WO2001037075A1 - Systeme d'imprimante, procede de commande d'imprimante et support d'enregistrement - Google Patents

Description

明細書

プリン卜システムおよびプリン卜制御方法並びに記録媒体 技術分野

この発明は、 印刷機構とスプール用のバッファとをそれぞれ備える複数のプリ ン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置とを相互に 接続したプリン卜システム、 およびそのプリン卜システムに関わるプリン卜制御 方法ならびに記録媒体に関する。 背景技術

従来より、 プリンタを共有する技術として、 ネットワークを使って、 複数のク ライアン卜パソコンとプリンタとを相互に接続した構成がある。 こうした構成の 一つのタイプとして、 各プリンタに、 内蔵もしくは外付けでプリン卜サーバをそ れぞれ設けることにより、 プリン卜サーバを介して各プリンタとネッ卜ワークと の接続を可能としたものがある。 このプリン卜サーバには、 複数のクライアン卜 パソコンからのプリン卜ジョブの処理を可能とするために、 スプール機能がサボ 一卜されている。 プリン卜サーバは、 スプール機能により、 蓄えられたプリン卜 ジョブを順次プリンタへ出力することで、 各プリン夕による印刷を行なう。 上記従来の技術では、 多数のクライアントパソコンからのプリン卜ジョブが一 台のプリン夕に集中して送られた場合、 受け付けが遅れたプリン卜ジョブについ ては印刷が始まるまでに長い時間を要し、 印刷の完了が遅延するといつた問題が 生じた。

この発明は、 プリン卜ジョブが一台のプリンタに集中したときにも、 印刷を素 早く完了することを可能とすることを目的としている。 発明の開示

このような課題を解決するため、 以下に示す構成をとつた。 この発明の第 1のプリントシステムは、

印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備える 複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置 とを相互に接続し、 前記プリントジョブを前記情報処理装置から任意の前記プリ ン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能により前記 プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷するプリン卜システムにおいて、

前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すべき プリン卜装置を、 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内から検出する特定装 置検出手段と、

該特定装置検出手段により検出されたプリント装置に設けられた前記バッフ ァに格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 前記予め定めたプリン卜装置 の集まリの範囲内の他のプリン卜装置のバッファに移動させるジョブ移動手段 と

を備えることを要旨としている。

上記構成の第 1のプリン卜システムによれば、 複数のプリン卜装置のうちの予 め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内で、 バッファに格納されるプリン卜ジョ ブを他のプリン卜装置に代替すべきプリン卜装置が、 特定装置検出手段によリ検 出され、 その検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファに格納される少 なくとも 1のプリン卜ジョブが、 ジョブ移動手段により、 前記プリン卜装置の集 まりの範囲内の他のプリント装置のバッファに移動させられる。

このため、 複数のプリン卜装置のうちの予め定めたプリン卜装置の集まリの範 囲内で、プリン卜装置のバッファに格納されるプリン卜ジョブは、必要に応じて、 他のプリン卜装置に自動的に転送される。 したがって、 所定のプリンタにおいて プリン卜ジョブの印刷が遅れるような場合に、 他の空いているプリン卜装置から の印刷が可能となり、 印刷を素早く完了することができるという効果を奏する。 上記構成の第 1のプリン卜システムにおいて、 前記特定装置検出手段は、 前記 複数のプリン卜装置のうちの予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内で、 各プ リン卜装置毎に前記バッファでのプリン卜ジョブの状態を示す第 1の情報を取 得する第 1情報取得手段と、 該第〗情報取得手段から取得された第 1の情報に基 づき、 前記プリン卜ジョブの混み合いの程度が大きい状態のプリン卜装置を検出 して、 該プリン卜装置を前記代替えすべきプリン卜装置とする手段とを備える構 成とすることができる。

このため、 多数の情報処理装置からのプリン卜ジョブが一台のプリン卜装置に 集中した場合に、 そのプリン卜装置ではプリン卜ジョブの混み合いの程度が大き いとして、 そのプリン卜装置に設けられたバッファに格納されるプリントジョブ は他のプリント装置に送られる。 したがって、 プリントジョブが一台のプリント 装置に集中したときにも、 他の空いているプリン卜装置からの印刷が可能となり、 印刷を素早く完了することができる。

上記のように代替えすべきプリン卜装置を定める構成のプリントシステムに おいて、 前記第 1情報取得手段から取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン 卜ジョブの混み合いの程度が小さい状態のプリン卜装置を前記予め定めたプリ ン卜装置の集まりの範囲内から検出する検出手段を備えるとともに、 前記ジョブ 移動手段は、 前記プリン卜ジョブの移動先を該検出手段により検出されたプリン 卜装置に定める構成とすることができる。

この構成によれば、 プリン卜ジョブの移動先を、 プリン卜ジョブの混み合いの 程度が小さい状態のプリン卜装置とすることができることから、 空いたプリン卜 装置を有効に利用して印刷をより早く完了することができる。

上記構成の第 1のプリン卜システムにおいて、 前記特定装置検出手段は、 前記 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内で、 前記印刷機構の状態を示す第 2の 情報を取得する第 2情報取得手段と、 該第 2情報取得手段から取得された第 2の 情報に基づき、 前記印刷機構がエラー状態にあるプリン卜装置を検出し、 該プリ ン卜装置を前記代替えすべきプリン卜装置とする手段とを備える構成とするこ とができる。

この構成によれば、 プリン卜ジョブを受けたプリン卜装置において印刷機構が エラー状態となった場合に、 そのプリン卜装置は、 特定装置検出手段により検出 されて、 その検出されたプリン卜装置に設けられたバッファに格納される少なく とも 1のプリン卜ジョブが、 ジョブ移動手段によリ他のプリン卜装置のバッファ に移動させられる。

このため、 エラー状態のプリン卜装置にプリン卜ジョブが送られた場合にも、 そのプリン卜ジョブは他のプリン卜装置にて印刷されることから、 印刷を素早く 完了することができる。 ここで、 印刷機構のエラー状態とは、 印刷機構の故障、 用紙詰まり、 用紙切れ等の状態である。

上記のように代替えすべきプリン卜装置を定める構成のプリン卜システムに おいて、 前記第 2情報取得手段から取得された第 2の情報に基づき、 前記印刷機 構がエラー状態にないプリン卜装置を前記予め定めたプリン卜装置の集まりの 範囲内から検出する検出手段を備えるとともに、 前記ジョブ移動手段は、 前記プ リン卜ジョブの移動先を該検出手段によリ検出されたプリン卜装置に定める構 成とすることができる。

この構成によれば、 プリン卜ジョブの移動先を、 印刷機構がエラー状態でない プリン卜装置とすることができることから、 印刷できない印刷機構に対して印刷 を図ろうとして印刷が遅れるようなことがない。

上記構成のプリン卜システムにおいて、 前記情報処理装置にて発生する各プリ ン卜ジョブは、 前記ジョブ移動手段による移動の対象となり得るか否かを予め定 める第 1標識データをそれぞれ伴うものであり、 前記ジョブ移動手段は、 前記第 1標識データにより移動の対象となり得ないと判別されたプリン卜ジョブにつ いての移動を禁止する移動禁止手段を備える構成とすることができる。

この構成によれば、 作業者が特定のプリン卜装置からの印刷を望むような場合 に、 プリン卜ジョブが他のプリン卜装置に転送されることを防ぐことができる。 上記構成のプリン卜システムにおいて、 前記情報処理装置にて発生する各プリ ン卜ジョブは、 前記スプール機能による印刷の優先度を予め定める第 2標識デー タをそれぞれ伴うものであり、 前記ジョブ移動手段は、 前記移動させるプリン卜 ジョブの選択を前記第 2標識データの内容に基づいて定める手段を備える構成 とすることができる。

この構成によれば、 印刷の優先度の高いプリン卜ジョブを優先して他のプリン 卜装置に移動させることができる。

上記構成のプリン卜システムにおいて、 前記ジョブ移動手段によリ移動を行な うプリン卜ジョブの発生元である情報処理装置に対して、 前記プリン卜ジョブの 移動先であるプリン卜装置を通知するジョブ移動通知手段を備える構成とする ことができる。

この構成によれば、 作業者はプリン卜ジョブの移動がなされたときにいずれの プリン卜装置から印刷がなされるかを知ることができ、 使い勝手がよい。

この発明の第 2のプリン卜システムは、

印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備える 複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置 とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記プリ ン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能によリ前記 プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷する装置群を、 複数組備えたプリン卜シ ステ厶において、

前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すべき プリン卜装置を、 一組の前記装置群の範囲内から検出する特定装置検出手段と、 該特定装置検出手段により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッフ ァに格納される少なくとも 1のプリントジョブを、 当該プリン卜装置を備える装 置群を少なくとも含む 2以上の組数の前記装置群の範囲内の他のプリン卜装置 のバッファに移動させるジョブ移動手段と

を備えることを要旨としている。

上記構成の第 2のプリントシステムによれば、 複数組の装置群のうちの任意の 一組の装置群の範囲内で、 バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜 装置に代替すべきプリン卜装置が、 特定装置検出手段により検出され、 その検出 されたプリン卜装置に設けられた前記バッファに格納される少なくとも 1のプ リン卜ジョブが、 ジョブ移動手段により、 そのプリン卜装置を備える装置群を少 なくとも含む 2以上の組数の装置群の範囲内の他のプリン卜装置のバッファに 移動させられる。

このため、 一組の装置群の範囲内で、 プリン卜装置のバッファに格納されるプ リン卜ジョブは、 必要に応じて、 自身の組の装置群かあるいは他の装置群に含ま れる他のプリン卜装置に自動的に転送される。 したがって、 所定のプリンタにお いてプリン卜ジョブの印刷が遅れるような場合に、 自身の装置群を越えた広い範 囲から空いているプリン卜装置を探して印刷が可能となることから、 印刷をより 確実に素早く完了することができるという効果を奏する。

上記構成の第 2のプリン卜システムにおいて、 前記特定装置検出手段は、 前記 一の装置群の範囲内で、 各プリン卜装置毎に前記バッファでのプリン卜ジョブの 状態を示す第 1の情報を取得する第 1情報取得手段と、 該第 1情報取得手段から 取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジョブの混み合いの程度が大きい 状態のプリン卜装置を検出して、 該プリン卜装置を前記代替えすべきプリン卜装 置とする手段とを備える構成とすることができる。

このため、 多数の情報処理装置からのプリン卜ジョブが一台のプリン卜装置に 集中した場合に、 そのプリン卜装置ではプリントジョブの混み合いの程度が大き いとして、 そのプリン卜装置に設けられたバッファに格納されるプリン卜ジョブ は他のプリン卜装置に送られる。 したがって、 プリン卜ジョブが一台のプリン卜 装置に集中したときにも、 他の空いているプリン卜装置からの印刷が可能となり、 印刷を素早く完了することができる。

上記のように代替えすべきプリン卜装置を定める構成のプリン卜システムに おいて、 前記ジョブ移動手段で移動先となり得る複数組の装置群を規定する対象 装置群規定手段と、 該規定された複数組の装置群の範囲内で、 前記第 1の情報を 取得する手段と、 該手段から取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジョ ブの混み合いの程度が小さい状態のプリン卜装置を前記規定された複数組の装 置群の範囲内から検出する検出手段を備えるとともに、 前記ジョブ移動手段は、 前記プリン卜ジョブの移動先を該検出手段により検出されたプリン卜装置に定 める構成とすることができる。

この構成によれば、 プリン卜ジョブの移動先を、 プリン卜ジョブの混み合いの 程度が小さい状態のプリン卜装置とすることができることから、 空いたプリン卜 装置を有効に利用して印刷をより早く完了することができる。

上記構成のプリン卜システムにおいて、 前記特定装置検出手段は、 前記一の装 置群の範囲内で、 各プリンタ装置毎に前記印刷機構の状態を示す第 2の情報を取 得する第 2情報取得手段と、 該第 2情報取得手段から取得された第 2の情報に基 づき、 前記印刷機構がエラ一状態にあるプリン卜装置を検出し、 該プリン卜装置 を前記代替えすべきプリン卜装置とする手段とを備える構成とすることができ る。

この構成によれば、 プリン卜ジョブを受けたプリン卜装置において印刷機構が エラー状態となった場合に、 そのプリン卜装置は、 特定装置検出手段により検出 されて、 その検出されたプリン卜装置に設けられたバッファに格納される少なく とも 1のプリン卜ジョブが、 ジョブ移動手段により他のプリント装置のバッファ に移動させられる。

このため、 エラ一状態のプリン卜装置にプリン卜ジョブが送られた場合にも、 そのプリン卜ジョブは他のプリン卜装置にて印刷されることから、 印刷を素早く 完了することができる。 ここで、 印刷機構のエラー状態とは、 印刷機構の故障、 用紙詰まり、 用紙切れ等の状態である。

