WO2009104564A1 - 仮想空間における会話サーバ、会話のための方法及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】多数のユーザが参加しているときにも会話による円滑なコミュニケーションを仮想空間においてユーザに提供する会話サーバ、会話のための方法及びコンピュータ・プログラムを実現すること。 【解決手段】それぞれのアバターを介した複数のユーザによる会話を仮想空間において提供する会話サーバ１０は、アバターの位置情報を記憶する位置記憶部１３と、前記アバターのうち一のアバターの発言の重要度または注目度を示す発言強度及び発言内容を受信する発言受信部１１と、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出する関心度算出部１５と、前記関心度及び前記発言強度より算出される値に応じて前記発言内容からメッセージを生成するメッセージ処理部１６と、前記他のアバターにメッセージを送信するメッセージ送信部１７と、を備える。

Description

仮想空間における会話サーバ、会話のための方法及びコンピュータ・プログラム

　本発明は、ユーザ間の会話を仮想空間において提供する会話サーバ、会話のための方法及びコンピュータ・プログラムに関する。

　従来より、文字によるチャット及び画像と音声によるビデオ会議等、複数のユーザがメッセージを交換して会話を行うサービスの提供が行われている。近年、仮想空間において多数のユーザが会話を行うことが現実となりつつある。仮想空間においてユーザが他の多数のユーザとメッセージを交換することが可能になったことにより、ユーザは、他のユーザ及び他のユーザが送信したそれぞれのメッセージを結びつけて区別できるようにする必要が生じる。

　ここで、入力された音声に処理を施してメッセージを出力する方法が、特許文献１及び特許文献２に開示されている。特許文献１に記載の方法によれば、チャット音声を出力する前に、仮想空間と音声の関連を密にするような音声変換処理あるいは音声合成処理を施す。また、特許文献２に記載の方法によれば、クライアントに割り当てられたキャラクタの音声を合成してクライアントからのメッセージに対応する音声データを生成する。

　また、他のユーザをユーザの視界に入れさせる方法が特許文献３及び特許文献４に開示されている。特許文献３に記載の方法によれば、自分身ａと他分身ｂ間の距離を測定し、該距離が閾値Ｌより小さく、かつ他分身ｂが自分身ａの視線上にある場合には距離Ｌ以下を保ったまま時間が閾値Ｔ以上経過すると、他分身ｂを自分身ａと視線が一致するまでその場合で回転させるか、自分身ａを他分身ｂと視線が一致するまで移動させる。特許文献４に記載の方法によれば、ユーザの音声の強度や特徴量に反応して、３次元共有空間に参加しているユーザのグラフィック表示されたアイコンを視界に入れるようにする。

　さらに、メッセージが文字によるとき、他のユーザの位置によりユーザの視界に他のユーザのメッセージの位置を変えて表示する方法が特許文献５に記載されている。特許文献５に記載の方法によれば、発話ユーザと受話ユーザ間の距離と前受話ユーザの視界と発話ユーザの３次元位置及び発話ユーザの視線ベクトルに基づいて発話ユーザの文字情報の提示位置を決定し、前記文字情報を前記決定された提示位置に基づいて出力する。

特開２００４－２６７４３３号公報 特開２００７－０７２５１１号公報 特開平０９－００６９８５号公報 特開平１０－０７９９２９号公報 特開２００１－２２８７９４号公報

　しかしながら、仮想空間においてユーザが他の多数のユーザとメッセージを交換するとき、上述の従来技術には以下のような課題がある。特許文献１及び特許文献２の方法においては、仮想空間内において多数の他のユーザが同時にメッセージを出力したとき、それぞれのメッセージの音色及び音声は異なっていても、重なり合った音声の中から特定のメッセージを認識することは困難である。また、特許文献３及び特許文献４の方法においては、ユーザが多数のときには、ユーザ及び他のユーザは頻繁に視野の移動を受け続けるため、会話の継続が困難である。また、特許文献５の方法においては、多数のメッセージが表示されれば、それぞれのメッセージの表示位置がユーザと他のユーザの位置関係に応じていても個々のメッセージの識別は困難である。

　本発明は、多数のユーザが参加しているときにも会話による円滑なコミュニケーションを仮想空間においてユーザに提供する会話サーバ、会話のための方法及びコンピュータ・プログラムを実現することを目的とする。

　本発明においては以下のような解決手段を提供する。

　本発明において提供する会話サーバは、仮想空間においてそれぞれのアバターを介した複数のユーザによる会話を提供するサーバである。

　ここで、「仮想空間」とは、コンピュータ上で仮想的に作成した空間に、背景と、位置及び方向を有する物体（オブジェクト）と、を配置したデータの集まりである。また、「アバター」とは、上述の仮想空間におけるユーザの分身として、ユーザに関連付けられた物体（オブジェクト）である。

　さらに、上述の会話サーバは、アバターの位置情報を記憶する位置記憶部を備えており、また、アバターのうち一のアバターの発言の重要度または注目度を示す発言強度及び発言内容を受信する発言受信部を備えている。

