WO2003066740A1 - Composition de resine - Google Patents

Composition de resine Download PDF

Info

Publication number
WO2003066740A1
WO2003066740A1 PCT/JP2003/001089 JP0301089W WO03066740A1 WO 2003066740 A1 WO2003066740 A1 WO 2003066740A1 JP 0301089 W JP0301089 W JP 0301089W WO 03066740 A1 WO03066740 A1 WO 03066740A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
resin composition
resin
expansion coefficient
linear expansion
temperature
Prior art date
Application number
PCT/JP2003/001089
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Akihiko Fujiwara
Koichi Shibayama
Hidenobu Deguchi
Original Assignee
Sekisui Chemical Co., Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co., Ltd. filed Critical Sekisui Chemical Co., Ltd.
Priority to KR1020047012181A priority Critical patent/KR100704321B1/ko
Priority to EP03737473A priority patent/EP1473328B1/en
Priority to DE60336980T priority patent/DE60336980D1/de
Priority to US10/503,491 priority patent/US7754803B2/en
Priority to CNB038072483A priority patent/CN100372892C/zh
Priority to CA002474693A priority patent/CA2474693A1/en
Priority to AU2003244465A priority patent/AU2003244465A1/en
Publication of WO2003066740A1 publication Critical patent/WO2003066740A1/ja

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08L79/08Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/01Use of inorganic substances as compounding ingredients characterized by their specific function
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0393Flexible materials
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/01Dielectrics
    • H05K2201/0104Properties and characteristics in general
    • H05K2201/0129Thermoplastic polymer, e.g. auto-adhesive layer; Shaping of thermoplastic polymer
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/02Fillers; Particles; Fibers; Reinforcement materials
    • H05K2201/0203Fillers and particles
    • H05K2201/0206Materials
    • H05K2201/0209Inorganic, non-metallic particles
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/03Conductive materials
    • H05K2201/0332Structure of the conductor
    • H05K2201/0335Layered conductors or foils
    • H05K2201/0358Resin coated copper [RCC]
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/06Thermal details
    • H05K2201/068Thermal details wherein the coefficient of thermal expansion is important
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • H05K3/4626Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards characterised by the insulating layers or materials
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • H05K3/4626Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards characterised by the insulating layers or materials
    • H05K3/4635Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards characterised by the insulating layers or materials laminating flexible circuit boards using additional insulating adhesive materials between the boards