上記のように代替えすべきプリン卜装置を定める構成のプリン卜システムに おいて、 前記ジョブ移動手段で移動先となり得る複数組の装置群を規定する対象 装置群規定手段と、 該規定された複数組の装置群の範囲内で、 前記第 2の情報を 取得する手段と、 該手段から取得された第 2の情報に基づき、 前記印刷機構がェ ラー状態にないプリン卜装置を前記規定された複数組の装置群の範囲内から検 出する検出手段を備えるとともに、 前記ジョブ移動手段は、 前記プリントジョブ の移動先を該検出手段により検出されたプリン卜装置に定める構成とすること ができる。

この構成によれば、 プリン卜ジョブの移動先を、 印刷機構がエラー状態でない プリン卜装置とすることができることから、 印刷できない印刷機構に対して印刷 を図ろうとして印刷が遅れるようなことがない。

上記構成の第 2のプリントシステムにおいて、 前記ジョブ移動手段で移動先と なり得る複数組の装置群を規定する対象装置群規定手段と、 該規定された複数組 の装置群のそれぞれで、 前記ジョブ移動手段による移動先の候補プリン卜装置を 検出する検出手段と、 該検出手段によリ検出された各組の装置群の候補プリン卜 装置を集計して、 該集計結果を集計データとして記憶する集計手段と、 前記ジョ ブ移動手段に指示するための一のプリン卜装置を前記集計データに基づいて決 定する決定手段とを備える構成とすることができる。

この構成によれば、 ジョブ移動の移動先となり得る複数組の装置群のそれぞれ で移動の対象となり得る一の候補プリン卜装置が検出され、 それら各組の装置群 の候補プリンタを集計して、 その集計結果に基づいてジョブ移動の移動先のプリ ン卜装置が決定される。 したがって、 ジョブ移動の移動先を容易に定めることが できる。

上記集計を行なうプリン卜システムにおいて、 前記対象装置群規定手段で規定 された複数組の装置群のそれぞれは、 前記集計手段を備え、 前記検出手段により 検出された各組の装置群の候補プリン卜装置を少なくとも含むデータを、 前記対 象装置群規定手段により規定された複数組の装置群の間で送受信することによ り、 前記集計データが前記複数組の装置群で一本化される構成とすることができ る。

この構成によれば、 ジョブ移動の移動先となり得る複数組の装置群の全てから 確実にジョブ移動の移動先を決定することができる。

上記集計を行なうプリン卜システムにおいて、 前記集計手段は、 前記対象装置 群規定手段により規定された複数組の装置群と別体に設けられ、 前記各装置群と 通信により接続されたコンピュータ装置により実現される構成とすることがで さる。

この構成によれば、 上記コンピュータ装置を上位のコンピュータ装置として、 各組の装置群に含まれる情報処理装置を管理することが可能となる。 このために、 確実にジョブ移動の移動先を決定することができる。

上記第 1または第 2のプリン卜システムにおいて、 前記プリン卜装置は、 外部 からのプリン卜ジョブを受信する受信手段と、 該受信手段により受信されるプリ ン卜ジョブが、 前記ジョブ移動手段を経て送られてきたものか否かを識別する識 別手段と、 該識別手段による識別結果に基づいて、 実行される処理を切り替える 処理切替手段とを備える構成とすることができる。

この構成によれば、 プリン卜装置に外部からプリン卜ジョブが送られてきたと きに、 このプリン卜ジョブが、 ジョブ移動手段により他のプリン卜装置から送ら れてきたものか、 それともジョブ移動手段を経ることなく、 情報処理装置から直 接送られてきたものかによつて、実行される処理が切り替えられる。 したがって、 プリントジョブの送信元に異なる処理を施すことが可能となる。

上記識別を行なう構成のプリン卜システムにおいて、 前記プリン卜装置は、 さ らに、 前記プリン卜ジョブの送信元を認証する認証手段を備え、 前記処理切替手 段は、 前記認証手段の実行、 非実行を切り替える手段を備える構成とすることが できる。

この構成によれば、 他のプリン卜装置から送られてきたプリン卜ジョブは、 例 えば、 送信元の認証を行なわず、 情報処理装置から直接送られてきたものは認証 を行なうといったことができる。 他のプリン卜装置から送られてきたプリン卜ジ ヨブは、 他のプリンタに送られてきた時点で認証が既に行なわれているものとし て、 認証の手続きを省略することができる。

この発明の第 1のプリン卜制御方法は、

印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備える 複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置 とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記プリ ン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能によリ前記 プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷するプリン卜システムにおいて用いら れるプリン卜制御方法であって、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内から検出する工程 と、

( b ) 前記工程 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 前記予め定めたプリン卜装置の 集まりの範囲内の他のプリン卜装置のバッファに移動させる工程と を備えることを要旨としている。

この発明の第 2のプリン卜制御方法は、

印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備える 複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置 とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記プリ ン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能により前記 プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷する装置群を、 複数組備えたプリン卜シ ステ厶において用いられるプリン卜制御方法であって、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 一組の前記装置群の範囲内から検出する工程と、

( b ) 前記工程 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 当該プリン卜装置を備える装置 群を少なくとも含む 2以上の組数の前記装置群の範囲内の他のプリン卜装置の バッファに移動させる工程と

を備えることを要旨としている。

上記構成の第 1のプリン卜制御方法および第 2のプリン卜制御方法は、 上記発 明の第 1のプリン卜システムおよび第 2のプリントシステムとそれぞれ同様な 作用 ·効果を有しており、 所定のプリンタにおいてプリン卜ジョブの印刷が遅れ るような場合に、 印刷を素早く完了することができる。

この発明の第 1の記録媒体は、

印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備える 複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置 とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記プリ ン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能により前記 プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷するプリン卜システムにおいて用いら れるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内から検出する機能 と、

( b ) 前記機能 （a ) により検出されたプリント装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 前記予め定めたプリン卜装置の 集まりの範囲内の他のプリン卜装置のバッファに移動させる工程と

を、 コンピュータに実現させるためのプログラムを記録したことを要旨として いる。

この発明の第 2の記録媒体は、

印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備える 複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理装置 とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記プリ ン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能により前記 プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷する装置群を、 複数組備えたプリン卜シ ステ厶において用いられるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読 み取り可能な記録媒体であつて、

( a ) 前記バッファに格納されるプリントジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 一組の前記装置群の範囲内から検出する機能と、

( b ) 前記機能 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 当該プリン卜装置を備える装置 群を少なくとも含む 2以上の組数の前記装置群の範囲内の他のプリン卜装置の バッファに移動させる機能と

を、 コンピュータに実現させるためのプログラムを記録したことを要旨として いる。

上記構成の第 1の記録媒体および第 2の記録媒体も、 上記発明の第 1のプリン 卜システムおよび第 2のプリン卜システムと同様な作用 ·効果を有しており、 所 定のプリンタにおいてプリン卜ジョブの印刷が遅れるような場合に、 印刷を素早 く完了することができる。

この発明は、 以下のような他の態様も含んでいる。 その第 1の態様は、 この発 明の記録媒体による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラムとしての 態様である。 その第 2の態様は、 そのコンピュータプログラムを含むことで搬送 波内に具現化されたデータ信号としての態様である。 第 3の態様は、 コンビユー タプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様で ある。 この第 3の態様では、 コンピュータプログラムをネットワーク上のサーバ などに置き、 通信経路を介して、 必要なプログラムをコンピュータにダウンロー ドし、 これを実行することで、 上記の方法やシステムを実現することができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 この発明の第 1実施例を適用するコンピュータシステムの概略構成図 である。

図 2は、 プリンタ 5 0〜 7 0や印刷負荷分散装置 8 0の内部のハードウエア構 成を示すブロック図である。

図 3は、 各プリンタ 5 0， 6 0， 7 0のプリンタ制御回路 5 3と印刷負荷分散 装置 8 0で実現される処理の様子を示すブロック図である。

図 4は、 プリンタ制御回路 5 3の C P U 5 3 aで実行されるスプール印刷処理 ルーチンを示すフローチヤ一卜である。

図 5は、 プリン卜ジョブ P Jとそれに付加されるフラグ F G 1 ， F G 2を示す 説明図である。

図 6は、 プリンタ制御回路 5 3の C P U 5 3 aで実行されるジョブ送受信処理 ルーチンと印刷負荷分散装置 8 0の C P U 8 0 aで実行される印刷負荷分散処 理ルーチンを示すフローチヤ一卜である。

図 7は、 この発明の第 2実施例を適用するコンピュー夕システムの概略構成図 である。

図 8は、 コンピュータシステム 5 0 0 A、 5 0 0 Bに備えられる印刷負荷分散 装置 5 8 0 A , 5 8 0 Bで実現される処理の様子を、 各プリンタのプリンタ制御 回路 6 1 0 A， 6 〗 0 Bに関連づけて示すブロック図である。

図 9は、 印刷負荷分散装置 5 8 0 A , 5 8 0 Bの C P Uで実行される空きプリ ンタ判定 ·監視ルーチンを示すフローチヤ一卜である。

図 1 0は、 印刷負荷分散装置 5 8 O A ( 5 8 O B ) の C P Uで実行される通信 制御ルーチンを示すフローチヤ一卜である。

図 1 1は、 第 1実施例との相違点となるジョブ移動判定処理の内容を示すフロ 一チヤ一卜である。

図 1 2は、 第 2実施例の変形例を示す説明図である。

図 1 3は、 この発明の第 3実施例を適用するコンピュータシステムの概略構成 図である。

図 1 4は、 プリンタ制御回路 9 5 3の C P Uで実行される受信可否制御ルーチ ンを示すフローチヤ一卜である。 発明を実施するための最良の形態

以上説明したこの発明の構成 ·作用を一層明らかにするために、 以下この発明 の実施の形態を実施例に基づき説明する。 図 1はこの発明の第 1実施例を適用す るコンピュータシステムの概略構成図である。

図 1 に示すように、 この実施例を適用するコンピュータシステム 1 0には、 プ リン卜ジョブを発生する複数 （図 1 に表示される範囲では 3台） のパーソナルコ ンピュー夕 （以下、 クライアントパソコンと呼ぶ） 2 0， 3 0， 4 0や、 プリン 卜ジョブを印刷する複数 （図〗に表示される範囲では 3台） のプリンタ 5 0， 6 0， 7 0や、 各プリンタ 5 0〜 7 0の印刷の負荷を分散する印刷負荷分散装置 8 0などが、 ローカルエリアネットワーク （L A N ) により構築されたコンビユー タネッ卜ワーク 9 0を介して相互に接続されている。 なお、 コンピュータネット ワーク 9 0は、 L A Nに替えて、 インターネットや、 イントラネットや、 ワイド エリアネットワーク （W A N ) など、 各種ネットワークに替えることができる。 ここで、 プリン卜ジョブとは、 一の印刷物を表わすデータの集合であり、 画像 データや制御データ等から構成される。 なお、 このプリン卜ジョブには、 プリン 卜ジョブの発生元であるクライアン卜パソコンを特定する発信者情報も含まれ る。 発信者情報は、 このようにクライアントパソコンを特定するものであっても よいが、 これに替えて、 ネットワークに対して使用許可を得るためのユーザァカ ゥン卜名とすることもできる。 ネットワーク環境においては、 一人の使用者が複 数のクライアントパソコンを同時に使用している場合があるが、 このような場合、 クライアン卜パソコンを特定しなくても使用者を特定すれば十分であると考え ることができ、 上記のようにユーザアカウント名を発信者情報としてプリン卜ジ ヨブに含む構成とすることができる。

クライアン卜パソコン 2 0〜4 0は、 周辺機器としての C R Tディスプレイや キーボード、 マウス等を備える周知の所謂パーソナルコンピュータである。 プリ ンタ 5 0〜 7 0は、 実質的にコンピュータ機能を有するもので、 ドラムにレーザ 光を当てて像を作り、 卜ナ一で現像して用紙に転写する所謂レーザプリンタであ る。 これらプリンタ 5 0〜7 0は、 スプール機能を有しており、 この発明のプリ ン卜装置を構成する。 なお、 プリンタ 5 0〜7 0としては、 インクジェットプリ ンタ、 熱転写プリン夕など、 各種プリンタを適用することができる。 印刷負荷分 散装置 8 0も、 実質的にコンピュータ機能を有するものである。

