WO2003065957A1 - Article de vetement jetable de type caleçon - Google Patents

Description

明 細 書 パンヅ型の使い捨て着用物品 技術分野

本発明は、 排泄物を吸収、 保持するパンツ型の使い捨て着用 物品に関する。 背景技術

互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、 それら胴周 り域の間に位置する股下域とを備え、 透液性表面シー トおよび 不透液性裏面シー ト と、 それらシートの間に介在して股下域か ら前後胴周り域へ向かつて延びる吸液性パネルとから構成され. 前後胴周り域の互いに重な り合う胴周 り側部が連結されて胴周 り開口とその下方に一対の左右脚周り開口とが形成されたパン ヅ型の使い捨て着用物品は公知である。

胴周り開口は、 パネルの前後端縁部の外側を胴周り方向へ延 びる胴周り端部に囲まれている。 脚周り開口は、 パネルの両側 縁部の外側を脚周り方向へ延びる脚周り側部に囲まれている。 脚周り側部は、 その自由縁が脚周り開口の頂部から底部に向か つて物品の幅方向内方へ弧を画き、 自由縁間の幅寸法が脚周 り 開口の底部で最小となっている。 物品は、. 股下域の幅寸法が前 後胴周り域の幅寸法よ り も小さ く、 前後胴周り域の連結を解除 した展開平面形状が実質的に砂時計型を呈する。 そのようなパ ンヅ型の着用物品としては、特開平 · 1 1— 1 0 4 1 7 7号公報、 特開平 1 1— 1 0 4 1 8 0号公報、 特開平 1 1— 1 5 5 9 0 4 号公報、 特開平 1 1— 1 6 9 4 0 3号公報に開示されている。 前記公知の着用物品では、 胴周り開口を広げてそれを胴周り 開口の上方から見ると、 胴周り開口と左右脚周り開口とが直線 的につながっておらず、 脚周り開口の底部の側に延びる脚周り 側部が胴周り開口の直下に位置することがわかる。 この物品で は、 それを着用するために着用者がその両脚を胴周り開口から 脚周り開口へ通すとき、 脚周り開口の底部に位置する脚周り側 部に脚の指や踵が引っ掛り易く、 物品の着用に手間取る場合が める。

また、 この物品では、 脚周り開口の底部における股下域の幅 寸法が着用者の股間部の幅寸法よ り も大きいので、 物品を着用 したときに、 股下域が着用者の股間部に納まらず、 股下域が嵩 張って着用中に違和感がある。 この物品では、 股下域が着用者 の股間部によって締め付けられたとき、 脚周り側部が不規則に 折れ曲がったり、 パネルに不規則な多数の皺が生じるので、 股 下域における排泄物吸収機能が低下し易く、 股下域から排泄物 が漏れてしまう場合がある。

なお、 着用者の股間部の幅寸法は、 概ね 3〜 8 c mの範囲に ある。 また、 市販されているパンツ型の使い捨て着用物品の多 くは、 股下域におけるパネルの最小幅寸法が概ね 1 0〜 2 0 c mの範囲にあ り、 股下域における脚周 り フラップの自由縁間の 最小幅寸法が概ね 1 5〜 3 0 c mの範囲にある。 ゆえに、 市販 の物品では、 脚周り開口の底部における股下域の幅寸法が着用 者の股間部の幅寸法よ り も大きい。

本発明の課題は、 着用に手間取ることがなく、 股下域を着用 者の股間部に納めることができ、 着用中の違和感がないパンヅ 型の使い捨て着用物品を提供することにある。 発明の開示

前記課題を解決するための本発明の前提は、 互いに対向する 前胴周り域および後胴周り域と、 それら胴周り域の間に位置す る股下域とを備え、 透液性シー トおよび不透液性シー ト と、 そ れらシ一トの間に位置して前記股下域から前記前後胴周り域へ 向かって延びる吸液性パネルとから構成され、 胴周り方向へ延 びる胴周り端部に囲まれた胴周り開口と、 脚周り方向へ延びる 脚周り側部に囲まれた一対の左右脚周り開口とを有するパンツ 型の使い捨て着用物品である。

前記前提における本発明の特徴としては、 前記物品が、 前記 股下域の左半分に形成されて前記左脚周り開口の頂部の側に位 置する前記脚周り側部の自由縁から前記股下域の幅方向中央部 へ向かって凸となる第 1折曲案内部と、 前記股下域の右半分に 形成されて前記右脚周り開口の頂部の側に位置する前記脚周り 側部の自由縁から前記股下域の幅方向中央部へ向かって凸とな る第 2折曲案内部と、 前記脚周り方向へ離間対向して前記第 1 および第 2折曲案内部の間を幅方向へ横切る一対の第 3折曲案 内部とを有し、 前記股下域には、 前記第 1折曲案内部と前記脚 周り側部の自由縁との間に延びる第 1領域と、 前記第 2折曲案 内部と前記脚周り側部の自由縁との間に延びる第 2領域と、 前 記第 1および第 2折曲案内部と前記第 3折曲案内部との間に延 びる第 3領域とが形成され、前記第 1領域と前記第 2領域とが、 前記第 1折曲案内部と前記第 2折曲案内部とを介して折曲され て前記左右脚周り開口の内側へ向かって折り込まれ、 前記第 3 領域が、 前記第 3折曲案内部を介して折曲されて前記胴周り開 口に向かって前記物品の内側へ折り込まれていることにある。 本発明の実施の態様の一例としては、 前記第 3折曲案内部が 前記股下域の幅方向中央部に形成されている。

本発明の実施の態様の他の一例として、 前記股下域の幅方向 中央部には、 前記パネルの剛性が前記幅方向中央部を除く該パ ネルの残余域のそれよ り も低い低剛性域が形成されている。 本発明の実施の態様の他の一例として、 前記股下域の幅方向 中央部には、 前記パネルが存在しない非存在域が形成されてい る。

本発明の実施の態様の他の一例としては、 前記脚周り側部の 自由縁が前記脚周り開口の頂部から底部に向かって物品の幅方 向内方へ実質的に弧を画き、 前記脚周り側部の自由縁間の幅寸 法が前記脚周り開口の底部で最小となっている。

本発明の実施の態様の他の一例として、 前記第 1および第 2 領域が折り込まれた物品では、 前記脚周り開口の底部における 前記脚周り側部の自由縁どう しの最小離間寸法が 3 〜 9 c mの 範囲にある。

