WO2003101633A1 - Dispositif de lavage d'articles - Google Patents

Description

物品洗浄装置

発明の分野

本発明は、 シャワーシンクの内部に向けて噴射される洗浄水で物品に付着した ゴミを洗浄し、 シャワーシンクの内部に落下したゴミを前記洗浄水で流し去る物 品洗浄装置に関する。

背景技術 明

多人数が食事を摂る食堂において、 食田事を終えた者が食器に付着した残菜を洗 浄するためのシャワーシンクが使用される。 従来のシャヮーシンクは断面が四角 形の樋状に形成されており、 その手前側の側壁上部に設けたノズルから噴射する 洗浄水で食器に付着した残菜を洗浄し、 シャワーシンクの底壁部を流れる洗浄水 と共に残菜を流すようになつている。

また、 下水管として卵形断面を有するいわゆる卵形管を使用することで、 水流 の流速を高めて異物の堆積を防止するものが、 日本特開昭 5 6— 4 6 0 3 9号公 報および日本特開平 5— 7 9 2 8 3号公報により公知である。

ところで、 従来のシャワーシンクは断面が四角形であるため、 その底壁部を流 れる洗浄水の流速が上がり難く、 大量の洗浄水を流さないと残菜が底壁部に堆積 してしまう問題がある。 このように、 シャワーシンクの底壁部に残菜が堆積する と使用者に禾快感を与えてしまい、 残菜の堆積を防止しょうとすると、 大量の洗 浄水を流す必要があるために不経済であるという問題がある。

発明の開示

本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、 シャワーシンクの洗浄水の消費 量を最小限に抑えながら、 洗浄した物品に付着していたゴミの堆積を防止するこ とを目的とする。

上記目的を達成するために、 本発明の第 1の特徴によれば、 シャワーシンクの 内部に向けて噴射される洗浄水で物品に付着したゴミを洗浄し、 シャワーシンク の内部に落下したゴミを前記洗浄水で流し去る物品洗浄装置において、 シャワー シンクの横断面形状は、 曲率が大きい底壁部と、 底壁部の一端から略鉛直に起立 する第 1側壁部と、 底壁部の曲率よりも小さい曲率を有して該底壁部の他端から 起立する第 2側壁部とを有することを特徴とする物品洗浄装置が提案される。 上記構成によれば、 シャワーシンクの横断面形状が、 曲率が大きい底壁部と、 底壁部の一端から略鉛直に起立する第 1側壁部と、 底壁部曲率よりも小さい曲率 を有して該底壁部の他端から起立する第 2側壁部とを有するので、 四角形断面や 円形断面を有するシャワーシンクに比べて底壁部の流路断面積が小さくなる。 そ の結果、 洗浄水の流量を減らして節水を図っても、 底壁部を流れる洗浄水の流速 を高めてゴミを効果的に流し去ることができる。

また本発明の第 2の特徴によれば、 上記第 1の特徴に加えて、 第 1側壁部の上 部に洗浄水を噴射するノズルを設け、 ノズルから噴射される洗浄水が指向する第 2側壁部の上部に斜め下方を向く平坦な反射板を配置したことを特徴とする物品 洗浄装置が提案される。

上記構成によれば、 第 1側壁部の上部に設けたノズルから噴射される洗浄水が 指向する第 2側壁部の上部に、 斜め下方を向く平坦な反射板を配置したので、 物 品の洗浄効果を高めるために洗浄水を強く噴射しても、 反射板に衝突した洗浄水 を下向きに偏向させて上方への跳ね返りを防止することができる。

また本発明の第 3の特徴によれば、 上記第 2の特徴に加えて、 反射板の背部に 貯水部を設け、 貯水部から第 2側壁部に洗浄水を供給することを特徴とする物品 洗浄装置が提案される。

上記構成によれば、 反射板の背部に設けた貯水部から第 2側壁部に洗浄水を供 給するので該第 2側壁部が乾燥することがなくなり、 ゴミが第 2側壁部に付着す ることなくシャヮ一シンクの底壁部まで確実に落下することで、 第 2側壁部をき れいな状態に保つことができる。

また本発明の第 4の特徴によれば、 上記第 3の特徴に加えて、 貯水部の底部に 第 2側壁部に洗浄水を供給するスリットを設けたことを特徴とする物品洗浄装置 が提案される。