　ここで、「発言強度」とは、発言の伝わりやすさを示す値である。例えば、声の大きさに相当し、発言するアバターにおいてはその発言の重要度であり、発言されるアバターにとってはその発言に対する注目度である。発言するアバターが自分の発言に付帯する値である。

　さらに、上述の会話サーバは、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出する関心度算出部を備えている。

　ここで、「関心度」とは、２人のアバターの間における発言の伝わりやすさを示す値であり、２人のアバターの間の距離や互いの方向といった位置関係に応じて自動的に算出される値である。

　さらに、上述の会話サーバは、前記関心度及び前記発言強度より算出される値に応じて前記発言内容からメッセージを生成するメッセージ処理部を備えており、また、前記他のアバターにメッセージを送信するメッセージ送信部を備えている。

　そのため、アバターが発言したとき、発言したアバターと他のそれぞれのアバターとの互いの関心度及び発言の発言強度より算出される値に応じて、発言内容を他のそれぞれのアバターにメッセージとして送信することができる。

　したがって、アバターの位置から自動的に算出される関心度及び発言の発言強度より算出される値に応じて、発言内容がメッセージとして伝えられるため、多数のユーザが参加している仮想空間において会話による円滑なコミュニケーションを提供することができる。

　また、上述の会話サーバにおいて、メッセージ処理部は関心度及び発言強度より算出される値が所定の値以上のとき発言内容からメッセージを生成してもよい。

　その場合、アバターが発言したとき、発言したアバターと他のそれぞれのアバターとの互いの関心度及び発言の発言強度より算出される値が所定の値以上のとき、発言内容を他のそれぞれのアバターにメッセージとして送信することができる。

　したがって、アバターの位置から自動的に算出される関心度及び発言の発言強度より算出される値が所定の値以上のとき、発言内容がメッセージとして伝えられるため、多数のユーザが参加している仮想空間において会話による円滑なコミュニケーションを提供することができる。

　また、本発明は別態様として、会話方法、あるいはコンピュータにおいて実行するコンピュータ・プログラムとしても提供できる。

　本発明によれば、多数のユーザが参加しているときにも仮想空間において会話による円滑なコミュニケーションを提供する会話サーバ、会話のための方法及びコンピュータ・プログラムを実現することができる。

本発明の実施形態における会話サーバの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における会話サーバ１０の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における関心度の算出において発話者及び受話者のアバターの位置関係を示す斜視図である。 本発明の第１の実施例を示す説明図である。 図４に続く状態を示す説明図である。 図５に続く状態を示す説明図である。 図６に続く状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における関心度及び発言の大きさにより値を算出する際の発話者及び受話者のアバターの位置関係を表す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す説明図である。 本発明の第２の実施例を示す説明図である。 図１０に続く状態を示す説明図である。 図１１に続く状態を示す説明図である。 図１２に続く状態を示す説明図である。 図１３に続く状態を示す説明図である。 図１４に続く状態を示す説明図である。 図１５に続く状態を示す説明図である。 会話サーバ、発話者ユーザ端末、受話者ユーザ端末の典型的なハードウェア構成例として情報処理装置を示した図である。

発明を実施するための形態

　以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。

　図１は本発明の実施形態の一例における会話サーバの構成を表す機能ブロック図である。会話サーバ１０は発話者ユーザ端末２１より送信された発言データ及び発言強度データを発言受信部１１において受信する。発言データは、例えば、文字テータまたは音声データのいずれであってもよい。発言強度データは発話者より受話者への発言の伝わりやすさを示すデータであって、例えば、発言データとは別に発言者が値を指定して発言強度データとしてもよく、発言の音声データの音量を発言強度データとして用いてもよい。

　また、会話サーバ１０は発話者ユーザ端末２１及び受話者ユーザ端末２２より送信された位置情報データを位置受信部１２において受信する。位置情報データは仮想空間における発話者及び受話者の分身であるアバターの位置を示すデータである。例えば、位置情報データは仮想空間内におけるアバターの座標情報及びアバターの正面側が向いている方向を含む。

　位置記憶部１３は受信した発話者及び受話者のアバターの位置情報を記憶する。すでに記憶した位置情報が存在する際には位置情報を更新して記憶する。関心度算出部１５は位置記憶部１３に記憶された位置情報を読み出し、発話者及び受話者のアバターの相互の位置関係に応じて発話者の受話者に対する関心度及び受話者の発話者に対する関心度を算出する。

　発言強度算出部１４は発言受信部１１において受信した発言強度データまたは発言データより発言の発言強度を算出する。例えば、発言強度が発言データとは別に発言者が値を指定して入力してされているときには値を正規化して発言強度としてもよく、発言強度が発言の音声データの場合は音量を正規化して発言強度としてもよい。

　メッセージ処理部１６は関心度算出部１５及び発言強度算出部１４において算出された関心度及び発言強度に基づき発言を処理してメッセージを生成する。例えば、関心度及び発言強度に応じて発言の文字または音量を大きくしてメッセージを生成してもよく、関心度及び発言内容より算出される値が一定の閾値を超える場合にのみ発言よりメッセージを生成してもよい。