Description

明 細 書 樹脂組成物 技術分野
本発明は、 力学的物性、 寸法安定性、 耐熱性、 難燃性等に優れ、 特に 高温物性に優れた樹脂組成物、 基板用材料、 シート、 積層板、 樹脂付き 銅箔、 銅張積層板、 T A B用テープ、 プリント基板、 プリプレダ、 接着 シート及び光回路形成材料に関する。 背景技術
近年、 電子機器の高性能化、 高機能化、 小型化が急速に進んでおり、 電子機器に用いられる電子部品の小型化、軽量化の要請が高まっている。 これに伴い、 電子部品の素材についても、 耐熱性、 機械的強度、 電気特 性等の諸物性の更なる改善が求められており'、 例えば、 半導体素子のパ ッケージ方法や半導体素子を実装する配線板についても、 より高密度、 高機能、 かつ、 高性能なものが求められている。
電子機器に用いられる多層プリント基板は、 複数層の絶縁基板により 構成されており、 従来、 この層間絶縁基板としては、 例えば、 熱硬化性 樹脂をガラスクロスに含浸させた熱硬化性樹脂プリプレダや、 熱硬化性 樹脂又は光硬化性樹脂からなるフィルムが用いられてきた。 上記多層プ リント基板においても高密度化、 薄型化のために層間を極めて薄くする ことが望まれており、 薄型のガラスクロスを用いた層間絶縁基板ゃガラ スクロスを用いない層間絶縁基板が必要とされている。 そのような層間 絶縁基板としては、 例えば、 ゴム (エラス トマ一) 類、 アクリル樹脂等 で変性した熱硬化性樹脂材料、 無機充填剤を大量に配合した熱可塑性樹 脂材料等からなるものが知られており、 特開 2 0 0 0— 1 8 3 5 3 9号 公報には、 高分子量エポキシ重合体及び多官能エポキシ樹脂等を主成分 とするワニスに、 所定の粒子径を有する無機充填剤を配合し、 支持体に 塗布して絶縁層とする多層絶縁基板の製造方法が開示されている。
しかしながら、 上記製造方法により作製された多層絶縁基板では、 無 機充填剤と高分子量エポキシ重合体や多官能エポキシ樹脂との界面面積 を確保して機械的強度等の力学的物性を充分に向上させるために、 多量 の無機充填剤を配合する必要があり、 製造工程の増加等の加工上の不具 合が生じたり、 層間を薄くすることが困難であったりするという問題点 があった。
また、 薄型のガラスクロスを用いた層間絶縁基板ゃガラスクロスを用 いない層間絶縁基板には、 耐熱性や寸法安定性等が不充分であるという 問題点や、 脆く割れやすいために製造工程で不具合が生じることが多い という問題点があった。
上記多層プリント基板は、 層上での回路形成と積層とを繰り返すこと により多層積層板を得るビルドアップ法や、 回路が形成された層を一括 して積層する一括積層法等により製造されるが、 いずれの製造方法にお いても、 工程数が多いため材料の品質が歩留りに大きく影響し、 メツキ 工程、 硬化工程、 ハンダリフロー工程等の工程を含むことから、 材料に は、 耐溶剤性、 耐水性、 耐熱性及び高温での寸法安定性等が要求される。 具体的には、 例えば、 酸、 アルカリ及び有機溶剤への耐性;電気特性に 影響を与える吸湿が少ないこと ;上下層間の高精度な回路接続に影響を 与える高温時及び加熱後の寸法安定性;鉛フリ一ハンダでの実装に必要 な 2 6 0 °Cまでの耐熱性;接続信頼性に影響を与える銅のマイグレーシ ヨンが起こりにくいこと等が要求される。
例えば、 I Cパッケージに用いられるビルドアップ基板やプリント多 層基板は、 発熱による高温条件下になることがあり、 このような環境下 でも高レ、信頼性を維持できることが求められるが、 高温時の樹脂寸法変 化が大きいと、 回路を形成する銅等の金属配線と剥離が発生し、 ショー トゃ断線を起こすという問題があった。 また、 最近、 薄厚基板として注 目されているフレキシブル多層基板でも、 単層のフレキシブル基板同士 を接着する接着層とフレキシブル基板を形成するポリイミ ドフィルム及 び回路を形成する銅等の金属配線との熱寸法変化の差が大きいと、 同様 な問題が発生する。
特開 2 0 0 0— 1 8 3 5 3 9号公報には、 優れた耐熱性を有するェポ キシ樹脂と、 無機化合物とを併用することで高温物性を改善する技術が 開示されているが、 ガラス転移温度以上の温度では物性の改善効果はほ とんど見られず、 ガラス転移温度以下の温度でも改善効果は小さい。 ま た、 吸湿性ゃ耐溶剤性の改善効果についても期待できない。
従来、 ガラス転移温度以下の温度での線膨張率を低下させる方法とし ては、 無機充填材を用いる方法が知られていたが、 ハンダリフロー等の 高温処理に対応したものではなかった。 また、 近年、 環境に配慮して鉛 フリ一ハンダが用いられるようになり、 ハンダリフロー工程の更なる高 温化が進んだため、 単に耐熱性の高い樹脂を用いても、 ガラス転移温度 以上での線膨張率が大きく高温処理時に不具合が生じるという問題点が あった。
近年半導体実装技術の進歩は著しいが、 その中でも T A B (テープォ 一トメ一テッ ドボンディング) は、 極めて高密度に導体パターンが形成 できるために、 多ピン化に容易に対応できる。 また、 ボンディングの際 にはワイヤーを用いる事なく、 リ一ド全体を一度に半導体素子と配線接 続することが可能であるため、 高密度実装技術の開発が活発に進められ ている。 T A B用テープとしては、 2層構造と 3層構造との 2種類あるが、 3 層構造 (以下、 3層 T A Bと略す) は一般的に銅箔等の導体箔と耐熱性 の樹脂フィルムを接着剤で張り合わせたものであり、 耐熱性及び耐薬品 性等の優れた特性を持つ樹脂フィルムを用いても耐熱性に劣る接着剤層 を持っため、 その特性を充分に生かすことが出来なかった。
—方、 一般に 2層構造 T A B (以下、 2層 T A Bと略す) は、 ベース フィルムに接着剤層を持たないために T A Bとしての耐熱性に優れるが、 その製造法の困難さ故に実用に供されることが少なかった。
ポリイミ ドフィルムは、 種々の有機ポリマーのなかでも、 その優れた 耐熱性 ·低温特性 ·耐薬品性 ·電気特性などから、 電気 ·電子機器用途 の材料として、 さらに宇宙、 航空分野から電子通信分野まで、 幅広く用 いられている。
しかし、このポリィミ ドでも要求性能を充分に満足するものではなく、 用途に応じて種々の性能を合わせもつことが要求されている。 特に電子 材料用途としては、 高機能化、 小型化に向け、 吸水率の低いポリイミ ド が望まれている。 吸水率を低くすることにより、 吸水による誘電率など の電気特性の低下や吸湿膨張による寸法変化といった不具合を抑えるこ とができる。 また、 吸水以外にも TAB 用テープの製造を例にとって考 えると、 応力を受ける工程、 温度変化を受ける工程を数多く含み、 ベー ス材料の有機絶縁フィルムは、 応力や温度変化による寸法の変化が小さ いことが望まれる。
このように、 高性能化、 高機能化、 小型化に伴い、 T A B用テープや フレキシブルプリント基板用ベースフィルム、 あるいは積層板用樹脂と しては、 耐熱性以外にも、 熱、 吸水に対する寸法変化が少なく、 弾性率 が高いことが望まれている。 しかし、 これらの性能を充分に満足するポ リイ ミ ドフィルムは、 現在のところ得られてはいない。 一方、 ポリイミ ドフィルムといえば、 東レ 'デュポン (株) 社製の商 品名 「カプトン」 、 宇部興産 (株) 社製の商品名 「ユーピレックス」 , 鐘淵化学 (株) 社製の商品名 「アビカル」 等のポリイミ ドフィルムが使 用されている。 これらフィルムは、 耐熱性は高いが、 軟化温度に達する 前に分解するため、 溶液キャス ト方式でフイノレムを製膜している。 その た設備費 ·製造コス トが高くなり、 さらに、 熱による成形加工が困難で あるという問題を有している。
他方、 近年、 光通信技術の進展と共に、 光通信機器の接続が安価に行 われることが求められている。 そのため、 高分子材料からなる光通信用 材料が注目されている。 しかしながら、 従来の高分子材料を光通信用材 料として用いた場合、 様々な問題があった。
光通信用高分子材料では、 低損失、 耐熱性に優れていること、 熱線膨 張係数が低いこと、 透湿性が低いこと、 並びに屈折率の制御が容易に行 われることなどが求められる。
なお、 低損失とは、 光通信に使用される波長帯において高分子材料が 吸収帯をほとんど有しないため、 伝搬損失が少ないことを意味する。 また、 熱線膨張については、 特開 2 0 0 1 - 1 8 3 5 3 9号公報にお いて、 従来の高分子材料は熱線膨張係数が、 半導体や金属材料の熱膨張 係数の 1 0倍近い値であり、 シリ コン等の熱膨張係数の小さい基板上に 形成したポリマー光通信材料では、 応力が加わり、 光通信材料の偏波依 存性の原因となったり、 光通信材料と基板の反りが発生したり、 ポリマ 一光通信材料端部が基板から剥離するといつた不具合が発生することが 記載されている。
WO 9 8ノ 4 5 7 4 1号公報には、 ファイバ素線 (石英ガラス) と樹 脂ケースの熱膨張係数差により、 ファイバ素線がジャケットから突き出 たり、 応力集中によってフアイバ素線にクラックが発生したりするとい う問題が記載されている。
また、 特開平 9一 1 5 2 5 2 2号公報では光導波路基板と光ファイバ 一を接着剤を用いて接続する際に、 光導波路基板と接続用部品との熱膨 張差が大きいと、 熱膨張による位置ずれが発生し、 安定な光導波路との 接続が実現できないことが記載されている。
透湿性については、 WO 9 8 Z 4 5 7 4 1号公報において、 中空のケ ースの内部に水蒸気が浸透すると、 光素子やファイバ素線の表面に結露 し、 光素子の腐食を引き起こしたり、 クラックの成長を進行させてファ ィバ素線を破断させるという問題点があり、 熱膨張と併せて、 これらの 要因は総合的に高分子材料を用いた光通信用部品の信頼性を低下させて いることが記載されている。 また、 吸湿性が高いと、 水分の O— H結合 に起因する光吸収が起こり易く、 このことからも低吸湿性である材料が 必要とされる。
耐熱性については、 光通信を端末機器まで導入しょうとすると、 光信 号から電気信号への変換や電気信号から光信号への変換が必要となるた め、 プリント配線板または、 その近傍で光通信用高分子材料は使用され ることになる。 従って、 光通信用高分子材料は、 プリント基板製造時の プロセス温度に対する耐熱性や使用時の電気回路からの発熱に対する耐 熱性は必要である。 日立テクニカルレポート N o . 3 7 ( 2 0 0 1年 7 月) 、 第 7頁〜第 1 6頁には、 はんだ耐熱性が要求特性として記載され ている。
上述のように、 透明性、 耐熱性、 低線膨張率、 低吸湿性等の物性を満 足させる材料が、 光通信材料として望まれている。
他方、 特許第 2 8 4 3 3 1 4号公報には、 剛直な骨格を有するフッ素 化ポリイミ ドが低熱線膨張率を達成する旨が記載されている。
特開 2 0 0 1— 1 0 8 8 5 4号公報には、 コア層とコア層を囲むクラ ッ ド層とからなるポリマー光導波路において、 クラッ ド層の外側に、 ク ラッ ド層よりも熱膨張係数が小さい第 2クラッ ド層を備えたポリマー光 導波路が開示されている。 ここでは、 クラッ ド層と第 2クラッ ド層を構 成するポリマーを異ならせることにより、 第 2クラッ ド層熱膨張係数を 相対的に低く し、 電気,光素子との熱膨張係数差を低減し得る旨が示さ れている。
さらに、 特開 2 0 0 1— 4 8 5 0号公報には、 光通信材料の端面を樹 脂で封止することにより、 樹脂が光通信用材料を形成する絶縁膜と基板 とを接着し、 応力が集中する端部における剥離を防止することができる 旨が述べられている。
また、 特開 2 0 0 1— 4 8 5 0号公報には、 光導波路用樹脂として、 特定の構造のポリイミ ド系フィルムを用いることにより、 熱膨張係数を 低く し得る旨が記載されている。
特許第 2 8 4 3 3 1 4号公報に記載のフッ素化ポリイミ ドでは、 他の 種類のフッ素化ポリイミ ドに比べて透明性が劣り、 屈折率が 1 . 6 4 7 と高く、 光通信用材料のクラッ ド層を構成する材料として用いるのには 適当ではなかった。
他方、 特開 2 0 0 1 - 1 0 8 8 5 4号公報に記載の粒子を含有させた 光導波路用樹脂では、 低線膨張率及び透明性を両立し得る可能性が示唆 されているが、 実際に低線膨張率を実現するには、 多量の粒子を添加し なければならない。 従って、 多量の粒子を添加した場合、 十分な透明性 を実現することが困難である。 また、 粒子を多量に含有させた場合、 樹 脂組成物が脆弱なものになるという問題もあった。 加えて、 粒子を大量 に添加した場合、 親水性が高まり、 吸湿性が増大するおそれもある。 また、 特開 2 0 0 1 - 1 8 3 5 3 9号公報に記載の構成では、 製造ェ 程が増加し、 コス トアップが避けられない。 他方、 特開 2 0 0 1 — 4 8 5 0号公報に記載の特定の構造のポリィミ ド系フィルムを光導波路樹脂として用いた場合には、 熱膨張係数を低く し得るものの、 低吸湿性を実現することは困難であり、 やはりコス トが 高くつかざるを得なかった。
従って、 光回路形成材料においても透明性、 耐熱性、 低線膨張率及び 低吸湿性に優れており、 特に高い透明性を実現し得る材料の実現はいま だ困難であった。 発明の開示
本発明は、 上記現状に鑑み、 力学的物性、 寸法安定性、 耐熱性、 難燃 性等に優れ、 特に高温物性に優れた樹脂組成物、 基板用材料、 シート、 積層板、 樹脂付き銅箔、 銅張積層板、 TAB用テープ、 プリント基板、 プリプレダ、 接着シート及び光回路形成材料を提供することを目的とす るものである。
本発明は、 熱可塑性樹脂 1 0 0重量部と無機化合物 0. 1〜6 5重量 部とを含有する樹脂組成物であって、 樹脂組成物のガラス転移温度より も 1 0°C高い温度から、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C高い 温度までの平均線膨張率 (α 2 ) が 3. 0 X 1 0 "3 l°C-1 以下である 樹脂組成物である。
以下に本発明を詳述する。
本発明の樹脂組成物は、 樹脂組成物のガラス転移温度 (以下、 T gと もいう) よりも 1 0°C高い温度から、 樹脂組成物のガラス転移温度より も 5 0°C高い温度までの平均線膨張率 (以下、 c 2ともいう) が 3. 0 X I 0-3 G—1] 以下である。 3. 0 X 1 0-3 [。 1] 以下であることに より、 本発明の樹脂組成物からなる樹脂材料は、 高温で熱処理されたと きの寸法変化が小さく、 銅箔等と張り合わせた際に収縮率の違いから反 りが発生したり、 剥がれたりすることがない。 好ましくは、 1. 0 X 1 0-3 [。 1] 以下、 より好ましくは、 8. 0 X 1 0-4 e—1]以下であり、. 更に好ましくは 5. 0 X 1 0—4 rc 1] 以下である。
なお、 上記平均線膨張率は、 J I S K 7 1 9 7に準じた方法により 測定することができ、 例えば、 TMA (T h e r mome c h a n i c a 1 An a 1 y s y s ) 装置 (セィコー電子社製、 TMA/S S 1 2 0 C) を用いて、 約 3mmX 1 5mmの試験片を昇温速度 5°CZ分で昇 温することにより求めることができる。
本発明の樹脂組成物は、 上記ひ 2を、 樹脂組成物の T gよりも 50°C 低い温度から、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 o°c低い温度まで の平均線膨張率 (以下、 ひ 1 ともいう) で除して求めた平均線膨張率比
(α 2/α 1 ) が 70以下であることが好ましい。 70以下であると、 本発明の樹脂組成物からなる樹脂材料は、 T g付近での寸法変化が小さ く、 積層材料や張り合わせ材料としたときに T g付近でしわや反りが発 生することがない。 より好ましくは、 1 5以下、 さらに好ましくは、 1 0以下であり、 最も好ましくは、 5以下である。
本発明の樹脂組成物は、 50〜 1 00°Cでの平均線膨張率が 4. 5 X 1 0-5 [で—1] 以下であり、 かつ、 20 0〜 240°Cでの平均線膨張率 力 S 7 X 1 0—5 [。じ—1] 以下であることが好ましい。 50〜: 1 0 0°Cでの 平均線膨張率が 4. 5 X 1 0-5 C—1] 以下であり、 かつ、 2 00〜 2 40°Cでの平均線膨張率が 7 X 1 0·5 [ T1] 以下であると、 本発明の 樹脂組成物からなる樹脂材料は、 通常の使用条件下での寸法変化が小さ く、 精密な精度が必要とされる電子材料等に好適であり、 かつ、 ハンダ リフロー等の高温処理を行う製造工程等においても、 反りや剥がれを生 じることがない。 50〜 1 00°Cでの平均線膨張率は、 より好ましくは 4. 0 X 1 0-5 [。じ—1] 以下であり、 更に好ましくは 3. 5 X 1 0—5 [°C -1] 以下である。 2 00〜 24 0°Cでの平均線膨張率は、 より好ましく は 6. 5 X 1 0-5 [。じ—1] 以下であり、 更に好ましくは 5. 5 X 1 0 "5 [°C -1] 以下である。
本発明の樹脂組成物は、 1 50〜 200°Cでの平均線膨張率を、 50 〜 1 00°Cでの平均線膨張率で除して求めた平均線膨張率比(1 ) が 2. 0以下であり、 かつ、 2 50〜 300°Cでの平均線膨張率を、 50〜1 0 0°Cでの平均線膨張率で除して求めた平均線膨張率比 (2) が 20以 下であることが好ましい。 平均線膨張率比 (1) が 2. 0以下であり、 かつ、 平均線膨張率比 (2) が 20以下であると、 本発明の樹脂組成物 からなる樹脂材料は、 加熱に対する寸法安定性がよく、 鉛フリーハンダ のリフロー等の高温処理を行う製造工程等においても、 反りや剥がれが 発生することがなく、 高温で使用される用途に好適である。 平均線膨張 率比 ( 1) は、 より好ましくは 1. 5以下であり、 更に好ましくは 1. 2以下である。 平均線膨張率 (2) は、 より好ましくは 1 5以下であり、 更に好ましくは 1 0以下である。
本発明の樹脂組成物は、 樹脂組成物からなる樹脂片を 25°Cから 30 0°Cまで昇温したときの長さの変化量を、 樹脂組成物からなる樹脂片の 2 5°Cでの長さで除して求めた変化率が 7 %以下であることが好ましい c 7%以下であると、 本発明の樹脂組成物からなる樹脂材料は、 温度に対 する寸法安定性がよく、 他の材料と積層して、 又は、 張り合わせて用い た場合にも、 製造時や使用時に反りや剥がれを生じることがない。 より 好ましくは 6%以下であり、 更に好ましくは 5%以下である。
本発明の榭脂組成物は、 下記式 ( 1 ) で表される平均線膨張率比 (3) が 1. 5以下であることが好ましい。
0 平均線膨張率比 (3) = (ひ + 40) 〜 ( a + 60) °Cでの平均線膨 張率/ α〜 (α + 20) °Cでの平均線膨張率 · · ·式 (1)