図 2は、 プリンタ 5 0〜 7 0や印刷負荷分散装置 8 0の内部のハードウェア構 成を示すブロック図である。 図示するように、 プリンタ 50〜70は、 印刷機構 5 1 とプリンタ制御回路 53を備える。 プリンタ制御回路 53は、 中央演算処理 装置としての C P U 5 3 aを中心にバスにより相互に接続された R OM 5 3 b、 R AM 5 3 c、 入出力インタフェース 53 dおよびネッ卜ワーク制御回路 53 e を備える。 ROM 53 bは、 内蔵されている各種コンピュータプログラム等を記 憶する読み出し専用のメモリである。 RAM 53 Cは、 各種データ等を記憶する 読み出し■書込み可能なメモリであり、 この R AM 53 c内にスプール用のバッ ファ 55が構成される。 入出力インタフェース 53 dは、 印刷を制御する制御デ 一夕を印刷機構 5 1へ出力するインタフェースである。 ネッ卜ワーク制御回路 5 3 eは、 コンピュータネットワーク 90に接続されている。

印刷負荷分散装置 80は、 中央演算処理装置としての C P U 80 aを中心にバ スにより相互に接続された ROM 80 b、 RAM80 c、 入出力インタフェース 80 dおよびネットワーク制御回路 80 eを備える。 ROM 8 O bは、 内蔵され ている各種コンピュータプログラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。

RAM 80 cは、各種データ等を記憶する読み出し ·書込み可能なメモリである。 入出力インタフェースは図示しない周辺装置とデータの入出力を行なうインタ フェースである。 ネットワーク制御回路 80 eは、 コンピュータネットワーク 9 0に接続されている。 なお、 クライアントパソコン 20〜40のハードウェア構 成は、 周知のものであることから、 ここでは詳しい説明は省略する。

かかる構成のコンピュータシステム 1 0によれば、 大まかには、 プリン卜ジョ ブを、 クライアン卜パソコン 20， 30， 40からコンピュータネットワーク 9 0を介して任意のプリンタ 50， 60， 70のプリンタ制御回路 5 3に送出する 処理を行ない、 多数のクライアン卜パソコン 20, 30， 40から一台のプリン タ 50 (60, 70)にプリン卜ジョブが集中して送られてそのプリンタ 50 (6 0, 70 ) のプリン卜ジョブの混み合いの程度が大きい状態となった場合には、 印刷負荷分散装置 8 0により、 その一旦送られたプリン卜ジョブを他の空いてい るプリンタ 6 0， 7 0 ( 5 0 )のプリンタ制御回路 5 3に移動する処理を行なう。 こうした処理の様子について次に詳しく説明する。 図 3は、 各プリンタ 5 0， 6 0 , 7 0のプリン夕制御回路 5 3と印刷負荷分散装置 8 0で実現される処理の 様子を示すブロック図である。 図示するように、 クライアン卜パソコン 2 0， 3 0， 4 0から任意のプリンタ （図示の例ではプリンタ 5 0 ) に向かってプリン卜 ジョブが送出されると （①） 、 そのプリン卜ジョブの送り先のプリンタ 5 0のプ リン夕制御回路 5 3に設けられたジョブ受信部 1 0 1 によりそのプリン卜ジョ ブを受信する。 プリンタ制御回路 5 3では、 ジョブ受信部〗 0 1で受信したプリ ントジョブを一旦スプール用のバッファ 5 5に格納する （②） 。 スプールの機能 はジョブ制御部 1 0 3により実現されており、 ジョブ制御部 1 0 3は、 バッファ

5 5に格納されたプリン卜ジョブを順に印刷機構 5 1 に出力する （③） 。 この結 果、 印刷機構 5 1 によって上記プリントジョブにより示される画像が印刷される。 プリンタ制御回路 5 3は、 また、 ジョブ状態監視部 1 0 4とプリンタ状態監視 部 1 0 5を備えている。 ジョブ状態監視部 1 0 4は、 ジョブ制御部 1 0 3から送 られてくる情報に基づいて、 バッファ 5 5におけるプリントジョブの混み具合を 監視する。 プリンタ状態監視部 1 0 5は、 印刷機構 5 Ίから送られてくる情報に 基づいて、 印刷機構 5〗の動作の状態を監視する。 各プリン夕 5 0， 6 0 , 7 0 におけるジョブ状態監視部 1 0 4とプリンタ状態監視部 1 0 5で求めた監視結 果は、 印刷負荷分散装置 8 0に送られる （④， ⑤） 。

印刷負荷分散装置 8 0は、ジョブ状態監視部 1 1 〗によって、各プリンタ 5 0，

6 0， 7 0から受信したジョブ状態の監視結果を記憶して、 各バッファ 5 5にお けるプリン卜ジョブの混み具合を監視しており、 また、 プリンタ状態監視部 1 1 2によって、 各プリンタ 5 0， 6 0， 7 0から受信したプリンタ状態の監視結果 を記憶して、 各印刷機構 5 1の動作の状態を監視している。 なお、 ここでは、 コ ンピュータネッ卜ワーク 9 0に接続される複数のプリンタのうちの 3台のプリ ンタ 5 0， 6 0， 7 0に対して、 印刷負荷分散装置 8 0は、 そのプリンタ状態と ジョブ状態の監視を行なうように説明してきたが、 実際は、 印刷負荷分散装置 8 0に設けられたグループ情報記憶部 1 1 3に、 それら監視を行なうべきプリンタ を識別するプリンタ名が予め記憶されており （この実施例では、 上記 3台のプリ ンタ 5 0， 6 0， 7 0のプリンタ名が記憶されていることになる） 、 それらプリ ンタ名を参照することで、 所望のプリン夕についてのプリンタ状態とジョブ状態 の監視を行なうように構成されている。 なお、 上記プリンタ名は、 プリンタを特 定できる情報であれば、 どのようなものでもよく、 例えば、 ネットワークァドレ ス、 I Pアドレス等に替えることもできる。

具体的には、 印刷負荷分散装置 8 0は、 グループ情報記憶部 1 1 3から監視を 行なうべきプリンタ名を読み出して、 そのプリンタ名のプリンタに対して監視情 報を送信する旨の要求信号を送り、 この要求信号を受けた各プリンタのジョブ状 態監視部 1 0 4およびプリンタ状態監視部 1 0 5から送信される監視情報を受 信する。

印刷負荷分散装置 8 0は、 次いで、 ジョブ移動判定部 1 1 4により、 ジョブ状 態監視部 1 1 1 とプリンタ状態監視部 1 1 2からの監視結果に基づいて（⑥，⑦）、 ジョブ移動が必要なプリンタ （即ち、 バッファ 5 5内のプリン卜ジョブを他のプ リン夕に代替する必要のあるプリンタ） とその移動先のプリンタとを求める処理 を行なう。 この処理では、 ジョブ状態監視部 1 1 1の監視結果から、 プリン卜ジ ヨブの混み合いの程度が大きいプリンタを選択し、 プリンタ状態監視部 1 1 2の 監視結果から、 印刷機構 5 1がエラ一の状態 （故障は勿論のこと、 用紙詰まり、 用紙切れの状態等も含む） にあるプリンタを選択し、 これら選択されたプリンタ についてジョブ移動が必要であると定める。 また、 ジョブ状態監視部 1 1 1の監 視結果から、 グループ情報記憶部 1 1 3に記憶されたプリンタ 5 0 , 6 0 , 7 0 の集まりの範囲内でプリン卜ジョブの混み合いの程度が小さいと推測されるプ リン夕の一つを移動先のプリンタと定める。 ここで、 プリン卜ジョブの混み合い の程度が大きいプリン夕とは、 バッファ 5 5の全容量に対するプリン卜ジョブの 格納量の総量の割合が所定値 C 1以上となったプリンタをいい、 プリン卜ジョブ の混み合いの程度が小さいプリン夕とは、 バッファ 5 5の全容量に対するプリン 卜ジョブの格納量の総量の割合が所定値 C 2以下となったプリンタをいう。 なお、 上記所定値 C 1は、 所定値 C 2より大きい値である。 なお、 両者は同一の値とす ることもできる。

印刷負荷分散装置 8 0は、 その後、 ジョブ移動指令部 1 1 5により、 上記ジョ ブ移動が必要なプリンタに対してプリン卜ジョブを移動する旨の指令を発する。 この発令は、 ジョブ移動が必要だと判定されたプリンタ （図示の例ではプリンタ 5 0 )のプリンタ制御回路 5 3に設けられたジョブ制御部 1 0 3に送られる（⑧）。 印刷負荷分散装置 8 0のジョブ移動指令部 1 1 5では、 また、 印刷負荷分散装置 8 0自身のジョブ移動送信部 1 〗 6に対しても、 移動先を示すプリンタのプリン タ名を通知している （⑨） 。

ジョブ移動指令部 1 1 5からジョブ移動の指令を受けたプリンタ 5 0のジョ ブ制御部〗 0 3は、 プリン卜ジョブに予め付された優先度を考慮して、 バッファ 5 5に格納された複数のプリン卜ジョブの中から移動に供するプリン卜ジョブ を決定して、 そのプリン卜ジョブをバッファ 5 5からプリンタ制御回路 5 3のジ ョブ移動送信部 1 0 6に送る （〇 1 0 ；図 3中の 1 0以上の数字を〇で囲んだ記 号をこの明細書では〇に数字を並べた文字列により示すものとする） 。 その後、 ジョブ移動送信部 1 0 6は、 そのプリン卜ジョブを印刷負荷分散装置 8 0のジョ ブ移動受信部 1 1 7に送信する （〇1 1 ) 。

印刷負荷分散装置 8 0では、 そのジョブ移動受信部 1 1 7で受けたプリン卜ジ ヨブをジョブ移動送信部 1 1 6に送る （〇1 2 ) 。 ジョブ移動送信部 1 1 6は、 前述したようにジョブ移動指令部 1 1 5から移動先のプリンタ名の通知を受け ていることから、 その移動先のプリンタ （図示の例ではプリンタ 6 0 ) に向かつ て、 上記ジョブ移動受信部 1 1 7から送られてきたプリン卜ジョブを送信する (〇1 3 ) 。 なお、 ジョブ移動通知部 1 1 8は、 ジョブ移動司令部 1 1 5から移 動先のプリンタ名の通知を受け （〇1 4 ) 、 ジョブ移動受信部 1 1 7からプリン 卜ジョブに含まれる発信者情報とプリン卜ジョブによって表わされる印刷物の 名前との通知を受けている （〇1 5 ) 。 ジョブ移動通知部 1 1 8は、 これら通知 から、 移動に供するプリン卜ジョブの発令元であるクライアン卜パソコンに対し て、印刷物の名前とプリン卜ジョブの移動先のプリンタ名とを通知する（〇 1 6 ) 。 この構成により、 プリントジョブの移動先をプリントジョブの発令元のクライァ ン卜パソコンに通知することができることから、 作業者はいずれのプリンタから プリン卜ァゥ卜がなされるかを知ることができ、 使い勝手がよい。

一方、 ジョブ移動送信部 1 1 6からのプリントジョブの送信を受けたプリンタ 6 0は、 ジョブ受信部 1 0 7によりそのプリン卜ジョブを受信して、 その後、 そ のプリン卜ジョブをバッファ 5 5に格納する （〇1 7 ) 。 この結果、 一のプリン 卜ジョブは、 混み合いの程度が大きいプリンタ 5 0 (または印刷機構 5 1がエラ 一の状態にあるプリンタ） から混み合いの程度が小さいプリンタ 6 0に移動され ることになり、 プリン卜ジョブはそのプリンタ 6 0から混み合うことなく印刷が なされる。

なお、 印刷負荷分散装置 8 0において、 ジョブ移動通知部 1 1 8が、 ジョブ移 動の移動先をプリン卜ジョブの発令元であるクライアントパソコンに対して通 知しているが、 これに替えて、 ジョブ移動通知部 1 1 8を無くして、 ジョブ移動 司令部 1 1 5が、 プリン卜ジョブの格納場所 （移動元） であるプリンタに対して ジョブ移動の指令とともに移動先を送信するようにして、 その後、 そのプリンタ からその移動するプリン卜ジョブの発令元であるクライアン卜パソコンに対し て、 プリントジョブの移動先を通知する構成とすることもできる。

図 3に示した各プリンタ制御回路 53に設けられた各部 1 03~ 1 07は、 実 際は、 図 2のハ一ドウエア構成における ROM 53 bに予め記憶されたコンビュ 一夕プログラムとそのコンピュータプログラムに従って C P U 5 3 aにより実 行される各種処理とにより実現されている。 また、 図 3に示した印刷負荷分散装 置 80に設けられたジョブ状態監視部 1 1 1 とプリンタ状態監視部 1 1 2内の バッファと、 グループ情報記憶部 1 1 3は、 実際は、 図 2のハードウェア構成に おける R A M 80 cにより実現されておリ、 図 3に示した印刷負荷分散装置 80 に設けられた各部 1 1 1 ， 1 1 4~1 1 8は、 実際は、 図 2のハードウェア構成 における R OM 80 bに予め記憶されたコンピュータプログラムとそのコンビ ユータプログラムに従って C P U 80 aにより実行される各種処理とにより実 現されている。