本発明の実施の態様の他の一例として、 前記第 3折曲案内部 と前記前胴周り域に位置する前記パネルの前端縁部との間には. 前記パネルの両側縁部の内側を脚周り方向へ延びる一対の第 4 折曲案内部が形成され、 前記第 4折曲案内部は、 前記パネルの 剛性が該第 4折曲案内部を除く該パネルの残余域のそれよ り も 低い低剛性域と、 前記パネルが存在しない非存在域とのいずれ か一方から形成されている。

本発明の実施の態様の他の一例として、 前記第 3折曲案内部 と前記後胴周り域に位置する前記パネルの後端縁部との間には - 前記パネルの両側縁部の内側を脚周り方向へ延びる一対の第 5 折曲案内部が形成され、 前記第 5折曲案内部は、 前記パネルの 剛性が該第 5折曲案内部を除く該パネルの残余域のそれよ り も 低い低剛性域と、 前記パネルが存在しない非存在域とのいずれ か一方から形成されている。 図面の簡単な説明

図 1 は、 使い捨て着用物品の斜視図。

図 2は、 第 1〜第 3領域を折り込む以前の状態で示す物品の 斜視図。

図 3は、 前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図 2の物 品の部分破断展開平面図。

図 4は、 股下域の側から示す物品の斜視図。

図 5は、 左脚周り開口の側から示す物品の斜視側面図。

図 6は、 図 1の A— A線矢視断面図。

図 7は、 胴周り開口を広げて図 1の物品を胴周り開口の上方 から見たときの図。 '

図 8は、 他の実施の形態を示す着用物品の斜視図。

図 9は、 第 1〜第 3領域を折り込む以前の状態で示す物品の 斜視図。

図 1 0は、 前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図 9の 物品の部分破断展開平面図。

図 1 1は、 股下域の側から示す物品の斜視図。

図 1 2は、 左脚周り開口の側から示す物品の斜視側面図。 図 1 3は、 図 8の B— B線矢視断面図。

図 1 4は、 胴周り開口を広げて図 8の物品を胴周り開口の上 方から見たときの図。 発明を実施するための最良の形態

添付の図面を参照し、 本発明に係るパンツ型の使い捨て着用 物品の詳細を説明する と、 以下のとおりである。

図 1 , 2は、 使い捨て着用物品 1 Aの斜視図と、 第 1〜第 3 領域 2 5 , 2 6 , 2 7 を折り込む以前の状態で示す物品 1 Aの 斜視図とであり、 図 3は、 前後胴周り域 8 , 1 0の連結を解除 した状態で示す図 2の物品 1 Aの部分破断展開平面図である。 図 1 , 2では、 胴周り方向を矢印 X I、 幅方向を矢印 X 2で示 し、 縦方向を矢印 Y、 脚周り方向を矢印 Ζで示す。 図 2 , 3で は、 第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0を実線で示し、 第 3 折曲案内部 2 1 を一点鎖線で示す。 なお、 表裏面シート 2， 3 や外装シー ト 4の内面とは、 パネル 5 に対向する面をいい、 そ れらシート 2， 3， 4の外面とは、 パネル 5 に非対向の面をい ラ。

物品 1 Aは、 肌当接側に位置する透液性表面シー ト 2 (透液 性シ一ト） と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート 3 (不 透液性シー ト） と、 裏面シート 3の外側に位置してその面積が 表裏面シー ト 2， 3のそれよ り も大きい不透液性外装シート 4 (不透液性シー ト） と、 表裏面シート 2 , 3の間に介在してそ れらシート 2 , 3のう ちの少なく とも一方の内面に固着された 吸液性パネル 5 とから構成されている。 物品 1 Αでは、 表裏面 シー ト 2 , 3 とパネル 5 とが矩形の液吸収性バッ ト構造体 6 を 形成し、 外装シ一ト 4がパンヅ構造体 Ίを形成している。

物品 1 Aは、 互いに対向する前胴周 り域 8および後胴周り域 1 0 と、 それら胴周り域 8， 1 0の間に位置する股下域 9 とを 有する。 物品 1 Aは、 パネル 5の前後端縁部 5 a , 5 bの外側 に位置して前後胴周り域 8， 1 0を胴周り方向へ延びる胴周り 端部 1 1 と、 パネル 5の両側縁部 5 cの外側に位置して前後胴 周り域 8 , 1 0 を縦方向へ延びる胴周り側部 1 2 と、 パネル 5 の両側縁部 5 cの外側に位置して股下域 9を脚周り方向へ延び る脚周り側部 1 3 とを有する。

物品 1 Aでは、 胴周り側部 1 3が合掌状に重なり合い、 胴周 り側部 1 3が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線 1 4を介し て固着されている。 物品 1 Aには、 胴周り端部 1 1 に囲まれた 胴周り開口 1 5 と、 胴周り開口 1 5の下方に位置して脚周り側 部 1 3 に囲まれた一対の左右脚周り開口 1 6 , 1 7 とが形成さ れている。

物品 1 Aでは、 前後胴周り域 8， 1 0 と股下域 9の幅方向中 央部 9 aとにおいて裏面シート 3の外面と外装シー ト 4の内面 とが接着剤 1 8を介して固着されている。 脚周り側部 1 3は、 その自由縁 1 3 aが脚周り開口 1 6 , 1 7の頂部 1 6 a , 1 7 aから底部 1 6 b， 1 7 bに向かって物品 1 Aの幅方向内方へ 実質的に弧を画いており、 自由縁 1 3 a間の幅寸法が脚周り開 口 1 6， 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bで最小となっている。 物品 1 Aは、 図 3 に示すように、 股下域 9の幅寸法が前後胴周り域 8 , 1 0の幅寸法よ り も小さ く、 その平面形状が砂時計型を呈 する。

外装シー ト 4は、実質的に非伸縮性の疎水性繊維不織布 4 a , 4 bを重ね合わせた複合不織布から形成されている。 パネル 5 は、股下域 9から前後胴周り域 8， 1 0へ向かって延びている。 パネル 5は、 フラ ッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合 物、 または、 フラ ッ フパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑 性合成樹脂繊維との混合物であ り、所与厚みに圧縮されている。 ゆえに、 パネル 5は、 表裏面シー ト 2， 3や外装シート 4よ り もその剛性が高い。

