WO2007043275A1 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

Abstract

　重なり合う胴回り域どうしを引き離すことが容易であって、なおかつ着用者が不快感を覚えることのない使い捨て着用物品の提供。 　使い捨ておむつ１０が、長さ方向，幅方向，内面１４，外面１５，互いに対向し胴周域を有する前パネル部１６および後パネル部１７を含み、幅方向胴周両側部１８で前パネル部１６の外側に後パネル部１７が重なって、それら前パネル部１６および後パネル部１７が連結している。使い捨ておむつ１０は、後パネル部１７の上端部２１の、前パネル部１６と重なり合っている部分に、摘持片４０を備えている。摘持片４０は、基端部４１と、その基端部４１から延びる先端部４２とを有し、基端部４１において後パネル部１７に連接しており、先端部４２が、基端部４１よりも後パネル部１７部の下端部２２寄りに位置する。

Description

明 細 書

使い捨て着用物品

技術分野

[0001] この発明は、使い捨て着用物品に関する。

背景技術

[0002] 実用新案登録第 2606778号 (特許文献 1)および実用新案登録第 2607820号（ 特許文献 2)には、前後胴回り域が連結されている対向側部を引き裂くことが容易な 使！、捨てのパンツ型おむつが開示されて!、る。これらの使!、捨てのパンツ型おむつ における各側部の上端部には、側部力 外方へ延出した摘持部が設けてあり、摘持 部を摘んで前後胴回り域を切り離すことができる。また、特表 2000— 504975号公 報 (特許文献 3)には、重なり合うサイドパネルを引き剥がして開放することができる使 い捨てのパンツ型おむつが開示されている。この使い捨てのパンツ型おむつは、外 側に位置するサイドパネルの側縁に、外方へ向けて配置された摘持部を備えて 、る 特許文献 1：実用新案登録第 2606778号公報

特許文献 2：実用新案登録第 2607820号公報

特許文献 3：特表 2000 - 504975号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] これらの使 、捨てのパンツ型おむつでは、摘持部が、胴回り域を構成するパネルの 縁から外方へ突出しているため、摘持部が着用者の肌に当たり、着用者が不快感を 覚えることがある。また、重なり合うパネルどうしを引き離すには、摘持部を摘んで下 向きに引張る必要がある力 これらの使い捨てのパンツ型おむつにおいては、摘持 部が上または横に向 、て 、ることから、摘持部を下向きに引張ることが必ずしも容易 ではない。

[0004] この発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、重なり合う胴回り域どう しを引き離すことが容易であって、なおかつ着用者が不快感を覚えることのない使い 捨て着用物品を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0005] 上記課題を解決するためのこの発明に係る使い捨て着用物品は、長さ方向，幅方 向，内面，外面，互いに対向し胴周域を有する第 1パネル部および第 2パネル部を含 み、幅方向胴周両側部で第 1パネル部の外側に第 2パネル部が重なって、それら第 1パネル部および第 2パネル部が連結している。この使い捨て着用物品は、第 2パネ ル部の上端部の、第 1パネル部と重なり合つている部分に、摘持片を備える。この摘 持片は、基端部と、その基端部力 延びる先端部とを有し、基端部において第 2パネ ル部に連接しており、先端部が、基端部よりも第 2パネル部の下端部寄りに位置する ことを特徴とする。このような摘持片は、指で摘むことが容易であるとともに、着用者の 肌に当たり難い。

[0006] この発明において、「摘持片が第 2パネル部に連接している」とは、摘持片が、第 2 パネル部とは別体として形成された後に第 2パネル部に接合している場合と、摘持片 力 第 2パネル部と一体的に形成されている場合との両方を含む。いずれの場合に おいても、摘持片は、可撓性のシート材料力も構成されていることが好ましい。摘持 片の形状は任意である力 先端部の平面形状が先細であると、摘み易くて好ましい。

[0007] 摘持片が、第 2パネル部の側縁近傍に位置する一方の側縁部と、一方の側縁部と 幅方向に対向する他方の側縁部とを含み、先端部の他方の側縁部において第 2パ ネル部と接合していると、より好ましい。摘持片が、基端部だけでなく上記他方の側縁 部においても第 2パネル部と接合していることにより、摘持片の先端部が捲れ上がり 難くなつて、摘持片が肌に当たって着用者に不快感を与えることを防止できるととも に、摘持片を下向きに引張って、第 2パネル部をその上端部の角力 斜め下に向か つて剥がすことが容易になる。

