WO2006004001A1 - マゼンタインク組成物、インクセット、インクカートリッジ、並びにそれらを用いた記録方法、記録システムおよび記録物 - Google Patents

マゼンタインク組成物、インクセット、インクカートリッジ、並びにそれらを用いた記録方法、記録システムおよび記録物 Download PDF

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Abstract

 本発明は、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくく、光沢も向上されたマゼンタインク、及び該インクを備える、インクジェット記録用インクセットを提供することを目的とする。  本発明は、10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトルから算出されるCIE規格のa*値が80のときに、b*値が-29以下であるマゼンタインク組成物、および顔料濃度が2×10-3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトルから算出されるCIE規格のa*値が好ましくは7以上である上記マゼンタインク組成物並びに該インク組成物を含むインクセットを提供する。また、本発明は、10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトルから算出されるCIE規格のa*値が80のときに、b*値が-38以上-29以下であるマゼンタインク組成物、および顔料濃度が2×10-3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトルから算出されるCIE規格のa*値が好ましくは5以上である上記マゼンタインク組成物並びに該インク組成物を含むインクセットを提供する。

Description

マゼンタインク組成物、インクセット、インクカートリッジ、並びにそれらを用 いた記録方法、記録システムおよび記録物
技術分野
[0001] 本発明は、新規なマゼンタインク組成物に関する。特に、高彩度かつ低明度なレツ ド領域の色再現性に優れ、光沢が向上され、インクジェット式吐出ヘッドで目詰まりを 生じにくいマゼンタインク組成物、及び特定のマゼンタインクを少なくとも備える、記 録画像の光沢に優れたインクセット、並びに、高彩度かつ低明度なレッド領域の色再 現性に優れ、且つ粒状性にも優れ、光沢が向上され、インクジェット式吐出ヘッドで 目詰まりを生じにくいマゼンタインク組成物及びこれを含むインクセットに関する。 背景技術
[0002] 従来、カラーインクジェット記録用のマゼンタインクとしては、 C. I.ビグメントレッド 2 02や、 C. I.ビグメントレッド 122などの顔料を色材として用いたインクが提案されて いる(例えば、特許文献 1を参照)。
[0003] C. I.ビグメントレッド 202および C. I.ビグメントレッド 122を用いる場合、インク中の 顔料濃度を比較的高くしなければ、高彩度かつ低明度な領域の色再現性が十分に 得られない。しかし、顔料濃度を高くするとインクの粘度が高くなり、メニスカスの応答 性が鈍くなる傾向があるので、印字スピード、画質、ヘッド寿命などが問題となりやす い。また、顔料濃度を高くすると、光沢系メディアにおいて、平滑なインク膜が形成さ れにくい傾向があり、記録物の光沢が劣化することがある。
[0004] インクの粘度が高くなるのを防止するためには、インクに添加するグリセリン量を低く する方法がある。
[0005] し力しながら、グリセリンはインクジェット式吐出装置における目詰まりを防止する湿 潤剤として機能するため、その含有量を減らすと目詰まりが生じやすいインクとなる傾 向がある。
また、従来のマゼンタインクでは、その記録物の L*40以下の暗部の色再現には優 れるが、粒状性が不十分であった。 特許文献 1:特開 2003 - 268275号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] そこで、本発明は、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、インクジェット式 記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼンタインクを提供するこ とを目的の一つとする。
[0007] また、本発明は、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、インクジェット式記 録ヘッドでの目詰まりをおこしにくぐ光沢も向上されたマゼンタインク備える、インク ジェット記録用インクセットを提供することを他の目的とする。
[0008] また、本発明は、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優 れ、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼン タインク、及び該マゼンタインクを含むインクセットを提供することを更に他の目的とす る。
課題を解決するための手段
[0009] 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、色材として、顔料 C. I.ピグメントヴアイォ レット 32を含むマゼンタインクは顔料濃度が比較的低くても高彩度かつ低明度な領 域での色再現性に優れていることを見出した。
[0010] 本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、 10000倍以下の希釈水溶液 において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が
- 29以下であるマゼンタインク組成物を提供するものである。該マゼンタインク組成 物は、 L*値が 60以下であると、さらに好ましい。
[0011] また、本発明は、上記条件に加え、さらに顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである水溶液に おいて、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規格の a*値が 7以上である前記マゼ ンタインク組成物をも好ましく提供するものである。
[0012] 上記マゼンタインク組成物は、いずれも色材濃度が比較的低くても、高彩度かつ低 明度の領域での色再現性に優れているので、色材濃度を高めることによってインクの 粘度が高くなつてしまうことを防ぐことができる。
[0013] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、このような構成により、粘度の高い高 沸点有機溶剤などの湿潤剤を十分に添加することが可能となるので、インクジェット 法を用いて印刷しても、ヘッドでの目詰まりを起こしにくい。
[0014] また、本発明は、上記マゼンタインク組成物を用いて画像を形成する記録方法を提 供するものである。この記録方法によれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性に優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得ることができる。
[0015] また、本発明は、上記マゼンタインク組成物を用いて画像を形成する記録システム を提供するものである。この記録システムによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域 の色再現性に優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得ることができる。
[0016] さらに、本発明は、上記マゼンタインク組成物を用いて画像が形成されてなる記録 物を提供するものである。この記録物は、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再現 性に優れ、光沢も向上された良質なものである。
[0017] また、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、色材として、顔料 C. I.ビグメントヴァ ィォレット 32および C. I.ビグメントヴァイオレット 19を含むマゼンタインクは顔料濃度 が比較的低くても高彩度かつ低明度な領域での色再現性に優れることの知見を得た
[0018] 本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、 10000倍以下の希釈水溶液 において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が — 38以上— 29以下であるマゼンタインク組成物を提供するものである。該マゼンタイ ンク組成物は、前記 CIE規格の L*値が 60以下であると、さらに好ましい。
[0019] また、本発明は、上記条件に加え、さらに顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである水溶液に おいて、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規格の a*値が 5以上、好ましくは 7以 上である前記マゼンタインク組成物をも好ましく提供するものである。
[0020] 上記マゼンタインク組成物は、いずれも色材濃度が比較的低くても、高彩度かつ低 明度の領域での色再現性に優れているので、色材濃度を高めることによってインクの 粘度が高くなつてしまうことを防ぐことができる。また、記録物の粒状性にも優れる。粒 状性とは、画像を形成した際のドット表現による粒状の目立ちを抑制できる特性をい
[0021] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、このような構成により、粘度の高い高 沸点有機溶剤などの湿潤剤を十分に添加することが可能となるので、インクジェット 法を用いて印刷しても、ヘッドでの目詰まりを起こしにくい。
[0022] また、本発明は、上記マゼンタインク組成物を用いて画像を形成する記録方法を提 供するものである。
[0023] この記録方法によれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再現性に優れ、且つ粒 状性にも優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得ることができる。
[0024] また、本発明は、上記マゼンタインク組成物を用いて画像を形成する記録システム を提供するものである。この記録システムによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域 の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得る ことができる。
[0025] さらに、本発明は、上記マゼンタインク組成物を用いて画像が形成されてなる記録 物を提供するものである。この記録物は、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再現 性に優れ、且つ粒状性にも優れ、光沢も向上された良質なものである。
[0026] また、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、色材として、顔料 C. I.ビグメントヴァ ィォレット 32を含むマゼンタインクは顔料濃度が比較的低くても高彩度かつ低明度な 領域での色再現性に優れて 、ることを見出した。
[0027] 本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、 10000倍以下の希釈水溶液 において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が - 29以下であるマゼンタインクを含むインクセットを提供するものである。このマゼン タインクは、 L*値が 60以下であると、さらに好ましい。
[0028] また、本発明は、上記条件に加え、さらに顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである水溶液に おいて、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規格の a*値が 7以上である前記マゼ ンタインクを含むインクセットをも好ましく提供するものである。
[0029] 上記インクセットは、いずれも、色材が比較的低濃度であっても高彩度かつ低明度 なレッド領域での色再現性が良好であり、顔料等の色材を高濃度にする必要がない ので、インクの粘性が高くなることがなぐインクジェット法に用いるためにも好ましい。
[0030] 本発明に係るインクセットは、このような構成により、マゼンタインクに湿潤剤を十分 に添加することが可能となるので、インクジェット式吐出装置を用いる場合も、ヘッドで の目詰まりを抑制することができる。
[0031] また、本発明は、本発明に係るインクセットを用いて画像を形成する記録方法を提 供するものである。この記録方法によれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性に優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得ることができる。
[0032] また、本発明は、本発明に係るインクセットを用いて画像を形成する記録システムを 提供するものである。この記録システムによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の 色再現性に優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得ることができる。
[0033] さらに、本発明は、前記インクセットを用いて画像が形成されてなる記録物を提供す るものである。この記録物は、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再現性に優れ、光 沢も向上された良質なものである。
[0034] また、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、色材として、顔料 C. I.ビグメントヴァ ィォレット 32および C. I.ビグメントヴァイオレット 19を含むマゼンタインクは顔料濃度 が比較的低くても高彩度かつ低明度な領域での色再現性に優れていることを見出し た。
[0035] 本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、 10000倍以下の希釈水溶液 において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が —38以上一 29以下であるマゼンタインクを含むインクセットを提供するものである。こ のマゼンタインクは、 L*値が 60以下であると、さらに好ましい。
[0036] また、本発明は、上記条件に加え、さらに顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである水溶液に おいて、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規格の a*値が 5以上、好ましくは 7以 上である前記マゼンタインクを含むインクセットをも好ましく提供するものである。
[0037] 上記インクセットは、いずれも、色材が比較的低濃度であっても高彩度かつ低明度 なレッド領域での色再現性が良好であり、顔料等の色材を高濃度にする必要がない ので、インクの粘性が高くなることがなぐインクジェット法に用いるためにも好ましい。 また、記録物の粒状性にも優れる。
[0038] 本発明に係るインクセットは、このような構成により、マゼンタインクに湿潤剤を十分 に添加することが可能となるので、インクジェット式吐出装置を用いる場合も、ヘッドで の目詰まりを抑制することができる。 [0039] また、本発明は、本発明に係るインクセットを用いて画像を形成する記録方法を提 供するものである。この記録方法によれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性に優れ、且つ粒状性にも優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得ることが できる。
[0040] また、本発明は、本発明に係るインクセットを用いて画像を形成する記録システムを 提供するものである。この記録システムによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の 色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れ、光沢も向上された良質な記録画像を得るこ とがでさる。
[0041] さらに、本発明は、前記インクセットを用いて画像が形成されてなる記録物を提供す るものである。この記録物は、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再現性に優れ、且 つ粒状性にも優れ、光沢も向上された良質なものである。
発明の効果