股下域 9 には、 幅方向へ離間対向して脚周り方向へ延びる第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0 と、 脚周り方向へ離間対向 して幅方向へ延びる一対の第 3折曲案内部 2 1 とが形成されて いる。 股下域 9の幅方向中央部 9 aには、 パネル 5が存在しな い非存在域 2 2が形成されている。 パネル 5の両側縁部 5 cの 内側には、 脚周り方向へ延びる一対の第 4折曲案内部 2 3が形 成されている。

第 1折曲案内部 1 9 は、 股下域 9の左半分に形成され、 左脚 周り開口 1 6の頂部 1 6 aの側に位置する脚周り側部 1 3の自 由縁 1 3 aから,股下域 9の幅方向中央部 9 aに向かって幅方向 内方へ凸となるように、 実質的に弧を画いている。 第 1折曲案 内部 1 9は、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aと幅方向中央部 9 aとの間に延びる両側部分 1 9 aと、 幅方向中央部 9 aに位置 してそれら両側部分 1 9 aの間に延びる中央部分 1 9 b とから 形成されている。 両側部分 1 9 aは、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aから幅方向中央部 9 aへ向かうにつれて、 股下域 9 を左 右に二分する中心線 Lへ次第に近づく ように延びている。 中央 部分 1 9 bは、 中心線 Lと略並行して延びている。

第 2折曲案内部 2 0は、 股下域 9の右半分に形成され、 右脚 周り開口 1 7の頂部 1 7 aの側に位置する脚周り側部 1 3の自 由縁 1 3 aから股下域 9の幅方向中央部 9 aに向かって幅方向 内方へ凸となるように、 実質的に弧を画いている。 第 2折曲案 内部 2 0は、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aと幅方向中央部 9 aとの間に延びる両側部分 2 0 aと、 幅方向中央部 9 aに位置 してそれら両側部分 2 0 aの間に延びる中央部分 2 0 b とから 形成されている。 両側部分 2 0 aは、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aから幅方向中央部 9 aに向かうにつれて、 中心線 Lへ次 第に近づく ように延びている。 中央部分 2 O bは、 中心線 と 略並行して延びている。 第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0 の中央部分 1 9 b , 2 O bは、 中心線 Lを挟んで幅方向へ所与 寸法離間している。

第 3折曲案内部 2 1 は、 股下域 9の幅方向中央部 9 aに形成 され、 第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0の間を幅方向へ横 切っている。 第 3折曲案内部 2 1は、 パネル 5の非存在域 2 2 に形成されている。 第 3折曲案内部 2 1は、 股下域 9の幅方向 中央部 9 aではなく、 股下域 9 における前後胴周り域 8 , 1 0 の側に偏倚した位置に形成されていてもよい。

第 4折曲案内部 2 3は、 股下域 9 に形成されており、 第 3折 曲案内部 2 1 と前胴周り域 8 に位置するパネル 5の前端縁部 5 aとの間を脚周り方向へ延びている。 第 4折曲案内部 2 3は、 第 3折曲案内部 2 1からパネル 5の前端縁部 5 aへ向かうにつ れて中心線 Lから次第に離間するように延びている。 第 4折曲 案内部 2 3は、 パネル 5が存在しない非存在域 2 4から形成さ れている。 第 4折曲案内部 2 3は、 股下域 9のみならず、 股下 域 9 と前胴周り域 8 とに形成されていてもよ く、 前胴周 り域 8 にのみ形成されていてもよい。

股下域 9 には、 第 1折曲案内部 1 9 と脚周り側部 1 3の自由 縁 1 3 aとの間に延びる第 1領域 2 5 と、 第 2折曲案内部 2 0 と脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 a.との間に延びる第 2領域 2 6 と、 第 1および第 2折曲案内部 1 9， 2 0の中央部分 1 9 b， 2 O bと第 3折曲案内部 2 1 との間に延びる第 3領域 2 7 とが 形成されている。

第 1領域 2 5は、 第 1折曲案内部 1 9を介して折曲され、 左 脚周り開口 1 6の内側かつ物品 1 Aの幅方向内方へ向かって折 り込まれている。 第 2領域 2 6は、 第 2折曲案内部 2 0 を介し て折曲され、 右脚周り開口 1 7の内側かつ物品 1 Aの幅方向内 方へ向かって折り込まれている。 第 3領域 2 7は、 第 3折曲案 内部 2 1 を介して折曲され、 胴周り開口 1 5 に向かって物品 1 Aの内側へ折り込まれている。

物品 1 Aでは、 第 1〜第 3領域 2 5 , 2 6 , 2 7 を第 1〜第 3折曲案内部 1 9 , 2 0 , 2 1 を介して折曲すると、 第 1〜第 3領域 2 5 ， 2 6 , 2 7に点線で示す仮想折曲線 2 8 , 2 9 , 3 0が形成され、 第 1〜第 3領域 2 5 ， 2 6 , 2 7がそれら折 曲案内部 1 .9 ， 2 0 , 2 1 とともに仮想折曲線 2 8 ， 2 9 ， 3 0を介して折曲される。 第 1折曲案内部 1 9の中央部分 1 9 b と仮想折曲線 2 8 との間に延びる部位 2 5 aは、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aと第 1折曲案内部 1 9の両側部分 1 9 aと仮 想折曲線 2 8 との間に延びる部位 2 5 bに挟まれている。 第 2 折曲案内部 2 0の中央部分 2 O bと仮想折曲線 2 9 との間に延 びる部位 2 6 aは、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aと第 2折曲 案内部 2 0の両側部分 2 0 aと仮想折曲線 2 9 との間に延びる 部位 2 6 bに挟まれている。 '

Aッ ト構造体 6では、 パネル 5の前後端縁部 5 a , 5 bから 縦方向外方へ延びる表裏面シート 2 ， 3の両端部 2 a， 3 aが 互いに重なり合い、 両端部 2 a , 3 aにおいてそれらシート 2 , 3の内面どう しが固着され、 パネル 5の両側縁部 5 cから縦方 向外方へ延びる表裏面シー ト 2 ， 3の両側部 2 b , 3 bが互い に重なり合い、 両側部 2 b , 3 bにおいてそれらシート 2， 3 の内面どう しが固着されている。 バッ ト構造体 6では、 表面シ —ト 2の外面に脚周り方向へ延びる弾性部材 3 1が伸長状態で 取り付けられている。 弾性部材 3 1は、 表面シー ト 2に被覆さ れた状態でシート 2 に固着されている。 表裏面シート 2 , 3の 両側部 2 b， 3 bは、 前後胴周り域 8 , 1 0において物品 1 A の幅方向内方へ向かって折曲されている。 前後胴周り域 8， 1 0に位置するそれらシート 2 , 3の両側部 2 b , 3 bは、 物品 1 Aの幅方向内方へ倒伏した状態にあ り、 互いに当接する表面 シート 2の外面どう しが固着されている。