上記プリンタ制御回路 5 3および印刷負荷分散装置 80で実行される各コン ピュータプログラムは、 ROM 53 b, R OM 80 bに予め記憶されたものであ るが、 これに替えて、 外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に予め記憶さ せておき、 入出力インタフェース 53 d， 80 dを介してこれら記録媒体からダ ゥンロードして、 RAM 5 3 c， 80 cに転送することによリ得るようにしても よい。 この種の記録媒体としては、 フロッピィディスク、 ハードディスク、 C D -ROM, 光磁気ディスク、 I Cカード等が該当する。 また、 これらコンビユー 夕プログラムは、 コンピュータネットワーク 90に接続される特定のサーバから、 コンピュータネッ卜ワーク 90を介して提供されるプログラムデータをダウン ロードして、 RAM 5 3 c， 80 cに転送することにより得るようにすることも できる。

こうしたコンピュータプログラムで記述される各種処理ルーチンについて次 に説明する。 プリン夕制御回路 53の C P U 53 aでは、 スプール印刷を行なう スプール印刷処理ルーチンと、 印刷負荷分散装置 80へのプリン卜ジョブの送受 信を行なうジョブ送受信処理ルーチンとが実行される。 印刷負荷分散装置 80の C P U 80 aでは、 印刷負荷の分散を行なう印刷負荷分散処理ルーチンが実行さ れる。

図 4は、 プリンタ制御回路 53の C P U 53 aで実行されるスプール印刷処理 ルーチンを示すフローチヤ一卜である。 この処理ルーチンは所定時間毎に繰り返 し実行される。 図示するように、 プリンタ制御回路 53の C P U 53 aは、 処理 が開始されると、 まず、 コンピュータネットワーク 90に接続されたクライアン 卜パソコン 20， 30， 40からプリン卜ジョブが送られてくるか否かを判別す る（ステップ S 200)。なお、 図 5に示すように、 クライアン卜パソコン 20， 30， 40から送られてくる個々のプリン卜ジョブ P Jには、 優先度識別データ FG 1 と負荷分散対象判別フラグ FG 2とが付加されている。 優先度識別データ FG 1は、 印刷の優先度を示すもので、例えば、 「A」は最優先、 ΓΒ」は優先、 「C」 は普通というように定めて、 「AJ ， 「B」 ， 「C」 のうちのいずれか一 つの文字列が記されている。 負荷分散対象判別フラグ FG 2は、 印刷負荷を分散 させるためのジョブ移動の対象となり得るか否かを示すもので、 「1」 もしくは 「0」 の数値が記されている。

ステップ S 200で、 これらフラグ FG 1， F G 2が付加されたプリン卜ジョ ブが送られてきたと判別されると、 C PU 53 aは、そのプリントジョブ（以下、 各プリン卜ジョブには上記フラグ F G 1 , FG 2がそれぞれセッ卜となっている ものとして説明を続ける） を受信して （ステップ S 2 1 0) 、 プリン卜ジョブを R AM 53 cに用意したスプール用のバッファ 55に格納する （ステップ S 22 0) 。 その後、 バッファ 55に格納されているプリントジョブの中から格納順の 早いプリン卜ジョブを一つ抽出して、 このプリン卜ジョブを印刷機構 5 1 に出力 する （ステップ S 2 30) 。 この結果、 印刷機構 5 1 によってバッファ 55に格 納されたプリン卜ジョブが格納順に印刷される。

なお、 ステップ S 2 3 0の処理は、 バッファ 5 5にプリン卜ジョブが格納され ている場合に実行されるもので、 バッファ 5 5にプリン卜ジョブがない場合には 実行されることはない。 また、 ステップ S 2 2 0とステップ S 2 3 0の処理は、 フローチャートの記載上の都合からこのような順に記載したが、 実際は、 両処理 は並列に実行されており、 これによりスプール機能が実現されている。 その後、 「リターン」 に抜けてこの処理ルーチンの実行を一旦終了する。 一方、 ステップ S 2 0 0で否定判別された場合には、 ステップ S 2 1 0および S 2 2 0の処理を 実行することなく、 ステップ S 2 3 0に処理を進めて、 プリントジョブの印刷を 行なっている。

図 6は、 プリン夕制御回路 5 3の C P U 5 3 aで実行されるジョブ送受信処理 ルーチンと印刷負荷分散装置 8 0の C P U 8 0 aで実行される印刷負荷分散処 理ルーチンを示すフローチヤ一卜である。 両処理は所定時間毎にそれぞれ繰り返 し実行される。 図示するように、 プリンタ制御回路 5 3の C P U 5 3 aは、 ジョ ブ送受信処理ルーチンが開始されると、 まず、 R A M 5 3 cに用意したスプール 用のバッファ 5 5に格納されているプリン卜ジョブの量を検出して （ステップ S 3 0 0 ) 、 その検出結果に基づいて、 バッファ 5 5におけるプリン卜ジョブの混 み合いの程度を判定するジョブ状態監視処理を実行する （ステップ S 3 1 0 ) 。 なお、 ステップ S 3 0 0のプリン卜ジョブの量の検出は、 具体的にはバッファ 5 5内にある未処理の全プリン卜ジョブ数を検出するようにすればよいが、 さらに は、 プリントジョブに示される印刷物のページ数を考慮するようにすることもで きる。 また、 ステップ S 3 0 0で検出されたプリン卜ジョブの量を、 当該プリン 夕の平均出力処理能力で割り算することで、 プリンタの出力処理能力に鑑みたプ リンタの負荷量を求めて、 この負荷量に応じてプリン卜ジョブの混み合いの程度 を判定する構成とすることもできる。 次いで、 C P U 5 3 aは、 印刷機構 5 1の動作の状態を示す各種情報を印刷機 構 5 1から入力し （ステップ S 3 2 0 ) 、 その各種情報から印刷機構 5 1が現在 どのような動作の状態にあるか、 すなわち、 正常に動作しているか、 故障、 用紙 詰まり、 用紙切れ等のエラーの状態にあるか等を判定するプリンタ状態監視処理 を実行する （ステップ S 3 3 0 ) 。

ステップ S 3 3 0の実行後、 C P U 5 3 aは、 印刷負荷分散装置 8 0から監視 情報を要求する要求信号が送られてきたか否かを判別する（ステップ S 3 4 0 )。 この要求信号は、 印刷負荷分散装置 8 0の C P U 8 0 aで実行される印刷負荷分 散処理ルーチンの最初のステップ S 4 0 0にて送信されるものである。 なお、 こ の要求信号の送信先は、 R A M 8 0 c内の所定領域 （前述したグループ情報記憶 部 1 1 3に相当する） に予め記憶された監視を行なうべきプリン夕のプリンタ名 から決定されている。

ステップ S 3 4 0で要求信号が送られてこないと判別されたときには、 「リタ ーン」 に抜けてこの処理ルーチンの実行を一旦終了する。 一方、 ステップ S 3 4 0で要求信号が送られてきたと判別されたときには、 ステップ S 3 1 0のジョブ 状態監視処理で判定した結果 （以下、 ジョブ状態監視情報と呼ぶ） とステップ S 3 3 0のプリンタ状態監視処理で判定した結果 （以下、 プリンタ状態監視情報） をネッ卜ワーク制御回路 5 3 eを介して印刷負荷分散装置 8 0に送信する （ステ ップ S 3 5 0 ) 。

一方、 印刷負荷分散装置 8 0の C P U 8 0 aは、 印刷負荷分散処理ルーチンに おいて、 ステップ S 4 0 0で監視情報を要求する要求信号を送信した後、 その要 求信号を送信した各プリンタ 5 0， 6 0， 7 0から送られてくるジョブ状態監視 情報とプリンタ状態監視情報を受信する処理を行なう （ステップ S 4 1 0 ) 。 そ の後、 C P U 8 0 aは、 それら受信した各プリン夕の両監視情報を R A M 8 0 c に順に格納する （ステップ S 4 2 0 ) 。 続いて、 C P U 80 aは、 RAM80 cに格納したジョブ状態監視情報とプリ ンタ状態監視情報に基づいて、 ジョブ移動が必要なプリンタとその移動先のプリ ンタとを求めるジョブ移動判定処理を行なう （ステップ S 430) 。 この判定処 理は、 ジョブ状態監視情報から、 プリン卜ジョブの混み合いの程度が大きいプリ ンタを選択し、 さらには、 プリンタ状態監視情報から、 印刷機構 5 1がエラーの 状態にあるプリンタを選択し、 それら双方のプリンタ （混み合いの程度の大きい プリンタとエラーの状態にあるプリンタ） を、 プリン卜ジョブを他のプリンタに 代替するジョブ移動が必要であると定めるものである。 さらに、 ジョブ状態監視 情報から、 プリン卜ジョブの混み合 t、の程度が小さいと推測されるプリンタの一 つを移動先のプリンタと定めるものである。

その後、 C PU 80 aは、 上記ジョブ移動が必要と判定されたプリンタに対し てプリン卜ジョブを移動する旨の指令を送信する処理を行なう （ステップ S 44 0) 。

プリンタ制御回路 53の C PU 53 aは、 ジョブ送受信処理ルーチンにおいて、 ステップ S 3 50の実行後、 印刷負荷分散装置 80から上記ステップ S 440で 送信されたジョブ移動の指令を受けたか否かを判別する （ステップ S 3 60) 。 ここで、 ジョブ移動の指令を受けなかったと判別された場合には、 「リターン」 に抜けて、 この処理ルーチンの実行を一旦終了する。 なお、 ステップ S 340で 要求信号がないと判別された場合にも、 「リターン」 に抜けて、 この処理ルーチ ンの実行を一旦終了する。

一方、 ステップ S 3 60でジョブ移動の指令を受けたと判別された場合には、 スプール用のバッファ 5 5に格納された複数のプリン卜ジョブの中から移動に 供するプリントジョブを選択する処理を行なう （ステップ S 3 70) 。 この選択 は具体的には、 バッファ 55内の全てのプリン卜ジョブを順に読み出し、 まず、 プリン卜ジョブに添付された負荷分散対象判別フラグ F G 2が値 1であるか否 かから、 プリン卜ジョブが印刷負荷分散のためのジョブ移動の対象となり得るか 否かを判別する。 ここで、 そのジョブ移動の対象となり得ると判別されたプリン 卜ジョブについては、 優先度識別データ F G 1で示される優先度を調べ、 それら ジョブ移動の対象となったプリントジョブの中から最も優先度が大きいものを 選択する。 なお、 ここで優先度が最も大きいものとして複数のプリン卜ジョブが 選択された場合には、 バッファ 5 5への格納の順序が遅いものをプリン卜ジョブ の移動の対象とした。 なお、 プリントジョブのデータの容量を考慮してそれら複 数のプリン卜ジョブをそのまま移動の対象とすることもできる。

その後、 C P U 5 3 aは、 移動の対象として選択したプリン卜ジョブを印刷負 荷分散装置 8 0に送信する （ステップ S 3 8 0 ) 。 印刷負荷分散装置 8 0の C P U 8 0 aは、 印刷負荷分散処理ルーチンにおいて、 ステップ S 4 4 0でジョブ移 動の指令を送信した後、 その要求信号を受信したプリン夕からステップ S 3 8 0 の実行により送られてくる上記プリン卜ジョブを受信する（ステップ S 4 5 0 )。 その後、 C P U 8 0 aは、 その受信したプリントジョブに含まれる発信者情報か らそのプリントジョブの発令元であるクライアントパソコンを特定する （ステツ プ S 4 6 0 ) 。 続いて、 C P U 8 0 aは、 ステップ S 4 5 0で受信したプリン卜 ジョブによって表わされる印刷物の名前と、 ステップ S 4 3 0で判定した移動先 のプリンタを識別するプリンタ名とを、 ステップ S 4 6 0で特定した発令元のク ライアン卜パソコンに対して送信する （ステップ S 4 7 0 ) 。 その後、 C P U 8 0 aは、 ステップ S 4 5 0で受信したプリントジョブをステップ S 4 3 0で判定 した移動先のプリンタに送信する （ステップ S 4 8 0 ) 。

印刷負荷分散装置 8 0からプリン卜ジョブの送信を受けたプリンタは、 前述し たスプール印刷処理ルーチンにより、 そのプリン卜ジョブを受信して （ステップ S 2 1 0 ) 、 ノ ッファ 5 5に格納する （ステップ S 2 2 0 ) 。 その後、 そのプリ ン卜ジョブを印刷機構に出力することでプリン卜アウトを行なう （ステップ S 2 3 0 ) 。