[0008] この着用物品が、摘持片の先端部と第 2パネル部との対向面間に、摘持片を第 2パ ネル部に一時的に固定するための係止手段を備えていると、摘持片を下向きに固定 できるからさらに好ましい。係止手段は、繰り返し着脱可能なものが好ましぐ例えば 、メカ-カルファスナの雌雄部材を使用したり、感圧性粘着剤からなる粘着層とそれ が止着するプラスチックフィルム等力 なる受止片とを組み合わせて使用したりするこ とが好ましい。

係止手段として、メカ-カルファスナの雌雄部材を使用する場合には、雌部材を摘 持片に固着させ、雄部材を第 2パネル部に固着させてもよぐまた、その逆でもよい。 第 2パネル部力 摘持片との対向面に、メカ-カルファスナの雄部材が係合可能なパ ィル状毛羽を有する場合には、雌部材を省略し、雄部材が摘持片に固着しているだ けでもよい。

係止手段として、感圧性粘着剤力もなる粘着層とそれが止着するプラスチックフィル ム等からなる受止片とを組み合わせて使用する場合には、粘着層および受止片のど ちらが摘持片に固着して 、てもよ 、。

上述の係止手段を設けることに代えて、ヒートシールによって摘持片の一部を第 2 パネル部に仮接着してもよ!/、。

[0009] この発明は、開放型の使い捨て着用物品としても、パンツ型の使い捨て着用物品と してち実施することがでさる。

この使い捨て着用物品が開放型である場合、第 1パネル部と第 2パネル部とを分離 可能に連結する締結手段としては、繰り返し着脱可能なものであれば、メカ-カルフ ァスナを用いてもよぐ感圧性粘着剤力もなる粘着層をプラスチックフィルム等力もな る受止片と組み合わせて用いてもょ 、。

この使い捨て着用物品がパンツ型である場合、第 1パネル部と第 2パネル部とは、 後に容易に切り離すことができるように接合されて!、ることが好ま U、。第 1パネル部 と第 2パネル部とを切り離し容易に接合する手段としては、例えば、幅方向胴周両側 部に設けられる接合部を断続的に配置することが挙げられる。また、第 1パネル部ま たは第 2パネル部に所謂ミシン線を設ける等して、接合部以外の部分でパネル部を 容易に引き裂くことができるようにしてあってもょ 、。

第 1パネル部と第 2パネル部とは、どちらが前側でもよい。

発明の効果

[0010] この発明に係る使い捨て着用物品によれば、摘持片を摘んで連結している第 1パ ネル部と第 2パネル部とを引き離すことが容易であるとともに、摘持片が着用者の肌 に当たって着用者に不快感を与える虞がない。 [0011] この発明に係る使い捨て着用物品として使い捨ておむつを例にとり、この発明の実 施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。ただし、この発明は、実施形 態に限定されるものではない。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]この発明に係る使!、捨ておむつの斜視図。

[図 2]図 1の使 、捨ておむつの 2— 2線矢視断面図。

[図 3]胴周側部における前パネル部の一部を拡大して示す図。

[図 4]胴周側部における後パネル部の一部を拡大して示す図。

[図 5]後パネル部の上端部側へ展開させた摘持片を示す図と後パネル部に対向して いる摘持片を示す図。

[図 6]摘持片を指で摘んで前後パネル部を引き離す様子を示す図。

符号の説明

[0013] 10 使い捨ておむつ (使い捨て着用物品）

14 内面

15 外面

16 前パネル部（第 1パネル部）

17 後パネル部（第 2パネル部）

18 胴周両側部

21 上端部

22 下端部

40 摘持片

41 基端部

42 先端部

発明を実施するための最良の形態

[0014] 図 1に示されている使い捨ておむつ 10は、長さ方向，幅方向，内面 14,外面 15, 互いに対向し胴周域を有する前パネル部 16および後パネル部 17を含み、主に、透 液性の内面シート 11と、不透液性であってパイル状毛羽を有する外面シート 12と、こ れら両シート 11, 12間に介在する体液吸収性の芯材 13とで構成されている。対向 する幅方向胴周両側部 18では、前パネル部 16の外側に後パネル部 17が重なって 、前パネル部 16および後パネル部 17が、締結手段を介して連結しており、それによ つて、胴開口および一対の脚開口が形成されている。