[0042] 本発明によれば、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、インクジェット式記 録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼンタインクが提供される。 また、本発明によれば、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、且つ粒状性 にも優れ、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上された マゼンタインクが提供される。また、本発明によれば、高彩度かつ低明度な領域の色 再現性に優れ、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりをおこしにくぐ光沢も向上さ れたマゼンタインクを備える、インクジェット記録用インクセットが提供される。また、本 発明によれば、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れ 、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼンタイ ンクを備えるインクジェット記録用インクセットが提供される。更に、本発明によれば、 力かるマゼンタインクまたはインクセットを用いたインクカートリッジ、記録方法、記録 システム及び記録物が提供される。
図面の簡単な説明
[0043] [図 1]顔料種の異なるマゼンタインクの L*値と a*値の関係を示すグラフである。
[図 2]顔料種の異なるマゼンタインクの L*値と a*値の関係を示すグラフである。
[図 3]顔料種の異なるマゼンタインクの L*値と a*値の関係を示すグラフである。 [図 4]顔料種の異なるマゼンタインクの L*値と a*値の関係を示すグラフである。
[図 5]顔料種の異なるマゼンタインクの b*値と a*値の関係を示すグラフである。
[図 6]顔料種の異なるマゼンタインクの L*値と a*値の関係を示すグラフである。
[図 7]図 6に示すグラフの一部拡大図 (低彩度領域)である。
[図 8]図 6に示すグラフの一部拡大図(高彩度領域)である。
[図 9]実施例および比較例のインクセットの色再現性を示す。
[図 10]実施例および比較例のインクセットの色再現性を示す。
[図 11]実施例および比較例のインクセットの色再現性を示す。
[図 12]実施例および比較例のインクセットの色再現性を示す。
[図 13]実施例及び比較例それぞれに用いるマゼンタインクの色相角と彩度との関係 を示すグラフである。
[図 14]実施例及び比較例それぞれに用いるマゼンタインクの色相角と明度との関係 を示すグラフである。
発明を実施するための最良の形態
[0044] 〔第 1実施形態のマゼンタインク組成物〕
以下に本発明に係るマゼンタインク組成物(第 1実施形態)について、その好ましい 実施態様に基づき説明する。
[0045] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、上述の通り、 10000倍以下の希釈水溶液 において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が —29以下、好ましくは b*値が— 35以下である。このようなマゼンタインクは、紫領域 の色再現性に優れ、輝度系発色である sRGB色空間も記録媒体上に広く色再現可 能であり、 Desktop Publishing (DTP)にも好適である。一方、 b*値が— 40以下になる と赤色の発色性が劣化するので、 b*値は 40以上であることが好ましい。
[0046] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、上記 b*値の条件にカ卩え、 L*値が 60 以下であることがさらに好ましい。力かる構成により、高彩度かつ低明度な領域の色 再現が可能となる。
[0047] ここで、可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の L*値、 a*値、および b*値は 、例えば日立製作所社製の U3300等を用いて、スキャンスピードで 600nm/min、 測定波長範囲 380〜800nm、スリット幅 2. Onmの条件で透過率測定し、 D65光源 、視野角 2度において算出することにより得ることができる(以下、その他のインクでも 同様)。
[0048] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである希釈 水溶液において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 7以上である ことが好ましい。特に、高彩度な領域の色再現性の点で、 a*値は 8以上であることが 更に好ましぐ 9以上であることがさらに一層好ましい。本発明に係るマゼンタインク組 成物は、 2 X 10— 3gZlの場合に a*値が 7以上となる力 その他の濃度において a*値 力^以上であってもよい。 a*値は上述の測定方法と同様の方法に従って得ることがで きる。
[0049] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32 (以下「PV 32」と省略することもある)を顔料として含むことが好ましい。 PV32は、比較的低濃度 でも高彩度かつ低明度の領域について、十分な色再現性を得ることができる。インク の粘度が高くなりすぎないように、 PV32の濃度は 4重量%以下、好ましくは 2重量% 以下である。
[0050] なお、本発明に係るマゼンタインクは、 10000倍以下の希釈水溶液において、可 視吸収スペクトルから算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 29以下で ある限り、 PV32を含有しなくてもよい。例えば、 C. I.ビグメントレッド (以下「PR」と省 略することもある。) 5、 7、 12、 48 (Ca)、 48 (Mn)、 57 (Ca)、 57 : 1、 112、 122、 12 3、 168、 184、 202、 207、 209、 C. I.ビグメントヴァイオレット(以下「PV」と省略す ることもある。) 19等の 1種または 2種以上を含有してもよいし、これらと PV32とを組み 合わせてもよい。
[0051] また、本発明に係るマゼンタインクは、湿潤剤として高沸点有機溶媒を 14〜30重 量%含むことが好ましい。本発明に係るマゼンタインクは、顔料濃度を比較的低くし ても目的の色再現性を得ることができるので、粘度が高くならず、高沸点有機溶媒を 十分に添加することができる。高沸点有機溶媒を加えることによって、インクジェット記 録用に用いた場合に、インクの乾燥を防いでインクジェットプリンタのヘッドでの目詰 まりが抑制される。高沸点有機溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジェチレ ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、 1, 2, 6 へキサントリオール、チォグ リコーノレ、へキシレングリコーノレ、グリセリン、トリメチローノレエタン、トリメチローノレプロ パン等の多価アルコール類;エチレングリコールモノェチルエーテル、エチレングリコ 一ノレモノブチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノメチノレエーテノレ、ジエチレングリ コーノレモノェチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノブチノレエーテノレ、トリエチレン グリコーノレモノメチノレエーテノレ、トリエチレングリコーノレモノェチノレエーテノレ、トリェチ レングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類;尿素
、 2 ピロリドン、 N—メチル 2 ピロリドン、 1, 3 ジメチル一 2—イミダゾリジノン、ト リエタノールアミン等の有機アルカリ、糖アルコール等の糖類等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。
[0052] 特に、本発明に係るマゼンタインク組成物には、 目詰まり防止の向上と、記録画像 の光沢を向上させるために、グリセリンを 14重量%以上力卩えることが好ましい。グリセ リンとともに、トリエタノールァミン等の有機アルカリを添加してもよい。トリエタノールァ ミンは、インクの pH調整剤および分散安定剤としての機能をも有するものであり、イン ク中にお 、て 0. 1〜10重量%の範囲内で使用することが好まし!/、。
[0053] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、色材として顔料を使用するとともに、該顔料 を分散するための分散剤を含有するものが好ましい。分散剤は、この種の顔料インク に使用可能であるものを特に制限なく用いることができ、例えば、カチオン性分散剤 、ァ-オン性分散剤、ノ-オン性分散剤や界面活性剤等が挙げられる。ァ-オン性 分散剤の例としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸一アクリロニトリル共 重合体、酢酸ビュル アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸 アクリル酸アルキ ルエステル共重合体、スチレン アクリル酸共重合体、スチレンーメタクリル酸共重合 体、スチレン アクリル酸 アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン メタタリ ル酸—アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン α—メチルスチレンーァク リル酸共重合体、スチレン OCーメチルスチレン アクリル酸 アクリル酸アルキルェ ステル共重合体、スチレン マレイン酸共重合体、ビュルナフタレン マレイン酸共 重合体、酢酸ビニルーエチレン共重合体、酢酸ビニルー脂肪酸ビニルエチレン共重 合体、酢酸ビニルーマレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニルーク口トン酸共重合体 、酢酸ビュル アクリル酸共重合体等が挙げられる。また、ァ-オン性界面活性剤の 例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシ エチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモ-ゥム塩等が挙げられ、ノ-オン性 界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン アルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシェチレ ンアルキルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルァミン、ポリオキシェチレ ンアルキルアミド等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。特に、顔料 の分散安定性を高める観点から、スチレン (メタ)アクリル酸共重合体を用いること が好ましい。
[0054] 前記分散剤は、前記インク組成物中にお ヽて、前記顔料の重量を基準として、固 形分換算で、通常 140重量%以下で含まれる。
[0055] 前記分散剤は、前記顔料の重量を基準として、固形分換算で好ましくは 10〜140 重量%、更に好ましくは 10〜: LOO重量%、更に一層好ましくは 10〜40重量%含ま れる。また、インク量に対する分散剤の含有量は、固形分換算で好ましくは 0. 1〜10 重量%、更に好ましくは 0. 3〜3重量%である。
[0056] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、記録媒体への濡れ性を高めてインク の浸透性を高める観点から、浸透促進剤を含有させることができる。浸透促進剤とし ては、例えば、メタノール、エタノール、 iso プロピルアルコール等のアルコール類; エチレングリコーノレモノメチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノェチノレエーテノレ、 ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコーノレモノブチノレエーテ ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコーノレモノブチノレエ 一テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル; 1, 2—ペンタンジオール、 1, 2—へキサンジオール等のジオール等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用い られる。特に、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ ブチルエーテル若しくは 1, 2—へキサンジオール、またはこれらの 2種以上を用いる ことが好ましい。
[0057] 前記浸透促進剤は、前記インク中、好ましくは 1〜20重量%、更に好ましくは 1〜1 0重量%含有される。
[0058] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、前記浸透促進剤と同様に、記録媒体 への濡れ性を高めてインクの浸透性を高める観点から、ァ-オン性界面活性剤、ノ- オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の各種界面活性剤 を用いることもでき、特に、アセチレングリコール系化合物やシリコーン系化合物を用 いることが好ましい。該アセチレングリコール系化合物としては、巿販されているもの を用 ヽること力 sでき、 ί列えば、、オノレフイン Υ、サーフィノーノレ 82、 440、 465、 485 (何 れも商品名、エア'プロダクツ'アンド'ケミカルズ社製)、オルフイン STG、オルフイン E1010 (何れも商品名、 日信化学株式会社製)等が挙げられ、これらの 1種又は 2種 以上が用いられる。特に、オルフイン E1010、サーフィノール 465を用いることが好ま しい。また、該シリコーン系化合物としては、市販品として BYK347、 348または BY KUV3510 (ビックケミージャパン製)等のポリシロキサン系化合物を用いることができ る。該アセチレングリコール系化合物及び Z又は該シリコーン系化合物は、前記イン ク中、好ましくは 0. 01〜5重量%、更に好ましくは 0. 1〜1. 0重量%、特に好ましく は 0. 1〜0. 5重量%含有される。
[0059] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、インクの乾燥時間を短縮する観点か ら、低沸点有機溶媒を含むことができる。該低沸点有機溶媒としては、例えば、メタノ ール、エタノール、 n—プロピルアルコール、 iso—プロプルアルコール、 n—ブタノ一 ル、 sec—ブタノール、 tert—ブタノール、 iso—ブタノール、 n—ペンタノール等が挙 げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。特に、一価アルコールが好ましい。
[0060] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、前述した顔料、分散剤、高沸点有機溶媒、 浸透促進剤、アセチレングリコール系化合物及び Z又はシリコーン系化合物等の成 分を含有し、通常、バランスとして水を含有するものである。水は、イオン交換水、限 外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水を用いることが好ましい。特に、こ れらの水を、紫外線照射又は過酸ィ匕水素添加等により滅菌処理した水は、長期間に 亘つてカビゃバクテリアの発生が防止されるので好ましい。
[0061] 本発明に係るマゼンタインク組成物には、更に必要に応じて、水溶性ロジン類等の 定着剤、安息香酸ナトリウム等の防黴剤 '防腐剤、アロハネート類等の酸化防止剤 · 紫外線吸収剤、キレート剤、酸素吸収剤、 pH調整剤等の添加剤を含有させることが でき、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。
[0062] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、従来公知の装置、例えば、ボールミル、サ ンドミル、アトライター、バスケットミル、ロールミル等を使用して、従来の顔料インクと 同様に調製することができる。調製に際しては、メンブレンフィルターやメッシュフィル ター等を用いて粗大粒子を除去することが好まし 、。
[0063] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、その用途に特に制限はな 、が、ノズルから インクの液滴を吐出させ、該液滴を記録媒体に付着させて文字や図形等の画像を形 成する記録方法であるインクジェット記録方法に用いられることが好ましぐ特にオン デマンド型のインクジェット記録方法に用いられることが好まし 、。オンデマンド型のィ ンクジェット記録方法としては、例えば、プリンターヘッドに配設された圧電素子を用 Vヽて記録を行う圧電素子記録方法、プリンターヘッドに配設された発熱抵抗素子のヒ 一ター等による熱エネルギーを用いて記録を行う熱ジェット記録方法等が挙げられ、 何れのインクジェット記録方法にも好適に使用できる。