ただし、 ひ (°C) は 50°C以上 400°C以下であり、 また、 T gをま たがって平均線膨張率比 (3) を求める場合は除く。 平均線膨張率比 (3) が 1. 5以下であると、 本発明の樹脂組成物か らなる樹脂材料は、 寸法安定性がよく、 他の材料と積層して、 又は、 張 り合わせた場合にも、 製造時及び使用時に反りや剥がれを生じることが ない。 より好ましくは 1. 4以下であり、 更に好ましくは 1. 3以下で ある。
本発明の樹脂組成物は、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C高 い温度から、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 50°C高い温度までの 樹脂組成物の平均線膨張率 (ひ 2) を、 上記樹脂のガラス転移温度より も 1 0°C高い温度から、 上記樹脂のガラス転移温度よりも 50°C高い温 度までの上記樹脂の平均線膨張率で除して求めた改善率が 0. 50以下 であることが好ましい。 0. 5 0以下であると、 本発明の樹脂組成物か らなる樹脂材料は、 無機化合物による高温物性の充分な改善が得られて おり、 高温処理を行う製造工程や高温での使用において不具合を生じる ことがない。 より好ましくは 0. 3 5以下であり、 更に好ましくは 0. 2 5以下である。
本発明の樹脂組成物は、 上述のようにガラス転移温度以上の高温にお ける平均線膨張率が低いことから、 高温での寸法安定性等の高温物性を 向上させて、 メツキ工程、 硬化工程、 鉛フリーハンダのリフロー工程等 の高温処理工程においても反りや剥がれを生じることがない樹脂材料に 用いることができる。
本発明の樹脂組成物は、 引張弾性率が 6 G P a以上、 1 MH zでの誘 電率が 3. 3以下であることが好ましい。 本発明の樹脂組成物を TAB 用テープとして用いる場合、 引張弾性率が 6 GP a未満であると、 必要 な強度を確保するためには厚みを増す必要があり小型の TABを作製す ることができなくなることがあり、 また、 1MH zでの誘電率が 3. 3 より大きいと、 充分な信頼性を確保するためには厚みを増す必要があり 小型の TABを作製することができなくなることがある。
本発明の樹脂組成物は、 吸水率が 1. 0%以下、 湿度線膨張率が 1. 5 X 1 0 [o/oRH-1] 以下であることが好ましい。 吸水率が 1. 0% を超えると、 本発明の樹脂組成物を用いて基板を作製する場合、 絶乾時 と吸水時で寸法変化が起こることから微細配線が困難となり、 小型化し 得ないことがある。 より好ましくは 0. 7%以下、 更に好ましくは 0. 3%以下である。 湿度線膨張率が 1. 5 X 1 CI-5 [o/oRH-1] を超える と、 得られる基板に反りが発生し、 銅箔の変化率の違いから銅箔が剥が れてしまうことがある。 より好ましくは ].. 2 X 1 0 [o/oRH"1] 以 下であり、 更に好ましくは 1. 0 X 1 0 [o/oRH 1] 以下である。 また、 本発明の樹脂組成物は、 吸水率が 1. 0%以下、 1 MH zでの 誘電率が 3. 3以下かつ吸水処理後の誘電率が 3. 4以下であることが 好ましい。 吸水することにより電気特性が大きく変化すると信頼性が保 てなくなることがあり、 また、 ハンダリフロー等の製造工程において材 料が爆ぜてしまい歩留りが低下することがある。
なお、 上記吸水率は、 厚さ 50〜 1 00 // mのフィルムを 3 X 5 c m の短冊状にした試験片について、 80°Cで 5時間乾燥させたときの重さ W1 と、 水に浸漬し 25°Cで 24時間放置した後に表面をよく拭き取つ てときの重さ W2とを測定し、 下記式により求めた値である。 吸水率 (%) = (W2 -W 1 ) /W 1 X 1 00 本発明の樹脂組成物は、 ガラス転移温度が 1 o o °c以上であることが 好ましい。 ガラス転移温度が 1 0 o °c以上であると、 本発明の樹脂組成 物を基板等に用いた場合、 高温物性、 特に鉛フリーハンダ耐熱性や加熱 に対する寸法安定性が向上する。 より好ましくは 1 4 0 °C以上、 更に好 ましくは 2 0 0 °C以上である。
本発明の樹脂組成物は、 ガラス転移温度が 1 0 o °c以上であり、かつ、 1 M H zでの誘電率が 3 . 3以下であることが好ましい。 ガラス転移温 度が 1 0 0 °C以上であり、 かつ、 1 M H zでの誘電率が 3 . 3以下であ ることにより、 本発明の榭脂組成物からなる樹脂材料は、 高温物性、 特 に、 鉛フリーハンダ耐熱性や加熱に対する寸法安定性が改善され、 電子 材料として必要な高い信頼性を得ることができ、 かつ、 高周波領域にお ける信号の伝達速度においても、 電子材料として必要な伝達速度が得ら れる。 ガラス転移温度は、 より好ましくは 1 4 0 °C以上であり、 更に好 ましくは 2 0 0 °C以上である。 1 MH zの誘電率は、 より好ましくは 3 . 2以下であり、 更に好ましくは 3 . 0以下である。
本発明の樹脂組成物は、上述の優れた高温物性を有するものであって、 熱可塑性樹脂と無機化合物とを含有するものである。
上記熱可塑性樹脂としては、 例えば、 ポリフエ二レンエーテル樹脂; 官能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂 ;ポリフ: 二レンエーテ ル樹脂又は官能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂と、 ポリスチ レン樹脂等のポリフエ二レンエーテル樹脂又は官能基変性されたポリフ ェニレンエーテル樹脂と相溶し得る熱可塑性樹脂との混合物;脂環式炭 化水素樹脂 ;熱可塑性ポリイミ ド樹脂; ポリエーテルエーテルケトン樹 脂;ポリエーテルサルフォン樹脂; ポリアミ ドイミ ド樹脂;ポリエステ ルイ ミ ド樹脂 ; ポリエステル樹脂; ポリオレフイン樹脂; ポリスチレン 樹脂 ; ポリアミ ド樹脂; ポリ ビニルァセタール樹脂; ポリ ビニルアルコ
3 ール樹脂;ポリ酢酸ビュル樹脂;ポリ (メタ) ァクリル酸エステル樹脂 ; ポリオキシメチレン樹脂 ; ポリェ一テルイミ ド樹脂;熱可塑性ポリベン ゾイミダゾール樹脂等が挙げられる。 なかでも、 ポリフユ二レンエーテ ル樹脂、 官能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂、 ポリフエニレ ンエーテル樹脂又は官能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂とポ リスチレン樹脂との混合物、 脂環式炭化水素樹脂、 熱可塑性ポリイミ ド 樹脂、 ポリエーテルエーテルケトン樹脂、 ポリエステルイミ ド樹脂、 ポ リエーテルイミ ド樹脂、 及び、 熱可塑性ポリべンゾイミダゾール樹脂等 が好適に用いられる。 これらの熱可塑性樹脂は、 単独で用いられてもよ く、 2種以上が併用されてもよい。 なお、 本明細書において、 (メタ) アクリルとは、 アクリル又はメタクリルを意味する。
上記ポリフ 二レンエーテル樹脂とは、 下記式 (2 ) に示した繰り返 し単位からなるポリフエ二レンエーテル単独重合体又はポリフエ二レン エーテル共重合体である。
Figure imgf000016_0001
上記式 (2 ) 中、 R l、 R 2、 3及び!^ 4は、 水素原子、 アルキル 基、 ァラルキル基、 ァリール基又はアルコキシル基を表す。 これらのァ ルキル基、 ァラルキル基、 ァリール基及びアルコキシル基は、 それぞれ 官能基で置換されていてもよい。
上記ポリフ-ニレンエーテル単独重合体としては、 例えば、 ポリ (2, 6 _ジメチノレ _ 1, 4 _フエ二レン) エーテル、 ポリ (2—メチルー 6 —ェチルー 1, 4—フエ二レン) エーテル、 ポリ (2, 6 —ジェチノレ一
4 1 , 4—フエ二レン) エーテノレ、 ポリ ( 2—ェチノレー 6— n—プロピノレ — 1 , 4一フエ二レン) エーテノレ、 ポリ (2, 6—ジ— n—プロピル一 1, 4一フエ二レン) エーテノレ、 ポリ ( 2—ェチルー 6 _ n—ブチノレ一 1 , 4一フエ二レン) エーテル、 ポリ ( 2—ェチルー 6— イソプロピ ノレ一 1, 4—フエ二レン) エーテル、 ポリ ( 2—メチル一 6—ヒ ドロキ シェチルー 1, 4—フエ二レン) エーテル等が挙げられる。
上記ポリフエ二レンエーテル共重合体としては、 例えば、 上記ポリフ ヱ二レンエーテル単独重合体の繰り返し単位中に 2, 3, 6—トリメチ ルフエノール等のアルキル三置換フエノ一ル等を一部含有する共重合体 や、 これらのポリフエ二レンエーテノレ共重合体に更にスチレン、 α—メ チルスチレン、 ビニルトルエン等のスチレン系モノマーの 1種又は 2種 以上がグラフト共重合された共重合体等が挙げられる。 これらのポリフ ニレンエーテル樹脂は、 それぞれ単独で用いられてもよく、 組成、 成 分、 分子量等の異なるものが 2種以上併用されてもよい。
上記官能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂としては、例えば、 上記ポリフエ二レンエーテル樹脂が無水マレイン酸基、 グリシジル基、 アミノ基、 ァリル基等の官能基の 1種又は 2種以上で変性されたもの等 が挙げられる。 これらの官能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂 は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。 上記官能 基変性されたポリフ 二レンエーテル樹脂を熱可塑性樹脂として用いる と、架橋反応することにより本発明の樹脂組成物の力学的物性、耐熱性、 寸法安定性等をより向上させることができる。
上記ポリフエ二レンエーテル樹脂又は官能基変性されたポリフ ニレ ンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂との混合物としては、 例えば、 上記 ポリフエ二レンエーテル樹脂又は上記官能基変性されたポリフエ二レン エーテル樹脂と、 スチレン単独重合体; スチレンと、 ひーメチルスチレ
5 ン、 ェチノレスチレン、 t —ブチノレスチレン及びビニル卜ノレェン等のスチ レン系モノマーの 1種又は 2種以上との共重合体; スチレン系エラス ト マー等のポリスチレン樹脂との混合物等が挙げられる。
上記ポリスチレン樹脂は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用 されてもよい。 また、 これらのポリフエ二レンエーテル樹脂又は官能基 変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂との混合物 は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記脂環式炭化水素樹脂としては、 高分子鎖中に環状の炭化水素基を 有する炭化水素樹脂であり、 例えば、 環状ォレフィン、 すなわちノルボ ルネン系モノマーの単独重合体又は共重合体等が挙げられる。 これらの 脂環式炭化水素樹脂は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用され てもよい。
上記環状ォレフィンとしては、 例えば、 ノルボルネン、 メタノォクタ ヒ ドロナフタレン、 ジメタノォクタヒ ドロナフタレン、 ジメタノ ドデカ ヒ ドロアン トラセン、 ジメタノデカヒ ドロアントラセン、 トリメタノ ド デカヒ ドロアントラセン、 ジシクロペンタジェン、 2, 3—ジヒ ドロシ クロペンタジェン、 メタノォクタヒ ドロベンゾインデン、 ジメタノォク タヒ ドロべンゾインデン、 メタノデカヒ ドロべンゾインデン、 ジメタノ デカヒ ドロべンゾインデン、 メタノォクタヒ ドロフルオレン、 ジメタノ ォクタヒ ドロフルオレンやこれらの置換体等が挙げられる。 これらの環 状ォレフイ ンは、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよ レ、。
上記ノルボルネン等の置換体における置換基としては、 例えば、 アル キル基、 アルキリデン基、 ァリール基、 シァノ基、 アルコキシカルボ二 ル基、 ピリジル基、 ハロゲン原子等の公知の炭化水素基や極性基が挙げ られる。 これらの置換基は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用
6 されてもよレ、。
上記ノルボルネン等の置換体と しては、 例えば、 5—メチルー 2 —ノ ノレボルネン、 5, 5 —ジメチルー 2 —ノルボルネン、 5—ェチノレー 2— ノルボルネン、 5 —ブチノレー 2 —ノノレボルネン、 5—ェチリデン一 2— ノルボルネン、 5—メ トキシカノレポニノレー 2 —ノルボルネン、 5—シァ ノ一 2—ノノレボルネン、 5 —メチノレ一 5 —メ トキシカルボニル一 2 —ノ ノレボノレネン、 5 —フエ二ノレ一 2 —ノノレボルネン、 5—フエ二ルー 5 —メ チルー 2—ノルボルネン等が挙げられる。 これらのノルボルネン等の置 換体は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記脂環式.炭化水素樹脂のうち市販されているものとしては、例えば、 ジェイエスアール (J S R ) 社製の商品名 「アートン」 シリーズや日本 ゼオン社製の商品名 「ゼォノア」 シリーズ等が挙げられる。
上記熱可塑性ポリイミ ド樹脂としては、 例えば、 分子主鎖中にィミ ド 結合とエーテル結合とを有するポリエーテルイミ ド樹脂、 分子主鎖中に イミ ド結合とアミ ド結合とを有するポリアミ ドィミ ド樹脂、 分子主鎖中 にイミ ド結合とエステル結合とを有するポリエステルイミ ド樹脂等が挙 げられる。 また、 用いる原料としては特に限定されず、 例えば、 無水ピ ロメ リ ッ ト酸、 3, 3 ' , 4, 4 , 一べンゾフエノンテ トラカルボン酸 二無水物、 3, 3 ' , 4, 4 ' —ビフヱニルテトラカルボン酸二無水物、 3 , 3 ' , 4 , 4 ' —ジフエニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、 3, 3 ' , 4, 4 ' ージフエニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、 エチレングリコールビス (アンヒ ドロ トリメテート) 、 (5—ジォキソ テ トラヒ ドロ _ 3—フラ二ノレ)一 3 —メチノレ一 3—シク口へキセン一 1 , 2—ジカルボン酸無水物、 1 , 3, 3 a , 4 , 5, 9 b —へキサヒ ドロ — 5 — (テ トラヒ ドロー 2, 5—ジォキソー 3 —フラエル) ナフ ト [ 1 , 2 - c ] フラン一 1 , 3—ジオン等からなるテトラカルボン酸無水物と 4, 4, 一ビス (3一アミノフエノキシ) ビフエニル、 ビス [4— ( 3 —アミ ノフエノキシ) フエニル] スルホン、 1 , 3—ビス (4—ァミノ フエノキシ) ベンゼン、 4, 4, ージアミノジフエ二ルェ一テル等のジ ァミンが挙げられる。
これらの熱可塑性ポリイミ ド樹脂は、 単独で用いられてもよく、 2種 以上が併用されてもよい。 上記熱可塑性ポリイミ ド樹脂のうち市販され ているものとしては、 例えば、 三井化学社製の商品名 「ォ一ラム」 シリ ーズ等が挙げられる。
上記ポリエーテルエーテルケトン樹脂としては、 例えば、 ジハロゲノ ベンゾフエノンとヒ ドロキノンとを重縮合して得られるもの等が挙げら • れる。 上記ポリエーテルエーテルケトン樹脂のうち市販されているもの と しては、 例えば、 I C I社製の商品名 「V i c t r e x P E EKJ 等が挙げられる。
上記熱可塑性ポリべンゾイミダゾール樹脂としては、 例えば、 ジォク タデシルテレフタルアルドィ ミンと 3 , 3 ' —ジァミノべンジジンとを 重縮合して得られるもの等が挙げられる。市販されているものとしては、 例えば、 クラリアントジャパン社製の商品名 「セラゾール」 シリーズ等 が挙げられる。
上記熱可塑性樹脂は、 F e d o r sの計算式を用いて求めた溶解度パ ラメーター (S P値) が 4 2 [ J / c m3] 1 , 2以上であることが好ま しい。 なお、 上記 F e d o r sの計算式によれば、 S P値は、 各原子団 のモル凝集エネルギーの和を体積で割ったものの平方根とされ、 単位体 積あたりの極性を示す。 3 値が4 2 [ J / c m3] 1 /2以上であるこ とにより、 大きな極性を持つので、 化学処理された層状珪酸塩等の無機 化合物との相溶性がよく、 無機化合物として層状珪酸塩を用いた場合で あっても、層状珪酸塩の層間を広げ、一層ずつ分散させることができる。
8 より好ましくは 4 6. 2 [ J /c m3] 1 /2以上であり、 更に好ましく は 5 2. 5 [ J / c m3] 1 /2以上である。
上記 S P値が 42 [ J/m3] '/2以上である樹脂としては、 例えば、 ポリブチレンテレフタレー ト、 ポリブチレンナフタレート、 ポリエチレ ンテレフタ レート、 ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、 ポリアミ ド 6、 ポリアミ ド 66、 ポリアミ ド 1 2等のポリアミ ド樹脂、 ポリアミ ドイミ ド樹脂、 ポリイミ ド樹脂、 ポリエステルイミ ド樹脂、 ポ リエーテルイミ ド榭脂、 ポリエーテルエーテルケトン樹脂、 ポリフエ二 レンエーテル樹脂、 変性ポリフエ二レンエーテル樹脂、 ポリべンゾイミ ダゾール樹脂等が挙げられる。
上記熱可塑性樹脂は、 窒素雰囲気中での熱重量測定を行った場合に、 1 0%重量減少温度が 400°C以上であることが好ましい。 400°C以 上であることにより、 本発明の樹脂組成物からなる樹脂材料は、 鉛フリ 一ハンダのリフロー工程等の高温処理工程において、 ァゥトガスを発生 することがなく、 電子材料として好適なものとなる。 より好ましくは 4 5 0°C以上であり、 更に好ましくは 500°C以上である。 上記窒素雰囲 気中での熱重量測定における 1 0%重量減少温度が 400°C以上である 樹脂としては、 例えば、 ポリエーテルエーテルケトン樹脂、 ポリエーテ ルイミ ド樹脂、 ポリアミ ドイミ ド樹脂、 熱可塑性ポリイミ ド樹脂等が挙 げられる。
本発明の樹脂組成物は、 無機化合物を含有するものである。
上記無機化合物としては、 例えば、 層状珪酸塩、 タルク、 シリカ、 ァ ルミナ、 ガラスビーズ等が挙げられるが、 なかでも、 高温物性を向上さ せるためには層状珪酸塩が好適に用いられる。 なお、本明細書において、 層状珪酸塩とは、 層間に交換性金属カチオンを有する層状の珪酸塩鉱物 を意味し、 天然物であってもよく、 合成物であってもよい。 また、 特に高い引張弾性率が必要な場合には、 無機化合物として層状 珪酸塩及びウイスカを含有することが好ましい。 樹脂にウイスカを配合 すると弾性率が向上することは知られているが、 高い引張弾性率を達成 できるほどにウイスカを配合した樹脂組成物は成形性が悪くなるという 問題があった。 本発明の樹脂組成物では、 無機化合物として層状珪酸塩 とゥイ ス力とを併用することにより、 少量のゥイ ス力の配合でも充分な 弾性率の向上が得られる。