バッ ト構造体 6では、 図示はしていないが、 パネル 5 の両側 縁部 5 cの外側に表裏面シー ト 2， 3 とは別体の防漏シー ト が取り付けられていても よい。 この場合、 防漏シー トは、 パ ネル 5 の両側縁部 5 c の外側に固着された固定縁部と、 パネ ル 5の上方へ起立性向を有する 自由縁部と、 物品 1 Aの幅方 向内方へ倒伏した状態でパネル 5 の前後端縁部 5 a， 5 b近 傍に固着された固定両端部とを有し、 自由縁部に脚周り方向 へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられる。 防漏シー ト としては、 疎水性繊維不織布、 疎水性繊維不織布と不透液性 プラスチッ クフ ィルムとを重ね合わせた複合シー トのいずれ かを使用するこ とができる。

脚周り側部 1 3は、 表裏面シ一ト 2， 3の両側部 2 b , 3 b とパネル 5の両側縁部 5 cから幅方向外方へ延びる外装シー ト 4 とから形成されている。 脚周り側部 1 3には、 脚周り方向へ 延びる脚周り用弾性部材 3 2が伸長状態で取り付けられている 脚周り用弾性部材 3 2は、 不織布 4 a , 4 bの間に介在し、 そ れら不織布 4 a， 4 bに固着されている。 胴周り端部 1 1 と胴 周り側部 1 2 とは、 パネル 5 の前後端縁部 5 a , 5 bと両端縁 部 5 c とから縦方向外方へ延びる外装シ一 ト 4から形成されて いる。 胴周り端部 1 1 には、 胴周り方向へ延びる帯状の胴周り 用弾性部材 3 3が伸長状態で取り付けられている。 胴周り用弾 性部材 3 3は、 不織布 4 a , 4 bの間に介在し、 それら不織布 4 a, 4 bに固着されている。

図 3の平面図から図 1の物品 1 Aを作るには、 前後胴周り域 8， 1 0が互いに対向するように、 ノ ッ ト構造体 6を内側にし て物品 1 Aを股下域 9において折曲し、 脚周り側部 1 2を固着 して前後胴周り域 8 , 1 0を連結する。 次に、 第 1および第 2 領域 2 5， 2 6を第 1および第 2折曲案内部 1 9， 2 0を介し て折曲し、 図 2に矢印 W 1で示すように、 それら領域 2 5， 2 6を左右脚周り開口 1 6 , 1 7の内側へ向かって折り込むとと もに、 第 3領域 2 7を第 3折曲案内部 2 1を介して折曲し、 図 2に矢印 W 2で示すように、 第 3領域 2 7を胴周り開口 1 5へ 向かって物品 1 Aの内側へ折り込めばよい。

図 4， 5は、 股下域 9の側から示す物品 1 Aの斜視図と、 左 脚周り開口 1 6の側から示す物品 1 Aの斜視側面図とであ り、 図 6 , 7は、 図 1の A— A線矢視断面図と、 胴周り開口 1 5を 広げて図 1の物品 1 Aを胴周り開口 1 5の上方から見たときの 図とである。

脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bでは、 第 1およ び第 2領域 2 5 , 2 6 と第 3領域 2 7 とを折り込む以前の状態 を示す図 2 と比較し、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aどう しが 物品 1 Aの幅方向内方へ向かって接近し、 脚周り側部 1 3の自 由縁 1 3 aどう しの離間寸法が縮小している。

物品 1 Aでは、 第 1および第 2領域 2 5， 2 6を折り込むこ とによって、 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bにお ける股下域 9の幅寸法 M 2が脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aど う しの最小離間寸法 M 1 と略同一となり、 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおける股下域 9の幅寸法 M 2を着用 者の股間部の幅寸法 （概ね 3〜 8 c mの範囲） と略同一または 着用者の股間部の幅寸法よ り も小さ く することができる。

物品 1 Aでは、 それを着用したときに、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおける股下域 9が着用者の股間部に 納まるので、 着用した物品 1 Aに対する違和感がない。 物品 1 Aでは、 その股下域 9が着用者の股間部によって締め付けられ たとしても、 脚周り側部 1 3が不規則に折れ曲がった り、 パネ ル 5に不規則な多数の皺が生じることはないので、 股下域 9に おける排泄物吸収機能が低下することはなく、 股下域 9から排 泄物が漏れてしまうことはない。

第 1および第 2領域 2 5 , 1 6が折り込まれた物品 1 Aでは、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおける脚周り側 部 1 3の自由縁 1 3 aどう しの最小離間寸法 M 1が 3〜 9 c m の範囲にある。 最小離間寸法 M 1が 3 c m未満では、 脚周り開 口 1 6， 1 7の底部 1 613， 1 7 bにおける股下域 9に排泄物 を収容することが難しく、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aの外 側に排泄物が排泄されてしまう場合がある。 また、 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bにおける股下域 9の幅寸法 M 2が着用者の股間部の幅寸法よ り も小さ く なり過ぎてしまい、 股下域 9が着用者の股間部でずれ動いてしまう場合がある。 最 小離間寸法 M 1が 9 c mを超過すると、 股下域 9が着用者の股 間部に納まらず、 股下域 9が嵩張って物品 1 Aの着用中に違和 感がある。

物品 1 Aでは、 第 1および第 2折曲案内部 1 9， 2 0の中央 部分 1 9 b , 2 O bの幅方向の離間寸法 M 3が 3〜 9 c mの範 囲にあることが好ましい。 離間寸法 M 3が 3 c m未満では、 第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0を介して第 1および第 2領 域 2 5 , 2 6を折り込んだときに、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底 部 1 6 b , 1 7 bにおける脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aどう しの最小離間寸法 M 1が 3 c m未満になってしまう。 離間寸法 M 3が 9 c mを超過すると、 第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0を介して第 1および第 2領域 2 5， 2 6を折り込んだと し ても、 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおける脚 周り側部 1 3の自由縁 1 3 aどう しの最小離間寸法 M 1が 9 c mを越えてしまう。