[0064] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、画像を形成するための記録媒体として、ィ ンクジェット記録方法等において通常用いられる記録媒体に制限なく適用できるが、 塗工層を有するメディアや普通紙 (被記録面に繊維が露呈して ヽる記録媒体)等に 好適に適用される。特に、本発明に係るマゼンタインク組成物は、塗工層を有するメ ディアに適用すれば、画像を形成した際のドット表現による粒状性の目立ちの抑制を 顕著に得ることができる。
[0065] 本明細書にぉ 、て、「塗工層を有するメディア」とは、前述したマゼンタインク組成物 を用いて画像を形成する面 (被記録面)が少なくとも塗工層で被覆されて 、るものの 全てを意味する。この塗工層を有するメディアは、通常、 85度光沢度が 120以下のも のが用いられる。ここで、 85度光沢度は、 日本電色工業株式会社製の「PG1M」等を 用いて測定される。尚、測定に際しては、標準光沢板 85度光沢度が 100を示すよう に予め測定装置を調整しておく。
[0066] 塗工層を有するメディアとしては、 85度光沢度が 70〜 120である鏡面調メディア、 例えば、 lm以上離れたところ力 蛍光灯を当てた場合に該蛍光灯の写像の輪郭が 目視で確認できるような榭脂コート層を有するメディア等が挙げられ、その代表的な 一例として、 85度光沢度が 81であるセイコーエプソン社製の「PGPP (Premium Glos sy Photo Paper)」が挙げられる。
[0067] また、塗工層を有するメディアの別の例としては、 85度光沢度が 10〜70であるセミ ダロス調メディアや、 85度光沢度が 10以下であるマット調メディア等が挙げられる。
[0068] 〔第 2実施形態のマゼンタインク組成物〕
次に本発明に係るマゼンタインク組成物 (第 2実施形態)について、その好ましい実 施態様に基づき説明する。
[0069] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、上述の通り、 10000倍以下の希釈水溶液 において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が —38以上— 29以下、好ましくは b*値が— 38以上— 33以下である。このようなマゼン タインクは、紫領域の色再現性に優れ、輝度系発色である sRGB色空間も記録媒体 上に広く色再現可能であり、 Desktop Publishing (DTP)にも好適である。一方、 b*値 が 38未満になると赤色の発色性が劣化する。
[0070] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、上記 b*値の条件にカ卩え、 10000倍 以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトルカゝら算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 L*値が 60以下であることがさらに好ましい。力かる構成により、高彩度 かつ高明度な領域の色再現が可能となる。
[0071] ここで、可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の L*値、 a*値、および b*値は 、例えば日立製作所社製の U3300等を用いて、スキャンスピード 600nm/min、測 定波長範囲 380〜800nm、スリット幅 2. Onmの条件で透過率測定し、 D65光源、 視野角 2度において算出することにより得ることができる。
[0072] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである希釈 水溶液において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 5以上、特に 7以上であることが好ましい。特に、高彩度な領域の色再現性の点で、 a*値は 8以上 であることがさらに好ましぐ 9以上であることがさらに一層好ましい。 a*値は上述の測 定方法と同様の方法に従って得ることができる。
[0073] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32 (PV32)お よび C. I.ビグメントヴァイオレット 19を顔料として含むことが好ましい。この場合、本 発明のマゼンタインク組成物は、 PV32及び PV19が比較的低濃度でも、高彩度か つ低明度の領域にっ 、て十分な色再現性を得ることができる。インクの粘度が高くな りすぎないように、 PV32及び PV19の合計濃度は 4重量%以下、特に 2重量%以下 であることが好ましい。
[0074] また、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れると いう点から、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32と C. I.ビグメントヴァイオレット 19との混 合比が 1: 2〜2: 1であることが好ま U、。
[0075] なお、本発明に係るマゼンタインクは、前述の通り PV32及び PV19の両方を含む ことが好ましいが、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトルカも算 出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上— 29以下である限り、その 顔料種に特に制限されない。即ち、 PV32及び PV19の何れも又は何れか一方を含 有しなくてもよく、例えば、 C. I.ビグメントレッド 5、 7、 12、 48 (Ca)、 48 (Mn)、 57 (C a) , 57 : 1, 112、 122、 123、 168、 184、 202、 207、 209等の 1種または 2種以上 を含有してもよいし、これらと PV32及び/又は PV19とを組み合わせてもよい。
[0076] また、本発明に係るマゼンタインクは、湿潤剤として高沸点有機溶媒を 14〜30重 量%含むことが好ましい。本発明に係るマゼンタインクは、顔料濃度を比較的低くし ても目的の色再現性を得ることができるので、粘度が高くならず、高沸点有機溶媒を 十分に添加することができる。高沸点有機溶媒を加えることによって、インクジェット記 録用に用いた場合に、インクの乾燥を防いでインクジェットプリンタのヘッドでの目詰 まりが抑制される。高沸点有機溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジェチレ ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、 1, 2, 6—へキサントリオール、チォグ リコーノレ、へキシレングリコーノレ、グリセリン、トリメチローノレエタン、トリメチローノレプロ パン等の多価アルコール類;エチレングリコールモノェチルエーテル、エチレングリコ 一ノレモノブチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノメチノレエーテノレ、ジエチレングリ コーノレモノェチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノブチノレエーテノレ、トリエチレン グリコーノレモノメチノレエーテノレ、トリエチレングリコーノレモノェチノレエーテノレ、トリェチ レングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類;尿素
、 2 ピロリドン、 N—メチル 2 ピロリドン、 1, 3 ジメチル一 2—イミダゾリジノン、ト リエタノールアミン等の有機アルカリ、糖アルコール等の糖類等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。
[0077] 特に、本発明に係るマゼンタインク組成物には、 目詰まり防止の向上と、記録画像 の光沢を向上させるために、グリセリンを 14重量%以上力卩えることが好ましい。グリセ リンとともに、トリエタノールァミン等の有機アルカリを添加してもよい。トリエタノールァ ミンは、インクの pH調整剤および分散安定剤としての機能をも有するものであり、イン ク中にお 、て 0. 1〜10重量%の範囲内で使用することが好まし!/、。
[0078] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、色材として顔料を使用するとともに、該顔料 を分散するための分散剤を含有するものが好ましい。分散剤は、この種の顔料インク に使用可能であるものを特に制限なく用いることができ、例えば、カチオン性、ァニォ ン性、ノ-オン性の高分子分散剤や界面活性剤等が挙げられる。ァ-オン性高分子 分散剤の例としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸一アクリロニトリル共 重合体、酢酸ビュル アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸 アクリル酸アルキ ルエステル共重合体、スチレン アクリル酸共重合体、スチレンーメタクリル酸共重合 体、スチレン アクリル酸 アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン メタタリ ル酸—アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン α—メチルスチレンーァク リル酸共重合体、スチレン OCーメチルスチレン アクリル酸 アクリル酸アルキルェ ステル共重合体、スチレン マレイン酸共重合体、ビュルナフタレン マレイン酸共 重合体、酢酸ビニルーエチレン共重合体、酢酸ビニルー脂肪酸ビニルエチレン共重 合体、酢酸ビニルーマレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニルーク口トン酸共重合体 、酢酸ビュル アクリル酸共重合体等が挙げられる。また、ァ-オン性界面活性剤の 例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシ エチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモ-ゥム塩等が挙げられ、ノ-オン性 界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン アルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシェチレ ンアルキルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルァミン、ポリオキシェチレ ンアルキルアミド等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。特に、顔料 の分散安定性を高める観点から、スチレン (メタ)アクリル酸共重合体を用いること が好ましい。
[0079] 前記分散剤は、前記顔料の重量を基準として、固形分換算で好ましくは 10〜140 重量%、更に好ましくは 10〜: LOO重量%、更に一層好ましくは 10〜60重量%含ま れる。また、インク量に対する分散剤の含有量は、固形分換算で好ましくは 0. 1〜10 重量%、更に好ましくは 0. 3〜3重量%である。
[0080] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、記録媒体への濡れ性を高めてインク の浸透性を高める観点から、浸透促進剤を含有させることができる。浸透促進剤とし ては、例えば、メタノール、エタノール、 iso プロピルアルコール等のアルコール類; エチレングリコーノレモノメチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノェチノレエーテノレ、 ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコーノレモノブチノレエーテ ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコーノレモノブチノレエ 一テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル; 1, 2—ペンタンジオール、 1, 2—へキサンジオール等のジオール等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用い られる。特に、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ ブチルエーテル若しくは 1, 2—へキサンジオール、またはこれらの 2種以上を用いる ことが好ましい。
[0081] 前記浸透促進剤は、前記インク中、好ましくは 1〜20重量%、更に好ましくは 1〜1 0重量%含有される。
[0082] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、前記浸透促進剤と同様に、記録媒体 への濡れ性を高めてインクの浸透性を高める観点から、ァ-オン性界面活性剤、ノ- オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の各種界面活性剤 を用いることもでき、特に、アセチレングリコール系化合物やシリコーン系化合物を用 いることが好ましい。該アセチレングリコール系化合物としては、巿販されているもの を用 ヽること力 sでき、 ί列えば、、オノレフイン Υ、サーフィノーノレ 82、 440、 465、 485 (何 れも商品名、エア'プロダクツ'アンド'ケミカルズ社製)、オルフイン STG、オルフイン E1010 (何れも商品名、 日信化学株式会社製)等が挙げられ、これらの 1種又は 2種 以上が用いられる。特に、オルフイン E1010、サーフィノール 465を用いることが好ま しい。また、該シリコーン系化合物としては、市販品として BYK347、 348または BY KUV3510 (ビックケミージャパン製)等のポリシロキサン系化合物を用いることができ る。該アセチレングリコール系化合物及び Z又は該シリコーン系化合物は、前記イン ク中、好ましくは 0. 01〜5重量%、更に好ましくは 0. 1〜1. 0重量%、特に好ましく は 0. 1〜0. 5重量%含有される。
[0083] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、インクの乾燥時間を短縮する観点か ら、低沸点有機溶媒を含むことができる。該低沸点有機溶媒としては、例えば、メタノ ール、エタノール、 n—プロピルアルコール、 iso—プロプルアルコール、 n—ブタノ一 ル、 sec—ブタノール、 tert—ブタノール、 iso—ブタノール、 n—ペンタノール等が挙 げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。特に、一価アルコールが好ましい。 本発明に係るマゼンタインク組成物は、前述した顔料、分散剤、高沸点有機溶媒、 浸透促進剤、アセチレングリコール系化合物及び Z又はシリコーン系化合物等の成 分を含有し、通常、バランスとして水を含有するものである。水は、イオン交換水、限 外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水を用いることが好ましい。特に、こ れらの水を、紫外線照射又は過酸ィ匕水素添加等により滅菌処理した水は、長期間に 亘つてカビゃバクテリアの発生が防止されるので好ましい。
[0084] 本発明に係るマゼンタインク組成物には、更に必要に応じて、水溶性ロジン類等の 定着剤、安息香酸ナトリウム等の防黴剤 '防腐剤、アロハネート類等の酸化防止剤 · 紫外線吸収剤、キレート剤、酸素吸収剤、 pH調整剤等の添加剤を含有させることが でき、これらの 1種又は 2種以上が用いられる。
[0085] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、従来公知の装置、例えば、ボールミル、サ ンドミル、アトライター、バスケットミル、ロールミル等を使用して、従来の顔料インクと 同様に調製することができる。調製に際しては、メンブレンフィルターやメッシュフィル ター等を用いて粗大粒子を除去することが好まし 、。
[0086] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、その用途に特に制限はな 、が、ノズルから インクの液滴を吐出させ、該液滴を記録媒体に付着させて文字や図形等の画像を形 成する記録方法であるインクジェット記録方法に用いられることが好ましぐ特にオン デマンド型のインクジェット記録方法に用いられることが好まし 、。オンデマンド型のィ ンクジェット記録方法としては、例えば、プリンターヘッドに配設された圧電素子を用 Vヽて記録を行う圧電素子記録方法、プリンターヘッドに配設された発熱抵抗素子のヒ 一ター等による熱エネルギーを用いて記録を行う熱ジェット記録方法等が挙げられ、 何れのインクジェット記録方法にも好適に使用できる。
[0087] 本発明に係るマゼンタインク組成物は、画像を形成するための記録媒体として、ィ ンクジェット記録方法等において通常用いられる記録媒体に制限なく適用できるが、 塗工層を有するメディアや普通紙 (被記録面に繊維が露呈して ヽる記録媒体)等に 好適に適用される。特に、本発明に係るマゼンタインク組成物は、塗工層を有するメ ディアに適用すれば、画像を形成した際のドット表現による粒状の目立ちの抑制を顕 著に得ることができる。