[0015] 後パネル部 17は、幅方向胴周両側部 18において内面シート 11および外面シート 12とは別体のシート部材により構成された切替部 19を含んでいる。切替部 19を構成 するシート部材は、後パネル部 17のその他の部分を構成して 、る内外面シート 11 , 12と合掌状に重なり合い、後パネル部 17の上端部 21と下端部 22との間に形成され た接合部位 20において、内外面シート 11, 12と接合している。切替部 19を構成する シート部材は、外面シート 12と同様に、不透液性であって、ノィル状毛羽を有する。 図 2に示されているように、前後パネル部 16, 17を連結するための上記締結手段 は、前パネル部 16の外面 15に取り付けられているプラスチックフィルムからなる受止 片 24と、後パネル部 17の内面 14に形成されている粘着層 25とからなる。粘着層 25 は、切替部 19の内面 14に取り付けられた基材に感圧性粘着剤が塗布されて形成さ れている。

[0016] 前後パネル部 16, 17には、胴周弾性部材 31および脚周弾性部材 33が、それぞ れ、胴開口および脚開口に沿って取り付けられている。前後パネル部 16, 17の胴周 弾性部材 31より下側には、胴周および脚周弾性部材 31, 33の伸長応力よりも低い 伸長応力を有し、幅方向に延びる胴周補助弾性部材 32が取り付けられている。胴周 弾性部材 31,胴周補助弾性部材 32および脚周弾性部材 33は、内面シート 11およ び外面シート 12の間に挟まれており、内外面シート 11, 12の少なくともどちらか一方 に、伸長状態下にホットメルト等の公知の接着剤（図示せず）によって接合されている 各弾性部材 31, 32, 33は、前パネル部 16の受止片 24が固定されている部分およ び後パネル部 17の粘着層 25が形成されている部分には、存在していないか、また は存在していても前後パネル部 16, 17を構成するシート部材には接合していないこ とが好ましい。

[0017] 図 3に示されているように、胴周両側部 18において、前パネル部 16の外面 15に固 定されている受止片 24は、前パネル部 16の上下端部 21, 22の一部を残して前パネ ル部 16の外面 15を覆っていることが好ましい。図 4に示されているように、後パネル 部 17の内面 14に形成されている粘着層 25も、後パネル部 17の上下端部 21, 22の 一部を残して後パネル部 17の内面 14を覆っていることが好ましい。すなわち、後パ ネル部 17の上下端部 21, 22には、粘着剤が塗布されていないドライエッジが存在し ていることが好ましい。

後パネル部 17の幅方向の側縁の上端は、角丸である。その角丸の部分を含む後 パネル部 17の上端近傍の一部分 19aは、その他の部分と色が異なっている。

[0018] 後パネル部 17の上端部 21の、前パネル部 16と重なり合う部分に、摘持片 40が設 けられている。摘持片 40は、切替部 19を構成するシート部材により後パネル部 17と 一体的に構成されており、基端部 41と、その基端部 41から延びる先端部 42とを有し 、基端部 41において後パネル部 17に連接している。基端部 41は、後パネル部 17の 上端部 21の、粘着剤で覆われていない部分に位置している。先端部 42は、基端部 41よりも後パネル部 17の下端部 22寄りに位置している。

摘持片 40は、幅方向に対向する一対の側縁部 43a, 43bを含んでいる。この一対 の側縁部 43a, 43bのうち、後パネル部 17の側縁近傍に位置する一方の側縁部 43b は、後パネル部 17の側縁に沿うように直線状に延びている。側縁部 43bと幅方向に 対向する他方の側縁部 43aは、基端部 41の近傍では切替部 19の幅方向の側縁に 揃うように直線状に延びている力 途中力も側縁部 43bに近づくように先端に向かつ て曲線を描 、て延びて 、る。

図 5に示されているように、摘持片 40は、先端部 42が後パネル部 17の外面 15と対 向するように折曲され、先端部 42の側縁部 43aにおいて基端部 41近傍の一部分の みが接合部 20により後パネル部 17と接合している。

[0019] 摘持片 40の先端部 42の、後パネル部 17との対向面には、メカ-カルファスナの雄 部材 44が取り付けられている。対する切替部 19の摘持片 40との対向面、すなわち 後パネル部 17の切替部 19における外面 15を構成するシート部材は、メカ-カルファ スナの雄部材 44が係合可能なパイル状毛羽を有している。摘持片 40は、このメカ- カルファスナの雄部材 44を介して、後パネル部 17に一時的に固定されている。