　メッセージ送信部１７は生成したメッセージを受話者ユーザ端末２２に送信する。位置送信部１８は記憶した発話者及び受話者のアバターの位置情報を位置記憶部１３より読み出して位置情報データとして発話者ユーザ端末２１及び受話者ユーザ端末２２に送信する。

　図２は本発明の実施形態の一例における会話サーバ１０の処理の流れを表すフローチャートである。会話サーバは仮想空間内における発話者及び受話者のアバターの位置情報データを受信する（ステップＳ１１）。発話者の発言データ及び発言強度データを受信する（ステップＳ１２）。

　ステップＳ１３においては、ステップＳ１１において受信した位置情報データをもとに発話者及び受話者のアバターの位置情報を更新する。更新した発話者及び受話者のアバターの位置情報を読み出す（ステップＳ１４）。読み出した発話者及び受話者のアバターの位置情報より関心度を算出する（ステップＳ１５）。

　ステップＳ１６においては、発話者及び受話者のアバターの関心度とステップＳ１２において受信した発言強度データより算出した発言強度とより値を算出する。算出した値は所定の値以上か否かを判別する（ステップＳ１７）。所定の値以上である場合にはステップＳ１８に進み、所定の値以下の場合にはステップＳ２０に進む。

　ステップＳ１８においては、ステップＳ１２において受信した発言内容よりメッセージを生成する。生成したメッセージを送信する（ステップＳ１９）。ステップＳ２０においては、ステップＳ１３において更新したアバターの位置情報を位置情報データとして送信する。

［実施形態１］
　図３は本発明の実施形態の一例における関心度の算出において発話者及び受話者のアバターの位置関係を表す斜視図である。仮想空間におけるアバターＡｉ及びアバターＡｊについて、アバターＡｉの正面方向とアバターＡｉ及びアバターＡｊの互いの位置を結んだ直線とのなす角度をθとし、アバターＡｉ及びアバターＡｊの互いの距離をＬとしたとき、アバターＡｉのアバターＡｊに対する関心度Ｉｉ，ｊを式（１）のように定義する。

なお、ｄは以下の式（２）を満たすように、各話者の関心度を正規化するための項である。

なお、ｎはアバターＡｉの位置を中心に所定の距離である半径ｒｉの円形の範囲内に存在するアバターの数である。

　図４～図７は本発明の第１の実施例を表す図である。図４（１）は仮想空間においてＡ、Ｂ及びＣｈの３人のアバターが円形のテーブルを囲んでいる状態を表す斜視図である。Ａ、Ｂ及びＣｈはテーブルの中央から等しい距離であって、各々の位置及びテーブルの中心を結んだ直線が隣り合ったアバターと１２０°の角度をなす位置においてテーブルの中央を向いている。

　図４（２）はＡの視野を表す図である。ＡはＢ及びＣｈの中間の方向を向いている。図４（３）はＢの視野を表す図である。ＢはＡ及びＣｈの中間の方向を向いている。図４（４）はＣｈの視野を表す図である。ＣｈはＡ及びＢの中間の方向を向いている。

　図４（５）はＡ、Ｂ及びＣｈの互いの関心度の表である。Ａ、Ｂ及びＣｈは、正三角形の頂点に座る形となり、互いに等しい距離に座っている。また、各々上述の正三角形の対辺の中点方向を向いているため互いの正面方向と他のアバターの座っている方向がなす角度は３０°となり互いに等しい角度を成している。そのため、上述の式（１）、式（２）より、互いの関心度は等しい値となる。

　他のアバターのあるアバターに対する関心度の値が０．５以上の場合にあるアバターの発言は他のアバターにメッセージとして伝わる。図４（５）の状態では全てのアバターの発言は他のアバターにメッセージとして伝わる。

　図５（１）は図４（１）に続く状態を表す斜視図である。Ｃｈは発言している。Ａ及びＢはＣｈに注目している。図５（２）はＡの視野を表す図である。ＡはＣｈに注目している。図５（３）はＢの視野を表す図である。ＢはＣｈに注目している。図５（４）はＣｈの視野を表す図である。ＣｈはＡ及びＢの中間の方向を向いている。

　図５（５）はＡ、Ｂ及びＣｈの互いの関心度の表である。Ａ及びＢは、Ｃｈに注目している。そのため、Ａ及びＢのＣｈに対する関心度は増加し、ＡのＢに対する関心度及びＢのＡに対する関心度は減少する。Ｃｈの方向は変わっていない。そのため、ＣｈのＡ及びＢに対する関心度は図４の状態と変化しない。

　図５（５）の状態においては、Ａの発言はＣｈにメッセージとして伝わるがＢには伝わらない。Ｂの発言はＣｈにメッセージとして伝わるがＡには伝わらない。Ｃｈの発言はＡ及びＢにメッセージとして伝わる。そのため、Ａ及びＢにＣｈの発言のみをメッセージとして伝えることができる。したがって、Ｃｈの発言のみをＡ及びＢはメッセージとして聞くことができる。

　図６（１）は図５（１）に続く状態を表す斜視図である。ＢはＣｈに発言している。ＣｈはＡ及びＢの中間よりＢ寄りの方向を向いている。Ａ及びＢはＣｈに注目している。図６（２）はＡの視野を表す図である。ＡはＣｈに注目している。図６（３）はＢの視野を表す図である。ＢはＣｈに注目している。図６（４）はＣｈの視野を表す図である。ＣｈはＡ及びＢの中間よりＢ寄りの方向を向いている。