[0088] 本明細書にぉ 、て、「塗工層を有するメディア」とは、前述したマゼンタインク組成物 を用いて画像を形成する面 (被記録面)が少なくとも塗工層で被覆されて 、るものの 全てを意味する。この塗工層を有するメディアは、通常、 85度光沢度が 120以下のも のが用いられる。ここで、 85度光沢度は、日本電色工業株式会社製の「PG1M」等を 用いて測定される。尚、測定に際しては、標準光沢板 85度光沢度が 100を示すよう に予め測定装置を調整しておく。
[0089] 塗工層を有するメディアとしては、 85度光沢度が 70〜 120である鏡面調メディア、 例えば、 lm以上離れたところ力 蛍光灯を当てた場合に該蛍光灯の写像の輪郭が 目視で確認できるような榭脂コート層を有するメディア等が挙げられ、その代表的な 一例として、 85度光沢度が 81であるセイコーエプソン社製の「PGPP (Premium Glos sy Photo Paper)」が挙げられる。
[0090] また、塗工層を有するメディアの別の例としては、 85度光沢度が 10〜70であるセミ ダロス調メディアや、 85度光沢度が 10以下であるマット調メディア等が挙げられる。
[0091] 〔インクカートリッジ〕
次に、本発明のインクカートリッジについて説明する。
本発明の第 1実施形態は、前述した第 1実施態様のマゼンタインク組成物を含むィ ンクカートリッジ、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル 力も算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が一 29以下であるマゼンタイン ク組成物(好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下である、また は顔料濃度が 2 X 10_3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトルカも算 出される CIE規格の a*値が 7以上であるマゼンタインク組成物)を含むインクカートリ ッジであり、特に、前述した第 1実施態様のマゼンタインク組成物を含むインクカートリ ッジが好適である。尚、本発明のインクカートリッジは、前記マゼンタインク組成物を 用いる点以外については、通常のインクジェット記録用インクカートリッジと同様であ る。
[0092] 本発明に係るインクカートリッジによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性および光沢性の向上した画像を得ることができる。
[0093] 本発明の第 2の実施形態は、前述した第 2実施形態のマゼンタインク組成物を含む インクカートリッジ、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スぺタト ルカも算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上— 29以下である マゼンタインク組成物(好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下 である、または顔料濃度が 2 X 10_3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スぺ クトルカゝら算出される CIE規格の a*値が 5以上であるマゼンタインク組成物)を含むィ ンクカートリッジであり、特に、前述した第 2実施態様のマゼンタインク組成物を含むィ ンクカートリッジが好適である。尚、本発明のインクカートリッジは、前記マゼンタインク 組成物を用いる点以外については、通常のインクジェット記録用インクカートリッジと 同様である。
[0094] 本発明に係るインクカートリッジによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性、さらに、粒状性および光沢性の向上した画像を得ることができる。
[0095] 〔記録方法〕
次に、本発明の記録方法について説明する。
本発明の第 1実施形態は、前述した第 1実施形態のマゼンタインク組成物を用いて 画像を形成する記録方法、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収 スペクトルから算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 29以下であるマ ゼンタインク組成物(好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下で ある、または顔料濃度が 2 X 10_dg/lである希釈水溶液において、可視吸収スぺタト ルカも算出される CIE規格の a*値が 7以上であるマゼンタインク組成物)を用いて画 像を形成する方法であり、特に、前述した第 1実施形態のマゼンタインク組成物を用 いる記録方法が好適である。尚、本発明の記録方法は、前記マゼンタインク組成物 を用いる点以外については、通常のインクジェット記録方法等と同様にして実施され る。
[0096] 本発明に係るインクジェット記録方法によれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の 色再現性および光沢性の向上した画像を得ることができる。
[0097] また、本発明の第 2の実施形態は、前述した第 2実施形態のマゼンタインク組成物 を用いて画像を形成する記録方法、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、 可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上 —29以下であるマゼンタインク組成物(好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のとき に L*値が 60以下である、または顔料濃度が 2 X 10_3g/lである希釈水溶液におい て、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 5以上であるマゼンタインク 組成物)を用いて画像を形成する方法であり、特に、前述した第 2実施形態のマゼン タインク組成物を用いる記録方法が好適である。尚、本発明の記録方法は、前記マ ゼンタインク組成物を用いる点以外については、通常のインクジェット記録方法等と 同様にして実施される。
[0098] 本発明に係るインクジェット記録方法によれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の 色再現性、粒状性、および光沢性の向上した画像を得ることができる。
[0099] 本発明の記録方法においては、 DutylOO%のインク重量力 7〜13mgZinch2とな るように画像を形成することが好ま Uヽ。
また、混合色は、 Duty 120%のインク重量力 8〜16mgZinch2となるように画像を 形成することが好ましい。
[0100] 尚、本明細書において、「Duty」とは、下記式で定義され、算出される値 Dの単位 を示すものである。
D=〔実印字ドット数 Z (縦解像度 X横解像度)〕 X 100また、 DutylOO%とは、画 素に対する単色の最大インク重量を意味する。 [0101] 〔記録システム〕
本発明は、前述したマゼンタインク組成物を用いて画像を形成する記録システムで あり、特に、前述した実施形態に係るマゼンタインク組成物を用いるインクジェットプリ ンタ等の記録装置その他の記録システムが好適である。
[0102] 〔記録物〕
本発明は、前述したマゼンタインク組成物を用いて画像が形成されてなる記録物で あり、特に、前述した実施形態のマゼンタインク組成物を用いたものが好適である。
[0103] 〔第 1実施形態のインクセット〕
次に、本発明のインクセット (第 1実施形態)について、その好ましい実施態様に基 づき説明する。
[0104] 本発明に係るインクセットは、上述の通り、 10000倍以下の希釈水溶液において、 可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 29以下 、好ましくは b*値が一 35以下であるマゼンタインクを含む。このようなマゼンタインク は、紫領域の色再現性に優れ、輝度系発色である sRGB色空間も記録媒体上に広く 色再現可能であり、 Desktop Publishing (DTP)にも好適である。一方、 b*値が— 40 以下になると赤色の発色性が劣化するので、 b*値は 40以上であることが好ましい
[0105] また、本発明に係るマゼンタインク組成物は、上記 b*値の条件にカ卩え、 L*値が 60 以下であることがさらに好ましい。力かる構成により、高彩度かつ低明度な領域の色 再現ができる。
[0106] ここで、可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の L*値、 a*値および b*値の測 定、算出法については、前述した第 1実施形態のマゼンタインク組成物の場合と同様 である。
[0107] また、本発明に係るインクセットは、顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである水溶液において 、可視吸収スペクトルカゝら算出される CIE規格の a*値が 7以上であるマゼンタインクを 含むことが好ましい。特に、高彩度なレッド領域の色再現性の点で、 a*値は 8以上で あることがさらに好ましぐ 9以上であることがさらに一層好ましい。本発明に係るインク セットに含まれるマゼンタインクは、 2 X 10— 3g/l濃度の水溶液の場合に a*値が 7以 上となる力 その他の濃度にぉ 、て a*値が 7以上であってもよ 、。
[0108] 本発明のインクセットが備えるマゼンタインクは、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32 (P V32)を顔料として含むことが好ましい。 PV32を含むマゼンタインクは、比較的低濃 度であっても、高彩度かつ低明度のレッド領域にっ 、て十分な色再現性を得ることが できる。インクの粘度が高くなりすぎないように、 PV32の濃度は、 4重量%以下、好ま しくは 2重量%以下である。
[0109] なお、本発明のインクセットが備えるマゼンタインクは、 10000倍以下の希釈水溶 液において、可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の a*値力 ¾0のときに、 b* 値が 29以下である限り、 PV32を含有しなくてもよい。例えば、 C. I.ビグメントレツ ド 5、 7、 12、 48 (Ca)、 48 (Mn)、 57 (Ca)、 57 : 1、 112、 122、 123、 168、 184、 2 02、 207、 209、 C. I.ビグメントヴァイオレット 19等の 1種又は 2種以上を含有しても よいし、これらと PV32とを組み合わせてもよい。
[0110] また、本発明のインクセットが備えるマゼンタインクは、前述した第 1実施形態のマゼ ンタインク組成物と同様の理由から、湿潤剤として高沸点有機溶媒、グリセリンを含有 することが好ましい。これらの高沸点有機溶媒、グリセリン、及びそれらのマゼンタイン ク中の含有量、好適態様については、前述した第 1実施形態のマゼンタインク組成物 について説明したことと同様であるため、前述した事項が本発明のインクセットにおい ても同様に適用される。
[0111] 本発明に係るインクセットはまた、上記マゼンタインク(M)にカ卩えて、イェローインク
(Y)とシアンインク(C)とを備えていることが好ましい。力かる YMCインクは、高彩度 かつ低明度なレッド領域の色再現性に特に優れている。
[0112] イェローインクおよびシアンインクの色材 (着色剤)は、記録物の画像堅牢性に優れ る等の観点から、顔料が好ましい。顔料としては、無機顔料および有機顔料を使用す ることができ、それぞれ単独又は複数種混合して用いることができる。前記無機顔料 としては、例えば、酸化チタンおよび酸化鉄の他に、コンタクト法、ファーネス法、サー マル法等の公知の方法によって製造されたカーボンブラック等が使用できる。また、 前記有機顔料としては、ァゾ顔料 (ァゾレーキ、不溶性ァゾ顔料、縮合ァゾ顔料、キレ 一トァゾ顔料等を含む)、多環式顔料 (例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、 ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジォキサジン顔料、チォインジゴ 顔料イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等)、染料キレート (例えば、塩基性染料 型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、ァ-リンブラック等が 使用できる。
[0113] 上記イェローインクの顔料濃度は 5. 5重量%以下、シアンインクの顔料濃度は 4% 以下であることが好ましい。インクセットの総顔料濃度を低くすることにより、光沢系メ ディアに各インクの混合色を記録する場合の光沢を向上させることができる。
[0114] 本発明に係るインクセットに含まれるイェローインクの顔料としては、例えば、 PY74 、 93、 109、 110、 128、 138、 150、 151、 154、 155、 180、 185等を用!ヽること力 S でき、中でも PY74が好ましい。 PY74は、顔料濃度が低くても、光沢系記録媒体に おいて、 b*軸上で高明度かつ高彩度の色再現ができる。
[0115] 一方、本発明に係るインクセットに含まれるシアンインクの顔料としては、例えば C. I .ビグメントブルー 1, 2, 3, 15 : 3, 15 :4, 15 : 34, 16, 22, 60 ;C. I.ノ ノトブルー 4 , 60等の 1種又は 2種以上が挙げられる。中でも、 C. I.ビグメントブルー 15 : 3が好ま しい。 PB15 : 3は、本発明に係るマゼンタインクと組み合わせると、低顔料固形分でも 、光沢系記録媒体において、 b*軸上で高明度かつ高再度な領域の色再現ができる
[0116] また、本発明に係るインクセットは、上記 YMCインクに加えて、フォトブラックインク( る。これにより上記効果にカ卩えて、さらに黒の発色が良好なインクセットを得られる。ま た一般に黒は他の色よりも良く使用されるので、 YMCインクとは別に備えておけば、 ブラックインクのみを補充することができるので好適である。
[0117] また本発明に用いられるブラックインクとしては、その色材として、例えば、ファーネ スブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラッ ク(C. I.ビグメントブラック 7)類、酸ィ匕鉄顔料等の無機顔料;ァ-リンブラック(C. I. ビグメントブラック 1)等の有機顔料等を含むものが挙げられる。これらの顔料の中でも 、特にカーボンブラックを用いることが好ましぐ好ましいカーボンブラックの例として、 三菱化学製の No.2300, No.900, MCF88, No.33, No.40, No.52, MA7, MA8, MA100, NO.2200B等、コロンビア社製の Raven5750, Raven5250, Raven5000, Raven3500, R avenl255, Raven700等、キャボット社製の Regal 400R, Regal 400R, Regal 1660R, Mo gul 1, Monarch 700, Monarch 800, Monarch 880, Monarch 900, Monarch 1000, Mon arch 1100, Monarch 1300, Monarch 1400等、テグッサ社製の Color Black FW1, Co lor Black FW2, Color Black FW2V, Color Black FW18, Color Black FW200, Color Black S150, Color Black S160, Color Black S170, Printex 35, Printex U, Printex V, Printex 140U, Special Black 6, Special Black 5, Special Black 4A, Special Black 4等 が挙げられる。ブラックインク中における顔料の含有量は、好ましくは 0. 1〜: LO. 0重 量%、更に好ましくは 1. 0〜8. 0重量%である。
[0118] さらに、本発明のインクセットは、前記のインク以外にも、例えば、透明インク、白ィ ンク等の他のインクを 1種又は 2種以上で備えて 、てもよ 、。
[0119] 本発明のインクセットが備える各インクは、色材として顔料を使用するとともに、該顔 料を分散するための分散剤を含有するものが好ましい。分散剤及びそのインク中の 含有量(固形分換算)としては、前述した第 1実施形態のマゼンタインク組成物の場 合と同様であるため、前述した事項が同様に適用される。
[0120] 特に、マゼンタインク、イェローインク、シアンインクにおいては、前記分散剤は、前 記顔料の重量を基準として、固形分換算で好ましくは 10〜140重量%、更に好まし くは 10〜100重量。 /0、更に一層好ましくは 10〜40重量%含まれる。
