0以下の場合は、 「回復なし」 と した。
• C ( 2 L o - L , ) / L 0 x l O O
• L。 : ダンベルにつけた印の初期の長さ
- L ! : ダンベルにつけた印の延伸後の長さ
( 1 0 ) アンチブロ ッキング性
プロピレン系重合体をプレス成形して試験片を作成し、 下記の条 件で接着させた後、 引張試験機にて剝離強度を測定した。
• έ式験片 : 1 5 m m 6 2 . 5 m m x 2 mm
• 接着条件 : 接着温度 4 0 °C、 接着面積 1 5 mm x 3 1 mm、 圧着 荷重 0 . 7 k g、 3時間
• せん断剝離条件 : ク ロスへッ ド速度 5 0 mm/m i n
( 1 1 ) アイゾッ ト衝撃強度
プロ ピレン系重合体をプレス成形して試験片を作成し、 J I S K - 7 1 1 0 に準拠し, 試験片厚み = 3 mm、 雰囲気温度— 5 °Cに て測定した。
( 1 2 ) へキサンに溶出する成分量 (H 2 5 )
H 2 5 は、 下記の測定条件にて測定して求めた。
試料 : 0 . :!〜 5 g
試料形状 : パウダー状
(ペレツ ト化したものは粉碎し、 パウダー化して用いる) 溶媒 : へキサン
溶出条件 : 2 5 °C、 3 日間以上静置
溶出量の算出方法 : 以下の式により算出する。
H 2 5 = 〔 (W。 — W X 1 0 0 (%)
( 1 3 ) 沸騰ジェチルエーテル抽出量の測定
ソ ッ クスレー抽出器を用い、 以下の条件で測定する。
試料 : 1〜 2 g
試料形状 : パウダー状
(ペレツ 卜化したものは粉碎し、 パウダー化して用いる)
抽出溶媒 : ジェチルェ一テル
抽出時間 : 1 0時間
抽出回数 : 1 8 0回以上
抽出量の算出方法 : 以下の式により算出する。
〔ジェチルェ一テルへの抽出量 ( g ) /仕込みパウダー質量 ( g ) 〕
X 1 0 0
〔実施例 1〕 プロ ピレ ン単独重合体
( 1 ) 触媒の調製
( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス ( 3 — n— ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ドの 合成
シュ レ ンク瓶に ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一 ジ メ チルシ リ レ ン) 一 ビス (イ ンデン) を 0. 8 3 g ( 2. 4 m m 0
1 ) とエーテル 5 O m Lを入れる。 一 7 8 °Cに冷却し n— B u L i
(へキサン溶液 1. 6 M) を 3. 1 m L ( 5. O mm o l ) 加えた 後、 室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去し得られた固体をへキサ ン 2 0 m Lで洗浄することにより リチウム塩をエーテル付加体と し て 1. l g ( 2. 3 mm o l ) 得る。 このリチウム塩を T H F 5 0 m Lに溶解し一 7 8 °Cに冷却する。 臭化 n -ブチル 0 · 5 7 m L
( 5. 3 mm o l ) をゆっ く り と滴下し室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去しへキサン 5 0 m Lで抽出したあと溶媒を除去して ( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス
( 3 — n— ブチルイ ンデン) を 0. 8 1 g ( l . 7 7 mm o l ) 得 た。 (収率 7 4 %)
次に、 窒素気流下においてシュレンク瓶に前記で得られた ( 1, 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 , 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス
( 3 — n—ブチルイ ンデン) を 0. 8 1 g ( l . 7 7 mm o l ) と エーテル 1 0 O m Lを入れる。 — 7 8 °Cに冷却し n— B u L i (へ キサン溶液 1. 5 4 M) を 2. 7 m L ( 4. 1 5 mm o l ) 加えた 後、 室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去し、 得られた固体をへキ サンで洗浄することにより リチウム塩をエーテル付加体と して 0. 2 8 g ( 1. 4 3 mm o l ) 得た。
窒素気流下で前記で得られたリチウム塩を 卜ルェン 5 O m Lに溶 解する。 一 7 8 °Cに冷却し、 ここへ予め— 7 8 °Cに冷却した四塩化 ジルコニウム 0. 3 3 g ( 1. 4 2 mm 0 1 ) の トルエン ( 5 0 m L ) 懸濁液を滴下する。 滴下後、 室温で 6時間攪拌する。 その後ろ 過し、 ろ液の溶媒を留去する。 ジクロロメ タンより再結晶化するこ とにより ( 1, 2, 一ジメ チルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジメ チルシ リ レン) — ビス ( 3 — n—ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ ライ ドを 0. 2 g ( 0. 3 2 mm o l ) 得た。 (収率 2 2 %)
Ή - NMR ( 9 0 MH z , C D C 1 3 ) による測定の結果は、 : δ 0. 8 8, 0. 9 9 ( 1 2 Η , ジメチルシ リ レン) , 0. 7 — 1. 0, 1. 1 一 1. 5 ( 1 8 Η , n - B u ) , 7. 0 — 7. 6
( 8 Η, ベンゼン環プロ ト ン) であった。
( 2 ) プロピレンの重合
内容積 1 0 リ ッ トルのステンレス鋼製ォ一 ト ク レーブにヘプタ ン 6 リ ッ トル、 ト リ イ ソブチルアルミ ニウム ( T I B A ) 6 ミ リモル- さ らに、 メチルアルミ ノキサン (アルべマール社製) 5 ミ リ モルと - 前記で得た ( 1, 2, —ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1 ' —ジメチル シ リ レン) — ビス ( 3 — n—ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口ライ ド 5マイクロモルを トルエン中 5分間予備接触させた触媒成 分を投入した。 こ こで、 水素 0. 0 5 M P a ( g a u g e ) を導入
した後、 全圧で 0. 8 M P a ( g a u g e ) までプロピレンガスを 導入し重合中圧力が一定になるように調圧器によりプロピレンを供 給した。 重合温度 5 0 °Cで、 3 0分間重合を行なった後、 内容物を 取り出し、 減圧下、 乾燥することにより、 プロ ピレン単独重合体を 得た。 得られたポリマ一について前記の樹脂特性の評価を行い、 結 果を第 2表に示した。