　図６（５）はＡ、Ｂ及びＣｈの互いの関心度の表である。Ａ及びＢは、図５の状態と同じくＣｈに注目している。そのため、Ａ及びＢのＣｈに対する関心度とＡのＢに対する関心度及びＢのＡに対する関心度は図５の状態と変化しない。ＣｈはＡ及びＢの中間よりＢ寄りの方向を向いている。そのため、ＣｈのＢに対する関心度は図５の状態より増加し、ＣｈのＡに対する関心度は図５の状態より減少している。

　図６（５）の状態においては、Ａの発言はＣｈ及びＢには伝わらない。Ｂの発言はＣｈにメッセージとして伝わるがＡには伝わらない。Ｃｈの発言はＢにメッセージとして伝わるがＡには伝わらない。そのため、Ａの発言に妨げられることなくＣｈ及びＢは会話を行うことができる。また、ＡはＢの個人的な質問を聞かされることがない。

　図７（１）は図６（１）に続く状態を表す斜視図である。ＣｈはＡに発言している。ＣｈはＡ及びＢの中間よりＡ寄りの方向を向いている。Ａ及びＢはＣｈに注目している。図７（２）はＡの視野を表す図である。ＡはＣｈに注目している。図７（３）はＢの視野を表す図である。ＢはＣｈに注目している。図７（４）はＣｈの視野を表す図である。ＣｈはＡ及びＢの中間よりＡ寄りの方向を向いている。

　図７（５）はＡ、Ｂ及びＣｈの互いの関心度の表である。Ａ及びＢは、図６の状態と同じくＣｈに注目している。そのため、Ａ及びＢのＣｈに対する関心度とＡのＢに対する関心度及びＢのＡに対する関心度は図６の状態と変化しない。ＣｈはＡ及びＢの中間よりＡ寄りの方向を向いている。そのため、ＣｈのＡに対する関心度は図６の状態より増加し、ＣｈのＢに対する関心度は図６の状態より減少している。

　図７（５）の状態では、Ａの発言はＣｈにメッセージとして伝わるがＢには伝わらない。Ｂの発言はＣｈ及びＡには伝わらない。Ｃｈの発言はＡにメッセージとして伝わるがＢには伝わらない。また、図７（２）では、ＣｈとＡの間のメッセージが伝わらなかった間のＣｈとＢの会話がメッセージとして逐次再生されてＡに伝えられている。そのため、ＡはＣｈ及びＢの話していた会話の内容をトレースすることができる。したがって、ＣｈはＢの有益な意見をＡに伝えることができ、Ｂは一度話した内容をもう一度聞かされることがない。逐次再生はＡ及びＣｈにより停止することができる。

　上述の第１の実施例においては、それぞれのアバターの位置情報よりあるアバターの正面方向に近く距離が近いほど大きくなる関心度を算出する。算出した関心度に基づいて発言をメッセージとして伝えるか否かを決定する。そのため、アバターの位置に応じてメッセージを伝達するか否かを自動的に選択することができる。

　また、上述の第１の実施例においては、過去に関心度が低かったためにメッセージとして伝えられていなかった会話を、関心度が高くなったことによりメッセージが伝えられた時点で逐次伝えることができる。その際、ユーザは伝えられていなかった会話を確認するかを選択することができる。

［実施形態２］
　図８は本発明の実施形態の一例において、関心度及び発言の大きさにより尺度となる値を算出して発言をメッセージとして伝えるか否かを決定する際の、発話者及び受話者のアバターの位置関係を表す斜視図である。

　図８（１）は仮想空間におけるアバターＡｉ及びアバターＡｊの位置関係を示す斜視図である。Ａｉの正面方向とＡｉ及びＡｊの互いの位置を結んだ直線とのなす角度をθｉとし、Ａｊの正面方向とＡｉ及びＡｊの互いの位置を結んだ直線とのなす角度をθｊとし、Ａｉ及びＡｊの互いの距離をＬとし、Ａｉの発言の大きさをｐｉとしたとき、閾値ＴＨを設定してＡｉの発言がＡｊにメッセージとして伝わる条件を式（３）のように定める。

なお、ｄｉ及びｄｊは上述の正規化のための項である。

　図８（２）はアバターＡ１がアバターＡ２に対して発言をｐ１の大きさで行った際の状態を示す斜視図である。このとき式（３）は以下のような結果となる。そのため、式（３）に定めた条件を満たしていない。したがって、Ａ１の発言はＡ２にメッセージとして伝えられない。メッセージが伝えられないことを示すため、Ａ２を暗く表示する。

　図８（３）はアバターＡ１がアバターＡ２に対して発言をｐ２の大きさで行った際の状態を示す斜視図である。このとき式（３）は以下のような結果となる。そのため、式（３）に定めた条件を満たす。したがって、Ａ１の発言はＡ２にメッセージとして伝えられる。メッセージが伝えられることを示すため、Ａ２は通常表示に変化する。