[0121] また、本発明のインクセットが備える各インクはマゼンタインク以外のインクも、インク ジェット記録用に用いた場合に、インクの乾燥を防 、でインクジェットプリンタのヘッド での目詰まりを防止する観点から、高沸点有機溶媒を含むものが好ましい。高沸点 有機溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、 ブチレングリコール、 1, 2, 6—へキサントリオール、チォグリコール、へキシレングリコ ール、グリセリン、トリメチロールェタン、トリメチロールプロパン等の多価アルコール類 ;エチレングリコーノレモノェチノレエーテノレ、エチレングリコーノレモノブチノレエーテノレ、 ジエチレングリコーノレモノメチノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノェチノレエーテノレ 、ジエチレングリコーノレモノブチノレエーテル、トリエチレングリコーノレモノメチノレエーテ ル、トリエチレングリコールモノェチルエーテル、トリエチレングリコーノレモノブチノレエ 一テル等の多価アルコールのアルキルエーテル類;尿素、 2—ピロリドン、 N—メチル —2—ピロリドン、 1, 3—ジメチル— 2—イミダゾリジノン、トリエタノールァミン等の有機 アルカリ、糖アルコール等の糖類等が挙げられ、これらの 1種又は 2種以上が用いら れる。特に、グリセリンとともに、トリエタノールァミン等の有機アルカリを添加すること 力 目詰まり防止の向上と、色材の分散性を安定させ、記録画像の光沢を向上させ るため好ましい。
[0122] 前記高沸点有機溶媒は、前記各インク中、好ましくは 0. 1〜30重量%、更に好まし くは 0. 5〜25重量%含有される。
[0123] また、これらの高沸点有機溶媒のうちトリエタノールアミンは、インクの pH調整剤及 び分散安定剤としての機能をも有するものであり、その機能を良好に発揮する点で、 該トリエタノールアミンを各インク中にお 、て 0. 1〜 10重量%の範囲内で使用するこ とが好ましい。
[0124] 本発明のインクセットが備える各インクには前述した第 1実施形態のマゼンタインク 組成物と同様に、浸透促進剤、各種界面活性剤、低沸点有機溶媒、水等の各種成 分が同様の理由で含有され得る。本発明のインクセットが備える各インクに含有され る各成分、それらの含有量、好適態様、含有する水、更に含有できる添加剤、調製 装置及び調製法、本発明のインクセットの用途については、前述した第 1実施形態の マゼンタインク組成物にっ 、て説明したことと同様であるため、前述した事項が本発 明のインクセットにぉ ヽても同様に適用される。
[0125] また、本発明のインクセットは、前記のようにインクジェット記録方法に用いた場合に 、インクジェット記録用インクセットとして信頼性が高いものである。特に、インクセット 中のマゼンタインクとして、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スぺタト ルカも算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が一 29以下であるインク(好ま しくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下である、または顔料濃度が 2 X 10_3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規 格の a*値が 7以上であるマゼンタインク組成物)を用いることによって、高彩度かつ低 明度領域の色再現性に優れ、かつ十分な湿潤剤を加えることができることによりイン クジェット式吐出ヘッドでの目詰まりを抑制することができる好適なものである。
[0126] 本発明のインクセットは、画像を形成するための記録媒体として、インクジェット記録 方法等において通常用いられる記録媒体に制限なく適用できるが、塗工層を有する メディアや普通紙 (被記録面に繊維が露呈して 、る記録媒体)等に好適に適用され る。特に、本発明のインクセットを、塗工層を有するメディアに適用すれば、画像を形 成した際のドット表現による粒状性の目立ちの抑制を顕著に得ることができる。
[0127] 「塗工層を有するメディア」につ 、ては、前述した第 1実施形態のマゼンタインク組 成物に適用できるものと同様であり、前述した通りである。
また、本発明のインクセットは、 L版等の比較的小さなサイズのメディア (好ましくは 塗工層を有するメディア)に対して低解像度で記録しても、ドット表現による粒状性を 極めて抑制できる。このため、本発明のインクセットは、 L版等の比較的小さなサイズ のメディアに対して特に有用である。
[0128] 〔変更形態〕
本発明は、前述した各実施形態を好適に提供するものであるが、これらの実施形態 に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
[0129] 前述した第 1実施形態のインクセットでは、マゼンタインクは、 C. I.ピグメントヴアイ ォレット 32を含むことが好ましいが、その他、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32及び C. I.ビグメントヴァイオレット 19を顔料として含むマゼンタインクを備える第 2実施形態の インクセットも好ましい。特にこの PV32と PV19との組み合わせは、高彩度かつ低明 度の色再現性にカ卩え、粒状性にも優れている。
[0130] 上記インクセットにおける上述した構成以外の構成については、前述の実施形態と 同様であり、各記載事項が適宜適用される。
[0131] なお、本発明に好適に用いられる C. I.ビグメントヴァイオレット 32自体は、高彩度' 低明度の色彩を実現する色材として、非常に優れたものである。高彩度という特徴の 結果、色材濃度を下げることができ、この結果保湿剤を大量に添加することが可能と なって、インクの信頼性向上に寄与することができる。一方、 C. I.ピグメントヴアイォ レット 32は低明度であるため粒状性が低下することもあり、これを補うために、 C. I.ピ グメントヴァイオレット 19をも含むインク組成物、あるいは、これらの色材を含むインク 組成物との併用(マゼンタインク組成物が 2色等)を好適態様とする上記のマゼンタイ ンク組成物及びこれを含むインクセットが提供される。
[0132] 〔インクカートリッジ〕
次に、本発明のインクカートリッジについて説明する。
本発明の第 1実施形態は、前述した第 1実施態様のインクセットを含むインクカート リッジ、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出さ れる CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 29以下であるマゼンタインク組成物( 好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下である、または顔料濃 度が 2 X 10_3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出される C IE規格の a*値が 7以上であるマゼンタインク組成物)、を含むインクセットを備えるィ ンクカートリッジであり、特に、前述した第 1実施態様のインクセットを含むインクカート リッジが好適である。尚、本発明のインクカートリッジは、前記マゼンタインク組成物を 含むインクセットを用いる点以外については、通常のインクジェット記録用インクカート リッジと同様である。
[0133] 本発明に係るインクカートリッジによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性および光沢性の向上した画像を得ることができる。
[0134] 本発明の第 2の実施形態は、前述した第 2実施形態のインクセットを含むインクカー トリッジ、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトルから算出 される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上— 29以下であるマゼンタイ ンク組成物(好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下である、ま たは顔料濃度が 2 X 10_3gZlである希釈水溶液において、可視吸収スペクトルから 算出される CIE規格の a*値が 5以上であるマゼンタインク組成物)を含むインクセット を備えるインクカートリッジであり、特に、前述した第 2実施態様のインクセットを含むィ ンクカートリッジが好適である。尚、本発明のインクカートリッジは、前記マゼンタインク 組成物を含むインクセットを用いる点以外については、通常のインクジェット記録用ィ ンクカートリッジと同様である。
[0135] 本発明に係るインクカートリッジによれば、高彩度かつ低明度のレッド領域の色再 現性、さらに、粒状性および光沢性の向上した画像を得ることができる。 [0136] 〔記録方法〕
本発明の第 1実施形態は、前述した第 1実施形態のインクセットを用いて画像を形 成する記録方法、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル 力も算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が一 29以下であるマゼンタイン ク (好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下である、または顔料 濃度が 2 X 10_3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出され る CIE規格の a*値が 7以上であるマゼンタインク)、を含むインクセットを用いて画像 を形成する方法であり、特に、前述した第 1実施形態のインクセットを用いる記録方法 が好適である。尚、本発明の記録方法は、前記第 1実施形態のインクセットを用いる 点以外については、通常のインクジェット記録方法等と同様にして実施される。
[0137] また、本発明の第 2実施形態は、前述した第 2実施形態のインクセットを用いて画像 を形成する記録方法、即ち、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スぺ クトルカも算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上— 29以下であ るマゼンタインク(好ましくはさらに、同規格の a*値が 80のときに L*値が 60以下であ る、または顔料濃度が 2 X 10_3gZlである希釈水溶液において、可視吸収スぺタト ルカ 算出される CIE規格の a*値が 5以上であるマゼンタインク)、を含むインクセット を用いて画像を形成する方法であり、特に、前述した第 2実施形態のインクセットを用 いる記録方法が好適である。尚、本発明の記録方法は、第 2実施形態のインクセット を用いる点以外については、通常のインクジェット記録方法等と同様にして実施され る。
[0138] 本発明の記録方法としては、特に、複数色の前記インクの液滴をそれぞれ吐出さ せ、記録媒体上に、 1色(単色)を形成する場合には、その色に対応するインクにより 画像を形成し、 2次色以上の混色部分 (各インク単独では形成できな 、色)を形成す る場合には、インクセットに含まれるインクのうち少なくとも 2種により、該混色部分を形 成するインクジェット記録方法を好適に提供するものである。
[0139] 本発明に係るインクジェット記録方法によれば、レッド領域において高彩度かつ低 明度の色再現性が一層向上した画像を得ることができる。更にこれらにカ卩えてブラッ クインク (PKおよび Zまたは MK)により該混色部分を形成するインクジェット記録方 法ち提供することができる。
[0140] 本発明の記録方法においては、 DutylOO%のインク重量力 7〜13mgZinch2とな るように画像を形成することが好ま Uヽ。
また、混合色は、 Duty 120%のインク重量力 8〜16mgZinch2となるように画像を 形成することが好ましい。
[0141] 尚、本明細書において、「Duty」とは、下記式で定義され、算出される値 Dの単位 を示すものである。
D=〔実印字ドット数 Z (縦解像度 X横解像度)〕 X 100また、 DutylOO%とは、画 素に対する単色の最大インク重量を意味する。
[0142] 〔記録システム〕
本発明は、前述したインクセットを用いて画像を形成する記録システムであり、特に 、前述した実施形態に係るインクセットを用いるインクジェットプリンタ等の記録装置そ の他の記録システムが好適である。
[0143] 〔記録物〕
本発明は、前述したインクセットを用いて画像が形成されてなる記録物であり、特に 、前述した実施形態のインクセットを用いたものが好適である。
[0144] 以下に、本発明の実施例および試験例を挙げて、本発明をより具体的に説明する 力 S、本発明は力かる実施例により何等制限されるものではない。
[0145] 〔実施例 A〕
〔インクの調製〕
本発明に係るマゼンタインク組成物として、顔料 PV32を含むマゼンタインク組成物 (Ml)および(M2)を調製した。
[0146] <実施例 1 (M1) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 4. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重量%
グリセリン 14. 0重量%
1, 2 へキサンジオール 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量0 /0 BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0147] <実施例 2 (M2) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 2. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 1. 0重
グリセリン 20. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0148] また、比較例として、 PV32を含まないマゼンタインク組成物 (ml)を調整した
<比較例 l (ml) >
C. I.ビグメントレッド 202 2. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 8重量%
グリセリン 12. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
各インクにつ 、て、逆流式粘度を測定した結果を表 1に示す。
[0149] [表 1]
Figure imgf000032_0001
[0150] この結果から、マゼンタインク Mlおよび Μ2は、グリセリン濃度がそれぞれ 14. 0重 量%および 20. 0重量%と高いにもかかわらず、グリセリンを 12. 0重量%しか添加し ていない mlと、同等の粘度を示すことがわかった。これは、 Mlおよび M2では、顔 料が低濃度であるためである力 後述するように、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32を 含むマゼンタインク組成物は高彩度であるため、顔料濃度を下げても十分な発色が 得られ、この結果グリセリン等の保湿剤をより多く添加することが可能となり、 目詰まり 性、信頼性と 、う点でマージンを稼ぐことができる。
[0151] (目詰まり性の評価)
PV32を含むマゼンタインク Mlおよび M2 (実施例)と、 PV32を含まないマゼンタ インク ml (比較例)とにつ!、て、 目詰まり性を評価した。
[0152] まず、各インクが充填されたインクカートリッジを用意し、未使用のインクジェットプリ ンタ PX— G900 (セイコーエプソン社製)の全列において、各インクカートリッジでへッ ドにインクを充填した。その後、プリンタ 'ドライバを使用してノズルチェックを実施し、 異常がないことを確認した。
[0153] 次に、インクカートリッジを外してプリンタからヘッドを取り出し、このヘッドを 40°C、 湿度 20%の恒温槽に 10日間放置した。 10日後、ヘッドとインクカートリッジを上記プ リンタに取り付け、プリンタ'ドライバを利用してノズルチェックを実施した。
異常があった場合には、プリンタ 'ドライバを使用してクリーニングを実施した後、再 度ノズルチェックを実施した。さらに異常が検出される場合、ノズルチェックが正常に なるまで、クリーニングおよびノズルチェックを繰り返した。
[0154] その結果、全列にマゼンタインク Mlまたは M2が充填されていたヘッドは、タリー- ング 5回以内で、ノズルチェックが正常に出力された。一方、全列にマゼンタインク m 1が充填されていたヘッドは、クリーニング 5回以内ではノズルチェックが正常に出力 されなかった。以上から、マゼンタインク Mlおよび M2は、比較例のマゼンタインク m 1よりもヘッドでの目詰まりが生じにくぐインクジェット法に適したインクであることがわ かった。これは、 Mlおよび M2は比較的顔料濃度が低いため、湿潤剤としてのグリセ リンを高濃度にできたことによるものと考えられる。
[0155] (Dutyを変化させた場合のマゼンタインクの L*値、 a*値、 b*値の測定)
マゼンタインクとして、 PV32、 PV19、 PR202のそれぞれを 2重量%、 4重量%また は 6重量%含むインクを調製した。各インクの組成は以下の表 2のとおりである。
Figure imgf000034_0001
PV32 PV32 PV32 PV19 PV19 PV19 PR202 PR202 PR202
2% 4% 6% 2% 4% 6% 2% 4% 6%
PV32 2.0 4.0 6.0