( 3 ) 配合及び混練
上記で得られたポリプロピレン単独重合体に以下の添加剤を処方 し、 単軸押出機 (塚田樹機製作所製 : T L C 3 5 - 2 0型) にて 押し出し造粒し、 ペレツ トを得た。
(添加剤処方)
. フヱノ ール系酸化防止剤 : チバスぺシャルティケ ミ カルズ社製 ィルガノ ッ クス 1 0 1 0
1 0 0 0 p p m
• リ ン系酸化防止剤 : P— E P Q
5 0 0 p p m
• 中和剤 : ステアリ ン酸カルシウム : 5 0 0 p p m
• 中和剤 : D H T— 4 A : 5 0 0 p p m
( 4 ) 物性の評価
前記した評価方法により評価した。 得られた結果を第 2表に示す, 〔実施例 1 A〕
加熱乾燥した 1 リ ッ トルオー トク レーブに、 窒素雰囲気下、 室温 で トルエン 4 0 O m L、 T I B A 0. 5 ミ リ モル及びメチルアルミ ノキサン 1 ミ リモルを加えた。 攪拌しながら温度を 5 0 にした後. ( 1 , 2 ' — ジメ チルシリ レン) ( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レン) 一 ビス ( 3 — n —ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ドを
1マイ ク ロモル加えた。 続いてプロピレンで圧力を 0. 7 M P a ( g a u g e ) に保ちながら 1 時間重合した。 重合反応終了後、 反 応生成物をメタノ一ル-塩酸溶液中に投入し、 充分攪拌した後ろ別 し、 さ らにメタノ一ルで充分洗浄後、 乾燥しアイソタクチッ クポリ プロ ピレン 1 9. 5 gを得た。 得られたポリマーの W 2 5 は 9 0重 量%、 H 2 5は 1 5重量%、 融点 ( T m ) は 7 1. 5。C、 △ Hは 1 3. l J Z g、 3 x (T m— 1 2 0 ) は一 1 4 5. 5、 mmmm 分率は 4 4. 5モル%、 r r r r Z l — mmmm) は 0. 0 2 9 r m r m分率は 2. 6 モル%、 111111 1" (11 1" ) 2 は 1. 0 5 重量平均分子量 Mwは 4 9. 9万、 分子量分布 M wZM nは
1. 9 7、 極限粘度は 3. 1 8 d l / g、 2 , 1挿入分率は 0 モル %、 1, 3揷入分率は 0モル%であった。
〔実施例 2〕 プロ ピレン単独重合体
水素添加しないでプロピレン単独重合体を製造した以外は実施例 1 と同様に行なった。 得られた結果を第 2表に示す。
〔実施例 3〕
( 1 ) ( 1, 2 ' 一 ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1 ' 一 ジメチルシ リ レン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ド の合成
シュ レンク瓶に ( 1, 2, 一 ジメチルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジ メ チルシ リ レン) 一 ビス (イ ンデン) を 4, 4 g ( 1 2. 8 m m 0 1 ) とエーテル 1 0 O m Lを入れる。 — 7 8 °Cに冷却し n— B u L i (へキサン溶液 1. 6 M) を 1 6. 1 m L ( 2 5. 7 m m o 1 ) 加えた後、 室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去し得られた固体を へキサン 2 O m Lで洗浄することにより リチウム塩を定量的に得る c このリチゥム塩を T H F 1 0 0 m Lに溶解し— 7 8 °Cに冷却する。
沃化メチル 7. 4 g ( 5 2. O mm o l ) をゆっ く り と滴下し室温 で 1 2 時間攪拌する。 溶媒を留去しへキサン 5 0 m Lで抽出したあ と溶媒を除去して ( 1, 2, —ジメ チルシリ レン) ( 2, 1, —ジ メチルシ リ レン) — ビス ( 3 —メチルイ ンデン) を 4. 5 g ( 1 2 mm 0 1 ) を得た。 (収率 9 4 %)
次に、 窒素気流下シュレンク瓶に前記で得られた ( 1, 2 ' —ジ メチルシ リ レン) ( 2 , 1, 一ジメ チルシ リ レン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデン) を 2. 0 g ( 5. 4 mm o l ) とエーテル 1 0 0 m Lを入れる。 — 7 8 °Cに冷却し n— B u L i (へキサン溶液 1. 6 M) を 1 3. 5 m L ( 2 1. 6 mm o l ) 加えた後、 室温で 1 2時 間攪拌する。 溶媒を留去し、 得られた固体をへキサンで洗浄するこ とにより リチウム塩を 1. l g ( 2. 9 mm o l ) を得た。 窒素気 流下で、 前記で得られたリチウム塩を トルェン 1 0 0 m Lに溶解す る。 — 7 8。Cに冷却し、 ここへ予め— 7 8 °Cに冷却した四塩化ジル コニゥム 0. 7 g ( 3. O mm o l ) の トルエン ( 1 0 O m L ) 懸 濁液を滴下する。 滴下後室温で 6時間攪拌する。 その後ろ過し、 沈 殿をジクロロメ タ ンより抽出した。 ジクロロメ タン Zへキサンより 再結晶化することにより ( 1, 2 ' —ジメチルシリ レン) ( 2, 1, —ジメ チルシ リ レン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニゥ ムジクロライ ドを 0. 5 g ( 0. 9 4 mm 0 1 ) を得た。 (収率 3 2 %)
— NM R ( C D C 1 3 ) による測定の結果は、 : 5 0. 9 5, 1. 0 5 ( 1 2 H , ジメ チルシ リ レン) , 2. 5 0 ( 6 H , C H 3 ) , 7. 2 - 7. 7 ( 8 H , A r — H) であった。
( 2 ) プロピレンの単独重合
内容積 1 リ ッ トルのステンレス鋼製ォ一 トク レーブにヘプタ ン
4 0 0 m L, ト リイ ソブチルアルミ ニウム 0. 5 ミ リ モル、 さ らに メ チルアルミ ノキサン (アルべマール社製) 0. 5 ミ リ モルと、 前 記で得た ( 1, 2 ' —ジメチルシリ レン) ( 2 , 1 ' —ジメ チルシ リ レン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ド 0. 5マイクロモルをトルエン中 5分間予備接触させた触媒成分 を投入した。 こ こで、 水素 0. 0 3 M P a ( a u g e ) を導入し た後、 全圧で 0. 8 M P a ( g a u g e ) までプロピレンガスを導 入し重合中圧力が一定になるように調圧器によりプロピレンを供給 した。 重合温度 7 0 °Cで、 1時間重合を行なった後、 内容物を取り 出し、 減圧下、 乾燥することにより、 プロピレン単独重合体を得た, 得られたポリマ—について前記の樹脂特性の評価を行い、 結果を第 2表に示した。
