2023年のニュルンベルグショー、静岡ホビーショーで発表となった最新作。
かねてよりタミヤとの交流があったゴードン・マレーの功績を称え、タミヤからのアプローチによって商品化に至った。しかし、コロナ禍での商品開発ということもあり、実車取材が難しい状況下ではあったが、ゴードン・マレー・オートモーティヴの全面協力により、コスワース社製エンジンも含め商品化に必要な膨大な資料を提供されたとの由。
そんな裏話を裏付けるような部品構成は、まさしく、ゴードン・マレーという類いまれな才能に恵まれた人物の頭脳を覗き込むような、実車の設計思想を反映したものとなっている。特異なシートポジションも然ることながら、BT46Bを彷彿とさせる後部ファンを中心軸とする空気の流れを可視化したような構造を製作過程で楽しむこともできるだろう。部品点数の多さにも目を引くが、組み立て易さと塗装のし易さに配慮した結果であることも見逃せない。ゴードン・マレーの才能とタミヤの技術力が高次元で重なり合った、素晴らしいキットと言えるだろう。

This is one of the nicest kits I’ve seen Haven’t started it yet but the pieces are impressive. Separate body panels, windows snap in, the rear glass opens to better see the engine. Kinda wish I had bought two. As usual fast delivery in perfect condition. Thanks Sunward

構造の再現への意気込み、各パーツの精密さ、表面の美しさ、全て素晴らしいです。特に外板パネルはクリアがかかっているかと錯覚しました。現在のスライド型技術では、コイルスプリングが抜けてしまうのですね。パーツが正確なだけに、組み立て時の微妙なずれや厚塗りに注意が必要そうです。タミヤさんにとっても、記念となる1台なのでしょう。

予備知識が全くないのでググってみたら、有名なF1デザイナーが50番目にデザインした車で、100台限定3億円超なのに発表から48時間で完売したそうです。車重1tを切る車体に3.9リッターV型12気筒エンジンをミドシップマウントし運転席が中央に配置された定員3名のスーパーカーです。マクラーレンセナ以来のタミヤにしては珍しいジャンルのモデル化なので作ってみるのが楽しみです。