物品 1 Aでは、 第 3折曲案内部 2 1の脚周り方向への離間寸 法 M 4が 3〜 1 2 c mの範囲にあることが好ましい。 離間寸法 M 4が 3 c m未満の場合は、 第 3折曲案内部 2 1を介して第 3 領域 2 7を折り込むことが難しい。 離間寸法 M 4が 1 2 c mを 超過すると、 第 3折曲案内部 2 1を介して第 3領域 2 7を折り 込んだときに、 第 1および第 2折曲案内部 1 9， 2 0の中央部 分 1 9 b，2 O bの離間寸法 M 3が 9 c mを超えてしまうので、 第 1および第 2折曲案内部 2 5 , 2 6を介して第 1および第 2 領域 1 9， 2 0を折り込んだとしても、 股下域 9が着用者の股 間部に納まらず、 股下域 9が嵩張って物品 1 Aの着用中に違和 感がある。

物品 1 Aでは、 図 6に示すように、 第 1および第 2領域 2 5， 2 6が左右脚周り開口 1 6， 1 7の内側に折り込まれることで、 第 1および第 2領域 2 5 , 2 6 とそれら領域 2 5， 2 6に位置 するパネル 5とが胴周 り開口 1 5へ向かって起立する。 物品 1 Aでは、 起立したそれら領域 2 5 , 2 6 とパネル 5とが排泄物 に対する障壁を形成するとともに、 第 1および第 2領域 2 5 , 2 6に位置するパネル 5が排泄物を吸収するので、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおける股下域 9からの排泄 物の漏れを防ぐことができる。 物品 1 Aでは、 第 3領域 2 7が胴周り開口 1 5へ向かって折 り込まれることで、 第 3領域 2 7が脚周り開口 1 6， 1 7の底 部 1 6 b , 1 7 bから胴周り開口 1 5へ向かって凸とな り、 第 3領域 2 7が排泄物に対する障壁を形成する。 物品 1 Aでは、 第 3領域 2 7が障壁となり、 前胴周り域 8に排泄された排泄物 の後胴周り域 1 0への流動や後胴周り域 1 0に排泄された排泄 物の前胴周り域 8への流動を防ぐことができる。 第 3領域 2 7 が折り込まれた物品 1 Aでは、 胴周り端部 1 1から股下域 9ま での縦寸法を小さ くすることができ、 物品 1 Aをコンパク トに することができる。

物品 1 Aでは、 股下域 9の幅方向中央部 9 aにパネル 5が存 在しない非存在域 2 2が形成されているので、 第 3領域 2 7を 折り込み易く、 第 3領域 2 7を折り込んだとしても、 股下域 9 の幅方向中央部 9 aが嵩張ることはない。 股下域 9の幅方向中 央部 9 aでは、 パネル 5よ り も低剛性の表裏面シー ト 2 , 3が 着用者の股間部に当接するので、 胴周 り開口 1 5へ向かって凸 となる第 3領域 2 7が股間部に当接したときの不快感を低減す ることができる。

物品 1 Aでは、 図 7に示すように、 それを胴周り開口 1 5の 上方から見ると、 胴周り開口 1 5 と脚周り開口 1 6 , 1 7の底 部 1 6 b， 1 7 bとが略直線的につながつており、 脚周 り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bが胴周り開口 1 5の直下に位 置する。 物品 1 Aでは、 それを着用するために着用者がその両 脚を胴周り開口 1 5から脚周り開口 1 6， 1 7へ通すとき、 脚 周り開口 1.6， 1 7の底部 1 613， 1 7 bに位置する脚周り側 部 1 3に着用者の脚の指や踵が引っ掛ることはなく、 物品 1 A の着用に手間取ることはない。 物品 1 Aの着用時では、 股下域 9に位置するパネル 5の両側 縁部 5 cが第 4折曲案内部 2 3を介して折れ曲がるので、 パネ ル 5の両側縁部 5 cを着用者の鼠径部に密着させることができ. パネル 5の両側縁部 5 c と着用者の鼠径部との間に隙間が生じ ることを防く、ことができる。

図 8 , 9は、 他の実施の形態を示す着用物品 1 Bの斜視図と、 第 1〜第 3領域 2 5 , 2 6 , 2 7を折り込む以前の状態で示す 物品 1 Bの斜視図とであ り、 図 1 0は、 前後胴周り域 8， 1 0 の連結を解除した状態で示す図 9の物品 1 Bの部分破断展開平 面図とである。 図 8， 9では、 胴周り方向を矢印 X I、 幅方向 を矢印 X 2で示し、 縦方向を矢印 Y、 脚周り方向を矢印 Ζで示 す。 図 9 , 1 0では、 第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0を 実線で示し、 第 3折曲案内部 2 1を一点鎖線で示す。

物品 1 Bは、 肌当接側に位置する透液性表面シー ト 2 (透液 性シート） と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート 3 (不 透液性シー ト） と、 裏面シー ト 3の外側に位置する不透液性外 装シー ト 4 (不透液性シー ト） と、 表裏面シート 2 , 3の間に 介在する吸液性パネル 5 とから構成され、 股下域 9に第 1〜第 4折曲案内部 1 9， 2 0 , 2 1， 2 3が形成されている点にお いて図 1の物品 1 Αと同一である。 物品 1 Bでは、 表裏面シ一 ト 2， 3 とパネル 5 とが液吸収性バッ ト構造体 6を形成し、 外 装シー ト 4がパンヅ構造体 7を形成している。 この物品 1 Bが 図 1のそれと異なる点は、 以下のとお りである。

物品 1 Bでは、 パネル 5の両側縁部 5 cの内側に脚周り方向 へ延びる一対の第 5折曲案内部 3 4が形成されている。 第 5折 曲案内部 3 4は、 股下域 9に形成されており、 第 3折曲案内部 2 1 と後胴周り域 1 0に位置するパネル 5の後端縁部 5 bとの 間を脚周 り方向へ延びている。 第 5折曲案内部 3 4は、 第 3折 曲案内部 2 1からパネル 5の後端縁部 5 bへ向かうにつれて、 中心線 Lから次第に離間するように延びている。 第 5折曲案内 部 3 4は、 股下域 9のみならず、 股下域 9 と後胴周り域 1 0 と に形成されていてもよ く、 後胴周り域 1 0にのみ形成されてい てもよい。

第 4折曲案内部 2 3 と第 5折曲案内部 3 4 とは、 パネル 5の 剛性がそれら折曲案内部 2 3 , 3 4を除くパネル 5の残余域の それよ り も低い低剛性域 3 5から形成されている。 股下域 9の 幅方向中央部 9 aには、 そこに位置するパネル 5の剛性が幅方 向中央部 9 aを除くパネル 5の残余域のそれよ り も低い低剛性 域 3 6が形成されている。