上記構成によれば、 貯水部の底部に設けたスリツトから第 2側壁部に洗浄水を 供給するので、 スリットで洗浄水の流量を調整して必用かつ充分な量の洗浄水を 供給し、 洗浄水の消費量を最小限に抑えることができる。 また本発明の第 5の特徴によれば、 上記第 1〜第 4の何れかの特徴に加えて、 物品は食器であり、 ゴミは残菜であることを特徴とする物品洗浄装置が提案され る。

上記構成によれば、 物品が食器でゴミが残菜であるので、 食器に付着した残菜 を洗浄することができる。

また本発明の第 6の特徴によれば、 上記第 5の特徴に加えて、 食器を持つ者は シャワーシンクの第 1側壁部側に立つことを特徴とする物品洗浄装置が提案され る。

上記構成によれば、 食器を持つ者がシャヮ一シンクの第 1側壁部側に立つので 、 ノズルから噴射される洗浄水で食器に付着した残菜を見ながらきれいに洗浄で き、 残菜を除去する食器の状態を確認できるばかりでなく、 残菜が流れる底壁部 が略鉛直の第 1側壁部の直下に位置することで、 残菜が見え難くなって不快感が 減少する。

また本発明の第 7の特徴によれば、 上記第 6の特徴に加えて、 食器を持つ者が シャワーシンクの第 1側壁部側に接近したことを検知したとき、 洗浄水を噴射す ることを特徴とする物品洗浄装置が提案される。

上記構成によれば、 食器を持つ者がシャヮ一シンクの第 1側壁部側に接近した ときに洗浄水を噴射するので、 洗浄水の無駄な噴射を防止して更なる節水を可能 にすることができる。

尚、 実施例の食器 3 4は本発明の物品に対応し、 実施例の残菜は本発明のゴミ に対応する。

図面の簡単な説明

図 1〜図 4は本発明の一実施例を示すもので、 図 1は食器洗浄装置の全体平面 図、 図 2は図 1の 2— 2線断面図、 図 3は図 1の 3 _ 3線拡大断面図、 図 4は図 3の要部拡大図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

図 1〜図 4に示すように、 食堂において食事を終えた者が食器に付着した残菜 をざっと洗浄するための食器洗浄装置 1 1は、 上面が開放した概略樋状のシャヮ —シンク 1 2を備えており、 食器洗浄装置 1 1の向こう側の側面には食器を搬送 するスラットコンベア 1 3が平行に配置される。 スラットコンベア 1 3は食器搬 送面を構成するエンドレスなスラット 1 4をフレーム 1 5 , 1 6の上端に回転自 在に配置したもので、 その一方のフレーム 1 5とその手前側のフレーム 1 7との 間に食器洗浄装置 1 1のシャワーシンク 1 2が支持される。

図 4から明らかなように、 シャワーシンク 1 2は金属板を湾曲させて構成した もので、 その横断面は特殊な形状を有している。 即ち、 シャワーシンク 1 2の横 断面は、 曲率半径が小さい （曲率が大きい） 底壁部 1 2 aと、 底壁部 1 2 aの手 前側から鉛直方向に起立する平坦な第 1側壁部 1 2 bと、 底壁部 1 2 aの向こう 側から上方に連なる湾曲した第 2側壁部 1 2 cとを備えており、 第 2側壁部 1 2 cの曲率半径は底壁部 1 2 aの曲率半径よりも大きく （底壁部 1 2 aの曲率より も小さく） なっている。 従って、 底壁部 1 2 aはシャワーシンク 1 2の幅方向中 央よりも第 1側壁部 1 2 b側に寄つており、 鉛直な第 1側壁部 1 2 bのほぼ直下 に位置している。

シャワーシンク 1 2の深さは長手方向中央部が深く両端部が浅くなつており、 底壁部 1 2 aは両端部から中央部に向かって僅かに傾斜している。 そのため、 シ ャヮ一シンク 1 2の横断面形状は長手方向に僅かに変化しているが、 その基本的 形状は同じであって何れの位置も底壁部 1 2 a、 第 1側壁部 1 2 bおよび第 2側 壁部 1 2 cから構成される。

シャワーシンク 1 2の両端は鉛直な端壁部 1 2 d , 1 2 dで閉塞されており、 そこに切り起こしにより注水口 1 8 , 1 8が設けられる。 シャワーシンク 1 2の 第 1側壁部 1 2 bの上部内面に沿って給水管 1 9が配置されており、 第 1側壁部 1 2 bの上端に水平に接続されたカバ一板 2 0で給水管 1 9が目視不能に覆われ る。 給水管 1 9には洗浄水を略水平方向に噴射する多数のノズル 1 9 a…が設け られる。 また第 2側壁部 1 2 cの上端に斜め下方を向く反射板 1 2 eが配置され ており、 その上部を覆うようにスラットコンベア 1 3のフレーム 1 5に連らなる 連結板 1 2 ίが配置される。