PV19 2.0 4.0 6.0
PR202 2.0 4.0 6.0 分散剤 1.0 2.0 3.0 1.0 2.0 3.0 2.8 5.6 8.4 グリセリン 20.0 14.0 12.0 20.0 14.0 12.0 12.0 10.0 10.0
1,2-へキサンジ才ール 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 トリエタノールァミン 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9
BYK348 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 超純水 残分 残分 残分 残分 残分 残分 残分 残分 残分 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
[0157] これらのインクを塗工層を有するメディアに印刷し、 CIEで規程する L*値、 a*値、 b* 値を測定した。この値を用いて、下記式力も C*を求め、式: C*= (&*2 +1)*2) 1/2からじ *値を求め、式 h=tan— 1 (b*/a*)から hを求めた。
[0158] 具体的には、各マゼンタインクをインクジェットプリンタ PM900C (セイコーエプソン 社製)に充填し、塗工層を有するメディアの一例として、上述した PGPP (セイコーェ プソン社製)に印刷し、各記録物を得た。印刷は、 Dutyを 15% 255%まで変化さ せ (インク重量 10〜: L lmg/inch2)、各マゼンタインクを吐出した。
[0159] 得られた印刷物を、ダレタグ社製マクベス SPM50を用いて、 D50光源、視野角 2 度で測定し、 CIEで規定する L*値、 a*値、 b*値、 C*値および h値を得た。
表 3 11に測定結果を示す。
[0160] [表 3]
PV32.2%
Figure imgf000035_0001
[0161] [表 4]
PV32_4
Duty a* b* c* h
255 30,09 69.36 31.76 76.3 24.6
230 30.6 70+28 28.43 75.8 22.0
205 31.6 71.9 22.37 75.3 7.3
180 32.87 74.09 13.96 75.4 10.7
155 34.68 76.37 3.61 76.5 2.7
Ϊ 30 37,83 76.95 -7.57 77.3 -5.6
105 43.81 71.43 -15.74 73.1 -12.4
80 52.33 59.99 -19.09 63.0 -17.7
55 63.64 43,14 -17.33 4G.5 -21.9
30 76.97 23,85 - 12JD2 26.7 -26.7
15 85.74 1 1 ,9 175 14.2 -33.1 [8挲] [39 TO]
Figure imgf000036_0002
[Z挲] 9Ϊ0]
Figure imgf000036_0003
%Γ6 LAd
Figure imgf000036_0001
Figure imgf000036_0004
L60Zl0/S00Zd£/∑Jd Ϊ00簡 900Z OAV
Figure imgf000037_0001
Figure imgf000037_0002
[Οΐ挲] [Ζ9Ϊ0]
Figure imgf000037_0003
Γ Ο d
[em [99Ϊ0]
Figure imgf000037_0004
%9"6lAd
.60ZT0/S00Zdf/X3d Ϊ00簡 900Z OAV PR202.6%
Figure imgf000038_0001
[0169] 図 1〜4に、表 3〜: L Iの a*値を横軸に、 L*値を縦軸にとったグラフを示す。
図 1〜3から、いずれの濃度においても、 PV32を含むマゼンタインク力 a*値で表 される彩度が高く、かつ L*値で表される明度が低!ヽ領域での色再現性が優れて!/ヽる ことが示された。また、図 4から、 PV32を含むインクは 2重量%と低濃度でも、 PR202 を 6重量%含むインクと、同程度の彩度および明度を得られることがわ力つた。
[0170] (マゼンタインクの希釈水溶液の L*、 a*、 b*値の測定)
PV32、 PV19、および PR202のいずれ力 1種類の顔料濃度力 重量%となるよう に、実施例及び比較例のマゼンタインク組成物を調製した後、 a*値が 80となるように このインクを水で希釈した。 PV32を含む水溶液は約 1500倍、 PV19を含む水溶液 は約 500倍、 PR202を含む水溶液は約 660倍の希釈が必要とされた。
[0171] 各水溶液の L*値、 a*値、 b*値の測定は、 日立製作所社製の U3300を用いて行つ た。具体的には、スキャンスピード 600nmZmin、測定波長範囲 380〜800nm、ス リット幅 2. Onmの条件で透過率測定し、 D65光源、視野角 2度において算出した。
[0172] 結果を下記の表 12に示す。表 12中の左端の列に顔料の種類、濃度を示すが、上 段から下段にかけて、実施例及び 2つの比較例の各インク組成物にそれぞれ対応す る。
[0173] [表 12] a*80
L* b* 希^度
PV32- 4¾ 49. 51 -38, 60 約 00倍
PV19_4¾ 61. 04 -16. 72 約 500倍
PR202 4% 50. 92 -28, 63 約 660倍
[0174] a*値が 80のとき、 L*値が 60以下(詳細には 50以下)であり、かつ b*値が 29以下 であり、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れるのは、 PV32を含む水溶液だ けであった。
[0175] 次に、 PV32、 PV19および PR202のいずれ力 1種類の顔料を 2%含む水溶液を 調製し、これを 10000倍に希釈して、それぞれ顔料濃度が 2 X 10— 3g/lの水溶液とし て、 L*、 a*および b*値を、上記方法に従って測定した。結果を表 13に示す。
[0176] [表 13]
Figure imgf000039_0001
[0177] この結果から、顔料濃度 2 X 10—3gZlの水溶液で、 a*値が 7以上 (詳細には 9以上) となり、高彩度な領域における色再現性にもっとも優れていたのは、 PV32を含む水 溶液であった。
[0178] 以上より、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出され る CIE規格の a*値が 80のときに、 L*値が 60以下(詳細には 50以下)であり、かつ 値が— 29以下であるマゼンタインク、および顔料濃度が 2 X 10— 3g/lである希釈水 溶液において、可視吸収スペクトル力 算出される CIE規格の a*値が 7以上であるマ ゼンタインクは、高彩度かつ低明度な領域での色再現性に優れ、光沢に富み、インク ジェット式記録ヘッドでの目詰まりをおこしにく 、ことが確認された。 [0179] 〔実施例 B〕
<実施例 1 (M1) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 2. 0重量0 /0
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 2. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重
グリセリン 14. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0180] <実施例 2 (M2) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 1. 0重量0 /0
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 1. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 1. 0重
グリセリン 20. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0181] また、比較例として、 PV32及び PV19に代えて、 C. I.ビグメントレッド 202 (以下、
PR202とも称する)を用いたマゼンタインク組成物 (ml)を調整した。
[0182] <比較例 l (ml) >
C. I.ビグメントレッド 202 2. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 8重量%
グリセリン 12. 0重量%
1, 2 へキサンジオール 7. 0重量% トリエタノールァミン 0. 9重量0 /0
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
各インクについて、逆流式粘度を測定した結果を表 14に示す。
[0183] [表 14]
Figure imgf000041_0001
[0184] この結果から、マゼンタインク Mlおよび M2は、グリセリン濃度がそれぞれ 14. 0重 量%および 20. 0重量%と高いにもかかわらず、グリセリンを 12. 0重量%しか添加し ていない mlと、同等の粘度を示すことがわかった。これは、 Mlおよび M2では、顔 料が低濃度であるためである力 後述するように、 C. I.ビグメントヴァイオレット 32を 含むマゼンタインク組成物は高彩度であるため、顔料濃度を下げても十分な発色が 得られ、この結果グリセリン等の保湿剤をより多く添加することが可能となり、 目詰まり 性、信頼性と 、う点でマージンを稼ぐことができる。
[0185] (目詰まり性の評価)
PV32と PV19を含むマゼンタインク Mlおよび M2 (実施例 1及び 2)と、 PR202を 含むマゼンタインク ml (比較例 1)とについて、 目詰まり性を評価した。
[0186] まず、各インクが充填されたインクカートリッジを用意し、未使用のインクジェットプリ ンタ PX— G900 (セイコーエプソン社製)の全列において、各インクカートリッジでへッ ドにインクを充填した。その後、プリンタ 'ドライバを使用してノズルチェックを実施し、 異常がないことを確認した。
[0187] 次に、インクカートリッジを外してプリンタからヘッドを取り出し、このヘッドを 40°C、 湿度 20%の恒温槽に 10日間放置した。 10日後、ヘッドとインクカートリッジを上記プ リンタに取り付け、プリンタ'ドライバを利用してノズルチェックを実施した。
[0188] 異常があった場合には、プリンタ 'ドライバを使用してクリーニングを実施した後、再 度ノズルチェックを実施した。さらに異常が検出される場合、ノズルチェックが正常に なるまで、クリーニングおよびノズルチェックを繰り返した。 [0189] その結果、全列にマゼンタインク Mlまたは M2が充填されていたヘッドは、タリー- ング 5回以内で、ノズルチェックが正常に出力された。一方、全列にマゼンタインク m 1が充填されていたヘッドは、クリーニング 5回以内ではノズルチェックが正常に出力 されなかった。以上から、マゼンタインク Mlおよび M2は、比較例のマゼンタインク m 1よりもヘッドでの目詰まりが生じにくぐインクジェット法に適したインクであることがわ かった。これは、 Mlおよび M2は比較的顔料濃度が低いため、湿潤剤としてのグリセ リンを高濃度にできたことによるものと考えられる。
[0190] (Dutyを変化させた場合のマゼンタインクの L*値、 a*値、 b*値の測定)
マゼンタインクとして、 PV32 + PV19を 4重量0 /0 (混合比 1 : 1と、 2 : 1と、 1 : 2のそれ ぞれ)、 PV32 + PV19を 2重量0 /0 (混合比 1: 1)、 PR202を 4重量0 /0、 PV32、 PV19 、のいずれかを 4重量0 /0含むインクを調製した。各インクの組成は以下のとおりである
[0191] < ?¥32 + ?¥19 (1 : 1) =合計4重量%(実施例1) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 2. 0重量0 /0
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 2. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重量%
グリセリン 14. 0重量%
1, 2 へキサンジオール 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量0 /0
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0192] < ?¥32 + ?¥19 (1 : 1) =合計2重量%(実施例2) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 1. 0重量0 /0
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 1. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 1. 0重量%
グリセリン 20. 0重量%
1, 2 へキサンジオール 7. 0重量% トリエタノールァミン 0.9重量%
BYK348 0. 1重量% 超純水 残分 計 100.0重量%
[0193] <?¥32 + ?¥19(2:1)=合計4重量%(実施例3) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 2.7重量0 /0
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 1.3重量0 /0 分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2.0重量% グリセリン 14.0重量%
1, 2 キサンジ才 7.0重量% トリエタノールァミン 0.9重量%
BYK348 0. 1重量% 超純水 残分 計 100.0重量%
[0194] <?¥32 + ?¥19(1:2)=合計4重量%(実施例4) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 1.3重量0 /0 C. I.ビグメントヴァイオレット 19 2.7重量0 /0 分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2.0重量% グリセリン 14.0重量%
1, 2 キサンジ才 7.0重量% トリエタノールァミン 0.9重量%
BYK348 0. 1重量% 超純水 残分 計 100.0重量%
[0195] <PR202:4重量%(比較例 1) >
C. I.ビグメントレッド 202 4.0重量0 /0 分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2.8重 グリセリン 12.0重量% 1, 2 キサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0196] < PV19 :4重量%(比較例 2) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 4. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重量%
グリセリン 14. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0197] < ¥32 :4重量% (比較例 3) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 4. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 8重
グリセリン 12. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0198] これらのインクを塗工層を有するメディアに印刷し、 CIEで規程する L*値、 a*値、 b* 値を測定した。この値を用いて、下記式力も C*を求め、式: C*= (&*2+1)*2) 1/2からじ *値を求め、式 h=tan— 1 (b*/a*)から hを求めた。
[0199] 具体的には、各マゼンタインクをインクジェットプリンタ PM900C (セイコーエプソン 社製)に充填し、塗工層を有するメディアの一例として、上述した PGPP (セイコーェ プソン社製)に印刷し、各記録物を得た。印刷は、 Dutyを 15%〜255%まで変化さ せ (インク重量 10〜: Llmg/inch2)、各マゼンタインクを吐出した。
[0200] 得られた印刷物を、ダレタグ社製マクベス SPM50を用いて、 D50光源、視野角 2 度で測定し、 CIEで規定する L*値、 a*値、 b*値、 C*値および h値を得た。
表 15〜 21に測定結果を示す。
[0201] [表 15]
実施例 1 く PV32+PV19(1:1) 合計 4重量%>
Figure imgf000045_0001
[0202] [表 16]
実施例 2 く PV32+PV19(1:1)=合計 2重 ¾%>
Figure imgf000045_0002
[0203] [表 17]
実施例 3 < PV32+PV19 (2: 1 ) =合計 4重置% >
Figure imgf000045_0003
[0204] [表 18] 実施例 4 く PV32+PV 19 (1 : 2) =合計 4重量% >
Figure imgf000046_0003