それら低剛性域 3 5 , 3 6では、 パネル 5 を形成するフ ラ ヅ フパルプと熱可塑性合成樹脂繊維とのうちの少なく とも一方の 単位体積あた りの坪量がそれら低剛性域 3 5， 3 6 を除くパネ ル 5の残余域の単位体積あた りのそれよ り も低く、 低剛性域 3 5， 3 6 におけるパネル 5の厚み寸法がパネル 5の残余域のそ れよ り も小さい。

第 1領域 2 5は、 第 1折曲案内部 1 9 を介して折曲され、 左 脚周り開口 1 6の内側かつ物品 1 Bの幅方向内方へ向かって折 り込まれている。 第 2領域 2 6は、 第 2折曲案内部 2 0を介し て折曲され、 右脚周り開口 1 7の内側かつ物品 1 Bの幅方向内 方へ向かって折り込まれている。 第 3領域 2 7は、 第 3折曲案 内部 2 1 を介して折曲され、 胴周り開口 1 5へ向かって物品 1 Bの内側へ折り込まれている。

物品 1 Bでは、 第 1〜第 3領域 2 5 , 2 6 , 2 7 を第 1〜第 3折曲案内部 1 9 , 2 0 , 2 1 を介して折曲すると、 第 1〜第 3領域 2 5， 2 6 , 2 7に点線で示す仮想折曲線 2 8 , 2 9 , 3 0が形成され、 第 1〜第 3領域 2 5 , 2 6 , 2 7がそれら折 曲案内部 1 9， 2 0 , 2 1 とともに仮想折曲線 2 8， 2 9 , 3 0を介して折曲される。 第 1および第 2折曲案内部 1 9， 2 0 の中央部分 1 9 b， 2 0 bと仮想折曲線 2 8， 2 9 との間に延 びる部位 2 7 bは、 第 3折曲案内部 2 1 と仮想折曲線 2 8 , 2 9 との間に延びる部位 2 7 aに挟まれている。

図 1 0の平面図から図 8の物品 1 Bを作るには、 前後胴周り 域 8 , 1 0が互いに対向するように、 ノ ッ ト構造体 6を内側に して物品 1 Bを股下域 9において折曲し、 胴周り側部 1 2を固 着して前後胴周り域 8， 1 0を連結する。 次に、 第 1および第 2領域 2 5 , 2 6を第 1および第 2折曲案内部 1 9 , 2 0を介 して折曲し、 図 9に矢印 W 1で示すように、 それら領域 2 5， 2 6を左右脚周り開口 1 6 , 1 7の内側へ向かって折り込むと ともに、 第 3領域 2 7を第 3折曲案内部 2 1を介して折曲し、 図 9に矢印 W 2で示すように、 第 3領域 2 7を胴周り開口 1 5 へ向かって物品 1 Bの内側へ折り込めばよい。

図 1 1， 1 2は、股下域 9の側から示す物品 1 Bの斜視図と、 左脚周り開口 1 6の側から示す物品 1 Bの斜視側面図とであり 図 1 3 , 1 4は、 図 8の B— B線矢視断面図と、 胴周り開口 1 5を広げて図 8の物品 1 Bを胴周り開口 1 5の上方から見たと きの図とである。

脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bでは、 第 1およ び第 2領域 2 5， 2 6 と第 3領域 2 7 とを折り込む以前の状態 を示す図 9 と比較し、 脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aどう しが 物品 1 Bの幅方向内方へ向かって接近し、 脚周り側部 1 3の自 由縁 1 3 aどう しの離間寸法が縮小している。 物品 1 Bでは、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b , 1 7 b における股下域 9の幅寸法 M 2が脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aどう しの最小離間寸法 M 1 と略同一となり、脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bにおける股下域 9の幅寸法 M 2 を着 用者の股間部の幅寸法と略同一または着用者の股間部の幅寸法 よ り も小さ くすることができる。 物品 1 Bでは、 それを着用し たときに、 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおけ る股下域 9が着用者の股間部に納まるので、 着用した物品 1 B に対する違和感がない。 物品 1 Bでは、 その股下域 9が着用者 の股間部によって締め付けられたとしても、 脚周り側部 1 3が 不規則に折れ曲がったり、 パネル 5 に不規則な多数の皺が生じ ることはないので、 股下域 9 における排泄物吸収機能が低下す ることはなく、股下域 9から排泄物が漏れてしまうことはない。 物品 1 Bでは、 図 1 3 に示すように、 胴周り閧ロ 1 5へ向か つて起立する第 1および第 2領域 2 5 , 2 6 とそれら領域 2 5 , 2 6 に位置するパネル 5 とが排泄物に対する障壁を形成すると ともに、 股下域 9の幅方向中央部 9 aと第 1および第 2領域 2 5 , 2 6 とに位置するパネル 5が排泄物を吸収するので、 脚周 り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bにおける股下域 9から の排泄物の漏れを防ぐことができる。 物品 1 Bでは、 股下域 9 の幅方向中央部 9 aにパネル 5の低剛性域 3 6が形成されてい るので、 幅方向中央部 9 aにパネル 5の非存在域 2 2が形成さ れた図 1の物品 1 Aと比較し、 股下域 9 に多量の排泄物を吸収 されることができる。

物品 1 Bでは、 第 3領域 2 7が脚周 り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b , 1 7 bから胴周り開口 1 5へ向かって凸となり、 第 3 領域 2 7が排泄物に対する障壁を形成するので、 前胴周り域 8 に排泄された排泄物の後胴周り域 1 0への流動や後胴周り域 1 0に排泄された排泄物の前胴周り域 8への流動を防く、ことがで きる。 物品 1 Bでは、 第 3領域 2 7が胴周り開口 1 5へ向かつ て折り込まれることで、 胴周り端部 1 1から股下域 9までの縦 寸法を小さ くすることができ、 物品 1 Bをコンパク トにするこ とができる。 股下域 9の幅方向中央部 9 aでは、 パネル 5の低 剛性域 3 6が着用者の股間部に当接するので、 胴周り開口 1 5 へ向かって凸となる第 3領域 2 7が股間部に当接したときの不 快感を低減することができる。