　図９～図１６は本発明の第２の実施例を表す図である。図９（１）は仮想空間においてＡ～Ｆ及びＣｈの７人のアバターにより矩形のテーブルを囲んでいる状態を表す斜視図である。Ａ～Ｆは各々テーブルの長辺に３名ずつ等間隔に向かい合っている。Ｃｈはテーブルの短辺にＡ～Ｆに対して垂直な方向を向いている。

　図９（２）はＣｈの視野を表す図である。Ａ～Ｆはそれぞれテーブルの長辺にＡ及びＢとＣ及びＤとＥ及びＦとがそれぞれ向かい合っている。ＣｈはＡ及びＢが向かい合っている側のテーブルの短辺の中央で対辺の中央を向いている。図９（３）はＣの視野を表す図である。Ｃの正面にＤが見えＣの方を向いている。Ｃｈに近い側にＢが見えＡの方を向いている。Ｃｈから遠い側にＦが見えＥの方を向いている。図９（４）はＦの視野を表す図である。Ｆの正面にはＥが見えＦの方を向いている。Ｃｈに近い側にＣが見えＤの方を向いている。

　図１０（１）は図９に続く状態を表す斜視図である。Ａ～Ｆ及びＣｈの全員が図９の状態と同じ方向を向き、普通の大きさの声による発言を行っている。図１０（２）はＣｈの視野を表す図である。Ｃｈに距離が近いＡ及びＢの通常の大きさの声による発言は式（３）に定めた条件を満たすため、Ｃｈにメッセージとして伝わる。Ｃｈから距離が遠いＣ～Ｆの通常の大きさの声による発言は式（３）に定めた条件を満たさないため、Ｃｈにメッセージとして伝わらない。また、Ｃｈから距離が遠いＣ～Ｆに対するＣｈの通常の大きさの声による発言は式（３）に定めた条件を満たさないため、メッセージとして伝わらない。そのため、Ｃ～Ｆは暗く表示されている。

　図１０（３）はＣの視野を表す図である。Ｂ、Ｄ及びＦの普通の大きさの声による発言はＣにメッセージとして伝わる。Ｂ、Ｄ及びＦはＣの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向にあるため、通常表示されている。図１０（４）はＦの視野を表す図である。Ｅ及びＣの発言はＦにメッセージとして伝わる。Ｅ及びＣはいずれもＦの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向にあるため、通常表示されている。

　図１１（１）は図１０に続く状態を表す斜視図である。Ｃｈは図１０の状態と同じ方向を向いて、普通より大きい声による発言を行っている。図１１（２）はＣｈの視野を表す図である。Ｃｈは普通より大きい声による発言を行っている。そのため、上述の図１０の状態では暗く表示されていたＣ～Ｆはメッセージが伝わる状態となり通常表示されている。

　図１１（３）はＣの視野を表す図である。Ｃｈは普通より大きい声により発言を行っている。そのため、Ｃｈが視野に入っていない状態にもかかわらずメッセージが伝わる。図１１（４）はＦの視野を表す図である。Ｃｈは普通より大きい声による発言を行っている。そのため、Ｃｈが視野に入っていない状態にもかかわらずメッセージが伝わる。

　図１２（１）は図１１に続く状態を表す斜視図である。Ｃｈの図１１の状態における大きい声による発言がメッセージとして伝わったＡ～ＦはＣｈに注目している。Ｃｈは図１１の状態と同じ方向を向いて、普通の大きさの声による発言を行っている。

　図１２（２）はＣｈの視野を表す図である。Ｃｈは普通の大きさの声による発言を行っている。Ａ～ＦはＣｈに注目している。そのため、図１０においては普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向にあり暗く表示されていたＣ～Ｆは普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。

　図１２（３）はＣの視野を表す図である。ＣはＣｈに注目している。そのため、Ｃｈの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。Ｃｈの普通の大きさの声による発言はＣにメッセージとして伝わる。ＡはＣｈに注目しておりＣの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｃの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１２（４）はＦの視野を表す図である。ＦはＣｈに注目している。そのため、Ｃｈの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。Ｃｈの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わっている。Ａ及びＢはＣｈに注目しており、Ｆの正面方向からは離れている。そのため、Ｆの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１３（１）は図１２に続く状態を表す斜視図である。Ｃｈは図１２の状態と同じ方向を向き普通の大きさの声による発言をしている。Ａ～ＥはＣｈに注目している。ＦはＣに注目している。ＦはＣに普通の大きさの声による発言を行っている。

　図１３（２）はＣｈの視野を表す図である。Ｃｈは普通の大きさの声による発言を行っている。Ａ～ＥはＣｈに注目している。そのため、Ａ～ＥはＣｈの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。ＦはＣに注目している。そのため、ＦはＣｈの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１３（３）はＣの視野を表す図である。ＣはＣｈに注目している。そのため、ＣはＣｈの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり、Ｃｈの普通の大きさの声による発言はＣにメッセージとして伝わっている。ＦはＣに注目している。そのため、ＣはＦの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり、Ｆの普通の大きさの声による発言はＣにメッセージとして伝わっている。ＡはＣｈに注目しておりＣの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｃの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１３（４）はＦの視野を表す図である。ＦはＣに注目している。そのため、Ｃは普通の大きさの声で発言すればメッセージが伝わる距離及び方向となり、通常表示されている。Ａ及びＥはＣｈに注目しておりＦの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｆの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。そのため、Ｆの会議の流れに逆行した発言はＡ、Ｂ、Ｄ、Ｅ及びＣｈには聞こえず、Ｆがこの発言をメッセージとして伝える相手として選択したＣのみに伝わる。したがって、話し合いの邪魔をせず意見を述べることができる。