ウイスカを層状珪酸塩と共に無機化合物として配合する場合、 無機化 合物 1 0 0重量%中、 ウイスカを 2 5〜 9 5重量%の割合とすることが 望ましレ、。 2 5重量%未満では、 ウイスカを配合したことによる効果が 十分でなく、 9 5重量%を超えた場合には、 層状珪酸塩の添加による効 果が十分でないことがある。
また、 特に低吸水率が必要となる場合は、 無機化合物として層状珪酸 塩及びシリカを含有することが好ましい。 上記シリカとしては、 特に限 定されないが、 例えば日本ァエロジル社製のァエロジルなどが挙げられ る。 層状珪酸塩とシリカとを無機化合物として併用することにより、 本 発明の樹脂組成物から得られる高分子材料の吸湿性を効果的に低めるこ とができる。 樹脂にシリカを配合すると吸水率が向上することは知られ ているが、 低吸水率を達成するほどにシリカを配合した樹脂組成物は、 引張強度等の物性が低下するという問題点があった。 本発明の樹脂組成 物では、無機化合物として層状珪酸塩とシリカとを併用することにより、 少量のシリカ配合でも充分な吸水率の低減効果が得られる。 シリカの無 機化合物中に占める割合は、 2 5〜9 5重量%の範囲とすることが好ま しい。 2 5重量%未満では、 シリカを層状珪酸塩と配合した効果が十分 でなく、 9 5重量%を超えると、 層状珪酸塩の添加による効果が損なわ れることがある。 上記層状珪酸塩としては、 例えば、 モンモリ ロナイ ト、 へク トライ ト、 サポナイ ト、 バイデライ ト、 スティブンサイ ト及びノントロナイ ト等の スメクタイ ト系粘土 ¾物、 膨潤性マイ力、 バーミキユラィ ト、 ハロイサ ィ ト等が挙げられる。 なかでも、 モンモリ ロナイ ト、 へク トライ ト、 膨 潤性マイ力、 及び、 バーミキユライ トからなる群より選択される少なく とも 1種が好適に用いられる。 これらの層状珪酸塩は、 単独で用いられ てもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記層状珪酸塩の結晶形状としては特に限定されないが、 平均長さの 好ましい下限は 0 . 0 1 μ ιη、 上限は 3 μ m , 厚さの好ましい下限は 0 . 0 0 1 μ m , 上限は 1 μ πι、 アスペク ト比の好ましい下限は 2 0、 上限 は 5 0 0であり、 平均長さのより好ましい下限は 0 . 0 5 μ πι、 上限は 2 μ m、 厚さのより好ましい下限は 0 . 0 1 、 上限は0 . 5 m、 ァスぺク ト比のより好ましい下限は 5 0、 上限は 2 0 0である。
上記層状珪酸塩は、 下記式 (3 A) で定義される形状異方性効果が大 きいことが好ましい。 形状異方性効果の大きい層状珪酸塩を用いること により、 本発明の樹脂組成物から得られる樹脂は優れた力学的物性を有 するものとなる。 式 ( 3 A )
形状異方性効果 =薄片状結晶の積層面の表面積 薄片状結晶の積層側 面の表面積 上記層状珪酸塩の層間に存在する交換性金属カチオンとは、 層状珪酸 塩の薄片状結晶表面に存在するナトリゥムゃカルシウム等の金属イオン を意味し、 これらの金属イオンは、 カチオン性物質とのカチオン交換性 を有するため、 カチオン性を有する種々の物質を上記層状珪酸塩の結晶 1089
層間に挿入 (インター力レート) することができる。
上記層状珪酸塩のカチオン交換容量としては特に限定されないが、 好 ましい下限は 5 0ミ リ等量 1 0 0 g、 上限は 2 0 0ミ リ等量/ 1 0 0 gである。 5 0ミ リ等量/ 1 0 0 g未満であると、 カチオン交換により 層状珪酸塩の結晶層間にィンタ一力レートされるカチオン性物質の量が 少なくなるために、 結晶層間が充分に非極性化 (疎水化) されないこと がある。 2 0 0ミ リ等量 1 0 0 gを超えると、 層状珪酸塩の結晶層間 の結合力が強固になりすぎて、 結晶薄片が剥離し難くなることがある。 上記無機化合物として層状珪酸塩を用いて本発明の樹脂組成物を製造 する場合、 層状珪酸塩を化学修飾して樹脂との親和性を高めることによ り樹脂中への分散性を向上されたものが好ましく、 このような化学処理 により樹脂中に層状珪酸塩を大量に分散することができる。 本発明に用 いられる樹脂、 あるいは本発明の樹脂組成物を製造する際に用いられる 溶媒に適した化学修飾を層状珪酸塩に施さない場合、 層状珪酸塩は凝集 しゃすくなるので大量に分散させることができないが、 樹脂あるいは溶 媒に適した化学修飾を施すことにより、 層状珪酸塩は 1 0重量部以上添 加した場合においても、 樹脂中に凝集することなく分散させることがで きる。 上記化学修飾としては、 例えば、 以下に示す化学修飾 (1 ) 法〜 化学修飾 (6 ) 法によって実施することができる。 これらの化学修飾方 法は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記化学修飾 ( 1 ) 法は、 カチオン性界面活性剤によるカチオン交換 法ともいい、 具体的には、 ポリフユ二レンエーテル樹脂等の低極性樹脂 を用いて本発明の樹脂組成物を得る際に予め層状珪酸塩の層間をカチォ ン性界面活性剤でカチオン交換し、 疎水化しておく方法である。 予め層 状珪酸塩の層間を疎水化しておくことにより、 層状珪酸塩と低極性樹脂 との親和性が高まり、 層状珪酸塩を低極性樹脂中により均一に微分散さ せることができる。
上記カチオン性界面活性剤としては特に限定されず、 例えば、 4級ァ ンモニゥム塩、 4級ホスホニゥム塩等が挙げられる。 なかでも、 層状珪 酸塩の結晶層間を充分に疎水化できることから、 炭素数 6以上のアルキ ルアンモニゥムイオン、 芳香族 4級アンモニゥムイオン又は複素環 4級 アンモニゥムイオンが好適に用いられる。 特に熱可塑性樹脂として熱可 塑性ポリイミ ド樹脂、 ポリエステルイミ ド樹脂、 ポリエーテルイミ ド樹 脂を用いる場合には、 芳香族 4級アンモニゥムイオン又は複素環 4級ァ ンモニゥムイオンが好適である。
上記 4級アンモニゥム塩としては特に限定されず、 例えば、 トリメチ ルアルキルアンモニゥム塩、 トリェチルアルキルアンモニゥム塩、 トリ ム塩、 ジメチルジアルキルアンモニゥム塩、
Figure imgf000025_0001
ニゥム塩、 メチルベンジルジアルキルアンモ ニゥム塩、 ジベンジルジアルキルアンモニゥム塩、 トリアルキルメチル アンモニゥム塩、 トリアルキルェチルアンモニゥム塩、 トリアルキルプ チルアンモニゥム塩;ベンジルメチル { 2— [ 2— ( p— 1, 1 , 3 , 3—テトラメチルブチルフエノォキシ) エトキシ] ェチル } アンモニゥ ムクロライ ド等の芳香環を有する 4級アンモニゥム塩; トリメチルフエ 二ルアンモニゥム等の芳香族アミン由来の 4級アンモニゥム塩; アルキ ノレピリジニゥム塩、 イミダゾリゥム塩等の複素環を有する 4級アンモニ ゥム塩; ポリエチレンダリコール鎖を 2つ有するジアルキル 4級アンモ ニゥム塩、 ポリプロピレンダリコール鎖を 2つ有するジアルキル 4級ァ ンモニゥム塩、 ポリエチレングリコール鎖を 1つ有する トリアルキル 4 級アンモニゥム塩、 ポリプロピレングリコール鎖を 1つ有する トリアル キル 4級アンモニゥム塩等が挙げられる。 なかでも、 ラウリルトリメチ ルアンモニゥム塩、 ステアリノレトリメチルアンモニゥム塩、 トリオクチ ルメチルアンモニゥム塩、 ジステアリルジメチルアンモニゥム塩、 ジ硬 化牛脂ジメチルアンモニゥム塩、 ジステアリルジベンジルアンモニゥム 塩、 N—ポリオキシエチレン一 N—ラウリル一 N, N—ジメチルアンモ 二ゥム塩等が好適である。 これらの 4級アンモニゥム塩は、 単独で用い られてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記 4級ホスホニゥム塩としては特に限定されず、 例えば、 ドデシル トリフエニルホスホニゥム塩、 メチルトリフエニルホスホニゥム塩、 ラ ゥリルトリメチルホスホニゥム塩、 ステアリルトリメチルホスホニゥム 塩、 トリオクチルメチルホスホニゥム塩、 ジステアリルジメチルホスホ ニゥム塩、 ジステアリルジベンジルホスホニゥム塩等が挙げられる。 こ れらの 4級ホスホニゥム塩は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併 用されてもよい。
上記化学修飾 (2 ) 法は、 化学修飾 (1 ) 法で化学処理された有機化 層状珪酸塩の結晶表面に存在する水酸基を、 水酸基と化学結合し得る官 能基又は水酸基との化学的親和性の大きい官能基を分子末端に 1個以上 有する化合物で化学処理する方法である。
上記水酸基と化学結合し得る官能基又は水酸基との化学的親和性の大 きい官能基としては特に限定されず、 例えば、 アルコキシ基、 グリシジ ル基、 カルボキシル基 (二塩基性酸無水物も包含する) 、 水酸基、 イソ シァネート基、 アルデヒ ド基等が挙げられる。
上記水酸基と化学結合し得る官能基を有する化合物又は水酸基との化 学的親和性の大きい官能基を有する化合物としては特に限定されず、 例 えば、 上記官能基を有する、 シラン化合物、 チタネート化合物、 グリシ ジル化合物、 カルボン酸類、 アルコール類等が挙げられる。 これらの化 合物は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。 上記シラン化合物としては特に限定されず、 例えば、 ビュルトリメ ト キシシラン、 ビニルトリエトキシシラン、 ビニルトリス (]3—メ トキシ エ トキシ) シラン、 γ—ァミノプロビルトリメ トキシシラン、 γ—アミ ノプロピルメチルジメ トキシシラン、 γ—ァミノプロピルジメチルメ ト キシシラン、 γ—ァミノプロピルト リエ トキシシラン、 γ —ァミノプロ ピノレメチルジェトキシシラン、 γ—ァミノプロピルジメチルエトキシシ ラン、 メチルトリエトキシシラン、 ジメチルジメ トキシシラン、 トリメ チルメ トキシシラン、 へキシルト リメ トキシシラン、 へキシルト リエト キシシラン、 Ν— 0— (アミノエチル) γ—ァミノプロビルトリメ トキ シシラン、 Ν— ]3— (アミノエチル) γ—ァミノプロピルトリエ トキシ シラン、 Ν— β— (アミノエチル) γ —ァミノプロピルメチルジメ トキ シシラン、 ォクタデシルトリ メ トキシシラン、 ォクタデシルトリエトキ シシラン、 γ —メタク リ ロキシプロピルメチルジメ トキシシラン、 Ί — メタク リ ロキシプロピノレメチノレジェ トキシシラン、 γ—メタク リ ロキシ プロピルト リメ トキシシラン、 0 —メタク リ ロキシプロピルトリエトキ シシラン等が挙げられる。 これらのシラン化合物は、 単独で用いられて もよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記化学修飾 (3 ) 法は、 化学修飾 ( 1 ) 法で化学処理された有機化 層状珪酸塩の結晶表面に存在する水酸基を、 水酸基と化学結合し得る官 能基又は水酸基と化学的親和性の大きい官能基と、 反応性官能基を分子 末端に 1個以上有する化合物とで化学処理する方法である。
上記化学修飾 (4 ) 法は、 化学修飾 ( 1 ) 法で化学処理された有機化層 状珪酸塩の結晶表面を、 ァニオン性界面活性を有する化合物で化学処理 する方法である。
上記ァニオン性界面活性を有する化合物としては、 イオン相互作用に より層状珪酸塩を化学処理できるものであれば特に限定されず、例えば、 ラウリル酸ナトリウム、 ステアリン酸ナトリウム、 ォレイン酸ナトリ ウ ム、 高級ァ コール硫酸エステル塩、 第 2級髙級アルコール硫酸エステ ノレ塩、 不飽和アルコール硫酸エステル塩等が挙げられる。 これらの化合 物は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記化学修飾 (5 ) 法は、 上記ァニオン性界面活性を有する化合物の うち、 分子鎖中のァニオン部位以外に反応性官能基を 1個以上有する化 合物で化学処理する方法である。
上記化学修飾 (6 ) 法は、 化学修飾 (1 ) 法〜化学修飾 (5 ) 法のい ずれかの方法で化学処理された有機化層状珪酸塩に、 更に、 例えば、 無 水マレイン酸変性ポリフ 二レンエーテル樹脂のような層状珪酸塩と反 応可能な官能基を有する樹脂を用いる方法である。
上記層状珪酸塩は、 本発明の樹脂組成物中に、 広角 X線回折測定法に より測定した (0 0 1 ) 面の平均層間距離が 3 n m以上であり、 かつ、 一部又は全部の積層体が 5層以下であるように分散していることが好ま しい。 上記平均層間距離が 3 n m以上であり、 っ、 一部又は全部の積 層体が 5層以下であるように層状珪酸塩が分散していることにより、 樹 脂と層状珪酸塩との界面面積は充分に大きく、 かつ、 層状珪酸塩の薄片 状結晶間の距離は適度なものとなり、 高温物性、 力学的物性、 耐熱性、 寸法安定性等において分散による改善効果を充分に得ることができる。 上記平均層間距離の好ましい上限は 5 n mである。 5 n mを超えると、 層状珪酸塩の結晶薄片が層毎に分離して相互作用が無視できるほど弱ま るので、 高温での束縛強度が弱くなり、 充分な寸法安定性が得られない ことがある。
なお、 本明細書において、 層状珪酸塩の平均層間距離とは、 層状珪酸 塩の薄片状結晶を層とみなした場合における層間の距離の平均を意味し, X線回折ピーク及び透過型電子顕微鏡撮影、 すなわち、 広角 X線回折測 定法により算出することができるものである。 上記一部又は全部の積層体が 5層以下であるように層状珪酸塩が分散 しているとは、 具体的には、 層状珪酸塩の薄片状結晶間の相互作用が弱 められて薄片状結晶の積層体の一部又は全部が分散していることを意味 する。 好ましくは、 層状珪酸塩の積層体の 1 0 %以上が 5層以下にして 分散されており、 層状珪酸塩の積層体の 2 0 %以上が 5層以下にして分 散されていることがより好ましい。
なお、 5層以下の積層体として分散している層状珪酸塩の割合は、 樹 脂組成物を透過型電子顕微鏡により 5万〜 1 0万倍に拡大して観察し、 一定面積中において観察できる層状珪酸塩の積層体の全層数 X及び 5層 以下の積層体として分散している積層体の層数 Yを計測することにより , 下記式 (4 ) から算出することができる。
5層以下の積層体として分散している層状珪酸塩の割合 (%) = ( Y / X ) X 1 0 0 · . ·式 (4 ) また、 層状珪酸塩の積層体における積層数としては、 層状珪酸塩の分 散による効果を得るためには 5層以下であることが好ましく、 より好ま しくは 3層以下であり、 更に好ましくは 1層である。
本発明の樹脂組成物は、 上記無機化合物として層状珪酸塩を用い、 広 角 X線回折測定法により測定した (0 0 1 ) 面の平均層間距離が 3 n m 以上であり、 かつ、 一部又は全部の積層体が 5層以下である層状珪酸塩 が分散しているものとすることにより、 樹脂と層状珪酸塩との界面面積 が充分に大きくなって、 樹脂と層状珪酸塩の表面との相互作用が大きく なり、 溶融粘度が高まり成形性が向上することに加え、 常温から高温ま での広い温度領域で弾性率等の力学的物性が向上し、 樹脂の T g又は融 点以上の高温でも力学的物性を保持することができ、 高温時の線膨張率 も低く抑えることができる。 かかる理由は明らかではないが、 T g又は 融点以上の温度領域においても、 微分散状態の層状珪酸塩がー種の疑似 架橋点として作用しているためにこれら物性が発現すると考えられる。 一方、 層状珪酸塩の薄片状結晶間の距離も適度なものとなるので、 燃焼 時に、 層状珪酸塩の薄片状結晶が移動して難燃被膜となる焼結体を形成 しゃすくなる。 この焼結体は、 燃焼時の早い段階で形成されるので、 外 界からの酸素の供給を遮断するのみならず、 燃焼により発生する可燃性 ガスをも遮断することができ、 本発明の樹脂組成物は優れた難燃性を発 現する。
更に、 本発明の樹脂組成物では、 ナノメートルサイズで層状珪酸塩が 微分散していることから、 本発明の樹脂組成物からなる基板等に炭酸ガ スレーザ等のレーザにより穿孔加工を施した場合、 樹脂成分と層状珪酸 塩成分とが同時に分解蒸発し、 部分的に残存する層状珪酸塩の残渣も数 μ m以下の小さなもののみでありデスミァ加工により容易に除去できる c これにより、 穿孔加工により発生する残渣によってメツキ不良等が発生 するのを防止することができる。
樹脂中に層状珪酸塩を分散させる方法としては特に限定されず、 例え ば、 有機化層状珪酸塩を用いる方法、 樹脂と層状珪酸塩とを常法により 混合した後に樹脂を発泡剤により発泡させる方法、 分散剤を用いる方法 等が挙げられる。 これらの分散方法を用いることにより、 樹脂中に層状 珪酸塩をより均一かつ微細に分散させることができる。
上記樹脂と層状珪酸塩とを常法により混合した後に樹脂を発泡剤によ り発泡させる方法は、 発泡によるエネルギーを層状珪酸塩の分散に用い るものである。
上記発泡剤としては特に限定されず、 例えば、 気体状発泡剤、 易揮発 性液状発泡剤、 加熱分解型固体状発泡剤等が挙げられる。 これらの発泡 剤は、 単独で用いられてもよいし、 2種以上が併用されてもよい。
上記樹脂と層状珪酸塩とを常法により混合した後に樹脂を発泡剤によ り発泡させる方法としては特に限定されず、 例えば、 樹脂と層状珪酸塩 とからなる樹脂組成物に気体状発泡剤を高圧下で含浸させた後、 この気 体状発泡剤を上記樹脂組成物内で気化させて発泡体を形成する方法;層 状珪酸塩の層間に予め加熱分解型発泡剤を含有させ、 その加熱分解型発 泡剤を加熱により分解させて発泡体を形成する方法等が挙げられる。 上記無機化合物の上記熱可塑性樹脂 1 0 0重量部に対する配合量の下 限は 0 . 1重量部、 上限は 6 5重量部である。 0 . 1重量部未満である と、高温物性や吸湿性の改善効果が小さくなる。 6 5重量部を超えると、 本発明の樹脂組成物の密度 (比重) が高くなり、 機械的強度も低下する ことから実用性に乏しくなる。 好ましい下限は 1重量部、 上限は 6 0重 量部である。 1重量部未満であると、 本発明の樹脂組成物を薄く成形し た際に充分な高温物性の改善効果が得られないことがある。 6 0重量部 を超えると、 成形性が低下することがある。 より好ましい下限は 1 . 5 重量部、 上限は 5 0重量部である。 1 . 5〜5 0重量部であると、 力学 的物性、 工程適性において問題となる領域はなく、 充分な難燃性が得ら れる。