( 3 ) 配合及び混練
上記で得られたプロピレン単独重合体に下記の添加剤処方にて配 合を行った以外は実施例 1 と同様に行った。
(添加剤処方)
• フヱノール系酸化防止剤 : チバスペシャルティケミ カルズ社製 ィルガノ ッ クス 1 0 1 0
1 0 0 0 p p m
• リ ン系酸化防止剤 : チバスペシャルティケミ カルズ社製
ィルガフォス 1 6 8
1 0 0 0 p p m
( 4 ) 物性の評価
実施例 1 ( 4 ) と同様に行った。 得られた結果を第 2表に示す。 〔実施例 4〕 プロピレン系共重合体
( 1 ) 触媒の調製
( a ) ( 1, 2 ' —エチレン) ( 2, 1 ' 一エチレン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデン) の製造
窒素気流下、 ( 1, 2, —エチレン) ( 2, 1, 一エチレン) 一 ビス (イ ンデン) 1. 1 2 g ( 3. 9 4 ミ リ モル) を脱水エーテル 5 0 ミ リ リ ッ トルに溶かした。 — 7 8 °Cに冷却し、 n —ブチルリチ ゥム 1. 5 7 モル/リ ッ トル濃度のへキサン溶液 5. 0 1 ミ リ リ ッ 卜ノレ ( n —ブチルリチウム : 7. 8 7 ミ リ モル) を、 3 0分かけ て滴下した後、 室温まで温度を上げ 8時間攪拌した。 エーテル溶媒 を減圧留去し、 残査をへキサン洗浄することにより、 ジリ チウム塩 をエーテル付加物として、 1. 1 2 g ( 3. 0 2 ミ リモル) を得た, このジ リ チウム塩を脱水テ トラ ヒ ドロフラ ン 5 0 ミ リ リ ッ トルに溶 かし、 — 7 8 °Cに冷却した。 この溶液へ、 ヨウ化メチル 0. 4 2 ミ リ リ ツ トル ( 6. 7 4 ミ リ モル) を含むテ トラ ヒ ドロフラ ン溶液 1 0 ミ リ リ ツ トルを 2 0分で滴下した後、 室温まで上昇させたのち 8時間攪拌を行った。 減圧下溶媒を留去した後、 残査を酢酸ェチル で抽出した。 この抽出溶液を水洗し、 有機層を、 無水硫酸マグネシ ゥムで乾燥した後、 ろ別しろ液を減圧乾固することにより、 目的物 である ( 1, 2 ' —エチレン) ( 2, 1 ' —エチレン) 一 ビス ( 3 一メ チルイ ンデン) を 0. 8 7 g ( 2. 7 8 ミ リ モル) を收率
7 0. 5 %で得た。 このものは五員環部分の二重結合の異性体混合 物と して存在した。
( b ) ( 1, 2 ' 一エチレン) ( 2, 1 ' 一エチレン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデン) のジリ チウム塩の製造
窒素気流下、 ( 1 , 2 ' —エチレン) ( 2, 1, 一エチレン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデン) 0. 8 7 g ( 2. 7 8 ミ リ モル) をェ 一テル 3 5 ミ リ モルに溶かし一 7 8 °Cに冷却した。 この溶液へ、 n
一ブチルリ チウム 1 . 5 7 モル Zリ ッ トル濃度のへキサン溶液
3 . 7 ミ リ リ ッ トル ( n —ブチルリ チウム : 5 . 8 1 ミ リ モル) を 3 0分かけて滴下した後、 室温まで昇温し 8時間攪拌した。 減圧下 に溶媒を留去した後、 残査をへキサン洗浄することにより、 ジ リ チ ゥム塩をエーテル付加物と して、 1 . 0 3 g ( 2 . 5 8 ミ リ モル) を收率 9 2 . 8 %で得た。
このものの 1H — N M Rを求めたところ、 次の結果が得られた。
Ή - N M R ( T H F - d 8 ) ( δ , ppm) : 2 . 2 0 ( 6 H, s ) , 3 . 2 5 ( 8 H, s ) , 6 . 0〜 7 . 4 ( 8 H , m)
( c ) ( 1, 2, 一エチレン) ( 2 , 1 ' —エチレン) 一 ビス ( 3 一メチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ドの製造
( 1 , 2, 一エチレン) ( 2, 1, 一エチレン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデン) ジリ チウム塩のエーテル付加体 1 . 0 3 g ( 2 . 5 8 ミ リ モル) を トルエン 2 5 ミ リ リ ッ トルに懸濁させ、 — Ί 8 °Cに 冷却した。 これに、 四塩化ジルコニウム 0 . 6 0 g ( 2 . 5 8 ミ リ モル) の トルェン ( 2 0 ミ リ リ ッ トル) 懸濁液を、 2 0分かけて加 え、 室温まで昇温し 8時間攪拌した後、 トルエン上澄みをろ別した ( 残査をジク ロルメ タ ン 5 0 ミ リ リ ッ トルで 2 回抽出した。 減圧下に 溶媒を留去したのち、 残査をジク 口ロメ 夕 ン/へキサンで再結晶す る こ とにより、 ( 1, 2 ' —エチレン) ( 2, 1, 一エチレン) 一 ビス ( 3 —メ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ド 0 . 2 1 を收率 1 7 . 3 %で得た。
このものの ' H — N M Rを求めたところ、 次の結果が得られた。
' H - NM R ( C D C 1 3) : 2 .48 ( 6 H , s ) , 3 . 3 3〜
3 . 8 5 ( 8 H , m) , 6 . 9〜 7 . 6 ( 8 H , m)
( 2 ) プロ ピレン Zエチレンの共重合
内容積 2 リ ッ トルのステンレス鋼製ォ一 トク レーブに トルエン
1. 2 リ ッ トル、 ト リイ ソブチルアルミ ニウム 1. 5 ミ リ モル、 メ チルアルミ ノキサン (アルべマール社製) 1 0 ミ リ モル (アルミ 二 ゥム換算値) 、 ( 1, 2 ' —エチレン) ( 2, 1, —エチレン) ― ビス ( 3 —メチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ド 2 0マイ クロモルを投入し、 3 0 °Cに昇温し、 エチレン Zプロピレン混合ガ ス (エチレン プロピレンモル比 = 1 / 1 0 0 ) を導入した。 全圧 で 0. 7 M P a ( g a u g e ) になるように余剰ガスを排出し、 系 内のガス組成比を均一に保ちながら 6 0分重合後、 内容物を取り出 し、 減圧下、 乾燥することにより、 プロピレン系共重合体を得た。 配合及び混練並びに樹脂特性及び物性の評価は実施例 1 と同様に行 つた。 得られた結果を第 2表に示す。