　図１４（１）は図１３に続く状態を表す斜視図である。Ｃｈは図１３の状態と同じ方向を向き、普通の大きさの声による発言をしている。Ａ、Ｂ、Ｄ及びＥはＣｈに注目している。ＦはＣに注目して、普通の大きさの声で発言をしている。図１３においてＦの発言がメッセージとして伝わったためＣはＦに注目している。

　図１４（２）はＣｈの視野を表す図である。Ｃｈは普通の大きさの声による発言をしているが、Ａ、Ｂ、Ｄ及びＥはＣｈに注目している。そのため、普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。ＦはＣに注目しており、ＣはＦに注目している。そのため、Ｃｈの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向になっており、暗く表示されている。

　図１４（３）はＣの視野を表す図である。ＣはＦに注目しており、ＦはＣに注目している。そのため、Ｆは普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。Ｆの普通の大きさの声による発言はＣにメッセージとして伝えられている。ＤはＣｈに注目しておりＣの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｃの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１４（４）はＦの視野を表す図である。ＦはＣに注目しており、ＣはＦに注目している。そのため、Ｃは普通の大きさの声で発言を行えばメッセージが伝わる距離及び方向となり、通常表示されている。Ａ及びＥはＣｈに注目しておりＦの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｆの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　向かい合ったＣ及びＦからは通常表示されたアバターは見えない。そのため、図１４の状態においてはＣ及びＦの普通の大きさの声による発言はＣ及びＦ以外にはメッセージとして伝えられることはない。したがって、Ｃ及びＦは話し合いを妨げることなく全体の話題とは別の話題について話し合うことができる。

　図１５（１）は図１４に続く状態を表す斜視図である。Ｃｈは図１４の状態と同じ方向を向き、普通の大きさの声による発言をしている。Ａ～ＥはＣｈに注目している。ＣはＣｈに注目して普通の大きさの声による発言をしている。ＦはＣに注目している。

　図１５（２）はＣｈの視野を表す図である。ＣはＣｈに普通の大きさの声による発言をしている。Ａ～ＥはＣｈに注目している。そのため、普通の大きさの声で発言すればメッセージが伝わる距離及び方向となり通常表示されている。ＦはＣに注目している。そのため、Ｃｈが普通の声の大きさで発言してもメッセージが伝わらない状態になっており、暗く表示されている。このとき、第１の実施例のようにＣ及びＦの会話が逐次再生され、Ｃ及びＣｈが再生するかどうかを選択できるようにしてもよい。

　図１５（３）はＣの視野を表す図である。ＣはＣｈに注目している。そのため、ＣはＣｈに普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となっておりＣｈは通常表示されている。Ｃｈの普通の大きさの声による発言はＣにメッセージとして伝わっている。ＡはＣｈに注目しておりＣの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｃの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１５（４）はＦの視野を表す図である。ＦはＣに注目している。そのため、ＦはＣに普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となっておりＣは通常表示されている。また、ＣはＣｈに注目して話しているが、Ｆ及びＣの距離が充分近く、ＦはＣに注目している。そのため、ＣもまたＦに普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となっておりＣの普通の大きさの声による発言はＦにメッセージとして伝わっている。Ａ及びＥはＣｈに注目しておりＦの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｆの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１６（１）は図１５に続く状態を表す斜視図である。Ｃの発言をメッセージとして伝えられたＣｈは図１５の状態と同じ方向を向き、Ｃより伝えられたメッセージに関して普通の大きさの声による発言をしている。Ａ～ＦはＣｈに注目している。

　図１６（２）はＣｈの視野を表す図である。Ｃｈは普通の大きさの声による発言をしている。Ａ～ＦはＣｈに注目している。そのため、Ｃｈの普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となり通常表示されている。Ｃｈの普通の大きさの声による発言はＡ～Ｆにメッセージとして伝わっている。このとき、上述の実施例１のようにＣ及びＦの会話がＡ～Ｆにメッセージとして伝わって逐次再生され、Ａ～Ｆ及びＣｈによって再生を止められるようにしてもよい。

　図１６（３）はＣの視野を表す図である。Ｃｈは普通の大きさの声による発言をしている。ＣはＣｈに注目している。そのため、普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となりメッセージが伝わっている。ＡはＣｈに注目しておりＣの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｃの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　図１６（４）はＦの視野を表す図である。Ｃｈは普通の大きさの声による発言をしている。ＦはＣｈに注目している。そのため、普通の大きさの声による発言がメッセージとして伝わる距離及び方向となりメッセージが伝わっている。Ａ及びＢはＣｈに注目しておりＦの正面から離れた角度に位置している。そのため、Ｆの普通の大きさの声による発言はメッセージとして伝わらない距離及び方向となり、暗く表示されている。