本発明の樹脂組成物のうち、 無機化合物として層状珪酸塩を用いる場 合、 上記層状珪酸塩の配合量の下限は 0 . 5重量部、 上限は 5 0重量部 が好ましい。 0 . 5重量部未満であると高温物性や吸湿性の改善効果が 小さくなることがある。 5 0重量部を超えると、 本発明の樹脂組成物の 密度 (比重) が高くなり、 機械的強度も低下することから実用性に乏し くなることがある。 より好ましい下限は 1重量部、 上限は 4 5重量部で ある。 1重量未満であると本発明の樹脂組成物を薄く成形した際に充分 な高温物性の改善効果が得られないことがある。 4 5重量部を超えると、 層状珪酸塩の分散性が悪くなることがある。 さらに好ましい下限は 1 . 5重量部であり、 上限は 4 0重量部である。 1 . 5〜4 0重量部である と工程適性において問題となる領域はなく、 充分な低吸水性が得られ、 かつ、 平均線膨張率の低減効果が α 1および α 2の両方の領域でも充分 に得られる。
本発明の樹脂組成物は、 更に、 ハロゲン系組成物を含有しない難燃剤 を含有することが好ましい。 なお、 難燃剤の製造工程上の都合等により 微量のハロゲンが混入することはかまわない。
上記難燃剤としては特に限定されず、 例えば、 水酸化アルミニウム、 水酸化マグネシウム、 ドーソナイ ト、 アルミン酸化カルシウム、 2水和 石こう、 水酸化カルシウム等の金属水酸化物;金属酸化物;赤リンゃポ リ リ ン酸アンモニゥム等のリン系化合物; メラミン、 メラミンシァヌレ ート、 メラミンイソシァヌレート、 リン酸メラミン及びこれらに表面処 理を施したメラミン誘導体等の窒素系化合物 ; フッ素樹脂; シリコーン オイル;ハイ ドロタルサイ ト等の層状複水和物; シリコーンーァクリル 複合ゴム等が挙げられる。 なかでも、 金属水酸化物及びメラミン誘導体 が好適である。 上記金属水酸化物のなかでも、特に水酸化マグネシウム、 水酸化アルミニウムが好ましく、 これらは各種の表面処理剤により表面 処理が施されたものであってもよい。 上記表面処理剤としては特に限定 されず、 例えば、 シランカップリング剤、 チタネート系カップリング剤、 P V Α系表面処理剤、 エポキシ系表面処理剤等が挙げられる。 これらの 難燃剤は、 単独で用いられてもよいし、 2種以上が併用されてもよい。 上記難燃剤として金属水酸化物を用いた場合、 金属水酸化物の熱可塑 性樹脂 1 0 0重量部に対する好ましい配合量の下限は 0 . 1重量部、 上 限は 1 0 0重量部である。 0 . 1重量部未満であると、 難燃化効果が充 分に得られないことがある。 1 0 0重量部を超えると、 本発明の樹脂組 成物の密度 (比重) が高くなりすぎて、 実用性が乏しくなったり、 柔軟 性や伸度が極端に低下することがある。 より好ましい下限は 5重量部、 上限は 8 0重量部である。 5重量部未満であると、 本発明の樹脂組成物 を薄く成形した際に充分な難燃化効果が得られないことがある。 8 0重 量部を超えると、 高温処理を行う工程において膨れ等による不良率が高 くなることがある。 更に好ましい下限は 1 0重量部、 上限は 7 0重量部 である。 1 0〜 7 0重量部の範囲であると、 力学的物性、 電気物性、 ェ 程適性等で問題となる領域がなく、 充分な難燃性を発現する。
上記難燃剤としてメラミン誘導体を用いた場合、 メラミン誘導体の熱 可塑性樹脂 1 0 0重量部に対する好ましい配合量の下限は 0 . 1重量部、 上限は 1 0 0重量部である。 0 . 1重量部未満であると、 難燃化効果が 充分に得られないことがある。 1 0 0重量部を超えると、 柔軟性や伸度 等の力学的物性が極端に低下することがある。 より好ましい下限は 5重 量部、 上限は 7 0重量部である。 5重量部未満であると、 絶縁基板を薄 く したときに充分な難燃化効果が得られないことがある。 7 0重量部を 超えると、 柔軟性や伸度等の力学的物性が極端に低下することがある。 更に好ましい下限は 1 0重量部、 上限は 5 0重量部である。 1 0〜 5 0 重量部の範囲であると、 力学的物性、 電気物性、 工程適性等で問題とな る領域がなく、 充分な難燃性を発現する。
本発明の樹脂組成物には、 本発明の課題達成を阻害しない範囲で特性 を改質することを目的に、 必要に応じて、 熱可塑性エラストマ一類、 架 橋ゴム、 オリ ゴマー類、 造核剤、 酸化防止剤 (老化防止剤) 、 熱安定剤、 光安定剤、 紫外線吸収剤、 滑剤、 難燃助剤、 帯電防止剤、 防曇剤、 充填 剤、 軟化剤、 可塑剤、 着色剤等の添加剤が配合されてもよい。 これらは それぞれ単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記熱可塑性エラストマ一類としては特に限定されず、 例えば、 スチ
3 レン系エラス トマ一、 ォレフィン系エラス トマ一、 ウレタン系エラス ト マー、 ポリエステル系エラス トマ一等が挙げられる。 樹脂との相容性を 高めるために、 これらの熱可塑性エラス トマ一を官能基変性したもので あってもよい。 これらの熱可塑性エラス トマ一類は、 単独で用いられて もよく、 2種以上が併用されてもよい。
上記架橋ゴムとしては特に限定されず、 例えば、 イソプレンゴム、 ブ タジェンゴム、 1, 2—ポリブタジエン、 スチレン一ブタジエンゴム、 二 ト リルゴム、 ブチルゴム、 エチレン一プロピレンゴム、 シリ コーンゴ ム、 ウレタンゴム等が挙げられる。 樹脂との相溶性を高めるために、 こ れらの架橋ゴムを官能基変性したものであることが好ましい。 上記官能 基変性した架橋ゴムとしては特に限定されず、 例えば、 エポキシ変性ブ タジェンゴムやエポキシ変性二トリルゴム等が挙げられる。 これらの架 橋ゴム類は単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。 上記オリゴマー類としては特に限定されず、 例えば、 無水マレイン酸 変性ポリエチレンオリゴマ一等が挙げられる。これらのオリゴマ一類は、 単独で用いられてもよく、 2種以上が併用されてもよい。
本発明の樹脂組成物を製造する方法としては特に限定されず、例えば、 樹脂と無機化合物の各所定量と、 必要に応じて配合される 1種又は 2種 以上の添加剤の各所定量とを、 常温下又は加熱下で、 直接配合して混練 する直接混練法、 及び、 溶媒中で混合した後、 溶媒を除去する方法;予 め上記樹脂又は上記樹脂以外の榭脂に所定量以上の無機化合物を配合し て混練したマスターバッチを作製しておき、 このマスターバッチ、 樹脂 の所定量の残部、 及び、 必要に応じて配合される 1種又は 2種以上の添 加剤の各所定量を、 常温下又は加熱下で、 混練又は溶媒中で混合するマ スターバッチ法等が挙げられる。
上記マスターバッチ法において、 上記樹脂又は上記樹脂以外の樹脂に 無機化合物を配合したマスターバッチと、 マスターバッチを希釈して所 定の無機化合物濃度とする際に用いる上記樹脂を含有するマスタ一バッ チ希釈用樹脂組成物は同一の組成であっても、 異なる組成であってもよ い。
上記マスターバッチとしては特に限定されないが、 例えば、 無機化合 物の分散が容易であるポリアミ ド樹脂、 ポリフエ二レンエーテル樹脂、 ポリエーテルサルフォン樹脂、 及び、 ポリエステル樹脂からなる群より 選択される少なく とも 1種の樹脂を含有することが好ましい。 上記マス ターバッチ希釈用樹脂組成物としては特に限定されないが、 例えば、 高 温物性に優れた熱可塑性ポリイミ ド樹脂、 ポリエーテルエーテルケトン 樹脂、 熱可塑性ポリペンゾイミダゾール樹脂からなる群より選択される 少なく とも 1種の樹脂を含有することが好ましい。
上記マスターバッチにおける無機化合物の配合量は特に限定されない 力;、 樹脂 1 0 0重量部に対する好ましい下限は 1重量部、 上限は 5 0 0 重量部である。 1重量部未満であると、 任意の濃度に希釈可能なマスタ 一バッチとしての利便性が薄れる。 5 0 0重量部を超えると、 マスター バッチ自体における分散性や、 特にマスターバッチ希釈用樹脂組成物に よって所定の配合量に希釈する際の無機化合物の分散性が悪くなること がある。 より好ましい下限は 5重量部、 上限は 3 0 0重量部である。 また、 例えば、 遷移金属錯体類のような重合触媒 (重合開始剤) を含 有する無機化合物を用い、 熱可塑性樹脂のモノマーと無機化合物とを混 練し、 上記モノマーを重合させることにより、 熱可塑性樹脂の重合と樹 脂組成物の製造とを同時に一括して行う方法を用いてもよい。
本発明の樹脂組成物の製造方法における混合物を混練する方法として は特に限定されず、 例えば、 押出機、 2本ロール、 バンバリ一ミキサー 等の混練機を用いて混練する方法等が挙げられる。 本発明の樹脂組成物は、 樹脂と無機化合物とが組み合わせられ、 分子 鎖の拘束による T gや耐熱変形温度の上昇が図られていることにより、 高温での低い線膨張率を有し、 耐熱性、 力学的物性、 透明性等に優れて いる。
更に、 樹脂中では無機化合物に比べて気体分子の方がはるかに拡散し やすく、 樹脂中を拡散する際に気体分子は無機化合物を迂回しながら拡 散するので、 ガスバリア性も向上している。 同様にして気体分子以外に 対するバリア性も向上し、 耐溶剤性、 吸湿性、 吸水性等が向上している。 これにより、 例えば、 多層プリント配線板での銅回路からの銅のマイグ レーシヨンを抑制することができる。 更に、 樹脂中の微量添加物が表面 にブリードアゥトしてメ ツキ不良等の不具合が発生することも抑制でき る。
本発明の樹脂組成物において、 上記無機化合物として層状珪酸塩を用 いれば、 多量に配合しなくとも優れた力学的物性が得られることから、 薄い絶縁基板とすることができ、 多層プリント基板の高密度化、 薄型化 が可能となる。 また、 結晶形成における層状珪酸塩の造核効果や耐湿性 の向上に伴う膨潤抑制効果等に基づく寸法安定性の向上等が図られてい る。 更に、 燃焼時に層状珪酸塩による焼結体が形成されるので燃焼残渣 の形状が保持され、 燃焼後も形状崩壊が起こらず、 延焼を防止すること ができ、 優れた難燃性を発現する。
また、 本発明の樹脂組成物において、 ノンハロゲン難燃剤を用いれば、 環境にも配慮しつつ、 高い力学的物性と高い難燃性とを両立することが できる。
本発明の樹脂組成物の用途としては特に限定されないが、 適当な溶媒 に溶解したり、 フィルム状に成形したり して加工することにより、 例え ば、 多層基板のコア層ゃビルドアップ層等を形成する基板用材料、 シー ト、 積層板、 樹脂付き銅箔、 銅張積層板、 T A B用テープ、 プリント基 板、 プリプレダ、 ワニス等に好適に用いられる。 かかる本発明の樹脂組 成物を用いてなる基板用材料、 シート、 積層板、 樹脂付き銅箔、 銅張積 層板、 T A B用テープ、 プリント基板、 プリプレダ、 接着シートもまた 本発明の 1つである。
上記成形の方法としては特に限定されず、 例えば、 押出機にて、 溶融 混練した後に押出し、 Tダイやサーキユラ一ダイ等を用いてフィルム状 に成形する押出成形法;有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散させた後、 キ ヤスティングしてフィルム状に成形するキャスティング成形法;有機溶 剤等の溶媒に溶解又は分散して得たワニス中に、 ガラス等の無機材料や 有機ポリマーからなるク口ス状又は不織布状の基材をディッビングして フィルム状に成形するディッビング成形法等が挙げられる。 なかでも、 多層基板の薄型化を図るためには、 押出成形法が好適である。 なお、 上 記ディッビング成形法において用いる基材としては特に限定されず、 例 えば、 ガラスクロス、 ァラミ ド繊維、 ポリパラフエ二レンべンゾォキサ ゾ一ル繊維等が挙げられる。
本発明の基板用材料、 シート、 積層板、 樹脂付き銅箔、 銅張積層板、 T A B用テープ、 プリント基板、 プリプレダ、 接着性シート及び光回路 形成材料は、 本発明の樹脂組成物からなることにより、 高温物性、 寸法 安定性、 耐溶剤性、 耐湿性及びバリア性に優れ、 多工程を通じて製造さ れる場合でも高い歩留りで得ることができる。 なお、本明細書において、 シートには自立性のないフィルム状のシートも含む。 なお、 これらのシ 一トのすべりを良くするために表面にエンボス加工が施されていてもよ レ、。
熱可塑性樹脂の場合、 設備及び製造コス トが安くすむだけでなく、 上 述の加工がシート成形時に同時に出来たり、 簡易な方法で後加工できた り して賦形性に優れている。 また、 溶融することにより再利用可能であ り、 環境負荷低減といった利点もある。
また、 本発明の樹脂組成物は、 熱可塑性樹脂中に層状珪酸塩がナノメ 一トルサイズで微分散していることから低線膨張率、 耐熱性、 低吸水率 であることに加え、 高い透明性をも実現できる。 従って、 本発明の樹脂 組成物は、 光パッケージの形成材料、 光導波路材料、 接続材料、 封止材 料等の光回路形成材料として好適に用いることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、 本発明はこれ ら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例 1 )
小型押出機 (日本製鋼所社製、 T E X 3 0 ) 中に、 熱可塑性樹脂とし て変性ポリフエ二レンエーテル系樹脂 (旭化成工業社製、 ザィロン (P K L ) X 9 1 0 2 ) 1 0 0重量部、 層状珪酸塩としてジステアリルジメ チル 4級アンモニゥム塩で有機化処理が施された膨潤性フッ素マイ力 (コープケミカル社製、 ソマシフ M A E— 1 0 0 ) 3 0重量部をフィー ドし、 2 9 0 °Cで溶融混練してス トランド状に押出し、 押出されたス ト ランドをペレタイザ一によりペレツ ト化することによりマスターバッチ を作製した。 次いで小型押出機 (日本製鋼所社製、 T E X 3 0 ) 中に、 熱可塑性樹脂としてポリイミ ド樹脂 (三井化学社製、 オーラム PD-450)
1 0 0重量部、 得られたマスターバッチ 9 . 5重量部をフィードし、 窒 素気流下、 4 2 0 °Cで溶融混練して押出し、 押出されたストランドをべ レタイザ一によりペレツ ト化することにより樹脂組成物からなるペレツ トを得た。次いで、得られた樹脂組成物からなるペレツ トを窒素気流下、 上下各 4 2 0。Cに温調した熱プレスでプレスすることにより圧延して、 樹脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 00 μ mの板状成形体を作製した。 (実施例 2)
小型押出機 (日本製鋼所社製、 TEX 30) 中に、 熱可塑性樹脂と し て変性ポリフ 二レンエーテル系樹脂 (旭化成工業社製、 ザィロン (P KL) X 9 1 02) 1 00重量部、 層状珪酸塩としてジステアリルジメ チル 4級アンモニゥム塩で有機化処理が施された膨潤性フッ素マイ力 (コープケミカル社製、 ソマシフ MAE— 1 00) 30重量部をフィ一 ドし、 28 0°Cで溶融混練してス トラン ド状に押出し、 押出されたス ト ランドをペレタイザ一によりペレツ ト化することによりマスターバッチ を作製した。 次いで小型押出機 (日本製鋼所社製、 TEX 30) 中に、 熱可塑性樹脂としてポリエーテルエーテルケトン 1 00重量部、 得られ たマスターバッチ 9. 5重量部をフィードし、 窒素気流下、 400°Cで 溶融混練して押出し、 押出されたス トランドをペレタイザ一によりペレ ッ ト化することにより樹脂組成物からなるペレッ トを得た。 次いで、 得 られた樹脂組成物からなるペレッ トを窒素気流下、 上下各 400°Cに温 調した熱プレスでプレスすることにより圧延して、 樹脂組成物からなる 厚さ 2 mm及び 1 00 /X mの板状成形体を作製した。
(実施例 3)
ビス [ 4一 ( 3—アミノフエノキシ) フエニル] スルホン 66. 1 2 重量部を 500m 1セパラブルフラスコに秤取り、 脱水した N—メチル ピロリ ドン 3 70重量部を添加し、 窒素置換後、 1 50 r pmで約 30 分攪拌した。 次いで、 無水ピロメ リ ッ ト酸 33. 72重量部と脱水した N—メチルピロリ ドン 40重量部を添加し、 1 50 r p mで 1時間攪拌 した。 続いて、 7. 9%合成へク トライ ト (コープケミカル社製、 ルー センタイ ト S TN) 含有 N—メチルピロ リ ドン溶液 25 3. 2重量部、 ァニリン 0. 00 1重量部、 脱水 N—メチルピロ リ ドン 40重量部を 6 00 r p mで 4時間攪拌を行レ、、ク レイ含有ポリアミック酸溶液を得た。 得られたポリアミック酸溶液を高温に加熱し、 大半の溶剤を稀薄させ てフィルムにしたあと、 さらに高温に加熱して反応を進行させ、 イミ ド 化を行った。 ク レイ含有ポリイミ ドのマスタ一バッチを得た。 次いで小 型押出機 (日本製鋼所社製、 TEX 30) 中に、 熱可塑性樹脂 (商品名 「オーラム PD-450」 (三共化学社製) 1 00重量部、 得たマスターバ ツチ 4 3重量部を投入し、窒素気流下、 420°Cで溶融混練して押出し、 押出されたストランドをペレタイザ一によりペレツ ト化することにより、 樹脂組成物のペレッ トを得た。 次いで、 得られた樹脂組成物のペレッ ト を窒素気流下、上下各 400°Cに温調した熱プレスでプレスし圧延して、 厚さ 2 mm及び 1 00 /z mの板状成形体を作製した。
(実施例 4) ·
1, 3—ビス (4一アミノフエノキシ) ベンゼン (和光純薬社製) 4 7. 24重量部を 500 m 1セパラブルフラスコに秤取り、 脱水した N 一メチルピロリ ドン (和光純薬社製) 3 70重量部を添加し、 窒素置換 後、 1 50 r p mで約 3 0分攪拌した。 次いで、 3, 3 '4, 4, —ベ ンゾフヱノンテ トラカルボン酸 2無水物 (ダイセル化学社製、 BTDA — B F S— 06) 52. 6 0重量部と脱水した N—メチルピロ リ ドン 4 0重量部を添加し、 1 5 0 r p mで 1時間攪拌した。 続いて、 3. 9 % 合成マイ力 (1, 2—ジメチル— 3— N—デシル一イミダゾリゥム処理 合成マイ力) 含有 N—メチルピロリ ドン溶液 25 3. 2重量部、 ァニリ ン (和光純薬社製) 0. 002重量部、 脱水 N—メチルピロリ ドン 40 重量部を 600 r pmで 4時間攪拌を行い、 クレイ含有ポリアミック酸 溶液を得た。 得たポリアミック酸溶液の溶剤乾燥、 イミ ド化を行い、 ク レイ含有ポリイミ ドのマスターバッチを得た。 次いで小型押出機 (日本 製鋼所社製、 TEX 30) 中に、 熱可塑性樹脂としてオーラム (三井化 学社製、 PD-450) 1 0 0重量部、 得たマスターバッチ 2 5重量部を投 入し、 窒素気流下、 4 2 0°Cで溶融混練して押出し、 押出されたストラ ンドをペレタイザ一によりペレツ ト化することにより樹脂組成物のペレ ッ トを得た。 次いで、 得られた樹脂組成物のペレツ トを窒素気流下、 上 下各 4 0 0°Cに温調した熱プレスでプレスし圧延して、 厚さ 2 mm及び 1 0 0 μ mの板状成形体を作製した。
(実施例 5 )