〔比較例 1〕 プロ ピレン単独重合体
( 1 ) マグネシウム化合物の調製
内容積約 6 リ ッ トルのかきまぜ機付きガラス反応器を窒素ガスで 十分に置換したのち、 これにエタノール約 2 4 3 0 g、 ヨウ素 1 6 g及び金属マグネシゥム 1 6 0 gを仕込み、 かきまぜながら加熱し て、 還流条件下で系内からの水素ガスの発生がなく なるまで反応さ せ、 固体状応生成物を得た。 この固体状生成物を含む反応液を減圧 下で乾燥させることにより、 マグネシゥム化合物を得た。
( 2 ) 固体触媒成分 ( A) の調製
窒素ガスで十分置換した内容積 5 リ ッ トルのガラス製反応器に、 上記 ( 1 ) で得られたマグネシウム化合物 (粉碎していないもの) 1 6 0 g、 精製ヘプ夕 ン 8 0 m 1 、 四塩化珪素 2 4 m 1及びフタル 酸ジェチル 2 3 m l を仕込み、 系内を 8 0 °Cに保ち、 かきまぜなが ら四塩化チタン 7 7 0 m i を加えて 1 1 0 °Cで 2時間反応させたの
ち、 固体成分を分離して 9 0 °Cの精製ヘプタ ンで洗浄した。 さ らに、 四塩化チタン 1 2 2 0 m 1 を加え、 1 1 0 °Cで 2時間反応させたの ち、 精製ヘプタ ンで十分に洗浄して固体触媒成分 (A) を得た。
( 3 ) プロピレンの気相重合
内容積 2 0 0 リ ッ トルの重合槽に、 上記 ( 2 ) で得られた固体触 媒成分 6. O g /時間、 ト リイ ソブチルアルミ ニウム (T I B A) 0. 2 モル Z時間、 1 ーァリ ル— 3, 4 —ジメ トキシベンゼン ( A D M B ) 0. 0 1 2モル/時間、 シク ロへキシルメチルジメ トキシ シラ ン (C HMDM S ) 0. 0 1 2モル/時間、 プロピレン 3 7 k g /時間で供給し、 7 0 °C、 2. 8 M P a ( a u g e ) で重合 を行なった。
( 4 ) 配合及び混練
得られたポリプロピレンパウダーに、 2, 5 —ジメチルー 2, 5 —ジ— ( t —ブチルバ一ォキシ) —へキサンを混合し、 さ らに実施 例 1 と同じ添加剤処方を行い、 4 Ο πιπιΦ押出機で押し出して、 ぺ レツ トを得た。
( 5 ) 樹脂特性及び物性の評価
実施例 1 と同様に行った。 得られた結果を第 2表に示す。
〔参考例〕 ァフィ 二ティ P L 1 8 8 0
ダウ ' ケミ カル日本 (株) 製のァフィ 二ティ P L 1 8 8 0 (商品 名) のペレッ トについて実施例 1 ( 4 ) と同様に物性の評価を行つ た。 得られた結果を第 2表に示す。
〔比較例 2〕 プロ ピレン単独重合体
内容積 1 リ ッ トルのステンレス鋼製ォ一 トク レーブにヘプタ ン 4 0 0 m L , ト リ イ ソブチルアルミ ニウム 0. 5 ミ リ モル、 さ らに、 ジメ チルァニリ ニゥム (ペン夕フルオロフヱニル) ボレー ト 2マイ
ク ロモルと、 特開平 3 — 1 6 3 0 8 8号公報の実施例 1 と同様にし て製造した (第 3級ブチルアミ ド) ジメチル (テ トラメチル— 5 —シク ロペンタジェニル) シラ ンチ夕 ンジク ロライ ド 1マイ ク ロモ ルを トルエン中 5分間予備接触させた触媒成分を投入した。 ここで 水素 0 3 M P a ( g a u g e ) を導入した後、 全圧で 0. 8 M P a ( a u e ) までプロ ピレンガスを導入し重合中圧力が一定 になるように調圧器によりプロピレンを供給した。 重合温度 7 0 °C で、 1時間重合を行なった後、 内容物を取り出し、 減圧下、 乾燥す るこ とにより、 プロピレン単独重合体を得た。 配合及び混練、 樹脂 特性及び物性の評価を実施例 1 と同様に行った。 得られた結果を第 2表に示す。
〔実施例 5〕 造核剤添加
実施例 1 にて得られたプロピレン単独重合体に以下の添加剤処方 を行ったこと以外は、 実施例 1 と同様に行った。 得られた結果を第
O:3¾:に不 "5 o
(添加剤処方)
• フヱノ一ル系酸化防止剤 : チバスペシャルティケ ミ カルズ社製 ィルガノ ッ クス 1 0 1 0
1 0 0 0 p p m
• リ ン系酸化防止剤 : P - E P Q
5 0 0 p p m
• 中和剤 : ステァリ ン酸カルシウム : 5 0 0 p p m
' 中和剤 : D H T— 4 A : 5 0 0 p p m
• 造核剤 : 新日本理化学社製 : ゲルオール MD : 1 0 0 0 p p m 〔実施例 6〕 造核剤添加
造核剤の新日本理化学社製 : ゲルオール M Dの添加量を 2 0 0 0
p p mにしたこと以外は、 実施例 5 と同様に行つた。 得られた結果 を第 3表に示す。
〔実施例 7〕 造核剤添加
実施例 1 にて得られたプロピレン単独重合体に以下の添加剤処方 を行ったこと以外は、 実施例 1 と同様に行った。 得られた結果を第 3表に示す。
• フヱノ 一ル系酸化防止剤 : チバスぺシャルティケ ミ カルズ社製 ィルガノ ッ クス 1 0 1 0
1 0 0 0 p p m
• リ ン系酸化防止剤 : チバスぺシャルティケ ミ 力ルズ社製
ィルガフォス 1 6 8
1 0 0 0 p p m
• 造核剤 : 新日本理化学社製 : ゲルオール MD : 5 0 0 0 p p m 〔実施例 8〕 造核剤添加
造核剤の新日本理化学社製 : ゲルオール MDの添加量を 1 0 0 0 0 p p mにしたこと以外は、 実施例 7 と同様に行つた。 得られた結 果を第 3表に示す。
〔実施例 9〕 造核剤添加
実施例 7の造核剤 : 新日本理化学社製 : ゲルオール MD : 5 0 0 0 p p mを旭電化社製 : NA— 1 1 : 2 0 0 O p p mに変えたこと 以外は、 実施例 7 と同様に行った。 得られた結果を第 3表に示す。 〔実施例 1 0〕 改質剤効果
出光石油化学社製ポリプロ ピレン E 1 0 5 GMに実施例 1 にて得 られたペレツ 卜を 7 0質量%配合し、 単軸押出機 (塚田樹機製作所 製 : T L C 3 5 — 2 0型) にて押し出し造粒し、 ペレツ 卜を得た。 物性の評価を実施例 1 ( 4 ) と同様に行った。 得られた結果を第 4
表に不す。
〔実施例 1 1〕 改質剤効果
実施例 1 にて得られたペレッ 卜の配合割合を 6 0質量%に変えた 以外は実施例 1 0 と同様に行った。 得られた結果を第 4表に示す。 〔実施例 1 2〕 改質剤効果
実施例 1 にて得られたペレッ 卜の配合割合を 3 0質量%に変えた 以外は実施例 1 0 と同様に行った。 得られた結果を第 4表に示す。 〔比較例 3〕
出光石油化学社製ポリ プロ ピレン E 1 0 5 GMについて、 物性の 評価を実施例 1 ( 4 ) と同様に行った。 得られた結果を第 4表に示 す。
〔比較例 4〕 .