物品 1 Bでは、 図 1 4に示すように、 胴周り開口 1 5 と左右 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bとが直線的につな がっており、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bが胴 周り開口 1 5の直下に位置している。 物品 1 Bでは、 それを着 用するために着用者がその両脚を胴周り開口 1 5から脚周り開 口 1 6， 1 7へ通すとき、 脚周り開口 1 6 , 1 7の底部 1 6 b， 1 7 bの側に位置する脚周り側部 1 3に着用者の脚の指や踵が 引っ掛ることはなく、 物品 1 Bの着用に手間取ることはない。 物品 1 Bの着用時では、 股下域 9におけるパネル 5の両側縁 部 5 cが第 4および第 5折曲案内部 2 3， 3 4を介して折れ曲 がるので、 パネル 5の両側縁部 5 cを着用者の鼠径部に密着さ せることができ、 パネル 5の両側縁部 5 cと着用者の鼠径部と の間に隙間が生じるこ とを防ぐことができる。

物品 1 Bでは、 脚周り開口 1 6， 1 7の底部 1 6 b , 1 7 b における脚周り側部 1 3の自由縁 1 3 aどう しの最小離間寸法 M 1が 3〜 9 c mの範囲にある。 物品 1 Bでは、 第 1および第 2折曲案内部 1 9， 2 0の中央部分 1 9 b， 2 0 bの幅方向の 離間寸法 M 3が 3〜 9 c mの範囲にあることが好ましい。 物品 I Bでは、 第 3折曲案内部 2 1の脚周り方向への離間寸法 M 4 が 3〜 1 2 c mの範囲にあることが好ましい。

図 1の物品 1 Aでは、 股下域 9に第 5折曲案内部 3 4が形成 されていてもよく、 第 4折曲案内部 2 3がパネル 5の非存在域 2 2ではなく、 パネル 5の低剛性域 3 5から形成されていても よい。 図 8の物品 1 Bには、 第 4および第 5折曲案内部 2 3， 3 4のうちの少なく とも一方が形成されていればよく、 それら 折曲案内部 2 3， 3 4がパネル 5の非存在域 2 2から形成され ていてもよい。 また、 それら物品 1 A， I Bでは、 第 4および 第 5折曲案内部 2 3 , 3 4が形成されていなくてもよく、 股下 域 9の幅方向中央部 9 aにパネル 5の非存在域 2 2と低剛性域 3 6 とが形成されていなくてもよい。

それら物品 1 A, 1 Bでは、 第 1〜第 3領域 2 5 , 2 6 , 2 7の折り込み形態を維持するため、 それら領域 2 5， 2 6 , 2 7が折り込まれたときに、 第 1および第 2領域 2 5 , 2 6に位 置して互いに当接する外装シー ト 4の外面どう しを固着しても よ く、 第 3領域 2 7に位置して互いに当接する外装シー ト 4の 外面どう しを固着してもよい。

表面シート 2には、 親水性繊維不織布、 多数の閧孔を有する 疎水性繊維不織布、 微細な多数の開孔を有するプラスチックフ イルムのいずれかを使用することができる。裏面シー ト 3には、 疎水性繊維不織布、 通気不透液性プラスチックフィルム、 疎水 性繊維不織布どう しを重ね合わせた複合不織布、 疎水性繊維不 織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複 合シー トのいずれかを使用することができる。 外装シート 4に は、 疎水性繊維不織布、 通気不透液性プラスチックフ ィルム、 疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重 ね合わせた複合シー トのいずれかを使用することもできる。 裏 面シー ト 3や外装シー ト 4 には、 高い耐水性を有するメル ト ブ ローン法による繊維不織布の両面を、 高い強度を有しかつ柔軟 性に富んだスパンボン ド法による繊維不織布で挟んだ複合不織 布を使用することもできる。

不織布には、 スノ ンレース、 二一 ドルパンチ、 メル ト プロ一 ン、 サーマルボン ド、 スノ ンポン ド、 ケ ミ カルボン ド、 エアー スルー、 の各製法によ り製造されたものを使用するこ とができ る。 不織布の構成繊維には、 ポリオレ フイ ン系、 ポ リ エステル 系、 ポリ アミ ド系、 の各繊維、 ポ リ エチレ ン/ポ リ プロ ピレ ン やポリエチレン/ポリ エステルからなる芯鞘型複合繊維または 並列型複合繊維を使用するこ とができる。

外装シー ト 4 には、 伸縮性かつ疎水性の繊維不織布、 伸縮性 かつ不透液性のプラスチックフ ィルム、 伸縮性かつ疎水性の繊 維不織布を重ね合わせた複合不織布、 伸縮性かつ疎水性の繊維 不織布と伸縮性かつ不透液性のプラスチックフィルムとを重ね 合わせた複合シ一 卜のいずれかを使用することもできる。

伸縮性不織布には、 メル ト ブローンやスパンボン ドの各製法 によ り製造されたものを使用するこ とができる。 伸縮性不織布 の構成繊維には、 熱可塑性エラス トマ一樹脂を溶融、 紡糸した 伸縮性繊維を使用する こ とができる。 また、 外装シー ト 4 には、 熱可塑性エラス トマ一樹脂繊維からなる伸縮性繊維不織布の少 なく とも片面に、 ポリ プロ ピレン、 ポリエチレン、 ポリエステ ル、 のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、 紡糸した捲縮繊維 からなる繊維不織布を貼 り合わせた複合不織布を使用するこ と もできる。

パネル 5 は、 それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止する ため、 全体がティ ッシュペーパーに被覆、 接合されているこ と が好ましい。 ポリマ一粒子としては、 デンプン系、 セルロース 系、 合成ポリマー系のものを使用することができる。

表裏面シー ト 2， 3の固着や表裏面シート 2 , 3に対するパ ネル 5の固着、 表裏面シート 2 , 3や外装シー ト 4に対する弾 性部材 3 1 , 3 2， 3 3の固着には、 ホヅ トメル ト型接着剤、 または、 ヒー トシ一ルゃソニックシール等の熱による溶着手段 を利用することができる。 本発明にかかるパンツ型の使い捨て着用物品によれば、 第 1 および第 2領域が第 1および第 2折曲線を介して左右脚周り開 口の内側へ向かって折り込まれ、 第 3領域が第 3折曲案内部を 介して胴周り開口へ向かって折り込まれており、 脚周り側部の 自由側縁どう しが脚周 り開口の底部で物品の幅方向内方へ向か つて接近し、 脚周り側部を折り込む以前の状態よ り も、 脚周 り 開口の底部における脚周り側部の自由縁どう しの離間寸法が縮 小する。