ビス [4一 (3—アミ ノフエノキシ) フエニル] スルホン 6 6. 1 2 重量部を 5 0 O m Lセパラブルフラスコに枰取り、 脱水ジメチルホルム アミ ド (DMF) 3 7 0重量部を添加し、 窒素置換後、 1 5 0 r p mで 約 3 0分間撹拌した。 次いで、 無水ピロメリット酸 3 3. 7 2重量部と 脱水したジメチルホルムアミ ド (DMF) 4 0重量部を添加し、 1 5 0 r p mで 1時間撹拌した。 続いて、 7. 9 %合成へク トライ ト (コープ ケミカル社製、 ルーセンタイ ト S TN) 含有 DM F溶液 2 5 3. 2重量 部、 ァニリ ン 0. 0 0 1重量部、 脱水 DMF 4 0重量部を 6 0 0 r p m で 4時間撹拌を行い、 クレイ含有ポリアミック酸溶液を得た。
得られたポリアミック酸溶液の溶剤乾燥、 イミ ド化を行い、 ク レイ含 有ポリイミ ドのマスターバッチを得た。 次いで小型押出機 (日本製鋼所 社製、 T E X 3 0) 中に、 熱可塑性樹脂としてオーラム (三井化学社製、 PD-450) 1 0 0重量部、 得られたマスターバッチ 1 7.6重量部、 ホウ 酸アルミニウムゥイスカー (四国化成工業株式会社製) 1 0重量部を投 入し、 窒素気流下、 4 2 0°Cで溶融混練して押出し、 押出されたストラ ンドをペレタイザ一によりペレツ ト化することにより樹脂組成物のペレ ッ トを得た。 次いで、 得られた樹脂組成物のペレツ トを窒素気流下、 上 下各 4 0 0°Cに温調した熱プレスでプレスし圧延して、 厚さ 2 mm及び 1 0 0 μ mの板状成形体を作製した。 (実施例 6)
1, 3—ビス (4一アミノフエノキシ) ベンゼン 4 7. 24重量部を 5 0 0 m Lセパラブルフラスコに枰取り、 脱水した N—メチルピロリ ド ン (NMP) 3 7 0重量部を添加し、 窒素置換後、 1 5 0 r p mで約 3 0分間撹拌した。 次いで、 3, 3, 4, 4 ' 一べンゾフエノンテトラ力 ルボン酸 2無水物 5 2. 6 0重量部と脱水した NMP 4 0重量部を添加 し、 1 5 0 r p mで 1時間撹拌した。 続いて、 3. 9%合成マイ力 (コ ープケミカル社製、 ソマシフ MP E) 含有 NMP溶液 2 5 3. 2重量部、 ァニリン 0. 0 0 2重量部、 脱水した NMP 4 0重量部を 6 0 0 r p m で 4時間撹拌を行い、 ク レイ含有ポリアミック酸溶液を得た。
得られたポリアミック酸溶液の溶剤乾燥、 イミ ド化を行い、 ク レイ含 有ポリイミ ドのマスターバッチを得た。 次いで小型押出機 (日本製鋼所 社製、 TEX 3 0) 中に、 熱可塑性樹脂としてオーラム (三井化学社製、 PD-450) 1 0 0重量部、 得たマスターバッチ 2 5重量部、 炭化ケィ素 ゥイスカー (東洋カーボン社製) 8重量部を投入し、 窒素気流下、 4 2 o°cで溶融混練して押出し、 押出されたストランドをペレタイザ一によ りペレッ ト化することにより樹脂組成物のペレッ トを得た。 次いで、 得 られた樹脂組成物のペレツ トを窒素気流下、 上下各 4 0 0°Cに温調した 熱プレスでプレスし圧延して、 厚さ 2 mm及び 1 0 0 μ mの板状成形体 を作製した。
(実施例 7)
小型押出機 (日本製鋼所社製、 T EX 3 0) 中に、 熱可塑性樹脂とし てオーラム (三井化学社製、 PD-450M) 1 0 0重量部、 合成マイ力 (コ ープケミカル社製、 ソマシフ MP E) 3重量部、 窒素気流下、 3 3 0°C で溶融混練して押出し、 押出されたス トランドをペレタイザ一によりぺ レッ ト化することにより樹脂組成物のペレッ トを得た。 次いで、 得られ た樹脂組成物のペレツ トを窒素気流下、 上下各 340°Cに温調した熱プ レスでプレスし圧延して、 厚さ 2 mm及び 1 00 mの板状成形体を作 製した。
(実施例 8)
小型押出機 (日本製鋼所社製、 TEX 30) 中に、 熱可塑性樹脂とし てオーラム (三井化学社製、 PD-450) 1 00重量部、 合成マイ力 (1 , 2ージメチルー 3— N—デシルーィミダゾリゥム処理合成マイ力) 3重 量部、 シリカ (ァドマテックス社製、 SO— E 5) 1 5重量部を投入し、 窒素気流下、 420°Cで溶融混練して押出し、 押出されたストランドを ペレタイザ一によりペレツ ト化することにより樹脂組成物のペレツトを 得た。 次いで、 得られた樹脂組成物のペレッ トを窒素気流下、 上下各 4 00°Cに温調した熱プレスでプレスし圧延して、 厚さ 2 mm及び 1 00 β mの板状成形体を作製した。
(実施例 9)
ィソボル二ルァク リ レート 9 2.3 gを 500m l フラスコに秤取し、 このフラスコに合成へク トライ ト (コープケミカル社製、 ルーセンタイ ト STN) を 1 0重量0 /0含有するジメチルホルムアミ ド (DMF) 溶液 7 7. 0 gを加えた後、 1時間撹拌を行い、 クレイ含有ィソボルニルァ クリ レー卜溶液を得た。 次いで、 80°Cのオーブン気流下で得られたク レイ含有イソボルニルアタ リ レート溶液から DMFを留去し、 ク レイ含 有ィソボル二ルァク リ レー トを得た。 得られたク レイ含有ィソボルニル ァク リ レー トに光重合開始剤 (チバスぺシャリティケミカル社製、 ィル ガキュア 6 5 1) 0. 9 gを添加し、 均一状態とした後、 36 5 nmの 紫外線を 1 mW/ c m2の照度にて 1 0分間照射し、 更に 1 6 0°Cの熱 プレスを行い、 樹脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 ◦ 0 μ mの板状成 形体を作製した。
4 (実施例 1 0)
メチルメ タク リ レート 92. 3 gを 1 000m l フラスコに秤取し、 このフラスコに合成へク トライ ト (コープケミカル社製、 ルーセンタイ ト STN) を 1 0重量0 /。含有するメチルェチルケトン (MEK) 溶液 7 7. 0 g及び MEK 200 gを加え、 湯浴により 80°Cにした状態で撹 拌を行った。 次いで、 湯浴により 80°Cにした状態で撹拌を行っている フラスコにァゾイソブチロニ トリノレ (A I BN) 2. 5g と MEK 1 0 0 m 1 とからなる A I BN溶液を 20 m 1ずつ 5回に分けて 1時間おき に添加し、 最後の添加後、 更に 2時間 80°Cに保持した。 得られた反応 混合物から減圧加熱乾燥により ME Kを留去した後、 1 60°Cの熱プレ スを行い、 樹脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 00 μ mの板状成形体 を作製した。
(比較例 1 )
膨潤性フッ素マイ力 (コープケミカル社製、 ソマシフ MAE— 1 00) を配合しなかったこと以外は実施例 1 と同様にして樹脂組成物、 及び、 樹脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 00 mの板状成形体を作製した c (比較例 2)
膨潤性フッ素マイ力 (コープケミカル社製、 ソマシフ MAE— 1 00) を配合しなかったこと以外は実施例 2と同様にして樹脂組成物、 及び、 樹脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 00 μ mの板状成形体を作製した c (比較例 3)
合成へク トライ ト (コープケミカル社製、 ルーセンタイ ト STN) を 配合しなかったこと以外は実施例 3と同様にして樹脂組成物、 及び、 樹 脂組成物からなる厚さ 2mm及び 1 00 μ mの板状成形体を作製した。
(比較例 4 )
合成マイ力 (1 , 2—ジメチルー 3— N—デシルーイミダゾリ ウム処 理合成マイ力) を配合しなかったこと以外は実施例 4と同様にして樹脂 組成物、 及び、 樹脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 00 μ mの板状成 形体を作製した。
(比較例 5 )
合成へク トライ ト (コープケミカル社製、 ルーセンタイ ト STN) を 配合しなかったこと以外は実施例 5と同様にして樹脂組成物、 及び、 樹 脂組成物からなる厚さ 2 mm及び 1 00 μ mの板状成形体を作製した。
(比較例 6)
合成マイ力 (コープケミカル社製、 ソマシフ MP E) を配合しなかつ たこと以外は実施例 6と同様にして樹脂組成物、 及び、 樹脂組成物から なる厚さ 2 mm及び 1 00 / mの板状成形体を作製した。
(比較例 7 )
合成マイ力 (コープケミカル社製、 ソマシフ MP E) を配合しなかった こと以外は実施例 7と同様にして樹脂組成物、 及び、 樹脂組成物からな る厚さ 2 mm及び 1 00 mの板状成形体を作製した。
(比較例 8)
合成マイ力 ( 1 , 2—ジメチルー 3—N—デシル—イミダゾリゥム処理 合成マイ力) を配合しなかったこと以外は実施例 8と同様にして樹脂組 成物、 及び、 樹脂組成物からなる厚さ 2mm及び 1 00 /imの板状成形 体を作製した。
(比較例 9)
シリカ (アドマテックス社製、 SO— E 5) の配合量を 60重量部に変 更し、 合成マイ力 ( 1, 2 _ジメチルー 3—N—デシル—イミダゾリ ウ ム処理合成マイ力) を配合しなかったこと以外は実施例 8と同様にして 樹脂組成物、 及び、 樹脂組成物からなる厚さ 2mm及び 1 00 μ mの板 状成形体を作製した。 (比較例 1 0 )
イ ソボルニルアタ リ レート 9 2. 3 gに光重合開始剤 (チバスぺシャ リティケミカル社製、 ィルガキュア 6 5 1 ) 0. 9 gを添加し、 均一状 態と した後、 3 6 5 nmの紫外線を 1 mW, c m2の照度にて 1 0分間 照射し、 更に 1 6 0°Cで熱プレスを行い、 樹脂組成物からなる厚さ 2 m m及び 1 0 0 mの板状成形体を作製した。
<評価〉
実施例 1〜1 0及び比較例 1〜1 0で作製した板状成形体の性能を以 下の項目について評価した。 なお、 実施例 5、 6及び比較例 5、 6で作 製した板状成形体については弾性率も評価しだ。 結果は表 1, 表 2に示 した。
( 1 ) 熱膨張係数の測定
板状成形体を裁断して 3 mmX 2 5 mmにした試験片を、 TMA (T h e r m o m e c h a n i c a 1 An a l y s y s j 装置 (セィコ一 電子社製、 TMAZS S 1 2 0 C) を用いて、 昇温速度 5°C/分で昇温 し、 平均線膨張率 (以下、 「CT E」 と記載することがある) の測定を 行い、 以下の項目について評価を行った。
•樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C〜 5 0°C高い温度での平 均線膨張率 (ひ 2) [ —1] 。
·樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C〜 5 0°C高い温度での平 均線膨張率 (ひ 2) を、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C〜 1 0°C低い温度での平均線膨張率 (α ΐ ) で除して求めた平均線膨張率比 {a 2 / a 1 ) 。
• 5 0〜 1 0 0°Cでの平均線膨張率 [ T1] 及ぴ 2 0.0〜 2 4 0°Cで の平均線膨張率 [ r1] 。
♦ 1 5 0〜 2 0 0°Cでの平均線膨張率を、 5 0〜 1 0 0°Cでの平均線 膨張率で除して求めた平均線膨張率比 ( 1) 、 及び、 2 50〜300°C での平均線膨張率を、 5 0〜 1 00°Cでの平均線膨張率で除して求めた 平均線膨張率比 (2) 。
•板状成形体を 25 から 300°Cまで昇温したときの長さの変化量 を、 板状成形体の 25°Cでの長さで除して求めた変化率 (%) 。
•上記式 ( 1 ) で表される平均線膨張率比 (3) 。
•樹脂組成物の T gよりも 1 0°C〜50°C高い温度での平均線膨張率 を、 各実施例に対応する比較例で作製した樹脂組成物の T gより も 1 0 °C〜 50 °C高い温度での平均線膨張率でそれぞれ除して求めた改善率 c
(2) 層状珪酸塩の平均層間距離
X線回折測定装置 (リガク社製、 R I NT 1 1 00) を用いて、 厚さ 2 mmの板状成形体中の層状珪酸塩の積層面の回折より得られる回折ピ ークの 2 Θを測定し、 下記式 (5) のブラックの回折式により、 層状珪 酸塩の (00 1) 面間隔 dを算出し、 得られた dを平均層間距離 (nm) とした。 λ = 2 d s i η θ · · ·式 (5)
上記式 (5) 中、 えは 0. 1 54であり、 6は回折角を表す。
(3) 5層以下の積層体として分散している層状珪酸塩の割合厚さ 1 00 / mの板状成形体を透過型電子顕微鏡により 1 0万倍で観察し、 一 定面積中において観察できる層状珪酸塩の積層体の全層数 X及び 5層以 下で分散している層状珪酸塩の層数 Yを計測し、 下記式 (4) により 5 層以下の積層体として分散している層状珪酸塩の割合(%) を算出した。 5層以下の積層体として分散している層状珪酸塩の割合 (%) = (Y /X) X 1 00 . . .式 (4)
(4) 吸水率の測定
厚さ 1 00 μ mの板状成形体を 3 X 5 c mの短冊状にした試験片を作 製し、 80°Cで 5時間乾燥させた後の重さ (W1 ) を測定した。 次いで、 試験片を水に浸漬し、 2 5 °Cの雰囲気下で 24時間放置した後取り出し、 ウェスで丁寧に拭き取った後の重さ (W2) を測定した。 下記式により 吸水率を求めた。 吸水率 (%) = (W2 -W 1 ) /W 1 X 1 00
(5) 湿度線膨張率の測定
厚さ 1 00 μ mの板状成形体を 50 °C 30 % R hの恒温恒湿器に 24 時間放置後の寸法 (L 1 ) を測定した。 次いで、 板状成形体を 50°C8 0%Rhの恒温恒湿器に 24時間放置後の寸法 (L 2) を測定した。 下 記式により湿度線膨張率を求めた。 湿度線膨張率 [%RH-1] = (L 2 - L 1 ) /L 1 / (80— 30)
(6) 誘電率の測定
インピーダンス測定器 (HP社製、 HP 42 9 1 B) を用いて、 周波 数 1 MH z付近の誘電率を測定した。
(7) 弾性率の測定
J I S K 6 30 1に準ずる方法により測定を行った。
(8) 溶解度パラメーターの測定 F e d o r sの計算式により算出した。
( 9) 加熱 1 0 %重量減少温度の測定
サンプル 5〜 1 O m gを 1 5 0°Cで 5 時間乾燥させた後、 TG,D TA装置 (セイコー電子社製、 TGZDTA 3 2 0) を用いて、 以下の 測定条件により測定した。
測定温度 : 2 5〜6 0 0°C
昇温速度 : 1 0°CZm i n
窒素ガス : 2 0 0m l / i n
Tg α2 50-100°C CTE 200-240°C CTE 平均線 ffl 張率比 変化率 平均線膨張率比
(°C) X1(T4(。C— ') io-5(°c-') x lor5 (。。つ (1) (2) (%) (3)
実施例 1 255 8.2 9.8 4.4 6.3 1.15 2.77 6.0 1.43 0.11 実施例 2 185 8.7 12.3 2.7 7ぐ - 12.52 7.0 1.39 0.12 実施例 3 262 7.3 6.5 4.4 7.0 1.31 8.43 4.3 1.37 0.10 実施例 4 240 5.7 6.3 4.2 - 1.14 9.12 4.8 1.29 0.40 実施例 5 251 7.9 5.9 4.0 6.9 1.30 8.13 4.0 1.35 0.10 実施例 6 239 5.2 6.1 4.3 - 1.49 9.24 5.3 1.26 0.39 実施例 7 238 9.8 14.5 4.1 - 1.64 18.31 7.0 1.45 0.41 実施例 8 259 9.2 14.1 3.5 6.1 1.21 16.93 6.5 1.41 0.38
00 実施例 9 | 99 0.77 1.8 4.5 - 2.00 - - 1.9 0.37 実施例 10 109 0.69 1.6 4.3 1.90 1.7 0.25 比較例 1 252 30ぐ 70ぐ 4.9 7ぐ 1.69 20ぐ 7ぐ 1.5ぐ
比較例 2 190 30ぐ 70ぐ 3.1 7< 2.0< 20ぐ 7< 1.5<
比較例 3 254 30ぐ 70< 5.6 7ぐ 1.85 20ぐ 7< 1.5<
比較例 4 233 30< 70ぐ 5.4 2.0ぐ 20ぐ 7ぐ 1.5ぐ
比較例 5 245 30ぐ 70ぐ 4.9 7ぐ 1.76 20 < 7< 1.5ぐ 0.99 比較例 6 234 30ぐ 70ぐ 4.8 2.0< 20ぐ 7ぐ 1.5< 0.99 比較例 7 230 30ぐ 70ぐ 6.8 2.0< 20 < 7< 1.5<
比較例 8 251 30ぐ 70ぐ 5.2 7ぐ 1.78 20ぐ 7ぐ 1.5ぐ 1.00 比較例 9 250 30ぐ 70ぐ 4.6 7< 1.45 20ぐ 7< 1.5< 0.98 比較例 10 93 30ぐ 70ぐ 9 2< 20ぐ 7< 1.5ぐ
表 2 溶解度 加熱 10%重量
¾Κ小牛 /3Ε IS. mi 5κ半 誘電率(周波数 1MHz) 無機化合物 5半 Ίϊ半
ι\ ラメ一タ 減少温度 hn * a τπι < 平均層間距離 5層以下の
70) 1 U ^ οΚΠ ) 吸湿処理刖 吸湿処理後 r u>nra„ Γ L 1/ /cm3l」 1/2
し 、nm) 割合(%)
実施例 1 0.9 1.2 3.2 3.3 3.5ぐ 10ぐ - 57.3 400く 実施例 2 0.5 1.1 3.3 3.3 3.5< 10ぐ - 51.0 400く 実施例 3 0.8 1.1 3.2 3.2 3.5< 10< - - 400く 実施例 4 0.8 1.3 3.2 3.2 3.5ぐ 10< —― 60.7 400く 実施例 5 0.7 1.1 3.2 3.2 3.5< 10ぐ 6.2 一 400く 実施例 6 0.7 1.2 3.2 3.2 3.5ぐ 10ぐ 6.4 60.7 400く 実施例 7 0.7 1.2 3.2 3.2 3.5< 10ぐ . 一 一 400く 実施例 8 0.5 1.0 3.2 3.2 3.5ぐ 10< 一 一 400< 実施例 9 0.4 0.6 3.5ぐ 10ぐ - - 実施例 10 0.4 0.6 3.5< 10<
比較例 1 1.2 1.6 3.3 3.5 57.3 棚 < 比較例 2 0.7 1.6 3.4 3.5 51 400く 比較例 3 1.2 1.7 3.3 3.5 400く 比較例 4 1.2 1.6 3.3 3.5 60.7 400< 比較例 5 1.1 1.6 3.3 3.4 4.4 400く 比較例 6 1.1 1.6 3.3 3.4 4.1 60.7 400く 比較例 7 1.3 1.6 3.3 3.5 400く 比較例 8 1.2 1.6 3.3 3.4 400く 比較例 9 1.0 1.4 3.4 3.4 400< 比較例 10 0.5 0.7
産業上の利用可能性
本発明によれば、 力学的物性、 寸法安定性、 耐熱性、 難燃性等に優れ、 特に高温物性に優れた樹脂組成物、 基板用材料、 シート、 積層板、 樹脂 付き銅箔、 銅張積層板、 T A B用テープ、 ブリント基板、 プリプレダ、 接着シート及び光回路形成材料を提供できる。