なお、 プリンタ制御回路 5 3の C P U 5 3 aは、 ジョブ送受信処理ルーチンに おいてステップ S 3 8 0の処理の実行後、 「リターン」 に抜けてこの処理ルーチ ンの実行を一旦終了する。 また、 印刷負荷分散装置 8 0の C P U 8 0 aは、 印刷 負荷分散処理ルーチンにおいて、 ステップ S 4 8 0の実行後、 「リターン」 に抜 けてこの処理ルーチンの実行を一旦終了する。

以上のように構成されたこの実施例によれば、 コンピュータネッ卜ワーク 9 0 により接続される複数のプリンタのうちの予め定めた 3台のプリンタ 5 0 , 6 0 , 7 0の集まりの範囲内で、 1台のプリンタ （例えばプリンタ 5 0 ) にプリン卜ジ ヨブが集中した場合、 そのプリンタ （5 0 ) のスプール用のバッファ 5 5に格納 される少なくとも 1のプリン卜ジョブが、 その 3台のプリンタ 5 0， 6 0， 7 0 のうちの他のプリンタ（6 0 , 7 0 )のバッファ 5 5に転送される。 したがって、 プリン卜ジョブが一台のプリンタに集中したときにも、 他の空いているプリンタ からの印刷が可能となり、 印刷を素早く完了することができるという効果を奏す る。

また、 エラー状態にあるプリン卜装置にプリン卜ジョブが送られた場合に、 そ のプリン卜ジョブは他のプリン卜装置にて印刷されることから、 印刷を素早く完 了することができる。

さらに、 この実施例では、 プリン卜ジョブに優先度識別データ F G 1 と負荷分 散対象判別フラグ F G 2とを付加することで、 そのプリン卜ジョブを負荷分散の ために転送することを許可するか禁止するかを定めることができるとともに、 そ の転送を行なう際の優先度を定めることができる。 したがって、 作業者が特定の プリン卜装置からの印刷を望むような場合に、 プリン卜ジョブが他のプリン卜装 置に転送されることを防ぐことができる。 また、 印刷の優先度の高いプリントジ ヨブを優先して他のプリン卜装置に移動させることができる。 なお、 上記実施例では、 バッファ内のプリン卜ジョブを他のプリンタに代替す る必要のあるプリンタとして、 バッファ内のプリン卜ジョブの状態が混み合いの 程度が大きいプリンタと、 故障、 用紙詰まり、 用紙切れ等のエラー状態にあるプ リンタを検出していたが、 これらに替えて、 いずれか一方だけを検出する構成と することができる。 また、 これらに替えて、 印刷の完了時刻を予め予約しておく プリンタの使用において、 バッファ内のプリン卜ジョブの状態からその完了時刻 に間に合いそうもないと判断された場合に、 上記他のプリンタへの代替の必要が あると判断する構成とすることもできる。

また、 上記実施例では、 移動先のプリンタとして、 バッファ内のプリン卜ジョ ブの状態が混み合いの程度が小さいプリンタを検出していたが、 これらに替えて、 混み合いの程度が小さく、 かつ故障、 用紙詰まり、 用紙切れ等のエラー状態にな いプリンタを検出する構成とすることができる。 また、 上記エラー状態にないプ リンタだけを移動先のプリンタとして検出することもできる。

本発明の第 2実施例について次に説明する。 図 7は、 この発明の第 2実施例を 適用するコンピュータシステムの概略構成図である。 図示するように、 このコン ピュー夕システム 5 0 0は、 第 1のコンピュータシステム 5 0 0 Aと、 第 2のコ ンピュー夕システム 5 0 0 Bと、 両コンピュータシステム 5 0 0 A， 5 0 O Bを 相互に接続するコンピュータネッ卜ワーク 6 0 0とを備える。

第 1のコンピュータシステム 5 0 0 Aは、 第 1実施例のコンピュータシステム 1 0とほぼ同一の構成であり、 プリン卜ジョブを発生する複数 （図 7に表示され る範囲では 3台） のクライアン卜パソコン 5 2 0 A， 5 3 0 A , 5 4 0 Aや、 プ リン卜ジョブを印刷する複数 （図 7に表示される範囲では 3台） のプリンタ 5 5 O A , 5 6 0 A , 5 7 0 Aや、 各プリンタ 5 5 0 A〜5 7 0 Aの印刷の負荷を分 散する印刷負荷分散装置 5 8 0 Aなどが、 コンピュータネッ卜ワーク 5 9 0 Aを 介して相互に接続された構成をしている。 第 2のコンピュータシステム 5 0 0 B も、 第 1実施例のコンピュータシステム 1 0とほぼ同一の構成であり、 クライア ン卜パソコン 5 2 0 B， 5 3 0 B， 5 4 0 Bやプリンタ 5 5 0 B、 5 6 0 B、 5 7 0 Bや印刷負荷分散装置 5 8 0 Bなどが、 コンピュータネッ卜ワーク 5 9 0 B を介して相互に接続された構成をしている。

コンピュータネットワーク 6 0 0は、 L A Nにより構築されている。 なお、 L A Nに替えて、 インタ一ネットや、 イン卜ラネッ卜や、 ワイドエリアネッ卜ヮー ク （W A N ) など、 各種ネットワークに替えることができる。 第 1のコンビユー タシステム 5 0 0 Aと第 2のコンピュータシステム 5 0 0 Bは、 例えば、 1階と 2階というように階層が相違していたり、 本店と支店というように建物が相違し ていたりというように距離的に大きく離れて設置されているのが一般的である。 なお、 両コンピュータシステム 5 0 0 A， 5 0 0 Bは必ずしも距離的に大きく離 れている必要はなく、 ネッ卜ワークの網羅する範囲が明確に定められておれば、 近接して設置されていてもよい。

かかる構成のコンピュータシステム 5 0 0によれば、 大まかには、 次のような 処理を行なう。 第 1実施例と同様に、 まず、 第 Ίのコンピュータシステム 5 0 0 Aでは、 プリン卜ジョブを、 自身の範囲内の任意の一台のクライアン卜パソコン 5 2 0 A , 5 3 0 A , 5 4 0 Aからコンピュータネットワーク 5 9 0 Aを介して 任意の一台のプリンタ 5 5 0 A， 5 6 0 A , 5 7 0 Aに送出する処理を行なう。 そして、 その送出先のプリン夕のプリントジョブの混み合いの程度が大きい状態 となったり、 その送出先のプリンタがエラーとなった場合には、 印刷負荷分散装 置 5 8 O Aにより、 自身の範囲内のプリンタ 5 5 0 A , 5 6 O A , 5 7 0 Aは勿 論、 他の範囲内、 すなわち第 2のコンピュータシステム 5 0 0 B内のプリンタ 5 5 0 B , 5 6 0 B , 5 7 0 Bを含めた中で空いているプリンタを検出して、 上記 一旦送られたプリン卜ジョブをそのプリン夕に移動する処理を行なう。

同様に、 第 2のコンピュータシステム 5 0 0 Bでも、 プリントジョブを自身の 範囲内の任意の一台のクライアントパソコン 520 B， 530 B, 540 Bから 任意の一台のプリンタ 550 B， 560 B, 5 70 Bに送出する処理を行ない、 その送出先のプリンタのプリン卜ジョブの混み合いの程度が大きい状態となつ たり、 その送出先のプリンタがエラーとなった場合には、 印刷負荷分散装置 58 0 Bにより、 第 1および第 2のコンピュータシステム 500 B， 500 B内の全 てのプリンタのプリンタ 550 B〜570 B， 560 B〜570 Bを含めた中で 空いているプリンタを検出して、 上記一旦送られたプリン卜ジョブをそのプリン 夕に移動する処理を行なう。

こうした処理の様子について次に詳しく説明する。 図 8は、 各コンピュータシ ステ厶 500 A、 500 Bに備えられる印刷負荷分散装置 580 A， 580 Bで 実現される処理の様子を、 各プリンタ 550 A〜570 A， 550 B〜5 70 B のプリンタ制御回路 6 1 OA, 6 1 0 Bに関連づけて示すブロック図である。 図 中におけるプリンタ制御回路 6 1 O A, 6 1 O Bは、 第 1実施例のプリンタ制御 回路 53と同一の処理を実現している。印刷負荷分散装置 58 O A, 580 Bは、 第 1実施例の印刷負荷分散装置 80と比較して、 ジョブ状態監視部 6 1 1， プリ ンタ状態監視部 6 1 2， グループ情報記憶部 6 1 3， ジョブ移動判定部 6 1 4， ジョブ移動指令部 6 1 5， ジョブ移動送信部 6 1 6， ジョブ移動受信部 6 1 7お よびジョブ移動通知部 6 1 8を備える点で一致する。 両者の相違点は、 この印刷 負荷分散装置 58 O A, 580 Bが、 空きプリンタ判定部 650と空きプリンタ 監視部 65 1 と通信制御部 652をさらに備える点にある。

印刷負荷分散装置 58 O Aでは、 上述した第 1実施例と同一の構成により、 図 中の①， ④〜⑨， 〇1 1〜〇1 2， 〇1 4〜〇1 6で示す信号に基づく処理が実 現される。 これら信号に基づく処理は、 第 1実施例で実現された処理と同一であ リ、 第 1実施例と同一の番号が付されている。

印刷負荷分散装置 58 O Aは、 さらに、 上述した第〗実施例と相違する構成に より、 第 1実施例の印刷負荷分散装置 8 0では実現されない次の処理を実現する。 印刷負荷分散装置 5 8 O Aは、 空きプリンタ判定部 6 5 0により、 ジョブ状態 監視部 6 〗 1 とプリンタ状態監視部 6 1 2からの監視結果をそれぞれ受信して (〇a， O b ；図 8中の a〜eの英字を〇で囲んだ記号をこの明細書では〇に英 字を並べた文字列により示すものとする） 、 自身のコンピュータシステム 5 0 0 Aに含まれるプリンタ 5 5 0 A， 5 6 0 A , 5 7 0 Aの中から、 プリン卜ジョブ の混み合いの程度が小さくて、 かつ印刷機構 6 2 0 Aがエラーの状態にないプリ ンタ （以下、 空きプリンタと呼ぶ。 通常、 空きプリンタとは、 混み合いの程度が 小さいだけのものを言うが、 ここでは、 混み合いの程度が小さく、 かつエラーの 状態にないプリンタを空きプリンタと呼ぶ） を判定して、 それら空きプリンタの 内の一つを選択する。 なお、 この一つへの選択は、 任意の空きプリンタであって もよいし、 例えば先に判定されたものといった所定の条件により定められた空き プリンタであってもよい。 その後、 空きプリンタ判定部 6 5 0は、 空きプリンタ 監視部 6 5 1 に、 その選択された空きプリンタを識別するプリンタ名を通知する (〇c ) 。 なお、 空きプリン夕がない場合には、 その旨を示すデータ （例えば、 " 空きなし" ） を通知する。

空きプリンタ監視部 6 5 1は、 このコンピュータシステム 5 0 0が有するコン ピュータシステムの数 （この実施例では、 第 1のコンピュータシステム 5 0 0 A と第 2のコンピュータシステム 5 0 0 Bの 2つ） のフィールド f d 1 , f d 2を 備えるテーブル t b Iを有しており、 第 1番目のフィールド d 1が第 1のコンビ ユー夕システム 5 0 0 Aに、 第 2番目のフィールド f d 2が第 2のコンピュータ システム 5 0 0 Bにそれぞれ対応している。 空きプリンタ監視部 6 5 1は、 空き プリンタ判定部 6 5 0から送られてきたプリンタ名を、 自身のコンピュータシス テム 5 0 0 Aに対応するフィールド f d 1 に格納する。

さらに、 空きプリンタ監視部 6 5 1は、 空きプリンタ判定部 6 5 0から送られ てきたプリンタ名と、 自身が所属するコンピュータシステム 5 0 0 Aを識別する I Dとを通信制御部 6 5 2に送る （〇d ) 。 通信制御部 6 5 2は、 第 2のコンビ ユータシステム 5 0 0 Bの印刷負荷分散装置 5 8 0 Bに備えられる通信制御部 6 5 2と間で、 上記プリンタ名と I Dとがセットになった空きプリンタ情報をや リ取リする （〇e ) 。 第 2のコンピュータシステム 5 0 0 Bの印刷負荷分散装置 5 8 0 Bに備えられる空きプリンタ監視部 6 5 1では、 上記通信制御部 6 5 2か ら上記空きプリンタ情報を受け取って、 上記 I D番号によって定まるコンビユー タシステム 5 0 0 Aに対応するフィールド f d 1 に上記プリンタ名を書き込む。 同様に、 この第 2のコンピュータシステム 5 0 0 B側のプリンタ監視部 6 6 1は、 人身の第 2のコンピュータシステム 5 0 0 Bの空きプリンタ判定部 6 5 0から 送られてきたプリンタ名と、 自身が所属するコンピュータシステム 5 0 0 Bを識 別する I Dとがセッ卜になった空きプリンタ情報を通信制御部 6 5 2を介して、 第 1のコンピュータシステム 5 0 O A側に送る （〇e ) 。 第 1のコンピュータシ ステ厶 5 0 0 A側に備えられる空きプリンタ監視部 6 5 1では、 通信制御部 6 5 2を介して上記空きプリンタ情報を受け取って、 上記 I D番号によって定まるコ ンピュー夕システム 5 0 0 Bに対応するフィ一ルド f d 2に上記プリン夕名を 書き込む。