またシャワーシンク 1 2の反射板 1 2 eの背面に、 第 2側壁部 1 2 cの上端に 沿って延びる断面三角形の貯水部 1 2 gが設けられており、 その貯水部 1 2 gの 下端に細幅 （例えば、 幅 l mm以下） のスリット 1 8 aが形成される。 貯水部 1 2 gには常時一定量の洗浄水が貯留されており、 その洗浄水がスリット 1 8 aで 膜状に絞られて第 2側壁部 1 2 cの上端に供給される。

シャワーシンク 1 2が最も深くなる中央部に上端を接続された排水樋 2 1がス ラットコンベア 1 3の下方に向かって延びており、 その下端はスラットコンベア 1 3の下方の床面に形成された排水溝 2 2の上方に臨んでいる。 排水樋 2 1の下 端と排水溝 2 2との間に配置される台車 2 3は、 枠状のフレーム 2 4と、 フレー ム 2 4の下面に張った網 2 5と、 フレーム 2 4の四隅に設けた車輪 2 6…とを備 える。

シャワーシンク 1 2の両端の手前側に光電スィッチの投光器 2 7…と受光器 2 8…とが設けられており、 投光器 2 7…から出た光が人に遮られて受光器 2 8— に達しなくなることで、 人がシャワーシンク 1 2の前に立ったことが検知される 。 給水源 2 9からの洗浄水が、 手動開閉弁 3 0 aを介してシャワーシンク 1 2の 両端の注水口 1 8， 1 8から常時供給され、 また注水口 1 8， 1 8の手前で分流 した洗浄水が手動開閉弁 3 5， 3 5を介して貯水部 1 2 gの両端に供給される。 給水源 2 9は手動開閉弁 3 0 b、 ストレーナ 3 1、 減圧弁 3 2および電磁弁 3 3 を介して給水管 1 9に接続され、 電磁弁 3 3は光電スィッチからの信号によって 作動する。

次に、 上記構成を備えた実施例の作用について説明する。

食事を終えた人が残菜の付着した食器 3 4を持ってシャワーシンク 1 2の前に 立つと、 光電スィッチが作動して給水管 1 9のノズル 1 9 a…から洗浄水が噴出 する。 洗浄水に当てて残菜を洗い流した食器 3 4をスラットコンベア 1 3上に置 くと、 その食器 3 4は後段の食器洗浄槽に搬送される。 ノズル 1 9 a…から噴射 する洗浄水はシャワー状に拡散するようになっているため、 食器 3 4の広い面積 に洗浄水を当てて洗浄効果を高めながら、 洗浄水の消費量を削減することができ る。 シャワーシンク 1 2の底壁部 1 2 aに落下した残菜は、 注水口 1 8， 1 8か ら供給された洗浄水と、 貯水部 1 2 gのスリット 1 8 aから供給された洗浄水と 、 ノズル 1 9 a…から供給された洗浄水とによって、 シャワーシンク 1 2の最も 低い中央部に向かって流れ、 そこから排水樋 2 1を経て台車 2 3上に落下する。 洗浄水に含まれる残菜は台車 2 3の網 2 5に捕捉され、 洗浄水だけが排水溝 2 2 に排出される。 網 2 5に捕捉された残菜は台車 2 3ごと搬出されて一括して処理 される。

貯水部 1 2 gのスリット 1 8 aから流出する洗浄水はシャワーシンク 1 2の第 2側壁部 1 2 cに沿って下方に流れ、 第 2側壁部 1 2 cを常に濡れた状態に保つ ため、 残菜は第 2側壁部 1 2 cにこびり付くことなく、 そこを流れる洗浄水で速 やかにシャヮ一シンク 1 2の底壁部 1 2 aに押し流される。 従って、 シャワーシ ンク 1 2の手前側に立つ人から最も目に付き易い第 2側壁部 1 2 cを常に清潔な 状態に保ち、 不快感を与えないようにすることができる。 しかも貯水部 1 2 gに 貯留された洗浄水は細幅のスリット 1 8 aを介して必用かつ充分な量だけ供給さ れるので、 洗浄水の使用量を最小限に抑えることができる。 尚、 手動開閉弁 3 5 , 3 5の開度を調整することで、 貯水部 1 2 gの内部に常に一定量の洗浄水を保 持することができる。