出光石油化学社製ポリ プロ ピレン E 1 0 5 GMに比較例 2 にて得 られた重合体を 5 0質量%配合した以外は実施例 1 0 と同様に行つ た。 得られた結果を第 4表に示す。
〔実施例 1 3〕 プロ ピレン単独重合体
攪拌装置付き 1 Lステンレス鋼製耐圧ォ一 トク レーブを 8 0でに 加熱し、 充分充分減圧乾燥した後、 乾燥窒素で大気圧に戻し室温ま で冷却した。 乾燥窒素気流下、 乾燥脱酸素ヘプタ ン 4 0 O m L、 卜 リイ ソプチルアルミ ニウムのヘプタ ン溶液 ( 2. 0 M) を 0. 5 m L ( 1. O mm o l ) 投入し、 3 5 0 r p mでしばらく攪拌した。 一方、 十分に窒素置換された 5 0 m Lシュレンク管に窒素気流下で シク ロへキサン ( 1 0 m L ) 及び ト リイ ソブチルアルミ ニウムヘプ 夕ン溶液 ( 2 M, 0. 5 m L , 1. O mm o l ) を投入し、 ジメチ ルァニリニゥムテ トラキス (ペンタフルオロフヱニル) ボレー 卜の シク ロへキサン溶液 ( 4 M, 1. 0 m L , 4. O mm o l ) 及び実
施例 1で得た ( 1, 2, 一ジメチルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジメチ ルシリ レン) 一 ビス ( 3 — n—ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジ クロライ ド 4マイクロモルを加え、 室温で 6 0分間攪拌した。 そし て、 触媒スラ リーをォ一 トク レーブに素早く投入した。 そして、 水 素を 0. 0 3 M P a ( g a u g e ) まで投入した。 その後、 4 0 0 r p mで攪拌を開始し、 プロ ピレンを全圧 0. 8 M P a ( g a u g e ) にゆっ く り と昇圧し、 同時にゆつ く り と温度を 5 0 °Cまで昇温 した。 3 0分間重合を実施した。
反応終了後、 未反応のプロピレンを脱圧により除去した。 反応混 合物を 2 Lのメ タノールに投入してポリ プロピレンを沈殿させ、 ろ 過乾燥することによりポリプロピレンを得た。 実施例 1 と同様に行 い得られた結果を第 5表に示す。
〔実施例 1 4〕 プロピレン単独重合体
攪拌装置付き 1 Lステンレス鋼製耐圧ォー トク レーブを 8 0 °Cに 加熱し、 充分減圧乾燥した後、 乾燥窒素で大気圧に戻し室温まで冷 却した。 乾燥窒素気流下、 乾燥脱酸素ヘプ夕ン 4 0 0 m L、 ト リィ ソブチルアルミニウムのヘプタン溶液 ( 2. 0 M) を 1. O m L
( 2. 0 m m 0 1 ) 及びジメチルァニリニゥムテ トラキス (ペン夕 フルオロフヱニル) ボレー 卜のヘプタ ンスラ リ ー ( 2. 0 /i m o l , 0. 8 m L , 1. 6 / m o l ) を投入し、 3 5 0 r p m、 室温で 5 分間攪拌した。 その後、 前記で得た ( 1, 2, 一ジメチルシリ レン)
( 2 , 1 ' 一ジメチルシリ レン) 一ビス ( 3 — n—ブチルイ ンデニ ル) ジルコニウムジクロライ ド 4マイクロモルを加えた後、 水素を 圧力が 0. 0 3 M P a ( g a u g e ) になるまで、 投入した。 その 後、 4 0 0 r p mで攪拌を開始し、 プロピレンを全圧 0. 8 M P a
( g a u g e ) にゆっ く り と昇圧し、 同時にゆっ く り と温度を 5 0
°Cまで昇温した。 3 0分間重合を実施した。 反応終了後、 未反応の プロピレンを脱圧により除去した。 反応混合物を 2 Lのメ タノール に投入してポリプロピレンを沈殿させ、 ろ過乾燥することによりポ リプロ ピレンを得た。 実施例 1 と同様に行い得られた結果を第 5表 に示す。
〔実施例 1 5〕
( 1 ) ( 1 , 2 ' 一ジメチルシ リ レン) ( 2 , 1 ' —ジメ チルシリ レン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リ ルメチルイ ンデニル) ジルコ二 ゥムジク ロライ ドの合成
シュ レンク瓶に ( 1, 2, 一ジメ チルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジ メチルシリ レン) 一 ビス (イ ンデン) のリ チウム塩の 3. 0 g
( 6. 9 7 mm o l ) を T H F 5 0 m Lに溶解し— 7 8 °Cに冷却す る。 ョードメチル ト リ メ チルシラ ン 2. 1 m L ( 1 4. 2 m m 0 1 ) をゆっ く りと滴下し室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去しェ一テ ル 5 O m Lを加えて飽和塩化ァンモニゥム溶液で洗浄する。 分液後、 有機相を乾燥し溶媒を除去して ( 1, 2 ' -ジメチルシ リ レン)
( 2 , 1 ' —ジメチルシリ レン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リルメ チルイ ンデン) を 3. 0 4 g ( 5. 8 8 mm 0 1 ) を得た。 (収率 8 4 %)
次に、 窒素気流下においてシュレンク瓶に前記で得られた ( 1, 2 ' —ジメチルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジメチルシリ レン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メチルシリノレメ チルイ ンデン) を 3. 0 4 g ( 5. 8 8 mm 0 1 ) とエーテル 5 O m Lを入れる。 — 7 8 °Cに冷却し n— B u L i (へキサン溶液 1. 5 4 M) を 7. 6 m L ( 1 1. 7 m m o 1 ) 加えた後、 室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去し、 得られた 固体をへキサン 4 O m Lで洗浄する こ とにより リ チウム塩をエーテ