このように、 テーブル t b Iで規定する全てのコンピュータシステム 5 0 0 A , 5 0 O Bの間で、 各コンピュータシステム 5 0 0 A， 5 0 0 Bがそれぞれ管理す るプリンタの空きプリンタ情報をやり取りすることで、 各コンピュータシステム 5 0 0 A , 5 0 0 Bの印刷負荷分散装置 5 8 0 A , 5 8 0 Bの有する空きプリン タ監視部 6 5 1で記憶されるそれぞれのテーブル t b Iの内容は、 各コンビユー 夕システム 5 0 0 A， 5 0 0 B間で相違することなく、 かつ、 各コンピュータシ ステム 5 0 0 A , 5 0 0 Bに含まれる最新の空きプリンタ情報を示すものとなる 空きプリンタ監視部 6 5 1は、 テーブル t b Iの内容をジョブ移動判定部 6 1 4に通知する。 ジョブ移動判定部 6 1 4は、 第 1実施例で説明したジョブ移動判 定部 1 1 4と比較して、 ジョブ移動が必要なプリンタの処理を定める手法につい ては同一であるが、 その移動先のプリンタを定める手法については相違する。 第 1実施例では、 一のコンピュータシステム 1 0の範囲内から移動先のプリンタを 定めていたが、 これに替えて、 この第 2実施例では、 空きプリンタ監視部 6 5 1 から通知を受けたテーブル t b Iの内容に基づいて、 双方のコンピュータシステ 厶 5 0 0 A , 5 0 0 Bの範囲 （空きプリンタ監視部 6 5 1でフィールドとして規 定するコンピュータシステムの範囲） 内から移動先のプリンタを定めている。 即 ち、 テ一プル t b Iの内容から双方のコンピュータシステム 5 0 0 A , 5 0 0 B の範囲内で、 混み合いの程度が小さくかつエラーの状態にない空きプリンタがな いかを調べて、空きのプリンタがあった場合に、そのプリンタを移動先と定める。 なお、 空きプリンタが双方のコンピュータシステム 5 0 0 A， 5 0 0 Bにある場 合は、 自身のコンピュータシステム 5 0 0 A内の空きのプリンタを優先的に定め るようにする。 自身のコンピュータシステム 5 0 0 A内のプリンタであれば、 プ リントジョブを発令したクライアン卜パソコン 5 2 0 Aから距離的に近いこと から、 印刷物の回収性に優れているためである。

印刷負荷分散装置 5 8 O Aは、 その後、 ジョブ移動部判定部 6 1 4で判定され たジョブ移動が必要なプリンタを識別するプリン夕名と、 移動先を示すプリンタ を識別するプリンタ名をジョブ移動司令部 6 1 5に通知する。 ジョブ移動司令部 6 1 5は、 第 1実施例と同様な処理を実行する。 この結果、 ジョブ移動送信部 6 1 6は、 移動先である空きプリンタ （図 8に例示するテーブル t b Iの内容の場 合には、 第 2のコンピュータシステム 5 8 0 Bに含まれる第 2のプリンタ 5 6 0 B ) に向かって、 ジョブ移動受信部 6 1 7から送られてきたプリン卜ジョブを送 信する （〇9 9 ) 。 この結果、 一のプリントジョブは、 混み合いの程度が大きい (または印刷機構 6 2 0 Aがエラーの状態にある） プリンタ 5 5 O Aから、 自身 のコンピュータシステム 500 Aと他のコンピュータシステム 500 Bを含め た範囲内の空きプリンタ 560 Bに移動されることになり、 プリン卜ジョブはそ のプリンタ 560 Bから混み合うことなく印刷がなされる。

図 8に示した印刷負荷分散装置 58 OA, 580 Bに設けられた第 1実施例と 相違する各部、 すなわち、 空きプリンタ判定部 650、 空きプリンタ監視部 65 1、 通信制御部 652は、 実際は、 印刷負荷分散装置 58 OA, 580 Bにハー ドウエア的に設けられた R OMに予め記憶されたコンピュータプログラムとそ のコンピュータプログラムに従って C P Uにより実行される各種処理とにより 実現されている。 なお、 図 8に示した印刷負荷分散装置 580 A， 580 Bに設 けられた第 1実施例と同一の各部 6 1 1〜6 1 8も、 第 1実施例と同様に、 RO Mに予め記憶されたコンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに 従って C PUにより実行される各種処理とにより実現されている。

印刷負荷分散装置 58 OA, 580 Bで実行される各コンピュータプログラム は、 ROMに予め記憶されたものであるが、これに替えて、第 1実施例と同様に、 外部のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に予め記憶させておき、 入出力イン タフエースを介してこれら記録媒体からダウンロードして、 R AMに転送するこ とにより得るようにしてもよい。 また、 これらコンピュータプログラムは、 コン ピュータネッ卜ワーク 590 A， 590 Bに接続される特定のサーバから、 コン ピュータネッ卜ワーク 590 A, 590 Bを介して提供されるプログラムデータ をダウンロードして、 RAMに転送することにより得るようにすることもできる。 こうしたコンピュータプログラムで記述される各種処理ル一チンのうちの第 2実施例に特有の処理ルーチンについて次に説明する。 印刷負荷分散装置 580 A (または 58 O B) の C P Uでは、 空きプリンタ判定部 650と空きプリンタ 監視部 65 1 に対応する空きプリンタ判定 ·監視ルーチンが実行され、 また、 通 信制御部 6 5 2に対応する通信制御ルーチンが実行される。 図 9は、 その空きプ リンタ判定 ·監視ルーチンを示すフローチヤ一卜である。 この処理ルーチンは所 定時間毎に繰り返し実行される。

図示するように、 印刷負荷分散装置 580 A (580 B) の C P Uは、 処理が 開始されると、 まず、 第 1実施例のステップ S 400， S 4 1 0, S 420と同 一のステップ S 700， S 7 1 0, S 720の処理を実行する。 次いで、 その C P Uは、 ステップ S 7 20で印刷負荷分散装置 580 Aの R AMに格納されたジ ョプ状態監視情報とプリンタ状態監視情報に基づいて、 自身のコンピュータシス テ厶 500 A (500 B) に含まれるプリンタ 550 A, 560 A, 570 A (5 50 B, 560 B, 5 70 B) の中から、 プリントジョブの混み合いの程度が小 さくて、 かつ印刷機構 62 O Aがエラーの状態にない空きプリンタを判別して、 得られた空きプリンタの内の一つを選択する （ステップ S 730) 。 この一つへ の選択は、 前述したように、 任意の空きプリンタであってもよいし、 所定の条件 により定められた空きプリンタであってもよい。

続いて、 ステップ S 730による一の空きプリンタの選択が正しくなされたか、 それとも一の空きプリンタも選択されずにエラーとなつたかを判別する処理を 行なう （ステップ S 740) 。 ここで、 正しく選択された場合には、 その選択さ れた空きプリンタを識別するプリンタ名を指示データとして記憶し （ステップ S 750) 、 一方、 ステップ S 730で、 一の空きプリンタも選択されなかったと きには、 「空きなし」 の旨を指示データとして記憶する （ステップ S 7 60) 。 次いで、 ステップ S 750または S 760で得られた指示データを、 自身のコン ピュー夕システム 500 A (500 B) に対応するフィールド f d 1 ( f d 2) に書き込む （ステップ S 770) 。 このフィールド f d 1 ( f d 2) は、 RAM に用意された前述したテーブル t b I に備えられるものである。 その後、 その指 示データと、 自身が所属するコンピュータシステム 500 A (500 B) を識別 する I D (第 1のコンピュータシステム 500 Aの場合、 例えば" 1 " であり、 第 2のコンピュータシステム 500 Bの場合、 例えば" 2" である） とがセット になった空きプリンタ情報を送信用データとして R A Mに格納する処理を行な う （ステップ S 780) 。 ステップ S 780の実行後、 この処理ルーチンを一旦 終了する。

図 1 0は、 印刷負荷分散装置 58 OA (580 B) の C PUで実行される通信 制御ルーチンを示すフローチヤ一卜である。 この処理ルーチンは所定時間毎に繰 リ返し実行される。

図示するように、 印刷負荷分散装置 580 A (580 B) の C P Uは、 処理が 開始されると、 まず、 空きプリンタ判定 ·監視ルーチンのステップ S 780で格 納される送信用データがあるか否かを判別する （ステップ S 800) 。 ここで、 送信用データがあると判別されたときには、 RAMからその送信用データ （空き プリンタ情報） を読み出して、 他方側のコンピュータシステム 580 B (580 A) に送信する処理を行なう （ステップ S 8 1 0)。一方、ステップ S 800で、 送信用データがないと判別されたときには、 ステップ S 8 1 0の処理を行なうこ とはない。

その後、 その C PUは、 他方側のコンピュータシステム 580 B (58 O A) から空きプリンタ情報が送られてきたか否かを判別する （ステップ S 820) 。 ここで、 肯定判別されたときには、 その空きプリンタ情報を受信して （ステップ S 830) 、 その空きプリンタ情報に含まれる指示データを、 同じく空きプリン タ情報に含まれる I Dから定まるフィールド f d 2 ( f d 1 ) に書き込む （ステ ップ S 830) 。 このフィールド f d 2 ( f d 1 ) は、 自身の印刷負荷分散装置 580 A (580 B) の R A Mに格納されるテーブル t b I に備えられるもので ある。 ステップ S 830の実行後、 「リターン」 に抜けて、 この処理ルーチンを 一旦終了する。

この第 2実施例では、 上記処理ルーチン以外にも、 第 1実施例において図 6に 示した印刷負荷分散処理ルーチンおよびジョブ送受信処理ルーチンとほぼ同一 の処理ルーチンを実行する。 この第 2実施例の印刷負荷分散処理ルーチンの第 1 実施例のそれとの相違点は、 ステップ S 4 3 0のジョブ移動判定処理にあり、 印 刷負荷分散処理ルーチンのその他のステップおよびジョブ送受信処理ルーチン の全ステップは同一である。

図 1 1は、 第 1実施例との相違点となるジョブ移動判定処理の内容を示すフロ 一チャートである。 図示するように、 その C P Uの処理が、 ステップ S 4 3 0 ' に移行すると、 まず、 第 1実施例と同一の手法にてジョブ移動が必要なプリン夕 を判定して （ステップ S 4 3 1 ) 、 その後、 R A Mに格納したテーブル t b I に 基づいて移動先のプリンタを判定する処理を行なう（ステップ S 4 3 2 )。即ち、 テーブル t b Iの内容から双方のコンピュータシステム 5 0 0 A , 5 0 0 Bの範 囲内で、 混み合いの程度が小さくかつエラ一の状態にない空きプリン夕がないか を調べて、 空きのプリンタがあった場合に、 そのプリンタを移動先と定める。 な お、 空きプリンタが双方のコンピュータシステム 5 0 0 A， 5 0 0 Bにある場合 は、 自身のコンピュータシステム 5 0 0 A内の空きのプリンタを優先的に定める ようにする。

以上のように構成されたこの第 2実施例によれば、 第 1のコンピュータシステ 厶 5 0 0 Aに含まれる 3台のプリンタ 5 5 0 A， 5 6 0 A , 5 7 0 Aの集まりの 範囲内で、 1台のプリンタ （例えばプリンタ 5 5 O A ) にプリン卜ジョブが集中 した場合、 そのプリンタ 5 5 0 Aのスプール用のバッファに格納される少なくと も 1のプリントジョブが、 その第 1のコンピュータシステム 5 0 0 Aと他の第 2 のコンピュータシステム 5 0 0 Bを含む範囲内の他のプリンタ 5 6 0 Bのバッ ファに転送される。 したがって、 プリン卜ジョブが一台のプリンタに集中したと きにも、 自身のコンピュータシステムを越えた広い範囲内から空いているプリン 夕を探して印刷が可能となることから、 印刷をより確実に素早く完了することが できるという効果を奏する。

また、 エラー状態にあるプリン卜装置にプリン卜ジョブが送られた場合にも、 そのプリン卜ジョブは他のプリン卜装置にて印刷されることから、 印刷を素早く 完了することができる。