　上述の第２の実施例においては、上述の第１の実施例において用いたアバター同士のお互いの向きと距離から自動的に決定されるお互いの関心度に加えてさらに、発言の声の大きさを発言強度として、関心度と発言強度より求められる値が所定の閾値を超えたとき発言がメッセージとして伝えられる。そのため、実際の会話と似た方法で発言がメッセージとして伝えられるか否かが決定される。したがって、自分の分身であるアバターを仮想空間の中において現実世界と同じような振る舞いをさせて適切に移動させ、適切な声の大きさで発言することにより、発言をメッセージとして伝えるアバターをユーザは自動的に選択することが可能になる。

　図１７は、図１で説明した会話サーバ１０、発話者ユーザ端末２１、受話者ユーザ端末２２の典型的なハードウェア構成例として情報処理装置１００のハードウェア構成の一例を示した図である。情報処理装置１００は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）１０１０、バスライン１００５、通信Ｉ／Ｆ１０４０、メインメモリ１０５０、ＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ　Ｉｎｐｕｔ　Ｏｕｔｐｕｔ　Ｓｙｓｔｅｍ）１０６０、パラレルポート１０８０、ＵＳＢポート１０９０、グラフィック・コントローラ１０２０、ＶＲＡＭ１０２４、音声プロセッサ１０３０、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０、ならびにキーボード及びマウス・アダプタ等１１００の入力手段を備える。Ｉ／Ｏコントローラ１０７０には、フレキシブル・ディスク（ＦＤ）ドライブ１０７２、ハード・ディスク１０７４、光ディスクドライブ１０７６、半導体メモリ１０７８等の記憶手段を接続することができる。

　音声プロセッサ１０３０には、増幅回路１０３２、及びスピーカ１０３４が接続される。また、グラフィック・コントローラ１０２０には、表示装置１０２２が接続されている。

　ＢＩＯＳ１０６０は、情報処理装置１００の起動時にＣＰＵ１０１０が実行するブートプログラムや、情報処理装置１００のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。ＦＤ（フレキシブル・ディスク）ドライブ１０７２は、フレキシブル・ディスク１０７１からプログラムまたはデータを読み取り、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０を介してメインメモリ１０５０またはハード・ディスク１０７４に提供する。

　光ディスクドライブ１０７６としては、例えば、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ、ＣＤ－ＲＯＭドライブ、ＤＶＤ－ＲＡＭドライブ、ＣＤ－ＲＡＭドライブを使用することができる。この際は各ドライブに対応した光ディスク１０７７を使用する必要がある。光ディスクドライブ１０７６は光ディスク１０７７からプログラムまたはデータを読み取り、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０を介してメインメモリ１０５０またはハード・ディスク１０７４に提供することもできる。

　情報処理装置１００に提供されるコンピュータ・プログラムは、フレキシブル・ディスク１０７１、光ディスク１０７７、またはメモリカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。このコンピュータ・プログラムは、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０を介して、記録媒体から読み出され、または通信Ｉ／Ｆ１０４０を介してダウンロードされることによって、情報処理装置１００にインストールされ実行される。コンピュータ・プログラムが情報処理装置に働きかけて行わせる動作は、既に説明した装置における動作と同一であるので省略する。

　前述のコンピュータ・プログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としてはフレキシブル・ディスク１０７１、光ディスク１０７７、またはメモリカードの他に、ＭＤ等の光磁気記録媒体、テープ媒体を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハード・ディスクまたは光ディスク・ライブラリ等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してコンピュータ・プログラムを情報処理装置１００に提供してもよい。

　以上の例は、情報処理装置１００について主に説明したが、コンピュータに、情報処理装置で説明した機能を有するプログラムをインストールして、そのコンピュータを情報処理装置として動作させることにより上記で説明した情報処理装置と同様な機能を実現することができる。したがって、本発明において１つの実施形態として説明した情報処理装置は、方法及びそのコンピュータ・プログラムによっても実現可能である。

　本発明の装置は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現可能である。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる実施では、所定のプログラムを有するコンピュータ・システムでの実施が典型的な例として挙げられる。かかる場合、該所定のプログラムが該コンピュータ・システムにロードされ実行されることにより、該プログラムは、コンピュータ・システムに本発明にかかる処理を実行させる。このプログラムは、任意の言語、コード、または表記によって表現可能な命令群から構成される。そのような命令群は、システムが特定の機能を直接実行すること、または（１）他の言語、コード、もしくは表記への変換、（２）他の媒体への複製、のいずれか一方もしくは双方が行われた後に、実行することを可能にするものである。もちろん、本発明は、そのようなプログラム自体のみならず、プログラムを記録した媒体を含むプログラム製品もその範囲に含むものである。本発明の機能を実行するためのプログラムは、フレキシブル・ディスク、ＭＯ、ＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ、ハード・ディスク装置、ＲＯＭ、ＭＲＡＭ、ＲＡＭ等の任意のコンピュータ可読媒体に格納することができる。かかるプログラムは、コンピュータ可読媒体への格納のために、通信回線で接続する他のコンピュータ・システムからダウンロードしたり、他の媒体から複製したりすることができる。また、かかるプログラムは、圧縮し、または複数に分割して、単一または複数の記録媒体に格納することもできる。