ル付加体と して 3. 0 6 g ( 5. 0 7 mm o l ) を得た。 (収率 7 3 %)
LH - NM R ( 9 0 M H z , TH F— d 8 ) による測定の結果は、 : δ 0. 0 4 ( s, 1 8 Η, 卜 リ メ チルシ リ ル) , 0. 4 8 ( s, 1 2 Η , ジメ チルシ リ レ ン) , 1. 1 0 ( t, 6 H, メ チ ル) , 2. 5 9 ( s , 4 H , メ チレ ン) , 3. 3 8 ( q , 4 H, メ チ レ ン) , 6. 2 — 7. 7 (m, 8 H, A r — H) であった。
窒素気流下で前記で得られたリチゥム塩を トルエン 5 0 m Lに溶 解する。 — 7 8 °Cに冷却し、 ここへ予め一 7 8 °Cに冷却した四塩化 ジルコニウム 1. 2 g ( 5. l mm o l ) の 卜 ノレェン ( 2 0 mL) 懸濁液を滴下する。 滴下後、 室温で 6時間攪拌する。 その反応溶液 の溶媒を留去する。 得られた残渣をジクロロメ タンより再結晶化す る こ とによ り ( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チ ノレシ リ レ ン) 一 ビス ( 3 — 卜 リ メ チルシ リ ノレメ チルイ ンデニル) ジ ルコニゥムジク ロライ ドを 0. 9 g ( l . 3 3 mm o l ) を得た。 (収率 2 6 %)
'Η - N M R ( 9 0 MH z , C D C 1 3 ) による測定の結果は、 : δ 0. 0 ( s, 1 8 Η , 卜 リ メ チルシ リ ル) , 1. 0 2, 1. 1 2 ( s , 1 2 Η , ジメ チルシ リ レ ン) , 2. 5 1 ( d d , 4 H, メ チ レ ン) , 7. 1 — 7. 6 (m, 8 H , A r — Η) であった。
( 2 ) 単独重合
( 1, 2, 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' 一ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス ( 3— η— ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ドの 代わり に ( 1, 2, 一ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1, 一 ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス ( 3— 卜 リ メ チルシ リ ルメ チルイ ンデニル) ジルコ 二ゥムジクロライ ドを用いた以外は実施例 1の ( 2 ) と同様に重合
を行った。 実施例 1 と同様に行い得られた結果を第 5表に示す。 〔実施例 1 5 A〕
加熱乾燥した 1 リ ッ トルオー トク レーブに、 窒素雰囲気下、 室温 で トルエン 4 0 O m L、 T I B A 0. 5 ミ リ モル及びメチルアルミ ノキサン 0. 5 ミ リ モルを加えた。 攪拌しながら温度を 5 0 °Cにし た後、 ( 1, 2 ' —ジメチルシリ レン) ( 2, 1, 一ジメ チルシリ レン) 一 ビス ( 3 — ト リ メ チルシリルメチルイ ンデニル) ジルコ二 ゥムジク ロライ ドを 0. 5マイク ロモル加えた。 続いてプロ ピレン で圧力を 0. 7 M P a ( a u g e ) に保ちながら 1時間重合した, 重合反応終了後、 反応生成物をメタノ一ル-塩酸溶液中に投入し、 充分攪拌した後ろ別し、 さ らにメタノールで充分洗浄後、 乾燥し、 ァイ ソタクチッ クポリ プロピレン 7 0. 1 gを得た。 得られたポリ マーの W 2 5は 9 2重量%、 H 2 5は 1 6重量%、 融点 ( T m) は 7 3. 5。C、 A Hは 5. 2 J Z g、 3 x (Tm— 1 2 0 ) は — 1 3 9. 5、 mmmm分率は 3 9. 8モル%、 r r r r / ( 1 - mmmm) は 0. 0 3 2、 r m r m分率は 2. 6モル%、 mm x r 1" / (111 1" ) 2 は 1. 3 3、 重量平均分子量 Mwは 6 6. 4万、 分 子量分布 MwZM nは 2. 4 6、 極限粘度は 3. 3 9 d l / g、 2. 1揷入分率は 0モル%、 1, 3揷入分率は 0モル%であった。
〔実施例 1 6〕
( 1 ) ( 1 , 2 ' —ジメチルシ リ レン) ( 2, 1, 一ジメ チルシリ レン) 一 ビス ( 3 —エ トキシメ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク 口ライ ドの合成
シュ レンク瓶に ( 1 , 2 ' —ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1, 一 ジ メ チルシ リ レン) 一 ビス (イ ンデン) のリ チウム塩の 4. 1 g ( 9. 5 0 mm o l ) を T H F 5 0 m Lに溶解し— 7 8 °Cに冷却す
る。 ク ロ ロメ チルェチルエーテル 1. 9 m L ( 2 0. 5 m m 0 1 ) をゆつ く り と滴下し室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去しエーテ ル 5 0 m Lを加えて飽和塩化ァ ンモニゥム溶液で加水分解する。 分 液後、 有機相を乾燥し溶媒を除去して ( 1, 2 ' —ジメチルシリ レ ン) ( 2, 1 ' — ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス ( 3 —エ トキシメ チル イ ンデン) を 3. 4 3 g ( 7. 4 0 m m 0 1 ) を得た。 (収率 Ί 8 %)
次に、 窒素気流下においてシュ レンク瓶に前記で得られた ( 1 , 2 ' — ジメ チルシ リ レ ン) ( 2, 1 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス
( 3 —エ ト キシメ チルイ ンデン) を 3. 4 3 g ( 7. 4 0 mm 0 1 ) とエーテル 5 O m Lを入れる。 一 7 8 °Cに冷却し n — B u L i (へ キサン溶液 1. 5 7 M) を 9. 4 m L ( 1 4. 8 mm o l ) 加えた 後、 室温で 1 2時間攪拌する。 溶媒を留去し、 得られた固体をへキ サン 5 O m Lで洗浄することにより リチゥム塩をエーテル付加体と して 1. 0 7 g ( l . 9 6 mm o l ) 得た。 (収率 2 6 %) 窒素気 流下で前記で得られたリチウム塩を トルエン 5 0 m Lに溶解する。 — 7 8 °Cに冷却し、 ここへ予め一 7 8 °Cに冷却した四塩化ジルコニ ゥム 0. 4 6 g ( l . 9 6 mm o l ) の ト ルエン ( 2 0 m L ) 懸濁 液を滴下する。 滴下後、 室温で 6時間攪拌する。 その反応溶液の溶 媒を留去する。 得られた残渣をへキサン 4 O m Lで抽出することに よ り ( 1 , 2, 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 , 1 ' ー ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス ( 3 —エ トキシメ チルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ ライ ドを 0. 2 4 g ( 0. 3 9 mm o l ) を得た。 (収率 2 0 %)
( 2 ) 単独重合
( 1, 2 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) ( 2 , 1 ' 一 ジメ チルシ リ レ ン) 一 ビス ( 3 — n — ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ドの
変わりに ( 1, 2 ' —ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1 ' —ジメ チルシ リ レン) — ビス ( 3 —エ トキシメ チルイ ンデニル) ジルコニウムジ クロライ ドを用いた以外は実施例 1の ( 2 ) と同様に重合を行つた。 実施例 1 と同様に行い得られた結果を第 5表に示す。
〔実施例 1 6 A〕
( 1 , 2 ' —ジメチルシリ レン) ( 2, 1 ' —ジメチルシ リ レン) — ビス ( 3 — n _ブチルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロライ ドの かわりに ( 1, 2, 一ジメ チルシ リ レン) ( 2, 1, 一ジメ チルシ リ レン) — ビス ( 3 —エ トキシメ チルイ ンデニル) ジルコニウムジ クロライ ドを用いた以外は実施例 1 Aと全く同様に実験を行ったと ころ、 ァイソタクチックポリ プロピレン 3 6. 4 gを得た。 得られ たポリマーの W 2 5は 9 1重量%、 H 2 5は 1 6重量%、 融点
(Tm) は 7 2. 2 °C、 Δ Ηは 3 J / g、 3 x (Tm— 1 2 0 ) は 一 1 4 3. 4、 mmmm分率は 4 1. 9モル%、 r r r r / ( 1 — mmmm) は 0. 0 4 0、 r m r m分率は 3. 7モル%、 mm x r r / (m r ) 2 は 1. 2 4、 重量平均分子量 Mwは 5 9. 5万、 分 子量分布 MwZM nは 4. 8 7、 極限粘度は 3. 3 3 d l Z g、 2, 1挿入分率は 0モル%、 1, 3揷入分率は 0モル%であった。
〔比較例 5〕
( 1 ) 錯体の合成
S c i e n c e , 2 6 7 , 2 1 7 ( 1 9 9 5 ) に記載された方法 に従って、 ビス ( 2 —フエニルイ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ドを合成した。
( 2 ) 単独重合
攪拌装置付き 1 Lステンレス鋼製耐圧ォー トク レーブを 8 0 °Cに 加熱し、 充分減圧乾燥した後、 乾燥窒素で大気圧に戻し室温まで冷
却した。 乾燥窒素気流下、 乾燥脱酸素へプタン 4 0 0 m L、 ト リイ ソブチルアルミ ニウムのヘプタ ン溶液 ( 2. 0 M) を 1. O m L
( 2. 0 mm 0 1 ) 投入し、 3 5 0 r p m、 しばら く の間攪拌した, メチルアルミ ノキサンの トルエンスラ リ ー ( 2. 0 4 m m 0 1 / m L, 4. O m L , 8 m m o 1 ) 及び前記で得たビス ( 2 —フエニル イ ンデニル) ジルコニウムジク ロ リ ドのヘプタ ンスラ リ ー ( 1 0 m o 1 /m L , 0. 8 m L , 8. 0 / m o i ) を加えた。 その後、 4 0 O r p mで攪拌を開始し、 プロ ピレンを全圧 0. 8 M P a ( g a u g e ) にゆっ く り と昇圧し、 同時にゆっ く り と温度を 3 0 °Cま で昇温し、 6 0分間重合を実施した。 反応終了後、 未反応のプロピ レンを脱圧により除去した。 反応溶液をバッ 卜に投入し、 一晩風乾 させた後、 6 0 °Cで減圧乾燥することによりポリ プロピレンを得た, 実施例 1 と同様に行い得られた結果を第 5表に示す。
〔比較例 6〕
( 1 ) 錯体の合成
WO 9 9 X 5 2 9 5 0 に記載された方法に従って、 [ 1 — ( 9 一 フルォレニル) 一 2 — ( 1 — ( 5, 6 —シク ロペンター 2 —メ チル — 1 —イ ンデニル) ェタ ン] ジルコニウムジク ロ リ ドを合成した。
( 2 ) 単独重合