[0020] 図 6に示されているように、上記締結手段を介して連結している前後パネル部 16, 17を引き離すときには、摘持片 40を指で摘んで後パネル部 17から剥がし、そのまま 下方に摘持片 40を引っ張る。すると、後パネル部 17は、図の左上角に位置する側縁 部 43bの上端力も右下へ斜めに剥がれていく。上述したとおり、後パネル部 17の上 端部 21には粘着剤が塗布されて ヽな ヽドライエッジが存在して ヽるから、後パネル 部 17が側縁部 43bの上端力も剥がれ始めるとき、前パネル部 16の受止片 24と後パ ネル部 17の粘着層 25との対向面間に剥離力が作用するので、後パネル部 17が前 パネル部 16から剥離し易い。このように、この使い捨ておむつ 10では、後パネル部 1 7の上端部 21にドライエッジが存在し、摘持片 40の側縁部 43aの基端部 41近傍の 一部分が接合部 20にお 、て後パネル部 17と接合して 、ることにより、摘持片 40を斜 め下向きに引張って前後パネル部 16, 17を引き離すことが容易である。

この使い捨ておむつ 10では、繰り返し着脱可能な締結手段を介して前後パネル部 16, 17が連結しているから、おむつの汚れ具合の確認を繰り返し行うことができる。 摘持片 40の先端部 42が、基端部 41よりも後パネル部 17の下端部 22寄りに位置し、 摘持片 40がほぼ下向きに延びているから、おむつの着用中に摘持片 40が邪魔にな らず、着用者に不快感を与えることがない。また、摘持片 40の先端部 42と前パネル 部 16との対向面間に、一時的な係止手段としてメカ-カルファスナの雄部材 44が設 けられているから、摘持片 40が捲れ上がることがない。このメカ-カルファスナの雄部 材 44は、使用後のおむつを廃棄するときに、丸めたおむつの端を留めるのにも役立 てることができる。さらにまた、摘持片 40が設けられている後パネル部 17の上端部 21 の一部分 19aが、その他の部分と色が異なっていることにより、そこに摘持片 40が設 けられて 、ることを容易に認識することができる。

後パネル部 17の切替部 19を省略し、後パネル部 17を構成している内面シート 11 および外面シート 12で、摘持片 40を後パネル部 17と一体的に形成してもよ!/、。 後パネル部 17と別体として形成された摘持片 40が、基端部 41において第 2パネル 部の上端部 21に接合して 、てもよ 、。

摘持片 40の形状は図示のものに限られない。摘持片 40は、対向側縁部がほぼ平 行に延びた矩形の先端部 42を有するものでもよぐ先端部 42の対向側縁部どうしが 互いに近づき合うように延びて 、る先細の先端部 42を有するものでもよ 、。 摘持片 40は、先端部 42の側縁部 43aにお 、て後パネル部 17と接合して 、てもよ い。指で摘むことができる部分が残されている限りは、摘持片 40が、先端部 42の対 向する両側縁部 43a, 43bで後パネル部 17に接合していてもよい。摘持片 40の指で 摘むことができる部分の長さ力 およそ 20〜30mmであると好ましい。また、摘持片 4 0は、一側縁部の一部だけでなぐ一側縁部の全体にわたって後パネル部 17に接合 していてもよい。摘持片 40の側縁部は、連続的に接合されてもよぐ断続的に接合さ れてもよい。

[0022] 図示の使い捨ておむつ 10では、摘持片 40を後パネル部 17に一時的に固定する ための係止手段として、メカ-カルファスナの雄部材のみを使用している力 摘持片 40に取り付けられている雄部材が係合可能なメカ-カルファスナの雌部材を後パネ ル部 17の外面 15に取り付けてもよい。その場合には、摘持片 40に雌部材が取り付 けられ、後パネル部 17に雄部材が取り付けられてもよい。また、メカ-カルファスナの 雌雄部材に代えて、感圧性粘着剤カゝらなる粘着層とプラスチックフィルムとからなる受 止片とを組み合わせて係止手段としてもよい。係止手段は省略することもできる。摘 持片 40を後パネル部 17に一時的に固定する代わりに、摘持片 40の先端部 42にお ける一部のみをヒートシール等の手段によって後パネル部 17に固着してもよい。 図示の使 、捨ておむつ 10は、摘持片 40が設けられて 、る後パネル部 17の上端部 21の一部分 19aは、その他の部分と同じ色であってもよい。

[0023] 前パネル部 16および後パネル部 17を連結する締結手段として、受止片 24と粘着 層 25との組み合わせに代えて、メカ-カルファスナの雌雄部材を使用してもよい。そ の場合、前パネル部 16および後パネル部 17のどちらに雄部材を取り付けてもよ!/、。 後パネル部 17に雄部材を取り付ける場合には、対向する前パネル部 16の外面 15を 形成して!/、る外面シート 12が、メカ-カルファスナの雄部材が係合可能なパイル状 毛羽を有しているから、雌部材を省略することができる。