第 2実施例の変形例について次に説明する。 上記第 2実施例では、 バッファ内 のプリン卜ジョブを他のプリン夕に代替する必要のあるプリンタとして、 バッフ ァ内のプリン卜ジョブの状態が混み合いの程度が大きいプリンタと、 故障、 用紙 詰まり、 用紙切れ等のエラー状態にあるプリンタを検出していたが、 これらに替 えて、 いずれか一方だけを検出する構成とすることができる。 また、 これらに替 えて、 印刷の完了時刻を予め予約しておくプリンタの使用において、 バッファ内 のプリントジョブの状態からその完了時刻に間に合いそうもないと判断された 場合に、 上記他のプリンタへの代替の必要があると判断する構成とすることもで さる。

また、 移動先のプリンタとして、 バッファ内のプリン卜ジョブの状態が混み合 いの程度が小さく、 かつ故障、 用紙詰まり、 用紙切れ等のエラー状態にないプリ ンタを検出していたが、 これに替えて、 混み合いの程度が小さいもの、 エラー状 態にないものといったいずれか一方だけを検出する構成とすることもできる。 図 1 2は、 次の変形例を示すブロック図である。 上記第 2実施例では、 空きプ リンタ監視部 6 5 1は、 各コンピュータシステム 5 0 0 A， 5 0 0 Bに含まれる 印刷負荷分散装置 5 8 0 A , 5 8 0 Bにそれぞれ設けられていたが、 これに替え て、 図 1 2に示すように、 各コンピュータシステム 8 5 0 A， 8 6 O Bとは別体 に設けられた管理用コンピュータ 8 6 0に、 空きプリンタ監視部 8 6 1を設けた 構成とすることもできる。 この管理用コンピュータ 8 6 0は、 上記空きプリンタ 監視部 8 6 1 に加えて、 空きプリンタ情報を送受信する空きプリンタ情報送信部 8 6 2および空きプリンタ情報受信部 8 6 3を備えている。 この変形例における各コンピュータシステム 8 5 0 A , 8 6 0 Bに備えられる 印刷負荷分散装置 8 5 1 A , 8 5 1 Bは、 前記第 2実施例の印刷負荷分散装置 5 8 0 A , 5 8 0 Bと比較して、 空きプリンタ監視部 6 5 1および通信制御部 6 5 2を備えない点で相違し、 その他の各部 6 1 1〜6 1 8， 6 5 0は同様に設けら れている。 なお、 図には、 ジョブ移動判定部 6 1 4および空きプリンタ判定部 6 5 0 (第 2実施例と同一の番号を付した） だけを記載した。 また、 印刷負荷分散 装置 5 8 0 A， 5 8 0 Bには、 管理用コンピュータ 8 6 0と空きプリンタ情報を 送受信する空きプリンタ情報送受信部 8 5 2を備える。

かかる変形例の構成によれば、 各印刷負荷分散装置 8 5 1 A , 8 5 1 Bで得ら れた各コンピュータシステム 8 5 0 A， 8 6 0 B内の空きプリンタ情報を、 管理 用コンピュータ 8 6 0で一括管理することができることから、 より確実にジョブ 移動の移動先を決定することができるという効果を奏する。

上記第 2実施例では、 第 1のコンピュータシステム 5 0 0 Aと第 2のコンビュ 一夕システム 5 0 0 Bの 2組の装置群から構成されていたが、 これに替えて、 3 以上の組数の装置群から構成することもできる。 この構成によれば、 よリー層広 い範囲で空きプリンタを探すことができることから、 より一層確実にジョブ移動 の移動先を決定することができる。

さらに、 3組以上の装置群から構成する場合には、 上記管理用コンピュータで 一括管理する構成としてもよいが、 さらには、 自身のコンピュータシステムと隣 り合う第 2のコンピュータシステムとの間で空きプリンタを探して、 空きプリン 夕が見つからない場合に、 さらに隣の第 3のコンピュータシステムを探すという ように、 空き領域を探す範囲を順に拡大する構成とすることもできる。

本発明の第 3実施例について次に説明する。 図 1 3は、 この発明の第 3実施例 を適用するコンピュータシステムの概略構成図である。 図示するように、 このコ ンピュー夕システム 9 0 0は、 第 1実施例のコンピュータシステム 1 0とほぼ同 じで （同一部分には、 同一の番号を付した） 、 相違する点は次の通りである。 第 3実施例のコンピュータシステム 9 0 0に備えられるプリンタ 9 5 0， 9 6 0， 9 7 0のプリンタ制御回路 9 5 3では、 ジョブ受信部 1 0 1が、 クライアン 卜パソコン 2 0， 3 0 , 4 0からのプリン卜ジョブの受信に際してアカウント属 性情報を受け取るが、 アカウント認証判定部 9 8 1で、 そのアカウント属性情報 に基づいてアカウントを認証判定する処理を行なう。 この認証判定処理は、 プリ ンタ 9 5 0， 9 6 0， 9 7 0に予め用意されたアカウントリス卜に該当するァカ ゥン卜の登録があるか否かから、 このコンピュータシステム 9 0 0に備えられる プリンタ 9 5 0， 9 6 0， 9 7 0から印刷を行なう権限を持つかを否かを判定す る。 権限を持たないと判定された場合には、 受信禁止部 9 8 2により、 ジョブ受 信部 1 0 1 に対してそのアカウントに対応するプリン卜ジョブの受信を禁止さ せる。

なお、 アカウントリス卜は、 図にないアカウント管理装置に登録されており、 アカウント認証判定部 9 8 1は、 必要に応じて前記アカウント管理装置にァカウ ン卜登録を問い合わせるないしはアカウントリス卜を受信して認証判定処理を 行うこともある。

ジョブ移動受信部 1 0 7にて受信する他のプリンタから転送されてきたプリ ントジョブについては、 第 1実施例と同様に、 上記のようなアカウントの認証処 理は施さない。上記ジョブ受信部 1 0 1 とジョブ移動受信部 1 0 7とは、実際は、 ネッ卜ワークから送られてくる信号のバケツ卜の構造に含まれる論理的なネッ 卜ワークチャンネルを区別するポー卜番号の相違により 2つの受信部に区分け されるものである。

上記アカウント認証判定部 9 8 1および受信禁止部 9 8 2は、 プリンタ制御回 路 9 5 3にハードウエア的に設けられた R O Mに予め記憶されたコンピュータ プログラムとそのコンピュータプログラムに従って C P Uにより実行される各 種処理とにより実現されている。 なお、 このコンピュータプログラムは、 R O M に予め記憶されたものであるが、 これに替えて、 第 1実施例と同様に、 外部のコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体に予め記憶させておき、 入出力インタフエ一 スを介してこれら記録媒体からダウンロードして、 R A Mに転送することにより 得るようにしてもよい。 また、 これらコンピュータプログラムは、 コンピュータ ネッ卜ワークに接続される特定のサーバから、 コンピュータネッ卜ワークを介し て提供されるプログラムデータをダウンロードして、 R A Mに転送することによ り得るようにすることもできる。

こうしたコンピュータプログラムで記述される各種処理ルーチンについて次 に説明する。 プリンタ制御回路 9 5 3の C P Uでは、 アカウント認証判定部 9 8 1 と受信禁止部 9 8 2に対応する受信可否制御ルーチンが実行される。 この受信 可否制御ルーチンは、 プリンタ制御回路 9 5 3にプリン卜ジョブの入力があって 起動される。 図 1 4は、 受信可否制御ルーチンを示すフローチヤ一卜である。 図示するように、 プリンタ制御回路 9 5 3の C P Uは、 処理が開始されると、 まず、 外部から送られてくるプリン卜ジョブが、 クライアン卜パソコン 2 0 , 3 0 , 4 0から送られてきたものか、 他のプリン夕から転送されてきたものかを判 別する処理を行なう（ステップ S 9 9 0 )。ここで、クライアン卜パソコン 2 0， 3 0， 4 0からのプリン卜ジョブでないと判別されると、 プリン卜ジョブの受信 をそのまま実行して （ステップ S 9 9 1 ) 、 その後、 「リターン」 に抜けてこの 処理ルーチンを一旦終了する。 一方、 他のプリンタから転送されてきたプリン卜 ジョブと判別された場合には、 以下の処理を実行する。

まず、 プリンタ制御回路 9 5 3の C P Uは、 プリン卜ジョブの受信に際して入 力されるアカウント属性情報を取り込み （ステップ S 9 9 2 ) 、 そのアカウント 属性情報に基づいてアカウントを認証判定する処理を行なう （ステップ S 9 9 3 ) 。 この認証判定の処理は、 前述したように、 プリンタ 9 5 0 , 9 6 0， 9 7 0に予め用意されたアカウントリス卜に該当するアカウントの登録があるか否 かから、このコンピュータシステム 9 0 0に備えられるプリンタ 9 5 0， 9 6 0， 9 7 0から印刷を行なう権限を持つかを否かの判定を行なう。 ステップ S 9 9 4 で、 その判定結果がいずれであるかを判別して、 権限を持つと判別されたときに は、アカウント属性情報に続くプリン卜ジョブを受信して（ステップ S 9 9 5 )、 この処理ルーチンを一旦終了する。 一方、 ステップ S 9 9 4で、 権限がないと判 別された場合には、 プリントジョブの受信を行なわずに、 そのままこの処理ルー チンを一旦終了する。

以上のように構成されたこの第 3実施例では、 プリンタ 9 5 0， 9 6 0， 9 7 0に外部からプリン卜ジョブが送られてきたときに、 このプリン卜ジョブが、 ク ライアン卜パソコン 2 0， 3 0， 4 0から直接送られてきたものか、 それとも他 のプリンタから転送されてきたものかによつて、 ァカウン卜の認証判別処理を行 なうか否かが切り替えられる。 このために、 他のプリン卜装置から転送されてき たプリン卜ジョブは、 他のプリンタに送られてきた時点で認証が既に行なわれて いるものとして、 認証の手続きが省略される。 したがって、 認証に費やす時間を 省略することができることから、 分散印刷のスピードアップにつながる。

なお、 前記ジョブ移動受信部 1 0 7へのプリン卜ジョブは、 ポー卜番号で指定 される論理的なネッ卜ワークチャンネルを経由して行われるために、 固定したポ 一卜番号では悪意を持って送信されたデータを選別できずにプリン卜ジョブと みなして処理してしまう可能性がある。 これを防ぐためにジョブ移動受信部 1 0 7とジョブ移動送信部 1 1 6の間でポ一卜番号を双方とも同期して動的に変え ることで防ぐことができる。

前記第 3実施例では、 クライアントパソコンからのプリン卜ジョブを受信する ジョブ受信部 1 0 1 と、 他のプリンタから転送されてきたプリン卜ジョブを受信 するジョブ移動受信部 1 0 7とは、 図 1 3に示すように別体に構成されていたが、 これに替えて、 両者を一つの受信部として、 プリン卜ジョブと共に送られるァカ ゥント属性情報から、 送信元がクライアントパソコンであるか、 他のプリンタで あるかを判別する構成とすることもできる。 この変形例では、 第 3実施例と同様 に、その判別結果が、送り元がクライアン卜パソコンであるというものであれば、 アカウントの認証判定を行ない、 権限がない場合に、 プリントジョブの受信を禁 止する構成とする。 この構成によっても、 第 3実施例と同様な効果を奏すること ができる。

また、 この第 3実施例は、 第 1実施例に、 アカウント認証判定部 9 8 1 と受信 禁止部 9 8 2の機能を付加した構成であるが、 これに替えて、 前記第 2実施例に アカウント認証判定部 9 8 1 と受信禁止部 9 8 2の機能を付加した構成とする こともできる。

上記第 1ないし第 3実施例では、 この発明のプリン卜装置として、 印刷機構 5 1 と、 スプール用のバッファ 5 5を備えるプリンタ制御回路 5 3とが一つの筐体 内に内蔵されるプリンタを用いていたが、 これに替えて、 印刷機構としてのプリ ン夕と、 プリンタに対して別体であるスプール用のバッファを備えるプリン卜サ ーバとからプリン卜装置を構成することもできる。 産業上の利用可能性

この発明は、 プリンタ、 ファクシミリ装置、 コピー機、 ワードプロセッサ等の 印刷を行なうことのできる種々のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する種 々のコンピュータに代表される各種の情報処理装置とを備えるプリン卜システ 厶に適用可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備 える複数のプリン卜装置と、 プリントジョブを発生する少なくとも 1の情報処理 装置とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記 プリン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能により 前記プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷するプリン卜システムにおいて、 前記バッファに格納されるプリントジョブを他のプリン卜装置に代替すべき プリン卜装置を、 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内から検出する特定装 置検出手段と、