ノズル 1 9 a…から噴出した洗浄水はシャヮ一シンク 1 2の反射板 1 2 eに衝 突するが、 反射板 1 2 eが斜め下向きに配置されているため、 洗浄水の噴射速度 を増加させて洗浄効果を高めても、 洗浄水は反射板 1 2 eで下向きに反射して上 方に飛び散ることが防止される。

シャワーシンク 1 2の断面形状は曲率が大きい底壁部 1 2 aを備えているため 、 四角形断面や円形断面を有するシャヮ一シンクに比べて底壁部の流路断面積が 小さくなり、 洗浄水の流量を減らして節水を図っても、 底壁部 1 2 aを流れる洗 浄水の流速を上げて残菜を効果的に流し去ることができる。 シャワーシンク 1 2 の手前側の第 1側壁部 1 2 bは略鉛直であるため、 シャヮ一シンク 1 2の手前側 に立つ人から底壁部 1 2 aを流れる残菜を見え難くして不快感を減少させること ができる。 給水管 1 9を覆うカバー板 2 0も、 底壁部 1 2 aを流れる残菜を見え 難くするのに寄与している。 反射板 1 2 eに衝突した洗浄水の一部は、 スリット 1 8 aからの洗浄水と合流して第 2側壁部 1 2 cを伝わって流下し、 第 2側壁部 1 2 cに残菜が付着するのを防止する。 第 1側壁部 1 2 bに沿って流下する洗浄 水の量は少ないが、 略鉛直の第 1側壁部 1 2 bには元々残菜が付着し難いために 特に支障はない。 上述したように、 シャワーシンク 1 2の断面形状によって洗浄水の流量を削減 しながら残菜を効果的に流し去ることができるが、 ノズル 1 9 a…からの洗浄水 の噴射を食器 3 4の洗浄時に限ることで、 必要な洗浄水の量を更に削減すること ができる。

以上、 本発明の実施例を詳述したが、 本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種 々の設計変更を行うことが可能である。

例えば、 実施例では被洗浄物として食器 3 4を例示したが、 請求項 1および請 求項 2の発明は食器 3 4以外の任意の被洗浄物に対して適用可能である。

産業上の利用可能性

以上説明したように、 本発明の物品洗浄装置は多人数が食事を摂る食堂等にお ける食器の洗浄に適しているが、 ゴミが付着した任意の物品の洗浄に対して使用 することができる。

Claims

請求の範囲

1. シャワーシンク （12) の内部に向けて噴射される洗浄水で物品 （34) に 付着したゴミを洗浄し、 シャワーシンク （12) の内部に落下したゴミを前記洗 浄水で流し去る物品洗浄装置において、

シャワーシンク （12) の横断面形状は、 曲率が大きい底壁部 （12 a) と、 底壁部 （12 a) の一端から略鉛直に起立する第 1側壁部 （12 b) と、 底壁部 (12 a) の曲率よりも小さい曲率を有して該底壁部 （12 a) の他端から起立 する第 2側壁部 （12 c) とを有することを特徴とする物品洗浄装置。

2. 第 1側壁部 （12 b) の上部に洗浄水を噴射するノズル （19 a) を設け、 ノズル （19 a) から噴射される洗浄水が指向する第 2側壁部 （12 c) の上部 に斜め下方を向く平坦な反射板 （12 e) を配置したことを特徴とする、 請求項 1に記載の物品洗浄装置。

3. 反射板 （12 e) の背部に貯水部 （12 g) を設け、 貯水部 （12 g) から 第 2側壁部 （12 c) に洗浄水を供給することを特徴とする、 請求項 2に記載の 物品洗浄装置。

4. 貯水部 （12 g) の底部に第 2側壁部 （12 c) に洗浄水を供給するスリツ ト （18 a) を設けたことを特徴とする、 請求項 3に記載の物品洗浄装置。

5. 物品 （34) は食器であり、 ゴミは残菜であることを特徴とする、 請求項 1 〜請求項 4の何れか 1項に記載の物品洗浄装置。

6. 食器を持つ者はシャワーシンク （12) の第 1側壁部 （12 b) 側に立つこ とを特徴とする、 請求項 5に記載の物品洗浄装置。

7. 食器を持つ者がシャワーシンク （12) の第 1側壁部 （12 b) 側に接近し たことを検知したとき、 洗浄水を噴射することを特徴とする、 請求項 6に記載の 物品洗浄装置。