攪拌装置付き 1 Lステンレス鋼製耐圧ォ一 トク レーブを 8 0 °Cに 加熱し、 充分減圧乾燥した後、 乾燥窒素で大気圧に戻し室温まで冷 却した。 乾燥窒素気流下、 乾燥脱酸素 トルエン 4 0 0 m L、 ト リィ ソブチルアルミ ニウムのヘプタ ン溶液 ( 2. 0 M ) を 1. O m L ( 2. 0 mm 0 1 ) 投入し、 3 5 0 r p m、 しばらく の間攪拌した c メチルアルミ ノキサンの トルエンスラ リ ー ( 2. 0 4 m m 0 1 / m L, 4. O m L , 8 mm o l ) 及び前記で得た r a c — [ 1 - ( 9
— フルォ レニル) 一 2 — ( 1 — ( 5 , 6 — シク ロペン夕 一 2 —メ チ ノレ一 1 —イ ンデニル) ェタ ン] ジルコニウムジク ロ リ ドのヘプタ ン スラ リ ー ( 1 0 〃 m o l Zm L , 0. 8 m L , 8. O ^ m o l ) を 加えた。 その後、 4 0 0 r p mで攪拌を開始し、 プロピレンを全圧 0. 8 M P a ( g a u g e ) にゆっ く り と昇圧し、 同時にゆっ く り と温度を 3 0 °Cまで昇温し、 6 0分間重合を実施した。 反応終了後 未反応のプロ ピレ ンを脱圧により除去した。 反応溶液をバッ トに投 入し、 一晩風乾させた後、 6 0 °Cで減圧乾燥するこ とによ りポリプ ロピレ ンを得た。 実施例 1 と同様に行い得られた結果を第 5表に示 す。
第 2表— 1
項 実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 コモノマ- 含量 モル% 1 0
W 2 5 重量% 9 3 9 0 8 0 5 6
H 2 5 重量% 1 7 1 5 4 2
T m 。C n. d. n. d. 7 0 7 6
Δ H J/g n. d. n. d. 1 9
3 x ( T m - 120) n. d. n. d. - 1 5 0 1 3 2 mfflmm分率 モル% 4 1 4 1 4 6
P モル% 7 6 rrrr/ ( l-mmmm) 0. 0 4 0. 0 4 0. 0 4
rmrm分率 モル% 3. 2 3. 2 2. 6
mm てて I、mr) 1. 2 1. 2 1. 3
M w Z M n 2. 4 2. 0 2. 5 6. 1 dl/g 2. 5 4. 4 4. 4 0. 7
2, 1 揷入分率 モル%
1 , 3 挿入分率 モル%
沸騰ジ'ェチル 1 -テル抽出量 3 0 2 9 2 5 5 6 重量%
T c 。C n. d. n. d. n. d. 1 8 張弾性率 MPa 3 1 3 4 5 2 6 0 内部ヘイズ % 1 0 弾性回復率 6 9 7 8 3 3 2 8 アンチブロッキンク 性 kg/cm : 5
アイゾッ卜 衝撃強度 kJ/m 2 2. 8 3. 4 2. 5 5. 0 n. d. : 観測されない
アイ、/ット 衝撃強度 : ノ ッチあり - 5 °C雰囲気にて測定
第 2表一 2
項 比較例 比較例 2 参考例 コモノマ- 含量 モル%
W 2 5 重量% 3 0 9 9
H 2 5 重量% 1 0 0
T m °C 1 5 9 n. d.
Δ H J/g 6 1 n. d.
3 x ( T m - 120) 1 1 7 n. d.
mmmm分率 モル% 6 5
P モル%
rrrr/ ( 1-mmmm) 0. 2 3 0. 11 4
rmrm分率 モル% 1. 4 1 5. 3
mm x てて I (mr) 6. 1 0. 2
M / M n 2. 7 2. 2
dl/g 2, 1 1. 9
2, 1 揷入分率 モル% 4. 4
1 , 3 挿入分率 モル%
沸騰ジェチルェ-テル抽出量 1 2 6 3
重量%
T c 。C 0 4 n. d.
張弾性率 MPa 3 3 0 8 5 内部ヘイズ % 6 0 1 0 弾性回復率 % 回復なし 7 9 回復なし アンチブ πッキンク 性 kg/cnr 0 剝離せず 3 アイゾ7ト 衝撃強度 kJ/m : 2. 1 4. 3 破断せず n. d. : 観測されない
アイゾット 衝撃強度 : ノ ッチあり 5 °C雰囲気にて測定
第 3表一 1
アイゾット 衝撃強度 : ノ ッ チあり、 — 5 °C雰囲気にて測定 第 3表一 2
アイ、/ット 衝撃強度 : ノ ッ チあり 5 °C雰囲気にて測定
第 4表一 1
アイゾット 衝撃強度 : ノ ッチあり、 一 5 °C雰囲気にて測定 第 4表一 2
アイゾット 衝撃強度 : ノ ッチあり、 — 5 °C雰囲気にて測定
第 5表一
n. d. : 観測されない
アイ'/ット 衝撃強度 : ノ ッ チあり 5 °C雰囲気にて測定
第 5表一 2
項 比較例 5 比較例 6
コモノマ- 含量 モル%
W 2 5 重量% 9 9 9 8
H 2 5 重量% 5 0 2 5
T m 。C 1 4 2. 0 1 2 1. 2
Δ Η J/g 5. 5 1. 1
3 x ( Τ m— 120) 6 6 - 3. 3
mm随分率 モル% 2 7 3 6
P モル%
rrrr/ ( 1-mmmm) 0. 0 4 0. 0 5
rmrm分率 モル% 9. 7 1. 1
mm X rr/ (mr) 0. 4 1. 5
M w / M n 2. 8 2, 5
dl/g 1. 2 2 1. 4 4
2, 1 揷入分率 モル%
1, 3 挿入分率 モル%
沸騰ジェチルェ-テル抽出量
重量%
T c 。C
張弾性率 MPa 2 6
内部ヘイズ 2 0. 6 1 5. 3
弾性回復率 % 8 8 9 3
アンチブロッキンク 'ft kg/cm : 剝離せず
アイゾット 衝撃強度 kJ/m 2 2. 3 2. 9
アイ、/ツト 衝撃強度 : ノ ッチあり、 一 5 °C雰囲気にて測定
産業上の利用可能性
本発明のプロ ピレ ン系重合体、 プロ ピレ ン単独重合体、 プロピレ ン系共重合体及び該重合体からなる樹脂組成物並びに成形体は、 ベ たつきが少なく、 軟質性及び透明性に優れ、 フ ィ ルム、 シー ト、 容 器、 自動車内装材、 家電製品のハウ ジ ング材等と して好適である。 フィ ルムと しては、 食品包装用フィ ルムや農業用フィ ルム、 容器と しては、 透明ケース、 透明ボックス、 化粧箱等が挙げられる。 また 軟質塩化ビニル樹脂代替樹脂と して好適に使用できる。 本発明のプ ロピレン系樹脂改質剤は、 軟質性があり、 ベとつきが少なく ポリオ レフィ ン樹脂との相溶性に優れた成形体を与える。