[0205] [表 19]
比較例 1 < PR202: 4重量 9¾ >
Duty し ΐ a* C* |h
255 36.25 78.56 5.95 78.78 4.33
230 36.95 79.32 79.34 , 1.43
205 38.19 ― 8謂 -4.10 80.28 ! -2.93
180 40.19 80.82 -1 1.67 81.66 -8.22
155 43.04 79.31 : -18.61 81.46 -13.21
130 47.18 74.34 -24.43 78.25 i -18.19
105 52.72 65.1 1 ' -26.90 70.45 ; -22.45
80 59.90 52.12 -26.08 58.28 -26.58
55 69.57 35.63 -21.90 41.82 I -31.58
30 80.27 19.00 -15.24 24.36 1 -38.73
15 87.30 9.4t -9.63 13.46 -45.66
[0206] [表 20]
Figure imgf000046_0001
[0207] [表 21]
Figure imgf000046_0002
[0208] 図 5に、表 15〜21の a*値を横軸に、 b*値を縦軸にとったグラフを示す。
図 6に、表 15〜21の a*値を横軸に、 L*値を縦軸にとったグラフを示す。図 6のグラ フのうち、 a*値力^〜 40の部分を図 7に、 a*値力 ½0〜85の部分を図 8にそれぞれ詳 細に示す。
[0209] 図 5より、実施例 1〜4及び比較例 1〜3の各インク組成物は、ほぼ同等の色再現性 を有すると認められる。一方、実施例 2のインク組成物は、他のインク組成物と比して 顔料固形分が低いことを考慮すると、本発明に係るインク組成物は色再現性に優れ ていることがわ力る。
[0210] 図 7より、比較例 2のインク組成物は、実施例 1〜4のインク組成物よりも低 a*領域で の L*が高ぐ粒状性に優れていることがわかる。しかし、図 8を見ると、高 a*領域で暗 部の発色性に劣る。一方、比較例 1及び比較例 3のインク組成物は、比較例 2のイン ク組成物とは逆で、高 a*領域の暗部の発色性は実施例 1〜4のインク組成物と同等 であるが、低 a*領域の L*が低ぐ粒状性に劣る。実施例 1〜4のインク組成物は、粒 状性と暗部の発色性のバランスに優れている。すなわち、高彩度かつ低明度のレッド 領域の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れることがわかる。
[0211] (マゼンタインクの希釈水溶液の L*、 a*、 b*値の測定)
PV32及び PV19の混合(混合比 1 : 1、 2 : 1、 1 : 2)、 PV32、 PV19、および PR20 2の顔料濃度がそれぞれ 4重量% (混合物は合計量)となるように、各実施例及び比 較例のマゼンタインク組成物を調製した後、 a*値が 80となるようにこのインクを水で希 釈した。 PV32及び PV19の 1 : 1混合を含む水溶液は約 1000倍、 PV32及び PV19 の 2 : 1混合を含む水溶液は約 1160倍、 PV32及び PV19の 1: 2混合を含む水溶液 は約 910倍、 PR202を含む水溶液は約 660倍、 PV19を含む水溶液は約 500倍、 P V32を含む水溶液は約 1500倍の希釈が必要とされた。
[0212] 各水溶液の L*値、 a*値、 b*値の測定は、 日立製作所社製の U3300を用いて行つ た。具体的には、スキャンスピード 600nmZmin、測定波長範囲 380〜800nm、ス リット幅 2. Onmの条件で透過率測定し、 D65光源、視野角 2度において算出した。
[0213] 結果を下記の表 22に示す。表 22中の左端の列に顔料の種類、混合比、濃度を示 すが、上段から下段にかけて、実施例 実施例 3、実施例 4、比較例 1、比較例 2、 比較例 3の各インク組成物にそれぞれ対応する。なお、インク組成物に含まれる着色 成分は顔料のみであることから、実施例 2のインク組成物を約 500倍に希釈すれば、 (PV19 + PV32: 1) 4%と同等の L*値、 b*を示すことは、当業者には明らかであ ろう。
[0214] [表 22]
Figure imgf000048_0001
[0215] 実施例 1〜4のインク組成物は、 a*値が 80のとき、 b*値が 38以上 29以下であ り、かつ L*値が 60以下であることが確認できる。
[0216] 次に、各実施例及び比較例のマゼンタインク組成物にっ 、てそれぞれの顔料濃度 が 2重量%となるように水溶液を調製し、これを 10000倍に希釈して、それぞれ顔料 濃度が 2 X 10—3gZlの水溶液として、 L*、 a*および b*値を、上記方法に従って測定 した
。結果を表 23に示す。
[0217] [表 23]
Figure imgf000048_0002
[0218] 実施例 1〜4のインク組成物は、顔料濃度 2 X 10— 3g/lの水溶液で、 a*値が 5以上 であることが確認できた。
[0219] 以上より、 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出され る CIE規格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上— 29以下であるマゼンタインク組 成物 (好ましくは、同条件で算出される CIE規格の L*値が 60以下)、および顔料濃度 が 2 X 10— 3g/lである希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出される CIE 規格の a*値が好ましくは 5以上であるマゼンタインク組成物は、高彩度かつ低明度な 領域での色再現性に優れ、光沢に富み、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりを おこしにくいことが確認された。 [0220] 〔実施例 C〕
(インクセットの調製)
実施例及び比較例の各インクセットに備えられる下記組成のマゼンタインク (Ml)、 (M2)、 (ml)、イェローインク (Y1)および、シアンインク(C1)を、それぞれ常法に従 い調製した。即ち、着色剤成分を分散剤成分と共に分散させた後、他の成分を加え て混合し、一定以上の大きさの不溶成分を濾過して、インクを調製した。得られた各 インクを組み合わせて、各実施例及び比較例のインクセットとした。
[0221] マゼンタインク(Ml)および(M2)は、色材として C. I.ビグメントヴァイオレット 32を 含み、(ml)はじ. I.ビグメントヴァイオレット 32を含まず、 C. I.ビグメントレッド 202を 含む。
[0222] <マゼンタインク(Ml) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 4. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重量%
グリセリン 14. 0重量%
1, 2—へキサンジ才 7. 0重量
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
<マゼンタインク(M2) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 2.
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体)
グリセリン 20. 0重量%
1, 2—へキサンジ才 7. 0重量
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量% [0224] <マゼンタインク(ml) >
C. I.ビグメントレッド 202 5. 5
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体)
グリセリン 10. 0重量%
1, 2—へキサンジオール 7. 0重量 トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量% 超純水 残分
計 100. 0重量%
<イェローインク(Y1) >
C. I.ビグメントイエロ' 5. 5重
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 8重 グリセリン 12. 0重量%
1, 2 キサンジ才 7. 0重量 トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量% 超純水 残分
計 100. 0重量%
[0226] >
C. I.ビグメントブルー 15 : 3 4. 0重
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重量% グリセリン 14. 0重量%
1, 2—へキサンジオール 7. 0重量% トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量% 超純水 残分
計 100. 0重量%
各インクにつ 、て、逆流式粘度を測定した結果を表 24に示す。 [0227] [表 24]
Figure imgf000051_0001
[0228] 上記のインクを下記表 25のように組み合わせて、実施例としてのインクセット 1およ び 2と、比較例としてのインクセット 3とした。
[0229] [表 25]
Figure imgf000051_0002
[0230] (色再現性の評価)
次に、上記インクセット 1〜3について、インクジェットプリンタ PX—G900 (セイコー エプソン社製)で写真用紙く光沢 >に写真用紙く光沢 >の高精彩モードで出力し、 得られた印刷物を、ダレタグ社製マクベス ' SpectroScanを使用して D50光源、視野 角 2度で測色した。 Ml、 M2、 ml、 Yl、 CIの各インクの吐出パターンを、それぞれ 表 26〜30に示す。例えば、インクセット 1の場合は、表 26、表 29および表 30のパタ ーンに従ってインクを吐出したことになる。
[0231] [表 26]
マゼンタインク組成物(M 1 ) 施例)
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
8 8 9 9 9 9 9 9 9 8 3
15 16 17 18 IS 18 18 18 17 16 】5
23 24 26 28 28 28 28 28 26 24 23
31 33 35 37 37 37 37 37 35 33 31
38 41 43 46 46 46 46 46 43 41 38
46 49 52 55 55 55 55 55 52 49 46
54 57 61 64 64 64 64 64 61 57 54
69 73 78 83 83 83 83 83 78 73 69
77 82 87 92 92 92 92 92 87 82 77
84 90 95 101 101 101 L01 101 95 90 84
92 98 104 110 L 10 110 no 110 104 98 92
99 106 L 13 119 119 】19 119 1 19 1 13 106 99
107 1 14 12 L 129 129 129 129 129 121 114 107
115 122 130 138 138 138 138 13S 130 122 1 15
130 139 H7 156 156 156 156 156 147 139 130
138 147 156 165 Ϊ65 165 165 165 156 147 138
145 155 165 174 174 174 174 174 165 155 145
153 163 173 184 184 184 184 184 173 163 153
161 171 182 193 193 193 193 193 182 171 161
168 179 191 202 202 202 202 202 191 179 168
176 188 199 211 21 1 211 211 211 L99 188 176
194 207 219 233 233 233 233 233 219 207 194
204 217 231 245 245 245 245 245 231 217 204
214 228 242 257 257 257 257 257 242 228 214
224 239 254 269 269 269 269 269 254 239 224
235 250 266 282 282 282 282 282 266 250 235
245 261 277 294 294 294 294 294 277 261 245
255 272 289 306 306 306 306 306 289 272 255
マゼンタインク組成物(M 2) (実施例)
0 0 0 0 ϋ 0 0 0 0 0 0
8 S 9 9 9 9 9 9 9 8 8
15 16 17 】8 18 18 18 18 17 16 15
23 24 26 28 28 28 28 28 26 24 23
31 33 35 37 37 37 37 37 35 33 31
38 41 3 16 46 46 46 46 43 41 38
46 49 52 55 55 55 55 55 52 9 &
54 57 61 64 64 64 64 64 61 57 54
69 73 78 S3 83 83 83 83 78 73 69
77 82 87 92 92 92 92 92 87 82 77
S4 90 95 101 101 iOi 101 ίθΐ 95 90 84
92 98 104 110 110 no no 110 L04 98 92
99 106 113 119 119 119 1L9 119 】13 106 99
107 114 121 129 Ϊ29 129 129 129 121 114 107 115 122 130 138 138 138 138 138 130 122 115
130 139 147 156 】56 156 156 156 1 7 139 130
138 147 156 165 165 165 165 165 156 147 138
145 15¾ 165 174 174 174 174 174 165 IBS 145
153 163 173 184 18-1 184 184 184 173 163 153
161 171 182 193 193 193 193 193 182 171 】61
168 179 191 202 202 202 202 202 191 179 168
176 188 199 211 211 211 211 211 199 188 176
194 207 219 233 233 233 233 233 219 207 194
204 217 231 245 245 245 245 245 231 217 204
214 228 242 257 257 Ξ57 257 257 242 228 214
224 239 254 269 269 269 269 269 254 239 224
235 250 266 282 282 282 2S2 282 266 250 235
245 261 277 294 294 294 294 294 277 261 245
255 272 289 306 306 306 306 306 289 1 255
マゼンタインク組成物(m 1 ) 比
较例
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
8 S 9 9 9 9 9 9 9 8 8
15 16 17 18 18 18 18 18 17 16 15
23 24 26 28 28 28 28 28 26 24 23
31 33 35 37 37 37 37 37 35 33 31
38 41 43 46 46 46 46 ^6 43 41 38
46 49 52 55 55 55 55 55 52 49 46
54 57 6i 64 64 64 64 64 61 57 54
69 73 78 S3 S3 S3 83 83 78 73 69
77 82 87 92 92 92 92 92 87 82 77
84 90 95 101 101 101 101 101 95 90 84
92 98 \04 1 10 1 10 1 10 110 110 104 98 92
99 106 113 119 Π9 1 19 119 119 113 106 99
107 1 14 121 129 129 129 129 129 121 1 14 107
115 122 130 138 138 138 138 138 130 122 Π5
130 139 147 156 L56 156 156 156 147 139 130
138 147 156 165 165 165 165 165 156 147 138
145 155 165 1 4 174 174 174 174 L65 155 145
153 163 173 184 1S4 184 184 184 173 163 153
161 171 182 193 193 193 193 193 182 171 161
168 179 191 202 202 202 2G2 202 ]91 179 168
176 188 199 211 211 211 211 211 199 188 176
194 207 219 233 233 Ξ33 233 233 219 207 194
20 217 231 245 245 245 245 245 231 217 204
214 228 242 257 257 257 257 25? 242 228 214
224 239 254 269 269 269 269 269 254 239 224