幅方向胴周両側部 18で重なり合つている前後パネル部 16, 17が、締結手段を介 さずに接合していてもよい。その場合には、後に、手で引き離すことができるように前 後パネル部 16, 17が接合しているカゝ、接合部以外で前後パネル部 16, 17を容易に 引き裂くことができる部分を含んでいることが好ましい。前後パネル部 16, 17を手で 引き離することができるように接合するには、例えば、幅方向に延びる複数の接合線 を、パネル部の上下端部 21, 22の間で間隔をあけて設ける。この場合、摘持片 40は 、パネル部の上端部 21における上記接合線の近傍に設けられることが好ましい。幅 方向胴周両側部 18にお 、て前後パネル部 16, 17を容易に引き裂くことができる部 分を設けるには、例えば、パネル部の上端部 21から下端部 22に延びるミシン線を形 成する。この場合、摘持片 40は、パネル部の上端部 21における上記ミシン線の近傍 に設けられることが好ましい。

図示のものとは異なり、使い捨ておむつ 10の幅方向胴周両側部 18において、後パ ネル部 17の外側に前パネル部 16が重なって、前パネル部 16の上端部 21に摘持片 40が設けられてもよい。

[0024] 内面シート 11および外面シート 12には、不織布，織布，およびプラスチックフィルム など、この種の物品で通常用いられる公知のシート材料を適宜選択して用いることが できる。

芯材 13には、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物を液透過性または液 透過性と液拡散性とに優れたティッシュぺーパゃ不織布等のシート材料で被覆した ものや、粉砕パルプをそのようなシート材料で被覆したもの等を使用することができる 前後パネル部 16, 17を連結する締結手段として粘着層を用いる場合、粘着層は、 公知のプラスチックフィルム、例えば、延伸されたポリプロピレンフィルム力 なる基材 に、この種の物品に通常用いられるゴム系，アクリル系，エポキシ系，およびシリコー ン系粘着剤などの公知の感圧性粘着剤を約 10〜50ミクロンの厚みで塗布することに より形成すると好ましい。この粘着層に対向する受止片には、公知のプラスチックフィ ルム等を用いることができる。

[0025] 摘持片 40は、上記締結手段の係合を解いて前後パネル部を引き離すために必要 な引張力に耐え得る強度を有するものであれば、不織布，織布，およびプラスチック フィルムなど、この種の物品で通常用いられる公知のシート材料の中力も適宜選択し て用いることができるが、可撓性および柔軟性を有するシート材料であると好まし 、。 複数枚のシートを重ねて摘持片 40としてもよ 、。 摘持片 40を後パネル部 17に一時的に固定するための係止手段としては、公知の メカ-カルファスナの雌雄部材を用いるカゝ、または公知の感圧性粘着剤により形成さ れた粘着層とそれに対向する公知のプラスチックフィルム等力 なる受止片とを組み 合わせて用いることができる。

弾性部材 31, 32, 33には、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンフォームなど公知の材料 力もなる糸ゴムや平ゴム等を使用することができる。

各部材どうしの接合は、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いた接着や、熱あるいは 超音波による溶着など、周知慣用の接合手段により行うことができる。

本発明は、パンツ型の使い捨ておむつ以外に、トレーニングパンツや、失禁患者用 ノ ンツ，生理用ショーツ等のパンツ型の使い捨て着用物品として実施することができ る。

Claims

請求の範囲

[1] 長さ方向，幅方向，内面，外面，互いに対向し胴周域を有する第 1パネル部および 第 2パネル部を含み、幅方向胴周両側部で前記第 1パネル部の外側に前記第 2パネ ル部が重なって、それら第 1パネル部および第 2パネル部が連結して 、る使 、捨て着 用物品において、

前記第 2パネル部の上端部の、前記第 1パネル部と重なり合つている部分に、摘持 片を備え、

前記摘持片は、基端部と、その基端部から延びる先端部とを有し、前記基端部に おいて前記第 2パネル部に連接しており、前記先端部が、前記基端部よりも前記第 2 パネル部の下端部寄りに位置することを特徴とする前記着用物品。

[2] 前記摘持片が、前記第 2パネル部の側縁近傍に位置する一方の側縁部と、前記一 方の側縁部と幅方向に対向する他方の側縁部とを含み、前記先端部の前記他方の 側縁部にぉ 、て前記第 2パネル部と接合して 、る請求項 1記載の着用物品。

[3] 前記摘持片の前記先端部と前記第 2パネル部との対向面間に、前記摘持片を前記 第 2パネル部に一時的に固定するための係止手段を備えている請求項 1または 2記 載の着用物品。

[4] 前記第 1パネル部および前記第 2パネル部が、締結手段を介して分離可能に連結 している請求項 1〜3のいずれか 1項に記載の着用物品。