Claims

請 求 の 範 囲
1. 熱可塑性樹脂 1 0 0重量部と無機化合物 0. 1〜 6 5重量部と を含有する樹脂組成物であって、 '
榭脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C高い温度から、 樹脂組成物 のガラス転移温度よりも 5 0°C高い温度までの平均線膨張率 (ひ 2) が 3. 0 X 1 0 3 [°C-1 以下であることを特徴とする樹脂組成物。
2. 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C高い温度から、 樹脂 組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C高い温度までの平均線膨張率 (ひ 2 ) が 1. 0 X 1 0 [ r1] 以下であることを特徴とする請求項 ].記 載の樹脂組成物。
3. 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C高い温度から、 樹脂 組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C高い温度までの平均線膨張率 (ひ 2) を、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C低い温度から、 樹脂 組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C低い温度までの平均線膨張率 (α 1 ) で除して求めた平均線膨張率比 (c 2Zct l ) が 7 0以下であるこ とを特徴とする請求項 1又は 2記載の樹脂組成物。
4. 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C高い温度から、 樹脂 組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C高い温度までの平均線膨張率 (α 2) を、 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 5 0°C低い温度から、 樹脂 組成物のガラス転移温度よりも 1 o°c低い温度までの平均線膨張率 (ひ 1 ) で除して求めた平均線膨張率比 (α 2Ζα 1 ) が 1 5以下であるこ とを特徴とする請求項 1又は 2記載の樹脂組成物。
5. 5 0〜; L 0 0°Cでの平均線膨張率が 4. 5 X 1 J—5 [。 —1] 以 下であり、 かつ、 2 0 0〜 2 4 0°Cでの平均線膨張率が 7 X 1 0 [°C—
!] 以下であることを特徴とする請求項 1、 2、 3又は 4記載の樹脂組
5 成物。
6. 1 50〜 200°Cでの平均線膨張率を、 50〜 1 00°〇での平 均線膨張率で除して求めた平均線膨張率比 (]. ) が 2. 0以下であり、 かつ、 2 5 0〜 300°Cでの平均線膨張率を、 50〜 1 00°Cでの平均 線膨張率で除して求めた平均線膨張率比 (2) が 20以下であることを 特徴とする請求項 1、 2、 3、 4又は 5記載の樹脂組成物。
7. 樹脂組成物からなる樹脂片を 2 5°Cから 300°Cまで昇温した ときの長さの変化量を、 樹脂組成物からなる樹脂片の 25 °Cでの長さで 除して求めた変化率が 7 %以下であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5又は 6記載の樹脂組成物。
8. 下記式 ( 1) で表される平均線膨張率比 (3) が 1. 5以下で あることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6又は 7記載の樹脂 組成物。 平均線膨張率比 (3) = (α + 40) 〜 (α + 60) °Cでの平均線膨 張率/ひ〜 (a + 20) °Cでの平均線膨張率 · · ·式 (1)
ただし、 a (°C) は 50°C以上 400°C以下であり、 また、 T gをま たがって平均線膨張率比 (3) を求める場合は除く。
9. 樹脂組成物のガラス転移温度よりも 1 0°C高い温度から、 樹脂 組成物のガラス転移温度よりも 50°C高い温度までの樹脂組成物の平均 線膨張率を、 前記樹脂のガラス転移温度よりも 1 0°C高い温度から、 前 記樹脂のガラス転移温度よりも 50°C高い温度までの前記樹脂の平均線 膨張率で除して求めた改善率が 0. 50以下であることを特徴とする請 求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7又は 8記載の樹脂組成物。
1 0. 引張弾性率が 6 G P a以上、 1 MH zでの誘電率が 3. 3以下 であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8又は 9 記載の樹脂組成物。
1 1. 吸水率が 1. 0 %以下、 湿度線膨張率が 1. 5 X 1 0·5 [%R H"1] 以下であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9又は 1 0記載の樹脂組成物。
1 2. 吸水率が 1. 0%以下、 1 MH zでの誘電率が 3. 3以下かつ 吸水処理後の誘電率が 3. 4以下であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0又は 1 1記載の樹脂組成物。
1 3. ガラス転移温度が 1 00°C以上であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1又は 1 2記載の樹脂 組成物。
1 4. 熱可塑性樹脂は、 ガラス転移温度が 1 00°C以上であり、 かつ、 1 MH zでの誘電率が 3. 3以下であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1又は 1 2記載の樹脂組成物。
1 5. 熱可塑性樹脂は、 ポリフ 二レンエーテル樹脂、 官能基変性さ れたポリフエ二レンエーテル樹脂、 ポリフエ二レンエーテル樹脂又は官 能基変性されたポリフエ二レンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂との混 合物、 脂環式炭化水素樹脂、 熱可塑性ポリイミ ド樹脂、 ポリエーテルエ ーテルケ トン樹脂、 ポリエステルイ ミ ド樹脂、ポリエーテルィ ミ ド樹脂、 及び、 熱可塑性ポリべンゾイミダゾール樹脂からなる群より選択される 少なく とも 1種であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3又は 1 4記載の樹脂組成物。
1 6. 熱可塑性樹脂は、 F e d o r sの計算式を用いて求めた溶解度 パラメーターが 4 2 [ J / c m3] 1/2以上であることを特徴とする請求 項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3、 1 4又は 1 5記載の樹脂組成物。
1 7. 熱可塑性樹脂は、窒素雰囲気中での熱重量測定を行った場合に、 2 5 °Cでの重量に対する 1 0%重量減少温度が 400°C以上であること を特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3, 1 4, 1 5又は 1 6記載の樹脂組成物。
1 8. 無機化合物は、 層状珪酸塩であることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3、 1 4, 1 5、 1 6又は 1 7記載の樹脂組成物。
1 9. 無機化合物は、 ウイスカ及び、 又はシリカのうち少なく とも 1 つと層状珪酸塩とからなることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6又は 1 7 記載の樹脂組成物。
2 0. 層状珪酸塩は、 モンモリ 口ナイ ト、 へク トライ ト、 膨潤性マイ 力、 及び、 バーミキユライ トからなる群より選択される少なくとも 1種 であることを特徴とする請求項 1 8又は 1 9記載の樹脂組成物。
2 1. 層状珪酸塩は、 炭素数 6以上のアルキルアンモニゥムイオン、 芳香族 4級アンモニゥムイオン又は複素環 4級アンモニゥムイオンを含 有することを特徴とする請求項 1 8、 1 9又は 20記載の樹脂組成物。
2 2. 広角 X線回折測定法により測定した (00 1) 面の平均層間距 離が 3 nm以上であり、 かつ、 一部又は全部の積層体が 5層以下である 層状珪酸塩が分散していることを特徴とする請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3、 14、 1 5、 1 6、 1 7、
1 8、 1 9、 20又は 2 1記載の樹脂組成物。
2 3. 請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2、 1 3、 1 4、 1 5、 1 6、 1 7、 1 8、 1 9、 20、 2 1又は 2 2 記載の樹脂組成物を用いてなることを特徴とする基板用材料。
24. 請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9、 1 0、 1 1、 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とするシート。
2 5. 請求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とする積層板。
2 6. 請求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とする樹脂付き銅箔。
2 7. 請求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 2 2 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とする銅張積層板。
2 8. 請求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とする TAB用テープ。
2 9. δ冃求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1
2 1 3 1 4 1 5 1 6 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用レ、てなる とを特徴とするプリント基板。
30. δ冃求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1
2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とするプリプレダ。
3 1. 請求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 2 2 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とする接着シート。
32. 請求項 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 20 2 1又は 22 記載の樹脂組成物を用いてなるこ とを特徴とする光回路形成材料。
PCT/JP2003/001089 2002-02-06 2003-02-04 Composition de resine WO2003066740A1 (fr)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020047012181A KR100704321B1 (ko) 2002-02-06 2003-02-04 수지 조성물
EP03737473A EP1473328B1 (en) 2002-02-06 2003-02-04 Resin composition
DE60336980T DE60336980D1 (de) 2002-02-06 2003-02-04 Harzzusammensetzung
US10/503,491 US7754803B2 (en) 2002-02-06 2003-02-04 Resin composition
CNB038072483A CN100372892C (zh) 2002-02-06 2003-02-04 树脂组合物
CA002474693A CA2474693A1 (en) 2002-02-06 2003-02-04 Resin composition and products containing the same
AU2003244465A AU2003244465A1 (en) 2002-02-06 2003-02-04 Resin composition

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-029783 2002-02-06
JP2002029783 2002-02-06
JP2002139090 2002-05-14
JP2002-139090 2002-05-14
JP2002158210 2002-05-30
JP2002-158210 2002-05-30
JP2002-287005 2002-09-30
JP2002287005 2002-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2003066740A1 true WO2003066740A1 (fr) 2003-08-14