235 250 266 282 282 282 282 282 266 250 235
245 261 277 294 294 294 294 294 277 261 245
255 272 289 306 306 306 306 306 289 272 255
イエロ一 ンク組成物 (γ 1 )
255 245 231 214 184 153 L22 92 58 27 0
247 237 224 208 178 148 119 89 56 2 & 0
240 230 217 20 L 173 144 1 15 86 54 26 0
232 223 210 195 167 139 1 1 1 34 53 35 0
224 215 203 i88 162 135 108 81 51 24 0
217 208 196 182 156 130 104 78 49 23 0
209 201 189 176 151 125 100 ?6 47 22 0
201 193 182 169 145 121 97 73 46 21 0
186 179 169 156 134 112 89 67 42 20 0
179 Ι 7 Ϊ 162 150 129 107 86 64 40 19 0
171 164 155 Π 123 103 82 62 39 18 0
163 Ϊ57 148 137 118 98 78 59 37 1? 0
156 149 HI 131 1 1 3 75 56 35 17 0
148 142 134 124 106 89 71 53 33 16 0
140 135 127 1 18 101 84 67 50 32 15 0
125 120 113 105 90 Τ5 60 45 28 13 0
1 17 113 106 99 84 70 56 42 27 13 0
1 10 105 99 92 79 66 53 39 25 12 0
102 98 92 86 73 61 49 37 23 1 1 0
94 91 85 79 68 57 45 34 21 10 0
87 83 79 73 62 52 42 31 20 9 0
79 76 72 66 57 47 38 2S IS 8 0
61 59 55 51 44 37 29 22 14 7 0
51 49 46 43 37 31 24 13 12 5 0
■11 39 37 34 29 24 20 15 9 4 0
31 29 28 26 22 18 15 11 7 3 0
20 20 18 17 15 12 10 7 5 2 0
10 10 9 9 7 6 5 4 2 1 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
シアンインク組成物 (c 1 )
Figure imgf000056_0001
[0236] 得られた測定結果から、 CIEで規定する L*値、 a*値および b*値を得た。この値を 用いて、下記式 1から C*を、式 2から h求め、グラフにプロットした。
式1 :じ*= (&*2+1)*2) 1 2
式 2 :h=tan— 1 (b*/a*)
[0237] 結果を図 9〜12に示す。いずれの図においても、実施例、比較例ともほぼ同様の 色相を示した。このことから、実施例は、マゼンタインクの顔料濃度がそれぞれ 4. 0重 量%、 2. 0重量%と、比較例(5. 5重量%)よりも力なり低濃度であるにもかかわらず 、高彩度かつ低明度な領域でも優れた色再現性を示すことがわ力つた。
[0238] (光沢性の評価)
次に、上述の方法で得られたそれぞれの記録物の光沢度について、村上色材研 究社製「GP— 200」を用い、 12V50W,入射光束絞り直径 lmm、反射光絞り直径 1 .5mm、 ND10フィルター、入射角度 45度、煽り角度 0度、標準鏡面板を 42.5とし て、その最高値を測定した。インクセット 1〜3についての結果を表 31〜33に示す。
[表 31]
ィンクセッ ト 1 (実施例)
Figure imgf000057_0001
= M 1 (P V32: 4. 0重 m%) ; Y = Y 1; C = C 1
[0240] [表 32]
インクセッ ト 2 (実施例)
Figure imgf000057_0002
M = M 2 (PV32 : 2. 0重 ; Y = Y 1 ; C = C 1
[0241] [表 33]
インクセッ卜 3 (比較例)
Figure imgf000057_0003
M = m 1 (PR 202 : 5. 5重 S%) ; Y = Y 1 ; C = C 1
[0242] 以上から、 PV32を含むマゼンタインクを備えるインクセット 1および 2は、平均最高 光沢度が 20以上と高ぐ PV32を含まないインクセット 3は、平均最高光沢度が 13と 低いことが確認された。
[0243] 〔実施例 D〕
(インクセットの調製) 実施例及び比較例の各インクセットに備えられる下記組成のマゼンタインク (Ml)、 (ml)、イェローインク (Y1)および、シアンインク(C1)を、それぞれ常法に従い調製 した。即ち、着色剤成分を分散剤成分と共に分散させた後、他の成分を加えて混合 し、一定以上の大きさの不溶成分を濾過して、インクを調製した。得られた各インクを 組み合わせて、各実施例及び比較例のインクセットとした。
[0244] マゼンタインク(Ml)は、色材として C. I.ビグメントヴァイオレット 32と C. I.ビグメン トヴァイオレット 19を含み、(ml)は C. I.ビグメントヴァイオレット 32を含まず、 C. I. ビグメントレッド 202を含む。
[0245] <マゼンタインク(Ml) >
C. I.ビグメントヴァイオレット 32 1. 0重量0 /0
C. I.ビグメントヴァイオレット 19 1. 0重量0 /0
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 0重量%
グリセリン 20. 0重量%
1, 2—へキサンジオール 7. 0重量
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
<マゼンタインク(ml) >
C. I.ビグメン卜レッド 202 6. 0重量%
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 2. 8重
グリセリン 10. 0重量%
1, 2—へキサンジ才 7. 0重量
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0247] くイェローインク(Y1) > C. I.ビグメントイエロー 74 3. 0重量%
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 1. 5重
グリセリン 20. 0重量%
1, 2—へキサンジ才 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0248] >
C . I .ビグメントブルー 15 : 3 1. 5重量。ん
分散剤 (スチレン アクリル酸共重合体) 0. 8重
グリセリン 20. 0重量%
1, 2—へキサンジォ 7. 0重量%
トリエタノールァミン 0. 9重量%
BYK348 0. 1重量%
超純水 残分
計 100. 0重量%
[0249] 各インクについて、
Figure imgf000059_0001
[0250] [表 34]
Figure imgf000059_0002
[0251] この結果から、マゼンタインク Mlは、グリセリン濃度がそれぞれ 20. 0重量%と高い にもかかわらず、グリセリンを 10. 0重量。 /。しか添加していない mlと、同等の粘度を 示すことがわ力つた。これは、 Mlでは、顔料が比較的低濃度であることによるものと 考えられる。
[0252] マゼンタインク Mlは、表 22、表 23に示す通り、 10000倍以下の希釈水溶液にお いて、可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の a*値が 80のときに、 1)*値がー3 8以上 29以下であり、また顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである希釈水溶液において、 可視吸収スペクトルから算出される CIE規格の a*が好ましくは 5以上であるという条件 を満足する。
[0253] 上記のインクを下記表 35のように組み合わせて、実施例としてのインクセット 1と、比 較例としてのインクセット 2とした。
[0254] [表 35]
Figure imgf000060_0001
[0255] (色彩の評価)
次に、上記インクセット 1及び 2について、インクジェットプリンタ PX—G900 (セィコ 一エプソン社製)で写真用紙 <光沢〉に写真用紙 <光沢 >の高精彩モードで出力 し、得られた印刷物を、ダレタグ社製マクベス ' SpectroScanで前記の実施例と同様 に測色した。 Ml、 ml、 Yl、 CIの各インクの吐出パターンを求めた。
得られた測定結果 (表示せず)から、 CIEで規定する L*値、 a*値および b*値を得た
。この値を用いて、下記式から C*を求め、横軸に C*、縦軸に L*をとつたグラフにプロ ットした。
式 ^^ (a^ + b*2) 1 2
[0256] 結果を図 13、 14に示す。いずれの図においても、実施例、比較例ともほぼ同様の 色相を示した。このことから、実施例は、マゼンタインクの顔料濃度が 2. 0重量%と、 比較例(6. 0重量。 /。)よりも力なり低濃度であるにも力かわらず、高彩度かつ低明度 な領域でも優れた色再現性を示すことがゎカゝつた。
[0257] (光沢性の評価)
次に、上述の方法で得られたそれぞれの記録物の光沢度について、村上色材研 究社製「GP— 200」を用い、 12V50W,入射光束絞り直径 lmm、反射光絞り直径 1 • 5mm、 ND10フィルター、入射角度 45度、煽り角度 0度、標準鏡面板を 42. 5とし て、その最高値を測定した。インクセット 1及び 2についての結果を表 36及び 37に示 す。
[表 36] インクセッ ト 1 (実施例)
Figure imgf000061_0001
[0259] [表 37] インクセッ ト 2 (比較例)
Figure imgf000061_0002
[0260] 以上から、 PV32及び PV19を含むマゼンタインクを備えるインクセット 1は、平均最 高光沢度が 35以上と高く、 PV32を含まないインクセット 2 (PR202を含む)は、平均 最高光沢度が 21と低いことが確認された。
産業上の利用可能性
[0261] 本発明は、高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、インクジェット式記録へッ ドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼンタインク、及び、高彩度かつ低 明度な領域の色再現性に優れ、インクジェット式記録ヘッドでの目詰まりをおこしにく ぐ光沢も向上されたマゼンタインク備える、インクジェット記録用インクセット、及び、 高彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れ、インクジェット 式記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼンタインク、及び、高 彩度かつ低明度な領域の色再現性に優れ、且つ粒状性にも優れ、インクジェット式 記録ヘッドでの目詰まりを起こしにくぐ光沢も向上されたマゼンタインクを備えるイン クジェット記録用インクセット、並びに、これらのマゼンタインクまたはインクセットを用 いたインクカートリッジ、記録方法、記録システム及び記録物として、産業上の利用可 能性を有する。

Claims

請求の範囲
[I] 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規 格の a*値が 80のときに、 b*値が一 29以下であるマゼンタインク組成物。
[2] さらに、 L*値が 60以下である、請求項 1に記載のマゼンタインク組成物。
[3] 顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである希釈水溶液にぉ ヽて、可視吸収スペクトルカゝら算出 される CIE規格の a*値が 7以上である請求項 1又は 2に記載のマゼンタインク組成物
[4] C. I.ビグメントヴァイオレット 32を顔料として含む、請求項 1から 3のいずれか 1項 に記載のマゼンタインク組成物。
[5] 前記 C. I.ビグメントヴァイオレット 32の濃度力 重量%以下である、請求項 4に記 載のマゼンタインク組成物。
[6] 10000倍以下の希釈水溶液において、可視吸収スペクトル力も算出される CIE規 格の a*値が 80のときに、 b*値が— 38以上— 29以下であるマゼンタインク組成物。
[7] さらに、前記 CIE規格の L*値が 60以下である、請求項 6に記載のマゼンタインク組 成物。
[8] 顔料濃度が 2 X 10— 3gZlである希釈水溶液にぉ 、て、可視吸収スペクトル力も算出 される CIE規格の a*値が 5以上である請求項 6又は 7に記載のマゼンタインク組成物
[9] 少なくとも C. I.ビグメントヴァイオレット 32および C. I.ビグメントヴァイオレット 19を 顔料として含む、請求項 6から 8の 、ずれか 1項に記載のマゼンタインク組成物。
[10] 前記 C. I.ビグメントヴァイオレット 32と前記 C. I.ビグメントヴァイオレット 19との混 合比が 1: 2〜2: 1である、請求項 9に記載のマゼンタインク組成物。
[II] 前記 C. I.ビグメントヴァイオレット 32と前記 C. I.ビグメントヴァイオレット 19との合 計濃度が 4重量%以下である、請求項 9または 10に記載のマゼンタインク組成物。
[12] 高沸点有機溶媒を 14〜30重量%含む、請求項 1から 11のいずれか 1項に記載の マゼンタインク組成物。
[13] 前期高沸点有機溶媒がグリセリンを含む、請求項 12に記載のマゼンタインク組成 物。
[14] 色材としての顔料と共に、該顔料を分散させるための分散剤を、該顔料に対して 10 〜140重量%含む、請求項 1から 13のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物
[15] 浸透促進剤を 1〜20重量%含む、請求項 1から 14のいずれか 1項に記載のマゼン タインク組成物。
[16] アセチレングリコール系化合物およびシリコーン系化合物の少なくとも一つを 0. 01 〜5重量%含む、請求項 1から 15のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物。
[17] 請求項 1から 16のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物を含むインクカートリ ッジ。
[18] 請求項 1から 16のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物を用いて画像を形 成する記録方法。
[19] 請求項 1から 16のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物を用いて画像を形 成する記録システム。
[20] 請求項 1から 16のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物を用いて画像が形 成されてなる記録物。
[21] 請求項 1から 16のいずれ力 1項に記載のマゼンタインク組成物を含む、インクセット
[22] さらに、イェローインクおよびシアンインクを備える、請求項 21に記載のインクセット
[23] 前記イェローインクの顔料濃度が 5. 5%以下であり、前記シアンインクの顔料濃度 力 以下である、請求項 22に記載のインクセット。
[24] 前記イェローインクが C. I.ビグメントイエロー 74を、前記シアンインクが C. I.ピグメ ントブルー 15 : 3を、それぞれ顔料として含む、請求項 22または 23に記載のインクセ ッ卜。
[25] さらに、ブラックインクを備える、請求項 21から 24のいずれか 1項に記載のインクセ ッ卜。
[26] 前記各インクが、それぞれ色材としての顔料とともに、該顔料を分散するための分 散剤を、該顔料に対して 10〜140重量%含む、請求項 21から 25のいずれか 1項に 記載のインクセット。
[27] 前記各インクが、それぞれ高沸点有機溶媒を 0. 1〜30重量%含む、請求項 21か ら 26の!、ずれ力 1項に記載のインクセット。
[28] 前記各インクが、浸透促進剤を 1〜20重量%含む、請求項 21から 27のいずれか 1 項に記載のインクセット。
[29] 前記インク力 アセチレングリコール系化合物およびシリコーン系化合物の少なくと も一つを 0. 01〜5重量%含む、請求項 21から 28のいずれ力 1項に記載のインクセ ッ卜。
[30] 請求項 21から 29のいずれ力 1項に記載のインクセットを含むインクカートリッジ。
[31] 請求項 21から 29のいずれか 1項に記載のインクセットを用いて画像を形成する記 録方法。
[32] 請求項 21から 29のいずれか 1項に記載のインクセットを用いて画像を形成する記 録システム。
[33] 請求項 21から 29のいずれか 1項に記載のインクセットを用いて画像が形成されて なる記録物。
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