　以上、本発明を実施形態に則して説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態または実施例に記載されたものに限定されるものではない。

符号の説明

　１０　会話サーバ
　１１　発言受信部
　１２　位置受信部
　１３　位置記憶部
　１４　発言強度算出部
　１５　関心度算出部
　１６　メッセージ処理部
　１７　メッセージ送信部
　１８　位置送信部
　２１　発話者ユーザ端末
　２２　受話者ユーザ端末

Claims (17)

1. 　それぞれのアバターを介した複数のユーザによる会話を、仮想空間において提供する会話サーバであって、
   　前記アバターの位置情報を記憶する位置記憶部と、
   　前記アバターのうち一のアバターの発言の重要度または注目度を示す発言強度及び発言内容を受信する発言受信部と、
   　前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出する関心度算出部と、
   　前記関心度及び前記発言強度より算出される値に応じて前記発言内容からメッセージを生成するメッセージ処理部と、
   　前記他のアバターにメッセージを送信するメッセージ送信部と、
   を備える会話サーバ。
2. 　前記関心度算出部は、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出し、
   　前記メッセージ処理部は、前記関心度及び前記発言強度より算出される値が所定の値以上のとき前記発言内容からメッセージを生成する請求項１に記載の会話サーバ。
3. 　前記発言受信部は、前記アバターのうち一のアバターの発言強度及び音声データによる発言を受信し、
   　前記メッセージ送信部は、前記他のアバターに音声データによるメッセージを送信する請求項１に記載の会話サーバ。
4. 　前記発言受信部は、前記アバターのうち一のアバターの発言強度及び文字データによる発言を受信し、
   　前記メッセージ送信部は、前記他のアバターに文字データによるメッセージを送信する請求項１に記載の会話サーバ。
5. 　前記関心度算出部は、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出し、
   　前記メッセージ処理部は、前記関心度及び発言強度より算出される値に応じて前記発言内容から表示態様の異なる文字データによるメッセージを生成する請求項１に記載の会話サーバ。
6. 　前記関心度算出部は、前記一のアバターの前記位置情報及び前記他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバターの距離が近いほど前記関心度を大きく算出する請求項１に記載の会話サーバ。
7. 　前記関心度算出部は、前記一のアバターの前記位置情報及び前記他のアバターの前記位置情報より前記一のアバターの正面方向及び前記一のアバターより見た前記他のアバターの方向のなす角度が小さいほど前記一のアバターの前記他のアバターに対する前記関心度を大きく算出する請求項１に記載の会話サーバ。
8. 　前記アバターの位置情報を受信する位置受信部と、
   　前記位置情報を送信する位置送信部と、
   を備える請求項１に記載の会話サーバ。
9. 　それぞれのアバターを介した複数のユーザによる会話を、仮想空間において提供するための方法であって、
   　前記アバターの位置情報を記憶するステップと、
   　前記アバターのうち一のアバターの発言の重要度または注目度を示す発言強度及び発言内容を受信するステップと、
   　前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出するステップと、
   　前記関心度及び前記発言強度より算出される値に応じて前記発言内容からメッセージを生成するステップと、
   　前記他のアバターにメッセージを送信するステップと、
   を含む方法。
10. 　前記関心度を算出するステップは、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出し、　前記メッセージを生成するステップは、前記関心度及び発言強度より算出される値が所定の値以上のとき前記発言内容からメッセージを生成する、
    請求項９に記載の方法。
11. 　前記発言強度及び発言内容を受信するステップは、前記アバターのうち一のアバターの前記発言強度及び音声データによる発言内容を受信し、
    　前記メッセージを送信するステップは、前記他のアバターに音声データによるメッセージを送信する、
    請求項９に記載の方法。
12. 　前記発言強度及び発言内容を受信するステップは、前記アバターのうち一のアバターの前記発言強度及び文字データによる発言内容を受信し、
    　前記メッセージを送信するステップは、前記他のアバターに文字データによるメッセージを送信する、
    請求項９に記載の方法。
13. 　前記関心度を算出するステップは、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバター間における関心度を算出し、　前記メッセージを生成するステップは、前記関心度及び前記発言強度より算出される値に応じて前記発言内容から表示態様の異なる文字データによるメッセージを生成する、
    請求項９に記載の方法。
14. 　前記関心度を算出するステップは、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバター及び前記他のアバターの距離が近いほど前記関心度を大きく算出する、
    請求項９に記載の方法。
15. 　前記関心度を算出するステップは、前記一のアバターの前記位置情報及び他のアバターの前記位置情報より前記一のアバターの正面方向と前記他のアバターの正面方向のなす角度が小さいほど前記関心度を大きく算出する、
    請求項９に記載の方法。
16. 　前記アバターの位置情報を受信するステップと、
    　前記位置情報を送信するステップと、
    をさらに含む請求項９に記載の方法。
17. 　請求項９から請求項１６までのいずれか一項に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラム。

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