この物品では、 胴周 り開口と脚周り開口の底部とが略直線的 につながり、 脚周り開口の底部が胴周り開口の直下に位置する ので、 物品を着用するために着用者がその両脚を胴周り開口か ら脚周り開口へ通すとき、 脚周り開口の底部に位置する脚周 り 側部に着用者の脚の指や踵が引っ掛ることはなく、 物品の着用 に手間取ることはない。 この物品では、 第 3領域が胴周り開口 に向かって物品の内側へ折り込まれているので、 胴周り端部か ら股下域までの縦寸法を小さく することができ、 物品をコンパ ク 卜にすることができる。

この物品では、 脚周 り開口の底部における股下域の幅寸法を 着用者の股間部の幅寸法と同一または着用者の股間部の幅寸法 よ り も小さ く することができ、 物品を着用したときに股下域が 着用者の股間部に納まるので、 着用した物品に対する違和感が ない。 この物品では、 股下域が着用者の股間部によって締め付 けられたとしても、 脚周り側部が不規則に折れ曲がったり、 パ ネルに不規則な多数の皺が生じることはないので、 股下域にお ける排泄物吸収機能が低下することはなく、 股下域から排泄物 が漏れてしまう ことはない。

この物品では、 脚周り開口の底部でパネルの上方へ起立する 第 1および第 2領域が排泄物に対する障壁を形成し、 脚周り開 口の底部における股下域からの排泄物の漏れを防ぐことができ る。 この物品では、 胴周り開口へ向かって凸となる第 3領域が 障壁となるので、 前胴周り域に排泄された排泄物の後胴周り域 への流動や後胴周り域に排泄された排泄物の前胴周り域への流 動を防く、ことができる。

股下域の幅方向中央部にパネルの低剛性域とパネルの非存在 域とのいずれか一方が形成された物品では、 股下域の幅方向中 央部の剛性がそこを除く残余域のそれよ り も小さ くなるので、 胴周り開口へ向かって凸となる第 3領域が股間部に当接したと きの不快感を低減することができる。

パネルの両側縁部の内側を胴周り方向へ延びる第 4および第 5折曲案内部が形成された物品では、 その着用時に、 第 4およ び第 5折曲案内部を介してパネルの両側縁部が折れ曲るので、 パネルの両側縁部を着用者の鼠径部に密着させることができ、 パネルの両側縁部と着用者の鼠径部との間に隙間が生じるこ と を防ぐことができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、 それら胴 周り域の間に位置する股下域とを備え、 透液性シートおよび不 透液性シー ト と、 それらシー トの間に位置して前記股下域から 前記前後胴周り域へ向かって延びる吸液性パネルとから構成さ れ、 胴周り方向へ延びる胴周り端部に囲まれた胴周り開口と、 脚周り方向へ延びる脚周り側部に囲まれた一対の左右脚周り開 口とを有するパンツ型の使い捨て着用物品において、

前記物品が、 前記股下域の左半分に形成されて前記左脚周り 開口の頂部の側に位置する前記脚周り側部の自由縁から前記股 下域の幅方向中央部へ向かって凸となる第 1折曲案内部と、 前 記股下域の右半分に形成されて前記右脚周り開口の頂部の側に 位置する前記脚周り側部の自由縁から前記股下域の幅方向中央 部へ向かって凸となる第 2折曲案内部と、 前記脚周り方向へ離 間対向して前記第 1および第 2折曲案内部の間を幅方向へ横切 る一対の第 3折曲案内部とを有し、

前記股下域には、 前記第 1折曲案内部と前記脚周り側部の自 由縁との間に延びる第 1領域と、 前記第 2折曲案内部と前記脚 周り側部の自由縁との間に延びる第 2領域と、 前記第 1および 第 2折曲案内部と前記第 3折曲案内部との間に延びる第 3領域 とが形成され、

前記第 1領域と前記第 2領域とが、 前記第 1折曲案内部と前 記第 2折曲案内部とを介して折曲されて前記左右脚周り開口の 内側へ向かって折り込まれ、 前記第 3領域が、 前記第 3折曲案 内部を介して折曲されて前記胴周り開口に向かって前記物品の 内側へ折り込まれていることを特徴とする前記着用物品。 Z6

2 . 前記第 3折曲案内部が、 前記股下域の幅方向中央部に形成 されている請求項 1記載の着用物品。

3 . 前記股下域の幅方向中央部には、 前記パネルの剛性が前記 幅方向中央部を除く該パネルの残余域のそれよ り も低い低剛性 域が形成されている請求項 1 または請求項 2 に記載の着用物品

4 . 前記股下域の幅方向中央部には、 前記パネルが存在しない 非存在域が形成されている請求項 1 または請求項 2 に記載の着 用物品。

5 . 前記脚周り側部の自由縁が、 前記脚周り開口の頂部から底 部に向かって物品の幅方向内方へ実質的に弧を画き、 前記脚周 り側部の自由縁間の幅寸法が、 前記脚周り開口の底部で最小と なっている請求項 1ないし請求項 4いずれかに記載の着用物品,

6 . 前記第 1および第 2領域が折り込まれた物品では、 前記脚 周り開口の底部における前記脚周り側部の自由縁どう しの最小 離間寸法が 3〜 9 c mの範囲にある請求項 1 ないし請求項 5い ずれかに記載の着用物品。

7 . 前記第 3折曲案内部と前記前胴周り域に位置する前記パネ ルの前端縁部との間には、 前記パネルの両側縁部の内側を脚周 り方向へ延びる一対の第 4折曲案内部が形成され、 前記第 4折 曲案内部は、 前記パネルの剛性が該第 4折曲案内部を除く該パ ネルの残余域のそれよ り も低い低剛性域と、 前記パネルが存在 しない非存在域とのいずれか一方から形成されている請求項 1 ないし請求項 6いずれかに記載の着用物品。

8 . 前記第 3折曲案内部と前記後胴周り域に位置する前記パネ ルの後端縁部との間には、 前記パネルの両側縁部の内側を脚周 り方向へ延びる一対の第 5折曲案内部が形成され、 前記第 5折 曲案内部は、 前記パネルの剛性が該第 5折曲案内部を除く該パ ネルの残余域のそれよ り も低い低剛性域と、 前記パネルが存在 しない非存在域とのいずれか一方から形成されている請求項 1 ないし請求項 7いずれかに記載の着用物品。