該特定装置検出手段により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッフ ァに格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 前記予め定めたプリン卜装置 の集まリの範囲内の他のプリン卜装置のバソファに移動させるジョブ移動手段 と

を備えるプリン卜システム。

2 . 請求項 1 に記載のプリン卜システムであって、

前記特定装置検出手段は、

前記複数のプリン卜装置のうちの予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内 で、 各プリン卜装置毎に前記バッファでのプリン卜ジョブの状態を示す第 1の情 報を取得する第 1情報取得手段と、

該第 1情報取得手段から取得された第 1の情報に基づき、 前記プリントジョブ の混み合いの程度が大きい状態のプリン卜装置を検出して、 該プリン卜装置を前 記代替えすべきプリン卜装置とする手段と

を備えるプリントシステム。

3 . 請求項 2に記載のプリントシステムであって、

前記第 1情報取得手段から取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジョ ブの混み合いの程度が小さい状態のプリン卜装置を前記予め定めたプリン卜装 置の集まりの範囲内から検出する検出手段を備えるとともに、

前記ジョブ移動手段は、 前記プリン卜ジョブの移動先を該検出手段により検出 されたプリン卜装置に定める構成であるプリン卜システム。

4 . 請求項 1または 3に記載のプリン卜システムであって、

前記特定装置検出手段は、

前記予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内で、 前記印刷機構の状態を示す 第 2の情報を取得する第 2情報取得手段と、

該第 2情報取得手段から取得された第 2の情報に基づき、 前記印刷機構がエラ 一状態にあるプリン卜装置を検出し、 該プリン卜装置を前記代替えすべきプリン 卜装置とする手段と

を備えるプリン卜システム。

5 . 請求項 4に記載のプリン卜システムであって、

前記第 2情報取得手段から取得された第 2の情報に基づき、 前記印刷機構がェ ラー状態にないプリン卜装置を前記予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内 から検出する検出手段を備えるとともに、

前記ジョブ移動手段は、 前記プリントジョブの移動先を該検出手段によリ検出 されたプリン卜装置に定める構成であるプリン卜システム。

6 . 請求項 1 に記載のプリン卜システムであって、

前記情報処理装置にて発生する各プリン卜ジョブは、 前記ジョブ移動手段によ る移動の対象となり得るか否かを予め定める第 1標識データをそれぞれ伴うも のであり、

前記ジョブ移動手段は、 前記第 1標識データにより移動の対象となり得ないと 判別されたプリン卜ジョブについての移動を禁止する移動禁止手段を備える構 成であるプリン卜システム。

7 . 請求項 1 に記載のプリン卜システムであって、

前記情報処理装置にて発生する各プリン卜ジョブは、 前記スプール機能による 印刷の優先度を予め定める第 2標識データをそれぞれ伴うものであり、

前記ジョブ移動手段は、 前記移動させるプリン卜ジョブの選択を前記第 2標識 データの内容に基づいて定める手段を備える構成であるプリン卜システム。

8 . 請求項 1 に記載のプリン卜システムであって、

前記ジョブ移動手段により移動を行なうプリン卜ジョブの発生元である情報 処理装置に対して、 前記プリン卜ジョブの移動先であるプリン卜装置を通知する ジョブ移動通知手段

を備えるプリン卜システム。

9 . 印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ備 える複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処理 装置とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前記 プリン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能により 前記プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷する装置群を、 複数組備えたプリン 卜システムにおいて、

前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すべき プリン卜装置を、 一組の前記装置群の範囲内から検出する特定装置検出手段と、 該特定装置検出手段により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッフ ァに格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 当該プリン卜装置を備える装 置群を少なくとも含む 2以上の組数の前記装置群の範囲内の他のプリン卜装置 のバッファに移動させるジョブ移動手段と

を備えるプリン卜システム。

1 0 . 請求項 9に記載のプリン卜システムであって、

前記特定装置検出手段は、

前記一の装置群の範囲内で、 各プリン卜装置毎に前記バッファでのプリン卜ジ ョブの状態を示す第 1の情報を取得する第 1情報取得手段と、

該第 1情報取得手段から取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジョブ の混み合いの程度が大きい状態のプリン卜装置を検出して、 該プリン卜装置を前 記代替えすべきプリン卜装置とする手段と

を備えるプリン卜システム。

1 1 . 請求項 1 0に記載のプリン卜システムであって、

前記ジョブ移動手段で移動先となり得る複数組の装置群を規定する対象装置 群規定手段と、

該規定された複数組の装置群の範囲内で、 前記第 1の情報を取得する手段と、 該手段から取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジョブの混み合いの 程度が小さい状態のプリン卜装置を前記規定された複数組の装置群の範囲内か ら検出する検出手段を備えるとともに、

前記ジョブ移動手段は、 前記プリン卜ジョブの移動先を該検出手段によリ検出 されたプリン卜装置に定める構成であるプリン卜システム。

1 2 . 請求項 9または 1 1 に記載のプリン卜システムであって、 前記特定装置検出手段は、

前記一の装置群の範囲内で、 各プリンタ装置毎に前記印刷機構の状態を示す第 2の情報を取得する第 2情報取得手段と、

該第 2情報取得手段から取得された第 2の情報に基づき、 前記印刷機構がエラ 一状態にあるプリン卜装置を検出し、 該プリン卜装置を前記代替えすべきプリン 卜装置とする手段と

を備えるプリン卜システム。

1 3 . 請求項 1 2に記載のプリントシステムであって、

前記ジョブ移動手段で移動先となり得る複数組の装置群を規定する対象装置 群規定手段と、

該規定された複数組の装置群の範囲内で、 前記第 2の情報を取得する手段と、 該手段から取得された第 2の情報に基づき、 前記印刷機構がエラー状態にない プリン卜装置を前記規定された複数組の装置群の範囲内から検出する検出手段 を備えるとともに、

前記ジョブ移動手段は、 前記プリン卜ジョブの移動先を該検出手段によリ検出 されたプリン卜装置に定める構成であるプリン卜システム。

1 4 . 請求項 9に記載のプリン卜システムであって、

前記ジョブ移動手段で移動先となり得る複数組の装置群を規定する対象装置 群規定手段と、

該規定された複数組の装置群のそれぞれで、 前記ジョブ移動手段による移動先 の候補プリン卜装置を検出する検出手段と、 該検出手段により検出された各組の装置群の候補プリン卜装置を集計して、 該 集計結果を集計データとして記憶する集計手段と、

前記ジョブ移動手段に指示するための一のプリン卜装置を前記集計データに 基づいて決定する決定手段と

を備えるプリン卜システム。

1 5 . 請求項 1 4に記載のプリン卜システムであって、

前記対象装置群規定手段で規定された複数組の装置群のそれぞれは、 前記集計 手段を備え、

前記検出手段によリ検出された各組の装置群の候補プリン卜装置を少なくと も含むデータを、 前記対象装置群規定手段により規定された複数組の装置群の間 で送受信することにより、 前記集計データが前記複数組の装置群で一本化される 構成のプリン卜システム。

1 6 . 前記集計手段は、 前記対象装置群規定手段により規定された複数組の 装置群と別体に設けられ、 前記各装置群と通信により接続されたコンピュータ装 置により実現される請求項 1 4に記載のプリン卜システム。

1 7 . 請求項 1または 9に記載のプリントシステムであって、

前記プリン卜装置は、

外部からのプリン卜ジョブを受信する受信手段と、

該受信手段によリ受信されるプリン卜ジョブが、 前記ジョブ移動手段を経て送 られてきたものか否かを識別する識別手段と、

該識別手段による識別結果に基づいて、 実行される処理を切り替える処理切替 手段と を備えることを特徴とするプリン卜システム。

1 8 . 請求項 1 7に記載のプリン卜システムであって、

前記プリン卜装置は、 さらに、 前記プリン卜ジョブの送信元を認証する認証手 段を備え、

前記処理切替手段は、 前記認証手段の実行、 非実行を切り替える手段を備える プリン卜システム。

1 9 . 印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ 備える複数のプリン卜装置と、 プリントジョブを発生する少なくとも 1の情報処 理装置とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前 記プリン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能によ り前記プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷するプリン卜システムにおいて 用いられるプリン卜制御方法であって、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内から検出する工程 と、

( b ) 前記工程 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 前記予め定めたプリン卜装置の 集まリの範囲内の他のプリン卜装置のバッファに移動させる工程と

を備えるプリン卜制御方法。

2 0 . 請求項 1 9に記載のプリン卜制御方法であって、

前記工程 （a ) は、

( a - 1 ) 前記複数のプリン卜装置のうちの予め定めたプリン卜装置の集まりの 範囲内で、 各プリン卜装置毎に前記バッファでのプリントジョブの状態を示す第 1の情報を取得する工程と、

( a— 2 ) 該工程 （a ) により取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジ ョブの混み合いの程度が大きい状態のプリン卜装置を検出して、 該プリント装置 を前記代替えすべきプリン卜装置とする工程と

を備えるプリン卜制御方法。

2 1 . 印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ 備える複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処 理装置とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前 記プリン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能によ リ前記プリン卜ジョプを前記印刷機構から印刷する装置群を、 複数組備えたプリ ン卜システムにおいて用いられるプリン卜制御方法であって、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 一組の前記装置群の範囲内から検出する工程と、

( b ) 前記工程 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 当該プリン卜装置を備える装置 群を少なくとも含む 2以上の組数の前記装置群の範囲内の他のプリン卜装置の バッファに移動させる工程と

を備えるプリン卜制御方法。

2 2 . 請求項 2 1 に記載のプリン卜制御方法であって、

前記工程 （a ) は、

( a - 1 ) 前記一の装置群の範囲内で、 各プリン卜装置毎に前記バッファでのプ リントジョブの状態を示す第 1の情報を取得する工程と、 (a— 2) 該工程 （a) により取得された第 1の情報に基づき、 前記プリン卜ジ ョブの混み合いの程度が大きい状態のプリン卜装置を検出して、 該プリン卜装置 を前記代替えすべきプリン卜装置とする工程と

を備えるプリン卜制御方法。

23. 請求項 1 9または 2 1に記載のプリン卜制御方法であって、

(c ) 前記プリン卜装置においてプリン卜ジョブを受信する工程と、

(d) 該工程 （c) により受信されるプリン卜ジョブが、 前記工程 （b) を経て 送られてきたものか否かを識別する工程と、

(e) 該工程 （d) 段による識別結果に基づいて、 実行される処理を切り替える 工程と

を備えることを特徴とするプリン卜制御方法。

24. 請求項 2 3に記載のプリン卜制御方法であって、

( f ) 前記プリン卜装置において前記プリン卜ジョブの送信元を認証する工程を 備え、

前記工程 （e) は、 前記工程 （f ) による認証の実行、 非実行を切り替える手 段を備えるプリン卜制御方法。

2 5. 印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ 備える複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処 理装置とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前 記プリン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能によ リ前記プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷するプリントシステムにおいて 用いられるコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記 録媒体であって、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 予め定めたプリン卜装置の集まりの範囲内から検出する機能 と、

( b ) 前記機能 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 前記予め定めたプリン卜装置の 集まりの範囲内の他のプリン卜装置のバッファに移動させる機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録した記録 媒体。

2 6 . 印刷機構と該印刷機構に対応したスプール用のバッファとをそれぞれ 備える複数のプリン卜装置と、 プリン卜ジョブを発生する少なくとも 1の情報処 理装置とを相互に接続し、 前記プリン卜ジョブを前記情報処理装置から任意の前 記プリン卜装置の前記バッファに送出し、 前記プリン卜装置のスプール機能によ リ前記プリン卜ジョブを前記印刷機構から印刷する装置群を、 複数組備えたプリ ントシステムにおいて用いられるコンピュータプログラムを記録したコンビュ 一夕読み取り可能な記録媒体であつて、

( a ) 前記バッファに格納されるプリン卜ジョブを他のプリン卜装置に代替すベ きプリン卜装置を、 一組の前記装置群の範囲内から検出する機能と、

( b ) 前記機能 （a ) により検出されたプリン卜装置に設けられた前記バッファ に格納される少なくとも 1のプリン卜ジョブを、 当該プリン卜装置を備える装置 群を少なくとも含む 2以上の組数の前記装置群の範囲内の他のプリン卜装置の バッファに移動させる機能と

を、 コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録した記録 媒体。

27. 請求項 25または 26に記載の記録媒体であって、

前記コンピュータプログラムは、 さらに、

(c) 前記プリン卜装置においてプリン卜ジョブを受信する機能と、

(d) 該機能 （c) により受信されるプリン卜ジョブが、 前記機能 （b) を経て 送られてきたものか否かを識別する機能と、

(e) 該機能 （d) 段による識別結果に基づいて、 実行される処理を切り替える 機能と

をコンピュータに実現させる構成である記録媒体。