Family

ID=27739272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2003/001089 WO2003066740A1 (fr) 2002-02-06 2003-02-04 Composition de resine

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7754803B2 (ja)
EP (1) EP1473328B1 (ja)
KR (1) KR100704321B1 (ja)
CN (1) CN100372892C (ja)
AU (1) AU2003244465A1 (ja)
CA (1) CA2474693A1 (ja)
DE (1) DE60336980D1 (ja)
TW (1) TWI303647B (ja)
WO (1) WO2003066740A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054345A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-16 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. フィルム状配線基板の生産工程用テープ
US7709085B2 (en) 2003-12-08 2010-05-04 Sekisui Chemical Co., Ltd. Thermosetting resin composition, resin sheet and resin sheet for insulated substrate

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1894342A (zh) * 2003-12-15 2007-01-10 积水化学工业株式会社 热塑性树脂组合物、基板用材料及基板用膜
SG119379A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-28 Nippon Catalytic Chem Ind Resin composition method of its composition and cured formulation
US7888419B2 (en) * 2005-09-02 2011-02-15 Naturalnano, Inc. Polymeric composite including nanoparticle filler
JP4763496B2 (ja) * 2006-03-30 2011-08-31 株式会社巴川製紙所 薄膜およびそれを用いた薄膜積層体
US8163830B2 (en) * 2006-03-31 2012-04-24 Intel Corporation Nanoclays in polymer compositions, articles containing same, processes of making same, and systems containing same
DE112007000823T5 (de) * 2006-04-05 2009-02-05 Japan Matex Co., Ltd., Sennan-shi Graphit-Ton-Verbundmaterial, Verfahren zum Herstellen desselben, Dichtung oder Packung, welche das Verbundmaterial umfasst und eine Tondispersion, die für das Verbundmaterial verwendet wird
US7915332B2 (en) 2006-06-26 2011-03-29 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Compositions and methods for polymer composites
US7928154B2 (en) 2006-06-26 2011-04-19 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Methods of preparing polymer-organoclay composites and articles derived therefrom
US20070299188A1 (en) * 2006-06-26 2007-12-27 Chan Kwok P Compositions and methods for polymer composites
WO2008002890A2 (en) * 2006-06-26 2008-01-03 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Compositions and methods for polymer composites
WO2008002869A2 (en) * 2006-06-26 2008-01-03 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Compositions and methods for polymer composites
US8545975B2 (en) 2006-06-26 2013-10-01 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Articles comprising a polyimide solvent cast film having a low coefficient of thermal expansion and method of manufacture thereof
US7928155B2 (en) 2006-06-26 2011-04-19 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Compositions and methods for polymer composites
WO2008002867A2 (en) * 2006-06-26 2008-01-03 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Compositions and methods for polymer composites
US9161440B2 (en) 2006-06-26 2015-10-13 Sabic Global Technologies B.V. Articles comprising a polyimide solvent cast film having a low coefficient of thermal expansion and method of manufacture thereof
US20070299187A1 (en) * 2006-06-26 2007-12-27 Chan Kwok P Compositions and methods for polymer composites
US8568867B2 (en) 2006-06-26 2013-10-29 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polyimide solvent cast films having a low coefficient of thermal expansion and method of manufacture thereof
US8124678B2 (en) 2006-11-27 2012-02-28 Naturalnano, Inc. Nanocomposite master batch composition and method of manufacture
US8648132B2 (en) * 2007-02-07 2014-02-11 Naturalnano, Inc. Nanocomposite method of manufacture
US20080249221A1 (en) * 2007-04-06 2008-10-09 Naturalnano Research, Inc. Polymeric adhesive including nanoparticle filler
JP2008266455A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Nitto Denko Corp 層状珪酸塩を含む熱剥離型粘着シート及び該シートを使用する電子部品の製造方法
US20080286547A1 (en) * 2007-05-18 2008-11-20 Hubbard Michael A Polypropylene films with enhanced moisture barrier properties, process for making and composition thereof
US20090326133A1 (en) * 2007-05-23 2009-12-31 Naturalnano Research, Inc. Fire and flame retardant polymer composites
US20090092800A1 (en) * 2007-10-08 2009-04-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Composition for preparing modified polyimide/clay nanocomposites and preparation method of modified polymide/clay nanocomposites using the same
JP2009161742A (ja) * 2007-12-14 2009-07-23 Sony Chemical & Information Device Corp 光半導体パッケージ封止樹脂材料
WO2009078341A1 (ja) * 2007-12-17 2009-06-25 Hitachi Chemical Company, Ltd. 光導波路及びその製造方法
EP2672003B1 (en) * 2008-08-15 2016-07-27 Otis Elevator Company Elevator load bearing member with a polymer jacket having a flame retardant in the polymer jacket material
TWI383950B (zh) 2009-04-22 2013-02-01 Ind Tech Res Inst 奈米點狀材料的形成方法
CN102555323B (zh) * 2010-12-31 2015-01-21 财团法人工业技术研究院 具有导电膜层的基板组合及其制造方法
WO2013030714A1 (en) * 2011-08-29 2013-03-07 Koninklijke Philips Electronics N.V. A flexible lighting assembly, a luminaire, and a method of manufacturing a flexible layer
CN105602247B (zh) 2012-01-20 2018-05-08 旭化成株式会社 树脂组合物、层积体、多层印刷线路板和多层柔性线路板及其制造方法
WO2014172903A1 (en) * 2013-04-26 2014-10-30 The Procter & Gamble Company A glossy container
US10822499B2 (en) * 2014-10-10 2020-11-03 Sabic Global Technologies B.V. Polyetherimide varnish compositions, methods of manufacture, and articles prepared therefrom
WO2016080346A1 (ja) 2014-11-18 2016-05-26 日立化成株式会社 半導体装置及びその製造方法、並びに可撓性樹脂層形成用樹脂組成物
WO2017090440A1 (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 リンテック株式会社 回路部材接続用樹脂シート
US11161966B2 (en) 2016-01-18 2021-11-02 The Procter And Gamble Company Article with visual effects
JP6631834B2 (ja) * 2016-01-26 2020-01-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 金属張積層板、樹脂付き金属部材、及び配線板
CN106398115A (zh) * 2016-08-27 2017-02-15 安徽天瞳智能科技有限公司 一种热稳定性好线路板基材用环氧树脂组合物
US10982060B2 (en) 2018-02-13 2021-04-20 International Business Machines Corporation Glass-free dielectric layers for printed circuit boards
CN108437593A (zh) * 2018-04-16 2018-08-24 常州中英科技股份有限公司 一种低成本的热塑型聚烯烃基覆铜板
JP6966783B2 (ja) * 2018-11-08 2021-11-17 北川工業株式会社 難燃性低硬度材

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993004117A1 (en) * 1991-08-12 1993-03-04 Allied-Signal Inc. Melt process formation of polymer nanocomposite of exfoliated layered material
JPH11349709A (ja) * 1998-04-09 1999-12-21 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ポリイミド系フィルム
WO2000034378A1 (en) 1998-12-07 2000-06-15 Eastman Chemical Company Polymer/clay nanocomposite and process for making same
CN1258690A (zh) 2000-01-05 2000-07-05 浙江大学 超低热膨胀系数的聚酰亚胺/粘土纳米复合膜的制备方法
WO2001063984A1 (en) 2000-02-22 2001-08-30 Ppg Industries Ohio, Inc. Electronic supports and methods and apparatus for forming apertures in electronic supports
JP2001323167A (ja) * 2000-05-11 2001-11-20 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物及びそれからなるシート
TW464668B (en) 1997-07-17 2001-11-21 Guang-Hua Wei A precursor suitable for preparing polyimide and clay nanocomposite material
JP2001329180A (ja) * 2000-05-24 2001-11-27 Natl Inst Of Advanced Industrial Science & Technology Meti ヘテロ凝集体
WO2002016479A1 (fr) * 2000-08-25 2002-02-28 Sekisui Chemical Co., Ltd. Produit moule en forme de feuille
WO2002046312A1 (fr) * 2000-12-08 2002-06-13 Sekisui Chemical Co., Ltd. Materiau de substrats isolants, stratifie pour carte a circuit imprime, feuille de cuivre avec resine, stratifie a revetement de cuivre, film polyimide, film pour tab, et preimpregne
JP2002302583A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Sekisui Chem Co Ltd 粘弾性組成物及び制振材

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877484A (en) 1985-03-25 1989-10-31 Armstrong World Industries, Inc. Flocced 2:1 layered silicates and water-resistant articles made therefrom
JPH0730253B2 (ja) 1987-03-09 1995-04-05 株式会社豊田中央研究所 複合材料及びその製造方法
DE3806548C2 (de) * 1987-03-04 1996-10-02 Toyoda Chuo Kenkyusho Kk Verbundmaterial und Verfahren zu dessen Herstellung
JPH0778089B2 (ja) * 1987-03-26 1995-08-23 株式会社豊田中央研究所 複合材料の製造方法
JP3237757B2 (ja) 1989-12-28 2001-12-10 呉羽化学工業株式会社 電子部品封止用樹脂組成物および封止電子部品
US5548034A (en) 1992-07-31 1996-08-20 International Business Machines Corporation Modified dicyanate ester resins having enhanced fracture toughness
JP4090512B2 (ja) 1997-04-08 2008-05-28 日本オプネクスト株式会社 光モジュール
JP3741537B2 (ja) 1998-05-18 2006-02-01 大日本インキ化学工業株式会社 顔料組成物および印刷インキ
JP3739600B2 (ja) 1999-07-06 2006-01-25 太陽インキ製造株式会社 液状熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いたプリント配線板の永久穴埋め方法
US6610770B1 (en) * 1999-10-04 2003-08-26 Elementis Specialties, Inc. Organoclay/polymer compositions with flame retardant properties
WO2001081471A1 (fr) * 2000-04-25 2001-11-01 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Composition de resine
JP2002363387A (ja) 2001-06-13 2002-12-18 Nippon Paint Co Ltd プリント配線基板穴埋め用樹脂組成物
JP2002363386A (ja) 2001-06-13 2002-12-18 Nippon Paint Co Ltd プリント配線基板穴埋め用樹脂組成物
JP3854931B2 (ja) 2002-02-06 2006-12-06 積水化学工業株式会社 樹脂組成物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993004117A1 (en) * 1991-08-12 1993-03-04 Allied-Signal Inc. Melt process formation of polymer nanocomposite of exfoliated layered material
TW464668B (en) 1997-07-17 2001-11-21 Guang-Hua Wei A precursor suitable for preparing polyimide and clay nanocomposite material
JPH11349709A (ja) * 1998-04-09 1999-12-21 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ポリイミド系フィルム
WO2000034378A1 (en) 1998-12-07 2000-06-15 Eastman Chemical Company Polymer/clay nanocomposite and process for making same
CN1258690A (zh) 2000-01-05 2000-07-05 浙江大学 超低热膨胀系数的聚酰亚胺/粘土纳米复合膜的制备方法
WO2001063984A1 (en) 2000-02-22 2001-08-30 Ppg Industries Ohio, Inc. Electronic supports and methods and apparatus for forming apertures in electronic supports
JP2001323167A (ja) * 2000-05-11 2001-11-20 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物及びそれからなるシート
JP2001329180A (ja) * 2000-05-24 2001-11-27 Natl Inst Of Advanced Industrial Science & Technology Meti ヘテロ凝集体
WO2002016479A1 (fr) * 2000-08-25 2002-02-28 Sekisui Chemical Co., Ltd. Produit moule en forme de feuille
WO2002046312A1 (fr) * 2000-12-08 2002-06-13 Sekisui Chemical Co., Ltd. Materiau de substrats isolants, stratifie pour carte a circuit imprime, feuille de cuivre avec resine, stratifie a revetement de cuivre, film polyimide, film pour tab, et preimpregne
JP2002302583A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Sekisui Chem Co Ltd 粘弾性組成物及び制振材

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP1473328A4

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054345A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-16 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. フィルム状配線基板の生産工程用テープ
US7709085B2 (en) 2003-12-08 2010-05-04 Sekisui Chemical Co., Ltd. Thermosetting resin composition, resin sheet and resin sheet for insulated substrate

Also Published As

Publication number Publication date
EP1473328A4 (en) 2006-07-05
CN1643070A (zh) 2005-07-20
US20050165151A1 (en) 2005-07-28
KR20040077946A (ko) 2004-09-07
CA2474693A1 (en) 2003-08-14
CN100372892C (zh) 2008-03-05
EP1473328B1 (en) 2011-05-04
TW200302852A (en) 2003-08-16
KR100704321B1 (ko) 2007-04-10
TWI303647B (en) 2008-12-01
EP1473328A1 (en) 2004-11-03
DE60336980D1 (de) 2011-06-16
AU2003244465A1 (en) 2003-09-02
US7754803B2 (en) 2010-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2003066740A1 (fr) Composition de resine
KR100851799B1 (ko) 절연 기판용 물질, 인쇄 보드, 적층물, 수지가 있는 구리호일, 구리를 씌운 적층물, 폴리이미드 필름, tab 용필름 및 프리프레그
WO2003066741A1 (fr) Composition de resine
JP3863771B2 (ja) 絶縁基板用材料、プリント基板、積層板、樹脂付き銅箔、銅張積層板、ポリイミドフィルム、tab用フィルム及びプリプレグ
KR20120012782A (ko) 열경화성 수지 조성물, 및 이를 이용한 프리프레그, 지지체 부착 절연 필름, 적층판 및 인쇄 배선판
JP2007297597A (ja) 有利な熱膨張特性を有するアラミド充填ポリイミド、およびこれに関連する方法
CN111801376B (zh) 树脂组合物、包含其的预浸料、包含其的层合板、包括其的涂覆有树脂的金属箔
JP4167909B2 (ja) 樹脂組成物
JP2002069270A (ja) 難燃性非ハロゲンエポキシ樹脂組成物及びその用途
JP5010124B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物、シート、樹脂付き銅箔、プリント基板及びプリプレグ
JP2003313435A (ja) 絶縁基板用材料、積層板、プリント基板、樹脂付き銅箔、銅張積層板、ポリイミドフィルム、tab用フィルム及びプリプレグ
JP2004176031A (ja) 樹脂組成物
JP2005133055A (ja) 樹脂組成物、基板用材料及び基板用フィルム
JP2012236920A (ja) 熱硬化性樹脂組成物、これを用いたプリプレグ、積層板及びプリント配線板
JP4220794B2 (ja) 絶縁基板用材料、プリント基板、積層板、樹脂付き銅箔、銅張積層板、ポリイミドフィルム、tab用フィルム及びプリプレグ
JP2004244510A (ja) 樹脂組成物、樹脂シート、配線基板及びコーティング剤
JP2004051935A (ja) 樹脂組成物
JP2006312745A (ja) 樹脂組成物
JP4268456B2 (ja) 樹脂基板材料
JP3927516B2 (ja) 樹脂シート
JP2003292802A (ja) 樹脂ワニス組成物、樹脂シート及び樹脂被覆層
JP4327406B2 (ja) 樹脂組成物
JP2004269853A (ja) 樹脂組成物及び樹脂シート
JP2004051972A (ja) 樹脂シート
JP2005171207A (ja) 樹脂シート

Legal Events

Date Code Title Description
AK Designated states

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): AU CA CN KR US

AL Designated countries for regional patents

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): AT BE BG CH CY CZ DE DK EE ES FI FR GB GR HU IE IT LU MC NL PT SE SI SK TR

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2003244465

Country of ref document: AU

Ref document number: 2474693

Country of ref document: CA

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2003737473

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 10503491

Country of ref document: US

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 1020047012181

Country of ref document: KR

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 20038072483

Country of ref document: CN

WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 2003737473

Country of ref document: EP